JPH0749639Y2 - テープレコーダ - Google Patents

テープレコーダ

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JPH0749639Y2
JPH0749639Y2 JP1989012138U JP1213889U JPH0749639Y2 JP H0749639 Y2 JPH0749639 Y2 JP H0749639Y2 JP 1989012138 U JP1989012138 U JP 1989012138U JP 1213889 U JP1213889 U JP 1213889U JP H0749639 Y2 JPH0749639 Y2 JP H0749639Y2
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和仁 栗田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はテープレコーダに係り、特に機能レバーを動作
状態でロックするロック部材の改良に関するものであ
る。
〔考案の概要〕
本考案によるテープレコーダは機能レバーをロックする
ロック部材の係合カム部に、その係止縁部に対応してし
ロック解除用の案内カム縁部を形成したことにより、機
能レバーの機能動作状態におけるロック保持が安定して
確実に行えると共に、機能レバーのロック解除動作にお
いてロック部材を摺動し、係止縁部が機能レバーの係合
部から離れると、その係合部に案内カム縁部が摺接して
これを押圧し、機能レバーを強制的に復帰させてロック
解除するようにしたものである。
〔従来の技術〕
一般的に、テープレコーダにおいてはプレイレバー、早
送りレバー、巻戻しレバー等は動作状態でロックプレー
トによりロックされ、ロックプレートの復帰摺動により
ロック解除されるように構成されている。
この種のテープレコーダのテープデッキとして本出願人
が先に提案した第3図及び第4図に示す如きカセットテ
ープデッキがある(特願昭63-303663号)。
この第3図及び第4図において(1)はカセット式テー
プデッキのメインシャシを示し、供給側リール駆動軸
(以下S側リール軸と云う)(2)と巻取り側駆動軸
(以下T側リール軸と云う)(3)が軸支され、この両
リール軸(2),(3)には夫々ギヤ(4),(5)が
同心状に固定されており、S側リール軸(2)のギヤ
(4)にはメインシャシ(1)に軸支された巻戻しギヤ
(6)が噛合されている。
一方、T側リール軸(3)のギヤ(5)と巻戻しギヤ
(6)の間に位置してテイクアップレバー(7)が軸支
されて、この一端(外端)部には切換ギヤ(8)が枢着
されており、この切換ギヤ(8)はテイクアップレバー
(7)の枢着軸と同軸に軸支された連動ギヤ(9)に噛
合されると共にテイクアップレバー(7)の揺動動作に
よりT側ギヤ(5)と巻戻しギヤ(6)に切換え噛合さ
れるように成されている。またテイクアップレバー
(7)の他端(内端)部下面にはメインシャシ(1)の
裏面側に臨む突子(10)が突設されてこの突子(10)と
メインシャシ(1)との間にトグルバネ(11)が架張さ
れており、このトグルバネ(11)によりテイクアップレ
バー(7)は両回動方向へ強制的に偏倚されて、切換ギ
ヤ(8)がT側ギヤ(5)又は巻戻しギヤ(6)に確実
に噛合されるように成されている。
また、メインシャシ(1)にはS側リール軸(2)に対
応するリバース走行側キャプスタン(以下RVS側キャプ
スタンと云う)(12)とT側リール軸(3)に対応する
フォワード走行側キャプスタン(以下FWD側キャプスタ
ンと云う)(13)が貫通軸支され、この夫々のキャプス
タン(12),(13)には中心部にキャプスタンギヤを有
するるプーリー状のフライホイール(14),(15)がメ
インシャシ(1)の裏面側において固定されている。
(16)はメインシャシ(1)の表面側に、両リール軸
(2),(3)方向へ摺動可能に備えられたプレイレバ
ーで、このプレイレバー(16)は外縁側には立上り壁面
(17)が形成され、また操作子(18)が突設されてお
り、外縁側にはこのプレイレバー(16)の摺動において
テイクアップレバー(7)の突子(10)に両側から対応
することになる一対のガイド爪片(19),(20)が屈曲
