JP2000505166A - 港湾の建設、拡張および近代化に使用するためのモジュラ・ケーソン - Google Patents

港湾の建設、拡張および近代化に使用するためのモジュラ・ケーソン

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JP2000505166A JP9522226A JP52222697A JP2000505166A JP 2000505166 A JP2000505166 A JP 2000505166A JP 9522226 A JP9522226 A JP 9522226A JP 52222697 A JP52222697 A JP 52222697A JP 2000505166 A JP2000505166 A JP 2000505166A
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Abstract

(57)【要約】 防波堤、防波堤埠頭、防護壁波止場、波止場および埠頭を建設する目的で、海洋構造物及び/又は総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成するために、その全体またはその一部が海岸で組み立てられ、港湾を建設、拡張または近代化するために必要な場所に曳航することができ、正確に調整することができ、バラストにより沈降させるすることができ、異なる組み合わせで組み立てることができ、複数の海上に浮くことができるモジュラ・ケーソン。防波堤及び/又は防波堤埠頭は、保護港または港湾を形成するように配置され、また港湾における、最も強い風波に耐えることができるように設計される。液体バルク・ターミナルおよびLNG/LPGターミナルのような、海洋貨物ターミナルを形成するために、防波堤埠頭の一部として、モジュラ・ケーソンが組立てられる。防波堤及び/又は防波堤埠頭の風下側には、(防護壁波止場、波止場および埠頭のような)種々様々な海洋構造物及び/又は(乾燥バルクおよび液体バルク・ターミナル、コンテナ・ターミナル、一般貨物ターミナル、ロールオン/ロールオフ・ターミナル等のような)総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成するために、他のモジュラ・ケーソンが組立てれられる。種々の海洋構造物および総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを分解し、ケーソンのバラストを捨てて浮上させ、他の港および港湾の場所で使用するために曳航することができる。海洋構造物/海洋ターミナルを迅速に展開および組立てることができ、迅速に分解し、他の場所へ移動させることができるので、本発明のモジュラ・ケーソンは、多くの陸海軍の用途に理想的なものである。

Description

【発明の詳細な説明】 港湾の建設、拡張および近代化に使用するためのモジュラ・ケーソン 発明の背景 本発明は、概して、港湾の建設、拡張および近代化に使用するためのモジュラ ・ケーソンに関し、特に海洋構造物および総合海洋構造物/海洋ターミナルを形 成するために、海岸でその全部またはその一部を組み立て、予め選択した場所に 浮かべ、調整しバラストにより沈降させ、他のケーソンと組み合わせるモジュラ ・ケーソンに関する。 新しい港の建設、および現在の港湾の拡張および近代化に対する需要が増大し つつある。例えば、新生市場国家においては、新しい近代的な港湾施設の建設が 求められている。陸海軍用として、港湾施設が貧弱であるかまたは存在しない場 所に、兵力、装置および貨物を急速に展開するために、プレハブの「インスタン ト」港湾が求められている。港湾の機能を維持するためには、現在の港湾は定期 的に浚渫しなければならないが、汚染された海底の泥等による環境への危険に対 する関心が高まってきている。そのため、港湾の海底の泥等を除去する作業が大 きく制限され、港湾施設の拡張および近代化が阻害されてきた。公海での汚染さ れた廃棄物の投棄の禁止については、世界中が関心を持ち、国際法が施行されて いる。 汚染廃棄物の環境上および経済的意義の一例としては、最近のニューヨーク港 での出来事がある。ハウランド・フック・コンテナ・ターミナルの建設が完成し たばかりであるが、ドックの底を浚った結果、重金属、PCB、ダイオキシン等 で非常に汚染されていて、(ロンドン投棄会議により公海に投棄ができなくなっ ているので)このような汚染物を処理する唯一の方法は、汽車で運んで立方ヤー ド当たり100ドル以上の費用を掛けて、2000マイル以上離れている、ユタ 州に投棄しなければならなかった。上記費用は、公海での投棄ができた頃の費用 の20倍以上である。 冷戦が終了した後、後期工業時代になり、世界貿易のパターンは急速に変化し つつある。これらの変化パターンのあるものは、予見することができる未来を支 配するだろう。 (1)太平洋横断貿易は、大西洋横断貿易を遥かに凌ぎ、より急速に成長するだ ろう。 (2)西部太平洋および西部大西洋での南北貿易は、自らの力で支配的な貿易ル ートになるだろう。 (3)(1)および(2)の結果、スエズ運河およびパナマ運河、特にパナマ運 河は水深が比較的浅く40フィートしかないので、これら運河の使用は比較的少 なくなるだろう。 このように変化する世界貿易のパターンの結果、海洋という観点から見た場合 、下記のような必要が生じるだろう。 (1)競争力を維持したいなら、工業国内の多くの古い港を拡張及び/又は近代 化しなければならない。上記工業国の中には、ニューヨークのように、近代の基 準から見て、港が益々時代遅れになりつつある米国も含まれる。 (2)中国、インドネシア、インド、ブラジル、アルゼンチンおよびエストニア 、ウクライナ、グルジアおよびロシアそれ自身を含む旧ソビエト連邦諸国のよう な新生市場諸国内で、新しい港を建設しなければならない。これらの潜在的な港 の場所の多くは、工業の中心から遠くはなれている。 港湾は、伝統的に自立形の一種のプロジェクトとして建設されてきた。最初に 、防波堤、埠頭、波止場等が建設され、その次に上記海洋建造物の上に海洋貨物 ターミナルが建設される。この比較的コストの高い一種の建設方法を変更するた めの標準化された方法は、未だに開発されていない。 (第二次大戦以前のパナマ運河およびスエズ運河の40フィートおよび45フ ィートに合わせて、その深さを決めた)古い港湾都市を近代化する場合、競争力 を維持したいなら、水深のもっと深い場所を探さなければならない。しかし、こ れは見た目ほど容易なことではない。例えば、ニューヨーク港は、その最大のコ ンテナ港及び殆ど全ての石油ターミナルに通じるキル・バン・クル海峡の水深を 深くするために、2億5千万ドルを注ぎ込んだにも拘らず、現在使われている標 準的なもっと大型の積み荷を積んだコンテナ船(またはタンカー)を、もはや受 け入れることはできない。浚渫資金の中のこの巨額の出費はほとんど無駄であっ た。何故なら、クルの水深は、今日の基準から見れば、依然として浅いからであ る。 この問題は、元来浅い河口域に位置する港が抱えている問題であり、さらには 比較的浅い海岸沖の大陸棚が抱えている問題でもある。ニューヨーク港の場合に は、港のために水深の深い場所を探そうとすると、海岸沖を人工島へ移動しなけ ればならない。丁度ロッテルダム港を北海内のマスブラクト「島」に建設した時 のように。 ある場合には、新生国家においてすら、現在の主要な港部分を近代化する問題 は、比較的浅い水深のところに位置してきた元の港により影響を受ける。例えば 、ジャワ島のジャカルタの港である、タンジュング・プリオク(Tanjung Priok)がその一例である。ジャワ島の北部海岸沖には浅い海棚があるの で、この港の全ての近代化はジャワ海で行わなければならない。 新生市場国家の新しい港の建設については、水深の深い港の敷地の候補地を持 つ島の場合には、問題になるのは、敷地が足りないということではなく、その場 所が遠隔地であるということである。その例を、マレーシアとタイとの間のクラ (Kra)地峡上の二つの立案された港に見ることができる。上記敷地は港の建 設機械、供給品および必要量の熟練労働者が入手できる中心地から遠く離れてい て、港の建設は伝統的に労働集約作業である。ベトナムのカムラン湾の港が建設 される前は、その地も同じような遠隔地であった。 上記の主要で益々重要になる諸問題を解決するためには、またコスト・パフォ ーマンスを改善するために、港湾を建設し、拡張し、または近代化するための工 業化された方法を開発する必要がある。しかし、そのような方法は、全て下記の 条件全てを含んでいる。 (1)モジュール構成部品を、現在の造船所及び/又は海岸から沖に離れた造船 所タイプの施設で予め製造するような、本来モジュール・タイプのものでなけれ ばならないこと。 (2)モジュール構成部品は、海に浮くことができるもので、他の助けを借りず に、ビューフォート風力階級4−5条件のもとですら、海上タグボートで近くま た は遠くの設置場所へ曳航する(及び/又は、押して行く)ことができる、船舶建 築物および海洋エンジニアリング・コンフィギュレーションを持つものでなけれ ばならないこと。 (3)単一モジュール構成部品は、(水深による制限が問題にならないところで 使用するために)モノリシック構造、または(水深による制限が問題になる場所 で使用するために)相互に組み立てることができるセクションのように、建設す ることができるように設計しなければならないこと。 (4)モジュール構成部品は、バラストの積み卸しにより沈降および浮上するこ とができるものであり、内部調整タンクおよびバラスト・タンクおよび内部ポン プ、モータ、配管およびコンピュータ制御装置を使用することにより、正確に調 整することができるものであり、進水の場合、または設置場所に運んだ場合、ま たは設置場所で、浮き乾ドック施設を使用しないで済むものでなければならない こと。 (5)モジュール構成部品は、設置場所の単一の総合モジュールで、下記の機能 全てを組み合わせることができるように設計し、作らなければならないこと。す なわち、波浪および天候からの保護、海洋構造物要件、および全てのタイプの貨 物に対する、一貫(及び/又は、イントラモーダル)荷役、保管および移送施設 であること。 (6)モジュール構成部品は、環境に対して安全な方法で、長期「埋設」及び/ 又は以後の汚染除去のために、汚染された廃棄物を含む汚染物を内蔵することが できるものでなければならないこと。 発明の概要 本発明の一つの目的は、港湾を建設、拡張および近代化する際に使用すること ができ、従来技術による方法に関連する上記問題を解決する、モジュラ・ケーソ ンを提供することである。 本発明の他の目的は、造船所で安いコストで作ることができ、浮かせて必要な 場所へ曳航することができ、正確に調整することができ、バラストにより沈降す ることができ、防波堤、防波堤埠頭、防護壁波止場、波止場および埠頭のような 海洋構造物の広いアレイを構成するために、異なる組み合わせで組み立てること ができるモジュラ・ケーソンを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、正確に調整することができ、バラストにより沈降 することができ、防波堤、防波堤埠頭、防護壁波止場、波止場および埠頭のよう な海洋構造物の広いアレイを構成するために、異なる組み合わせで組み立てるこ とができ、調整することができ、バラストを積むことができる、モジュラ・ケー ソンを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成する ために、正確に調整することができ、バラストを積むことができ、他のケーソン と組み合わせることができ、調整することができ、バラストを積むことができる 、モジュラ・ケーソンを提供することである。 本発明のさらに他の目的は、再度整合が必要な場合に、正確に調整することが でき、バラストにより沈降することができ、また正確に調整することができ、バ ラストを積むことができる、異なるものではあるが互換性をもつ構造物の一組の モジュラ・ケーソンを提供することである。 本発明の上記および他の目的、特徴および利点は、防波堤、防波堤埠頭、防護 壁波止場、波止場および埠頭を建設するため、海洋構造物及び/又は総合海洋構 造物/海洋貨物ターミナルを形成するために、その全体またはその一部が海岸で 組み立てられ、港湾を建設、拡張または近代化するための必要な場所に曳航する ことができ、正確に調整することができ、バラストにより沈降することができ、 異なる組み合わせで組み立てることができ、調整することができる、複数の海上 に浮くことができるモジュラ・ケーソンを提供することにより達成することがで きる。 防波堤及び/又は防波堤埠頭は、保護港または港湾を形成するように配置され 、また港湾における、最大の力をもつ風波に耐えることができるように設計され る。液体バルク・ターミナルおよびLNG/LPGターミナルのような海洋貨物 ターミナルを形成するために、防波堤埠頭の一部として、モジュラ・ケーソンが 組立てられる。 防波堤及び/又は防波堤埠頭の風下側には、(防護壁波止場、波止場および埠 頭のような)種々様々な海洋構造物及び/又は(乾燥バルクおよび液体バルク・ ターミナル、コンテナ・ターミナル、一般貨物ターミナル、ロールオン/ロール オフ・ターミナル等のような)総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成する ために、他のモジュラ・ケーソンが組立てれられる。 種々の海洋構造物および総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルは、分解するこ とができ、、ケーソンはバラストを捨てて浮上させ、他の港および港湾の場所に 曳航することができる。必要な場合には、海洋構造物/海洋ターミナルを迅速に 展開および組立てることができ、必要な場合には、迅速に分解し、他の場所へ移 動させることができるので、本発明のモジュラ・ケーソンは、多くの陸海軍の用 途に理想的なものである。 通常の当業者なら、添付の図面を参照しながら以下の本発明の詳細な説明を読 めば、本発明の上記および他の目的、特徴および利点を理解することができるだ ろう。 図面の簡単な説明 図1は、本発明の原理によるケーソンからなる、港湾施設の一例を説明するた めのレイアウトである。 図2は、図1の断面線2−2に沿って部分的に切断した、防波堤埠頭ケーソン の端面図である。 図3は、図1の断面線3−3に沿って部分的に切断した、防波堤/埠頭ケーソ ンの端面図である。 図4は、図1の断面線4−4に沿って部分的に切断した、防波堤/波止場ケー ソンの端面図である。 図5は、図1の断面線5−5に沿って部分的に切断した、防護壁/波止場ケー ソンの端面図である。 図6は、図1の断面線6−6に沿って部分的に切断した、埠頭ケーソンの端面 図である。 図7は、図1の断面線7−7に沿って部分的に切断した、防護壁/波止場ケー ソンの端面図である。 図8は、図1の断面線8−8に沿って部分的に切断した、防護壁/波止場ケー ソンの端面図である。 図9は、図1の断面線9−9に沿って部分的に切断した、波止場ケーソンの端 面図である。 図10は、図1の断面線10−10に沿って部分的に切断した、埠頭ケーソン の端面図である。 図11は、図1の断面線11−11に沿って部分的に切断した、埠頭ケーソン の端面図である。 図12は、図1の断面線12−12に沿って部分的に切断した、防波堤/埠頭 ケーソンの端面図である。 図13は、図1の断面線13−13に沿って部分的に切断した、防波堤/埠頭 ケーソンの端面図である。 図14a−図14cは、図1の断面線14−14に沿って部分的に切断した、 防波堤ケーソンの端面図である。 図を簡単にするために、図1−図14は種々な縮尺になっている。 発明の詳細な説明 本発明は、一般的に港湾の建設、拡張および近代化の際のモジュラ・ケーソン の使用に関する。ある代表的な港湾を参照しながら、本発明を説明するが、この 説明は単に例示としてのものに過ぎない。図に示すケーソンの構造およびレイア ウトは、説明することだけを目的とするもので、本発明により実行することがで きる、多数の異なるケーソンの構造およびレイアウトの数例に過ぎないことを理 解されたい。それ故、本発明は、図の特定のケーソンの構造およびレイアウトに より制限も限定もされない。 本明細書および請求の範囲全体を通して使用されているように、「ケーソン」 または「モジュラ・ケーソン」という用語は、単一で、モノリシックな、海上に 浮かぶことができるボックス型の構造物または複数のケーソン・セクションを指 し、またそれらを意味する。「ケーソン・セクション」という用語は、ケーソン を形成するために、現場で一つまたはそれ以上のボックス形の構造物と組み合わ せることができる、ボックス形の構造物を指し、また意味する。この場合、ボッ クス形の構造物は、単一のモノリシックな、海上に浮くことができる構造物とし て、またはケーソン・セクション構成部品の組み合わせとして製造される。「ケ ーソン・セクション構成部品」という用語は、ケーソン・セクションを形成する ために、現場で他のケーソン・セクション構成部品と組み合わせることができる 側壁、端部壁または底部のような、海上に浮くことができる構造構成部品を指し 、また意味する。全ての海上に浮くことができる部分は、ケーソンでも、ケーソ ンセクションでも、またはケーソン・セクション構成部品でも、コンピュータ制 御された調整機構およびバラスト・タンクを備える。上記タンクの目的は、また ケーソンを形成するためのケーソン・セクションおよびセクション構成部品の組 立作業中に、及び/又は防波堤、埠頭、波止場および他の海洋構造物を組立てた り、及び/又は総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成するために、ケーソ ンの位置決め、整合および組立作業中に、港湾建設現場にタグボートで曳航する ために、海上に浮くことができる部分を正確に調整し、バラストを積み込むこと である。 