JP2020158249A - 揚重装置、及び、吊荷の揚重方法 - Google Patents

揚重装置、及び、吊荷の揚重方法 Download PDF

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芳美 松尾
Yoshimi Matsuo
芳美 松尾
洋 渡邉
Hiroshi Watanabe
洋 渡邉
直人 小寺
Naoto Kodera
直人 小寺
真之介 関原
Shinnosuke Sekihara
真之介 関原
暢泰 廣▲瀬▼
Nobuyasu Hirose
暢泰 廣▲瀬▼
工 指田
Takumi Sashida
工 指田
昌幸 宮田
Masayuki Miyata
昌幸 宮田
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Abstract

【課題】揚重作業の途中で吊り材間の間隔を変更できる簡易な揚重装置及び揚重方法を提供する。【解決手段】揚重装置20は、略水平に吊り下げられるビーム部材21と、ビーム部材21の両端側に設けられてビーム部材21に沿って走行可能な2つのトロリ22と、ビーム部材21に設けられて、各々の伸縮動作によって2つのトロリ22をビーム部材21に沿って走行させることが可能な2つのシリンダ装置23と、2つのトロリ22の各々に垂下される吊り材33と、を有する。2つのシリンダ装置23が、2つのトロリ22よりもビーム部材21の長手方向中央側に位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、フレキシブルコンテナなどの吊荷を揚重する装置及び方法に関する。
特許文献1には、複数の吊り材を垂下した吊枠と吊り材の下端に取り付けた玉掛け具とで構成され、複数のフレキシブルコンテナを同時に吊り上げる装置が開示されている。
特開2014−024649号公報
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、吊り材間の間隔を揚重作業の途中(例えば、吊荷の玉掛けから荷降ろしに至るまでの途中)で意図的に変更することができなかった。それゆえ、例えば、吊荷の荷降ろし時の吊荷の中心間の間隔に合わせて吊り材間の間隔が設定されている場合に、吊荷の玉掛け時と荷降ろし時とで吊荷の中心間の間隔が異なっていると、吊荷の玉掛け後(地切り時)に吊荷を斜め吊りする必要があった。この斜め吊りに起因する荷振れを抑制するために、揚重作業を慎重かつゆっくりと行わなければならず、ゆえに、揚重作業に時間と手間を要していた。また、当該荷振れにより、吊荷が意図せず周囲の物に接触するおそれがあった。
本発明は、このような実状に鑑み、揚重作業の途中で吊り材間の間隔を変更できる簡易な揚重装置及び揚重方法を提供することを目的とする。
そのため本発明に係る揚重装置は、略水平に吊り下げられるビーム部材と、ビーム部材の両端側に設けられてビーム部材に沿って走行可能な2つのトロリと、ビーム部材に設けられて、各々の伸縮動作によって2つのトロリをビーム部材に沿って走行させることが可能な2つのシリンダ装置と、2つのトロリの各々に垂下される吊り材と、を有する。2つのシリンダ装置が、2つのトロリよりもビーム部材の長手方向中央側に位置する。
本発明に係る吊荷の揚重方法は、前述の揚重装置を用いて吊荷を揚重する方法である。本発明に係る吊荷の揚重方法では、吊荷の玉掛けから地切りまでの間は2つのシリンダ装置を短縮状態で保持し、吊荷の荷降ろしまでの間に2つのシリンダ装置を伸長させることにより吊り材間の間隔を広げる。
本発明によれば、揚重作業の途中で2つのシリンダ装置を伸縮させることにより、吊り材間の間隔を意図的に変更することができる。ゆえに、簡素な揚重装置で、揚重作業の途中で吊り材間の間隔を変更することができる。
本発明の一実施形態における廃棄物受入システムの概略構成を示す図 同上実施形態におけるトラック荷台の吊荷積み込み状況を示す図 同上実施形態におけるパレット搬送コンベアのパレット上に荷降ろしされた吊荷を示す図 同上実施形態における揚重装置の第1状態を示す正面図 同上実施形態における揚重装置の第2状態を示す正面図 図4の部分Aの部分拡大図 図6のB−B断面図 同上実施形態における制御部の概略構成を示す図
