JPH0749566A - 感光性樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

感光性樹脂組成物およびその製造方法

Info

Publication number
JPH0749566A
JPH0749566A JP21350193A JP21350193A JPH0749566A JP H0749566 A JPH0749566 A JP H0749566A JP 21350193 A JP21350193 A JP 21350193A JP 21350193 A JP21350193 A JP 21350193A JP H0749566 A JPH0749566 A JP H0749566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
photosensitive resin
resin composition
weight
polymer binder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21350193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3363211B2 (ja
Inventor
Hiromitsu Sato
弘光 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd filed Critical Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority to JP21350193A priority Critical patent/JP3363211B2/ja
Publication of JPH0749566A publication Critical patent/JPH0749566A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3363211B2 publication Critical patent/JP3363211B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 プリント配線板用ホトソルダーレジストとし
て、各特性に優れた、感光性樹脂組成物を提供する。 【構成】 下記の式(1)で表される構成単位を形成し
得る不飽和単量体とグリシジル基含有不飽和モノマーと
1級ヒドロキシル基含有不飽和モノマーとを共重合さ
せ、このグリシジル基にカルボキシル基含有不飽和モノ
マーを反応させた後に、あるいは、化1で表される構成
単位を形成し得る不飽和単量体とカルボキシル基含有不
飽和モノマーと1級ヒドロキシル基含有不飽和モノマー
とを共重合体させ、このカルボキシル基にグリシジル基
含有不飽和モノマーを反応させた後に、前記1級ヒドロ
キシル基に多塩基酸無水物を選択的に反応させることに
よって得られた反応生成物を高分子バインダーとし、こ
れに、光重合性単量体と光重合開始剤を加える。 〔式中、R1 は、水素原子またはメチル基を表し、R2
は、アルコキシ基、 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感光性樹脂組成物に係
り、特にプリント配線板用ホトソルダーレジストとして
耐熱性、耐薬品性、密着性、長期保存性等に優れた、ア
ルカリ水溶液に可溶な感光性樹脂組成物およびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子デバイス分野の高集積化に伴い、プ
リント配線板の製造分野においても、配線パターン、絶
縁パターン線幅のより小さな、すなわち高集積化された
プリント配線板が必要とされるようになってきた。この
ため従来行われてきたスクリーン印刷法によるレジスト
パターンの形成法では、印刷時のブリード、滲みあるい
はダレといった現象が発生するため高集積化に対応しき
れなくなってきた。
【0003】そのため、電子デバイス分野においては、
高分子バインダー、光重合性単量体および光重合開始剤
からなる光硬化型の樹脂組成物を用いてより線幅の小さ
なパターンを得るようになってきた。
【0004】また、近年の地球環境保護対策の観点か
ら、従来の有機溶剤に代えてアルカリ水溶液による現像
を可能とするために高分子バインダー中にさらにカルボ
キシル基を含有させた感光性樹脂組成物が提案されてい
る(例えば、特開昭58−13462号公報)。かかる
高分子バインダーは、具体的にはヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレートを(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル等と共に
共重合させて共重合体を形成した後、この共重合体中の
ヒドロキシル基に二塩基性カルボン酸の無水物を反応さ
せることによって合成している。
【0005】しかしながら、上述の高分子バインダー、
光重合性単量体および光重合開始剤からなる感光性樹脂
組成物をホトソルダーレジストとして用いた場合、耐熱
性、耐薬品性に劣り、そのためパターンに浮き、剥れ、
半田潜りが現れ、しかもパターン線幅の小さな高集積度
のプリント配線板ほどこれが顕著となり、絶縁不足によ
る短絡等の原因となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、特にプリント配線板用ホトソルダーレジストとし
て、耐熱性、耐薬品性、密着性、長期保存性等に優れ、
アルカリ水溶液に可溶な感光性樹脂組成物およびその製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、下記の化21、化22および化23で表さ
れる構成単位を有する高分子バインダーと、
【0008】
【化21】
【0009】
【化22】
【0010】
【化23】 〔式中、R1 、R3 、R6 は、それぞれ独立に水素原子
またはメチル基を表し、R2 は、炭素数1〜5のアルコ
キシ基、
【0011】
【化24】 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または
【0012】
【化25】 (ここで、mは1または2を表す)を表し、R4 、R
7 、R8 は、それぞれ独立に炭素数1〜5のアルキレン
基を表し、R5 は、
【0013】
【化26】 (ここで、nは1〜4の整数を表す)を表し、R9 は、
【0014】
【化27】 を表す〕光重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する
