JPH0736835B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JPH0736835B2
JPH0736835B2 JP63129387A JP12938788A JPH0736835B2 JP H0736835 B2 JPH0736835 B2 JP H0736835B2 JP 63129387 A JP63129387 A JP 63129387A JP 12938788 A JP12938788 A JP 12938788A JP H0736835 B2 JPH0736835 B2 JP H0736835B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は従来の医療用粘着剤の持つ欠点を解消した新規
な粘着剤組成物を提供することにある。
〔従来の技術〕
従来より、手術用ドレッシング、絆創膏、テーピング等
の粘着テープ、又薬物を経皮より投与する手段としての
プラスター、テープ剤、パッチ、パップ剤等に粘着剤が
用いられてきた。しかし、これらの粘着剤はその使用に
あたり、剥離時の毛の引張り、粘着剤の硬さによる皮膚
の圧迫、皮膚の動きと粘着剤のズレ等による擦過、及び
通気性、透湿性がなく、これを皮膚に貼付した場合、皮
膚表面の汗口閉塞を引き起こし、水分の拡散が止まって
しまい、汗や分泌物に含まれる刺激成分により気触れが
発生している。
一方、これらの問題を解決する手段として種々の試みが
なされている。
例えば、特公昭58−52251号には膏体に通気孔をあける
方法が提示されている。又特開昭58−4721号、特開昭60
−56911号、特開昭60−23312号等には気触れ防止あるい
は皮膚刺激低減のための薬物配合が示されている。特開
昭60−75428には伸縮性基布に特定の粘着剤で用いたも
のが示されている。特公昭59−19528号には基剤に特殊
な処理をほどこし、皮膚刺激を低減させる方法が提示さ
れている。しかし、いずれの場合においても実用性に問
題があったり、製造工程が複雑であったり、又、その効
果も不充分なものである。又、気触れの主たる原因であ
る汗や分泌物を基剤中に吸汗あるいは吸着させる方法も
試みられており、例えば、特公昭54−44688号ではPVAや
セルロース類を配合する方法、実開昭55−19258号では
多糖類ガムを配合、特公昭58−23846号及び特開昭60−4
1968号ではアクリル共重合体を配合する方法が開示され
ている。又、特開昭60−123416号及び特開昭60−123417
号では、水溶性高分子及び多糖類を配合することによっ
て貼付剤に吸汗性あるいは水分透過性を付与し、皮膚刺
激の低減が試みられている。しかしながら、実際上は、
逆に水溶性であるがゆえに膏体が汗で溶け出す場合もあ
り、更には、いずれの場合においても吸水、吸汗能力と
しては不充分で、せいぜい1〜10%程度の吸水能力でし
かないために完全に汗あるいは分泌物を吸着しておら
ず、従って、吸着されなかった汗や分泌物による気触れ
が発生している現状である。
以上の如く、種々の方法が試みられているにもかかわら
ず、実用的には程遠く、結局未だ気触れのない理想的な
外用貼付剤は出現していないのが現状である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、この様な状況に鑑み、 剥離時の毛の引張りの解消 皮膚の動きに追従しうる柔軟な粘着 長時間貼付によるムレ、発汗等の生理的作用による
皮膚刺激の解消 等の医療用粘着剤の副作用を解消するため、鋭意研究を
重ねた結果、A−B−A型ブロック共重合体、軟化剤、
吸水高分子、及び脂環族系石油樹脂からなる実質的に無
水の粘着剤組成物が皮膚の動きに充分に追従しうる柔軟
な粘着特性、及び皮膚を圧迫することのない柔らかい粘
着特性を保持し、且つ皮膚よりの汗、分泌物を吸収、吸
着することにより、剥離時の毛の引張り、ムレ又は気触
れ等の副作用を著しく軽減できることを見い出し本発明
を完成するに至った。
本発明を構成する4つの要素について説明するが、どれ
が欠けても本発明を成さないものであり、各特定の成分
