JPH075002Y2 - 車両用ステアリングロック装置 - Google Patents
車両用ステアリングロック装置Info
- Publication number
- JPH075002Y2 JPH075002Y2 JP4001190U JP4001190U JPH075002Y2 JP H075002 Y2 JPH075002 Y2 JP H075002Y2 JP 4001190 U JP4001190 U JP 4001190U JP 4001190 U JP4001190 U JP 4001190U JP H075002 Y2 JPH075002 Y2 JP H075002Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- lock
- joint
- engagement
- rotated
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Lock And Its Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車ハンドルのステアリングシャフトを、
エンジン始動用のキーの作用に連動して回動不能にロッ
クするようにした車両用ステアリングロック装置に関す
るものである。
エンジン始動用のキーの作用に連動して回動不能にロッ
クするようにした車両用ステアリングロック装置に関す
るものである。
(従来技術) この種の装置においては、運転者がキーの誤操作を行い
走行中に誤ってハンドルがロックされてしまうことを防
ぐために、キーの回動操作のみによってはACC位置からL
OCK位置への回動を不能とし、キーの押込み操作を行っ
たうえで回動させた場合にのみACC位置からLOCK位置へ
の回動が可能となるように構成されている。
走行中に誤ってハンドルがロックされてしまうことを防
ぐために、キーの回動操作のみによってはACC位置からL
OCK位置への回動を不能とし、キーの押込み操作を行っ
たうえで回動させた場合にのみACC位置からLOCK位置へ
の回動が可能となるように構成されている。
従来、このようなシステムを備えた車両用ステアリング
ロック装置としては、例えば実開昭63−74360号公報に
開示されているものが公知であり、以下のような構成と
なっている。すなわち、第11図に示すように、シリンダ
錠ロータ20には、ACC位置においてシリンダ錠外筒の内
周面に設けた係合突部21と係合し得る係合突起22が設け
られている。そして、この係合突起22には、LOCK位置か
らACC位置への回動では前記係合突部21に摺接してロー
タ20のACC位置への回動を許容するカム面22aと、ACC位
置からLOCK位置への回動では前記係合突部21に係合して
ロータ20のLOCK位置への回動を阻止する係止面22bとが
形成されている。尚、ロータ20をACC位置からLOCK位置
へ回動させるには、キー23によってロータ20を押込み操
作することにより(第11図(b)矢印へ)、前記係止面
22bと係合突部21との係合を解除すればよい。
ロック装置としては、例えば実開昭63−74360号公報に
開示されているものが公知であり、以下のような構成と
なっている。すなわち、第11図に示すように、シリンダ
錠ロータ20には、ACC位置においてシリンダ錠外筒の内
周面に設けた係合突部21と係合し得る係合突起22が設け
られている。そして、この係合突起22には、LOCK位置か
らACC位置への回動では前記係合突部21に摺接してロー
タ20のACC位置への回動を許容するカム面22aと、ACC位
置からLOCK位置への回動では前記係合突部21に係合して
ロータ20のLOCK位置への回動を阻止する係止面22bとが
形成されている。尚、ロータ20をACC位置からLOCK位置
へ回動させるには、キー23によってロータ20を押込み操
作することにより(第11図(b)矢印へ)、前記係止面
22bと係合突部21との係合を解除すればよい。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記のように構成した場合には、ロータ
20をLOCK位置からACC位置へ回動させる際には、カム面2
