JPH0749432Y2 - 腕時計の部品位置決め構造 - Google Patents

腕時計の部品位置決め構造

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JPH0749432Y2
JPH0749432Y2 JP1987149051U JP14905187U JPH0749432Y2 JP H0749432 Y2 JPH0749432 Y2 JP H0749432Y2 JP 1987149051 U JP1987149051 U JP 1987149051U JP 14905187 U JP14905187 U JP 14905187U JP H0749432 Y2 JPH0749432 Y2 JP H0749432Y2
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wheel
positioning
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train wheel
main plate
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守一 加藤
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は基枠にプラスチック材を用いた腕時計の輪列部
品と電子部品の位置決め構造に関する。
〔従来の技術〕
従来、回路のパターンは回路基板に配線されており、そ
のパターンにICや水晶をハンダ付等により実装し回路ブ
ロックとして完成し、これを時計体に組込むことにより
機能をはたしていた。また、番車はプラスチックの地板
又は受の穴により位置決めガイドされていた。
従来例を示す第4図について説明すると、地板1に受足
11が押込まれており、地板1には番車位置決め用の穴
1a、1bと、回路ブロックの位置決め用の突起1eが設けら
れている。この地板1に二番車2、三番車3、四番車4
がセットされている。5は輪列受であり、この輪列受5
には番車の位置決め用穴5aと四番枠6の押込穴5bが
設けられており、受足11をガイドにセットされ、ネジ13
により固定されている。この回路基板12には回路パター
ン7が印刷され、IC8がボンディング固定され、更にモ
ールド剤14によりモールドされ回路ブロックとなってい
る。この回路ブロック及び電池プラス端子9の地板の回
路ブロック位置決め突起1eをガイドに組込まれている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
前述のように、回路ブロックと番車を受ける基枠(地板
又は受)が別部材であると、その部品どうしを結合させ
るための更に別部材が必要となり、部品点数が増え、構
造が複雑になるとともに、ICチップをボンディング固定
した場合ICチップの交換が困難となるという問題点を有
していた。
そこで、本考案はこのような問題点を解決するもので、
プラスチック材よりなる地板上に、番車の位置決め部と
ICの位置決め部及び回路パターンとを形成することによ
り、地板に輪列の位置決めと回路ブロックの機能をもた
せ、部品点数を削減して構造を簡素化するとともに、地
板にICの能動面と対向する貫通穴を設けることにより、
製造工程における品質の確認を容易とし、更に、電池と
の導通をとる導通部材に弾性部を設けICと回路パターン
とを圧接導通させることにより、ICと回路パターンとの
固定構造を簡略化しつつ導通の信頼性を高め、低コスト
化及び品質と生産効率の向上を実現する腕時計の部品位
置決め構造を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の腕時計の部品位置決め構造は、プラスチックよ
りなる地板と、 前記地板に配置される番車及び電子素子であるICと、 前記番車の一端を軸支する輪列受と、 電池と導通をとる導通部材とからなり、 前記地板には、前記番車の位置決め部が形成されるとと
もに前記ICの平面方向の位置決めを行う位置決め部と回
路パターンが形成され、かつ、前記地板は、前記ICと平
面的に重なる位置に前記ICの能動面と対向する貫通穴を
有し、 前記導通部材は前記ICと前記回路パターンとを導通可能
に圧接する弾性部を有することを特徴とする。
〔実施例〕
第1図は、基枠となる輪列受に電子素子の位置決め部と
回路パターンを形成した場合の参考例である。
第1図について説明すると、1は地板であり、この地板
1には番車の位置決め用の穴1a、1bが設けられてい
る。2は二番車、3は三番車、4は四番車であり、各々
の番車が地板1の穴1a、1bにセットされ位置決めがさ
れている。5は輪列受であり、輪列受5には番車の位置
決め用の穴5aと四番枠6の押込穴5bと、ICの位置決
め用突起5cとが設けられ、更に回路パターン7が成形転
写又は印刷により形成されており、輪列受1部品で各番
車の位置決めとIC8などの導通をとっている。また、こ
の輪列受5には平坦度及びバネ性をもたせるために、導
通部周辺を薄くしてあり、モールドも考慮してIC上部穴
5dを設けてある。9は電池プラス端子であり、この電池
プラス端子9の1部分のバネ部9aを使ってIC8と回路パ
ターンの接触圧を出している。また、IC8は構造により
投げ込み方式又はボンディング方式のどちらでも可能で
ある。
第2図は本考案の実施例を示す断面図である。
1は地板であり、この地板1には番車位置決め用の穴
1a、1bとIC位置決め用突起1cが形成され、回路パターン
7が成形転写又は印刷されている。また、この地板1に
は平坦度を出すため及びモールドを考慮してのIC下部穴
1dが設けられている。この地板1に、二番車2、三番車
3、四番車4がセットされ、更にIC8が投げ込み方式に
より位置決め固定され導通をとっている。
5は輪列受であり、輪列受5には番車の位置決め用穴
5aと四番枠6の押込穴5bが設けられており、本実施例
ではICは投げ込み方式であるので電池プラス端子9によ