ことを特徴とする感光性樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0015】また、本発明は、前記化21、化22(式
中、R1 〜R9 は上記に定義した通りである)および下
記の化28で表される構成単位を有する高分子バインダ
ーと、
【0016】
【化28】 〔式中、R10は、水素原子またはメチル基を表し、
11、R12は、それぞれ独立に炭素数1〜5のアルキレ
ン基を表し、R13は、
【0017】
【化29】 を表す〕光重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する
ことを特徴とする感光性樹脂組成物を提供するものであ
る。
【0018】また本発明は、化21、化22および化2
3で表される構成単位を有する高分子バインダーと、光
重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する感光性樹脂
組成物の製造方法であって、前記化21で表される構成
単位を形成し得る不飽和単量体と、グリシジル基含有不
飽和単量体と、1級ヒドロキシル基含有不飽和単量体と
を反応させて共重合体を形成した後、該共重合体のグリ
シジル基にカルボキシル基含有不飽和単量体を反応さ
せ、さらに該共重合体の1級ヒドロキシル基に多塩基酸
無水物を選択的に反応させることにより高分子バインダ
ーを生成することを特徴とする、上記感光性樹脂組成物
の製造方法を提供するものである。
【0019】さらに本発明は、化21、化22および化
28で表される構成単位を有する高分子バインダーと、
光重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する感光性樹
脂組成物の製造方法であって、前記化21で表される構
成単位を形成し得る不飽和単量体とカルボキシル基含有
不飽和単量体と、1級ヒドロキシル基含有不飽和単量体
とを反応させて共重合体を形成した後、該共重合体のカ
ルボキシル基にグリシジル基含有不飽和単量体を反応さ
せ、さらに該共重合体の1級ヒドロキシル基に多塩基酸
無水物を選択的に反応させることにより高分子バインダ
ーを生成することを特徴とする、上記感光性樹脂組成物
の製造方法を提供するものである。
【0020】なお、上記において、高分子バインダーの
重量平均分子量が15,000〜100,000、ガラ
ス転移温度が30〜140℃、酸価が30〜150であ
るのが好ましい。
【0021】以下に、本発明の感光性樹脂組成物の各構
成成分および製造方法について詳述する。
【0022】まず、本発明の感光性樹脂組成物中に含ま
れる高分子バインダーは、前記化21、化22および化
23で表される各構成単位を有するか、あるいは前記化
21、化22および化28で表される構成単位を有す
る。
【0023】上記化21で表される構成単位(以下、構
成単位(I)と記す)は、高分子バインダーの強度、柔
軟性を向上させる等の目的で使用される。かかる構成単
位(I)を形成し得るものとしては、例えばメチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ブチルメ
タクリレート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタク
リレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘ
キシルメタクリレート等の不飽和単量体が例示され、な
かでもメチルアクリレート、エチルアクリレート、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート等が好適に用
いられる。
【0024】上記化22で表される構成単位(以下、構
成単位(II)と記す)は、そこに含まれるカルボキシ
ル基によって、高分子バインダー中の酸価を増加させ、
アルカリ水溶液による現像を可能ならしめるために使用
されるが、基板に対する密着性を向上させる働きもあ
る。
【0025】この構成単位(II)は、1級ヒドロキシ
ル基含有不飽和単量体と多塩基酸無水物を反応させるこ
とによって得ることができるが、後述するように、この
1級ヒドロキシル基含有不飽和単量体を用いてまず本発
明の高分子バインダーに対応するポリマーを合成した後
に、該ポリマー中に存在する当該1級ヒドロキシル基に
多塩基酸無水物を反応させることによって最終目的の高
分子バインダーを得るようにしてもよい。
【0026】このような1級ヒドロキシル基含有不飽和
単量体としては、具体的には2−ヒドロキシメチルアク
リレート、2−ヒドロキシメチルメタクリレート、2−
ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、4−ヒド
ロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブチルメタ
クリレート、5−ヒドロキシペンチルアクリレート、5
−ヒドロキシペンチルメタクリレート、6−ヒドロキシ
ヘキシルアクリレート、6−ヒドロキシヘキシルメタク
リレート、グリセロールアクリレート、グリセロールメ
タクリレート等が例示され、なかでも2−ヒドロキシメ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート等が好適に用いられる。
【0027】また、多塩基酸無水物としては、特に限定
されないが、例えばヘキサヒドロフタル酸無水物、3−
メチルヘキサヒドロフタル酸無水物、4−メチルヘキサ
ヒドロフタル酸無水物、3−エチルヘキサヒドロフタル
酸無水物、4−エチルヘキサヒドロフタル酸無水物、テ
トラヒドロフタル酸無水物、3−メチルテトラヒドロフ
タル酸無水物、4−メチルテトラヒドロフタル酸無水
物、3−エチルテトラヒドロフタル酸無水物、4−エチ
ルテトラヒドロフタル酸無水物、マレイン酸無水物等が
挙げられ、なかでもヘキサヒドロフタル酸無水物、テト
ラヒドロフタル酸無水物等が好適に用いられる。
【0028】上記化23、化28で表される構成単位
(以下、それぞれ構成単位(III)、(IV)と記
す)は、その構成単位中に不飽和二重結合を有すること
から、感光性樹脂組成物を露光する際、後述する光重合
開始剤の働きによって、ポリマーどうし、あるいはポリ
マーと光重合性単量体とが重合して架橋密度を上げ、耐
熱性、耐薬品性を向上させる働きがある。
【0029】この構成単位(III)は、グリシジル基
含有不飽和単量体を、上記構成単位(I)、(II)を
形成し得る化合物(前駆体)と共重合させた後、このグ
ルシジル基にカルボキシル基含有不飽和単量体を反応さ
せることによって形成される。
【0030】また、構成単位(IV)は、カルボキシル
基含有不飽和単量体を、上記構成単位(I)、(II)
を形成し得る化合物(前駆体)と共重合させた後、この