2aが係合突部21に係合することによりロータ20自体が後
退することになり(第11図(a)矢印ホ)、その結果、
ロータ20に挿入されたキー23もシリンダ錠内に引込まれ
ることになるので、キー23を操作するうえで違和感があ
り、操作しづらいという問題点がある。
20をLOCK位置からACC位置へ回動させる際には、カム面2
2aが係合突部21に係合することによりロータ20自体が後
退することになり(第11図(a)矢印ホ)、その結果、
ロータ20に挿入されたキー23もシリンダ錠内に引込まれ
ることになるので、キー23を操作するうえで違和感があ
り、操作しづらいという問題点がある。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記のような従来の問題点を解決することを
目的とするものであり、その手段として、シリンダ錠
(3)のロータ(4)に対し軸方向で相対移動可能,回
転方向で一体となるジョイント(5)を前記ロータ
(4)と同軸上で且つロータ(4)の後方側に分離して
設けると共に、前記ジョイント(5)を前記ロータ
(4)に接近する方向に付勢するスプリング(13)と、
前記ロックボディ(1)又はシリンダ錠外筒(17)内に
設けられ、前記ジョイント(5)に係脱する係合突部
(15,24)と、さらに、前記ジョイント(5)にはカム
面(14)と、該カム面(14)に連続した前記係合突部
(15,24)との係合面(16)とを設け、 前記ロータ(4)をLOCK位置からACC位置へ回動する場
合には、前記カム面(14)が前記係合突部(15,24)に
摺接して前記スプリング(13)の付勢力に抗して前記ジ
ョイント(5)に後退させ、LOCK位置からACC位置への
回動が許容され、 前記ロータ(4)をACC位置からLOCK位置へ回動する場
合には、前記係合面(16)が前記係合突部(15,24)に
係合してその回動を阻止し、 このとき、前記ロータ(4)を押込むことにより、前記
係合面(16)が前記係合突部(15,24)から離脱して、
前記ロータ(4)のACC位置からLOCK位置への回動が可
能になるようにして、LOCK位置からACC位置へのキー回
動時にキーがシリンダ錠内に引き込まれる違和感を解消
するようにしたものである。
目的とするものであり、その手段として、シリンダ錠
(3)のロータ(4)に対し軸方向で相対移動可能,回
転方向で一体となるジョイント(5)を前記ロータ
(4)と同軸上で且つロータ(4)の後方側に分離して
設けると共に、前記ジョイント(5)を前記ロータ
(4)に接近する方向に付勢するスプリング(13)と、
前記ロックボディ(1)又はシリンダ錠外筒(17)内に
設けられ、前記ジョイント(5)に係脱する係合突部
(15,24)と、さらに、前記ジョイント(5)にはカム
面(14)と、該カム面(14)に連続した前記係合突部
(15,24)との係合面(16)とを設け、 前記ロータ(4)をLOCK位置からACC位置へ回動する場
合には、前記カム面(14)が前記係合突部(15,24)に
摺接して前記スプリング(13)の付勢力に抗して前記ジ
ョイント(5)に後退させ、LOCK位置からACC位置への
回動が許容され、 前記ロータ(4)をACC位置からLOCK位置へ回動する場
合には、前記係合面(16)が前記係合突部(15,24)に
係合してその回動を阻止し、 このとき、前記ロータ(4)を押込むことにより、前記
係合面(16)が前記係合突部(15,24)から離脱して、
前記ロータ(4)のACC位置からLOCK位置への回動が可
能になるようにして、LOCK位置からACC位置へのキー回
動時にキーがシリンダ錠内に引き込まれる違和感を解消
するようにしたものである。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はロータ周りの分解斜視図、第2図は本考案に係
る車両用ステアリングロック装置の縦断面図、第3図は
第2図におけるC−C断面図、第4図はコントロールピ
ンとジョイントとの関係を示す説明図、第5図は第2図
におけるA−A断面図、第6図は第2図におけるB−B
断面図、第7図はロータをACC位置に回動させた状態を
示す断面図、第8図はロックピンをアンロック位置に保
持した状態を示す断面図、第9図はロータをLOCK位置か