が本発明の必須要素である。
1)A−B−A型ブロック共重合体 本発明の粘着成分の主ポリマーであり保型性を持つもの
である。
2)吸水高分子 本発明の粘着剤組成物にあって、皮膚よりの汗、分泌物
を、吸収、吸着するものである。
3)脂環族系石油樹脂 粘着付与剤であり、A−B−A型ブロック共重合体との
組合せにより、初めて、最適の粘着特性が得られる。
4)軟化剤 A−B−A型ブロック共重合体を溶解し軟化させるもの
であり、A−B−A型ブロック共重合体と粘着付与樹脂
である脂環族系石油樹脂と軟化剤との組合せにより、本
発明の特徴である皮膚に追従する柔らかい物性、剥離時
の毛の引張りのなり柔軟な粘着が発現するのである。
次に、各成分について詳しく説明する。
A−B−A型ブロック共重合体とは、モノビニル置換芳
香族化合物Aと共役ジオレフィン共重合体Bとのブロッ
ク共重合体であり、具体的にはカリフレックスTR−110
1、カリフレックスTR−1107、カリフレックスTR−111
1、カリフレックスTR−1112、カリフレックスTR−1117
(シェル化学製)等、フィリップペトロリアム製のソル
プレン418等であり、その配合量は粘着剤組成中10〜30
重量部であり、好ましくは15〜25重量部である。
吸水高分子とは、自重の10倍以上の水を吸収しゲル化膨
潤するものであり、例えば水溶性ポリマーに軽度な架橋
結合を導入した吸水高分子が、適宜単独もしくは2種以
上の混合でもって処方される。具体的には、サンウェッ
トIM−300、サンウェットIM−300MPS、サンウェットIM
−1000、サンウェットIM−1000MPS、(三洋化成製)
等、アクアキープ4S、アクアキープ4SH(製鉄化学製)
等、スミカゲルSP−520、スミカゲルN−100、スミカゲ
ルNP−1020、スミカゲルNP−1040(住友化学製)等、KI
ゲル201−K、KIゲル201−K−F2(クラレ製)、アラソ
ーブ800、アラソーブ800F、アラソープS−100(荒川化
学製)等であり、中でもサンウェットIM−300MPS、サン
ウェットIM−1000MPS、スミカゲルNP−1020、スミカゲ
ルNP−1040、KIゲル201K−F2、アラソーブ800F等は特に
好ましい。配合量としては、粘着剤組成物中1〜10重量
部であり、好ましくは2〜8重量部である。
脂環族系石油樹脂とは、環状骨格を持った石油系樹脂で
あり、具体的にはアルコンP−85、アルコンP−100、
アルコンP−125(荒川化学製)等、エスコレッツ3000
(エクソン製)等、クイントン(日本ゼオン製)等であ
り、その配合量は10〜50重量部であり、好ましくは、25
〜45重量部である。
軟化剤としては、高級脂肪酸、液状ゴム、鉱油等が用い
られ、その配合量としては、10〜50重量部、好ましくは
25〜45重量部である。
その他使用目的に応じて、従来公知の老化防止剤、無機
充填剤、酸化防止剤等が適宜適量配合できる。
以上のようにして、得られた本発明の粘着剤組成物は救
急絆創膏、手術後の傷口保護を目的としたサージカルド
レッシング、切開縫合部の補強固定用テープ、更にはス
ポーツ時に用いられるテーピング等にも利用可能であ
る。
又、経皮吸収性薬物を含有させ医療用貼付剤として用い
ることができる。例えば、皮膚刺激剤及び鎮痛消炎剤と
して、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸グリ
コール、l−メントール、カンフル、ハッカ油、チモー
ル、ニコチン酸ベンジルエステル、トウガラシエキス、
カプサイシン、ノニル酸ワニアルアミド、フルビナク、
フルフェナム酸ブチル、ピロキシカム、インドメタシ
ン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フェプラゾ
ン、ロキソプロフェン、アンフェナクナトリウム、オキ
サプロジン、エモルファゾン、フェンチアザック、ジク
ロフェナクナトリウム、ジフルニサール、イブプロフェ
ンピコノール、ベンダザック、及びスプロフェン、並び
にこれらのエルテル誘導体、あるいは塩酸ブプレノルフ
ィン、ペンタゾシン、酒石酸ブトルフファール等。
