JPH0748256A - ニセルゴリンを含有する制御放出性の製薬組成物 - Google Patents
ニセルゴリンを含有する制御放出性の製薬組成物Info
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- JPH0748256A JPH0748256A JP5343465A JP34346593A JPH0748256A JP H0748256 A JPH0748256 A JP H0748256A JP 5343465 A JP5343465 A JP 5343465A JP 34346593 A JP34346593 A JP 34346593A JP H0748256 A JPH0748256 A JP H0748256A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ニセルゴリンを含有する制御された放出性の
製薬組成物を得る。 【構成】 有効成分として、ニセルゴリンまたはその製
薬的に許容される塩を含有する制御放出性の経口製薬組
成物において、ニセルゴリンまたはその塩を充填し、ア
クリル酸エチルとメタクリル酸メチルよりなる、平均分
子量が800,000の中性共重合体100〜97%と
水溶性物質0〜3%よりなるフィルムでコートされた微
粒子混合物よりなることを特徴とする組成物。
製薬組成物を得る。 【構成】 有効成分として、ニセルゴリンまたはその製
薬的に許容される塩を含有する制御放出性の経口製薬組
成物において、ニセルゴリンまたはその塩を充填し、ア
クリル酸エチルとメタクリル酸メチルよりなる、平均分
子量が800,000の中性共重合体100〜97%と
水溶性物質0〜3%よりなるフィルムでコートされた微
粒子混合物よりなることを特徴とする組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有効成分としてニセル
ゴリン(nicergoline)を含有する制御放出
性の経口製薬組成物に関する。ニセルゴリンまたは8−
β−1,6−ジメチル−[(5−ブロモニコチノイルオ
キシ)メチル]−10α−メトキシエルゴリンは、半合
成エルゴリン誘導体である。
ゴリン(nicergoline)を含有する制御放出
性の経口製薬組成物に関する。ニセルゴリンまたは8−
β−1,6−ジメチル−[(5−ブロモニコチノイルオ
キシ)メチル]−10α−メトキシエルゴリンは、半合
成エルゴリン誘導体である。
【0002】
【従来の技術】ニセルゴリンおよびその活性代謝物は、
大脳の血行ならびに代謝に大いに影響する。これらの活
性は、α−溶菌活性ならびに筋変性活性、さらにはグリ
コースならびに酸素消費によるものである。薬剤は、血
小板抗凝集活性も有する。
大脳の血行ならびに代謝に大いに影響する。これらの活
性は、α−溶菌活性ならびに筋変性活性、さらにはグリ
コースならびに酸素消費によるものである。薬剤は、血
小板抗凝集活性も有する。
【0003】ニセルゴリンは腸管に吸収され、加水分解
により速やかに代謝し、部分的に脱メチル化され、そし
てまたはグルクロン酸と結合される。このものは、ラッ
ト、イヌ、猿、人間の何れの動物種でも非常に似かよっ
た方法で、主に腎臓に排出される。
により速やかに代謝し、部分的に脱メチル化され、そし
てまたはグルクロン酸と結合される。このものは、ラッ
ト、イヌ、猿、人間の何れの動物種でも非常に似かよっ
た方法で、主に腎臓に排出される。
【0004】人間においては、投与された投薬は、3〜
4日中に代謝され、主として尿の中にそして小量(10
%)は便の中に排出される。ニセルゴリンは、動脈硬化
症、血栓症、脳脈塞栓症や一過性大脳虚血症による急性
および慢性の脳血管代謝異常症の臨床処置に使用されて
いる。
4日中に代謝され、主として尿の中にそして小量(10
%)は便の中に排出される。ニセルゴリンは、動脈硬化
症、血栓症、脳脈塞栓症や一過性大脳虚血症による急性
および慢性の脳血管代謝異常症の臨床処置に使用されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の経口処方は、日
に2回またはそれ以上の投与を必要とする。従って、日
に一度のゆっくりとした放出の経口処方は、患者の都合
ならびに承諾の改善と云う点で、著しい利点をもたらす
ことになろう。さらには、治療の観点から、制御された
放出性の配合物は、存在し得る副作用を軽減しながら、
血液濃度をより一定にすることが知られている。
に2回またはそれ以上の投与を必要とする。従って、日
に一度のゆっくりとした放出の経口処方は、患者の都合
ならびに承諾の改善と云う点で、著しい利点をもたらす
ことになろう。さらには、治療の観点から、制御された
放出性の配合物は、存在し得る副作用を軽減しながら、
血液濃度をより一定にすることが知られている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ニセル
ゴリンまたはその製薬的に許容される塩の効果的なゆっ
くりした放出が、ニセルゴリンまたはその塩を充填し、
アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルによりなる
平均分子量が800,000の中性共重合体100〜9
7%と水溶性物質0〜3%とよりなるフィルムでコート
された微粒子混合物を含む製薬組成物によって得ること
ができることが判った。
ゴリンまたはその製薬的に許容される塩の効果的なゆっ
くりした放出が、ニセルゴリンまたはその塩を充填し、
アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルによりなる
平均分子量が800,000の中性共重合体100〜9
7%と水溶性物質0〜3%とよりなるフィルムでコート
された微粒子混合物を含む製薬組成物によって得ること
ができることが判った。
【0007】本発明の多粒子状の制御された放出性組成
物は、20〜100mg、好ましくは40〜80mgの
範囲の量で、ニセルゴリンを1日に1回の割合で経口投
与を許容するものである。
物は、20〜100mg、好ましくは40〜80mgの
範囲の量で、ニセルゴリンを1日に1回の割合で経口投
与を許容するものである。
【0008】ニセルゴリンは、好ましくは、酒石酸やコ
ハク酸のような適当な製薬的に許容される有機酸との塩
の形で、微粒子に充填される。ニセルゴリンと有機塩
は、1:0.5〜1:3(モル/モル)、好ましくは化
学量論比で存在する。
ハク酸のような適当な製薬的に許容される有機酸との塩
の形で、微粒子に充填される。ニセルゴリンと有機塩
は、1:0.5〜1:3(モル/モル)、好ましくは化
学量論比で存在する。
【0009】充填媒体は好ましくは水溶性であり、結合
剤、湿潤剤、粘着防止剤や消泡剤を含有してもよい。充
填懸濁液は、0.4〜1.4mm、好ましくは0.6〜
0.9mmの範囲の粒径を有する、澱粉としょ糠よりな
る不活性な微粒子上に塗布する。
剤、湿潤剤、粘着防止剤や消泡剤を含有してもよい。充
填懸濁液は、0.4〜1.4mm、好ましくは0.6〜
0.9mmの範囲の粒径を有する、澱粉としょ糠よりな
る不活性な微粒子上に塗布する。
【0010】充填微粒子からのニセルゴリンの放出は、
“Eudragit Ne”の商標名で市販されている
アクリル系共重合体フィルムをコート(被覆)すること
により制御する。
“Eudragit Ne”の商標名で市販されている
アクリル系共重合体フィルムをコート(被覆)すること
により制御する。
【0011】このポリマーからなるフィルムは、水や消
化管液には不溶であるが、水性媒体に対しては透過性で
あり、膨潤することができる。これらの特異な性質は、
このポリマーを、コート膜を介する拡散によって放出を
制御し得るニセルゴリン“溜め(reservoi
r)”微粒子の調製を特に適したものとする。ポリマー
フィルムを介してのニセルゴリンの放出は、フィルムの
厚みが増すにつれて減少する。それ故、厚みを増大した
層を適用することによって、放出速度を減少させること
ができる。
化管液には不溶であるが、水性媒体に対しては透過性で
あり、膨潤することができる。これらの特異な性質は、
このポリマーを、コート膜を介する拡散によって放出を
制御し得るニセルゴリン“溜め(reservoi
r)”微粒子の調製を特に適したものとする。ポリマー
フィルムを介してのニセルゴリンの放出は、フィルムの
厚みが増すにつれて減少する。それ故、厚みを増大した
層を適用することによって、放出速度を減少させること
ができる。
【0012】ポリマーコーチングは、4〜20重量%、
好ましくは6〜16重量%の範囲の量でニセルゴリンを
充填した微粒子に適用する。被覆ポリマーの水性懸濁液
は、粘着防止剤や消泡剤を含有してもよい。
好ましくは6〜16重量%の範囲の量でニセルゴリンを
充填した微粒子に適用する。被覆ポリマーの水性懸濁液
は、粘着防止剤や消泡剤を含有してもよい。
【0013】さらに、有効成分の放出速度は、0.4〜
1.4mmの増大した粒径を有する不活性微粒子を有す
ることによって、減少させることができる。
1.4mmの増大した粒径を有する不活性微粒子を有す
ることによって、減少させることができる。
【0014】本発明のもう1つの目的によれば、ニセル
ゴリンの放出を制御するコート用フィルムは、微孔性の
コート用フィルムを得るために、アクリル酸エチル/メ
タクリル酸メチル共重合体と適当な水溶性物質との混合
物よりなってもよい。このような系では、消化管液に接
触した際、有効成分が、可溶な物質の溶解によってフィ
ルム中に形成された小孔を介して主に放出される。フィ
ルムの多孔率は、水溶性物質/共重合体の比によって決
定される。この比が高い程、同じフィルム厚みでニセル
ゴリンの放出は速い。
ゴリンの放出を制御するコート用フィルムは、微孔性の
コート用フィルムを得るために、アクリル酸エチル/メ
タクリル酸メチル共重合体と適当な水溶性物質との混合
物よりなってもよい。このような系では、消化管液に接
触した際、有効成分が、可溶な物質の溶解によってフィ
ルム中に形成された小孔を介して主に放出される。フィ
ルムの多孔率は、水溶性物質/共重合体の比によって決
定される。この比が高い程、同じフィルム厚みでニセル
ゴリンの放出は速い。
【0015】水溶性物質の例としては、ポリビニルピロ
リドン、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、乳糖、しょ糖、及びこれらの混合物
を挙げることができるが、この中で、ポリマーに対する
比率が1〜3重量%であるヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースが好ましい。
リドン、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピル
メチルセルロース、乳糖、しょ糖、及びこれらの混合物
を挙げることができるが、この中で、ポリマーに対する
比率が1〜3重量%であるヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースが好ましい。
【0016】フィルムが水溶性物質と共重合体からなる
場合、該フィルムをニセルゴリン微粒子上に、10〜3