カルボキシル基にグリシジル基含有不飽和単量体を反応
させることによって形成される。
【0031】このグリシジル基含有不飽和単量体として
は、特に限定されないが、例えばグリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、2−メチル−2,3−
エポキシプロピルアクリレート、2−メチル−2,3−
エポキシプロピルメタクリレート、2−エチル−2,3
−エポキシプロピルアクリレート、2−エチル−2,3
−エポキシプロピルメタクリレート等が挙げられ、取扱
いの安全性や入手容易性等の点からグリシジルメタクリ
レートが好適に用いられる。
【0032】また、カルボキシル基含有不飽和単量体と
しては、特に限定されないが、例えばアクリル酸、メタ
クリル酸、クロトン酸、マレイン酸モノメチル、桂皮
酸、フマル酸モノメチル等が挙げられ、なかでもアクリ
ル酸、メタクリル酸等が好適に用いられる。
【0033】本発明に係る感光性樹脂組成物の製造方法
においては、まず上記構成単位(I)を形成し得る不飽
和単量体と、グリシジル基含有不飽和単量体と、1級ヒ
ドロキシル基含有不飽和単量体とを共重合させることに
よって、グリシジル基と1級ヒドロキシル基を有する共
重合体を形成する。そして、該グリシジル基にカルボキ
シル基含有不飽和単量体を反応させる。この反応によ
り、該共重合体に不飽和部分と2級ヒドロキシル基が付
加される。
【0034】あるいは、上記においてグリシジル基含有
不飽和単量体の代わりにカルボキシル基含有不飽和単量
体を用い、このカルボキシル基含有不飽和単量体と1級
ヒドロキシル基含有不飽和単量体と反応させることによ
って、カルボキシル基と1級ヒドロキシル基の両者を有
する共重合体を形成する。そして、該カルボキシル基に
グリシジル基含有単量体を反応させる。この反応によ
り、上記の場合と同様に、該共重合体に不飽和部分と2
級ヒドロキシル基が付加される。
【0035】次に、上記のいずれかの方法によって得ら
れる共重合体において、構成単位(II)を形成し得る
前駆体の1級ヒドロキシル基部分に、多塩基酸無水物を
反応させることによって、カルボキシル基を付加する。
ここで、1級ヒドロキシル基は2級ヒドロキシル基に比
べて反応性に優れているため、上述したように共重合体
に2級ヒドロキシル基が存在していても、多塩基酸無水
物との反応は1級ヒドロキシル基との間で優先的かつ選
択的に行われる。この反応は、1級ヒドロキシル基が反
応性に優れているため低温でしかも短時間で行うことが
できる。したがって本発明に係る製造方法においては、
グリシジル基を反応させることにより生じさせた2級ヒ
ドロキシル基を多塩基酸無水物と反応させることに起因
するゲル化や変性等の不具合がなく、品質の安定した長
期保存性に優れた高分子バインダーを得ることができ
る。また構成単位(III)、(IV)には2級ヒドロ
キシル基が含まれているため、基板との密着性や現像性
が向上する。
【0036】本発明においては、上記構成単位(I)、
(II)および(III)の高分子バインダー中におけ
る配合割合としては、(I):(II):(III)=
1:(0.1〜2):(0.1〜5)モル比が好適であ
る。構成単位(II)の割合が0.1モル比未満では現
像不良となることがあり、一方、2モル比を超えると、
レジストパターンを形成した際、耐薬品性に劣ることが
あり実用的ではないからである。また、構成単位(II
I)の配合割合が0.1モル比未満では耐熱性が向上し
ないことがあり、一方、5モル比を超えると柔軟性に劣
り、パターン形成の際にクラックが生じやすくなること
があり、好ましくない。
【0037】また、構成単位(I)、(II)および
(IV)の高分子バインダー中における配合割合として
は、(I):(II):(IV)=1:(0.1〜
2):(0.1〜5)モル比が好適である。これらの好
適なモル比範囲は上記と同様の理由による。
【0038】なお、上記高分子バインダー中において、
構成単位(III)および(IV)を両方配合してもよ
く、その場合、構成単位(I)、(II)、(III)
および(IV)の配合割合は、(I):(II):(I
II)および(IV)=1:(0.1〜2):(0.1
〜5)モル比が好ましい。
【0039】本発明における高分子バインダーは、カル
ボキシル基部分を有しているため、アルカリ水溶液によ
る現像が可能となり、特に使用済み現像液を処理する際
に問題となる自然環境保護対策からの問題点をクリアす
ることができる。
【0040】本発明においては、上記のようにして得ら
れる高分子バインダーは、重量平均分子量が15,00
0〜100,000が好ましく、より好ましくは25,
000〜70,000である。重量平均分子量が15,
000未満では架橋密度が低下するため耐熱性、耐薬品
性の面において実用的なものを得るのが難しく、また塗
膜性も悪くなり、一方、重量平均分子量が100,00
0を超えると粘性が大きくなり、感光性樹脂組成物とし
て使用することが困難になりがちだからである。ガラス
転移温度は30〜140℃が好ましい。30℃未満では
耐熱性に劣り、一方、140℃を超えると露光後のレジ
ストパターンがもろくなることがあるからである。ま
た、酸価は30〜150が好ましく、より好ましくは4
0〜130である。酸価が30未満では現像の際、未露
光部分のアルカリ水溶液に対する溶解性が不足し、現像
不良を起こすことがあり、一方、150を超えると露光
部分の現像耐性が低下し、膨潤、膜減りが顕著となるこ
とがあるからである。
【0041】なお、この他にも、柔軟性、耐熱性向上の
点から、スチレン、アクリルアミド、アクリロニトリル
等を、高分子バインダー全量に対し30重量%以下の配
合割合でにさらに共重合させてもよい。
【0042】本発明における他の必須構成成分である光
重合性単量体は、架橋効率を上げ、耐熱性を向上させる
ために組成物中に含有される。かかる光重合性単量体と
しては、例えば、メチルアクリレート、メチルメタクリ
レート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2ーヒドロキシエチルメタ
クリレート、2ーヒドロキシプロピルメタクリレート、
エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、プロピレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロー
ルプロパンテトラアクリレート、テトラメチロールプロ
パンテトラメタクリレート、ペンタエリトリトールトリ
アクリレート、ペンタエリトリトールトリメタクリレー
ト、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタ
エリトリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリト
リトールペンタアクリレート、ジペンタエリトリトール
ペンタメタクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサ
アクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサメタクリ
レート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ベ
ンジルアクリレート、ベンジルメタクリレート、カルド
エポキシジアクリレート等を挙げることができ、また、
重量平均分子量の上限3000程度のフェノールノボラ
ック型エポキシアクリレート、クレゾールノボラック型
エポキシアクリレート、ビスフェノールA型エポキシア
クリレート、ウレタンアクリレートのように1分子中に
3個以上のエチレン性不飽和基を有する化合物も挙げる
ことができる。
【0043】さらにまた、メトキシメチル化メラミンと
ヒドロキシアルキルアクリレート若しくはヒドロキシア
ルキルメタクリレートを反応して得られるメラミンアク
リレート若しくはメラミンメタクリレート分子中にメト
キシ基を一部残した化合物とその硬化剤とを組成物中に
含有させることによって、光重合した後においても加熱
により架橋、硬化させることができるため、さらに耐熱
性を向上させることができる。
【0044】かかる光重合性単量体は、高分子バインダ
ー100重量部に対し1〜100重量部の割合で組成物
中に含有させることができる。配合割合が1重量部未満
では硬化不良を起こし、パターン形成ができないことが
あり、一方、100重量部を超えると乾燥後の組成物の
表面のタックが強くなり、作業性が良好でないことがあ
るからである。
【0045】本発明におけるもう一つの必須構成成分で
ある光重合開始剤としては、従来公知のものがすべて使
用可能である。具体的には、ベンゾフェノン、4,4’
−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、3,3−ジ
メチル−4−メトキシ−ベンゾフェノン等のベンゾフェ
ノン誘導体;アントラキノン、2−メチルアントラキノ
ン、2−エチルアントラキノン、tert−ブチルアン
トラキノン等のアントラキノン誘導体;ベンゾイン、ベ
ンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、
ベンゾインプロピルエーテル等のベンゾインアルキルエ
ーテル誘導体;アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−
2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシアセ
トフェノン等のアセトフェノン誘導体;2−クロロチオ
キサントン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチ
オキサントン、ジイソプロピルチオキサントン等のチオ
キサントン誘導体;アセトフェノン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチルプロピオフェノン、4’−イソプロピル−2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、2−メチル
−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルフォ
リノ−1−プロパン等のアセトフェノン誘導体;ミヒラ
ーズケトン、ベンジル、2,4,6−(トリハロメチ
ル)トリアジン、2−(o−クロロフェニル)−4,5
−ジフェニルイミダゾリルニ量体、9−フェニルアクリ
ジン、1,7−ビス(9−アクリジニル)ヘプタン、
1,5−ビス(9−アクリジニル)ペンタン、1,3−
ビス(9−アクリジニル)プロノパン、ジメチルベンジ
ルケタール、トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィ
ンオキシド、トリブロモメチルフェニルスルホン、2−
ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリ
ノフェニル)−ブタン−1−オン等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0046】上記光重合開始剤のうち少なくとも1種
を、溶剤を除いた感光性樹脂組成物100重量部中に
0.1〜40重量部の割合で含有させることができる。
【0047】本発明においては、上記の各必須構成成分
のほかに、必要に応じてさらに他の成分を添加すること
ができる。例えば、タック性向上剤として、常温で固体
であり、アルカリ可溶性で光または熱で重合あるいは架
橋する化合物として、カルボキシル基とN−アルコキシ
アクリルアミド基を有する共重合体、あるいはスチレン
と無水マレイン酸の共重合物にヒドロキシエチルメタク
リレートを反応させた化合物等を使用することが可能で
ある。
【0048】また、本発明では、必要に応じてエポキシ
基含有化合物およびエポキシ硬化剤を配合することがで
きる。
【0049】エポキシ基含有化合物としては、ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ
樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、フェノールノ
ボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂、トリス−(2,3−ジエポキシプロピル)イ
ソシアヌレート等のエポキシ化トリアジン樹脂類等が例
示されるが、トリアジン骨格を有するエポキシ化トリア
ジン樹脂が耐熱性、耐薬品性において優れているため特
に好適に用いられる。このエポキシ化トリアジン樹脂と
しては、例えば、日産化学工業(株)製のTEPIC−
G、TEPIC−P、TEPIC−L、TEPIC−
S、TEPIC−H等が挙げられる。
【0050】また、エポキシ硬化剤としては、一般に知
られているアミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤、フェノ
ール樹脂、メラミン樹脂、カチオン系エポキシ硬化剤等
が使用できるが、本発明においては感度に影響が少ない
ことから特にアミン系エポキシ硬化剤、カチオン系エポ
キシ硬化剤を用いることが好ましい。このようなエポキ
シ硬化剤としては、2−メチル−4−メチルイミダゾー
ル、1−シアノエチル−2−フェニルイミダゾール、2
−フェニル−4,5−ジヒドロキシメチルイミダゾー
ル、2−メチルイミダゾールのイソシアヌール酸付加物
