JPH0748784Y2 - 重量物反転装置 - Google Patents

重量物反転装置

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JPH0748784Y2
JPH0748784Y2 JP14947589U JP14947589U JPH0748784Y2 JP H0748784 Y2 JPH0748784 Y2 JP H0748784Y2 JP 14947589 U JP14947589 U JP 14947589U JP 14947589 U JP14947589 U JP 14947589U JP H0748784 Y2 JPH0748784 Y2 JP H0748784Y2
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勝範 松井
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石川島建材工業株式会社
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、コンクリート製品などの重量物の上下を反
転させる装置に係わり、特に、重量物を傷付けることな
く、安全かつ容易に重量物の上下を反転させる重量物反
転装置に関するものである。
[従来の技術] 例えば、コンクリート製のオープンカルバートなどのよ
うに全体がU字状に形成されたコンクリート製品では、
その製造時の姿勢と使用時の姿勢が天地逆になるので、
コンクリート製品の据え付け時にこれを上下反転させる
必要がある。
そこで従来、このようなコンクリートの反転操作は、例
えば、クレーンなどでコンクリート製品を吊って90度づ
つ地面の上を転がしながら、所定の向きに姿勢を変換さ
せる方法により行っていた。
[考案が解決しようとする課題] ところで、以上のようにクレーンで思いコンクリート製
品を吊り上げて転がした場合には、その姿勢制御が難し
く作業員の熟練を要するといった問題点があった。
また、コンクリート製品を転がした際には、地面とコン
クリート製品との接地によりコンクリート製品を傷める
ことがあった。
この考案は、前記事情に鑑みて考案されたものであり、
コンクリート製品などの重量物を傷めることなく、安全
かつ容易に上下を反転させることのできる重量物反転装
置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] この考案の重量物反転装置は、コンクリート製品などの
重量物をクレーン等で吊り上げて上下を反転させる装置
であって、クレーン等のフックに吊持されるリフティン
グビームと、このリフティングビームの下部にリフティ
ングビームと平行に配置されたシャフトとを具備し、前
記リフティングビームには、前記シャフトを回転軸とす
ると共にこのシャフトに沿って移動自在な二つのベルト
シーブが、リフティングビームの長手方向に沿ってスラ
イド自在に配置されると共に、このリフティングビーム
とベルトシーブとの間にはベルトシーブをリフティング
ビームに係止する係止手段が備えられ、さらに前記ベル
トシーブのローラには重量物の外周を巻くようにしてこ
の重量物を吊持する環状のスリングベルトが巻き掛けら
れていることを特徴とするものである。
また、前記シャフトの一端に手動によって、このシャフ
トを回転させ、かつ、停止させることのできる歯車機構
を取り付けたことを特徴とするものである。
[作用] 前記構成によれば、重量物を反転する際に、スリングベ
ルトで前記重量物の両端部の外周を巻いて、リフティン
グビームをクレーン等で吊り上げて前記重量物を吊持
し、スリングベルトを回すことにより、安全かつ容易に
に重量物を傷めることなく上下を反転させることができ
る。
また、シャフトに歯車機構を取り付けたことによって、
重量物から離れた位置で手動により重量物を回転させ停
止させることができる。
[実施例] 以下、図面を参照してこの考案の実施例を説明する。
第1図に示すこの実施例の重量物反転装置1は、例え
ば、コンクリート製のオープンカルバートなどの重量物
の上下を反転させる装置であり、第4図(A)に示すよ
うに、製造された際に凹部を下に向けているオープンカ
ルバート15を、第4図(B)に示す状態を経由して、凹
部を上に向けた第4図(C)の状態に反転させる装置で
ある。
第1図は、この重量物反転装置1の基本構成を示すもの
で、前記重量物反転装置1は、クレーンのフックに吊持
されるH形鋼よりなるリフティングビーム2を有し、こ
のリフティングビーム2の下面にブラケット2a、2aを介
して、このリフティングビーム2と平行に角シャフト3
が回動自在に支持されている。そして、前記リフティン
グビーム2には、前記シャフト3を回転軸とすると共に
このシャフト3に沿って移動自在な二つのベルトシーブ
4、4がリフティングビーム2の長手方向に沿ってスラ
イド自在に配置されると共に、このリフティングビーム
2とベルトシーブ4、4との間にはベルトシーブ4、4
をリフティングビーム2に係止する係止手段9が備えら
れている。さらに、前記ベルトシーブ4、4のローラ4
a、4aには、重量物の外周を巻くようにして、この重量
物を吊持する継目のない環状のスリングベルト5、5が
巻き掛けられており、また前記シャフト3の一端には、
手動によってシャフト3を回転させ、かつ、停止させる
ことのできる歯車機構6が取り付けられている。
次に、この重量物反転装置1の具体的構成について説明
すると、前記リフティングビーム2は、その中央上部
に、クレーンのフックをかける吊環2bが設けられ、この
吊環2bを中心に左右等距離の位置に、前記ベルトシーブ
4、4をボルト締めにより係止するためのスパン調節孔
2cが左右四つづつ設けられている。
また、前記ベルトシーブ4、4は、第2図に示すように
前記シャフト3を回転軸としたローラ4aの両端が2枚の
ブラケット板4bにより回転自在に支持されたものであ
る。そして、前記ブラケット板4bの上部左右には、2枚
のブラケット板4bの間隔を保持するスペースボルト11を
通す孔11a、11aが設けられると共に、ブラケット板4bの
下部中央には同じく2枚のブラケット板4bの間隔を保持
するスペースボルト10を通す孔10aが設けられてる。そ
して前記2枚のブラケット板4b、4bは、前記孔10a及び
孔11a、11aに通したスペースボルト10、11、11の3本に
より、ローラ4aの長さに合わせ間隔を空けると共にロー
ラ4aの両端を支持して固定されるようになっている。
また、これらのブラケット板4b、4bの上部中央には、リ
フティングビーム2の下板部2dに合わせた溝2eが設けら
れ、この溝2eがリフティングビーム2に嵌め込まれてリ
フティングビーム2の長手方向に沿ってスライド自在と
されている。なお、前記スペースボルト11には、ベルト
シーブ4をリフティングビーム2に取り付けるための取
付板11cが設けら、この取付板11cにはスパン調節孔2cの
位置に一致するように取付孔11bが設けられている。そ
して、リフティングビーム2に形成されたスパン調節孔
2cと、ベルトシーブ4に設けられた取付板11cと、この
取付板11cをリフティングビーム2に固定するボルト11b
とによって、前記係止手段9が構成される。
また、前記歯車機構6は、第3図に示すように、シャフ
ト3の一端に取り付けられた第1のホイルギヤ6aと、こ
の第1のホイルギヤ6aに直角に噛合されたウォームギヤ
6bとを備えた構成となっている。前記第2のウォームギ
ヤ6bにはスピンドル7の一端部が接続されており、スピ
ンドル7の他端部にはシャフト3を駆動するハンドル8
が取り付けられている。
また、前記ベルトシーブ4、4に巻き掛けられたスリン
グベルト5、5は、前記オープンカルバート15などの重
量物を掛け廻すのに十分な長さと強度とを有するもので
ある。
この実施例の重量物反転装置1を使用してオープンカル
バート15の上下を反転する方法を説明する。
まず、スリングベルト5、5の間隔を決めるために、前
記オープンカルバート15の長さに合わせてスパン調節孔
2c、2cを選び、そのスパン調節孔2c、2cにベルトシーブ
4、4の取付板11cの取付孔11b、11bを重ねてこれらを
ボルト締めする。
次に、リフティングビーム2をオープンカルバート15の
上のすぐそばまで降ろし、オープンカルバート15の両端
部に、スリングベルト5、5をオープンカルバート15に
下から巻くように掛ける。そして、リフティングビーム
2をクレーンで吊り上げて、オープンカルバート15を回
転させるのに十分な高さまでオープンカルバート15を吊
り上げる。
次に、ハンドル8を回すことによって、歯車機構6とシ
ャフト3とを介してローラ4a、4aを回転させてベルトシ
ーブ4、4に巻き掛けられたスリングベルト5、5を回
すことにより、第4図(A)、(B)、(C)の順にオ
ープンカルバート15を回転させる。
この際に歯車機構6は、ハンドル8の回転を第1及び第
2のホイルギヤ6a、ウォームギヤ6bを介して直接シャフ
ト3に伝達する構成となっているので、シャフト3が重
量物の慣性力や重心の移動などにより回転しようとした
場合においても、ハンドル8の操作によってシャフト3
の回転を制御し得て、安全に重量物を反転させることが
できる。従って、手動でオープンカルバート15を回転さ
せ、かつ、停止させることができる。そして、第4図
(C)の状態のオープンカルバート15を降ろし、スリン
グベルト5、5を外して反転を完了する。
前記構成の重量物反転装置1によれば、ベルトシーブ
4、4がリフティングビームの長手方向に沿ってスライ
ド自在となっているため、前記スパン調節孔2c、2c…の
中から、重量物の長さに合わせたスパン調節孔2c、2cを
選び、ベルトシーブ4、4を係止することにより、長さ
異なる重量物に対応して重量物を吊り上げ反転すること
ができる。
また、前記スリングベルト5、5により重量物の両端を
巻くようにして吊り上げていることにより重量物が落下
したり、思わぬところに転がってしまうようなことはな
く、安全かつ容易に重量物の上下を反転することができ
る。
また、重量物を吊り上げて反転していることにより、重
量物が地面と接することがなく、重量物が衝撃を受ける
ことがないので、重量物を傷めることがない。
また、シャフト3の片側の端部に第1及び第2のホイル
ギヤ6a、ウォームギヤ6bからなる歯車機構6を設けたこ
とにより、重量物から離れた所から重量物の反転をコン
トロールすることができると共にウォームギヤの作用に
より重量物の慣性力などにより、重量物が回転しすぎて
しまうようなことがないので、より安全かつ容易に重量
物の上下を反転させることができる。
なお、この実施例では、シャフト3の回転制御手段とし
て歯車機構6を用いたが、この歯車機構6に代えて、チ
ェーンとチェーンホイルを用いても構わない。また、反
転させるコンクリート製品などが小型の場合には、歯車
機構6のような回転制御手段を設けずに、スリングベル
ト5、5またはコンクリート製品自体を直接、手で反転
させるようにすることにより、廉価な重量物反転装置と
することも有り得る。
なお、この実施例では、重量物としてコンクリート製の
オープンカルバートの上下を反転させる場合について述
べたが、重量物としては、オープンカルバート以外のコ
ンクリート製品や、スチール製品など、多様なものを回
転させることができることは言うまでもない。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案の重量物反転装置
によれば、クレーンのフックに吊持されるリフティング
ビームとこのリフティングビームの下部にリフティング
ビームと平行に配置されたシャフトを具備し、前記リフ
ティングビームには、前記シャフトを回転軸とすると共
にこのシャフトに沿って移動自在な二つのベルトシーブ
が、リフティングビームの長手方向に沿ってスライド自
在に配置されると共に、このリフティングビームとベル
トシーブとの間にはベルトシーブをリフティングビーム
に停止する停止手段が備えられ、さらに前記ベルトシー
ブのローラには重量物の外周を巻くようにしてこの重量
物を吊持する環状のスリングベルトが巻き掛けられてい
るで、安全かつ容易に重量物を回転させることができ
る。
また、重量物を反転する際に、重量物を傷めることがな
い。
また、異なる長さの重量物に対応して上下を反転するこ
とができる。
従って、この考案は、コンクリート製品の製造工場や2
次加工工場や現場などの広い利用範囲を有する。
さらに、シャフトの一端に手動によって、このシャフト
を回転させ、かつ、停止させることのできる歯車機構を
取り付けたので、より安全かつ容易に重量物の上下を反
転することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図はこの考案の実施例を示す図面であ
って、第1図は重量物反転装置の平面図、第2図は重量
物反転装置の要部斜視図。第3図は歯車機構の斜視図、
第4図(A)、(B)、(C)は重量物反転装置を使用
してオープンカルバートを反転する際の平面図。 1……重量物反転装置、2……リフティングビーム、3
……シャフト、4……ベルトシーブ、4a……ローラ、4b
……ブラケット板、5……スリングベルト、6……歯車
機構、7……スピンドル、8……ハンドル、9……係止
手段、10……スペースボルト、11……スペースボルト、
15……オープンカルバート

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンクリート製品などの重量物をクレーン
    等で吊り上げて上下を反転させる装置であって、 クレーン等のフックに吊持されるリフティングビームと
    このリフティングビームの下部にリフティングビームと
    平行に配置されたシャフトとを具備し、前記リフティン
    グビームには、前記シャフトを回転軸とすると共にこの
    シャフトに沿って移動自在な二つのベルトシーブが、リ
    フティングビームの長手方向に沿ってスライド自在に配
    置されると共に、このリフティングビームとベルトシー
    ブとの間にはベルトシーブをリフティングビームに係止
    する係止手段が備えられ、さらに前記ベルトシーブのロ
    ーラには重量物の外周を巻くようにしてこの重量物を吊
    持する環状のスリングベルトが巻き掛けられていること
    を特徴とする重量物反転装置。
  2. 【請求項2】シャフトの一端に手動によってシャフトを
    回転させ、かつ、停止させることのできる歯車機構を取
    り付けたことを特徴とする請求項1記載の重量物反転装
    置。
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