ケーソンは、三つの特定の機能の中の一つまたはそれ以上の機能を行うための 、(ケーソン内の位置により割当られた)内部空間を持つ。 (1)コンテナ化された貨物を含む、バラ荷及び/又は他の貨物を大量に貯蔵す るための、及び/又は大型の処理装置及び/又は大型の電力発生装置等を収容す るための、ケーソン内に位置する、特別の広い密閉貯蔵空間またはコンパートメ ントS1。 (2)調整タンクおよびバラスト・タンク、装置等を収容するため、またケーソ ンにバラストを積み込み正確に調整するための、特別な、ケーソンの側部及び/ 又は底部に沿って、好適には、ケーソン内の二重壁部内に位置している狭い空間 、またはコンパートメントS2。 (3)総合海洋構造物/海洋ターミナル及び/又は処理施設及び/又は電力発生 プラントとして、ケーソンの作動をサポートしたり助けたりする、補助装置また は補助機能を収容するための、特別な、構造構成部品または空間S1およびS2に より占有されていない、ケーソン内の任意の場所に位置している、狭い補助空間 またはコンパートメントS3。 説明上の便宜のため、今後コンパートメントまたは空間S1、S2およびS3を 単に「空間」と呼ぶことにする。 ケーソンは、内部の空いている場所、すなわち、空間が空の状態か、ほぼ空の 状態の場合であっても、ケーソンの安定を維持し構造上の統合性を維持するため に質量分配が効果的に行われるように設計される。さらに、部材に構造上の統合 性を与えるために、その部材内部に砂または砂利を入れる必要があるコッファー ダムの場合とは異なり、ケーソンの構造上の統合性は、その内部の空虚な部分、 すなわち、空間S1、S2およびS3が空または、ほぼ空であっても維持される。 モジュラ・ケーソンは、敷地条件および自らが建設される港湾の要件に容易に 適合することができる防波堤、埠頭および波止場のような、種々のタイプの海洋 構造物を形成するために、種々の設定(コンフィギュレーション)で組み合わせ ることができる。 最終的に設置されるケーソンの組み合わせが何であろうとも、これら海洋構造 物ケーソンおよびこれら統合海洋構造物/海洋ターミナル・ケーソンは、必要な 場合に、荒石の山(ラッブル マウンド)のベッドの上に設置することができ、 必要な場合に、伝統的な波浪防御用荒石の山で、その風雨に曝される側を「強化 」することができる。上記波浪防御の荒石の山は、通常、その芯の部分に砂及び /又は砂利を含み、一層または二層の石切り場の岩(コーリー ロック)の内部 防護壁、および一層または二層ドロ、テトラポッド等のような外部防護壁の層を 含む。その高い安定性のために、U.S.アーミー・コープス・オブ・エンジニ アズが開発したCORE−LOC外装を使用する場合には、この外部防護壁の層 は一層だけで十分であるので、コストを有意に削減することができる。 造船所または海岸の造船所タイプの施設で、海上に浮くことができるモノリシ ックなモジュールとして、ケーソンを製造することができる場合には、コストを 最大限に削減することができる。しかし、喫水または他の制限により上記モノリ シックな製造ができない場合には、モジュラ・ケーソンを、現場で荒石の山のベ ッド上で組立てられるか、及び/又は積み重ねて組立てられる、一つまたはそれ 以上の海上に浮くことができる、ケーソン・セクションの形で製造することがで きる。 セクション構造の場合には、海上に浮くことができる基礎セクションを、現場 へ曳航し、正しい場所にバラストにより沈降することができる。喫水および他の 条件が許す場合には、第二の海上に浮くことができるセクションを、現場に曳航 し、基礎セクション上にバラストにより沈降させる。別の方法としては、ケーソ ンの上部を、現場で建設する際の、建設プラットフォームとして使用するするこ とができる。コストを最大限に削減するために、基礎セクションの高さを、海岸 の造船所タイプの施設で、その施設およびその施設から港湾現場へ導いている航 海水路で使用することができる最大喫水まで高くすべきである。 ケーソン・セクション構成部品から、全部または一部を製造したケーソンの場合 には、それを、最も安いコストで製造するために、海上に浮くことができ、設置 組立現場へタグボートで曳航することができる、ケーソン・セクション構成部品 を製造しなければならない。それが実行不可能な場合に限って、大型リフト船及 び/又はクレーン船により、設置現場に輸送するように、セクション構成部品を 設計すべきである。両方の場合の目的は、造船所または海岸の造船所タイプの施 設で、コストを抑えた状態で最大限度まで製造を行い、海岸を離れてからの製造 を最大限度まで少なくすることである。 ケーソンは、伝統的な材料、好適には、(セメント、砂および砂利または砕石 骨材から作った)コンクリートと、構造を強化するための鋼鉄により製造するこ とが好ましい。ケーソンは、またポリマ・コンクリートおよび合成材、特に塩水 環境でのケーソンの腐食に対する抵抗力を高める材料を含む、新しい材料により 製造することができる。従来の材料より軽く、丈夫なこれらの新しい材料を使用 した場合には、ケーソンの重量(および喫水)を大いに減らすことができ、それ により特に喫水制限がある場所でのその有用性を高めることができる。 海上に浮くことができるケーソン、ケーソン・セクションおよびケーソン・セ クション構成部品は、一重の壁、二重の壁または両者の組み合わせを使用して、 製造することができるように設計される。 ある条件のもとでは、一重の壁構造が望ましい場合もあるが、いくつかの理由 から二重壁構造のほうが好適である。他の全ての事柄が同じである場合には、二 重壁構造を使用すれば、使用中の経費および材料費が安く、ケーソンを調整し、 バラストを積み込む際の制御が容易な、より丈夫なケーソン構造にすることがで きる。好適な設計の場合には、ケーソン・セクションおよびケーソン・セクショ ン構成部品は、その間に内部調整タンクおよびバラスト・タンクを備えた二重壁 設計になっている。 ケーソンは、好適には、側壁および底部に縦方向に二重壁構造を持ち、好適に は、端壁部および横方向の隔壁部に一重の壁構造を持つことが好ましい。その理 由は下記のとおりである。 (1)二重の縦方向の壁部により、調整タンクおよびバラスト・タンクおよび装 置を収容するために、最適の設置を行うことができる、必要な構造とし、一方、 縦方向の強度が絶対に必要な構造強度以上にはならないようにすることにより、 建設コストを最小にすることができる。 (2)一重の端壁部および横方向の壁部により、ケーソンの容積を最大にし、こ れによりケーソンが稼ぐ年間の収益を最大にし、一方、横方向の構造強度を絶対 必要強度以上にしないようにすれば、ここでもまた建設コストを最小にすること ができる。 種々の海上に浮くことができる部分(ケーソン、ケーソン・セクションおよび ケーソン・セクション構成部品)は、調整タンクおよびバラスト・タンクを備え る。上記タンクは、好適には、垂直方向に間隔を置いて縦列に、水平方向に間隔 を置いて横列に設置することが好ましい。一番上のいくつかの横列のタンクは、 調整タンクであり、残りの横列のタンクはバラスト及び/又は貯蔵タンクである 。適当な配管、ポンプ、モータ、弁および制御装置は、海上に浮くことができる 各部分内に収容されていて、コンピュータ、マイクロコントローラまたはマイク ロプロセッサの制御の下で、海上に浮くことができる部分を正確に調整し、バラ ストにより水中に沈めたり、浮き上がらせたりするために、制御下で流体(通常 は、海水)をポンプにより、調整タンクおよびバラスト・タンクへ選択的にまた 個々に送り込んだり、取り出したりする。引用によって本明細書の記載に援用す る1994年12月8日付の国際出願WO 94/28253は、本出願人のP CT国際出願が、本発明を実施するために使用することができる、ケーソンおよ びケ ーソン・セクションのいくつかの例を開示している。 ケーソンを相互に正確に整合することの重要性は、どのように強調しても強調 し過ぎるということはない。ケーソンは大型の構造物であり、僅か1度または2 度傾いたり、または「傾斜」しても、このような大型の構造物の一方の端部が、 他方の端部より10フィート以上も水中に深く沈むという事態になる恐れがある 。このようなケーソンを浮かせるために使用できる水深が、40フィートにしか 過ぎないことを理解すれば、一方の端部の方向に10フィート(すなわち、25 %)傾斜すると、ほとんどの場合、上記ケーソンを実際に使用することができな くなることがわかるだろう。全バラスト量だけでは、上記大型構造物を十分正確 に調整することはできない。特に上記のような限られた水深のところで上記ケー ソンを使用しなければならない場合には、十分正確な調整を行うことはできない 。 しかし、大型ケーソンを正確に調整できるようにする、同じように重要なもう 一つの理由がある。ケーソンを隣接して相互に正確に水平に並べることができる のは、その調整能力のおかげである。このことは、(複数のケーソンの長さを持 ち、隣接するケーソンの間を走り、配管、コンベア・ベルト、ケーブル等に使用 される)輸送通路を整合状態に維持するために必要不可欠のものである。 