JPH09194349A - 皮膚貼付用シート - Google Patents

皮膚貼付用シート

Info

Publication number
JPH09194349A
JPH09194349A JP2035296A JP2035296A JPH09194349A JP H09194349 A JPH09194349 A JP H09194349A JP 2035296 A JP2035296 A JP 2035296A JP 2035296 A JP2035296 A JP 2035296A JP H09194349 A JPH09194349 A JP H09194349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
sheet
polyethylene terephthalate
terephthalate film
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2035296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Ikawa
和也 居川
Kimihiro Fujii
公博 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP2035296A priority Critical patent/JPH09194349A/ja
Publication of JPH09194349A publication Critical patent/JPH09194349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚に貼付する際の使用性、皮膚への追随性
に優れた皮膚貼付用シートを提供する。 【解決手段】 軟質フィルムに、厚さ0.5〜10μm
のポリエチレンテレフタレートフィルムが接着されて基
材シートが形成され、前記基材シートの前記ポリエチレ
ンテレフタレートフィルム側に、粘着剤層が形成されて
なる皮膚貼付用シートであって、前記ポリエチレンテレ
フタレートフィルムが、一辺1〜10mmの格子状にカ
ットされている皮膚貼付用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚に貼付する際
の使用性、皮膚への追随性に優れた皮膚貼付用シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】基材シートと粘着剤層からなる皮膚貼付
用シートは、疾患治療用シート、医療補助用テープ等と
して広く用いられている。これらのうち疾患治療用シー
トは、粘着剤層中に薬物を含有させたものであり、皮
膚、粘膜等に貼り付けることにより、皮膚、粘膜等より
直接薬物を吸収させて治療を行う目的で用いられ、例え
ば、プラスター等として使用されている。また、医療補
助用テープは、ガーゼ、包帯、カテーテル、輸血チュー
ブ等の固定、手術部位の被覆、縫合等に用いられ、例え
ば、サージカルテープ、ドレッシングテープ、絆創膏等
として使用されている。
【0003】皮膚貼付用シートは、皮膚に貼付した際に
は、良好な粘着性、皮膚への適合性、適度の弾性が求め
られ、剥離時には、皮膚に刺激を与えず、容易に剥離し
得ること等が求められる。このような、皮膚貼付用シー
トを構成する基材シートとしては、柔軟で肌になじみが
良い塩化ビニル系樹脂からなるもの等が好適であること
が知られおり、また、基材シート上に形成される粘着剤
層としては、ジエン系ブロック共重合体等のジエン系共
重合体からなるもの等が好適であることが知られてい
る。
【0004】しかし、塩化ビニル系樹脂からなる基材シ
ートは、ジエン系共重合体からなる粘着剤層との親和性
に乏しく、特に、粘着剤層中に、薬剤や、高級脂肪酸、
流動パラフィン等の可塑剤が含有される場合には、上記
基材シートと上記粘着剤層との親和性は一層乏しくなる
という問題がある。
【0005】上記基材シートに適宜のプライマー処理を
施して、上記粘着剤層との親和性を高めることは可能で
あるが、その場合においても、上記粘着剤層に含有され
る薬剤等が拡散浸透性の強いものである場合、上記薬剤
等が上記基材シートにも浸透拡散するので、上記基材シ
ートの膨潤劣化が生じたり、場合によっては所望の治療
