JPH0749042B2 - 温熱貼付剤 - Google Patents

温熱貼付剤

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JPH0749042B2
JPH0749042B2 JP63129388A JP12938888A JPH0749042B2 JP H0749042 B2 JPH0749042 B2 JP H0749042B2 JP 63129388 A JP63129388 A JP 63129388A JP 12938888 A JP12938888 A JP 12938888A JP H0749042 B2 JPH0749042 B2 JP H0749042B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は人体皮膚に適用することを目的とした自着性の
優れた温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤を提供するこ
とにある。
〔従来の技術〕
従来より、空気又は酸素の存在によって発熱する発熱層
及び粘着層からなる、温熱貼付剤が検討されている。例
えば特開昭50-54188号には鉄粉等よりなる発熱部材と湿
布部材よりなる温湿布構造物が、特開昭53-47154号には
アルカリ金属の硫化物よりなる発熱剤と湿布剤よりなる
温熱湿付剤が、更に特開昭62-103014号には発熱体と粘
着剤を組み合わせた温熱プラスターが、それぞれ開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、これらの温熱貼付剤において、 イ)粘着力が弱いため、皮膚に貼付する場合粘着テープ
等で止める補助手段が必要である。
ロ)湿布剤にあっては含有する水の影響のため熱伝導が
悪く貼付時に冷感を感じ、更に温感を感じるまでのラグ
タイムがある。
ハ)油性の粘着剤を用いた場合、剥離時の角質剥離によ
る気触れが発生する場合がある。
ニ)湿布剤と皮膚との間に、発熱による汗等の分泌物が
貯留しこれが気触れの原因となる。
ホ)発熱により、皮膚と接触している粘着剤に変化が起
き、ダレ、膏体のはみだし等が起きる場合がある。
*上記における気触れとはカブレを意味する。
等の問題があり、未だ理想的な温熱貼付剤並びに発熱部
材用粘着剤が出現していないのが現状である。
そこで本願発明者らは、これらの問題を解決するために
鋭意研究を重ねた結果、A−B−A型ブロック共重合
体、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる
粘着剤を使用することで、 1.貼付時より温感を感じる熱伝導性を保持 2.皮膚の動きに追従しうる柔らかい粘着特性 3.気触れの原因となる汗等の分泌物を吸収する 4.熱に対して安定であり、ダレ、膏体のはみだし等がな
い 5.皮膚に対する副作用(気触れ)の緩和 等の特性を保持した、まさに理想的な温熱貼付剤並びに
発熱部材用粘着剤となることを見い出し、本発明とした
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、温熱貼付剤並びに発熱部材用粘着剤に最も適
した粘着剤を見い出し温熱貼付剤としたことにある。
次に本発明の構成成分について詳しく説明する。A−B
−A型ブロック共重合体とは、モノビニル置換芳香族化
合物Aと共役ジオレフィン共重合体Bとのブロック共重
合体であり、具体的にはカリフレックスTR−1101、カリ
フレックスTR−1107、カリフレックスTR−1111(シェル
化学製)等、フィリップペトロリアム製のソルプレン41
8等であり、その配合量は粘着剤組成物中10〜30重量部
であり、好ましくは15〜25重量部である。
吸水高分子とは、自重の10倍以上の水を吸収しゲル化膨
潤するものであり、例えば水溶性ポリマーに軽度な架橋
結合を導入した吸水高分子が、適宜単独もしくは2種以
上の混合でもって処方される。具体的にはサンウェット
IM−300、サンウェットIM−300MPS、サンウェットIM−1
000、サンウェットIM−1000MPS(三洋化成製)等、アク
