JPH07501799A - ジメチコンパステル類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ジメチコン　パステル類 本発明は、ジメチコン（Ｄｉｍｅｔｉｃｏｎ）またはシメチコン（Ｓｉｍｅｔｈ ｉｃｏｎｅ）なる国際一般名で商業的に入手できるポリ（ジメチルシロキサン） 類を有効物質として成る、ある種の天然もしくは合成ポリマー類を基剤とするパ ステル類（ｐａｓｔｉｌｌｅｓ）に関する。

パステル類なる術語は、口の中でしゃぶったり咀噌したりできる製剤−Ｗ、ラー ン、ファルマツオイテイッシェ・ツアイトウシグ、２２１４−２２１８頁（１９ ｇ２）参照−と一般的に理解されている。実際上、それには錠剤類、ハードキャ ンディ類、およびガム（ｇｕｍ）−パステル類（ガム−キャンディ類とも称され る）の区分けがされている。

これらの提供形態の製造方法は基本的にその他のものと区別されている。

錠剤類は打錠機械でプレスされる。このため、錠剤原料塊（ａ＋ａｓｓ）は混合 および顆粒化することにより調製されることになる。既に数人の著者が、加工困 難なジメチコンの顆粒化方法について研究している。

キャンディ類は、サッカロースとグルコース−シロップを混合し、得られる混合 物を約１３０℃で調理し、残留塊から水の大部分を真空で除去して、残留水分量 を０５から２％水にすることにより調製される。活性物質類や芳香剤などを高度 に粘稠性のキャンディ塊に加え、約８５℃まで冷まし、練合することにより混和 される。キャンディ塊は、連続的に冷まさせながら引っ張って、弧状に延ばし、 テーパー型ローラー類その他のキャンディ機械中で成型ならびに切断される。

キャンディ塊の粘稠性のため、活性物質の分布は幾分不均一なものになることが 知られている。

ガム−パステル類は、まずハイドロコロイド類、例えばアラビアゴムを、サッカ ロース、グルコース−シロップ、ソルビトール、キシリトールその他と共に、攪 拌容器中で水に溶かし、活性物質類をこの基剤項中にそれぞれ乳化もしくは分散 させることにより調製される。このようにして得られた鋳込用組成物（ｃａｓｔ ｉｎｇ　ｃｏｆｆｉｐｏｓｉｔｉｏｎ）は、いわゆるパウダートレイ（ｐｏｗｄ ｅｒ　ｔｒａｙｓ）中に投入される。

それらは、例えば大きさが８０ｃ＋ｅｘ　４０ｃｍで、澱粉、殊にコーンスター チで充たされた平らな木製箱である。型押し盤を使うことによって、所望の形を 滑らかにした粉末中に型押ししておき、こうして得られた鋳型（ｖｅｉｌｓ）中 に温かい鋳込用組成物を正確に秤量して注入するが、それにより鋳込団塊が、粉 末に引っ付くことはない。このようにしてトレイ毎にそれぞれ５００から１００ ０パステルが成形され、積み重ねられ、そして乾燥室中で残留湿分が約１０％に なるまで、３乃至４日かけてパステルから水分を除去する。そのようにして製造 されたパステルは”脱粉末”され、次いで最終処理に移送される。

ジメチコンは、水に不溶性のポリシロキサンであり、分子量約１０００から３０ ００を有し、かなり以前から抗鼓腸剤（ａｎｔｉｆｌａｔｕｌｅｎｃｅ）として 、多くの供給元により、種々の投与形態で市販されている。例えば、錠剤類、カ プセル剤類、チューイング錠類（ｃｈｅｗｉｎｇ　ｔａｂｌｅｔｓ）　、および ドロップ類が商業的に入手できる。ジメチコンの高い粘稠性、油性の濃密さくｃ ｏｎｓｉｓｔｅｎｃｙ）のため、この物質はアジュバント（ａｄｊｕｖａｎｔｓ ）およびキャリア一手段なしでは直接錠剤形態にプレス加工できない。それ故、 従来技術では、ジメチコンをしばしばシリカまたはアルミナのように高度に分散 性のキャリアー類と混合するが、場合によっては錠剤中に取り込まれる打錠用ア ジュバントまたは打錠用補助剤が用いられる。高度分散性のシリカがドロップ類 の調製に用いられることもしばしばある。