効果を得ることができない等の問題がある。また、上記
基材シートに含有される可塑剤が上記粘着剤に移行し、
上記粘着剤層の性能を損なう等の問題もある。
【0006】上述のような問題を解決するための技術と
して、例えば、特開平1−249719号公報には、塩
化ビニル系樹脂フィルムとポリエチレンテレフタレート
フィルムとを接着して基材シートとし、上記基材シート
のポリエチレンテレフタレートフィルム側に、薬剤を含
有するジエン系共重合体からなる粘着剤層が形成されて
なる皮膚貼付用シートが開示されている。
【0007】このものは、ポリエチレンテレフタレート
フィルムが、薬剤を含有するジエン系共重合体からなる
粘着剤層に対して、高い親和性を示すと共に、薬剤や可
塑剤の拡散浸透に対して効果的なバリアー層として機能
するので、薬剤が拡散浸透性の強い場合であっても、粘
着剤層に含有される薬剤の基材シートへの拡散浸透を阻
止し、また、基材シートに含有される可塑剤の粘着剤層
への拡散浸透も阻止される。
【0008】しかし、このものは、伸縮性、柔軟性に欠
けるポリエチレンテレフタレートフィルムを使用してい
るので、皮膚への追随性に劣る。
【0009】そこで、特開平4−305521号公報に
は、塩化ビニル系樹脂からなるフィルムの小片、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムの小片、及び、粘着剤層
からなる単位小片を、多数格子状に並べてなる皮膚貼付
用シートが開示されている。上記皮膚貼付用シートは、
多数の単位小片の集合からなるので、優れた皮膚への追
随性を発揮するとされている。
【0010】しかしながら、上記特開平4−30552
1号公報に開示されている皮膚貼付用シートは、皮膚へ
貼付するまでの間、多数の上記単位小片を格子状に保持
するための仮接着シートが必要であるので、皮膚に貼付
後、上記仮接着シートを剥がす手間がかかり、また、上
記仮接着シートがうまく剥がれなかったり、上記単位小
片が格子状にきれいに並ばない等の使用性の問題があっ
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、皮膚に貼付する際の使用性、皮膚への追随性に優れ
た皮膚貼付用シートを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、軟質フ
ィルムに、厚さ0.5〜10μmのポリエチレンテレフ
タレートフィルムが接着されて基材シートが形成され、
前記基材シートの前記ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム側に、粘着剤層が形成されてなる皮膚貼付用シート
であって、前記ポリエチレンテレフタレートフィルム
が、一辺1〜10mmの格子状にカットされている皮膚
貼付用シートそのものに存する。
【0013】上記軟質フィルムとしては、伸縮性、柔軟
性を有し、皮膚になじみよいものであれば特に限定され
ず、例えば、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリ
オレフィン系等の樹脂からなるフィルムが挙げられる。
【0014】上記軟質フィルムの厚さは、本発明の皮膚
貼付用シートを皮膚に貼付した際に違和感を生じない範
囲内で、使用する上記軟質樹脂に応じて適宜決定でき
る。
【0015】上記ポリエチレンテレフタレートフィルム
の厚さは、0.5〜10μmである。0.5μm未満で
あると、強度が弱いため取扱が困難で、ラミネート加工
ができず、すぐ切れ、10μmを超えると、得られる皮
膚貼付用シートを皮膚に貼付した際に、硬く感じられ、
違和感を生じるので上記範囲に限定される。好ましくは
3〜5μmである。
【0016】上記軟質フィルムに、上記ポリエチレンテ
レフタレートフィルムを接着する方法としては特に限定
されず、例えば、ドライラミネート加工、ホットメルト
加工等の方法を採用することができる。この場合におい
て、接着剤は、柔軟性のあるウレタン系が好適である。
【0017】上記基材シートの厚さは、用途によって適
宜選択されるが、0.02〜0.15mmが好ましい。
0.02mm未満であると、薄すぎて腰がなくなり、取
扱が困難となり、0.15mmを超えると、ポッタリと
重く、モジュラスが強くなり、皮膚に貼付した際にツッ