アキープ4S、アクアキープ4SH(製鉄化学製)等、スミ
カゲルSP−520、スミカゲルN−1040(住友化学製)
等、KIゲル201−K、KIゲル−201K−F2(クラレ製)
等、アラソーブ800、アラソーブ800F、アラソーブS−1
00(荒川化学製)、等であり、中でもサンウェットIM−
300MPS、サンウェットIM−1000MPS、スミカゲルNP−102
0、スミカゲルNP−1040、KIゲル−201K−F2、アラソー
ブ800F等は特に好ましい。配合量としては、粘着剤組成
物中1〜10重量部であり、好ましくは2〜8重量部であ
る。
脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った石油系樹脂で
あり、具体的にはアルコンP−85、アルコンP−100、
アルコンP−125(荒川化学製)等、クイントン(日本
ゼオン製)、エスコレッツ3000(エクソン製)等であ
り、その配合量は10〜50重量部であり、好ましくは25〜
45重量部である。
軟化剤としては、高級脂肪酸、液化ゴム、鉱油等が用い
られ、その配合量としては、10〜50重量部、好ましくは
25〜45重量部である。
その他使用目的に応じて、従来公知の老化防止剤、無機
充填剤、酸化防止剤等が適宜適量配合される。
以上のようにして、得られた粘着剤を発熱部材と組み合
わせて、本願発明の温熱貼付剤とするわけであるが、こ
こで発熱部材の種類は別に制約はなく、従来公知の発熱
を有する部材であればすべて適用できるものである。
例えば電気利用の発熱部材、乾電池又は太陽電池等を使
用した発熱部材又はペーパー状の電池、あるいはもぐさ
や昔から使用されているカイロ部材や化学発熱を利用し
た発熱カイロ等が挙げられる。又、化学発熱を利用した
発熱カイロの原料としては、例えば特開昭50-105562号
公報、実開昭50-97289号公報、特開昭50-23064号公報、
特開昭50-40477号公報、実開昭55-59616号公報、特公昭
60-12381号公報、特公昭61-8116号公報、特公昭63-2403
0号公報等に記載のものが使用されるが、これら引用公
報記載のものに限定はされず、これら以外の公報又は文
献記載のものも当然使用される。尚、本発明における発
熱部材として特に好ましいのは、化学発熱型の発熱カイ
ロ型のものが携帯上より便利である。その組成としては
鉄粉系、応用助剤、水及び保水剤から構成されるもの
で、空気及び水の共存下で発熱を生起する物質が好んで
使用される。具体的には鉄粉、還元鉄粉、活性炭、アル
ミナ、シリカゲル、木炭、吸水性高分子、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、酢酸、
クロル酢酸、水、アクリル系吸水高分子等の発熱原料を
適宜配合処方した組成物であり、本発明において使用す
る発熱剤量は1〜2g/cm2程度が適当である。又、発熱剤
の温度条件としては粘着剤層の熱安定性を破壊しないこ
とがもっとも重要であり、極度の高温状態は好ましくな
い。そこで、本発明の温度設定としては粘着剤表面温度
が60℃以下がよく、好ましくは50℃以下、更に好ましい
状態としては45℃以下がもっともよい。又、遠赤外線効
果を期待するうえで発熱組成物中にセラミックスの含有
や発熱部材層と粘着剤層の間にセラミックスを挿入した
層を設けてもよい。
このようにして得られた温熱貼付剤は、肩こり、腰痛、
打ち身、捻挫等の疾患に使用され、温熱による治療効果
を充分期待できるものであり、又、使用上特に問題を生
じていた気触れの発生を、本発明の温熱貼付剤に吸汗性
を持たせることにより著しく抑制させたものである。
又、薬物としては経皮吸収可能な薬物を含有させ、温熱
医療用貼付剤として用いることができる。例えば、皮膚
刺激剤及び鎮痛消炎剤として、サリチル酸、サリチル酸
メチル、サリチル酸グリコール、l−メントール、カン
フル、ハッカ油、チモール、ニコチン酸ベンジルエステ
ル、トウガラシエキス、カプサイシン、ノニル酸ワニア
ルアミド、フルビナク、フルフェナム酸ブチル、ピロキ
シカム、インドメタシン、ケトプロフェン、プラノプロ
フェン、フェプラゾン、ロキソプロフェン、アンフェナ
