JPH0750592Y2 - 自動調心形クラッチレリーズ軸受装置 - Google Patents

自動調心形クラッチレリーズ軸受装置

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JPH0750592Y2
JPH0750592Y2 JP1990099552U JP9955290U JPH0750592Y2 JP H0750592 Y2 JPH0750592 Y2 JP H0750592Y2 JP 1990099552 U JP1990099552 U JP 1990099552U JP 9955290 U JP9955290 U JP 9955290U JP H0750592 Y2 JPH0750592 Y2 JP H0750592Y2
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JP
Japan
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elastic sleeve
ring
clutch release
release bearing
bearing
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浩一郎 林
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、自動車のクラッチ装置に使用される自動調
心形クラッチレリーズ軸受装置に関する。
〈従来の技術〉 自動車において、エンジンとトランスミッションとの間
に駆動トルクの伝達を断続するクラッチ装置が備えら
れ、このクラッチ装置のトランスミッション軸側には、
クラッチレリーズ軸受装置が設けられている。
一般に、上記のクラッチレリーズ軸受装置90は、第3図
を参照して、外周にフランジ部91aを一体的に設けたベ
アリングハブ91と、このベアリングハブ91に外嵌された
ゴム製等の自動調心用弾性スリーブ92と、この弾性スリ
ーブに外嵌されたクラッチレリーズ軸受93とを備えてい
る(例えば特開平1−149026号公報参照)。
このクラッチレリーズ軸受装置90においては、クラッチ
ペダルに連動したレリーズフォークがベアリングハブ91
をエンジン側に移動させると、これに伴って移動したク
ラッチレリーズ軸受93が、その外輪96を、クラッチ装置
のダイヤフラムスプリングに押圧し、これにより、クラ
ッチ装置がエンジンからトランスミッションへの動力伝
達を遮断するように作動する。
弾性スリーブ92は、内周に複数のリブ92aを一体に形成
しており、このリブ92aがベアリングハブ91と弾性接触
し、弾性スリーブ92とベアリングハブ91との相対回転を
防止するようになっている。そして、クラッチレリーズ
軸受93の回転軸線とダイヤフラムスプリングの回転軸線
がずれているような場合に、このリブの弾性によって、
クラッチレリーズ軸受93はダイヤフラムスプリング接触
時に、ベアリングハブ91に対し半径方向に移動可能とな
り、これにより、クラッチレリーズ軸受93とダイヤフラ
ムスプリングとの回転軸線の心合わせ、すなわち調心を
行うようになっている。また、弾性スリーブ92のダイヤ
フラム側の端部には、内輪94の端部94aに係合する抜け
止め用突縁95が形成されると共に、外輪96に接するグリ
ス密封用のリップ部97が、抜け止め用突縁95の近接位置
に形成されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、クラッチレリーズ軸受93のベアリングハブ91
に対する半径方向の移動量が過度に大きくなると、弾性
スリーブ92が径方向に大きく圧縮変形されるが、内輪94
の内周面が図中右方のフランジ部91a側に向けて拡径さ
れた略斜面状の形状であるため、この径方向の圧縮変形
によって、弾性スリーブ92をフランジ部91a側に軸方向
に変形させる力が生じ、この変形力によって、抜け止め
用突縁95が引っ張られるという現象が生じる。このた
め、抜け止め用突縁95及びリップ部97を含む弾性スリー
ブ92の端部が、切断分離されて密封性能が損なわれると
いう虞があった。
この考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、弾
性スリーブの軸方向への変形を防止して、その切断を防
止できる自動調心形クラッチレリーズ軸受を提供するこ
とを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記問題を解決するためのこの考案の自動調心形クラッ
チレリーズ軸受装置は、外周に一体的に設けたフランジ
部を介してレリーズフォークに連動されるベアリングハ
ブと、このベアリングハブに外嵌された弾性スリーブ
と、内輪がフランジ部に当接した状態で上記弾性スリー
ブの外周に外嵌され、ベアリングハブの軸方向への進退
によって外輪がダイヤフラムスプリングに接離されるこ
とによりクラッチを作動するクラッチレリーズ軸受とが
備えられ、上記弾性スリーブのダイヤフラムスプリング
側の端部に、外輪が接するリップ部及び内輪の端部に係
合する抜け止め用突縁が形成された自動調心形クラッチ
レリーズ軸受装置において、上記弾性スリーブのフラン
ジ側の端部に当接して弾性スリーブの軸方向への変形を
抑制し、且つ内輪の内周面に隙間を有して対向して内輪
のベアリングハブに対する半径方向の移動量を所定量以
下に規制する規制リングが、弾性スリーブとフランジ部
との間に介在されていることを特徴とするものである。
また、上記規制リングはベアリングハブに一体に形成さ
れているものであっても良い。
〈作用〉 上記構成の自動調心形クラッチレリーズ軸受装置によれ
ば、弾性スリーブとフランジ部との間に介在された規制
リングによって、弾性スリーブの軸方向への変形を抑制
することができる。
しかも、クラッチレリーズ軸受の半径方向の移動量が所
定量になると、規制リングが、クラッチレリーズ軸受の
内輪の内周面に当接して、これ以上の偏心を規制するの
で、クラッチレリーズ軸受の過大な半径方向移動を防止
することができ、これにより、弾性スリーブの径方向の
圧縮変形が過大となることを確実に防止することができ
る。したがって、弾性スリーブのこの圧縮変形に起因し
て軸方向の変形が過大となることをも防止して、弾性ス
リーブの切断の発生を、確実に回避することができる。
上記規制リングが、ベアリングハブと一体に形成されて
いる場合には、部品点数を削減し且つ組付け工数を削減
することができる。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案の一実施例の自動調心形クラッチレ
リーズ軸受装置を示す断面図であり、同図を参照して、
この自動調心形クラッチレリーズ軸受装置は、自動車の
エンジンとトランスミッションとの間に介在して、駆動
トルクの伝達を遮断接続するクラッチ装置に備えられて
おり、トランスミッション軸(図示せず)に軸方向に移
動自在に外嵌されたベアリングハブ1、このベアリング
ハブ1に外嵌された弾性スリーブ2、この弾性スリーブ
2に外嵌されたクラッチレリーズ軸受3及びベアリング
ハブ1に外嵌された規制リング7により構成されてい
る。
ベアリングハブ1は、金属製或いはプラスチック製等の
剛性の部材からなり、中間部外周に、フランジ部1bが一
体的に固定されている。このフランジ部1bは、クラッチ
ペダルに連動されるレリーズフォーク(図示せず)を受
けるためのものである。ベアリングハブ1のエンジン側
の端部には外周側に少し突き出した環状突部1aが形成さ
れている。そして、環状突部1aとフランジ部1bとの間
の、ベアリングハブ1の外周に、上記弾性スリーブ2
が、該弾性スリーブ2の内周に円周等配に形成された複
数のリブ2bがベアリングハブ1の外周に弾性的に接触す
ることによりベアリングハブ1との相対回転を防止され
るようにして外嵌されている。
クラッチレリーズ軸受3は、内輪4、外輪5、これらの
間に介在した複数の玉6及び保持器(図示せず)を備え
ている。内輪4は外輪5よりも、図において右方へ延び
ており、内輪4の右端部には、外径方向へ延びる鍔部4a
が形成されている。この鍔部4aは、ベアリングハブ1の
フランジ部1bに当接している。
外輪5は、内輪4よりも図において左方へ延びており、
外輪5の左端部には、内径方向へ延びたダイヤフラムス
プリング受け部5aが形成されている。このダイヤフラム
スプリング受け部5aは、クラッチのダイヤフラムスプリ
ングに押し当てられ、クラッチを作動するようになって
いる。ダイヤフラムスプリング受け部5aの内周縁部に
は、内輪4よりも内径側へ回りこんだ抜け止め円筒部5b
が形成されている。
弾性スリーブ2の左端部には、外輪5の内面部に当接し
てグリスを密封するためのリップ部2cが形成されている
と共に、外径方向へ延びて内輪4の左端部4bに係合する
も環状の抜け止め用突縁2aが形成されている。
クラッチレリーズ軸受3は、弾性スリーブ2のリブ2bの
弾性変形によってベアリングハブ1に対して半径方向に
移動可能であり、クラッチレリーズ軸受3の回転軸線と
ダイヤフラムスプリングの回転軸線とがずれている場合
に、クラッチレリーズ軸受3の外輪5のダイヤフラムス
プリングへの接触により、上記リブ2bが弾性変形し、ク
ラッチレリーズ軸受がベアリングハブ1に対して半径方
向に移動し、クラッチレリーズ軸受3のダイヤフラムス
プリングに対する回転軸線の心合わせ、すなわち調心が
自動的に行われる。
規制リング7は、弾性スリーブ2とフランジ部との間に
介在しており、弾性スリーブ2の半径方向の圧縮変形に
伴う軸方向の変形を抑制している。規制リング7の外径
は、当該規制リング7の外方での内輪2の内径よりも小
さく設定されており、この規制リング7の外径と内輪2
の内径との差によって、内輪2の半径方向移動量が規制
されている。規制リング7は、例えばポリアセタール等
の樹脂からなり、一旦弾性的に拡開してベアリングハブ
1に嵌入するためのスリット7aを形成している。規制リ
ング7には、フランジ部1bの基端部のアール形状に対応
して、所定形状の肉ぬすみ部7aが形成されている。
この実施例によれば、規制リング7によって、弾性スリ
ーブ2のフランジ側軸方向への変形を抑制することがで
きるので、抜け止め用突縁2aがフランジ側軸方向に引っ
張られることを抑制して、リップ部2cを含む弾性スリー
ブ2の端部が切断するという事態の発生を回避すること
ができる。したがって、上記切断によって生じていたグ
リス漏れや軸受の焼付を防止することができる。
しかも、クラッチレリーズ軸受3の所定量以上の半径方
向移動が、規制リング7と内輪4との当接によって規制
されることから、弾性スリーブ2の径方向の圧縮変形が
過大となることを確実に防止することができる。したが
って、この圧縮変形に起因して弾性スリーブ2の軸方向
の変形が過大となることをも防止でき、弾性スリーブ2
の上記切断の発生を、確実に回避することができる。
なお、規制リング7は、ベアリングハブ1と一体に形成
しても良く、この場合、部品点数の削減及び組付け工数
の削減によって製造コストを低減することができる。
その他、この考案の要旨を変更しない範囲で種々の設計
変更を施すことができる。
〈考案の効果〉 この考案によれば、規制リングによって、弾性スリーブ
の軸方向への変形を抑制し、また、クラッチレリーズ軸
受の半径方向移動量を、規制リングと内輪の内周面との
当接によって所定量以下に規制し、弾性スリーブの径方
向の変形が過大になることを確実に防止することができ
るので、弾性スリーブの軸方向の変形による弾性スリー
ブの切断を確実に防止することができるという特有の効
果を奏する。
また、規制リングをベアリングハブに一体に形成した場
合には、部品点数の削減及び組付け工数の削減により、
製造コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例としての自動調心形クラッ
チレリーズ軸受装置を示す断面図、 第2図はその規制リングの正面図、 第3図は従来の自動調心形クラッチレリーズ軸受装置の
断面図である。 1…ベアリングハブ、1b…フランジ部、2…弾性スリー
ブ、2a…抜け止め用突縁、2c…リップ部、3…クラッチ
レリーズ軸受、4…内輪、5…外輪、7…規制リング。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に一体的に設けたフランジ部を介して
    レリーズフォークに連動されるベアリングハブと、この
    ベアリングハブに外嵌された弾性スリーブと、内輪がフ
    ランジ部に当接した状態で上記弾性スリーブの外周に外
    嵌され、ベアリングハブの軸方向への進退によって外輪
    がダイヤフラムスプリングに接離されることによりクラ
    ッチを作動するクラッチレリーズ軸受とが備えられ、上
    記弾性スリーブのダイヤフラムスプリング側の端部に、
    外輪が接するリップ部及び内輪の端部に係合する抜け止
    め用突縁が形成された自動調心形クラッチレリーズ軸受
    装置において、 上記弾性スリーブのフランジ側の端部に当接して弾性ス
    リーブの軸方向への変形を抑制し、且つ内輪の内周面に
    隙間を有して対向して内輪のベアリングハブに対する半
    径方向の移動量を所定量以下に規制する規制リングが、
    弾性スリーブとフランジ部との間に介在されていること
    を特徴とする自動調心形クラッチレリーズ軸受装置。
  2. 【請求項2】上記規制リングが、ベアリングハブと一体
    に形成された請求項1記載の自動調心形クラッチレリー
    ズ軸受装置。
JP1990099552U 1990-09-21 1990-09-21 自動調心形クラッチレリーズ軸受装置 Expired - Lifetime JPH0750592Y2 (ja)

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JPH0456224U JPH0456224U (ja) 1992-05-14
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0728417Y2 (ja) * 1988-04-06 1995-06-28 光洋精工株式会社 自動調心形クラッチレリーズ軸受装置

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JPH0456224U (ja) 1992-05-14

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