パリ感が生じたり、衣服がフィルム端部に引っ掛かり剥
離しやすくなる。より好ましくは0.08〜0.10m
mである。
【0018】上記基材シートは、図1に示すように、粘
着剤層の塗工面の反対側の面に、エンボス加工等によ
り、絞が施されるものであってもよい。上記絞により、
本発明の皮膚貼付用シートは、表面が光らず見栄えがよ
い等の意匠性、手触り感等が付与され、また、耐ブロッ
キング性が強化されてべたつきが防止される。
【0019】本発明においては、上記基材シートの上記
ポリエチレンテレフタレートフィルム側に粘着剤層を形
成する。上記粘着剤層としては、例えば、スチレン−イ
ソプレン−スチレン(SIS)ブロック共重合体ゴム、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体ゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、ポリブテンゴム、ポリ
イソプレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、天然ゴ
ム、合成イソプレンゴム等のゴム;ポリ(メタ)アクリ
レート、ポリビニルエーテル、ポリウレタン、ポリエス
テル、ポリアミド、エチレン系共重合体等の合成樹脂等
からなる粘着剤を含有するものを挙げることができる。
【0020】好ましくは、スチレン−イソプレン−スチ
レン系、天然ゴム系又はアクリル系からなる粘着剤を含
有するものである。これら粘着剤は、単独で使用されて
もよく、2種以上が併用されてもよい。更に、可塑剤、
粘着付与樹脂、充填剤、老化防止剤等が併用されてもよ
い。
【0021】上記粘着剤層の厚さは、0.05〜0.2
0mmが好ましい。0.05mm未満であると、粘着力
が弱くなり、0.20mmを超えると、凝集力が落ち
て、糊残りが発生しやすくなる。
【0022】本発明においては、上記粘着剤層が、薬物
を含有するものであってもよい。上記薬物としては、経
皮吸収性薬物で、吸収後薬理効果を発揮するものであれ
ば特に限定されず、例えば、局所刺激剤、抗炎症剤及び
鎮痛剤、中枢神経作用剤(睡眠鎮静剤、抗てんかん剤、
精神神経用剤)、利尿剤、血圧降下剤、冠血管拡張剤、
鎮咳去痰剤、抗ヒスタミン剤、不整脈用剤、強心剤、性
ホルモン剤、副腎皮質ホルモン剤、局所麻酔剤、及び、
抗真菌剤等を挙げることができる。これらの薬効成分
は、治療目的に応じ1種又は2種以上配合して用いるこ
とができる。
【0023】上記局所刺激剤、抗炎症剤及び鎮痛剤とし
ては、例えば、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチ
ル酸グリコール、1−メントール、カンフル、ハッカ
油、チモール、ニコチン酸ベンジルエステル、トウガラ
シエキス、カプサイシン、ノニル酸ワニリルアミド、フ
ェルビナク、フルフェナム酸ブチル、ピロキシカム、イ
ンドメタシン、ケトプロフェン、プラノプロフェン、フ
ェプラゾン、ロキソプロフェン、アンフェナクナトリウ
ム、オキサプロジン、エモルファゾン、フェンチアザッ
ク、ジクロフェナクナトリウム、ジフルニサール、イブ
プロフェン、ベンダザック、スプロフェン、これらのエ
ステル誘導体、塩酸ブプレノルフィン、ペンタゾシン、
酒石酸ブトルファノール等を挙げることができる。
【0024】上記中枢神経作用剤としては、例えば、フ
ルフェナジン、チオリダジン、ジアゼパム、クロルプロ
マジン、ニトラゼパム、エスタゾラム、トリアゾラム、
ニメタゼパム、フルニトラゼパム、フルラゼパム、クロ
ナゼパム、プロペリシアジン、オキサゼパム、オキサゾ
ラム、クロキサゾラム、プラゼパム、フルタゾラム、メ
キサゾラム、ロラゼパム、フルジアゼパム、プロマゼパ
ム、メタゼパム等を挙げることができる。
【0025】上記利尿剤としては、例えば、ハイドロサ
イアザイド、ペンドロフルナサイアザイド、エチアジ
ド、シクロペンチアジド、ヒドロクロロチアジド、ペン
フルジド、メチクロアジド、フロセミド、メトラゾン、
ポリチアジド、ベンドロフルメチアジド等を挙げること
ができる。
【0026】上記血圧降下剤としては、例えば、クロニ
ジン、メシル酸ジヒドロエルゴトキシン、レセル、ピン
プラゾシン、カプトプリル、ピンドロール、マレイン酸
エナラプリル等を挙げることができる。