錠剤、カプセル剤、或はドロップ類の経口投与時に、活性物質ジメチコンは、胃 −腸管内で放出され、表面張力を減少させることによってその作用をあられすだ ろう。ジメチコンの高い粘稠性、油性の濃密さ、および高度に親水性の性質のた め、活性物質の細かい分散を達成することはしばしば困難となり、このため、特 にチューイング錠では、顆粒が大きめかまたは小さめに形成される。全活性物質 が比較的短時間の内に放出されると思われ、しかも非分割型でしか利用し得ない ことがドロップ類投与の不利な点である。

ダーウエント抄録９１−６０２３５　（ＨＵ−００５４５０）により、鼓腸の処 置に経口投与される製剤が知られているが、この製剤は、ジメチコンと、水溶性 キャリアー材料を基剤とするキャリアーとを含むもので、４０℃から１２０℃の 範囲で分解を伴わずに融解する。好適に融解させた混合物の１０乃至２５重量％ を融解させたキャリアーに加える。この混合物は天然および合成の本体（ｂｏｄ ｉｅｓ）　、架橋剤や増量剤（ｃｒｏｓｓ−１ｉｎｋｉｎｇ　ａｎｄ　ｔｈｉｃ ｋｅｎｉｎｇ　ａｇｅｎｔｓ）、殊にポリビニールクロリド、ポリビニールアセ テート、デキストラン、微細結晶セルロース、ポリアクリル酸、ポリビニールピ ロリドン、および／または無機安定剤を含有する。投与形態には言及されていな い。しかしながら、ジメチコン錠剤を製造するための特殊なコーティング操作が 記載されている。

ＥＰ−＾−０４２５４５０により、抗鼓腸剤が知られており、５０乃至９０重量 ％の水溶性集塊状マルトデキストリンと、１０乃至５０重量％の液状非水性シリ コン油、例えばジメチコン、との自由流動性顆粒化混合物よりなる。この組成物 はさらにアジュバントと混ぜられ、単回投与形態錠剤、充填カプセル剤または顆 粒剤に加工される。

ＵＳ−Ａ−４３９６６０４により、制酸剤の他にジメチコンを含有するパステル 類が知られている。この中に記載されているハードキャンディ類は、制酸剤を砂 糖または砂糖代替物の溶液または懸濁液に加え、次いで大部分の水を真空で蒸発 することにより調製され、この混合物を例えば８５℃まで冷ましたのち、ジメチ コンを練合することにより加える。このキャンディ塊は、キャンディ機械中でそ れぞれ弧状に引っ張り延ばされ、切断され、成型される。その結果、３乃至６ｇ の重量をもつ比較的重いキャンディ類が得られるが、活性物質の分布は不正確で ある。

それ故、本発明の目的は、それ自体は菓子類の製造で知られている鋳込工程（Ｃ ａｓｔｉｎｇ　ｐｒｏｃｅｓｓ）を応用することにより、ジメチコンの新規な投 与形態を提供することにありその特徴とするところは パステル中での活性物質の最も細かな分布、活性物質の極めて正確な単回投与、 他の方法では取り扱い困難な活性物質の容易な取り扱い、薬剤の快適な投与およ びゆっくりとパステル類をしゃぶることによる胃中での活性物質の最適な分布に ある。

上記の目的は、ゴム類、アルギネート類、カラギーナン類、澱粉、ペクチンおよ びゼラチンから選ばれる、水性系中でゲル若しくは粘稠液を形成するのに適した 少なくとも部分的にもしくは完全に水溶性の天然および／または合成ポリマーと 、更にアジュバントおよび添加剤を基剤とするパステル類により達成され、該パ ステル類は、ポリ（ジメチルシロキサン）（ジメチコン）を含有している。−驚 （べきことに、高粘稠性、水不溶性かつ強疎水性のジメチコンが、上記した天然 および／または合成ポリマーを基礎とする、極めて容易な方法で、細か（分散し た形でパステル類に取り込まれ得ることが見い出された。