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における廃棄物受入システム1の概略構成を示す。図2は、トラック2の荷台2aにおける吊荷3の積み込み状況を示す。図3は、パレット搬送コンベア4のパレット5上に荷降ろしされた吊荷3を示す。尚、図3は、パレット搬送コンベア4における荷降ろし位置の平面図に対応する。説明の便宜上、図1〜図3に示すように東西南北を規定して以下説明する。
中間貯蔵施設では、放射性物質を含む廃棄物(例えば除染土壌や除染廃棄物など)を最終処分するまでの間貯蔵する。廃棄物受入システム1は、当該廃棄物を中間貯蔵施設に受け入れるためのものであり、トラック2の荷台2aに積み込まれた吊荷3を揚重し、パレット搬送コンベア4のパレット5上に荷降ろしする。
本実施形態では、吊荷3は、円筒状のフレキシブルコンテナ(フレキシブルコンテナバッグ)である。フレキシブルコンテナは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの化学繊維で織られたシートと吊りベルトとで構成され、前述の廃棄物を封入したものである。
トラック2は、本発明の「コンテナ搬送車両」の一例である。トラック2の荷台2aには、図示しないシートが敷かれており、そのシート上に、複数(本実施形態では3つ×2列=計6つ)の吊荷3が積み込まれている。トラック2の荷台2aに積み込まれた複数の吊荷3については、トラック2での長距離運搬を考慮し、荷崩れ防止のためにラッシングベルトなどの固縛手段によって固縛され得る。それゆえ、荷台2aに積み込まれた吊荷3間の間隔C1は略ゼロである(つまり、隣り合う吊荷3同士が互いに接触している状態である)。尚、本実施形態では、トラック2の荷台2aに積み込まれる吊荷3の個数が6つであるが、当該個数は6つに限らず、任意の個数であり得ることは言うまでもない。
パレット搬送コンベア4は、トラック2の荷台2aから揚重・荷降ろしされた吊荷3を、中間貯蔵施設内の破袋装置まで搬送し得る。この破袋装置は、吊荷3を破袋することが可能である。パレット搬送コンベア4は、例えば、搬送方向に間隔を空けて並び、かつ、搬送方向に直交する軸を回転軸として回転自在な複数のローラ6を含むローラコンベア7と、ローラコンベア7上に配置される複数のパレット5とにより構成される。ローラコンベア7は搬送方向に複数のユニットに分割されており、各ユニットごとにチェーン駆動で作動できるようになっている。各ユニットの搬送方向長さは、パレット5の搬送方向長さよりも長い。
パレット搬送コンベア4については、吊荷3の荷降ろし位置(図3参照)において、パレット5間の間隔C2が所定長さとなるように設定されている。ここで、所定長さは、例えば既製品であり得るパレット搬送コンベア4の仕様や、当該荷降ろし位置でのパレット5の位置ズレを防止するストッパー装置の寸法などを考慮して設定され得る。尚、この間隔C2は、前述の間隔C1よりも広い。
廃棄物受入システム1は、橋型クレーン10と、揚重装置20と、パレット搬送コンベア4と、荷降ろしガイド装置8とを含んで構成される。
橋型クレーン10は、一対の走行レール11n,11sと、一対の門型フレーム12n,12sと、一対のクレーンガータ(横行レール)13,13と、2つの電動ホイスト14,14とを含んで構成される。
一対の走行レール11n,11sは、図1の紙面を貫通する方向(東西方向)に延びており、床面16に平行に敷設されている。床面16における、南側の走行レール11sと北側の走行レール11nとの間の領域には、2台のトラック2が南北に並んで停車可能である。ここで、図1において、南側のトラック2は吊荷3の揚重・荷降ろしが完了した状態であり、北側のトラック2は吊荷3の揚重・荷降ろしが行われる前の状態である(図2参照)。
門型フレーム12sは南北方向に見て門型である。門型フレーム12sは、南側の走行レール11s上を走行可能に構成されており、一対の脚12saと、梁部材12sbとにより構成されている。一対の脚12saの各々の下端部には、走行レール11s上を転動可能な車輪等の走行手段が設けられている。一対の脚12saの上端部に跨るように梁部材12sbが設けられている。梁部材12sbは例えばH形鋼又はI形鋼からなり、その下フランジに一対のクレーンガータ13,13の各々の一端部(南側端部)13aが固定されている。
門型フレーム12nは南北方向に見て門型である。門型フレーム12nは、北側の走行レール11n上を走行可能に構成されており、一対の脚12naと、梁部材12nbとにより構成されている。一対の脚12naの各々の下端部には、走行レール11n上を転動可能な車輪等の走行手段が設けられている。一対の脚12naの上端部に跨るように梁部材12nbが設けられている。梁部材12nbは例えばH形鋼又はI形鋼からなり、その下フランジに一対のクレーンガータ13,13の各々の途中部分13bが固定されている。
一対のクレーンガータ13,13は、平面視で走行レール11n,11sに直交するように、図1の紙面の左右方向(南北方向)に平行に延びている。クレーンガータ13の一端部(南側端部)13aは梁部材12sbに固定されており、途中部分13bは梁部材12nbに固定されており、他端部(北側端部)13cは、パレット搬送コンベア4の荷降ろし位置の直上に位置している。
東側のクレーンガータ13に設けられる電動ホイスト14は、ワイヤロープ等を介してフック14ea(図4及び図5参照)の巻き上げを行う巻上装置と、東側のクレーンガータ13に沿って電動ホイスト14を南北方向に走行(横行)させるための走行装置とを備える。
西側のクレーンガータ13に設けられる電動ホイスト14は、ワイヤロープ等を介してフック14wa(図4及び図5参照)の巻き上げを行う巻上装置と、西側のクレーンガータ13に沿って電動ホイスト14を南北方向に走行(横行)させるための走行装置とを備える。
橋型クレーン10より北側の架台9上にパレット搬送コンベア4が配置されている。パレット搬送コンベア4については、少なくとも前述の荷降ろし位置において、搬送方向が、走行レール11n,11sの延在方向と平行である。
荷降ろしガイド装置8は、パレット搬送コンベア4のパレット5上に吊荷3を荷降ろしする際に吊荷3をパレット5上に正確に降ろすために吊荷3をガイドする機能を有する。また、荷降ろしガイド装置8は、電動ホイスト14,14の横行による吊荷3の荷振れを止める機能も有する。荷降ろしガイド装置8は、吊荷3に当接可能な表面8aを有するガイド本体部8bと、ガイド本体部8bを支持する支持部8cとにより構成される。支持部8cは、架台9におけるパレット搬送コンベア4より北側の部分の上に立設されている。表面8aは、平面視で、凸凹に屈曲又は湾曲しており、この凹部内に吊荷3の北側部分が入り込むことで、吊荷3の荷降ろし時の吊荷3の東西方向及び北側への変位が制限され得る。尚、図3では、表面8aを一点鎖線で示している。
揚重装置20は、橋型クレーン10で1つ、2つ、又は3つの吊荷3をトラック2の荷台2aから揚重してパレット搬送コンベア4のパレット5上に荷降ろしする作業に用いられ得る。揚重装置20の詳細について、図4〜図7を用いて説明する。
図4及び図5は、それぞれ、揚重装置20の正面図であり、図4は揚重装置20の第1状態(吊り材間隔Lが最も狭い状態(L=L1))を示し、図5は揚重装置20の第2状態(吊り材間隔Lが最も広い状態(L=L2))を示す。ここで、吊り材間隔Lは、隣り合う吊り材33間の間隔であり、吊り材33に吊り下げられる吊荷3の中心間の間隔(吊り芯間隔)に略一致する。間隔L2は間隔L1よりも広い。図6は、図4の部分Aの部分拡大図である。図7は、図6のB−B断面図である。尚、図6及び図7では、シャックル31及び吊り材33の図示を省略している。
揚重装置20は、ビーム部材21と、2つのトロリ22と、2つのシリンダ装置23とを有する。
ビーム部材21は、例えばH形鋼又はI形鋼からなり、東西方向(水平一方向)に延びている。ビーム部材21の上フランジの両端部には、それぞれ、シャックル25を取り付け可能な吊金具26が固定されている。東側のシャックル25は東側のフック14eaに掛けられており、また、西側のシャックル25は西側のフック14waに掛けられている。従って、ビーム部材21は、2つの吊金具26、2つのシャックル25、及び、フック14ea,14waを介して、橋型クレーン10によって、略水平に吊り下げられている。
2つのトロリ22は、ビーム部材21の両端側に設けられている。
トロリ22は、本体部27と、4つの車輪28と、4つの車輪29とを備える。4つの車輪28は、ビーム部材21の下フランジの上面上を転動可能であり、ビーム部材21のウェブを挟んで南北両側に2つずつ配置され、各々が本体部27に回転自在に支持されている。4つの車輪29は、ビーム部材21の下フランジの側面上を転動可能であり、この下フランジを挟んで南北両側に2つずつ配置され、各々が本体部27に回転自在に支持されている。ここで、車輪28の回転軸(車軸)は南北方向に延びており、車輪29の回転軸(車軸)は上下方向に延びている。これら車輪28,29が下フランジに接触しつつ転動することにより、トロリ22は、ビーム部材21に沿って走行することができる。
トロリ22の本体部27の下部には、シャックル31を取り付け可能な吊金具32が設けられている。シャックル31には吊り材33の上端部が連結されている。ここで、吊り材33は例えばワイヤにより構成される。吊り材33の下端部にはシャックル34を介してオートリリースフック(玉掛け具)35が連結されている。オートリリースフック35は、荷降ろしに伴って吊荷3の吊りベルトが自動的に外れるように構成されたフックであり、例えば、特開2007−039189号公報、特開2002−053285号公報、特開2011−213438号公報に開示されるような構造のものを適用できる。尚、オートリリースフック35に代えて、オートリリース機能を備えないフックを用いることができる。従って、各トロリ22において、吊り材33が垂下されている。
ビーム部材21の長手方向中央部21aの下フランジには、シャックル36を取り付け可能な吊金具37が設けられている。シャックル36には吊り材33の上端部が連結されている。吊り材33の下端部にはシャックル34を介してオートリリースフック35が連結されている。尚、ここにおいても、前述と同様に、オートリリースフック35に代えて、オートリリース機能を備えないフックを用いることができる。
2つのシリンダ装置23は、各々の基端部23aがブラケット40を介してビーム部材21の長手方向中央部21aのウェブに固定されており、各々の先端部23bが、ビーム部材21の両端側に配置されたトロリ22のそれぞれに連結されている。2つのシリンダ装置23の一方はビーム部材21の南側に配置されており、他方はビーム部材21の北側に配置されている。本実施形態では、東側のトロリ22を走行させる東側のシリンダ装置23がビーム部材21の北側に配置されており、西側のトロリ22を走行させる西側のシリンダ装置23がビーム部材21の南側に配置されている。2つのシリンダ装置23は、2つのトロリ22よりもビーム部材21の長手方向中央側に位置している。本実施形態では、シリンダ装置23がビーム部材21と略平行に延びている。
シリンダ装置23は例えば電動シリンダである。しかしながら、シリンダ装置23は電動シリンダに限らず、例えば、油圧シリンダ、又は、エアシリンダであってもよい。シリンダ装置23が電動シリンダである場合には、その駆動源となるモータが、シリンダ装置23の基端部23a近傍に並設され得る。
シリンダ装置23は東西方向に伸縮自在に構成されており、シリンダ装置23の伸縮動作によってトロリ22をビーム部材21に沿って東西方向に走行させることが可能である。
次に、廃棄物受入システム1を用いる吊荷3の揚重・荷降ろし方法について説明する。
まず、トラック2の荷台2aに積み込まれている6つ(3つ×2列)の吊荷3のうち1列分(3つ)の上方に揚重装置20を位置させる。尚、これに先立って、前述の固縛手段による固縛は解除されている。
次に、揚重装置20の3つのオートリリースフック35の各々に吊荷3の吊りベルトを引っ掛ける玉掛けを行う。この吊荷3の玉掛けは、吊荷3がトラック2の荷台2aに積み込まれた状態で実施される。
この吊荷3の玉掛け時に2つのシリンダ装置23の各々は短縮状態であり、それゆえ、吊荷3の玉掛け時に、吊り材間隔Lは、最も狭い状態(L=L1)となっている(図4参照)。この間隔L1は、吊荷3の直径に略一致するように設定されており、オートリリースフック35が各吊荷3の略中央に位置するように橋型クレーン10によって揚重装置20の位置を調整した上で、玉掛けが行われる。尚、間隔L1は、例えば約1.1mである。
次に、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14による吊り上げを行い、3つの吊荷3をトラック2の荷台2aから離すことで地切りを行う。この地切りまでの間、吊り材間隔Lは、最も狭い状態(L=L1)である(図4参照)。すなわち、本実施形態では、吊荷3の玉掛けから地切りまでの間は、2つのシリンダ装置23を短縮状態で保持することで、吊り材間隔Lを、最も狭い状態(L=L1)のまま保持する。
次に、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14によって3つの吊荷3を更に吊り上げ、パレット搬送コンベア4の荷降ろし位置の直上まで移動させた後、各吊荷3をパレット搬送コンベア4の荷降ろし位置のパレット5上に荷降ろしする。この吊荷3の荷降ろしが完了するまでの間に2つのシリンダ装置23を伸長させて、吊り材間隔Lを最も広い状態(L=L2)とする(図5参照)。この間隔L2は、パレット搬送コンベア4の荷降ろし位置におけるパレット5の中心間の間隔(パレット芯間隔)に略一致するように設定されている。尚、間隔L2は、例えば約1.6mである。
このシリンダ装置23の伸長動作は、吊荷3の地切りから荷降ろしまでの間の任意の時期に行うことができるが、シリンダ装置23の伸長動作に伴う吊荷3の荷振れが発生しづらい時期に行うことが好ましい。シリンダ装置23の伸長動作は、例えば、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14の各々の巻上装置による巻き上げ時、及び/又は、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14の各々の走行装置による走行時(横行時)に行われ得る。
吊荷3の荷降ろし時にはオートリリースフック35から吊荷3の吊りベルトが自動的に外れる。この後、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14によって揚重装置20を吊り上げ、電動ホイスト14,14をクレーンガータ13,13における門型フレーム12n,12s間の待機位置まで移動させる。オートリリースフック35から吊荷3の吊りベルトが外れてから、電動ホイスト14,14が前述の待機位置に到着するまでの間に2つのシリンダ装置23を短縮させて、吊り材間隔Lを最も狭い状態(L=L1)とする(図4参照)。
このシリンダ装置23の短縮動作は、オートリリースフック35から吊荷3の吊りベルトが外れてから、電動ホイスト14,14が前述の待機位置に到着するまでの間の任意の時期に行うことができる。シリンダ装置23の短縮動作は、例えば、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14の各々の巻上装置による巻き上げ時、及び/又は、橋型クレーン10の電動ホイスト14,14の各々の走行装置による走行時(横行時)に行われ得る。
このようにして、トラック2の荷台2aに積み込まれていた1列分(3つ)の吊荷3の揚重・荷降ろしが行われる。これと同様に、トラック2の荷台2aに残っている1列分(3つ)の吊荷3の揚重・荷降ろしも行われ得る。また、これと同様に、他のトラック2の荷台2aに積み込まれている複数の吊荷3の揚重・荷降ろしが行われ得る。
本実施形態では、前述の吊荷3の揚重・荷降ろし方法において、吊荷3の地切り完了後から荷降ろしを経て電動ホイスト14,14が前述の待機位置に到着するまでを自動で行えるように廃棄物受入システム1が構成されている。このため、廃棄物受入システム1は、制御部45を含んで構成されている。
図8は制御部45の概略構成を示す。制御部45は、電動ホイスト制御部46と、シリンダ装置制御部47とを有する。電動ホイスト制御部46は、2つの電動ホイスト14,14の各々の巻上装置及び走行装置の動作を制御する。シリンダ装置制御部47は、2つのシリンダ装置23の各々の伸縮動作を制御する。ここで、揚重装置20がシリンダ装置制御部47を有し得る。
本実施形態では、作業員によって入力装置48の自動運転開始ボタン49が押されると、制御部45によって、吊荷3の地切り完了後から荷降ろしを経て電動ホイスト14,14が前述の待機位置に到着するまでの自動運転が実現され得る。ここにおいて、シリンダ装置制御部47は、2つのシリンダ装置23の伸縮動作を同期させつつ、各々の伸縮動作を制御する。
本実施形態によれば、揚重装置20は、略水平に吊り下げられるビーム部材21と、ビーム部材21の両端側に設けられてビーム部材21に沿って走行可能な2つのトロリ22と、ビーム部材21に設けられて、各々の伸縮動作によって2つのトロリ22をビーム部材21に沿って走行させることが可能な2つのシリンダ装置23と、2つのトロリ22の各々に垂下される吊り材33と、を有する。2つのシリンダ装置23が、2つのトロリ22よりもビーム部材21の長手方向中央側に位置する。ゆえに、揚重作業の途中で2つのシリンダ装置23を伸縮させることにより、吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を意図的に変更することができる。従って、簡素な揚重装置20で、揚重作業の途中で吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を変更することができる。
また本実施形態によれば、揚重装置20は、2つのシリンダ装置23の伸縮動作を制御するシリンダ装置制御部47を有する。シリンダ装置制御部47は、2つのシリンダ装置23の伸縮動作を同期させる。これにより、2つのトロリ22をビーム部材21に沿って東西方向にバランスよく走行させることができるので、当該走行に伴う吊荷3の荷振れを抑制することができる。
また本実施形態によれば、揚重装置20は、ビーム部材21の長手方向中央部21aに垂下される吊り材33を有する。これにより、3つの吊荷3を同時に揚重可能な(すなわち3点吊り可能な)揚重装置20を提供することができる。
また本実施形態によれば、吊荷3の揚重方法は、揚重装置20を用いて吊荷3を揚重する方法である。吊荷3の揚重方法では、吊荷3の玉掛けから地切りまでの間は2つのシリンダ装置23を短縮状態で保持し、吊荷3の荷降ろしまでの間に2つのシリンダ装置23を伸長させることにより吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を広げる(間隔L1から間隔L2に広げる)。これにより、吊荷3を垂直に吊ったままで吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を広げることができるので、前述の斜め吊りが不要となり、ひいては、吊荷3の荷振れを抑制することができる。
また本実施形態によれば、吊荷3はフレキシブルコンテナである。吊荷3の玉掛けは、吊荷3がトラック2(コンテナ搬送車両)の荷台2aに積み込まれた状態で実施される。吊荷3の荷降ろしでは、吊荷3をパレット搬送コンベア4のパレット5上に荷降ろしする。パレット搬送コンベア4におけるパレット5間の間隔C2は、トラック2の荷台2aに積み込まれた吊荷3間の間隔C1よりも広い。このような状況で、吊荷3をトラック2の荷台2aから揚重してパレット搬送コンベア4のパレット5上に荷降ろしする場合でも、吊荷3を斜め吊りすることなく、吊荷3を垂直に吊ることができるので、吊荷3の荷振れを抑制することができる。
尚、本実施形態では、シリンダ装置23がビーム部材21と略平行に延びているが、この他、平面視で、シリンダ装置23がビーム部材21に対して傾斜して延びていてもよい。この場合において、シリンダ装置23の基端部23aは、ビーム部材21の長手方向中央部21aのウェブから南北方向に若干離れて配置され、ブラケット40を介して、ビーム部材21の長手方向中央部21aのウェブに固定され得る。この場合においても、2つのシリンダ装置23が、2つのトロリ22よりもビーム部材21の長手方向中央側に位置することは言うまでもない。
また、本実施形態では、吊荷3の玉掛けから地切りまでの間は2つのシリンダ装置23を短縮状態で保持し、吊荷3の荷降ろしまでの間に2つのシリンダ装置23を伸長させることにより吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を広げているが、これとは逆に、吊荷3の玉掛けから地切りまでの間は2つのシリンダ装置23を伸長状態で保持し、吊荷3の荷降ろしまでの間に2つのシリンダ装置23を短縮させることにより吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を狭めてもよい。つまり、吊荷3の地切り後から荷降ろしまでの間に2つのシリンダ装置23を伸縮させることにより吊り材33間の間隔(吊り材間隔L)を変更可能である。
また、本実施形態では、吊荷3を円筒状のフレキシブルコンテナとしたが、吊荷3を、円筒状の土嚢や金属製の缶などとすることができ、吊荷3はフレキシブルコンテナに限定されない。
更に、吊荷3の形状は円筒状に限定されず、例えば、六角柱状や八角柱状などの吊荷3に適用した場合も、円筒状の吊荷3の場合と同様な作用効果を奏する。
図示の実施形態はあくまで本発明を例示するものであり、本発明は、説明した実施形態により直接的に示されるものに加え、特許請求の範囲内で当業者によりなされる各種の改良・変更を包含するものであることは言うまでもない。
1…廃棄物受入システム、2…トラック、2a…荷台、3…吊荷、4…パレット搬送コンベア、5…パレット、6…ローラ、7…ローラコンベア、8…荷降ろしガイド装置、8a…表面、8b…ガイド本体部、8c…支持部、9…架台、10…橋型クレーン、11n,11s…走行レール、12n,12s…門型フレーム、12na,12sa…脚、12nb,12sb…梁部材、13…クレーンガータ、13a…一端部、13b…途中部分、13c…他端部、14…電動ホイスト、14ea,14wa…フック、16…床面、20…揚重装置、21…ビーム部材、21a…長手方向中央部、22…トロリ、23…シリンダ装置、23a…基端部、23b…先端部、25…シャックル、26…吊金具、27…本体部、28,29…車輪、31…シャックル、32…吊金具、33…吊り材、34…シャックル、35…オートリリースフック、36…シャックル、37…吊金具、40…ブラケット、45…制御部、46…電動ホイスト制御部、47…シリンダ装置制御部、48…入力装置、49…自動運転開始ボタン

Claims (7)

  1. 略水平に吊り下げられるビーム部材と、
    前記ビーム部材の両端側に設けられて前記ビーム部材に沿って走行可能な2つのトロリと、
    前記ビーム部材に設けられて、各々の伸縮動作によって前記2つのトロリを前記ビーム部材に沿って走行させることが可能な2つのシリンダ装置と、
    前記2つのトロリの各々に垂下される吊り材と、
    を有する揚重装置であって、
    前記2つのシリンダ装置が、前記2つのトロリよりも前記ビーム部材の長手方向中央側に位置する、揚重装置。
  2. 前記2つのシリンダ装置の伸縮動作を制御するシリンダ装置制御部を更に有し、
    前記シリンダ装置制御部は、前記2つのシリンダ装置の伸縮動作を同期させる、請求項1に記載の揚重装置。
  3. 前記ビーム部材の長手方向中央部に垂下される吊り材を更に有する、請求項1又は請求項2に記載の揚重装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の揚重装置を用いて吊荷を揚重する方法であって、
    前記吊荷の玉掛けから地切りまでの間は前記2つのシリンダ装置を短縮状態で保持し、
    前記吊荷の荷降ろしまでの間に前記2つのシリンダ装置を伸長させることにより前記吊り材間の間隔を広げる、吊荷の揚重方法。
  5. 前記吊荷はフレキシブルコンテナである、請求項4に記載の吊荷の揚重方法。
  6. 前記吊荷の玉掛けは、前記吊荷がコンテナ搬送車両の荷台に積み込まれた状態で実施され、
    前記吊荷の荷降ろしでは、前記吊荷をパレット搬送コンベアのパレット上に荷降ろしする、請求項5に記載の吊荷の揚重方法。
  7. 前記パレット搬送コンベアにおけるパレット間の間隔は、前記コンテナ搬送車両の荷台に積み込まれた前記吊荷間の間隔よりも広い、請求項6に記載の吊荷の揚重方法。
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