例えば、多くの新しい港が位置する予定のパシフィック・リムの周囲のような 、地殻の振動が大きい地域及び/又は沈泥を多く含む地域では、ケーソン間の全 ての輸送通路の整合を維持するために、バラストを調整して浮上させ、正確に調 整することによって、ケーソンを再度浮上させ再度整合するための能力がさらに 重要になる。 海上に浮くことができるケーソン、ケーソン・セクションおよびケーソン・セ クション構成部品は、造船所または海岸の造船所タイプの施設で、工業的でコス ト制御された状態で製造され、海上に浮かべ、港湾建設現場に曳航され、そこで 組立てられる。ケーソン、ケーソン・セクション、ケーソン・セクション構成部 品は、バラストにより水中に沈められる際に、正確に調整され、それにより、ケ ーソンを正確に位置決めし、整合することができる。ケーソンは、全体の海洋構 造物及び/又は総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを建設するために、必要な コンフィギュレーションに相互接続される。コンピュータ制御の調整タンクおよ びバラスト・タンクを持っているので、建設現場でバラストにより沈降または浮 上させながら、ケーソン、ケーソン・セクションおよびケーソン・セクション構 成部品を正確に位置決めし、現場で再整合することもできるし、他の場所で使用 するために除去したり、スクラップにすることもできる。 隣接するケーソンは、任意の適当な接続手段により相互に接続される。好適に は、隣接ケーソンの相互に向き合う端部は、隣接ケーソンを接続および切り離す ことができるように、連動コネクタまたは他の適当な手段のようなコネクタを備 える。フェンダ、バンパ等のような緩衝手段が、ケーソン間の衝撃力を吸収およ び分散するために、また必要な場合には、ケーソン間を水が通過することができ るように隣接ケーソン間に挿入される。 図1は、民間、海軍/陸軍港湾施設を建設するために使用する、種々の海洋構 造物および総合海洋構造物/海洋ターミナルの例示としてのレイアウトである。 港湾施設は、防波堤埠頭A、防護壁B、埠頭C、防護壁波止場D、波止場E、埠 頭FおよびG、防波堤埠頭H、および防波堤Iを含む。これら種々の海洋構造物 の使用方法および構造については、以下に詳細に説明する。この例示としてのレ イアウトの場合には、港湾施設は、防波堤埠頭AおよびHおよび防波堤Iと境界 を接していて、防波堤埠頭Iは最大のウェザー・アークの方向を向いている。 防波堤埠頭Aは、海岸から外側に突き出し、一連のパイプライン12がそこを 貫通している一列の防波堤/埠頭ケーソン10からなる。防波堤/埠頭ケーソン 10は、タンカーにより液体バルク製品を受け取り、タンカー及び/又はパイプ ラインによる次の積み替えのために、上記製品を貯蔵するためのインターモーダ ル液体バルク製品ターミナルである二つのケーソン10aを含む。液体バルク製 品は、ジェット燃料、ガソリン、ケロシン、ディーゼル燃料、バルク化学薬品、 植物油等のような任意のタイプのものである。一列のケーソン10の中の二つの 最も端のケーソン10bは、タンカーにより液体ガスを受取り、パイプラインに よりガスとして、及び/又はタンカーにより液体ガスとして、冷凍貯蔵および以 降の積み替えを行うための、液体バルク・ガス・ターミナルである。液体バルク ・ガスは、液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)等のような任意の タイプのものである。他のケーソン10は、横付け用のケーソンで、ケーソン1 0aおよび10bのプロファイル類似のプロファイルを持つ。 図2は、液体バルク製品ターミナルのケーソン10aの、図1の2−2線に沿 って一部切断した端面図である。ケーソン10aは、垂直な風上側面、すなわち 、風に面する側面14と垂直な風下側面15を持つ。防波堤20は、ケーソン1 0のライン全長に沿って風上側に設けられている。防波堤20は当業者にとって は周知の任意のタイプのもので、図に示す例の場合には、砂、砂利等のコア材2 1、一層またはそれ以上の下層22および下層22の上の一層またはそれ以上の 外側防護層23からなる、割石の山の防波堤を含む。垂直な風下側面15により 、風浪から必要な避難場所を提供する一方で、ターミナルに沿ってできるだけ近 接して、船舶を横付けさせることができる。水平エプロン16は、風下の側面1 5に沿って延び、そのため材料荷役装置を最適に設置することができ、防波堤埠 頭Aの全長に沿って輸送通路を形成する。この例の場合には、ポータブル・ホー ス運搬装置17は、上記エプロン16に沿って移動することができ、タンカーか らケーソン10a内の内部コンパートメント化された貯蔵空間S1に、液体バル ク製品を移送するために、一本またはそれ以上の柔軟なホースを持ち運ぶことが できる。図2には貯蔵空間S1を一つしか示していないが、通常、複数の貯蔵空 間S1が、本発明で使用されるモジュラ・ケーソンの全長に沿って設置される。 貯蔵空間S1は、通常、ケーソンの全長に沿って、相互に空間で隔てられている 、ケーソンを横ぎる横方向の隣接する隔壁のペアの間に位置している。 この例の場合、ケーソン10aは、二重壁構造を持ち、調整タンク25および バラスト4・タンク26のアレイが、空間S2内の空間を隔てた二つの壁の間に 設置されている。モータ駆動ポンプ(図示せず)は、タンクへの及びタンクから の液体の流れを制御するために、適当な配管を弁(図示せず)を通して、調整タ ンクおよびバラスト・タンク25および26に接続している。図2−図14にお いては、調整タンクおよびバラスト・タンクは、空間S2内のX形構造部材を通 して、その背後から示してある。一組のプンプPは、モータMにより駆動され、 適当な配管および弁を通して接続している。これら全ての構成部品は、タンカー とコンパートメント化された貯蔵空間S1との間、コンピュータ化された空間そ れ自身の間、およびパイプライン通路を通して隣接ケーソンとの間の、液体バル ク製品を 流し、調整するための空間S3内に収容されている。 図3は、液体バルク・ガス・ターミナルのケーソン10bの一つを示し、図1 の3−3線に沿って一部切断した端面図である。ケーソン10bは、ケーソン1 0aのプロファイル類似のプロファイルを持ち、垂直な風上側面、すなわち、風 に当たる側31および垂直な風下側面32を持ち、それに沿って水平エプロン3 3が延びる。この例の場合には、内部貯蔵空間S1は、液体バルク・ガスを冷蔵 貯蔵することができるように、適当に断熱処理され、冷蔵システムにより冷蔵さ れる。ケーソン10bは、二重壁構造になっていて、調整タンク35およびバラ スト・タンク36が、二重壁の間の空間S2内に設置されている。適当なポンプ 、モータ、配管および弁(図示せず)が、調整タンク35およびバラスト・タン ク36への、およびこれらタンクからの液体の流れを制御するために、二重壁の 間の空間S2に設置されている。調整タンク35およびバラスト・タンク36の 下、およびこれらタンクに沿って延びる空間S3には、タンカー38のようにケ ーソン10bに沿って横付けしているタンカーから、冷蔵貯蔵空間S1への、お よび貯蔵空間S1から移し替え用パイプラインまたは他のタンカーへの、液体バ ルク・ガスの流れを制御するために、ポンプP、モータM、配管、弁等が設置さ れている。 図1について説明すると、防護壁波止場Bは、その一方の側面に船舶を横付け することができ、他方の側面上の充填された領域を保持するための、防護壁とし て働くように設計された、総合防護壁/波止場ケーソン40からなる。ケーソン 40は、また貨物の荷役および貯蔵を行うように設計されている。防護壁波止場 Bは、海岸から外に突き出ている防護壁/波止場ケーソン40aの二本のライン と、ケーソン40aの二本のラインの端部と相互に連絡している防護壁/波止場 ケーソン40bの第三のラインからなる。ケーソン40aおよび40bにより形 成された領域は、周囲の領域から浚渫されたもの、すなわち、岩、埋め立てゴミ 等で満たされ、インターモーダル乾燥バルク製品ターミナルを形成する。 図4は、乾燥バルク製品ターミナルのケーソン40aの一つを示し、図1の4 −4線に沿って一部切断した端面図である。ケーソン40aは、充填物を閉じ込 めておくための垂直な陸側側面41と、垂直な横付け用側面42を持つ。垂直な 横付け用側面42により、船舶は、乾燥バルク製品ターミナルに沿って横付けす ることができる。ケーソン40aの頂部は平らなエプロンの形をしていて、バル ク・キャリヤ44から、乾燥バルク製品ターミナルの貯蔵領域に、乾燥バルク製 品を移送するためのガントリ43のような材料荷役装置を支持する。この例の場 合、ケーソン40aは二重壁構造であり、調整タンク45およびバラスト・タン ク46が、二つの壁の間の空間S2に設置されている。ケーソン40aの内部は 、材料貯蔵用の大型のコンパートメント化された貯蔵空間S1および内部コンベ ア・システム47のような材料輸送手段を収容するための補助空間S3を含む。 