らACC位置へ回動させている状態を示す縦断面図、第10
図はジョイントの回動阻止手段の他の実施例を示す断面
図である。
る車両用ステアリングロック装置の縦断面図、第3図は
第2図におけるC−C断面図、第4図はコントロールピ
ンとジョイントとの関係を示す説明図、第5図は第2図
におけるA−A断面図、第6図は第2図におけるB−B
断面図、第7図はロータをACC位置に回動させた状態を
示す断面図、第8図はロックピンをアンロック位置に保
持した状態を示す断面図、第9図はロータをLOCK位置か
らACC位置へ回動させている状態を示す縦断面図、第10
図はジョイントの回動阻止手段の他の実施例を示す断面
図である。
第2図に示すように、ステアリングロック装置Sは、ス
テアリングシャフト回りのステアリングコラムに固定さ
れている。このステアリングロック装置Sのボディ1に
は、その後端部にイグニッションスイッチ装置(以下、
スイッチ装置という)2が、前方部にシリンダ錠3がそ
れぞれ配設されており、該シリンダ錠3のロータ4と前
記スイッチ装置2とはジョイント5を介して連結されて
いる。このため、キー6の操作によってロータ4を回動
させれば、ジョイント5を介してスイッチ操作2を作動
させることができる。
テアリングシャフト回りのステアリングコラムに固定さ
れている。このステアリングロック装置Sのボディ1に
は、その後端部にイグニッションスイッチ装置(以下、
スイッチ装置という)2が、前方部にシリンダ錠3がそ
れぞれ配設されており、該シリンダ錠3のロータ4と前
記スイッチ装置2とはジョイント5を介して連結されて
いる。このため、キー6の操作によってロータ4を回動
させれば、ジョイント5を介してスイッチ操作2を作動
させることができる。
第1図ないし第3図に示すように、前記ジョイント5の
前端には、その軸方向に一対の係合突部5c,5cが設けら
れている。一方、前記ロータ4の後端には、回転方向で
前記係合突部5c,5cとそれぞれ係合する一対の係合凹所4
d,4dが形成されている。そして、該係合凹所4d,4dに前
記係合突部5c,5cを係合させることにより、ロータ4と
ジョイント5とは、軸方向で相対移動可能,回転方向で
一体となるように結合されている。ここで、ロータ4と
ジョイント5との間にはコイルスプリング12が介装され
ており、これによりロータ4とジョイント5との間のガ
タ止めがなされている。また、前記ジョイント5は、前
記コイルスプリング12より大きな付勢力を有するコイル
スプリング13によってロータ4の方向に付勢されてい
る。
前端には、その軸方向に一対の係合突部5c,5cが設けら
れている。一方、前記ロータ4の後端には、回転方向で
前記係合突部5c,5cとそれぞれ係合する一対の係合凹所4
d,4dが形成されている。そして、該係合凹所4d,4dに前
記係合突部5c,5cを係合させることにより、ロータ4と
ジョイント5とは、軸方向で相対移動可能,回転方向で
一体となるように結合されている。ここで、ロータ4と
ジョイント5との間にはコイルスプリング12が介装され
ており、これによりロータ4とジョイント5との間のガ
タ止めがなされている。また、前記ジョイント5は、前
記コイルスプリング12より大きな付勢力を有するコイル
スプリング13によってロータ4の方向に付勢されてい
る。
第1図ないし第4図に示すように、前記ジョイント5に
は、その前部にフランジ部5bが設けられており、該フラ
ンジ部5bには、その軸方向にカム面14が形成されてい
る。このカム面14には、前記ボディ1の外方から内方に
貫通して取付けられたコントロールピン15が当接してお
り、これによりジョイント5を回動させれば、カム面14
とコントロールピン15との協働作用によってジョイント
5が軸方向に変位するようにされている。また、前記フ
ランジ部5bには、前記カム面14と連続して係合面16が形
成されており、該係合面16に前記コントロールピン15を
係合させることにより、ジョイント5のACC位置からLOC
K位置への回動を阻止するようにされている。
は、その前部にフランジ部5bが設けられており、該フラ
ンジ部5bには、その軸方向にカム面14が形成されてい
る。このカム面14には、前記ボディ1の外方から内方に