(四国化成工業(株)製:2MZ−OK)、1−(4,
5−ジアミノ−2−トリアジニル)−2−(2−メチル
−1−イミダゾリル)エタン(四国化成工業(株)製:
2MZ−AZINE)等のイミダゾール系化合物、ベン
ジルメチルアミン、ジメチルアミノメチルフェノール等
の3級アミン、三フッ化ホウ素モノエチルアミン、三フ
ッ化ホウ素トリエタノールアミン等のアミノ錯化合物、
また紫外線の照射でルイス酸が生成するカチオン系エポ
キシ硬化剤(チバガイギー(株)製:CG−24−6
1)等が有効である。
【0051】これらのエポキシ硬化剤の使用量は、前記
エポキシ基含有化合物に対して1〜20重量%、好まし
くは2〜10重量%の範囲である。エポキシ硬化剤の使
用量が1重量%未満では熱硬化に時間がかかり、エポキ
シ硬化剤としての硬化を示さないことがあるからであ
り、一方、20重量%を超えると安定性が悪くなること
があるからである。
【0052】このほかに、シリコーン系あるいはフッ素
系の消泡剤、ゲル化防止や保存安定性を向上させるため
のヒドロキノン、ヒドロキノンモノメチルエーテル等の
重合禁止剤や、染料、顔料等の着色剤、また、シリカ、
タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等のフィラーを
添加することができる。
【0053】本発明の感光性樹脂組成物に使用される溶
剤としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチル
エーテル等のエーテル系溶剤およびこれらのアセテート
系溶剤、酢酸メチル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン系溶剤を用いることができる。
【0054】また粘度調整などの目的で、石油系溶剤を
希釈剤として用いることもできる。このような石油系溶
剤としては、例えば「スワゾール」(丸善石油化学
(株)製)、「ソルベッソ」(東燃化学(株)製)等が
ある。
【0055】本発明に係る感光性樹脂組成物は、例えば
以下のようにして調製後、プリント配線板用ホトソルダ
ーレジストとして使用される。
【0056】すなわち、上述したような構成成分からな
る高分子バインダー、光重合性単量体および光重合開始
剤に、必要に応じてエポキシ基含有化合物、エポキシ硬
化剤等、さらにフィラー、消泡剤等を所定量加える。そ
してこれらを3本ロールミル、ボールミル、サンドミル
等で十分に溶解、分散、混練する。
【0057】このように調製された感光性樹脂組成物
を、例えばグラスファイバーとエポキシ樹脂との積層板
からなる基板上に、ロールコータ、リバースコータ、ス
ピンナー、カーテンフローコータ等によって所定の塗工
量にて塗布する。塗布後、乾燥させて所定パターンを有
するネガマスクを介して露光を行う。本発明に係る感光
性樹脂組成物への紫外線照射エネルギー量は、組成に応
じて若干異なるが、50〜2,000mJ/cm2 程度
が好ましい。
【0058】露光後、スプレーガン、浸漬法等によって
現像する。現像液としては、モノエタノールアミン、ジ
エタノールアミン、トリエタノールアミン等の有機系
や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウ
ム、アンモニア、4級アンモニウム塩等の水溶液が好適
に使用される。このようにして塗膜の未露光部分を溶解
除去し、目的とする所定パターンの形成されたプリント
配線板を得る。
【0059】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいて説明する。合成例1 メチルメタクリレート56重量部、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート36重量部、グリシジルメタクリレー
ト78重量部をエチレングリコールモノメチルエーテル
アセテート250重量部中に溶解し、アゾビスイソブチ
ロニトリル2重量部を触媒として加え、80℃で4時間
重合反応を行った。その後、重合禁止剤としてメチルヒ
ドロキノン2重量部を溶解させたアクリル酸40重量部
を添加し、2時間反応させ、反応温度を40℃まで低下
させた後、テトラヒドロ無水フタル酸42重量部を加え
て1時間反応させて高分子バインダー(A−1)を得
た。この高分子バインダー(A−1)における構成単位
(I):(II):(III)のモル比は2:1:2、
重量平均分子量は25,000、ガラス転移温度85
℃、酸価は63であった。合成例2 エチルアクリレート29重量部、2−ヒドロキシプロピ
ルアクリレート74重量部、アクリル酸21重量部をエ
チレングリコールモノメチルエーテルアセテート250
重量部中に溶解し、アゾビスイソブチロニトリル2重量
部を触媒として加え、80℃で4時間重合反応を行っ
た。その後、重合禁止剤としてメチルヒドロキノン2重
量部を溶解させたグリシジルメタクリレート40重量部
を添加し、2時間反応させ、反応温度を40℃まで低下
させた後、テトラヒドロ無水フタル酸87重量部を加え
て1時間反応させて高分子バインダー(A−2)を得
た。この高分子バインダー(A−2)における構成単位
(I):(II):(IV)のモル比は1:2:1、重
量平均分子量は36,000、ガラス転移温度40℃、
酸価は125であった。合成例3 合成例1において、メチルメタクリレートの配合量を1
02重量部に変更し、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート36重量部に代えて2−ヒドロキシプロピルメタク
リレート29重量部とし、さらに、グリシジルメタクリ
レートの配合量を95重量部に、アクリル酸の配合量を
47重量部に、テトラヒドロ無水フタル酸の配合量を1
5重量部に変更して用いた以外は、合成例1と同様にし
て、高分子バインダー(A−3)を得た。この高分子バ
インダー(A−3)における構成単位(I):(I
I):(III)のモル比は5:1:5、重量平均分子
量は35,000、ガラス転移温度95℃、酸価は37
であった。比較合成例1 メチルメタクリレート102重量部、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート65重量部をエチレングリコールモ
ノメチルエーテルアセテート250重量部中に溶解し、
アゾビスイソブチロニトリル2重量部を触媒として加
え、80℃で4時間重合反応を行った。その後、重合禁
止剤としてメチルヒドロキノン2重量部を加えて、反応
温度を40℃まで低下させた後、無水フタル酸76重量
部を加えて1時間反応させて高分子バインダー(B−
1)を得た。この高分子バインダー(B−1)は構成単
位(I)と(II)とをモル比で2:1で含み、重量平