0重量%(w/w)の範囲の量で適用する。コート用懸
濁液には、可塑剤、粘着防止剤や消泡剤を加えてもよ
い。
場合、該フィルムをニセルゴリン微粒子上に、10〜3
0重量%(w/w)の範囲の量で適用する。コート用懸
濁液には、可塑剤、粘着防止剤や消泡剤を加えてもよ
い。
【0017】本発明の第3の目的によれば、有効成分の
異なった放出速度を有する種々の微粒子を種々の割合で
配合することにより、ニセルゴリンの放出を、さらにプ
ログラムすることができる。これにより、多微粒子配合
物の柔軟性は著しくなり、それにより、最も適した放出
パターンを得ることができる。
異なった放出速度を有する種々の微粒子を種々の割合で
配合することにより、ニセルゴリンの放出を、さらにプ
ログラムすることができる。これにより、多微粒子配合
物の柔軟性は著しくなり、それにより、最も適した放出
パターンを得ることができる。
【0018】例えば、ニセルゴリン5〜25mgを充填
した。放出速度の速い、非コート微粒子は、ニセルゴリ
ン15〜75mgを充填した。本発明の第1の目的なら
びに第2の目的によって得られる制御された放出の微粒
子と混合することができる。
した。放出速度の速い、非コート微粒子は、ニセルゴリ
ン15〜75mgを充填した。本発明の第1の目的なら
びに第2の目的によって得られる制御された放出の微粒
子と混合することができる。
【0019】ニセルゴリンを微粒子に充填し、ポリマー
フィルムでコートし、さらに乾燥する操作は、流動床ま
たは回転パン装置を用いることによって実施することが
できる。
フィルムでコートし、さらに乾燥する操作は、流動床ま
たは回転パン装置を用いることによって実施することが
できる。
【0020】その後、微粒子を、カプセルに分配する
か、錠剤に処方することができる。
か、錠剤に処方することができる。
【0021】
【実施例】以下の実施例により、本発明をさらに説明す
る。実施例1 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
る。実施例1 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
【0022】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 130.1mg タルク 58.4mg トウモロコシ澱粉 21.2mg アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体 26mg 酒石酸 18.6mg コロイド状二酸化ケイ素 8.5mg ポリビニルピロリドン 3.75mg ポリソルベート80 1.25mg シメチコン(Simethicone)エマルジョン 0.20mg ニセルゴリン600gと酒石酸186gを、70℃で純
水1,700gに溶解する。
水1,700gに溶解する。
【0023】この溶液に、ポリビニルピロリドン(3
7.5g)とポリソルベート80(12.5g)を加
え、完全に溶解するまで撹拌する。その後、16%シメ
チコンエマルジョン6.25g、タルク225g、コロ
イド状二酸化ケイ素25gを加え、タービン型スタラー
を用いて均一に分散する。
7.5g)とポリソルベート80(12.5g)を加
え、完全に溶解するまで撹拌する。その後、16%シメ
チコンエマルジョン6.25g、タルク225g、コロ
イド状二酸化ケイ素25gを加え、タービン型スタラー
を用いて均一に分散する。
【0024】得られた懸濁液を、流動床装置中、1,5
13gの不活性澱粉と0.6〜0.85mmの粒径を有
するしょ糖微粒子とに噴霧する。その後、該微粒子を、
スタチックオーブン中、40℃で一晩乾燥する。
13gの不活性澱粉と0.6〜0.85mmの粒径を有
するしょ糖微粒子とに噴霧する。その後、該微粒子を、
スタチックオーブン中、40℃で一晩乾燥する。
【0025】微粒子被覆のために、タルク339g、1
6%シメチコンエマルジョン6.25g、コロイド状二
酸化ケイ素40gを、タービン型スタラーを用いて純水
1,900g中に分散する。懸濁液を脱気し、30%ア
クリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体懸濁液8
67gを、連続的に撹拌しながら加える。
6%シメチコンエマルジョン6.25g、コロイド状二
酸化ケイ素40gを、タービン型スタラーを用いて純水
1,900g中に分散する。懸濁液を脱気し、30%ア
クリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体懸濁液8
67gを、連続的に撹拌しながら加える。
【0026】得られた懸濁液を、流動床装置中、予めニ
セルゴリンを充填した微粒子に噴霧する。
セルゴリンを充填した微粒子に噴霧する。
【0027】コートされた微粒子を、スタチックオーブ
ン中、40℃で一晩乾燥する。
ン中、40℃で一晩乾燥する。
【0028】コートされた微粒子を、コロイド状二酸化
ケイ素20gならびにタルク20gと混合し、カプセル
1個当たりの量が328mgとなるように、カプセルに
分配する。実施例2 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
ケイ素20gならびにタルク20gと混合し、カプセル
1個当たりの量が328mgとなるように、カプセルに
分配する。実施例2 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