貫通して取付けられたコントロールピン15が当接してお
り、これによりジョイント5を回動させれば、カム面14
とコントロールピン15との協働作用によってジョイント
5が軸方向に変位するようにされている。また、前記フ
ランジ部5bには、前記カム面14と連続して係合面16が形
成されており、該係合面16に前記コントロールピン15を
係合させることにより、ジョイント5のACC位置からLOC
K位置への回動を阻止するようにされている。
第2図,第6図に示すように、前記ボディ1には、その
後部にジョイント5に形成した後述の半円カム5aにより
該ジョイント5に直交する方向に摺動するスライダ8が
収容されている。このスライダ8には、ロックピン7が
連結されており、スライダ8の摺動動作によって該ロッ
クピン7をステアリングシャフトに係脱させることがで
きるようにされている。また、スライダ8の側面には、
切欠溝8aが形成されており、該切欠溝8aに後述する係合
レバー9の後方端9bを係合させることにより、ロックピ
ン7をアンロック位置に保持することができるようにさ
れている。尚、スライダ8は、スプリング19によってロ
ックピン7を突出させる方向(第6図の左方向)に付勢
されている。また、前記ジョイント5には、その後部に
半円カム5aが形成されている。この半円カム5aは、前記
スライダ8に係合した状態にされており、これによりジ
ョイント5を回動させれば、スライダ8が第6図の右方
向に摺動してロックピン7とステアリングシャフトとの
係合を解除することができるようにされている。
後部にジョイント5に形成した後述の半円カム5aにより
該ジョイント5に直交する方向に摺動するスライダ8が
収容されている。このスライダ8には、ロックピン7が
連結されており、スライダ8の摺動動作によって該ロッ
クピン7をステアリングシャフトに係脱させることがで
きるようにされている。また、スライダ8の側面には、
切欠溝8aが形成されており、該切欠溝8aに後述する係合
レバー9の後方端9bを係合させることにより、ロックピ
ン7をアンロック位置に保持することができるようにさ
れている。尚、スライダ8は、スプリング19によってロ
ックピン7を突出させる方向(第6図の左方向)に付勢
されている。また、前記ジョイント5には、その後部に
半円カム5aが形成されている。この半円カム5aは、前記
スライダ8に係合した状態にされており、これによりジ
ョイント5を回動させれば、スライダ8が第6図の右方
向に摺動してロックピン7とステアリングシャフトとの
係合を解除することができるようにされている。
第1図,第2図,第5図に示すように、前記ロータ4の
前面には、ガイドカラー10が、該ガイドカラー10の鍔部
10dをシリンダ錠外筒17の係止段部17aに当接させること
によりシリンダ錠外筒17に対し回動可能かつ軸方向変位
不能な状態で設けられている。そして、ロータ4の前面
に突設した一対の係合突起4a,4bを、ガイドカラー10に
形成した切欠10aと係合穴10bとにそれぞれ嵌入させるこ
とにより、ガイドカラー10とロータ4とは、軸方向で相
対移動可能,回動方向で一体となるようにされている。
尚、前記係合突起4aには、ガイド片4cが突設されてお
り、該ガイド片4cとシリンダ錠外筒17の内周面に形成し
たガイド面(図示せず)との協働作用によりロータ4が
ACC位置でのみ押込み可能となるようにされている。前
記ガイドカラー10には、その中央部にキー挿入孔10cが
設けられていると共に、該キー挿入孔10cに直交してス
ライドピース11が上下動自在に収容されている。このス
ライドピース11には、キー挿入感知面11aが形成されて
おり、キー6の挿脱に応じてスライドピース11が上下動
するようにされている。前記ボディ1には、前記ロータ
4及びジョイント5と略平行に係合レバー9が揺動自在
に軸支されている。ここで、係合レバー9は、スプリン
グ18によってその前方端9aが前記スライドピース11に係
合する方向に付勢されている。また、係合レバー9の後
方端9bは、スライダ8の側面に凹設した前記切欠溝8aに
係脱させるようにされている。
前面には、ガイドカラー10が、該ガイドカラー10の鍔部
10dをシリンダ錠外筒17の係止段部17aに当接させること
によりシリンダ錠外筒17に対し回動可能かつ軸方向変位