りIC8が押えられ接触圧を出している構造である。
第3図は、IC8をワイヤー10によるワイヤーボンディン
グにより地板1に位置決め固定及び回路パターンと導通
をとる構造の参考例である。本例ではICの断面方向の位
置決めを行うため、輪列受5にIC押え5eが形成されてい
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ICチップの水平方向の位置決めを行う
位置決め部と回路パターン形成部が、剛性の高い地板上
に設けられる構成により、回路パターンのねじれ等も極
めて少なくICと回路パターンの導通の信頼性をより高く
することができるものであり、製造工程においてもICを
組み込むだけでICチップの端子と回路パターン側の端子
の相対的な位置のずれを抑えることができるものであ
る。
また、時計の組み立てにおいては、従来から地板に輪
列、輪列受、回路ブロックといった部品を順に組み込ん
でゆくものであるが、地板に回路パターンとICの位置決
め部が形成されているため、ICを地板にのせるだけとい
う従来の基本的な組込み形態をかえることなく、他部品
との位置合わせという煩雑な工程を省き、組立作業の効
率化を図ることができるものである。
さらに、導通部材の弾性部によりICと回路パターンとを
導通可能に圧接することにより、導通の信頼性を高めつ
つ、組み立て工程等においては、ICや回路パターンに不
良があって交換の必要が生じても、ICの端子と回路パタ
ーンが固着されていないので交換が容易にできるため部
品不良時の交換が容易であるという効果を有するととも
に、ICと回路パターンの端子を金線や溶着あるいははん
だ付け等で接続を行うのではなく、特別な工程が必要な
くなりICの実装工程が簡素化され製造コストの低減が図
れるものである。
さらには、本考案はICと平面的に重なる位置にICの能動
面と対向する貫通穴を有する構成により、ICの配置の向
きや状態を容易に外部から確認でき、生産効率をいっそ
う向上させることができるものである。
従って、本考案は、専用部品を削減して構造を簡素化
し、更に、ICの導通の信頼性を高め、ICなどの実装工程
も簡略化でき、製造工程での品質の確認が容易で品質と
生産効率を向上させ、低コスト化が可能な腕時計の部品
位置決め構造を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は輪列受に回路パターンを形成した参考例の断面
図。 第2図は本考案の実施例の断面図。 第3図はICをワイヤーボンディングにより導通させた参
考例の断面図。 第4図は従来の時計体の断面図。 1……地板 1a……番車位置決め用穴 1b……番車位置決め用穴 1c……IC位置決め用突起又は溝 1d……IC下部穴 1e……回路ブロック位置決め突起 2……二番車 3……三番車 4……四番車 5……輪列受 5a……番車位置決め用穴 5b……四番枠押込穴 5c……IC位置決め用突起 5d……IC上部穴 5e……輪列受のIC押え 6……四番枠 7……回路パターン 8……IC 9……電池プラス端子 9a……電池プラス端子バネ部 10……ワイヤー 11……受足 12……回路基板 13……ネジ 14……モールド剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−10466(JP,A) 特開 昭59−208486(JP,A) 特開 昭59−217182(JP,A) 実開 昭55−175896(JP,U) 特公 昭60−27951(JP,B2) 実公 昭60−14226(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックよりなる地板と、 前記地板に配置される番車及び電子素子であるICと、 前記番車の一端を軸支する輪列受と、 電池と導通をとる導通部材とからなり、 前記地板には、前記番車の位置決め部が形成されるとと
    もに前記ICの平面方向の位置決めを行う位置決め部と回
    路パターンが形成され、かつ、前記地板は、前記ICと平
    面的に重なる位置に前記ICの能動面と対向する貫通穴を
    有し、 前記導通部材は前記ICと前記回路パターンとを導通可能
    に圧接する弾性部を有することを特徴とする腕時計の部
    品位置決め構造。
JP1987149051U 1987-09-29 1987-09-29 腕時計の部品位置決め構造 Expired - Lifetime JPH0749432Y2 (ja)

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Publications (2)

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JPS6453991U JPS6453991U (ja) 1989-04-03
JPH0749432Y2 true JPH0749432Y2 (ja) 1995-11-13

Family

ID=31420926

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5310466A (en) * 1976-07-16 1978-01-30 Citizen Watch Co Ltd Electronic timepiece
JPS6219990Y2 (ja) * 1979-06-05 1987-05-21
JPS59208486A (ja) * 1983-05-12 1984-11-26 Seiko Epson Corp 時計構造
JPS59217182A (ja) * 1983-05-25 1984-12-07 Seiko Epson Corp 電子時計のム−ブメント構造

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JPS6453991U (ja) 1989-04-03

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