状に対向して延設されている。このプレイレバー(16)
の立上り壁面(17)の内側中央部にヘッド(21)がホル
ダー(22)を介して取付けられ、そしてこのプレイレバ
ー(16)はメインシャシ(1)との間に圧縮コイルスプ
リング(23)を介装することにより常時外方、即ちリー
ル軸(2),(3)から離れる方向に偏倚されるように
成されている。
なお、前述したヘッドホルダー(22)の両側面の内側端
縁にはテープガイド(22a),(22b)が形成され、下部
の両側に横方向に取付部(22c),(22d)が突設されて
いる。
(24)は一対のピンチローラ(25),(26)をキャプス
タン(12)と(13)の間隔よりやや広い間隔で軸支した
ピンチレバーで、プレイレバー(16)に立上り壁面(1
7)の内側に沿って横方向、即ちプレイレバー(16)の
摺動方向に対して直交する方向に摺動可能に配され、プ
レイレバー(16)に突設した爪片(16a),(16b)と立
上り壁面(17)に形成した爪片(17a),(17b)により
支持されており、このピンチレバー(24)の内縁側には
アーム片(24a)が突設されて、この先端下面側には係
合ピン(27)が突設されてプレイレバー(16)を通して
メインシャシ(1)に形成した略逆三角形状の窓孔(1
a)から裏面側に突出されている。
このピンチレバー(24)に対するピンチローラ(25),
(26)の軸支はピンチレバー(24)の両側部にコ字状の
軸支部(24b),(24c)を設け、いわゆるパッチン止め
により行なうように構成されている。
(28)はメインシャシ(1)の裏面側に横方向、即ちプ
レイレバー(16)の摺動方向に対して直交する方向に摺
動可能に配された切換レバーで、リール軸と相対する側
の縁部のほぼ中央部に前述したテイクアップレバー
(7)の突子(10)を所要間隔で挟む一対の係合爪(29
a),(29b)を有する係合アーム(29)を突設してあ
り、また一端部にはDIRレバー(30)に係合される突子
(31)とシャットオフレバー(38)と係合する爪(33)
が突設され、他端部には後述するピックアップレバーに
当接する当接縁(34a),(34b)が形成されている。そ
して、この切換レバー(28)の中央部には一対の脚片部
(35a),(35b)を有するネジリコイルバネ(35)が、
脚片部(35a),(35b)を前縁側から所要間隔で離間し
て突出するように取付けてあり、この両脚片部(35
a),(35b)の先端部(35a1),(35b1)は夫々外方に
屈曲されてその間隔部は前述したピンチレバー(24)の
係合ピン(27)に対向されている。
そしてこの切換レバー(28)はトグルバネ(36)により
両摺動方向へ強制的に偏倚されるようになされている。
この切換レバー(28)を切換操作するDIRレバー(30)
はメインシャシ(1)に軸支されて、この先端部に切換
レバー(28)の突子(31)に所要の間隙aを於いて対応
て係合される凹状の係合部(30a)が形成されており、
また先端の一側部には押圧突片(30b)が突設され、さ
らに軸支部から横方向に腕片(30c)が突設されてのこ
先端がメインシャシ(1)に設けられた凸部(37)に乗
上げるように摺接されてDIRレバー(30)はクリックス
トップ的に回動されるようになされている。
(32)はモードレバーでメインシャシ(1)に軸支され
て切換レバー(28)の爪(33)に対応する係合爪(38
a)を有するシャットオフレバー(38)がバネ部材(3
9)により連結されており、このシャットオフレバー(3
8)はメインシャシ(1)に突設された係合ピン(40)
に移動可能に支持されてモードレバー(32)を回動操作
することによりバネ部材(39)を介して切換レバー(2
8)に対して接離動作され、この接近状態で、係合爪(3
8a)が爪(33)に対向され、また、この状態でDIRレバ
ー(30)の一方向の回動により押圧突片(30b)が係合
爪(38a)に係合されるようになされている。
そして、このモードレバー(32)にも軸支部から横方向
に腕片(32a)が突設されてこの先端がメインシャシ
(1)に設けられた凸部(41)を乗越えるように摺接さ
れて、モードレバー(32)はクリックストップ的に回動
されるようになされている。
本例においては、このモードレバー(32)とシャットオ
フレバー(38)とバネ部材(39)は樹脂材により一体的
