JPH0750392Y2 - 荷役機械のカウンタウェイト装置 - Google Patents

荷役機械のカウンタウェイト装置

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JPH0750392Y2
JPH0750392Y2 JP1990013313U JP1331390U JPH0750392Y2 JP H0750392 Y2 JPH0750392 Y2 JP H0750392Y2 JP 1990013313 U JP1990013313 U JP 1990013313U JP 1331390 U JP1331390 U JP 1331390U JP H0750392 Y2 JPH0750392 Y2 JP H0750392Y2
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JP
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counterweight
ballast tank
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tank
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昌示 山田
善蔵 野々村
雄吾 中上
芳孝 山本
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Kawasaki Motors Ltd
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Kawasaki Jukogyo KK
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はバランス型の荷役機械に設けられるカウンタ
ウェイト装置に係り、詳しくはスプレッダ、スカッタ、
リクレーマ等の荷役機械におけるバラストタンクで構成
したカウンタウェイト装置に関する。
〔従来の技術〕
一般にこの種の荷役機械は、バランシングマシーンであ
り、機種および大小によって数十トン〜数百トンのカウ
ンタウェイトが必要となる。
従来のカウンタウェイトは、特開昭59−12097号公報に
も記載の如く、固体のカウンタウェイトが使用される。
つまり、かかる荷役機械では先端にバケットホィール等
を有するブームが旋回タワーから横方向に張り出して設
けられ、このブームの反対側に旋回タワー本体から支持
アームを水平方向に張り出して、この先端に固体のカウ
ンタウェイトが設けられる。この固体のカウンタウェイ
トとしては、例えば、スクラップ、コンクリート等が使
用されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、浚渫船等の台船上に設けられたスプレッダ等
の荷役機械の場合、回航時や暴風時には航行上の安全確
保のために上記固体のカウンタウェイトを取り外さなけ
ればならないことが多い。この場合にはカウンタウェイ
トが固体であるため別途フローテングクレーンが必要と
なり、その取り外し、またその後の取り付けに多大の手
間と費用がかかるという欠点がある。
また、台船上のみならず陸上に設けられる荷役機械の場
合にも、メンテナンス時などにブーム先端を地上等に接
地すると、バランスマシーンであるが故に、バランスが
くずれて荷役機械が転倒するおそれが生じる。これを防
止するため固体のカウンタウェイトを取り外したりする
時にはカウンタウェイトが通常高い位置にあるため、別
途大型クレーンを用意する必要があり、多大の手間と費
用がかかるという欠点がある。
本考案の目的は、かかるカウンタウェイトを流体が注入
・排出可能なバラストタンクによって構成して上記従来
技術の課題を解決することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的達成のため、本考案の要旨は、張出しブームの
反対側に流体がウェイトとして充填・排出されるバラス
トタンクからなるカウンタウェイトを有する荷役機械に
おいて、前記バラストタンク内に長手方向に仕切板を配
設して複数のタンクに区画形成し、更に、その仕切板を
区画されたタンク同士がその上部で連通するように該タ
ンクの頂面の手前で止めてあることを特徴とする荷役機
械のカウンタウェイト装置にある。
〔作用〕
上記構成において、バラストタンクをカウンタウェイト
として形成する場合には、バラストタンクに(浚渫船等
においては既設の)ポンプ設備によって注入・排出管を
通じて流体の注入する。すると、バラストタンクは荷役
中のブームの重量にバランスするカウンタウェイトとし
て働く。そして、メンテナンス時などカウンタウェイト
が不要の場合には、バラストタンク内の流体を注入・排
出管を通じて排出し、バラストタンクの重量を軽くす
る。すると、ブームを地上等に接地しても荷役機械のバ
ランスが崩れて転倒するようなことはない。
このように、バラストタンク内のウェイトたる流体を注
排することで安全かつ容易にカウンタウェイトとしての
バラストタンク重量を変化させうる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本考案を適用した浚渫船の台船上に設けたスプ
レッダの側面図である。第2図、第3図はカウンタウェ
イトを構成するバラストタンク付近の平面図、側面図で
ある。
これらの図において、海面(水面)Wに浮かぶ台船1上
に、下部に旋回台2を有する旋回フレーム(タワーとも
いう)3が旋回中心Oを中心に旋回自在に立設され、旋
回フレーム3の下部にはブームコンベア4とシャトルコ
ンベア5が付設された横方向に長く張り出したブーム6
の基端部が枢着されている。該ブーム6は、テンション
バー7と懸架フレーム8等によって起伏自在に旋回フレ
ーム3上部から支持されている。9はその起伏装置であ
る。
一方、このブーム6の反対側の旋回フレーム3の上部付
近には張出ビーム10が水平方向に突設され、この先端部
にはカウンタウェイトとして形成されるべきバラストタ
ンク11が設置されている。張出ビーム10の基端部は旋回
フレーム3に枢着され、この張出ビーム10を支持するた
めに張出ビーム10の先端部から斜めに支持ビーム12が設
けられ、その基端部が旋回フレーム3の上端に枢着され
ている。張出ビーム10や支持ビーム12が旋回フレーム3
に枢着されるのは取り付けを簡単にするためであり、固
着されていても差し支えない。12aは補強フレームであ
る。
第2、3図にも示すように、カウンタウェイトとなるべ
きバラストタンク11は、箱状をしており、張出ビーム10
の間に載置されている。すなわち、張出ビーム10に据え
付け用に台座13が複数設けてあり、この台座13にバラス
トタンク11の外部壁に設けた据付け部材14が着座し、図
示しないボルト等で固定されるようになっている。10a
は補強ビームを示す。
上記バラストタンク11内には長手方向に複数の仕切板15
が配設され、バラストタンク11を幾つかの小さいタンク
11aに分割・仕切っている。仕切板15は区画された小タ
ンク11a同士が上部で連通するようにタンク頂面の少し
手前で止めてある。これにより一つの小タンク11aが仕
切板15の上端まで満たされると他のまだ満たされていな
い小タンク11aへ流入する。そして小タンク11a全体が満
杯になるとオーバーフロー管11bより流出するので、バ
ラストタンク11内が海水で満杯になったことを確認てき
る。
上記仕切板15を設ける理由は、もしこの仕切板15がなけ
れば、1箇所から海水が漏洩した場合でもタンク11内の
海水が全て抜けてしまう恐れがある(この場合もはやカ
ウンタウェイトの機能は失われる)。そこで幾つかの小
タンク11aに区画しておけば1つの小タンク11aからウェ
イトたる海水が何らかの原因で漏洩した場合にも、他の
小タンク11aには海水が保有され、カウンタウェイトと
しての機能を維持できるからである。また、バラストタ
ンク11内の水の自由表面積をできるだけ小さくして、水
の動揺を押さえて台船1(第1図)のスタビリティに悪
影響を与えないようにするためにも有効である。また、
仕切ることにより、負荷の状態に応じて容易に適当なウ
ェイト量を調節することも可能であり、最適な箇所を選
択すれば、注排に要する時間も短縮でき、また、モーメ
ントが同じでも機械全体重量を最小とすることもでき
る。しかし、仕切板15を設けなくとも所期の機能は満足
され得る。
区画された各小タンク11aにはバラスト注入および排出
用の配管(以下、注入・排出管という)16が設備されて
いる。すなわち、台船1内に姿勢制御用としてもともと
配備されているポンプ設備(図示略)から注入・排出管
16の主管(メインライン)16Mが旋回フレーム3に沿っ
て導設され、更にここから張出ビーム10に沿って導かれ
る。そして、バラストタンク11の手前で分岐され、その
分岐管(ブランチライン)16Bが区画された各小タンク1
1aへ導設されている。配管抵抗を考慮して、手前の分岐
管16Bは遠い位置の小タンク11aへ導設される。17M、17B
は、それぞれ主管16Mおよび各分岐管16Bに設けられたス
トップバルブである。なお、旋回フレーム3と台船1の
間、旋回フレーム3と張出ビーム10の間の配管はフレキ
シブル管16Fを使用して相互の動作に支障を来さないよ
うになっている。
上記のようにカウンタウェイトをバラストタンク11で形
成した場合には、回航時やメンテナンス時などカウンタ
ウェイトが不要な場合において、既設のポンプ設備で容
易にバラストタンク11から注入・排出管16を通じて海水
を排出し、カウンタウェイトの重量を軽く(変化)でき
る。海上の浮体である台船等においてはポンプ設備でウ
ェイトとなるべき海水を容易に海から吸引でき、必要な
時にはポンプ設備で海水に排出できるので、別途大型ク
レーンが必要な従来の固体のウェイトに比べて極めて便
利である。また荷役機械が本来バランスマシーンである
ために生じる不具合、例えばメイテナンス時にブーム6
をタワー3からフリー(可動部分のピン等を外して)に
して地上等に設置した場合にバランスを崩して転倒の恐
れが生じるといったこともない。
本案は陸上に設置された荷役機械(リクレーマ、スタッ
カ等)にも適用可能である。第4図はその一例であるス
タッカの側面図であって、この場合にも起伏自在に構成
されたブーム6の反対側に張出ビーム10がタワー3から
突設され、この先端にカウンタウェイトとなるべきバラ
ストタンク11が配設されている。この実施例では、例え
ば陸上にポンプ設備(図示略)を設け、ここから上記の
実施例と同様にタワー3や張出ビーム10に沿ってバラス
ト注排水ライン(図示略)をバラストタンク11まで導設
する。そして荷役機械のメンテナンスを行う場合には、
バラストタンク11内の水を排出することによりカウンタ
ウェイトの重量を変化させればよいので機械の転倒の心
配がなくメンテナンスが安全かつ容易にできる。
上記実施例では、ウェイトとなるべき流体として海水及
び水について述べたが、どうような流体であっても差し
支えはない。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によれば、バラストタンクに海水等
を入れてカウンタウェイトにしたので、荷役機械のメン
テナンス時などにおいてカウンタウェイトが不要なとき
には安全かつ容易にカウンタウェイトの重量を調整で
き、従来のような固体のカウンタウェイトのように取り
外しのために別途大型(フローティング)クレーン等を
必要としない。
浚渫船等の台船上に設けた荷役機械では、ウェイトとな
るべき海水がすぐ海から台船内にもともと備わっている
ポンプ設備でもって容易にバラストタンクに注水でき、
また、カウンタウェイトが不要な時(回航時や暴風時な
ど)にはすぐ海に排出できるため安全航行等の面で極め
て便利である。
陸上に設置された荷役機械のメンテナンスを行う場合に
は、バラストタンク内の流体を排出することにより、カ
ウンタウェイトの重量を変化させればよいので機械の転
倒の心配がなくメンテナンスが安全かつ容易にできる。
また、バラストタンクを小タンクに仕切ればので、一つ
の小タンクから流体が漏れたとしても他の小タンクには
バラストが保有され何ら影響ないから、依然としてカウ
ンタウェイトの機能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用した浚渫船の台船上に設けたスプ
レッダの側面図、第2図、第3図はカウンタウェイトで
あるバラストタンク付近の平面図と側面図である。第4
図は陸上の荷役機械に適用した場合の側面図である。 3……旋回フレーム(タワー)、6……ブーム、10……
張出ビーム、11……バラストタンク、11a……小タン
ク、15……仕切板、16……注入・排出管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山本 芳孝 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番1 号 川崎重工業株式会社神戸工場内 (56)参考文献 実開 昭55−67088(JP,U) 実開 昭60−53796(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】張出しブームの反対側に流体がウェイトと
    して充填・排出されるバラストタンクからなるカウンタ
    ウェイトを有する荷役機械において、 前記バラストタンク内に長手方向に仕切板を配設して複
    数のタンクに区画形成し、更に、その仕切板を区画され
    たタンク同士がその上部で連通するように該タンクの頂
    面の手前で止めてあることを特徴とする荷役機械のカウ
    ンタウェイト装置。
JP1990013313U 1990-02-13 1990-02-13 荷役機械のカウンタウェイト装置 Expired - Fee Related JPH0750392Y2 (ja)

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