クナトリウム、オキソプロジン、エモルファゾン、フェ
ンチアザック、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサ
ール、イブプロフェンピコノール、ベンダザック、及び
スプロフェン、並びにこれらのエステル誘導体、あるい
は塩酸ブプレノルフィン、ペンタゾシン、酒石酸ブトル
ファノール等。
中枢神経作用剤(睡眠鎮痛剤、抗てんかん剤、精神神経
用剤)として、フルフェナジン、チオリダジン、ジアゼ
パム、クロルプロマジン、ニトラゼパム、エスタゾラ
ム、トリアゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼパム、
ハロセキサゾラム、フルラゼパム、クロナゼパム、プロ
ペリシアジン、プロクロルペラジン、アルプラゾラム、
オキサゼパム、オキソゾラム、クロサキゾラム、プラゼ
パム、フルタゾラム、メキサゾラム、ロラゼパム、フル
ジアゼパム、ブロマゼパム、メタゼパム等。
利尿剤としてハイドロサイアザイド、ペンドロフルナサ
イアザイド、エチアジド、シクロペンチアジド、ヒドロ
クロロチアジド、ペンフルチド、メチクロチアジド、フ
ロセミド、メトラゾン、ポリチアジド、ペンドロフルメ
チアジド等。
血圧降下剤として、クロニジン、アルサーオキシロン、
レシナミン、メチル酸ジヒドロエルゴトキシン、レセ
ル、ピンプラゾシン、カプトプリル、ピンドロール、マ
レイン酸エナラプリル等。
冠血管拡張剤としてニトログリセリン、ニトログリコー
ル、イソソルバイトジナイトレート、塩酸パパペリン、
ジピリダモール、エフロキサート、トリメタジン、ニコ
ランジル、シンナリジン、ナイリドン、モルシドミンニ
フェジピン等。
鎮咳去痰剤としてリン酸コディン、リン酸ジヒドロコデ
ィン、塩酸エフェドリン、塩酸クロルプレナリン、臭化
水素酸フェノテロール、硫酸サルブタモール、リン酸ジ
メモルファン、塩酸アゼラスチン、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸ツロブテロール、塩酸トリメトキノール、塩酸
プロカテロール、塩酸ブロムヘキシン、トラニラスト、
ヒベンズ酸チペピジン、フマル酸ケトチフェン、フマル
酸フォルモテロール、リン酸ベンスプロペリン、グリチ
ルレチン酸等。
抗ヒスタミン剤として塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸ト
リプロリジン、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタジ
ン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸シプロヘプタ
ジン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸カルビノキサ
ミン、マレイン酸ジメチンデン等。
不整脈用剤としてアルプレノロール、オクスプレノロー
ル、ブクモロール、ブプラノロール、ピンドロール、イ
ンデノロール、カルテオロール、ブフェトロール、プロ
プラノロール、チモロール等。
強心剤としてジキタリス、ユビデカレノン、ジゴキシ
ン、メチルジゴキシン、デストラノシド等。
性ホルモンとしてエストラジオールエナンテート、エス
トラジオールシピネート、レボノルゲストレル、エスト
ラジオール等。
副腎皮膚ホルモン剤として酢酸ヒドロコルチゾン、ヒド
ロコルチゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロンアセ
トニド、デキサメタゾンリン酸エステル、メチルプレド
ニゾロン、酢酸ダイクロリンアセトニド、酢酸デキサメ
タゾン、デキサメタゾン、フルオロメトロン、リン酸ベ
タメゾンナトリウム、ベタメタゾン、吉草酸ベタメタゾ
ン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルドロキシコルチ
ド、酪酸ヒドロコルチゾン、ジプロピオン酸ベタメタゾ
ン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、吉