【0027】上記冠血管拡張剤としては、例えば、ニト
ログリセリン、イソソルバイトジナイトレート、塩酸パ
パペリン、ジピリダモール、エフロキサート、トリメタ
ジン、ニコランジル、シンナリジン、モルシドミン、ニ
フェジピン等を挙げることができる。
【0028】上記鎮咳去痰剤としては、例えば、りん酸
コデイン、りん酸ジヒドロコデイン、塩酸エフェドリ
ン、塩酸クロルプレナリン、臭化水素酸フェノテノー
ル、硫酸サルブタモール、りん酸ジメモルファン、塩酸
アゼラスチン、塩酸クレンプテロール、塩酸ツロブテロ
ール、塩酸トリメトキノール、塩酸プロカテロール、塩
酸ブロムヘキシン、トラニラスト、ヒベンズ酸チペピジ
ン、フマル酸ケトチフェン、フマル酸フォルモテロー
ル、オキサトミド等を挙げることができる。
【0029】上記抗ヒスタミン剤としては、例えば、塩
酸ジフェンヒドラミン、塩酸トリプロリジン、塩酸イソ
チペンジル、塩酸プロメタジン、マレイン酸クロルフェ
ニラミン、塩酸シプロヘプタジン、フマル酸クレマスチ
ン、マレイン酸カルビノキサミン、マレイン酸ジメチン
デン等を挙げることができる。
【0030】上記不整脈用剤としては、例えば、塩酸ア
ルプレノロール、塩酸オクスプレノロール、塩酸ブクモ
ロール、塩酸ブプラノロール、ピンドロール、塩酸イン
デノロール、塩酸カルテオロール、塩酸ブフェトロー
ル、塩酸プロプラノロール、マレイン酸チモロール等を
挙げることができる。
【0031】上記性強心剤としては、例えば、ジキタリ
ス、ユビデカレノン、ジゴキシン、メチルジゴキシン、
デストラノシド等を挙げることができる。上記性ホルモ
ン剤としては、例えば、エストラジオール、エストリオ
ール、プロゲステロン、ノルエチステロン等を挙げるこ
とができる。
【0032】上記副腎皮質ホルモン剤としては、例え
ば、酢酸ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン、プレド
ニゾロン、トリアムシノロンアセトニド、メチルプレド
ニゾロン、酢酸デキサメタゾン、デキサメタゾン、フル
オロメトロン、りん酸ベタメタゾンナトリウム、ベタメ
タゾン、吉草酸ベタメタゾン、プロピオン酸ベクロメタ
ゾン、フルドロキシコルチド、酢酸ヒドロコルチゾン、
フルオシノニド、プロピオン酸クロベタゾール、吉草酸
ジフルコルトロン、ハルシノニド、アムシノニド、吉草
酸プレドニゾロン等を挙げることができる。
【0033】上記局所麻酔剤としては、例えば、塩酸リ
ドカイン、アミノ安息香酸エチル、塩酸プロカイン、塩
酸ジプカイン等を挙げることができる。上記抗真菌剤と
しては、例えば、アモロルフィン、テルビナフィン、ブ
テナフィン、ラノコナゾール、ケトコナゾール、ネチコ
ナゾール、フルコナゾール、ミコナゾール、リラナフテ
ート、硝酸オモコナゾール等等を挙げることができる。
【0034】本発明で使用されるポリエチレンテレフタ
レートフィルムは、上記粘着剤層に対して、高い親和性
を有するので、上記粘着剤層を形成する際に、特別な接
着処理を必要とせず、例えば、上記粘着剤を上記ポリエ
チレンテレフタレートフィルムに溶融塗布する方法等に
より、上記ポリエチレンテレフタレートフィルムと上記
粘着剤層との間に強固な接着を得ることができる。
【0035】本発明の皮膚貼付用シートにおいては、上
記ポリエチレンテレフタレートフィルムを格子状にカッ
トする。伸縮性、柔軟性に欠ける上記ポリエチレンテレ
フタレートフィルムを格子状にカットすることにより、
本発明の皮膚貼付用シートの皮膚への追随性が向上す
る。
【0036】格子状にカットする際においては、格子の
一辺の長さは、1〜10mmである。1mm未満である
と、刃に付着してうまく切れない等の技術的問題があ
り、10mmを超えると、一つの格子の面積が大きくな
り、ツッパリ感が生じので、上記範囲に限定される。好
ましくは4〜6mmである。格子状にカットする方法と
しては特に限定されず、例えば、トムソン刃等を用いる
方法等を採用することができる。
【0037】本発明の皮膚貼付用シートにおいては、上
記軟質フィルムが、格子状にカットされた上記ポリエチ
レンテレフタレートフィルムを保持する役目を果たすの
で、仮接着シートが不要となり、皮膚に貼付後、上記仮
接着シートを剥がす手間がかからず、また、皮膚に貼付