に成形されている。
(42)はロックプレートと、メインシャシ(1)の裏面
側に切換レバー(28)と平行して横方向に摺動可能に配
されて一体に形成されたバネ部材(43)により一方向に
偏倚されてプレイレバー(16),早送りレバー(44),
巻戻しレバー(45)の動作状態でロックし、操作レバー
(46)の操作により摺動されてロックを解除するように
なされ、このロックプレート(42)の摺動偏倚方向の端
部にはシャットオフレバー(32)と対応する被押圧部
(42a)が形成されており、中間部には各機能レバー(1
6),(44)及び(45)に夫々突設させた各係合突部(1
6a),(44a)及び(45a)が係合される係合カム穴(42
b),(42c)及び(42d)が形成され、夫々の係止縁部
(42b1),(42c2)及び(42d1)に各機能レバーの係合
突部が係止され各機能レバーが動作状態でロックされ
る。
また、早送りレバー(44)の先端にはT側リール軸
(3)のギヤ(5)と噛合するギヤ(47)が、また巻戻
しレバー(45)の先端には巻戻しギヤ(6)と噛合する
ギヤ(48)が夫々軸支されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように構成されるテープデッキの各機能レバーは動
作状態においてロックプレートの係合カム穴の係止縁部
に係合突部が係止されることにより保持され、ロックプ
レートを復帰摺動すると係止縁部が係合突部から離れて
機能レバーは復帰されることになるが、早送りレバー、
巻戻しレバーの先端にはギヤが軸支され夫々のレバーの
動作状態においてはこのギヤがメインシャシ側に軸着さ
れたギヤに噛合されるので、これが強く噛合されるとい
わゆる食い付き状態となる。これによりこれ等のレバー
は係合突部からロックプレートの係止縁部が離れても復
帰されないことになり、次段の動作に支障を来すおそれ
があるのでこれ等のレバーには強い戻しばねを備える必
要がある。
このように機能レバーに強い戻しばねを備えることは動
作時には強い押圧力で押圧操作しなければならず操作性
が悪くなるばかりでなく、機能レバーを必要以上の力で
押圧摺動することにより他の部材に支障を与えるおそれ
があり、またコスト的に不利になる。
そこで、本考案はかかる点に鑑みななされたものでロッ
ク部材を改良することにより各機能レバーの動作の確実
性と操作性の向上を図ったテープレコーダを提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、機能レバーを動
作状態でロックするロック部材を備えて成るテープレコ
ーダであって、ロック部材に機能レバーの係合突部が係
合される係合カム部を形成し、係合カム部に係合突部が
機能レバーの復帰方向において係止される係止縁部を形
成すると共にこの係止縁部に係合突部が通過可能な間隔
を置いて対応してロック解除用の案内カム縁部を形成し
て構成したものである。
〔作用〕
このように構成することにより、機能レバーが、その係
合突部がロック部材の係合カム部の係止縁部に係合され
て動作状態に安定して確実にロック保持され、このロッ
ク保持されている状態でロック部材をロック解除操作
し、係止縁部が係合突部から離れるとその係合突部に案
内カム縁部が摺接してこれを押圧することになり、この
ため機能レバーは強制的に復帰され、ロック解除され
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図及び第2図を参照して
説明するに、この実施例において第3図及び第4図に示
す先願の構成例と同一部材には同一の符号を付してその
詳細な説明を省略し、要部についてのみ説明する。
この実施例におけるロック部材としてのロックプレート
(42)の係合カム部としての係合カム穴(42b),(42
c),(42d)は係止縁部(42b1),(42c1),(42d1
に対応する部位にロック解除用の案内カム部(42d2),
(42c2),(42d2)を傾斜状に形成してある。
一方、機能レバーとしてのプレイレバー、早送りレバー
(44)、巻戻しレバー(45)の夫々の係合突部(16
a),(44a),(45a)は前述した係止縁部に摺接する
面を偏平とし他面を円弧状面(16a1),(44a1),(45
a1)としたいわゆるかまぼこ状断面に形成してある。
このように構成することにより、機能レバーの係合突
部、例えば早送りレバー(44)が動作状態でその係合突
部(44a)がロックプレート(42)の係合カム穴(42c)
の係止縁部(42c1)に係合されてロック保持されている
状態でロックプレート(42)がロック解除方向に摺動さ
れて係止縁部(42c1)が結合突部(44a)から離れると
案内カム部(42c2)が係合突部(44a)の円弧状面(44a
1)に当接してこの面をその傾斜に沿って押圧し、この
ため早送りレバー(44)は強制的に復帰摺動され動作が
解除される。
このように機能レバーをロックプレート(42)のロック
解除操作により強制的に復帰させるのでその先端のギヤ
が駆動力伝達系のギヤに食い付き状態で噛合している場
合も、この噛合が完全に解除されて機能レバーは確実に
復帰され次の動作の支障が防止されることになる。
以上の構成において係合カム穴の傾斜案内カム縁部をカ
ム穴の基端部側まで延長形成すると機能レバーの復帰は
一層確実に行なえることになる。
なお、ロック部材の係合カム部は穴状に形成することな
く窪み状に形成してもよい。また、機能レバーの係合突
部は前述の如くかまぼこ状断面に限ることなく円形状断
面、だ円形状断面、多角形状断面に形成してもよい。
さらに他の部材も本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々
変更できるものである。
〔考案の効果〕
以上のように、本考案によれば、機能レバーは、機能動
作状態では係合突部がロック部材の係止縁部に復帰方向
に係合してロックされるので、駆動部材等の動作部材と
係合連結状態になる機能動作状態で安定して確実に保持
されて衝撃が加わっても不用意にロックが解除されるこ
となく、動作部材を確実に動作機能させることができ
る。
そして、機能レバーのロック解除操作において、ロック
部材の係止縁部が係合突部から離れ、この係合突部に対
し、これが通過可能な間隔部が対応する状態で傾斜状案
内カム縁部が当接して機能レバーの復帰方向に押圧する
ことになって機能レバーは強制的に復帰動作されるので
先端のギヤが駆動力伝達系ギヤと強い食い付き状態で噛
合されている場合でもその噛合が完全に解除されて確実
に復帰され次の動作の支障となることなく、また強い戻
しばねを用いる必要がないので操作性も向上される等の
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるテープレコーダの一例の要部の平
面図、第2図は同、動作説明図、第3図はカセットテー
プデッキの平面図、第4図は同裏面図である。 図中、(42)はロック部材としてのロックプレート、
(42b),(42c),(42d)は係合カム部、(42b1),
(42c1),(42d1)は係止縁部、(42b2),(42c2),
(42d2)は案内カム縁部、(16),(44),(45)は機
能レバー、(16a),(44a),(45a)は係合突部であ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機能レバーを動作状態でロックするロック
    部材を備えてなるテープレコーダであって、 上記ロック部材に上記機能レバーの係合突部が係合され
    る係合カム部を形成し、 上記係合カム部に上記係合突部が上記機能レバーの復帰
    方向において係止される係止縁部を形成すると共にこの
    係止縁部に上記係合突部が通過可能な間隔を置いて対応
    してロック解除用の傾斜状案内カム縁部を形成したこと
    を特徴とするテープレコーダ。
JP1989012138U 1989-02-03 1989-02-03 テープレコーダ Expired - Fee Related JPH0749639Y2 (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747965U (ja) * 1980-09-01 1982-03-17

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5747965U (ja) * 1980-09-01 1982-03-17

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