本発明による、パステル類なる用語と殊にガム−パステル類なる用語は、鋳込み （ｃａｓｔｉｎｇ）によって調製されるものを包含する。それ故に、本発明のパ ステル類は、ハイドロコロイドと他のアジュバントおよび添加剤の混合物中に超 微細分散したジメチコンを含有し、異なる形に形成された弾力性のボディー（ｂ ｏｄｉｅｓ）から成る。ガム−パステル類は、しゃぶると形態変化して液体溶液 に戻る固溶体として表現される。本発明の助けにより、成分を比較的注意深く加 工処理する間に、パステルの正確な単一用量を達成することが可能となる。上記 の、少なくとも部分的に、または完全に水溶性の、天然および／または合成ポリ マー類を用いることにより、比較的低温での加工が可能になるので、ジメチコン の特に良好な取り込みを達成することが可能となる。こうして、全組成物中での 活性物質の特に均質な分布が形成され、０．５から２％の範囲の標準偏差で活性 物質の投与が行われるようになる。さらにまた、本発明の方法によれば、比較的 高濃度のジメチコンーパステル類の製造が可能になる。

本発明による、特に好ましい天然および／または合成ポリマーは、“ハイドロコ ロイド類”なる用語でも知られている。殊に好ましいのは、アラビアゴム、ゼラ チンおよびトラガカントゴムから選ばれるゴム類である。同様にして、アジュバ ントおよび添加剤は、好ましくは砂糖および／または砂糖代替物、水素化脂肪類 、ステアリン酸、パラフィン類、オリゴサツカライド類、ポリサッカライド類お よび／またはデキストランから選ばれる。特に好ましいサツカライド類は、サッ カロースおよび／またはグルコース−シロップである。

他の活性物質について対応するパステル類は、当業者には″ガムーパステル類” の用語でそれ自体は知られている。それらの名称は、その中に取り込まれた粗製 のアラビアゴムに由来する。本発明によれば、このハイドロコロイドは、しゃぶ る際に、パステル−ボディーのゆっくりした、そして均質な融解が確保されるた め、基剤として特に好適である。

ポリマーの他に、基剤塊は特に砂糖および／または砂糖代替物のような芳香キャ リアーを含んでおり、何故ならば、患者がパステルをしゃぶるからである。従っ て、パステルは、それらが拒否されたり、もしくは飲み込まれたりしない程度の 良好な味を持つことが必要である。味を改善するため、それ自体は当業者に知ら れているように、サッカロースまたはフラクトース、水素化グルコース−シロッ プ、ソルビトール、マンニトールおよび／またはキシリトールのようなその代替 物、同じく公知の甘味剤のような対応するアジュバントが用いられている。その 他にも、香味剤やエツセンス類もエーテル性油と同様に用いられ、それによって 、薬効を合わせ持ち、芳香を改善する。殊に、キャラウェイ油やついきょう油の ようなエーテル性油は、ジメチコンの抗鼓腸効果を補強するのに適している。

他のものと比べて、チューイング錠の弱点は、咀噌によって錠剤が崩壊し、大き さの異なる多数の錠剤破片もしくは顆粒物になり、それらがそのままの形で胃に 達するため、活性物質の限られた部分だけが利用され得ることになることである 。

本発明のパステル類は、咀哨の間、唾液により乳液または懸濁液へと次々に形態 変化されるが、その中で活性物質は、超微細分散型で存在しており、それによっ て、より長時間完全に有効であるだろう。

パステル類の各必須成分の相対量は、あまり決定的なものではない。それ故に、 基剤塊は、例えばパステル塊全体の５から７０重量％のポリマーを含有している 。

特に好ましいのは、それぞれパステル塊全体の２５から６０重量％のアラビアゴ ムまたは５から２０重量％のゼラチンである。

本発明の更に好ましい態様では、パステル類は、パステル塊全体の２０から５０ 重量％の糖および／または糖代替物を含有している。

活性物質ジメチコンを含有している、チューイング錠類、カプセル類またはドロ ップ類などの商業的に入手可能な製剤は、通常、投与量当たり１０から２００１ １ｇのジメチコンを含有している。それ故に、本発明の特に好ましい態様では、 ７０から１００ｍｇのジメチコン量を含有するパステル類が提供される。通常、 このような方法で調製されるパステルの重量は、約１ｇである。

本発明のもう一つの態様は、パステル類の調製方法から成る。これによると、特 に上記で定義したポリマーを、水と他のアジュバントおよび添加剤とを接触させ ることにより、ゲルまたは粘稠性溶液を形成する。続いて、こうして得られた基 剤塊にジメチコンを懸濁または乳化させ、その後この液体組成物を型に鋳込み、 室温または高温、特に４０から７０℃、好ましくは５０から６０℃で乾燥し、型 からはずし、最終処置へと移送する。

アラビアゴムとサッカロースは、例えば、調製工程の初期に水に溶かし、ジメチ コンを乳化または懸濁して、粘稠性基側塊にする。この薬剤混合物を、いわゆる パウダートレイに入れ、前記したように、乾燥し、粉末から分離して、最終処置 に付す。本発明のパステルおよびその製造方法の特別な利点は、アジュバントお よび活性物質の少ない温度荷重（ｔｅｍｐｅｒａｔｕｒｅ　１ｏａｄ）であり、 鋳込項中のそれらの完全な均質さにより、活性物質の投与量を高度に正確にする ことが可能になる。それにより、取り扱いが困難な活性物質シメチコンは、新し い製剤型で手に入れることが可能である。

国際調査報告 直−−Ｉ＋１−ミー　ＰＣＴ／ＥＰ　９２１０２０１４−

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．水性系中でゲル若しくは粘稠液を形成するのに適したゴム類、アルギネート 類、カラギーナン、澱扮、ペクチンおよびゼラチンを含んで成る群から選ばれる 、少なくとも部分的または完全に水溶性の天然および／または合成ポリマーと他 のアジュバントおよび添加剤を基礎とするパステル類であり、該パステル類がポ リ（ジメチルシロキサン）（ジメチコン）を含むものであるパステル類。
2. ２．ゴムがアラビアゴム、ゼラチンまたはトラガカントゴムから選ばれることを 特徴とする、請求の範囲１項記載のパステル類。
3. ３．アジュバントおよび添加剤が砂糖および／または砂糖代替物、水素化脂肪、 ステアリン酸、パラフィン類、オリゴサッカライド類、ポリサッカライド類およ び／またはデキストランから選ばれることを特徴とする、請求の範囲１または２ 項記載のパステル類。
4. ４．砂糖代替物としてフルクトース、ソルビトール、マンニトール、キシリトー ル、水素化グルコースーシロップおよび／または甘味剤を含んで成る、請求の範 囲１ないし３項の１つまたはそれ以上の項に記載のパステル類。
5. ５．パステル類の全体塊に基づき、５から７０重量％のポリマーを含んで成る、 請求の範囲１ないし４項の１つまたはそれ以上の項に記載のパステル類。
6. ６．パステル類の全体塊に基づき、２５から６０重量％のアラビアゴムまたは５ から２０重量％のゼラチンを含んで成る、請求の範囲１ないし５項の１つまたは それ以上の項に記載のパステル類。
7. ７．パステル類の全体塊に基づき、２０から５０重量％の砂糖および／または砂 糖代替物を含んで成る、請求の範囲１ないし６項の１つまたはそれ以上の項に記 載のパステル類。
8. ８．パステル類の全体塊に基づき、１から２０重量％、特に７から１０重量％の ジメチコンを含んで成る、請求の範囲１ないし７項の１つまたはそれ以上の項に 記載のパステル類。
9. ９．ａ）ゴム類、アルギネート類、カラギーナン、澱粉、ペクチンおよびゼラチ ンを含んで成る群から選ばれる、少なくとも部分的または完全に水溶性の天然お よび／または合成ポリマーを、水と他のアジュバントおよび添加剤と接触させて ゲルまたは粘稠性溶液を形成させ、こうして得られた基剤塊にジメチコンを乳化 または懸濁し、 ｂ）ａ）の乳化物を型、それは所望によりバウタートレイの型押し盤で型押しさ れる、に鋳込み、さらに ｃ）室温または高温で乾燥することによる請求の範囲１項ないし８項の１つまた はそれ以上の項に記載の該パステル類の製造方法。
10. １０．パステル類を４０から７０℃、特に５０から６０℃の範囲の温度で乾燥す ることを特徴とする、請求の範囲９項記載の方法。
11. １１．乾燥したパステル類を型からはずし、所望によっては最終処置に付すこと を特徴とする、請求の範囲の９項または１０項記載の方法。