均分子量は32,000、ガラス転移温度80℃、酸価
は51であった。比較合成例2 メチルメタクリレート81重量部、グリシジルメタクリ
レート102重量部をエチレングリコールモノメチルエ
ーテルアセテート250重量部中に溶解し、アゾビスイ
ソブチロニトリル2重量部を触媒として加え、80℃で
4時間重合反応を行った。その後、重合禁止剤としてメ
チルヒドロキノン2重量部を溶解させたアクリル酸60
重量部を添加し、2時間反応させて高分子バインダー
(B−2)を得た。この高分子バインダー(B−2)は
構成単位(I)と(III)とをモル比で1:1で含
み、重量平均分子量は35,000、ガラス転移温度6
0℃、酸価は0であった。比較合成例3 2−ヒドロキシエチルメタクリレート45重量部、アク
リル酸50重量部をエチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート250重量部中に溶解し、アゾビスイソ
ブチロニトリル2重量部を触媒として加え、80℃で4
時間重合反応を行った。その後、重合禁止剤としてメチ
ルヒドロキノン2重量部を溶解させたグリシジルメタク
リレート98重量部を添加し、2時間反応させ、反応温
度を40℃まで低下させた後、テトラヒドロ無水フタル
酸51重量部を加えて1時間反応させて高分子バインダ
ー(B−3)を得た。この高分子バインダー(B−3)
は構成単位(II)と(III)とをモル比で1:2で
含み、重量平均分子量は31,000、ガラス転移温度
55℃、酸価は133であった。比較合成例4 メチルメタクリレート65重量部、グリシジルメタクリ
レート91重量部をエチレングリコールモノメチルエー
テルアセテート250重量部中に溶解し、アゾビスイソ
ブチロニトリル2重量部を触媒として加え、80℃で4
時間重合反応を行った。その後、重合禁止剤としてメチ
ルヒドロキノン2重量部を溶解させたアクリル酸46重
量部を添加し、2時間反応させ、テトラヒドロ無水フタ
ル酸48重量部を加えてさらに2時間反応させて高分子
バインダー(B−4)を得た。この高分子バインダー
(B−4)は構成単位(II)と(III)とをモル比
で2:1で含み、重量平均分子量は24,000、ガラ
ス転移温度70℃、酸価は50であった。実施例1〜3、比較例1〜4 上記各合成例1〜3、比較合成例1〜4により得られた
高分子バインダー溶液(A−1〜A−3、B−1〜B−
4)各130重量部ずつに、下記の光重合性単量体およ
び光重合開始剤を下記の配合割合にて加えた。さらに任
意添加成分として、下記成分を下記の配合割合にて添加
し、ホトソルダーレジストインキ組成物を調製した。 (光重合性単量体) ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート 5重量部 トリメチロールプロパントリアクリレート 5重量部 (光重合開始剤) ジエチルチオキサントン 12重量部 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン 5重量部 (任意添加成分) フタロシアニングリーン 3重量部 硫酸バリウム 30重量部 アエロジル#380(日本アエロジル(株)製) 4重量部 そして、このように調製したインキ組成物を3本ロール
ミルで混練した。これをリバースコーターで乾燥後の膜
厚が20μmになるように銅張ガラスエポキシ樹脂基板
に塗布し、80℃、15分間乾燥させた。次にソルダー
マスクパターンフィルムを介して400mJ/cm2
光量で露光し、1.0%の炭酸ナトリウム水溶液にてス
プレー現像した。
【0060】得られたホトソルダーレジストパターンに
ついて、下記の方法で現像性、密着性、半田耐熱性、耐
酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性を試験し、評価した。こ
れら各試験の結果を下記表1に示す。
【0061】表1から明らかなように、本発明に基づく
感光樹脂組成物は、すべての試験項目において優れた結
果を示した。
【0062】
【表1】 前記各試験の試験方法および評価方法は、以下の通りで
ある。 [現像性]拡大鏡を用いて目視判定した。
【0063】○……完全に現像できた ×……現像されない部分がかなりある [密着性]塗膜にJIS D 0202の試験方法に従
って、碁盤目状にクロスカットを入れて100個のます
目を作り、次いでセロハンテープを用いてピーリング試
験を行い、ます目の剥離状態を拡大鏡を用いてJIS
D 0202に準じて、100個のます目中剥離しない
ます目の数を調べて評価した。
【0064】○……剥離しないます目数 100個 ×……剥離しないます目数 97〜99個 [半田耐熱性]260℃の半田浴に試験片を10秒間浸
漬することを5回繰り返し、外観の変化を調べた。
【0065】○……外観変化なし ×……塗膜の浮き、剥れ、半田潜りがある 注)使用した半田は山栄化学(株)製のJS−64Pで
ある。 [耐酸性]試験片を10容量%硫酸水溶液に25℃で3
0分間浸漬し、塗膜の外観変化を目視で調べた。同時に
酸浸漬後の密着性も前記密着性の試験・評価方法と同様
の方法で調べた。
【0066】○……外観変化もなく、塗膜の剥離も全く
ない ×……塗膜の浮きがみられ、ピーリング試験で剥れが多
い [耐アルカリ性]試験片を10重量%水酸化ナトリウム
水溶液に25℃で30分間浸漬し、耐酸性試験と同様の
試験を行い評価した。 [耐溶剤性]試験片を塩化メチレンに25℃、30分間
浸漬し、外観変化を観察した。
【0067】○……外観変化がまったくない ×……膨潤、浸透している [長期保存性]ホトソルダーレジストインキ組成物を1
00℃で3時間以上放置し、変化を観察した。
【0068】○……外観変化がまったく現れなかった ×……組成物がゲル化してしまった
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、高
分子バインダー中に特定の構成単位を含む高分子バイン
ダー、光重合性単量体、および光重合開始剤を含有する
感光性樹脂組成物およびその製造方法が提供され、これ
により、特にプリント配線板用ホトソルダーレジストと
して最適な、耐熱性、耐薬品性、密着性、長期保存性等
に優れ、かつアルカリ水溶液に可溶な感光性樹脂組成物
を得ることができるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/038 H05K 3/28 D 7128−4E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の化1、化2および化3で表される
    構成単位を有する高分子バインダーと、 【化1】 【化2】 【化3】 〔式中、 R1 、R3 、R6 は、それぞれ独立に水素原子またはメ
