JPH0749333B2 - たばこ加工産業における棒状物品を給送するための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも一つの給送コンベヤと少なくとも
一つの排送コンベヤに接続されていて、容量変更可能な
かつ呼吸する覆い部によって区画されている、物品のた
めの捕集領域を備えている様式の、たばこ加工産業にお
ける棒状の物品のための給送装置に関する。

「捕集領域」とは、給送コンベヤの仕事率が過度な場合
には例えばシガレツト、フイルタロツド或いはフイルタ
シガレツトの様式の物品を限定して収容し、かつ排送コ
ンベヤの仕事率が過度の場合は付加的に物品を放出する
ことが可能な帯域を意味する。たとえ多数の給送コンベ
ヤが接続されていてもこの捕集領域内では物品はまとめ
られ、引き続きこの捕集領域から排送される。給送コン
ベヤおよび排送コンベヤの捕集領域への接続は多種多様
な様式で行われている。即ち例えばトレイを充填するた
めに物品は捕集領域に水平方向で供給され、トレイ充填
装置の装填マガジン内への引渡しのためにこの捕集領域
から垂直方向で排送される。この場合付加的な排送部と
して同様に水平方向で分岐していて、例えば包装機に通
じている流過区間を設けることが可能である。

捕集領域のいわゆる呼吸している覆い部は本質的に二つ
の機能を有している。即ちシガレツトの給送および排送
を制御する目的でもしくは機械ユニツトを停止させる目
的で捕集領域内の物品水準の変動を把握するための感知
機能、並びに物品流を確実に案内するためのもしくは物
品流内において個々の物品を正確かつ一様に整向するた
めの案内もしくは整向機能を有している。

米国特許公報第3995732号から、互いに所定の相互間隔
をもって不動に設けられている二つの係留点で張架され
た膜とこの膜上に取付けられている揺動可能な感知レバ
ーが設けられている装置が公知である。このような装置
を使用した場合、捕集領域内に給送される物品の給送速
度が高い際これらの物品がピラミツド状に堆積し、従っ
て膜が張ってしまい、貯留室の上方角隅が充填されない
か、もしくは利用されず、このことから捕集領域が充分
な貯蔵能力を発揮し得なくなる。

米国特許公報第3921790号および第3759408号から公知の
他の装置にあっては物品のための覆い部として二つ揺動
可能なフインガレバーが使用されており、これらのフイ
ンガレバーは貯留室上方領域或いは下方領域内でその側
面に支承されており、貯留室内で交差するかもしくは重
り合うような長さを有している。ここでは物品の確実な
かつ一様な整向は補償されないことが判った。何故なら
物品は非可撓性のレバーに傾斜して当接し、抑止されて
しまい、従って物品流の異論のない給送流れに後々まで
残る障害が生じるからである。

本発明の根底をなす課題は、給送率が高い場合でも貯留
室のもしくは捕集領域の貯蔵能力の完全な利用並びに一
つ或いは多数の物品流内での物品の確実な案内と一様な
整向を保証する覆い部を造ることである。

この課題は本発明により、覆い部に二つの上方へおよび
下方へ揺動可能なフラツプを設け、これらのフラツプの
運動可能な自由端に物品に接触する可撓性の膜を固定す
ることによって解決される。

「フラツプ」と言う概念は一般的に、異なった様式で例
えば枠、格子、アームとして或いは他の棒体の様式で構
成することが可能な揺動要素の意味で使用されている。

このフラツプを上側で不動の揺動軸に支承するのが有利
である。

排送コンベヤが例えば水平方向に設けられている給送コ
ンベヤに対して直角に下方向でトレイ充填装置のマガジ
ンに通じるように設けられている給送装置の実施形にあ
っては、他の構成によりフラツプの揺動軸を垂直方向で
枝別れしている排送コンベヤの上方で実際に真ん中に設
けるのが有利である。

更に本発明により、給送コンベヤを遮断するための水準
監視部と協働するフラツプは物品に対して他のフラツプ
よりも高い押圧力を及ぼすように形成されている。この
ようにして、より軽いフラツプが反対側でその上方の当
接部まで捕集領域の充填を許容した後始めてそれぞれ重
いフラツプが遮断位置或いは充填位置に達することによ
り全捕集領域が充填されて始めて給送コンベヤが停止す
ることが保証される。この機能は極めて簡単な方法で、
一方のフラツプが他方のフラツプよりも重い自重を有し
ていることによって保証される。

先ず第一に水平方向で給送されて来る物品の給送コンベ
ヤとは反対側のフラツプに及ぼす送り圧力を利用するた
め、本発明の構成により、給送コンベヤに面しているフ
ラツプがより高い押圧力を及ぼすように形成するのが特
に有利である。このようにして、より重いフラツプの制
御機能と遮断機能が更に大きい依頼性をもって保証され
る。

膜は本発明の他の構成により針金編組物から形成されて
いる。

捕集領域の充填が極めて迅速に行われている際に膜が給
送コンベヤの流入口とは反対側から物品によってもしく
は後退するフラツプによって緊張される場合、給送コン
ベヤの流入口側面に沿った物品の捕集領域内への確実な
案内を保証するため、本発明の他の構成により、膜はそ
の給送コンベヤに面した終端部において懸架されている
折返し部が設けられており、この折返し部が物品が捕集
領域内に流入する際のこれらの物品の接触を吸収し、維
持するように形成されている。

物品流の連続した給送流れを達成するのに必要な構成
は、捕集領域を囲繞している境界壁がフラツプの揺動半
径に適合した凹状の形状を有していることである。

提案された構成によって達せられる覆い部の可撓性は複
合的かつ包括的であり、従って一方では特に上方縁部帯
域内においてもはや死角が生じることのない貯留室の一
様な充填が可能であり、他方では物品流の個々の物品が
確実に案内され、平行に修正された整向で捕集領域をへ
て放出され、これにより給送装置の支障のない連続作動
が保証される。

以下に添付した図面に図示した実施例につき本発明を詳
しく説明する。

第１図に図示したシガレツト１のための給送装置は上下
に設けられた二つのコンベヤベルト３と４から成る水平
な給送コンベヤ６とこの給送コンベヤに対して直角に指
向していてかつ下方向に案内されているシュートから成
る排送コンベヤ７とを備えており、これら両コンベヤは
シガレツトのための捕集容器８に接続されている。排送
コンベヤ７は中間マガジン９に直に接続しており、この
中間マガジンは例えばトレイの様式の移送容器をシガレ
ツトで満たすために働く。

捕集容器８は容量変更可能な捕集領域11を有している。
この捕集領域は針金編組物から形成された可撓性のマツ
ト或いは膜12の様式の呼吸する覆い部を備えておりかつ
自由端において膜12が緊張張架されている二つのフラツ
プ13と14によって形成されている。これら両フラツプ13
と14は上側において排送コンベヤ７に対して中央線対称
的に固定されている揺動軸16と17に軸受されており、こ
れらの揺動軸の自由端は捕集容器８の境界壁18を表側と
裏側において案内フインガ19により捕捉している。境界
壁18はフラツプ16と17の揺動半径に適合されている凹状
の形状を有している。給送コンベヤ６を遮断するために
監視要素21と協働するこの給送コンベヤ６に所属してい
るフラツプ14は給送コンベヤ６とは反対側の他方のフラ
ツプ13よりも重量がある。これはこのフラツプに載せら
れた付加的な板22から明らかである。フラツプ14が重量
を有していることによりこのフラツプはシガレツト１に
比較的高い押圧力を及ぼす。膜12はその給送コンベヤ６
に面していてかつフラツプ14が固定されている端部にお
いて懸架されている折返し部23を備えている。送り装置
の第１図に図示した作業位置にあってシガレツト１が塊
状流としてコンベヤベルト３と４により給送されて来
て、排送コンベヤ７により中間マガジン内に移送され
る。この場合膜12の状態は第１図に示したような正規の
状態におかれている。この状態から、シガレツトが始め
から捕集領域11の縁部帯域に沿って一様に装填され、こ
の際全送り範囲において、特に危険視される流入口領域
においても確実に案内されてるのが認められる。

第２図に図示した捕集領域11内へのシガレツトの極めて
迅速な給送が行われる場合、膜は送り圧力により片側だ
けがもしくは給送コンベヤ６の流入流域とは反対側にお
いて緊張され、軽いフラツプ13も差し当たり重いフラツ
プ14よりはずっと上方へと揺動される。この状態にあっ
て、膜12の懸架されている折返し部23により、この懸架
されている折返し部23がシガレツトを捕捉しかつ平行な
整向状態に保持することにより、捕集領域11内への給送
コンベヤ６の入込み帯域内においてシガレツトが案内さ
れることなく停滞することが回避される。第３図に図示
したように捕集領域11内の装填量が増大してきた場合、
捕集領域11の給送コンベヤ６に面している縁部帯域も、
折返し部23が膜に突き当たり、重いフラツプ14を上方へ
と運動させる程にシガレツトによって満たされる。軽い
フラツプ13がその上方の終端位置に到達して始めて重い
フラツプ14も、水準監視のための監視要素21を通過する
程度に上方へと運動させられ、これによりこの監視要素
が給送コンベヤ６を停止させる信号を発生する。

【図面の簡単な説明】

第１図はトレイを充填するための供給マガジンの上方に
設けられるシガレツトのための貯留室兼捕集領域の図、 第２図および第３図は本発明による可撓性の覆い部の他
の異なる作業位置の図。 図中符号は、 １……物品 12……膜 13,14……フラツプ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも一つの給送コンベヤと少なくと
   も一つの排送コンベヤに接続されていて、容量変更可能
   なかつ呼吸する覆い部によって区画されている、物品の
   ための捕集領域を備えている様式の、たばこ加工産業に
   おける棒状の物品を給送するための装置において、覆い
   部が上方向におよび下方向に揺動可能な二つのフラツプ
   （13,14）を備えており、これらのフラツプの運動可能
   な自由端に物品（１）と接触する可撓性の膜（12）が固
   定されていることを特徴とする、上記棒状の物品を給送
   するための装置。
2. 【請求項２】フラツプ（13,14）が上側で不動の揺動軸
   （16,17）に支承されている、特許請求の範囲第１項に
   記載の棒状の物品を給送するための装置。
3. 【請求項３】フラツプ（13,14）の揺動軸（16,17）が給
   送コンベヤ（６）に対して垂直な方向でかつ直角に分岐
   している排送コンベヤ（７）の上方で実際に中央に設け
   られている、特許請求の範囲第１項或いは第２項に記載
   の棒状の物品を給送するための装置。
4. 【請求項４】給送コンベヤ（６）を停止させるための水
   準監視要素（21）と協働するフラツプ（14）が他方のフ
   ラツプ（13）よりも高い押圧力を物品に及ぼすように形
   成されている、特許請求の範囲第１項から第３項までの
   いずれか一つに記載の棒状の物品を給送するための装
   置。
5. 【請求項５】フラツプ（14）がフラツプ（13）より重い
   自重を有している、特許請求の範囲第１項から第４項ま
   でのいずれか一つに記載の棒状の物品を給送するための
   装置。
6. 【請求項６】給送コンベヤ（６）に面したフラツプ（1
   4）がより高い押圧力を以て働くように構成されてい
   る、特許請求の範囲第４項に記載の棒状の物品を給送す
   るための装置。
7. 【請求項７】膜（12）が針金編組物から形成されてい
   る、特許請求の範囲第１項から第６項までのいずれか一
   つに記載の棒状の物品を給送するための装置。
8. 【請求項８】膜（12）がその給送コンベヤ（６）に面し
   た端部において懸架されている折返し部（23）を備えて
   いる、特許請求の範囲第１項から第７項までのいずれか
   一つに記載の棒状の物品を給送するための装置。
9. 【請求項９】捕集領域（11）を囲繞している境界壁（1
   8）がフラツプ（13,14）の揺動半径に適合されている凹
   状の形状を有している、特許請求の範囲第１項から第８
   項までのいずれか一つに記載の棒状の物品を給送するた
   めの装置。