上記内部コンベア・システム47は、貯蔵空間S1へまた上記空間から、また必 要な場合には、隣接ケーソンへおよびその間で、材料を輸送するために縦方向に 走る。 インターモーダル乾燥バルク製品ターミナルは、バルク・キャリヤにより、乾 燥バルク製品を受取り、上記製品をレール及び/又はバージにより現在行われて いる移し替えのために、カバーの無い、地上の貯蔵領域へ移送する。乾燥バルク 製品は、鉱石(鉄、マンガン、ニッケル等)、アルミナ、石炭、塩、燐酸エステ ル等を含む任意のタイプのものである。スタッカ及び/又はリクレイマにより現 在行われている処理のための、地上貯蔵場所への製品の移送は、グラブ・バケッ ト、または別の方法としては、空間S3内に位置するコンベア・ベルトにより直 接行うことができる。 ケーソン40aのようなある種のケーソンは、ケーソン・エプロン上に掛かる かも知れない任意の特に重い負荷を吸収し、有効に分散するために、ケーソン内 に縦方向に位置するケーソン40aの負荷支持部材48のような、一つまたはそ れ以上の負荷支持部材を持つ。例えば、これらの負荷支持部材は、図4−図7に おいては、乾バルク・ガントリまたはコンテナ・クレーンの脚部(およびレール )の下に直接設置され、図8、図10および図12においては、民間及び/又は 陸軍/海軍RO/RO及び/又はLO/LOターミナルの強力「車道」の下に直 接設置される。 図5に他のタイプの防護壁/波止場ケーソン40bを示す。この図は、図1の 切断線5−5に沿って部分的に切断した端面図である。ケーソン40bは、充填 物を保持するための隔壁としての働きをする陸の方を向いている側面48と、タ ーミナルに沿っての船舶の横付けを容易にするための、垂直な横付け用側面49 を持つ。水平なエプロン50は、その横付け用の側面上のケーソンに沿って縦方 向に延びる。ケーソン40bは二重壁構造になっていて、調整タンク54および バラスト・タンク55のアレイは、二重壁の間の空間S2内に収容されている。 この例の場合には、ケーソン40bはカバーを持たない貯蔵空間S1を持ち、バ ルク・キャリヤ52から貯蔵空間S1へ乾燥バルク製品を移送するための、ガン トリ51のような材料移送手段が、ケーソン40bの頂部に装着されている。コ ンパートメント化された貯蔵空間S1は、本来、じょうご形の底部を持つ貯蔵用 サイロである。上記底部を通して、乾燥バルク製品が重力により、コンベア・ベ ルト通路を介して、他のサイロ、他のケーソン及び/又は他のアウトローディン グ施設(図示せず)へ移動させる目的で、ケーソン40bに沿って製品を縦方向 に運搬するために、補助空間S3内に位置している、内部コンベア・システム5 3のような材料運送手段へ送られる。 ケーソン40bからるインターモーダル乾燥バルク製品ターミナルは、バルク ・キャリヤにより乾燥バルク製品を受け取り、その後の船舶、はしけ、レール等 による移し替えのために、上記製品を貯蔵サイロに貯蔵する。焼結金属、アルミ ナ、粉砕ガラス、砂、砂利、肥料、穀物、セメント等を含む全てのタイプの乾燥 バルク製品を、乾燥バルク製品ターミナルに貯蔵でき、移送することができる。 大部分の乾燥バルク材は、グラブ・バケットにより取り扱うことができ、部分的 に密閉された貯蔵サイロに保管することができる。穀物、セメント等のような、 ある種のもっと細かい材料は、風雨からの保護を必要とするので、密閉サイロ( 図示せず)に保管しなければならない。上記の目の細かい材料は、空気圧手段お よびコンベア・ベルト、または他の機械的運送手段により輸送することができる 。 埠頭Cは、海岸から外へ延びる一列の埠頭ケーソン60からなる。図6は、図 1の6−6線に沿って一部切断した、埠頭ケーソン60の一つの端面図である。 上記ケーソン60は、対向垂直側面61および62を持ち、それにより船舶は埠 頭のどちらかの側面に沿って横付けすることができる。ケーソン60は二重壁を 持ち、調整タンク63およびバラスト・タンク64は、二重壁の間の空間S2内 に収容されている。ケーソンは、コンテナを一時的に保管したり、及び/又は材 料を保管したり、及び/又は取扱/処理装置を収容するための内部貯蔵空間S1 と、 燃料貯蔵、保守部品および供給品、輸送通路および他の補助支持機能用の補助空 間S3を含む。この例の場合には、コンテナ貨物クレーン65は、主として貨物 をコンテナ船60からコンテナ・バージ68へ、またその逆のルートで移送する ために、ケーソン60の頂部上のレールに沿って移動することができる。 埠頭Cのケーソン60は、コンテナ船またはコンテナ・ジャンボ・バージのよ うな、船舶からコンテナ貨物を受け取り、コンテナ貨物を、クレーンまたは他の 適当な貨物移送手段により、他のコンテナ・ジャンボ・バージまたはコンテナ船 に移送するイントラモーダル海洋コンテナ・ターミナルである。 防護壁波止場Dは、浚渫したもの、岩、埋め立て材、土壌等で満たされた囲ん だ領域を形成するために、部分的に囲まれたループ内に配置されている、部分的 に取り囲まれた防護壁/波止場ケーソン70からなる。ケーソン70の二つのラ インは、海岸から外側に向かって延び、上記ケーソンの二つの端部は、ケーソン 70の第三のラインと相互に連絡している。ケーソンの三本の各ラインは防護壁 /波止場である。例示として、図7および図8に、二つの異なるタイプのインタ ーモーダル・コンテナ・ターミナルを示す。 図7は、図1の7−7線に沿って一部を切断した、ケーソン70の一つの端面 図である。この実施形態の場合には、防護壁/波止場ケーソン70は、埠頭ケー ソン60と同じ構造を持つ。このことは、異なるケーソン設計の全体の数を減ら し、それにより製造コストを減らすという観点から望ましいことである。ケーソ ン70は、対向する垂直側面71および72を持つ。垂直な陸を向いている側面 71は、充填物を収容するために隔壁として機能し、垂直な横付け用側面72に より、船舶はターミナルに沿って接近して横付け入りをすることができる。ケー ソン70は、二重壁構造で、調整タンク73およびバラスト・タンク74は、二 つの壁の間の空間S2内に設置されている。ケーソン70の内部は、コンパート メント化された貯蔵空間S1およびS3に分けられている。 この例の場合には、インターモーダル・コンテナ・ターミナルは、コンテナ船 により、コンテナ貨物を受取り、上記製品をクレーンまたは他の適当な貨物移送 手段により、トラック、バージ及び/又はレールにより以降の移し替えを行うた めに、カバーの無い、地上の貯蔵領域へ移送する。別の方法としては、貨物航空 機の滑走路および支援施設の様に十分な隣接空間が使用できる場合には、上記タ ーミナルをインターモーダル海上−航空ハブ・ターミナルとすることができる。 図8は、防護壁/波止場ケーソン70からなる、インターモーダル・コンテナ ・ターミナルの他の例である。この例の場合、インターモーダル・コンテナ・タ ーミナルは、コンテナ貨物をRO/RO船78により受け取り、トラック、バー ジ及び/又はレールによる以降の移し替えを行うために、トラックにより、上記 貨物をカバーを持たない地上貯蔵領域に移送するロールオン/ロールオフ・ター ミナルである。 波止場Eは、波止場ケーソン80からなる。図9は、図1の切断線9−9に沿 って、一部を切断した、ケーソン80の一つの端面図である。波止場ケーソン8 0は陸地と突合せ状態で接続している、垂直な陸を向いている側面81と、ター ミナルに沿って船舶の横付けを容易にする、垂直な横付け用の側面82を持つ。 水平エプロン83は、輸送通路を供給するため、また貨物クレーン84のような 材料荷役装置を最適な状態に維持するように、ケーソン80の横付け用側面82 に沿って縦方向に延びる。ケーソン80は、二重壁構造を持ち、調整タンク85 およびバラスト・タンク86が、二つの壁の間の空間S2に設置されている。ケ ーソン80の内部においては、地面のレベル以下の深さのところに、材料を貯蔵 するために、及び/又は材料加工処理装置を収容するための内部貯蔵空間S1が 設けられている。 この例の場合には、ケーソン80の高さおよびターミナルのある場所の水深が 、比較的浅いので、ケーソン80は、二つのケーソン・セクション80aおよび 80bからできている。組立作業中、下のケーソン・セクション80aは、最初 現場に曳航され、その後調整され、正しい位置にバラストにより沈められる。そ の後、上部ケーソン・セクション80bが、現場に曳航され、その後調整され、 ケーソン基礎セクション80aの上の正しい位置にバラストにより沈められる。 上部ケーソン・セクション80bは、その床がエプロン83と同じ高さにある、 大型の密閉貯蔵格納庫88を持つ。密閉貯蔵格納庫88は、貨物を貨物船89か ら荷下ろしし、ケーソン80の密閉貯蔵格納庫内の地上貯蔵領域へ移送すること ができるように、その対向垂直側面に沿って、入口開口部および出口開口部を持 つ。 この場合、一般貨物は、トラック、バージ及び/又はレールによる移し替えを行 うために、より小さな単位に分けられる。ある喫水制限の場合には、貯蔵格納庫 を使用しないで、上部ケーソン・セクションを正しい場所に設置することができ る。