中枢神経作用剤(睡眠鎮静剤、抗てんかん剤、精神神経
用剤)として、フルフェナジン、チオリダジン、ジアゼ
パム、クロルプロマジン、ニトラゼパム、エスタゾラ
ム、トリアゾラム、ニメタゼパム、フルニトラゼパム、
ハロセキサゾラム、フルラゼパム、クロナゼパム、プロ
ペリシアジン、プロクロルペラジン、アルプラゾラム、
オキサゼパム、オキサゾラム、クロキサゾラム、プラゼ
パム、フルタゾラム、メキサゾラム、ロラゼパム、フル
ジアゼパム、ブロマゼパム、メタゼパム等。
利尿剤としてハイドロサイアザイド、ペンドロフルナサ
イアザイド、エチアジド、シクロペンチアジド、ヒドロ
クロロチアジド、ペンフルチド、メチクロチアジド、フ
ロセミド、メトラゾン、ポリチアジド、ベンドロフルメ
チアジド等。
血圧降下剤として、クロニジン、アルサーオキシロン、
レシナミン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、レセ
ル、ピンプラゾシン、カプトプリル、ピンドロール、マ
レイン酸エナラプリル等。
冠血管拡張剤としてニトログリセリン、ニトログリコー
ル、イソソルバイトジナイトレート、塩酸パパペリン、
ジピリダモール、エフロキサート、トリメタジン、ニコ
ランジル、シンナリジン、ナイリドン、モルシドミンニ
フェジピン等。
鎮咳去痰剤としてリン酸コディン、リン酸ジヒドロコデ
ィン、塩酸エフェドリン、塩酸クロルプレナリン、臭化
水素酸フェノテロール、硫酸サルブタモール、リン酸ジ
メモルファン、塩酸アゼラスチン、塩酸クレンブテロー
ル、塩酸ツロブテロール、塩酸トリメトキノール、塩酸
プロカテロール、塩酸ブロムヘキシン、トラニラスト、
ヒベンズ酸チペピジン、フマル酸ケトチフェン、フマル
酸フォルモテロール、リン酸ベンスプロペリン、グリチ
ルレチン酸等。
抗ヒスタミン剤としては塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸
トリプロリジン、塩酸イソチペンジル、塩酸プロメタジ
ン、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸シプロヘプタ
ジン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸カルビノキサ
ミン、マレイン酸ジメチンデン等。
不整脈用剤としてアルプレノロール、オクスプレノロー
ル、ブクモロール、ブプラノロール、ピンドロール、イ
ンデノロール、カルテオロール、ブフェトロール、プロ
プラノロール、チモロール等。
強心剤としてジキタリス、ユビデカレノン、ジゴキシ
ン、メチルジゴキシン、デストラノシド等。
性ホルモンとしてエストラジオールエナンテート、エス
トラジオールシピネート、レボノルゲストレル、エスト
ラジオール等。
副腎皮膚ホルモン剤として酢酸ヒドロコルチゾン、ヒド
ロコルチゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロンアセ
トニド、デキサメタゾンリン酸エステル、メチルプレド
ニゾロン、酢酸ダイクロリンアセトニド、酢酸デキサメ
タゾン、デキサメタゾン、フルオロメトロン、リン酸ベ
タメタゾンナトリウム、ベタメタゾン、吉草酸ベタメタ
ゾン、プロピオン酸ベクロメタゾン、フルドロキシコル
チド、酪酸ヒドロコルチゾン、ジプロピオン酸ベタメタ
ゾン、フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、
吉草酸ジフルコルトロン、ハルシノニド、アムシノニ
ド、吉草酸プレドニゾロン等。
局所麻酔剤としてリドカイン、アミノ安息香酸エチル、
塩酸プロカイン、ジブカイン、プロカイン等が挙げられ
る。
これら薬効成分は、一種又は必要に応じて二種以上配合
されて用いられる。
支持体としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエン、エチレン酢酸ビニル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン
等のフィルム又はシート、あるいはこれらの多孔体、発
泡体そして紙、布、不織布等の伸縮性又は非伸縮性の支
持体より選ばれる。
次に、製造法としては、従来公知の方法で良く、例え
ば、ニーダー、ミキサー等の混練機を用い、120〜160℃
程度の温度で混練し、テープあるいはシート基材に直接
展延するか、もしくはいったん剥離処理の施された紙、
フィルム等に展延し、その後使用する基材に圧着転写し
て製造することもできる。
〔作用効果〕
以上、上述した本発明の粘着剤組成物は、以下の試験
例、実施例で述べる如く、 1)A−B−A型ブロック共重合体10重量部〜30重量部 2)吸水高分子1重量部〜10重量部 3)脂環族系石油樹脂10重量部〜50重量部 4)軟化剤10重量部〜50重量部 との組合せが必須であり、この特定の配合により 皮膚に追従する柔らかい粘着特性 汗、分泌物の吸収、及び吸着作用 等の特徴が発現し、常に皮膚に柔らかく付着し、剥離時
の毛の引張りもなく、更に、ムレ,発汗等による気触れ
の発生も抑えられた。正に理想的な粘着剤組成物となる
ものである。
次に上述の作用及び効果を実施例及び試験例により更に
詳しく説明する。
尚、下記の実施例1〜4及び比較例1〜2の各成分の使
用における部は重量部を意味する。
実施例1 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1107(シェル化学製)25部と、脂環族系石油樹脂と
してアルコンP−100(荒川化学製)40部、軟化剤とし
て流動パラフィン30部をニーダーにて150℃で混練し、
ついで吸水高分子としてサンウェットIM−300MPS(三洋
化成製)5部を添加混合することにより本発明の粘着剤
組成物を得た。
実施例2 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1107(シェル化学製)25部と、脂環族系石油樹脂と
してアルコンP−100(荒川化学製)42部、軟化剤とし
て流動パラフィン33部をニーダーにて160℃で混練し、
ついで吸水高分子としてアラソーブ800F(荒川化学製)
3部を添加混合することにより本発明の粘着剤組成物を
得た。
実施例3 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1111(シェル化学製)20部と、脂環族系石油樹脂と
してアルコンP−85(荒川化学製)31部、軟化剤として
流動パラフィン40部をニーダーにて160℃で混練し、つ
いで酸化チタン3部と吸水高分子としてサンウェットIM
−300MPS(三洋化成製)6部を添加混合することによ
り、本発明の粘着剤組成物を得た。
実施例4 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1107(シェル化学製)24部と、脂環族系石油樹脂と
してアルコンP−85(荒川化学製)35部、軟化剤として
流動パラフィン35部をニーダーにて150℃で混練し、つ
いで酸化チタン3部と吸水高分子としてサンウェットIM
−1000MPS(三洋化成製)3部を添加混合することによ
り、本発明の粘着剤組成物を得た。
参考例1 実施例1で得た粘着剤組成物を、両軸方向にそれぞれ12
0%伸びるポリエステル不織布に、膜厚200μmになるよ
うに展延し、医療用テーピングテープとした。
参考例2 実施例2で得た粘着剤組成物を、60μmの厚みでシリコ
ーン処理された離型紙に展延し、ついで膜厚40μmのウ
レタンフィルムに圧着転写し、医療用サージカルドレッ
シングとした。
参考例3 実施例3で得た粘着剤組成物を、100μmの厚みでシリ
コーン処理がされた離型紙に展延し、ついで発泡ポリブ
タジエンシートに圧着転写し、医療用サージカルテープ
とした。
参考例4 実施例1で得た粘着剤組成物100部に、l−メントール
4.8部、サリチル酸メチル2.4部、ハッカ油1.5部を添加
し、シリコーン処理された離型紙に厚さ150μmになる
ように展延し、ついでポリ塩化ビニルシートに圧着転写
し医療用貼付剤とした。
参考例5 実施例1で得た粘着剤組成物100部に、l−メントール
5.4部、サリチル酸グリコール5.0部を添加し、不織布に
厚さ200μmになるように展延し、医療用貼付剤とし
た。
参考例6 実施例1で得た粘着剤組成物100部に、インドメタシン
3.5部を添加し、ポリ塩化ビニルシートに厚さ100μmと
なるように展延し、医療用貼付剤とした。
参考例7 実施例2で得た粘着剤組成物100部に、ケトプロフェン
2部を添加し、シリコーン処理がされたポリエステルフ
ィルムに厚さ100μmになるように展延し、ついでポリ
エチレンフィルムに圧着転写し、医療用貼付剤とした。
参考例8 実施例3で得た粘着剤組成物100部に、サリチル酸グリ
コール5部に溶解したケトプロフェン2.5部を添加し、
ポリエステルフィルムに厚さ100μmになるように展延
し、医療用貼付剤とした。
比較例1 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1107(シェル化学製)25部と、脂環族系石油樹脂と
してアルコン(荒川化学製)40部、軟化剤として流動パ
ラフィン30部をニーダーにて150℃で混練し、ついでl
−メントール4.5部、サリチル酸メチル2.3部、ハッカ油
1.4部を添加後、参考例4と同様に処理した。
比較例2 A−B−A型ブロック共重合体として、カリフレックス
TR−1107(シェル化学製)25部と、ロジン系樹脂40部、
軟化剤として流動パラフィン30部をニーダーにて140℃
で混練し、ついでl−メントール4.5部、サリチル酸メ
チル2.3部、ハッカ油1.4部を添加後、参考例4と同様に
処理した。
試験例1(貼付試験) 健康成人男子35名の上背部に、本発明の実施例1より得
られた参考例4、及び参考例5、比較例1,2を用いそれ
ぞれ4×6cm2のサイズのものを24時間貼付した。
その結果を表1に示す。
1)皮膚刺激 24時間貼付後、試料を剥離し1時間後、24時間後の皮膚
の状態を観察し皮膚刺激を点数化した。(尚、評価基準
は下記の通りである。) 判定 点数 変化なし − 0 微弱な変化 ± 0.5 明瞭な変化 + 1.0 重篤な発赤 2.0 2)剥離時の痛み 24時間貼付後、試料を剥離する際の皮膚、毛の引張り具
合を、剥離時の痛みで評価した。(尚、評価基準は下記
の通りである。) 痛くない ○ 少し痛い △ 皮膚・毛を引張り痛い × 表1よりわかる通り、本発明より得られた参考例4、参
考例5は、吸水高分子を添加しない比較例1、他の樹脂
を添加した比較例2に比較、剥離時の痛みもなく、皮膚
刺激も非常に低いものであった。
試験例2(吸水力試験) 本発明の実施例1,2及び比較例として、実施例1より吸
水高分子を除いた比較例3のそれぞれ10cm3のブロック
を用い試験を行った。
各ブロックを水中に浸し、8時間後に取り出しその重量
を測定し、増加した重量で除し吸水した量を表2に示
す。
結果より明らかな如く、本発明の粘着剤組成物は、比較
例に比べきわだった吸水力を示した。
〔発明の効果〕
前述の実施例、試験例の如く本発明の粘着剤組成物は、 1)A−B−A型ブロック共重合体 2)吸水高分子 3)脂環族系石油樹脂 4)軟化剤 との特定の組合せにより、 皮膚に追従する柔らかい粘着特性 汗、分泌物の吸収、及び吸着作用 等の特性を保持するため、絆創膏、サージカルドレッシ
ング、サージカルテープ、医療用貼付剤として気触れの
心配なく使用でき、又その機能を充分に発揮できるもの
であり、産業上非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平島 信親 福岡県太宰府市高雄5丁目14―13 (56)参考文献 特開 昭60−2253(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】A−B−A型ブロック共重合体10重量部〜
    30重量部、脂環族系石油樹脂10重量部〜50重量部、軟化
    剤10重量部〜50重量部及び吸水高分子1重量部〜10重量
    部から構成される実質的に無水の粘着剤組成物。
JP63129387A 1988-05-25 1988-05-25 粘着剤組成物 Expired - Lifetime JPH0736835B2 (ja)

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