不能な状態で設けられている。そして、ロータ4の前面
に突設した一対の係合突起4a,4bを、ガイドカラー10に
形成した切欠10aと係合穴10bとにそれぞれ嵌入させるこ
とにより、ガイドカラー10とロータ4とは、軸方向で相
対移動可能,回動方向で一体となるようにされている。
尚、前記係合突起4aには、ガイド片4cが突設されてお
り、該ガイド片4cとシリンダ錠外筒17の内周面に形成し
たガイド面(図示せず)との協働作用によりロータ4が
ACC位置でのみ押込み可能となるようにされている。前
記ガイドカラー10には、その中央部にキー挿入孔10cが
設けられていると共に、該キー挿入孔10cに直交してス
ライドピース11が上下動自在に収容されている。このス
ライドピース11には、キー挿入感知面11aが形成されて
おり、キー6の挿脱に応じてスライドピース11が上下動
するようにされている。前記ボディ1には、前記ロータ
4及びジョイント5と略平行に係合レバー9が揺動自在
に軸支されている。ここで、係合レバー9は、スプリン
グ18によってその前方端9aが前記スライドピース11に係
合する方向に付勢されている。また、係合レバー9の後
方端9bは、スライダ8の側面に凹設した前記切欠溝8aに
係脱させるようにされている。
次に本実施例の作用について説明する。
第2図,第5図,第6図に示すLOCK位置において、シリ
ンダ錠3にキー6を挿入すると、キー6の先端がスライ
ドピース11のキー挿入感知面11aに係合してスライドピ
ース11を下動させる。これにより、係合レバー9の前方
端9aが押し下げられ、係合レバー9はスプリング18の付
勢力に抗して揺動する。そして、係合レバー9の後方端
9bがスライダ8の側面に当接する。前記キー6の先端が
ロータ4のキー溝奥端に当接すると、キー山とロータ4
に配設された複数のタンブラとのピッチが合致し、これ
によりタンブラがロータ4内に引き込まれるので、ロー
タ4はシリンダ錠外筒17に対して回動可能となる。
ンダ錠3にキー6を挿入すると、キー6の先端がスライ
ドピース11のキー挿入感知面11aに係合してスライドピ
ース11を下動させる。これにより、係合レバー9の前方
端9aが押し下げられ、係合レバー9はスプリング18の付
勢力に抗して揺動する。そして、係合レバー9の後方端
9bがスライダ8の側面に当接する。前記キー6の先端が
ロータ4のキー溝奥端に当接すると、キー山とロータ4
に配設された複数のタンブラとのピッチが合致し、これ
によりタンブラがロータ4内に引き込まれるので、ロー
タ4はシリンダ錠外筒17に対して回動可能となる。
キー6の操作によってロータ4をLOCK位置からACC位置
へ回動させると(第3図矢印イ)、ジョイント5のロー
タ4側に向け突出させたカム面14とコントロールピン15
とが係合して、ジョイント5がコイルスプリング13の付
勢力に抗して後退するが、ロータ4はコイルスプリング
12により前方に付勢されているので後退することはない
(第2図矢印ロ,第4図矢印ハ,第9図参照)。このよ
うに、LOCK位置からACC位置へ回動させるに際し、ジョ
イント5が後退するのみで、ロータ4自体は後退するこ
とがなく、該ロータ4に挿入されたキー6もシリンダ錠
3内に引込まれることはないので、キー6の操作を違和
感なくスムーズに行うことができる。
へ回動させると(第3図矢印イ)、ジョイント5のロー
タ4側に向け突出させたカム面14とコントロールピン15
とが係合して、ジョイント5がコイルスプリング13の付
勢力に抗して後退するが、ロータ4はコイルスプリング
12により前方に付勢されているので後退することはない
(第2図矢印ロ,第4図矢印ハ,第9図参照)。このよ
うに、LOCK位置からACC位置へ回動させるに際し、ジョ
イント5が後退するのみで、ロータ4自体は後退するこ
とがなく、該ロータ4に挿入されたキー6もシリンダ錠
3内に引込まれることはないので、キー6の操作を違和
感なくスムーズに行うことができる。
ロータ4がACC位置にくると、カム面14とコントロール
ピン15との係合が解かれ、ジョイント5はコイルスプリ
ング13の作用により元の位置に復帰する。このとき、コ
ントロールピン15は、前記カム面14に連続して形成され
た垂直な係合面16に係合した状態にあり、これによりジ
ョイント5のLOCK位置への回動は阻止された状態とな
る。一方、上記のようにロータ4をLOCK位置からACC位
置へ回動させ、該ロータ4と回転方向で一体のジョイン
ト5を回動させる際に、ジョイント5に形成された半円
カム5aがスライダ8を右方向に摺動させる(第6図矢印
ニ)。このスライダ8の右方向への摺動により、スライ
ダ8に形成された切欠溝8aに前記係合レバー9の後方端
9bが係入し、ロックピン7はアンロック位置に保持され
る(第8図参照)。このACC位置においては、係合レバ
ー9の前方端9aは、スライドピース11から離れてガイド
カラー10の外周面に当接した状態にある(第7図参
照)。
ピン15との係合が解かれ、ジョイント5はコイルスプリ
ング13の作用により元の位置に復帰する。このとき、コ
ントロールピン15は、前記カム面14に連続して形成され
た垂直な係合面16に係合した状態にあり、これによりジ
ョイント5のLOCK位置への回動は阻止された状態とな
る。一方、上記のようにロータ4をLOCK位置からACC位
置へ回動させ、該ロータ4と回転方向で一体のジョイン
ト5を回動させる際に、ジョイント5に形成された半円
カム5aがスライダ8を右方向に摺動させる(第6図矢印
ニ)。このスライダ8の右方向への摺動により、スライ
ダ8に形成された切欠溝8aに前記係合レバー9の後方端
9bが係入し、ロックピン7はアンロック位置に保持され
る(第8図参照)。このACC位置においては、係合レバ
ー9の前方端9aは、スライドピース11から離れてガイド
カラー10の外周面に当接した状態にある(第7図参
照)。
ロータ4をACC位置からON位置へ回動させると、ジョイ
ント5によってスイッチ装置2が作動してイグニッショ
ン回路が閉成されエンジンが始動可能な状態となる。さ
らに、ロータ4をSTART位置へ回動させると、ジョイン
ト5によってスイッチ装置2が作動してスタータが駆動
されエンジンも始動する。
ント5によってスイッチ装置2が作動してイグニッショ
ン回路が閉成されエンジンが始動可能な状態となる。さ
らに、ロータ4をSTART位置へ回動させると、ジョイン
ト5によってスイッチ装置2が作動してスタータが駆動
されエンジンも始動する。
逆に、ロータ4をON位置からACC位置へ戻すと、ジョイ
ント5によってイグニッション回路が開成されエンジン
が停止する。このACC位置においては、ジョイント5の
係合面16がコントロールピン15に係合した状態にあり、
このままではジョイント5と回転方向で一体のロータ4
をLOCK位置へ戻すことはできない。そこで、キー6によ
りロータ4の押込み操作を行う。すると、ジョイント5
がコイルスプリング13の付勢力に抗して押込み方向に移
動し、これにより係合面16とコントロールピン15との係
合が解除されるので、ロータ4はLOCK位置へ回動可能と
なる。この状態でロータ4をACC位置かたLOCK位置へ戻
すと、ジョイント5はコイルスプリング13の付勢力によ
って元の位置に復帰する。
ント5によってイグニッション回路が開成されエンジン
が停止する。このACC位置においては、ジョイント5の
係合面16がコントロールピン15に係合した状態にあり、
このままではジョイント5と回転方向で一体のロータ4
をLOCK位置へ戻すことはできない。そこで、キー6によ
りロータ4の押込み操作を行う。すると、ジョイント5
がコイルスプリング13の付勢力に抗して押込み方向に移
動し、これにより係合面16とコントロールピン15との係
合が解除されるので、ロータ4はLOCK位置へ回動可能と
なる。この状態でロータ4をACC位置かたLOCK位置へ戻
すと、ジョイント5はコイルスプリング13の付勢力によ
って元の位置に復帰する。
LOCK位置においては、係合レバー9の前方端9aはスライ
ドピース11に当接しており、後方端9bはジョイント5の
半円カム5aから離脱して落下可能な状態にあるスライダ
8に係合してロックピン7をアンロック位置に保持して
いる。ここで、シリンダ錠3からキー6を抜くと、スラ
イドピース11がガイドカラー10のキー挿入孔10c内に進
入可能な状態となるので、係合レバー9の前方端9aがス
プリング18の付勢力によってガイドカラー10内に嵌入
し、後方端9bがスライダ8から離脱する。すると、スラ
イダ8は、コイルスプリング19によって左方向に付勢さ
れているので、スライダ8に連結されたロックピン7が
突出してステアリングシャフトをロックする。
ドピース11に当接しており、後方端9bはジョイント5の
半円カム5aから離脱して落下可能な状態にあるスライダ
8に係合してロックピン7をアンロック位置に保持して
いる。ここで、シリンダ錠3からキー6を抜くと、スラ
イドピース11がガイドカラー10のキー挿入孔10c内に進
入可能な状態となるので、係合レバー9の前方端9aがス
プリング18の付勢力によってガイドカラー10内に嵌入
し、後方端9bがスライダ8から離脱する。すると、スラ
イダ8は、コイルスプリング19によって左方向に付勢さ
れているので、スライダ8に連結されたロックピン7が
突出してステアリングシャフトをロックする。
尚、上記実施例においては、ボディ1に、その外方から
内方に貫通させてコントロールピン15を取付け、該コン
トロールピン15を、ジョイント5に形成したカム面14に
当接させると共に、該カム面14と連続して形成された係
合面16に係合させてジョイント5のACC位置からLOCK位
置への回動を阻止するようにされているが、これに限定
されるものではなく、第10図に示すように、シリンダ錠
外筒17に係合突部24を形成し、該係合突部24を、前記カ
ム面14に当接させると共に、前記係合面16に係合させる
ようにしてもよい。
内方に貫通させてコントロールピン15を取付け、該コン
トロールピン15を、ジョイント5に形成したカム面14に
当接させると共に、該カム面14と連続して形成された係
合面16に係合させてジョイント5のACC位置からLOCK位
置への回動を阻止するようにされているが、これに限定
されるものではなく、第10図に示すように、シリンダ錠
外筒17に係合突部24を形成し、該係合突部24を、前記カ
ム面14に当接させると共に、前記係合面16に係合させる
ようにしてもよい。
(考案の効果) 本考案では、ステアリングロック装置を上記のように構
成したことにより、LOCK位置からACC位置へ回動させる
に際し、ジョイントが後退するのみで、ロータ自体は後
退することがなく、該ロータに挿入されたキーもシリン
ダ錠内に引込まれることはないので、キーの操作を違和
感なくスムーズに行うことができるというすぐれた効果
を有する。
成したことにより、LOCK位置からACC位置へ回動させる
に際し、ジョイントが後退するのみで、ロータ自体は後
退することがなく、該ロータに挿入されたキーもシリン
ダ錠内に引込まれることはないので、キーの操作を違和
感なくスムーズに行うことができるというすぐれた効果
を有する。
第1図はロータ周りの分解斜視図、第2図は本考案に係
る車両用ステアリングロック装置の縦断面図、第3図は
第2図におけるC−C断面図、第4図はコントロールピ
ンとジョイントとの関係を示す説明図、第5図は第2図
におけるA−A断面図、第6図は第2図におけるB−B
断面図、第7図はロータをACC位置に回動させた状態を
示す断面図、第8図はロックピンをアンロック位置に保
持した状態を示す断面図、第9図はロータをLOCK位置か
らACC位置へ回動させている状態を示す縦断面図、第10
図はジョイントの回動阻止手段の他の実施例を示す断面
図、第11図は従来技術を示す側面図である。 S……ステアリングロック装置 1……ボディ、4……ロータ 5……ジョイント、6……キー 13……コイルスプリング 14……カム面、15……コントロールピン 16……係合面、17……シリンダ錠外筒 24……係合突部
る車両用ステアリングロック装置の縦断面図、第3図は
第2図におけるC−C断面図、第4図はコントロールピ
ンとジョイントとの関係を示す説明図、第5図は第2図
におけるA−A断面図、第6図は第2図におけるB−B
断面図、第7図はロータをACC位置に回動させた状態を
示す断面図、第8図はロックピンをアンロック位置に保
持した状態を示す断面図、第9図はロータをLOCK位置か
らACC位置へ回動させている状態を示す縦断面図、第10
図はジョイントの回動阻止手段の他の実施例を示す断面
図、第11図は従来技術を示す側面図である。 S……ステアリングロック装置 1……ボディ、4……ロータ 5……ジョイント、6……キー 13……コイルスプリング 14……カム面、15……コントロールピン 16……係合面、17……シリンダ錠外筒 24……係合突部
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ錠(3)の外筒(17)内にロータ
(4)を装着して成るシリンダ錠(3)と、そのシリン
ダ錠(3)の操作によってステアリングシャフトを回動
不能にロックするためのロック部材(7)とをロックボ
ディ(1)内に収納して成り、前記ロータ(4)の押込
み操作によりACC位置からLOCK位置への回動が可能とな
るようにされた車両用ステアリングロック装置におい
て、 前記ロータ(4)に対し軸方向で相対移動可能,回転方
向で一体となるジョイント(5)を前記ロータ(4)と
同軸上で且つロータ(4)の後方側に分離して設けると
共に、前記ジョイント(5)を前記ロータ(4)に接近
する方向に付勢するスプリング(13)と、前記ロックボ
ディ(1)又はシリンダ錠外筒(17)内に設けられ、前
記ジョイント(5)に係脱する係合突部(15,24)と、
さらに、前記ジョイント(5)にはカム面(14)と、該
カム面(14)に連続した前記係合突部(15,24)との係
合面(16)とを設け、 前記ロータ(4)をLOCK位置からACC位置へ回動する場
合には、前記カム面(14)が前記係合突部(15,24)に
摺接して前記スプリング(13)の付勢力に抗して前記ジ
ョイント(5)を後退させ、LOCK位置からACC位置への
回動が許容され、 前記ロータ(4)をACC位置からLOCK位置へ回動する場
合には、前記係合面(16)が前記係合突部(15,24)に
係合してその回動を阻止し、 このとき、前記ロータ(4)を押込むことにより、前記
係合面(16)が前記係合突部(15,24)から離脱して、
前記ロータ(4)のACC位置からLOCK位置への回動が可
能になるようにしたことを特徴とする車両用ステアリン
グロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4001190U JPH075002Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 車両用ステアリングロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4001190U JPH075002Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 車両用ステアリングロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03130752U JPH03130752U (ja) | 1991-12-27 |
JPH075002Y2 true JPH075002Y2 (ja) | 1995-02-08 |
Family
ID=31549429
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4001190U Expired - Lifetime JPH075002Y2 (ja) | 1990-04-14 | 1990-04-14 | 車両用ステアリングロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH075002Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH057094Y2 (ja) * | 1987-05-29 | 1993-02-23 | ||
JPH0826702B2 (ja) * | 1988-01-29 | 1996-03-13 | 株式会社アルファ | ステアリングロック装置 |
-
1990
- 1990-04-14 JP JP4001190U patent/JPH075002Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03130752U (ja) | 1991-12-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |