JPH075006Y2

JPH075006Y2 - フォークリフトガイド付きフロアーコンベヤ

Info

Publication number: JPH075006Y2
Application number: JP1989029581U
Authority: JP
Inventors: 利勝千田
Original assignee: Daifuku Co Ltd
Current assignee: Daifuku Co Ltd
Priority date: 1989-03-14
Filing date: 1989-03-14
Publication date: 1995-02-08
Anticipated expiration: 2004-03-14
Also published as: JPH02121374U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、フロアーコンベヤに対する被搬送物の積み降
ろし作業をフォークリフトによって安全に行えるように
したフォークリフトガイド付きのフロアーコンベヤに関
するものである。

（従来の技術及びその問題点）ガイドレールに移動可能に支持された被搬送物支持用移
動体と、この移動体と推進させる駆動用コンベヤチェン
とから成るフロアーコンベヤにおいて、搬送経路の横側
方位置からフォークリフトにより被搬送物の積み降ろし
作業が行えるように、被搬送物支持用移動体に前後一対
の被搬送物支持部を立設して、両被搬送物支持部間をフ
ォーク進入空間としたものが、例えば実願昭60−21192
号（実開昭61−137069号）のマイクロフィルムなどによ
って従来周知である。

このようなフロアーコンベヤにおいて、フォークリフト
により被搬送物の積み降ろし作業を行う場合、特に被搬
送物支持用移動体から被搬送物を降ろす場合、フォーク
リフトの停止位置がフロアーコンベヤの搬送経路方向に
ずれていたり、フォークの進入レベルが低すぎると、フ
ロアーコンベヤにおける被搬送物支持用移動体の前後一
対の被搬送物支持部間にフォークを進入させるとき、当
該フォークの先端で被搬送物支持用移動体を突いて損傷
させることになる。従って、フォークリフトの操縦に十
分な注意が必要となり、作業性を高めることが困難であ
った。

（課題を解決するための手段）本考案は上記のような従来の問題点を解決するために成
されたものであって、その特徴を後述する実施例の参照
符号を括弧付きで付して示すと、フロアーコンベヤ
（１）と、フォークリフトガイド用隔壁（15）とを有
し、フロアーコンベヤ（１）は、ガイドレール（２）と、こ
のガイドレール（２）に移動可能に支持された被搬送物
支持用移動体（３）と、この移動体（３）を推進させる
駆動用コンベヤチェン（４）とから成り、被搬送物支持
用移動体（３）は、前後一対の被搬送物支持部（7a,7
b）間にフォーク進入空間（８）を有し、フォークリフトガイド用隔壁（15）は、フロアーコンベ
ヤ（１）における移動体停止位置の横側方位置に立設さ
れ、フォークリフトのフォークで支持した被搬送物を当
該隔壁（15）の上方で移動させ得る高さのもので、その
上辺（15a）から下方へ切り欠き形成されたフォーク貫
通昇降用切り欠き凹部（16）を備え、この凹部（16）
は、移動体停止位置に停止した被搬送物支持用移動体
（３）のフォーク進入空間（８）の下端よりも上側に位
置する下辺（16a）と、当該フォーク進入空間（８）の
左右両側端よりも内側に位置する左右両側辺（16b,16
c）とで形成されている点に特徴を有する。

（考案の作用）被搬送物を搭載した被搬送物支持用移動体（３）が所定
の停止位置に停止すれば、当該被搬送物支持用移動体
（３）における前後一対の被搬送物支持部（7a,7b）間
のフォーク進入空間（８）の真横にフォークリフトガイ
ド用隔壁（15）の切り欠き凹部（16）が位置することに
なる。従って、フォークリフトを、そのフォークの先端
が切り欠き凹部（16）の下辺（16a）より若干上方位置
で当該切り欠き凹部（16）内に進入するように運転する
ことにより、当該フォークを、被搬送物支持用移動体
（３）における前後一対の被搬送物支持部（7a,7b）間
のフォーク進入空間（８）内に確実に進入させることが
できる。

換言すれば、フォークが被搬送物支持用移動体（３）側
に衝突するような位置でのフォークリフトの前進移動
は、前記隔壁（15）とフォークとの衝突により確実に防
止することができる。勿論、前記隔壁（15）で被搬送物
支持用移動体（３）に対するフォークリフトの接近距離
も制限されるので、フォークリフトの車輌本体が被搬送
物支持用移動体（３）などのフロアーコンベヤ側に衝突
することもない。

このように被搬送物支持用移動体（３）における前後一
対の被搬送物支持部（7a,7b）間のフォーク進入空間
（８）内にフォークを進入させたならば、当該フォーク
を前記隔壁（15）よりも高いレベルまで上昇させること
により、前後一対の被搬送物支持部（7a,7b）によって
支持されている被搬送物を当該フォークにより持ち上げ
た後、フォークリフトの移動により被搬送物支持用移動
体（３）上から搬出することができる。

前記停止位置に停止した被搬送物支持用移動体（３）に
被搬送物をフォークリフトによって積み込むことも、上
記の被搬送物降ろし作業とは逆の手順で行うことができ
る。この場合も、隔壁（15）の切り欠き凹部（16）内に
フォークが下降するようにフォークリフトを運転すれば
良く、当該フォークを下降させ過ぎて被搬送物支持用移
動体（３）に衝突させる恐れもない。

（実施例）以下に本考案の一実施例を添付の例示図に基づいて説明
する。

１はフロアーコンベヤであって、ガイドレール２に移動
可能に支持された被搬送物支持用移動体３と、この被搬
送物支持用移動体３を推進させる駆動用コンベヤチェン
４とから構成されている。前記被搬送物支持用移動体３
は、連結杆3a〜3cで連結され且つ前記ガイドレール２に
支持された４つのトロリー5a〜5dと、第二トロリー5bと
第三トロリー5cとで支持された被搬送物支持台６とから
構成され、この被搬送物支持台６には前後一対の被搬送
物支持部7a,7bが突設され、両被搬送物支持部7a,7b間に
フォーク進入空間８が形成されている。尚、図示例で
は、各被搬送物支持部7a,7bが左右２つの支持部に分割
されているが、一体であっても良い。

前記駆動用コンベヤチェン４には、ガイドレール９によ
って移動可能に支持されるトロリー10が適当間隔おきに
取り付けられており、当該トロリー10に設けられたプッ
シャー11が、前記被搬送物支持用移動体３の第一トロリ
ー5aに設けられている被動ドッグ12に係合することによ
り、被搬送物支持用移動体３が推進駆動される。13は第
二トロリー5b〜第四トロリー5dに設けられたプッシャー
倒し用カムである。

この種のフロアーコンベヤは従来周知のものであって、
図示のように、前記プッシャー付きトロリー10の移動経
路脇に設けられた進退自在なストッパー14によりプッシ
ャー11を倒して被動ドッグ12から外すことにより、被搬
送物支持用移動体３を定位置で停止させることが出来
る。図面は、被搬送物支持用移動体３を前記ストッパー
14により被搬送物積み降ろし作業のための停止位置で停
止させた状態を示している。

前記被搬送物積み降ろし作業のための停止位置の横側方
には、フォークリフトガイド用隔壁15が床面上に突設さ
れている。この隔壁15は、フォークリフトのフォークで
支持した被搬送物を当該隔壁15の上方で移動させ得る高
さのもので、その上辺15aから下方へ切り欠き形成され
たフォーク貫通昇降用切り欠き凹部16を備えている。然
して、当該切り欠き凹部16は、前記移動体停止位置に停
止した被搬送物支持用移動体３に於ける前後一対の被搬
送物支持部7a,7b間のフォーク進入空間８の真横に位置
して、フォーク進入位置の下限と左右両側の限界を規制
する。17は前後隔壁15の下端前側に連設されたフォーク
リフトのタイヤ止めである。

前後一対の被搬送物支持部7a,7bによって自動車ボディ
等の被搬送物18を支持した被搬送物支持用移動体３を、
図示のように被搬送物積み降ろし作業のための停止位置
で停止させたとき、そのフォーク進入空間８の真横に隔
壁15の切り欠き凹部16が位置している。このときの切り
欠き凹部16の下辺16aは、フォーク進入空間８の下端よ
りも若干上方位置にあり、且つ切り欠き凹部16の左右両
側辺16b,16cは、フォーク進入空間８の左右両端（被搬
送物支持部7a,7bの内側位置）よりも若干内側の位置に
ある。従ってフォークリフト19を、そのフォーク20a,20
bが被搬送物18の底面18aよりも低レベルで前記隔壁15の
切り欠き凹部16内に進入するように、隔壁15に対し直角
に前進走行させることにより、当該フォーク20a,20bを
確実に前記フォーク進入空間８内に進入させることが出
来る。そして、タイヤ止め17に前輪21が当接する位置ま
でフォークリフト19を前進させたならば、フォーク20a,
20bを隔壁15の切り欠き凹部16より上方に脱出する高さ
まで上昇させることにより、被搬送物支持用移動体３の
被搬送物支持部7a,7bに支持されていた被搬送物18を前
記フォーク20a,20bにより隔壁15よりも高レベルまで持
ち上げることが出来る。この後、フォークリフト19を後
退走行させて、フォーク20a,20bで支持している被搬送
物18を任意の場所へ搬送し、降ろすことが出来る。

被搬送物18を被搬送物支持用移動体３の被搬送物支持部
7a,7b上に積み込む場合は、隔壁15の内側所定位置に被
搬送物支持用移動体３を停止させた状態で、被搬送物18
をフォーク20a,20bで支持しているフォークリフト19
を、そのフォーク20a,20bが隔壁15の上辺15aより高レベ
ルに位置する状態で、隔壁15に対し直角に前進走行させ
てタイヤ止め17に前輪21が当接する前進限位置で停止さ
せ、フォーク20a,20bを隔壁15の切り欠き凹部16内に下
降させることにより、フォーク20a,20b上の被搬送物18
を前記被搬送物支持用移動体３の被搬送物支持部7a,7b
上に移載することが出来る。

尚、被搬送物支持用移動体３や駆動用コンベヤチェン４
は、上記実施例に示した構成のものに限定されない。

（考案の効果）以上のように本考案のフォークリフトガイド付きフロア
ーコンベヤによれば、フロアーコンベヤ（１）の被搬送
物支持用移動体（３）を所定位置に停止させさえすれ
ば、当該被搬送物支持用移動体（３）に対する被搬送物
の積み降ろし作業をフォークリフトで行うときに、隔壁
（15）のフォーク貫通昇降用切り欠き凹部（16）を利用
して、当該フォークリフトのフォークを被搬送物支持用
移動体（３）における被搬送物支持部（7a,7b）間のフ
ォーク進入空間（８）へ確実容易に進入させることがで
き、フォークを前後一対の被搬送物支持部（7a,7b）や
その間の被搬送物支持用移動体（３）の上面などに衝突
させて損傷させるような不都合を生ぜしめないで済む。

換言すれば、フォークリフトによる被搬送物の積み降ろ
し作業を、熟練した運転者でなくとも容易且つ安全に行
うことができ、当該積み降ろし作業の作業性も向上させ
ることができる。

しかも、隔壁（15）の高さは、フォークで支持した被搬
送物を隔壁（15）の上方で移動させることができる高さ
であるから、被搬送物支持用移動体（３）から被搬送物
をフォークリフトで搬出するときは、隔壁（15）よりも
高いレベルまで被搬送物を持ち上げた後は、フォークリ
フトを自由な方向に後退移動させることができ、逆にフ
ォークリフトで被搬送物支持用移動体（３）へ被搬送物
を積み込むときは、隔壁（15）よりも高いレベルで被搬
送物を持ち上げた状態でフォークリフトを運転して、フ
ォークで支持している被搬送物をフロアーコンベヤ
（１）上へ移動させることができるのであるから、フォ
ークリフトの運転が能率良く行え、作業性を高めること
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縦断正面図、第２図は縦断側面図である。１…フロアーコンベヤ、３…被搬送物支持用移動体、４
…駆動用コンベヤチェン、６…被搬送物支持台、7a,7b
…前後一対の被搬送物支持部、８…フォーク進入空間、
11…プッシャー、12…被動ドッグ、14…ストッパー、15
…隔壁、16…フォーク貫通昇降用切り欠き凹部、18…被
搬送物、19…フォークリフト、20a,20b…フォーク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｂ６６Ｆ 9/00 7515−3Ｆ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】フロアーコンベヤ（１）と、フォークリフ
トガイド用隔壁（15）とを有し、フロアーコンベヤ（１）は、ガイドレール（２）と、こ
のガイドレール（２）に移動可能に支持された被搬送物
支持用移動体（３）と、この移動体（３）を推進させる
駆動用コンベヤチェン（４）とから成り、被搬送物支持
用移動体（３）は、前後一対の被搬送物支持部（7a,7
b）間にフォーク進入空間（８）を有し、フォークリフトガイド用隔壁（15）は、フロアーコンベ
ヤ（１）における移動体停止位置の横側方位置に立設さ
れ、フォークリフトのフォークで支持した被搬送物を当
該隔壁（15）の上方で移動させ得る高さのもので、その
上辺から下方へ切り欠き形成されたフォーク貫通昇降用
切り欠き凹部（16）を備え、この凹部（16）は、移動体
停止位置に停止した被搬送物支持用移動体（３）のフォ
ーク進入空間（８）の下端よりも上側に位置する下辺
（16a）と、当該フォーク進入空間（８）の左右両側端
よりも内側に位置する左右両側辺（16b,16c）とで形成
されているフォークリフトガイド付きフロアーコンベヤ。