【0029】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 115.1mg タルク 58.4mg トウモロコシ澱粉 36.2mg アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体 26mg 酒石酸 18.6mg コロイド状二酸化ケイ素 8.5mg ポリビニルピロリドン 3.75mg ポリソルベート80 1.25mg シメチコンエマルジョン 0.20mg 実施例1のものよりは大きい、0.95〜1.2mmの
粒径を有する不活性微粒子を使用する以外は、実施例1
と同様に調製を行う。
粒径を有する不活性微粒子を使用する以外は、実施例1
と同様に調製を行う。
【0030】微粒子を、カプセル1個当たりの量が32
8mgとなるように、カプセルに分配する。実施例3 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
8mgとなるように、カプセルに分配する。実施例3 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
【0031】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 115.1mg タルク 38.46mg トウモロコシ澱粉 36.2mg 酒石酸 18.6mg アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体 10.4mg コロイド状二酸化ケイ素 6.1mg ポリビニルピロリドン 3.75mg ポリソルベート80 1.25mg シメチコンエマルジョン 0.14mg より薄い重合体フィルムを使用する以外は、実施例2と
同様に調製を行う。微粒子を、カプセル1個当たりの量
が290mgとなるように、カプセルに分配する。実施例4 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
同様に調製を行う。微粒子を、カプセル1個当たりの量
が290mgとなるように、カプセルに分配する。実施例4 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
【0032】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 130.1mg タルク 92.32mg アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体 52mg トウモロコシ澱粉 21.2mg 酒石酸 18.6mg コロイド状二酸化ケイ素 12.2mg ポリビニルピロリドン 3.75mg ポリソルベート80 1.25mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 1.07mg シメチコンエマルジョン 0.3mg ポリエチレングリコール6000 0.21mg 実施例1と同様にして、ニセルゴリンの充填を行う。
【0033】微粒子に微多孔性重合体フィルムをコート
するために、ポリエチレングリコール6000(2.1
g)とヒドロキシプロピルメチルセルロース(10.7
g)を、強撹拌下、90℃で純水(3,760g)に溶
解する。この溶液に、16%シメチコンエマルジョン1
2.5g、コロイド状二酸化ケイ素82gを、タルク6
63gを加え、タービン型スタラーを用いて均一に分散
する。混合物を冷却し、連続的に撹拌しながら、30%
アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体懸濁液
1,733gを加える。
するために、ポリエチレングリコール6000(2.1
g)とヒドロキシプロピルメチルセルロース(10.7
g)を、強撹拌下、90℃で純水(3,760g)に溶
解する。この溶液に、16%シメチコンエマルジョン1
2.5g、コロイド状二酸化ケイ素82gを、タルク6
63gを加え、タービン型スタラーを用いて均一に分散
する。混合物を冷却し、連続的に撹拌しながら、30%
アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体懸濁液
1,733gを加える。
【0034】得られた懸濁液を、流動床装置中、予めニ
セルゴリンを充填した微粒子に噴霧する。
セルゴリンを充填した微粒子に噴霧する。
【0035】コートされた微粒子を、コロイド状二酸化
ケイ素15gならびにタルク15gと混合し、カプセル
1個当たりの投与量が391mgとなるように、カプセ
ルに分配する。実施例5 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
ケイ素15gならびにタルク15gと混合し、カプセル
1個当たりの投与量が391mgとなるように、カプセ
ルに分配する。実施例5 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル:各
カプセルは、以下の成分を含有する。
【0036】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 130.1mg タルク 49.42mg トウモロコシ澱粉 21.2mg アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重合体 19.5mg 酒石酸 18.6mg コロイド状二酸化ケイ素 7mg ポリビニルピロリドン 3.75mg ポリソルベート80 1.25mg シメチコンエマルジョン 0.18mg 実施例1と同様にして、ニセルゴリンの充填を行う。
【0037】微粒子を被覆するために、タルク254.
2g、16%シメチコンエマルジョン5g、コロイド状
二酸化ケイ素32gを、タービン型スタラーを用いて純
水1,420g中に分散する。懸濁液を脱気し、連続的
に撹拌しながら、30%アクリル酸エチル/メタクリル
酸メチル共重合体懸濁液650gを加える。得られた溶
液を、流動床装置中、予めニセルゴリンを充填した微粒
子1,950gに噴霧する。得られた微粒子を、スタチ
ックオーブン中、40℃で一晩乾燥する。非コート微粒
子650g(ニセルゴリン150gに相当)と、コロイ
ダルシリカ15gおよびタルク15gを加えたコート微
粒子2,430g(ニセルゴリン450gに相当)とを
混合する。微粒子混合物を、カプセル1個当たりの投与
量が311mgとなるように、カプセルに分配する。例6 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル(参
考製造例):各カプセルは、以下の成分を含有する。
2g、16%シメチコンエマルジョン5g、コロイド状
二酸化ケイ素32gを、タービン型スタラーを用いて純
水1,420g中に分散する。懸濁液を脱気し、連続的
に撹拌しながら、30%アクリル酸エチル/メタクリル
酸メチル共重合体懸濁液650gを加える。得られた溶
液を、流動床装置中、予めニセルゴリンを充填した微粒
子1,950gに噴霧する。得られた微粒子を、スタチ
ックオーブン中、40℃で一晩乾燥する。非コート微粒
子650g(ニセルゴリン150gに相当)と、コロイ
ダルシリカ15gおよびタルク15gを加えたコート微
粒子2,430g(ニセルゴリン450gに相当)とを
混合する。微粒子混合物を、カプセル1個当たりの投与
量が311mgとなるように、カプセルに分配する。例6 ニセルゴリン60mgを含有するゼラチンカプセル(参
考製造例):各カプセルは、以下の成分を含有する。
【0038】 ニセルゴリン 60mg しょ糖 128mg タルク 36.44mg トウモロコシ澱粉 20.9mg 酒石酸 18.6mg メタクリル酸アンモニウム共重合体(タイプB) 18mg コロイド状二酸化ケイ素 4mg クエン酸トリエチル 4mg ポリビニルピロリドン 3.75mg メタクリル酸アンモニウム共重合体(タイプA) 2mg ポリソルベート80 1.25mg シメチコンエマルジョン 0.06mg ニセルゴリン600gと酒石酸186gを純水1,49
0gに溶解した溶液に、70℃でポリビニルピロリドン
(37.5g)とポリソルベート80(12.5g)を
加え、タルク150gとコロイド状二酸化ケイ素25g
を分散する。得られた懸濁液を、流動床装置中、0.6
〜0.85mmの粒径を有する不活性澱粉としょ糖の微
粒子1,490gに噴霧し、その後、オーブン中、40
℃で一晩乾燥する。
0gに溶解した溶液に、70℃でポリビニルピロリドン
(37.5g)とポリソルベート80(12.5g)を
加え、タルク150gとコロイド状二酸化ケイ素25g
を分散する。得られた懸濁液を、流動床装置中、0.6
〜0.85mmの粒径を有する不活性澱粉としょ糖の微
粒子1,490gに噴霧し、その後、オーブン中、40
℃で一晩乾燥する。
【0039】別に、クエン酸トリエチル40gを70℃
で純水1,300gに溶解し、次いで、16%シメチコ
ンエマルジョン4gとタルク199.4gを分散する。
混合物を冷却し、連続的に撹拌しながら、メタクリル酸
アンモニウム共重合体タイプ(A)の30%懸濁液6
6.8gとメタクリル酸アンモニウム共重合体タイプ
(B)の30%懸濁液600gを加える。得られた溶液
を、流動床中、予めニセルゴリンを充填した微粒子の噴
霧する。コート微粒子を、スタチックオープン中、40
℃で一晩乾燥し、コロイド状二酸化ケイ素15gタルク
15gと混合した後、カプセル1個当たりの投与量が2
97mgとなるように、カプセルに分配する。
で純水1,300gに溶解し、次いで、16%シメチコ
ンエマルジョン4gとタルク199.4gを分散する。
混合物を冷却し、連続的に撹拌しながら、メタクリル酸
アンモニウム共重合体タイプ(A)の30%懸濁液6
6.8gとメタクリル酸アンモニウム共重合体タイプ
(B)の30%懸濁液600gを加える。得られた溶液
を、流動床中、予めニセルゴリンを充填した微粒子の噴
霧する。コート微粒子を、スタチックオープン中、40
℃で一晩乾燥し、コロイド状二酸化ケイ素15gタルク
15gと混合した後、カプセル1個当たりの投与量が2
97mgとなるように、カプセルに分配する。
【0040】中性共重合体の代わりに、カチオン性共重
合体の混合物で被覆した微粒子を含有するカプセルのこ
の配合物を、比較目的のために、溶解試験に用いた。
合体の混合物で被覆した微粒子を含有するカプセルのこ
の配合物を、比較目的のために、溶解試験に用いた。
【0041】パドルスターラーを備えたRh.Eur.
IIに従う装置を用いて、実施例1〜6の配合物の放出特
性を、溶解試験により評価した。人工胃液(pH1.
2)を最初の2時間の溶解媒体として用い、その後、リ
ン酸塩緩衝液を用いて、pHを6.5に調製した。
IIに従う装置を用いて、実施例1〜6の配合物の放出特
性を、溶解試験により評価した。人工胃液(pH1.
2)を最初の2時間の溶解媒体として用い、その後、リ
ン酸塩緩衝液を用いて、pHを6.5に調製した。
【0042】
【発明の効果】カプセルの表示内容に対する比較におい
て、放出されるニセルゴリンのパーセントを表す下記表
1に示す結果から、以下のことが判る。
て、放出されるニセルゴリンのパーセントを表す下記表
1に示す結果から、以下のことが判る。
【0043】(1)有効成分の放出は、被覆用フィルム
として中性アクリル酸共重合体を用いると長くすること
ができるが(実施例1〜4)、カチオン性アクリル系共
重合体を用いた場合には、長くする事ができない(例
6)。
として中性アクリル酸共重合体を用いると長くすること
ができるが(実施例1〜4)、カチオン性アクリル系共
重合体を用いた場合には、長くする事ができない(例
6)。
【0044】(2)放出は、異なる厚みの重合体フィル
ムを適用した場合(実施例2〜3)、または異なるサイ
ズの不活性微粒子を用いた場合(実施例1〜2)の何れ
でも、調節することができる。
ムを適用した場合(実施例2〜3)、または異なるサイ
ズの不活性微粒子を用いた場合(実施例1〜2)の何れ
でも、調節することができる。
【0045】(3)放出は、適当な水溶性物質を加え
て、コートフィルムを多孔質性にすることによっても早
めることができる(実施例4対実施例1)。
て、コートフィルムを多孔質性にすることによっても早
めることができる(実施例4対実施例1)。
【0046】(4)放出は、例えば、異なった放出速度
を有する種々の微粒子を混合することによって、適当に
プログラムし、維持することができる。(実施例5対実
施例1)。
を有する種々の微粒子を混合することによって、適当に
プログラムし、維持することができる。(実施例5対実
施例1)。
【0047】
【表1】 実施例1〜5の処方の溶解試験の結果から、中性のアク
リル酸共重合体の適当なコートを施すことによって、ニ
セルゴリン放出を長くすること、および/または維持す
ることが可能であることが確認される。
リル酸共重合体の適当なコートを施すことによって、ニ
セルゴリン放出を長くすること、および/または維持す
ることが可能であることが確認される。
【0048】26才〜35才の健康な3人の有志者に対
して、実施例5の配合物を交叉試験法によって投与する
ことにより、市販されている慣用の30mgニセルゴリ
ン錠剤と比較して、薬物動力学的評価を実施した。慣用
の処方錠剤1錠を、断食した有志者に、最初、1日2
回、午前9時と午後4時に投与し、1週間ウオッシュ・
アウト(wash−out)した後、実施例5のカプセ
ル1個を、午前9時に投与した。血液サンプルを、ゼロ
時(投与前)と、投与後、0.5、1、2、3、5、
8、9、10、11、13、24時間後に採取し、ナト
リウムヘパリンを含有する試験管に入れた。直ちに、サ
ンプルを、4℃で10分間、3,500rpmで遠心分
離にかけた。得られた血しょうを、アセトン/氷で凍結
し、分析の時間まで−20℃で保存した。ニセルゴリン
の半減期は非常に短いため、その主たる代謝物10α−
メトキシジヒドロリルセルゴール(M2)をエクストレ
ルト(Extrelut)カートリッジに抽出し、引き
続き溶媒抽出を行って精製した後、逆相カラムを用い
て、HPLC特別法により測定した。
して、実施例5の配合物を交叉試験法によって投与する
ことにより、市販されている慣用の30mgニセルゴリ
ン錠剤と比較して、薬物動力学的評価を実施した。慣用
の処方錠剤1錠を、断食した有志者に、最初、1日2
回、午前9時と午後4時に投与し、1週間ウオッシュ・
アウト(wash−out)した後、実施例5のカプセ
ル1個を、午前9時に投与した。血液サンプルを、ゼロ
時(投与前)と、投与後、0.5、1、2、3、5、
8、9、10、11、13、24時間後に採取し、ナト
リウムヘパリンを含有する試験管に入れた。直ちに、サ
ンプルを、4℃で10分間、3,500rpmで遠心分
離にかけた。得られた血しょうを、アセトン/氷で凍結
し、分析の時間まで−20℃で保存した。ニセルゴリン
の半減期は非常に短いため、その主たる代謝物10α−
メトキシジヒドロリルセルゴール(M2)をエクストレ
ルト(Extrelut)カートリッジに抽出し、引き
続き溶媒抽出を行って精製した後、逆相カラムを用い
て、HPLC特別法により測定した。
【0049】
【表2】 得られた結果(表2)から、1日1回の投与による実施
例5の配合物は、24時間まで、1日2回の投与による
慣用の配合物に匹敵するM2活性代謝物の血しょうレベ
ルを提供することが判る。1日1回の投与による患者へ
のより良いコンプライアンスに加え、本発明の配合物は
ピーク濃度を低減することができ、そのため、低血圧や
めまいなどのようなニセルゴリンの副作用、胃障害、熱
感、皮膚の発赤の疾病を軽減することができる。
例5の配合物は、24時間まで、1日2回の投与による
慣用の配合物に匹敵するM2活性代謝物の血しょうレベ
ルを提供することが判る。1日1回の投与による患者へ
のより良いコンプライアンスに加え、本発明の配合物は
ピーク濃度を低減することができ、そのため、低血圧や
めまいなどのようなニセルゴリンの副作用、胃障害、熱
感、皮膚の発赤の疾病を軽減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ルイジ ツィ−ニ イタリア国 ミラノ ヴィア リパモンテ ィ 88 (72)発明者 ジョルジオ ピィフェリ イタリア国 ミラノ ヴィア リパモンテ ィ 88
Claims (12)
- 【請求項1】 有効成分としてニセルゴリンまたはその
製薬的に許容される塩を含有する制御放出性の経口製薬
組成物であって、ニセルゴリンまたはその塩を充填し、
且つアクリル酸エチルとメタクリル酸メチルよりなる平
均分子量が800,000の中性共重合体100〜97
%と水溶性物質0〜3%とよりなるフィルムで被覆され
た微粒子混合物を含むことを特徴とする、上記の組成
物。 - 【請求項2】 ニセルゴリンまたはその塩を充填した不
活性微粒子が、0.4〜1.4mmの粒径を有する澱粉
およびしょ糖の微粒子である、請求項1に記載された組
成物。 - 【請求項3】 該微粒子が、0.6ないし0.9mmの
粒径を有する、請求項2に記載された組成物。 - 【請求項4】 有効成分の制御された放出速度を与える
ように、粒径ならびにコーティングが異なった微粒子を
含むことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に
記載された組成物。 - 【請求項5】 該フィルムが800,000の分子量を
有する中性アクリル酸エチル/メタクリル酸メチル共重
合体100%よりなる、請求項1〜4のいずれか1項に
記載された組成物。 - 【請求項6】 該フィルムが該組成物の4〜20重量/
重量を占める、請求項5に記載された組成物。 - 【請求項7】 該フィルムが、中性アクリル酸エチル/
メタクリル酸メチル共重合体97〜99%と水溶性物質
1〜3%よりなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載
された組成物。 - 【請求項8】 該水溶性物質が、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレングリコール、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、乳糖、しょ糖、およびこれらの混合物よ
り選択される、請求項7に記載された組成物。 - 【請求項9】 該フィルムが、組成物の10〜30重量
%を占める、請求項7または8に記載された組成物。 - 【請求項10】 請求項1〜9に記載されたコート微粒
子と、ニセルゴリンまたはその塩を充填した非コート微
粒子との適当な混合物よりなる組成物。 - 【請求項11】 ニセルゴリン20ないし100mgを
含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載された組成
物。 - 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか1項に記載
された微粒子を含むことを特徴とするカプセルまたは錠
剤。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
ITMI922885A IT1256743B (it) | 1992-12-18 | 1992-12-18 | Composizioni farmaceutiche a rilascio controllato contenenti nicergolina |
IT92A002885 | 1992-12-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0748256A true JPH0748256A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=11364487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5343465A Pending JPH0748256A (ja) | 1992-12-18 | 1993-12-16 | ニセルゴリンを含有する制御放出性の製薬組成物 |
Country Status (8)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0602619A1 (ja) |
JP (1) | JPH0748256A (ja) |
KR (1) | KR950016748A (ja) |
CN (1) | CN1093254A (ja) |
CZ (1) | CZ277593A3 (ja) |
HU (1) | HUT66371A (ja) |
IT (1) | IT1256743B (ja) |
PL (1) | PL301513A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001192344A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フィルムコーティング剤及び経口固形製剤 |
JP2008260712A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Nipro Corp | 主薬粒子及びその製造方法ならびに口腔内崩壊錠 |
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---|---|---|---|---|
FR2786101B1 (fr) * | 1998-11-24 | 2002-07-05 | Aventis Laboratoire | Utilisation de la nicergoline dans le traitement de la spasticite |
FR2786100B1 (fr) * | 1998-11-24 | 2002-03-01 | Aventis Laboratoire | Nouvelle application therapeutique de la nicergoline |
CN102228450B (zh) * | 2011-06-28 | 2012-10-31 | 重庆市庆余堂制药有限公司 | 尼麦角林胶囊及其生产方法 |
CN106333927A (zh) | 2015-07-08 | 2017-01-18 | 昆山龙灯瑞迪制药有限公司 | 修饰释放的尼麦角林组合物 |
CN111904938A (zh) * | 2020-05-15 | 2020-11-10 | 山东方明药业集团股份有限公司 | 一种尼麦角林片剂的制备方法 |
CN113081993A (zh) * | 2021-04-15 | 2021-07-09 | 海南通用三洋药业有限公司 | 一种尼麦角林片剂的制备方法 |
CN113398089A (zh) * | 2021-06-29 | 2021-09-17 | 海南通用三洋药业有限公司 | 一种尼麦角林胶囊的制备方法和尼麦角林胶囊 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5015480A (en) * | 1987-11-25 | 1991-05-14 | Eli Lilly And Company | Film coating formulations |
-
1992
- 1992-12-18 IT ITMI922885A patent/IT1256743B/it active IP Right Grant
-
1993
- 1993-12-15 EP EP93120199A patent/EP0602619A1/en not_active Ceased
- 1993-12-16 JP JP5343465A patent/JPH0748256A/ja active Pending
- 1993-12-16 PL PL93301513A patent/PL301513A1/xx unknown
- 1993-12-16 CZ CZ932775A patent/CZ277593A3/cs unknown
- 1993-12-17 CN CN93112890A patent/CN1093254A/zh active Pending
- 1993-12-17 HU HU9303633A patent/HUT66371A/hu unknown
- 1993-12-18 KR KR1019930028487A patent/KR950016748A/ko not_active Application Discontinuation
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001192344A (ja) * | 2000-01-11 | 2001-07-17 | Shin Etsu Chem Co Ltd | フィルムコーティング剤及び経口固形製剤 |
JP2008260712A (ja) * | 2007-04-12 | 2008-10-30 | Nipro Corp | 主薬粒子及びその製造方法ならびに口腔内崩壊錠 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CZ277593A3 (en) | 1994-07-13 |
HU9303633D0 (en) | 1994-04-28 |
KR950016748A (ko) | 1995-07-20 |
CN1093254A (zh) | 1994-10-12 |
HUT66371A (en) | 1994-11-28 |
ITMI922885A0 (it) | 1992-12-18 |
PL301513A1 (en) | 1994-06-27 |
EP0602619A1 (en) | 1994-06-22 |
IT1256743B (it) | 1995-12-15 |
ITMI922885A1 (it) | 1994-06-18 |
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