    チル基を表し、 R2 は、炭素数1〜5のアルコキシ基、 【化4】 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または 【化5】 (ここで、mは1または2を表す)を表し、 R4 、R7 、R8 は、それぞれ独立に炭素数1〜5のア
    ルキレン基を表し、 R5 は、 【化6】 (ここで、nは1〜4の整数を表す)を表し、 R9 は、 【化7】 を表す〕光重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する
    ことを特徴とする、感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 下記の化8、化9および化10で表され
    る構成単位を有する高分子バインダーと、 【化8】 【化9】 【化10】 〔式中、 R1 、R3 、R10は、それぞれ独立に水素原子またはメ
    チル基を表し、 R2 は、炭素数1〜5のアルコキシ基、 【化11】 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または 【化12】 (ここで、mは1または2を表す)を表し、 R4 、R11、R12は、それぞれ独立に炭素数1〜5のア
    ルキレン基を表し、 R5 は、 【化13】 (ここで、nは1〜4の整数を表す)を表し、 R13は、 【化14】 を表す〕光重合性単量体と、光重合開始剤とを含有する
    ことを特徴とする、感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 高分子バインダーの重量平均分子量が1
    5,000〜100,000、ガラス転移温度が30〜
    140℃、酸価が30〜150である、請求項1または
    2記載の感光性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の感光性樹脂組成物の製造
    方法であって、下記の化15で表される構成単位を形成
    し得る不飽和単量体と、 【化15】 〔式中、 R1 は、水素原子またはメチル基を表し、 R2 は、炭素数1〜5のアルコキシ基、 【化16】 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または 【化17】 (ここで、mは1または2を表す)を表す〕グリシジル
    基含有不飽和単量体と、1級ヒドロキシル基含有不飽和
    単量体とを反応させて共重合体を形成した後、該共重合
    体のグリシジル基にカルボキシル基含有不飽和単量体を
    反応させ、さらに該共重合体の1級ヒドロキシル基に多
    塩基酸無水物を選択的に反応させることにより高分子バ
    インダーを生成することを特徴とする、上記感光性樹脂
    組成物の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の感光性樹脂組成物の製造
    方法であって、下記の化18で表される構成単位を形成
    し得る不飽和単量体と、 【化18】 〔式中、 R1 は、水素原子またはメチル基を表し、 R2 は、炭素数1〜5のアルコキシ基、 【化19】 (ここで、lは1〜5の整数を表す)、または 【化20】 (ここで、mは1または2を表す)を表す〕カルボキシ
    ル基含有不飽和単量体と、1級ヒドロキシル基含有不飽
    和単量体とを反応させて共重合体を形成した後、該共重
    合体のカルボキシル基にグリシジル基含有不飽和単量体
    を反応させ、さらに該共重合体の1級ヒドロキシル基に
    多塩基酸無水物を選択的に反応させることにより高分子
    バインダーを生成することを特徴とする、上記感光性樹
    脂組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 高分子バインダーの重量平均分子量が1
    5,000〜100,000、ガラス転移温度が30〜
    140℃、酸価が30〜150である、請求項4または
    5記載の感光性樹脂組成物の製造方法。
JP21350193A 1993-08-06 1993-08-06 感光性樹脂組成物およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3363211B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21350193A JP3363211B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 感光性樹脂組成物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21350193A JP3363211B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 感光性樹脂組成物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0749566A true JPH0749566A (ja) 1995-02-21
JP3363211B2 JP3363211B2 (ja) 2003-01-08

Family

ID=16640247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21350193A Expired - Fee Related JP3363211B2 (ja) 1993-08-06 1993-08-06 感光性樹脂組成物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3363211B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318915C (zh) * 1999-07-12 2007-05-30 太阳油墨制造株式会社 碱显影型光固化性组合物及使用该组合物所得的烧成物图案
WO2007141829A1 (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Showa Highpolymer Co., Ltd. 感光性樹脂および感光性樹脂組成物
JP2010052196A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Denki Kagaku Kogyo Kk 保護シート
JP2011033951A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Toyo Ink Mfg Co Ltd 感光性組成物