草酸ジフルコルトロン、ハルシノニド、アムシノニド、
吉草酸プレドニゾロン等。
局所麻酔剤としてリドカイン、アミノ安息香酸エチル、
塩酸プロカイン、ジブカイン、プロカイン等が挙げられ
る。
これら薬効成分は、一種又は必要に応じて二種以上配合
されて用いられる。
配合量としては薬効を期待できる量が好ましく、粘着剤
全体を100重量部とした場合、0.001〜20重量部の範囲内
で適宜処方される。又、湿布薬として使用可能な漢方薬
のエキス、粉体等も当然使用できるものである。
このようにして薬効成分を配合した粘着剤を付与した温
熱貼付剤は特に長時間貼付しても気触れの原因と考えら
れる汗を充分に吸収するため、その発生を著しく抑制す
るものである。又、温熱効果もあり、人体皮膚に対する
薬物の経皮吸収が一段と向上し、薬効発現性が速く治療
効果においても好ましいものである。
次に製造法としては、従来公知の方法で良く、例えばニ
ーダー、ミキサー等の混練機を用い、120〜160℃程度の
温度で混練し、シート基材に展延するか、もしくはいっ
たん剥離処理の施された紙、フィルム等に展延し、その
後使用される基材に圧着転写して得られた粘着シートを
発熱体として張り合わせて製造することもできる。
このようにして製造された、温熱貼付剤は最終的には気
密性の包装形態で処理されることが望ましいものである
が、これは発熱体の発熱の仕方に応じた包装形態の対応
を取る必要があり、特に限定されるものではない。
〔作用〕
以上、上述した本発明の温熱貼付剤は、以下の試験例、
実施例で述べる如く、 1)A−B−A型ブロック共重合体10〜30重量部 2)吸水高分子1〜10重量部 3)脂環族系石油樹脂10〜50重量部 4)軟化剤10〜50重量部 又は1)〜4)の組成物に薬物配合による粘着剤が必須
であり、これを発熱体と組み合わせることにより、 早い温感発現 皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 汗等の分泌物の吸収 熱に対して安定な特性 皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和 等の特徴を有し、正に理想的な温熱貼付剤並びに発熱部
材用粘着剤となるのである。
〔実施例〕
次に、上述の作用及び効果を実施例及び試験例により更
に詳しく説明する。
実施例1 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスTR
−1107(シェル化学製)25重量部と軟化剤として流動パ
ラフィン30重量部、脂環族系石油樹脂としてアルコンP
−100(荒川化学製)40重量部をニーダー中160℃にて混
練、その後吸水高分子としてサンウェットIM−300MPS
(三洋化成製)5重量部を添加混合し、不織布に350μ
mの厚さになるように展延したものを、所望の大きさに
切断後、発熱体と張り合わせ本願発明の温熱貼付剤とし
た。このものを貼付したところ、貼付後3分で温感を感
じ始め、6時間にわたって適度な温感が持続した。又、
剥離後の皮膚気触れも皆無であった。
実施例2 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスTR
−1107(シェル化学製)22重量部と添加剤として流動パ
ラフィン33重量部、脂環族系石油樹脂としてアルコンP
−100(荒川化学製)37重量部をニーダー中150℃にて混
練、その後酸化チタン3重量部と吸水高分子としてサン
ウェットIM−300MPS(三洋化成製)5重量部を添加混合
し、実施例1と同様に処理して本発明の温熱貼付剤とし
た。皮膚に貼付したところ実施例1と同様であった。
実施例3 A−B−A型ブロック共重合体としてカリフレックスTR
−1107(シェル化学製)25重量部と軟化剤として流動パ
ラフィン30重量部、脂環族系石油樹脂としてアルコンP
−85(荒川化学製)39重量部をニーダー中160℃にて混
練、その後吸水高分子としてサンウェットIM−1000MPS
(三洋化成製)3重量部と酸化チタン3重量部を添加混
合し、実施例1同様に処理して本発明の温熱貼付剤とし
た。皮膚に貼付したところ実施例1と同様であった。
参考例1 ゼラチン 4重量部 ポリアクリル酸ソーダ 5重量部 グリセリン 20重量部 ポリビニルピロリドン 1重量部 カオリン 15重量部 水 残部 上記の組成により、湿布剤を作成し、実施例1と同様に
して、温熱貼付剤とした。
参考例2 カリフレックスTR-1107 20重量部 流動パラフィン 24重量部 水添ロジン 30重量部 吸水性高分子 1重量部 上記の組成により、実施例1と同様に処理して温熱貼付
剤とした。
試験例1(温感試験) ボランティアの背中に本発明の実施例1及び参考例1の
温熱貼付剤を貼付し、その皮膚温度変化を温度センサー
にて測定した。その結果を表1に示す。
表1に示す通り、本発明の温熱貼付剤は、参考例に比較
し、早い温感発現を如実に示しており、本発明温熱貼付
剤並びに発熱部材用粘着剤の優秀さを裏付けるものであ
った。
試験例2(吸水力試験) 各試験サンプル(実施例1,2及び比較例1より発熱体を
除いたもの)5×6cmのものを水中に浸し、8時間後に
取り出しその重量を測定し、増加した重量を元の重量で
除し、吸水した量を表2に示す。(尚、比較例1とは、
実施例1より吸水高分子を除いたものである。) 結果より明らかな如く、本発明の粘着剤は、比較例に比
べきわだった吸水力を示した。
試験例3(耐熱性試験) 各試験サンプルの基材を一定押出圧力を加え、各温度に
おける細管の流出速度を測定し、第1図に示した。
第1図に示す通り、実施例は参考例に比較し温度におけ
る流出速度が非常に小さく、耐熱性に優れる温熱貼付剤
並びに発熱部材用粘着材であることが示された。
試験例4(柔軟性試験) 1号型ダンベル状で調整した試験サンプルを、300mm/mi
nの引張速度で強度と伸びを測定し第2図に示した。
第2図より実施例1は参考例2に比較して、弱い力で伸
長し、更に破断時における伸びと強度が大きく柔軟性に
優れた温熱貼付剤である。
〔発明の効果〕
実施例及び試験例からもわかる通り、本発明の温熱貼付
剤は 早い温感発現 皮膚に追従しうる柔らかい粘着特性 汗等の分泌物の吸収 熱に対して安定な特性 皮膚に対する副作用(気触れ等)の緩和 等の機能を保持した、従来にない優れた自着性の温熱貼
付剤並びに発熱部材用粘着剤であり、薬物を含有しない
場合は、特に肩こり,腰痛,打ち身,捻挫等の疾患に対
する治療剤として有用である。又、各々の薬物を含有し
た場合においても上記の機能を有し、それぞれの薬効発
現性をより向上させるものであり、医薬産業上非常に有
用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1及び参考例2のサンプルの耐熱性試験
を示し、第2図は実施例1及び参考例2のサンプルの柔
軟性試験を示したものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発熱部材にA−B−A型ブロック共重合
    体、脂環族系石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる
    粘着剤を付与した温熱貼付剤。
  2. 【請求項2】発熱部材にA−B−A型ブロック共重合体
    10〜30重量部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤
    10〜50重量部及び吸水高分子1〜10重量部よりなる粘着
    剤を付与した温熱貼付剤。
  3. 【請求項3】A−B−A型ブロック共重合体、脂環族系
    石油樹脂、軟化剤及び吸水高分子よりなる発熱部材用粘
    着剤。
  4. 【請求項4】A−B−A型ブロック共重合体10〜30重量
    部、脂環族系石油樹脂10〜50重量部、軟化剤10〜50重量
    部及び吸水高分子1〜10重量部よりなる発熱部材用粘着
    剤。
  5. 【請求項5】発熱部材にA−B−A型ブロック共重合
    体、脂環族系石油樹脂、軟化剤、吸水高分子及び薬物を
    含有させた粘着剤を付与した温熱貼付剤。
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