上記格納庫は、後で上部ケーソン・セクション上で建設することができる。 ケーソン80は、一般貨物を船舶で受け取り、上記貨物をクレーンにより上記 の密閉格納庫へ移送するインターモーダル一般貨物/分割バルク・ターミナルで ある。上記格納庫においては、上記貨物は、その後のトラック、バージ及び/又 はレールによる移し替えを行うため、小さな単位に分割される。 埠頭Fは、図6−図8の埠頭Cおよび防護壁波止場Dを、建設する際に使用し たものと類似の、埠頭ケーソン60からなる。しかし、この場合、ケーソン60 は海岸から一直線に延び、ロールオン/ロールオフ(RO/RO)およびリフト オン/リフトオフ(LO/LO)ターミナルを形成する。上記ターミナルは、特 に、輸送船から海岸に装置を急速に移送するための海軍/陸軍用に適している。 図示の例の場合には、埠頭Fは、海軍/陸軍埠頭および装置置き場90に接続し ている。図10は、埠頭Fのケーソン60の一つを示し、図1の切断線10−1 0に沿って一部を切断した端面図であるが、この図に示すように、ケーソン60 の頂部は、タンク91のように、ターミナルに沿って停泊しているRO/RO輸 送船92から、海軍/陸軍貨物および装置を移送するための、輸送エプロン67 を形成する。同様に、海軍/陸軍貨物および装置は、海軍/陸軍埠頭および装置 置き場90から、輸送船92に移送することができる。ケーソン60も、海軍/ 陸軍貨物および装置を、LO/LO船94から海軍/陸軍埠頭および装置置き場 90へ、およびこれらの場所から移送するために使用することができる。 この例の場合には、総合埠頭ケーソン60は、インターモーダルRO/ROお よびLO/LOターミナルを備える。このターミナルは、海岸へターミナルのエ プロンに沿って急速移送するために、海軍/陸軍貨物および装置を、RO/RO 輸送船およびLO/LO船により受け取る。類似の総合ケーソン・システムを、 乗客、車、トラック等のフェリー・ターミナルとして使用することができる。 図10および図12は、海軍/陸軍の急速な展開の際に使用することができる 、埠頭および防波堤/埠頭ケーソンである。上記ケーソンは、例えば、インド洋 の ディエゴ・ガルシアに、中東、南アジア、東南アジアまたはアフリカの東海岸に 沿った、任意の場所での以降の迅速な展開のために、前もって位置させることが できる。上記ケーソンは、また貯蔵空間S1およびS3内に、海軍/陸軍貯蔵品、 供給品、軍需品および装置を予め供給することもできる。別の方法としては、も っと広い空間S1を、ケーソン・エプロンに沿った海岸への高い場所に走る強力 「車道」を使用して、車輪自動車用の整備用品および修理機能を収容するために 使用することができる。 埠頭Gは、海岸から一直線に延びる二つの埠頭ケーソン100からなる。図1 1は、図1の切断線11−11に沿って一部を切断した、ケーソン100の一つ の端面図である。ケーソン100の場合、ケーソンの両側の水平エプロンが同じ 高さであることを除けば、埠頭ケーソン100は、図2の防波堤/埠頭ケーソン 10aに類似している。ケーソン100は、船舶がケーソンのどちらかの側面に 沿って横付けできるように、一組の対向垂直側面101および102を持つ。ケ ーソン100は、二重壁構造を持ち、調整タンク103およびバラスト・タンク 104が、二つの壁の間の空間S2内に設置されている。補助空間S3内には、例 えば、タンカー105から、ケーソン100内のコンパートメント化された貯蔵 空間S1への、またバージ106への、またはパイプライン107を通しての貯 蔵空間S1から、海岸に位置する貯蔵タンク108への、液体バルク製品の流れ を制御するために、モータMにより駆動され、適当な配管および弁を通して接続 している一組のポンプが収容されている。パイプライン107は、貯蔵空間S1 の下の空間S3内のケーソン100の内部を通して、埠頭Gの全長に沿って延び ている。水平エプロン110は、ケーソン100の両側面に沿って延び、ポータ ブル・ホース・キャリヤ111はエプロン110に沿って移動することができ、 液体バルク製品を船舶から貯蔵空間S1へ移送するための柔軟なホースを備える 。 埠頭Gの埠頭ケーソン100は、液体バルク製品を、タンカー及び/又はパイ プラインにより受け取り、上記製品をバージ、パイプライン等による後続の移し 替えのために貯蔵するインターモーダル液体バルク製品ターミナルである。上記 ターミナルは、ジェット燃料、ガソリン、ケロシン、ディーゼル燃料、バルク化 学薬品、植物油等のような、全てのタイプの液体バルク製品を取り扱うことがで きる。 防波堤埠頭Hは、二つのタイプの防波堤/埠頭ケーソン120aおよび120 bからなる。上記ケーソン120aおよび120bは、海岸から外へ一直線に延 びる。パイプライン121は、貯蔵タンク108から、防波堤Hの全長にわたっ てケーソン120aおよび120bを通して延びる。以下に説明するように、ケ ーソン120aは、RO/RO及び/又はLO/LOターミナルであり、ケーソ ン120bは深海原油ターミナルである。 図12は、図1の切断線12−12に沿って一部を切断した、ケーソン120 aの一つの端面図である。ケーソン120aは、比較的傾斜の緩やかな上部傾斜 面123および比較的傾斜が急な下部傾斜面124を持ち、傾斜した風の方向を 向いている側面、すなわち、風上側面を持つ。ケーソン120aは、船舶がター ミナルに沿って横付けすることができるように、垂直な横付け用側面125を持 つ。水平エプロン126は、ケーソン120aの風下の側面に沿って延び、輸送 通路としての働きをしている。ケーソン120aは、二重壁構造を持ち、調整タ ンク127およびバラスト・タンク128が、二つの壁の間の空間S2内に設置 されている。パイプライン121は、補助空間S3内に設置されていて、ケーソ ン120aおよび120bのラインに沿って縦方向に延び、パイプライン121 上のケーソンの内部は、コンパートメント化され、貯蔵空間S1になっている。 この例の場合には、ケーソン100aは、エプロン105に沿って海岸へ急速 移送するために、RO/RO輸送船129またはLO/LO船により、海軍/陸 軍装置および貨物を受け取る、インターモーダルRO/RO及び/又はLO/L Oターミナルである。同様な方法で、RO/RO及び/又はLO/LOターミナ ルを、海岸から輸送船へ、海軍/陸軍装置および貨物を、急速に移送するために 使用することができる。 図13は、図1の切断線13−13に沿って一部を切断した、ケーソン120 bの一つの端面図である。ケーソン120bの構造は、輸送通路としての働きを する幅の広い水平エプロンを必要としないので、ケーソン120bの側面の幅が より狭くなっていることを除けば、ケーソン120aの構造に類似している。図 13に示すように、ケーソン120bは、上部傾斜面131、下部傾斜面132 および垂直面133からなる傾斜した風上側面を持つ。割石の山の防波堤20は 、ケーソン120bの風上側に設けられている。ケーソン120bは、船舶がタ ーミナルに沿って横付けすることができるように、垂直な風下側面134を持ち 、ターミナルで必要な装置および車両等を設置するための水平エプロン135を 持つ。パイプライン121は、補助空間S3内に配置されていて、ケーソン12 0bのラインを通して縦方向に延び、パイプライン上のケーソンの内部は、コン パートメント化され貯蔵空間S1になっている。 この例の場合には、防波堤埠頭Hのケーソン120bは、タンカー136のよ うなタンカーにより、原油のような液体バルク製品を受け取り、パイプラインに より、海岸のタンク敷地内のタンク108へ移し替える、インターモーダル深水 液体バルク製品ターミナルである。 防波堤Iは、防波ケーソン140からなる。図14にそのいくつかの例を示す 。図14aは、図1の切断線14−14に沿って一部を切断した、ケーソン14 0の一つの端面図である。防波堤ケーソン140は、ケーソンの風上側面141 および風下側面142の両方で、下に向かって、外側に先細りになっているテー パ状の断面を持つ。この例の場合には、風上側面141の傾斜は、風下側面14 2の傾斜と同じであり、二つの側面の下に向かって延びるほとんどの部分は、外 側に傾斜している。ケーソン140の頂部は切り取られていて、風上側面141 の上部端部に接続している、ほぼ水平な棚部143および風下側面142の上部 縁部に接続している、テーパ状の隆起部144を持つ。別の方法としては、ケー ソン140の頂部が、その頂部面を横切ってほぼ水平になるように、テーパ状の 隆起部144を、(一点鎖線で示すように)除去することができる。 ケーソン140は、二重壁構造を持ち、調整タンク(図示せず)が、ケーソン の上部の隅の空間S2内に設置され、バラスト・タンク146が、二つの壁の間 の空間S2内に設置されている。ケーソン140の内部は、水銀、鉛、ダイオキ シンまたは他の汚染物質のような、汚染物を長期間保管するため、または埋設す るためにの貯蔵空間S1に分割されている。 図14aは、ケーソン140が、設置場所で最大の流体力学的および天候条件 に、自分自身だけで十分に耐えられる場合を示す。図14bは、ケーソン140 の風に当たる側面、すなわち、風上側面上に、割石の山の防波堤20を設け、そ れにより、それがない場合にケーソンに掛かる、流体力学的な力が大幅に減少す る場合を示す。その結果、ケーソンの設計重量および構造、および対応する構造 コストを有意に下げることができる。図14cの場合には、割石の山の防波堤2 0は、その風上および風下側面の両方上のケーソン140のラインに沿って設け られている。図14aおよび図14bに示すシステムが受けるよりも激しい、流 体力学的および気象条件の影響を受ける場所の場合には、風上および風下側面の 両方の上に防波堤を設ける必要がある。 防波堤Iを形成するケーソン140のラインは、材料、特に、そうしたい場合 には、以降の処理のために貯蔵空間Sから移動することができる、長期間埋設し ておかなければならない汚染物質の長期保存用の、いわゆる「ダム」ターミナル である。 図1の港湾のレイアウトの場合には、防波堤Iは、防波堤埠頭AおよびHと共 に、港湾敷地で発生する最大の風浪の力に耐えることができる防波システムであ る。防波堤Iは、最大ウェザー・アークの方を向いていて、二つの防波堤埠頭A およびHは、海岸から防波堤Iの風下側面の下の部分へ外側に向かって延び、そ れにより港湾活動に対して、完全に保護された避難領域を提供する。 図1−図14を参照しながら、いままで説明してきた種々のケーソンは、海上 に浮くことができる部分、調整およびバラスト・タンクを含むケーソン、ケーソ ン・セクションまたはケーソン・セクション構成部品のどれかからなる。適当な 配管、ポンプ、モータ、弁および制御装置は、海上に浮くことができる各部分内 に収容されていて、海上に浮くことができる部分を正確に調整し、上記部分をバ ラストにより浮上または沈降させるために、制御下で、流体を調整タンクおよび バラスト・タンク内にポンプにより導入し、またそこからポンプにより選択的に また個々に取り出すために、コンピュータ、マイクロコントローラまたはマイク ロプロセッサにより制御される。そうすることにより、ケーソンを必要な場所に 迅速に展開でき、多数のタイプの海洋ターミナルを形成するために統合すること ができる。上記ターミナルは分解し、バラストを捨てて浮上させ、ケーソンを曳 航し、他の場所で使用することができる。ターミナルを迅速に展開および組立て ることができ、分解して他の場所に迅速に移動することができるので、本発明は 、多くの海軍および陸軍の用途に広く使用することができる。 本発明のモジュラ・ケーソンによるいくつかの利益および利点を証明するため に、本発明のケーソンを使用する港湾構造と、従来のケーソンを使用する港湾構 造とを比較する。この比較を行うために、日立市のすぐ南の日立−那珂で現在進 行中の港湾建設プロジェクトについて説明する。このプロジェクトは、1991 年に着手され、(長さ100フィート、幅90フィートおよび高さ72フィート の)重量8,000トンのケーソンの建設および使用を含む。 同じ場所に現在建設中の新しい港湾用の合成防波堤の一部として設置するため に、上記ケーソンは、海岸の製造工場で現在製造中である。上記合成防波堤は、 台風の波浪に全く無防備で曝されている場所にある、日本の太平洋岸の日立−那 珂沖の、(平均低水位で)水深80フィートのところで現在建設が行われている 。このような環境は厳しい海洋環境で、上記防波堤の建設は、現在の世界の土木 /海洋エンジニアリング技術の先端技術である。 このプロジェクトにおいては、現在使用されている建設/設置システムは下記 のものからなる。 (1)海岸の工場でのケーソンの製造。 (2)圧縮空気スライド・システムによる、上記工場から浮き乾ドック横付けへ のケーソンの移送。 (3)浮き乾ドック横付けのケーソンの防波堤設置場所への移送。 日立−那珂の場合のように、製造工場のすぐ近く以外では使用できない上記シ ステムはいくつかの重要な問題を抱えている。すなわち、 (1)ケーソンを積み込むと、浮き乾ドックの水深が、世界中のどの場所のどの 造船所、または任意の隣接航行水路で使用することができる水深より、遥かに深 くなることである。例えば、日立−那珂でケーソンを積み込んだ乾ドックの喫水 は、設置場所まで曳航する場合、水路の深さが、80フィートなければならない 。この水深を持つ港は世界で一つしかない。(マスブラクトのロッテルダム港) 。この浮き上がり水深を持つ造船所は世界に存在しない。このような水深の場所 は、ノルウェーのスタバンジャまたはニューファンドランドのカムバイチャンス のよ うなフィヨルドしかない。 (2)載荷乾ドックのメタセントリック高さは、風浪が最も穏やかな静穏な状況 以外では使用することができない。8,000トンのケーソン「貨物」をシフト する場合には、静穏な状態以外では無理で、載荷乾ドックが転覆する恐れがある 。その結果、乾ドック設計は、(日立−那珂の場合には)製造工場の隣接場所以 外に、ケーソンを輸送するのに使用することができない。本発明のケーソンは、 浅い喫水コンフィギュレーションの場合ですら、日立−那珂ケーソンの重量の2 倍または3倍になる場合があることをよく考えれば、もっと重いケーソンで浮き 乾ドックを使用するのは、非常に難しい。例えば、日立−那珂のケーソンの重量 の2−3倍ある輸送ケーソンに、浮き乾ドックのアイデアを適用しなければなら ないし、深さ100フィートの(製造工場と設置場所との間に)航行水路が必要 になる。 本発明のケーソンは、下記のような違いがあるので、日立−那珂に関連するい くつかの問題を効果的に解決する。 (1)本発明のケーソン(またはケーソン・セクションまたはケーソン・セクシ ョン構成部品)は、浅い喫水コンフィギュレーションにおいて、水深(MLW) 50フィートまたはそれ以下の製造工場から浮いた状態で運び出すことができる だけの十分な浮力を持つ。 (2)調整タンクおよびバラスト・タンク、ポンプ、モータ、配管およびコンピ ュータ制御装置が、浮き乾ドックに装着されている日立−那珂のケーソンとは異 なり、本発明のケーソンの場合には、これら機能は、ケーソン内に位置している 。好適には、縦方向の二重壁に特別に設計された空間S2およびS3内に位置して いる。 (3)本発明のケーソンは、ビューフォード風力階級4−5の状態でも、外洋タ グボートにより曳航、または後ろから押すことができるような、縦幅比および縦 高さ比および対応するメタセントリック高さを持つ。 このような違いは、ビジネスの観点から見て重要である。日立−那珂のケーソ ン製造工場および浮き乾ドック・システムの高い資本コストは、日立−那珂港そ れ自身の単独のプロジェクトに対して減価償却しなければならない。 逆に、本発明のケーソンを製造するためのケーソン製造工場は、例えば、日本 または南朝鮮または台湾またはシンガポールのような極東に建設することができ る。このようなケーソン製造工場は、極東の、それどころか東南アジアまたは南 アジアの遠隔地の、様々な場所の新しい港湾の建設現場に曳航するためのケーソ ンを製造することができる。その理由は簡単である。日本、ノルウェーおよびオ ランダの海洋建設業者およびサービス・フリート・オペレータが、一旦大型で重 い海洋構造物が「現在の速度で」曳航されると、そのマンモスのような巨大さの ために、上記構造物を比較的安いコストで、非常に長い距離曳航するとができる ことは、すでに証明している。それ故、ケーソンの標準化された製品用の大型ケ ーソン製造工場は、資本集約型であるが、一つに限定されず、多数の上記港建設 プロジェクトに使用されるのでこのコストは減価償却することができる。 本発明を、一つの特定の港湾レイアウトおよび海洋ターミナルの特定のいくつ かの実施形態を参照しながら説明してきた。当業者なら、海洋ターミナルの他の レイアウトおよび他のタイプ、および本発明のケーソンの自明な変更および修正 を容易に考えることができるだろう。本発明は、添付の請求の範囲の精神および 範囲に該当する、全ての上記の自明な変形および修正を含むものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN 【要約の続き】 海洋構造物/海洋貨物ターミナルを形成するために、他 のモジュラ・ケーソンが組立てれられる。種々の海洋構 造物および総合海洋構造物/海洋貨物ターミナルを分解 し、ケーソンのバラストを捨てて浮上させ、他の港およ び港湾の場所で使用するために曳航することができる。 海洋構造物/海洋ターミナルを迅速に展開および組立て ることができ、迅速に分解し、他の場所へ移動させるこ とができるので、本発明のモジュラ・ケーソンは、多く の陸海軍の用途に理想的なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.港湾敷地の水中に設置した海洋構造物であって、少なくとも一つの海洋構 造物を形成するために、予め定めたコンフィギュレーションに組み合わせる複数 のモジュラ・ケーソンと;海岸で予め製造され、海水中を設置場所へ曳航されて きた、一つまたはそれ以上の、海上に浮くことができる部分から作製される各モ ジュラ・ケーソンと;一つまたはそれ以上の密閉内部貯蔵空間S1と、設置場所 に正確に位置決めし、整合することができるように、海上に浮くことができる部 分を正確に調整し、バラストを積み込むための調整タンクおよびバラスト・タン クとを持つ各海上に浮くことができる部分とを備える、港湾敷地の水中に設置し た海洋構造物。 2.請求項1に記載の海洋構造物において、調整タンクおよびバラスト・タン クが、海上に浮くことができる部分の内部の、一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1 から独立している空間S2内に位置している海洋構造物。 3.請求項2に記載の海洋構造物において、各海上に浮くことができる部分が 、空間S1およびS2から独立している、補助装置を収容するための一つまたはそ れ以上の内部補助空間S3を持つ海洋構造物。 4.請求項3に記載の海洋構造物において、各ケーソンが、一つまたはそれ以 上の貯蔵空間S1がほぼ空の状態であっても、その安定性および構造上の統合性 を維持するのに効果がある質量分散を持つ海洋構造物。 5.請求項3に記載の海洋構造物において、少なくとも一つの補助空間S3が 、一つまたはそれ以上の密閉貯蔵空間S1の下に位置している海洋構造物。 6.請求項3に記載の海洋構造物において、少なくとも一つの補助空間S3が 、一つまたはそれ以上の密閉貯蔵空間S1に沿って位置している海洋構造物。 7.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、そ こを通って延びるパイプラインを持つ海洋構造物。 8.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、一 つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、材料を運ぶための内部運搬手 段を持つ海洋構造物。 9.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、液 体バルク製品を貯蔵するような大きさおよび形状に作られた一つまたはそれ以上 の貯蔵空間S1と;一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、液体バ ルク製品を移送するための手段を持つ海洋構造物。 10.請求項9に記載の海洋構造物において、上記移送手段が、ケーソン内に 収容されていて、モータにより駆動されるポンプを含む海洋構造物。 11.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、 一つまたはそれ以上の冷蔵貯蔵空間S1と;一つまたはそれ以上の冷蔵貯蔵空間 S1へ、またS1から、液体バルク製品を移送するための手段を持つ海洋構造物。 12.請求項11に記載の海洋構造物において、上記移送手段がケーソン内に 収容されていて、モータにより駆動されるポンプを含む海洋構造物。 13.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、 乾燥バルク製品を貯蔵するような大きさおよび形状に作られた一つまたはそれ以 上の貯蔵空間S1と;一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、乾燥 バルク製品を移送するための手段を持つ海洋構造物。 14.請求項13に記載の海洋構造物において、上記移送手段が、一つまたは それ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、乾燥バルク製品を移送するために、ケ ーソン内に位置するコンベア・システムを含む海洋構造物。 15.請求項13に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが 、頂部が開いている一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1を持ち;上記移送手段が 、上記頂部開口部を通して、一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から 、乾燥バルク製品を移送するための、ケーソンの外部に位置する外部移送手段と 、一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、ケーソン内部の乾燥バル ク製品を移送するための、ケーソンの内部に位置する内部移送手段とを備える海 洋構造物。 16.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、 コンテナ貨物を貯蔵するような大きさおよび形状に作られた一つまたはそれ以上 の貯蔵空間S1と;一つまたはそれ以上の貯蔵空間S1へ、またS1から、コンテ ナ 貨物を移送するための手段を持つ海洋構造物。 17.請求項16に記載の海洋構造物において、上記移送手段が、その頂部面 上のケーソンの外側に設置されている海洋構造物。 18.請求項1に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが、 荷物を貯蔵する大きさおよび形状に作られた地上密閉貯蔵格納庫を持つ海洋構造 物。 19.請求項18に記載の海洋構造物において、少なくとも一つのケーソンが 、船舶がケーソンに沿って横付けできる海に面する横付け用の側面と、上記横付 け用側面に沿って延びていて、輸送通路を形成しているエプロンを持つ海洋構造 物。 20.請求項1に記載の海洋構造物において、各ケーソンが、一つまたはそれ 以上の貯蔵空間S1がほぼ空の状態であっても、その安定性および構造上の統合 性を維持するのに効果がある質量分散を持つ海洋構造物。 21.請求項1に記載の海洋構造物において、風上側面および風下側面を持つ 防波堤埠頭を形成するために、少なくともいくつかのケーソンが一列に結合して いて、風下側面が防波堤埠頭に沿って船舶がうまく横付けできるような形をして いる海洋構造物。 22.請求項21に記載の海洋構造物において、一列に並んだケーソンが、防 波堤埠頭の全長にわたって輸送通路を形成していて、その風下側面に沿って延び るエプロンを持つ海洋構造物。 23.請求項21に記載の海洋構造物において、ケーソンのラインを通って延 びる少なくとも一本のパイプラインを含む海洋構造物。 24.請求項1に記載の海洋構造物において、風上側面および横付け用側面を 持つ防護壁波止場を形成するために、少なくともいくつかのケーソンが一列に結 合していて、横付け用側面が防波堤埠頭に沿って、船舶がうまく横付けできるよ うな形をしている海洋構造物。 25.請求項24に記載の海洋構造物において、一列に並んだケーソンが、防 護壁波止場の全長にわたって通路を形成していて、その横付け用側面に沿って延 びるエプロンを持つ海洋構造物。 26.請求項24に記載の海洋構造物において、ケーソンのライン内に設置さ れていて、防護壁波止場に沿って材料を運搬するために、その全長に沿って延び る内部運搬手段含む海洋構造物。 27.請求項1に記載の海洋構造物において、対向横付け用側面を持つ埠頭を 形成するために、少なくともいくつかのケーソンが一列に結合していて、横付け 用側面が埠頭の両側面に沿って、船舶がうまく横付けできるような形をしている 海洋構造物。 28.請求項27に記載の海洋構造物において、一列のケーソンの中のいくつ かが、埠頭の全長に沿って延びるエプロンを形成している平らな頂部を持つ海洋 構造物。 29.請求項1に記載の海洋構造物において、風下側面および横付け用側面を 持つ波止場を形成するために、少なくともいくつかのケーソンが一列に結合して いて、横付け用側面が波止場に沿って、船舶がうまく横付けできるような形をし ている海洋構造物。 30.請求項29に記載の海洋構造物において、一列に並んだケーソンの中の いくつかのケーソンが、波止場の全長にわたって輸送通路を形成していて、その 横付け用側面に沿って延びるエプロンを持つ海洋構造物。 31.請求項29に記載の海洋構造物において、ケーソンの中の少なくとも一 つが、その一部として、貯蔵格納庫を持つ海洋構造物。 32.請求項1に記載の海洋構造物において、風上側面および風下側面を持つ 防波堤を形成するために、少なくともいくつかのケーソンが一列に結合していて 、風上側面が下向きに外側に傾斜している海洋構造物。 33.請求項32に記載の海洋構造物において、防波堤の全長に沿った一列の ケーソンの風上側面上に設けられた、割石の山の防波堤を含む海洋構造物。 34.請求項1に記載の海洋構造物において、予め定めたコンフィギュレーシ ョンのケーソンが、一つまたはそれ以上の防波堤、防波堤埠頭、防護壁波止場、 埠頭および波止場を形成するために、一緒に結合したケーソンの各グループを備 える海洋構造物。
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