JP2011127092A (ja) * 2009-11-19 2011-06-30 Dnp Fine Chemicals Co Ltd レジストインキ用バインダー樹脂およびそれを用いたレジストインキ
JP2013029683A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Tamura Seisakusho Co Ltd 感光性樹脂組成物及びその用途
JP2014089453A (ja) * 2013-11-25 2014-05-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 感光性組成物
WO2022030445A1 (ja) * 2020-08-03 2022-02-10 株式会社日本触媒 共重合体、共重合体溶液、感光性樹脂組成物、硬化物、共重合体の製造方法、及び、共重合体溶液の製造方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1318915C (zh) * 1999-07-12 2007-05-30 太阳油墨制造株式会社 碱显影型光固化性组合物及使用该组合物所得的烧成物图案
WO2007141829A1 (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Showa Highpolymer Co., Ltd. 感光性樹脂および感光性樹脂組成物
JP5060474B2 (ja) * 2006-06-02 2012-10-31 昭和電工株式会社 感光性樹脂および感光性樹脂組成物
JP2010052196A (ja) * 2008-08-27 2010-03-11 Denki Kagaku Kogyo Kk 保護シート
JP2011033951A (ja) * 2009-08-05 2011-02-17 Toyo Ink Mfg Co Ltd 感光性組成物
JP2011127092A (ja) * 2009-11-19 2011-06-30 Dnp Fine Chemicals Co Ltd レジストインキ用バインダー樹脂およびそれを用いたレジストインキ
JP2013029683A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Tamura Seisakusho Co Ltd 感光性樹脂組成物及びその用途
JP2014089453A (ja) * 2013-11-25 2014-05-15 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 感光性組成物
WO2022030445A1 (ja) * 2020-08-03 2022-02-10 株式会社日本触媒 共重合体、共重合体溶液、感光性樹脂組成物、硬化物、共重合体の製造方法、及び、共重合体溶液の製造方法
CN116057088A (zh) * 2020-08-03 2023-05-02 株式会社日本触媒 共聚物、共聚物溶液、感光性树脂组合物、固化物、共聚物的制造方法以及共聚物溶液的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3363211B2 (ja) 2003-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101128571B1 (ko) 광경화성?열경화성 수지 조성물 및 이를 이용한 프린트 배선판
KR100634341B1 (ko) 윤기를 없앤 피막 형성용 광경화성·열경화성 조성물
EP0747770B1 (en) One-package type photosolder resist composition developable with aqueous alkali solution and method for production of printed circuit board by use thereof
US5539064A (en) Resist ink composition, printed circuit board produced by using the composition and process for producing the printed circuit board
KR101625855B1 (ko) 광경화성 조성물
JPH05339356A (ja) 光重合性不飽和化合物及びアルカリ現像型感光性樹脂組成物
US5723262A (en) Resin composition
JP5425360B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性の一液型ソルダーレジスト組成物及びそれを用いたプリント配線板
JP2008020632A (ja) 光硬化性・熱硬化性の一液型ソルダーレジスト組成物及びそれを用いたプリント配線板
EP0566353A1 (en) Photopolymerizable composition
JP3363211B2 (ja) 感光性樹脂組成物およびその製造方法
JP4649212B2 (ja) 光硬化性熱硬化性の一液型ソルダーレジスト組成物及びそれを用いたプリント配線板
JP4311819B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びその硬化物
EP0283990A2 (en) A heat-resistant photosensitive resin composition
JPH09185166A (ja) 感光性プレポリマー及びそれを用いた光硬化性・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物
JP2002014466A (ja) 感光性樹脂組成物
JP3316015B2 (ja) 耐熱性感光性樹脂組成物
JP2802801B2 (ja) 感光性熱硬化性樹脂組成物及びソルダーレジストパターン形成方法
JPH0411626A (ja) 樹脂組成物、ソルダーレジスト樹脂組成物及び硬化物
JP2006040935A (ja) 光硬化性・熱硬化性の艶消しソルダーレジストインキ組成物及びそれを用いたプリント配線板
JPH01203424A (ja) 硬化性組成物
JP4242010B2 (ja) 感光性樹脂組成物及びその硬化物
JP4199325B2 (ja) 紫外線硬化性樹脂組成物並びにフォトソルダーレジストインク
JPH02166452A (ja) アルカリ現像型感光性樹脂組成物
JP3922415B2 (ja) エネルギー線感応性樹脂及びその組成物並びに硬化物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees