JPH1193972A - クラッチレリーズ軸受装置用玉軸受および当該玉軸受 のシールド - Google Patents

クラッチレリーズ軸受装置用玉軸受および当該玉軸受 のシールド

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JPH1193972A
JPH1193972A JP9260379A JP26037997A JPH1193972A JP H1193972 A JPH1193972 A JP H1193972A JP 9260379 A JP9260379 A JP 9260379A JP 26037997 A JP26037997 A JP 26037997A JP H1193972 A JPH1193972 A JP H1193972A
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ball bearing
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ring
inner ring
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JP9260379A
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Takayasu Takubo
孝康 田窪
Motoharu Niki
基晴 仁木
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪やシールドの製品寸法に成形誤差がある
場合でも、外輪にシールドを容易に圧入可能とし、かつ
シールドの脱落も確実に防止する。 【解決手段】 シールド3fは、外輪3bの内径面に圧入固
定される固定部3f1、内輪3aの外径面にラビリンス隙間
を介して近接するシール部3f2、固定部3f1の一端とシ
ール部3f2を橋絡する環状基部3f3を有する断面略コ字
型の鋼板プレス製である。このシールド3fにおいて、固
定部3f1を、環状基部3f3側に向けて縮径するテーパ状
に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンとトラン
スミッションとの間に組み込まれ、両者間の心違いを許
容する自動調心型クラッチレリーズ軸受装置の玉軸受、
および当該玉軸受のシールドに関する。
【0002】
【従来の技術】クラッチレリーズ軸受装置は、マニュア
ルミッション車両のエンジンとトランスミッションとの
間に組み込まれ、クラッチペダルの操作に伴ってトラン
スミッションに突設されたフロントカバー上を摺動し
て、クラッチのON/OFFを切替える機能を持つ。こ
の軸受装置は、図1に示すように、略円筒状をなす樹脂
製のスリーブ(1)と、クラッチフォークが当接する側
板(2)と、側板(2)に調心自在に摺接する玉軸受
(3)と、玉軸受(3)とスリーブ(1)との間に介装
される皿ばね(4)とを主な構成要素とする。
【0003】上記各構成要素のうち、玉軸受(3)は、
外向きの鍔部(3a1)を一端に有する鋼板プレス製の内
輪(3a)と、内向きの鍔部(3b1)を他端に有する鋼板
プレス製の外輪(3b)と、内輪(3a)と外輪(3b)との
間に介在する複数のボール(3c)と、ボール(3c)を円
周方向所定間隔に保持する保持器(3d)と、内輪(3a)
の外径面と外輪(3b)の内径面との間をクラッチ側にお
いて密封する弾性体シール(3e)及びトランスミッショ
ン側において密封するシールド(3f)とを備えている。
シールド(3f)は、略コ字形断面を有する鋼板プレス製
で、その外径部分が外輪(3b)の端部内径面に固定さ
れ、その内径部分が内輪(3a)の端部外径面にラビリン
ス隙間を介して近接している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のシールド(3f)
は、フラットに形成した外輪内径部にシールドを圧入
し、外輪内径とシールド外径との寸法差(締め代)で外
輪に固定するものが多い。
【0005】しかし、上述のように外輪およびシールド
の何れも鋼板プレス製とすると、ある程度のプレス誤差
が避けられないため、規定の締め代を精度良く得ること
が難しくなる。従って、過大締め代による圧入力の増加
(圧入作業性の悪化)や、過小締め代によるシールドの
脱落等が懸念される。
【0006】そこで、本発明は、外輪やシールドの製品
寸法に成形誤差がある場合でも、外輪にシールドを容易
に圧入することができ、しかもシールドの脱落も確実に
防止することのできるクラッチレリーズ軸受装置用玉軸
受および当該玉軸受のシールドの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、 クラッチ装置の回転部材に接触する内輪と、内向き
の外輪鍔部を有する外輪と、内輪と外輪との間に介在し
た複数のボールと、軸方向に延設され、外輪の内径面に
圧入固定される固定部、内輪の外径面に近接するシール
部、および固定部の一端とシール部とを橋絡する環状基
部を備え、内輪の外径面と外輪の内径面との間を密封す
るシールドとを有する玉軸受であって、かつ外径側に延
びる側板を有し、レリーズフォークの作動によってトラ
ンスミッションのフロントカバー上を軸方向に摺動可能
であり、その外周に上記玉軸受の内輪が半径方向の隙間
をもって外挿されるスリーブと、スリーブと玉軸受の外
輪鍔部との間に介装され、外輪鍔部をスリーブの側板に
弾性的に押圧して玉軸受を調心可能に保持する弾性手段
とを有するクラッチレリーズ軸受装置に装備されるもの
において、シールドの固定部を環状基部側に向けて縮径
するテーパ状に形成し、固定部をシールドの外輪内径面
への圧入時に内径側へ弾性変形させることとした。 上記構成に準ずるものとして、本発明では、クラッ
チ装置の回転部材に接触する内輪、内向きの外輪鍔部を
有する外輪、内輪と外輪との間に介在する複数のボール
を有する玉軸受と、外径側に延びる側板を有し、レリー
ズフォークの作動によってトランスミッションのフロン
トカバー上を軸方向に摺動可能であり、その外周に上記
玉軸受の内輪が半径方向の隙間をもって外挿されるスリ
ーブと、スリーブと玉軸受の外輪鍔部との間に介装さ
れ、外輪鍔部をスリーブの側板に弾性的に押圧して玉軸
受を調心可能に保持する弾性手段とを有するクラッチレ
リーズ軸受装置の上記玉軸受に装備されるシールドであ
って、軸方向に延設され、外輪の内径面に圧入固定され
る固定部、内輪の外径面に近接するシール部、および固
定部の一端とシール部とを橋絡する環状基部を備え、内
輪の外径面と外輪の内径面との間を密封するものにおい
て固定部を環状基部側に向けて縮径するテーパ状に形成
した。 なお、上記およびの構成において、シールドの
固定部に軸方向のスリットを設ければ、圧入時の作業性
をさらに向上させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1乃
至図5に基いて説明する。
【0009】クラッチレリーズ軸受装置(A)は、図1
に示すように、樹脂製のスリーブ(1)と、スリーブ
(1)と一体成形(インサート成形)された側板(2)
と、スリーブ(1)の外周(1a)と側板(2)の一方の
端面(2a)との間に配置された玉軸受(3)と、弾性手
段としての皿バネ(4)とを備える。
【0010】スリーブ(1)は、樹脂材からなる略円筒
型の成形体で、その内周(1b)は、フロントカバー(3
3:図5参照)に摺動自在に外挿される。スリーブ
(1)のトランスミッション側(図面右側)の端部には
側板(2)が一体に突設され、それよりもクラッチ側
(図面左側)のスリーブ外周面(1a)には、環状の嵌合
溝(1c)が形成される。嵌合溝(1c)のクラッチ側部分
は、玉軸受(3)と皿ばね(4)とのアッセンブリをス
リーブ(1)の外周に外挿する際に、皿ばね(4)の小
径端と係合してその位置ずれを防止できるような略垂直
な壁面とされる。
【0011】側板(2)は鋼板プレス製のもので、その
一方の端面(2a)には後述する玉軸受(3)の外輪(3
b)の鍔部(3b1)が半径方向に摺動自在に当接し、他
方の端面にはレリーズフォーク(34:図5参照)が当接
する当接部(2b)が例えば180°対向位置にそれぞれ
配置される。
【0012】皿バネ(4)は、略円錐形状の鋼板プレス
成形品であり、図4(a)(b)に示すように、小径端
から切欠き形成された複数の切欠き部(4a)と、隣り合
った切欠き部(4a)間に形成された複数の舌片(4b)と
を円周等配位置に備えている。各舌片(4b)の弾性変形
に応じて、皿ばね(4)の小径端部が拡縮径する。
【0013】玉軸受(3)は、クラッチ装置のダイヤフ
ラムスプリング(35:図5参照)に接触する外向きの鍔
部(3a1)をクラッチ側(図面左側)の端部に有する鋼
板プレス製の内輪(3a)と、内向きの鍔部(3b1)をト
ランスミッション側(図面右側)の端部に有する鋼板プ
レス製の外輪(3b)と、内輪(3a)と外輪(3b)との間
に介在し、それぞれの軌道面(3a2)(3b2)とアンギ
ュラコンタクトする複数のボール(3c)と、ボール(3
c)を円周方向所定間隔に保持する保持器(3d)と、内
輪(3a)の外径面と外輪(3b)の内径面との間をクラッ
チ側において密封する第1シール部材(3e)およびミッ
ション側において密封する第2シール部材(3f)とを備
えている。
【0014】この実施形態において、第1シール部材
(3e)は、芯金をゴム等の弾性材料で被覆した非接触型
の弾性体シールで、その外径側部分が外輪(3b)のクラ
ッチ側の端部内径面に形成されたフラットな第1シール
固定面(3b3)に圧入され、その内径側のリップ部が内
輪(3a)の外径面にラビリンス隙間を介して近接する。
また、第2シール部材(3f)は、鋼板プレス製のシール
ドで、略軸方向に延びる固定部(3f1)およびシール部
(3f2)と、固定部(3f1)およびシール部(3f2)の
一端同士を略半径方向に橋絡する環状基部(3f3)とで
断面略コ字型に一体形成される。固定部(3f1)は、外
輪(3b)のミッション側の端部内径面に形成されたフラ
ットな第2シール固定面(3b4)に圧入固定され、かつ
シール部(3f2)は内輪(3a)の端部外径面にラビリン
ス隙間を介して近接している。
【0015】第2シール部材(3f)の固定部(3f1)
は、図2に拡大して示すように、環状基部(3f3)側に
向けて縮径するテーパ状に形成される。この時、固定部
(3f1)の小径端外径は、外輪(3b)に設けられた第2
シール固定面(3b4)の内径よりも小さく形成され、大
径端外径は第2シール固定面(3b4)の内径よりも大き
く形成される。なお、図面では、固定部(3f1)の軸心
に対する傾斜角θを誇張して描いているが、実際は微少
な角度である。
【0016】図3に示すように、玉軸受(3)の組立に
際しては、第2シール部材(3f)は、環状基部(3f3)
を奥にし、環状基部(3f3)が外輪鍔部(3b1)に当接
するまで外輪(3b)内径部に圧入される。この時、上述
のように固定部(3f1)がテーパ状に形成されているた
め、成形誤差(プレス誤差等)により、外輪(3b)のシ
ール固定面(3b4)と第2シール部材(3f)の固定部
(3f1)との間の締め代が過大となった場合でも、第2
シール部材(3f)をシール固定面(3b4)に容易に圧入
することができる。なお、固定部(3f1)に軸方向のス
リットを一又は複数条形成しておけば、固定部(3f1)
を容易に縮径させることができ、圧入時の作業性をさら
に向上させることができる。圧入後は、固定部(3f1)
が内径側に弾性変形し、その全面がシール固定面(3b
4)に密着してこれを外径側へ弾性的に押圧するため、
締め代が過小となった場合でも第2シール部材(3f)が
脱落するおそれはない。
【0017】以上の説明では、第2シール部材(3f)の
みをシールドとし、第1シール部材(3e)を弾性体シー
ルとしているが、第1シール部材(3e)にシールドを使
用して上記と同様のテーパ構造を採用してもよい。
【0018】玉軸受(3)の組立後は、玉軸受(3)の
組立品と皿バネ(4)とのアッセンブリをクラッチ側端
部からスリーブ(1)の外周に外挿し、外輪(3b)の鍔
部(3b1)が側板(2)のクラッチ側の端面(2a)に当
接するまで押し込む。この過程において、皿ばね(4)
の小径端部(舌片4b)は、スリーブ(1)の外周(1a)
上に乗り、外径側に突出したストッパ部(1a2)を乗り
越えて係合溝(1c)に嵌合する。
【0019】このようにして、玉軸受(3)と皿バネ
(4)とのアッセンブリをスリーブ(1)の外周に外挿
すると、図1に示すクラッチレリーズ軸受装置(A)が
完成する。スリーブ(1)の外周と玉軸受(3)の内輪
(3a)の内径面との間には、半径方向の隙間(S1)があ
り、外輪(3b)の鍔部(3b1)の内径面とスリーブ
(1)の外周との間には半径方向の隙間(S2)がある。
半径方向の隙間(S2)は、半径方向隙間(S1)よりも小
さい(S2<S1)。そして、スリーブ(1)と外輪(3b)
の鍔部(3b1)の内側面との間に圧縮介在する皿バネ
(4)の付勢力によって、外輪鍔部(3b1)が側板
(2)の端面(2a)に弾性的に押圧され、これにより、
玉軸受(3)がスリーブ(1)の外周と側板(2)の端
面(2a)との間に半径方向に摺動自在に弾性保持され
る。玉軸受(3)は、半径方向隙間(S1)(S2)の存在
によって、スリーブ(1)および側板(2)に対して半
径方向に調心移動が可能であり、その調心移動量は小さ
い方の半径方向隙間(S2)によって規制される。
【0020】このクラッチレリーズ軸受装置(A)は、
マニュアルミッション自動車のエンジンとトランスミッ
ションとの間に組み込まれる。具体的には、図5に示す
ように、トランスミッション(32)に突設されたフロン
トカバー(33)の外周に、スリーブ(1)(クラッチレ
リーズ軸受装置の各構成部品については図1参照)の内
周が軸方向に摺動自在に外挿される。側板(2)の当接
部(2b)には、二股状のレリーズフォーク(34)が当接
し、図示されていないクラッチペダルを踏み込むと、レ
リーズフォーク(34)が揺動して側板(2)をクラッチ
装置側に押圧し、スリーブ(1)及び玉軸受(3)がフ
ロントカバー(33)に沿って軸方向に移動せしめられ
る。そして、玉軸受(3)の内輪鍔部(3a1)がクラッ
チ装置のダイヤフラムスプリング(35)に当接してこれ
を押圧反転させる。そうすると、ダイヤフラムスプリン
グ(35)の弾性により、クラッチディスク(36)をフラ
イホイール(37)に押圧しているプレッシャープレート
(38)がクラッチディスクから離れ、これにより、クラ
ッチが開放され、エンジンの出力軸(39)の回転がトラ
ンスミッション(32)から切り離される。クラッチペダ
ルを離すと、スリーブ(1)および玉軸受(3)はレリ
ーズフォーク(34)と供に(あるいはダイヤフラムスプ
リングの弾性によって)元の位置に戻る。これにより、
クラッチが接続され、エンジンの出力軸(39)の回転が
伝達軸(40)を介してトランスミッション(32)に伝達
される。クラッチレリーズ軸受装置(A)の玉軸受
(3)はスリーブ(1)に対して所定範囲の調心移動が
可能であり、そのため、フロントカバー(33)の軸心と
出力軸(39)の軸心との間に組み込み上の誤差等があ
り、ダイヤフラムスプリング(35)の回転中心とクラッ
チレリーズ軸受装置(A)の回転中心とで心ずれが生じ
ても、玉軸受(3)がそのずれ量に応じて調心移動する
ことによって、心ずれが自動的に調心される。また、玉
軸受(3)は、所要量だけ調心移動した後、皿バネ
(4)の付勢力によって、その位置に弾性保持され、エ
ンジンからの振動、衝撃等を受けても位置ずれをしな
い、いわゆる調心抗力を有する。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、成形誤
差により、外輪内径面とシールド外径面との間の締め代
が過大となった場合でも、シールドを容易に外輪内径部
に圧入することができ、圧入時の作業性を向上させるこ
とができる。また、圧入後は、その弾性によってシール
ドの固定部が外輪内径面に押付けられるので、締め代が
過小となった場合でもシールドが脱落することはない。
【0022】固定部に、軸方向のスリットを設けておけ
ば、固定部を容易に縮径させることができ、圧入時の作
業性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動調心型のクラッチレリーズ軸受装置を示す
断面図である。
【図2】本発明にかかる玉軸受のシールドの拡大断面図
である。
【図3】シールドの外輪内径部への圧入状況を示す断面
図である。
【図4】皿ばねの断面図(a図:b図におけるa−a断
面)、および正面図(b図)である。
【図5】自動車のクラッチ装置の周辺部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 スリーブ 2 側板 3 玉軸受 3a 内輪 3a1 内輪鍔部 3b 外輪 3b1 外輪鍔部 3c ボール 3f シールド(第2シール部材) 3f1 固定部 3f2 シール部 3f3 環状基部 4 弾性手段(皿ばね) 33 フロントカバー 34 レリーズフォーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチ装置の回転部材に接触する内輪
    と、内向きの外輪鍔部を有する外輪と、内輪と外輪との
    間に介在した複数のボールと、軸方向に延設され、外輪
    の内径面に圧入固定される固定部、内輪の外径面に近接
    するシール部、および固定部の一端とシール部とを橋絡
    する環状基部を備え、内輪の外径面と外輪の内径面との
    間を密封するシールドとを有する玉軸受であって、かつ
    外径側に延びる側板を有し、レリーズフォークの作動に
    よってトランスミッションのフロントカバー上を軸方向
    に摺動可能であり、その外周に上記玉軸受の内輪が半径
    方向の隙間をもって外挿されるスリーブと、スリーブと
    玉軸受の外輪鍔部との間に介装され、外輪鍔部をスリー
    ブの側板に弾性的に押圧して玉軸受を調心可能に保持す
    る弾性手段とを有するクラッチレリーズ軸受装置に装備
    されるものにおいて、 シールドの固定部を環状基部側に向けて縮径するテーパ
    状に形成し、当該固定部をシールドの外輪内径面への圧
    入時に内径側へ弾性変形させたことを特徴とするクラッ
    チレリーズ軸受装置用玉軸受。
  2. 【請求項2】 シールドの固定部に、軸方向のスリット
    を設けた請求項1記載のクラッチレリーズ軸受装置用玉
    軸受。
  3. 【請求項3】 クラッチ装置の回転部材に接触する内
    輪、内向きの外輪鍔部を有する外輪、内輪と外輪との間
    に介在する複数のボールを有する玉軸受と、外径側に延
    びる側板を有し、レリーズフォークの作動によってトラ
    ンスミッションのフロントカバー上を軸方向に摺動可能
    であり、その外周に上記玉軸受の内輪が半径方向の隙間
    をもって外挿されるスリーブと、スリーブと玉軸受の外
    輪鍔部との間に介装され、外輪鍔部をスリーブの側板に
    弾性的に押圧して玉軸受を調心可能に保持する弾性手段
    とを有するクラッチレリーズ軸受装置の上記玉軸受に装
    備されるシールドであって、軸方向に延設され、外輪の
    内径面に圧入固定される固定部、内輪の外径面に近接す
    るシール部、および固定部の一端とシール部とを橋絡す
    る環状基部を備え、内輪の外径面と外輪の内径面との間
    を密封するものにおいて固定部を環状基部側に向けて縮
    径するテーパ状に形成したことを特徴とするクラッチレ
    リーズ軸受装置用玉軸受のシールド。
  4. 【請求項4】 固定部に、軸方向のスリットを設けた請
    求項3記載のクラッチレリーズ軸受装置用玉軸受のシー
    ルド。
JP9260379A 1997-09-25 1997-09-25 クラッチレリーズ軸受装置用玉軸受および当該玉軸受 のシールド Pending JPH1193972A (ja)

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