する際には、上記粘着剤層や上記ポリエチレンテレフタ
レートフィルムのずれ、剥がれ等のない状態で皮膚に貼
付できる等の使用性に優れている。本発明の皮膚貼付用
シートを作成する際においては、皮膚への追随性をより
高めるために、本発明の皮膚貼付用シートの機能を損な
わない範囲で、上記軟質フィルムを上記ポリエチレンテ
レフタレートフィルムと共に途中までハーフカットして
もよい。
【0038】上記粘着剤層は、伸縮性、柔軟性に優れて
いるので、カットしてもしなくてもよい。そのため、本
発明の皮膚貼付用シートを作製する際には、上記基材シ
ートの上記ポリエチレンテレフタレートフィルムのみを
カットした後、上記粘着剤層を形成してもよく、また、
上記粘着剤層を形成した後、上記粘着剤層と上記ポリエ
チレンテレフタレートフィルムと共にカットしてもよ
い。
【0039】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0040】実施例1 厚さ0.08mmの軟質ポリ塩化ビニル樹脂からなるフ
ィルムに、厚さ3.5μmのポリエチレンテレフタレー
トフィルムをドライラミネートにより接着して基材シー
トとした。得られた基材シートの上記ポリエチレンテレ
フタレートフィルムのみを、トムソン刃を使用して、一
辺4mmの格子状にカットした。離型紙上にアクリル系
粘着剤を塗工、乾燥することにより厚さ0.05mmの
粘着剤層を形成した。得られた粘着剤層を、上記基材シ
ートの格子状にカットされた上記ポリエチレンテレフタ
レートフィルム面に転写し、皮膚貼付用シートを得た。
得られた皮膚貼付用シートについて、下記評価方法によ
り、柔軟性、皮膚への追随性を調べた。結果を表1に示
した。なお、得られた皮膚貼付用シートを皮膚に貼付す
る際には、上記粘着剤層や格子状にカットされた上記ポ
リエチレンテレフタレートフィルムがずれたり、剥がれ
たりすることなく、優れた使用性を示した。
【0041】比較例1 ポリエチレンテレフタレートフィルムをカットしなかっ
たこと以外は、実施例1と同様にして皮膚貼付用シート
を得、評価した。結果を表1に示した。
【0042】評価 (1)柔軟性 測定機 : オートグラフ 引張速度 : 300mm/分 サンプルサイズ : 19mm×150mm 握み幅 : 100mm 以上の条件で、実施例及び比較例で得られた皮膚貼付用
シートの10%モジュラス、30%モジュラス及び50
%モジュラスをそれぞれタテとヨコとで測定した。結果
を表1に示した。 ○ 50%モジュラスにおいてヨコが2kg/19mm
未満 × 50%モジュラスにおいてヨコが2kg/19mm
以上
【0043】(2)皮膚への追随性 実施例及び比較例より得られた皮膚貼付用シートをタテ
60mm、ヨコ80mmのサイズに成型し、離型紙剥離
後、健康成人男女60名の肩に6時間貼付した。貼付時
のツッパリ感により、皮膚への追随性を評価した。な
お、評価基準は下記の通りであり、60名の平均得点を
表1に示した。ツッパリ感 1点 強く感じる 2点 少し感じる 3点 感じない
【0044】
【表1】
【0045】
【発明の効果】本発明の皮膚貼付用シートは、上述の構
成より、仮接着シートが不要であるので、皮膚に貼付す
る際の使用性に優れ、また、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムが格子状にカットされているので、皮膚への
追随性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の皮膚貼付用シートの断面を示す模式
図。
【図2】本発明の皮膚貼付用シートを曲げた状態の断面
を示す模式図。
【符号の説明】
1.軟質フィルム 2.ポリエチレンテレフタレートフィルム 3.粘着剤層 4.カット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質フィルムに、厚さ0.5〜10μm
    のポリエチレンテレフタレートフィルムが接着されて基
    材シートが形成され、前記基材シートの前記ポリエチレ
    ンテレフタレートフィルム側に、粘着剤層が形成されて
    なる皮膚貼付用シートであって、前記ポリエチレンテレ
    フタレートフィルムが、一辺1〜10mmの格子状にカ
    ットされていることを特徴とする皮膚貼付用シート。
JP2035296A 1996-01-10 1996-01-10 皮膚貼付用シート Pending JPH09194349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2035296A JPH09194349A (ja) 1996-01-10 1996-01-10 皮膚貼付用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2035296A JPH09194349A (ja) 1996-01-10 1996-01-10 皮膚貼付用シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09194349A true JPH09194349A (ja) 1997-07-29

Family

ID=12024733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2035296A Pending JPH09194349A (ja) 1996-01-10 1996-01-10 皮膚貼付用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09194349A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249298A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toppan Printing Co Ltd 貼付剤用支持体およびこれを用いた貼付剤および貼付剤用支持体の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009249298A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Toppan Printing Co Ltd 貼付剤用支持体およびこれを用いた貼付剤および貼付剤用支持体の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5038576B2 (ja) 貼付剤
JP4593471B2 (ja) 皮膚外用貼付剤
US7063859B1 (en) Barrier film lined backing layer composition and method for topical administration of active agents
EP0782861B1 (en) Drug compounding ingredients comprising n-substituted-o-toluidine derivative and percutaneously absorbable preparation
JP4399044B2 (ja) 吸収促進剤及び該吸収促進剤を有してなる経皮吸収製剤
US20090004256A1 (en) Lowly irritative adhesive patch
JP3466305B2 (ja) 溶解剤および該溶解剤を含有する外用製剤
JPH07206710A (ja) 経皮投薬用テープ製剤
JP4799783B2 (ja) 伸縮性外用貼付剤
JP7183041B2 (ja) 経皮薬物送達システムおよびその使用方法
WO1999036061A1 (fr) Plastifiant et timbre adhesif contenant ce plastifiant
JP3525272B2 (ja) 皮膚貼付用シート
JP6867210B2 (ja) 貼付剤
JP3188587B2 (ja) 温熱性貼付剤
JP3485701B2 (ja) 皮膚貼付用シート
JPH09194349A (ja) 皮膚貼付用シート
JP2004256396A (ja) 低皮膚刺激性硬膏剤
JP2632838B2 (ja) 外用貼付剤
JP4584411B2 (ja) 貼付剤
JPH0736835B2 (ja) 粘着剤組成物
JP3461401B2 (ja) 経皮投与用テープ剤
JP2016138210A (ja) 粘接着組成物
JPH078784B2 (ja) 親水性経皮投与製剤
JP3406188B2 (ja) 貼付剤
JP3188586B2 (ja) 温熱貼付剤