JPH0748164Y2 - ヘアーカーラ - Google Patents

ヘアーカーラ

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JPH0748164Y2
JPH0748164Y2 JP1991007102U JP710291U JPH0748164Y2 JP H0748164 Y2 JPH0748164 Y2 JP H0748164Y2 JP 1991007102 U JP1991007102 U JP 1991007102U JP 710291 U JP710291 U JP 710291U JP H0748164 Y2 JPH0748164 Y2 JP H0748164Y2
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hair
hair curler
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佳信 尾原
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば毛髪にカールを
与えるヘアーカーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のようなヘアーカーラの
加熱方法としては、内部に蓄熱物質を有する筒状の毛
髪巻胴を、電気ヒータなどで加熱される加熱棒、または
水蒸気によって間接的に加熱する方法、毛髪巻胴内に
ニクロム線などの発熱体を組み込み、これをサーモスタ
ット等で制御して、毛髪巻胴を加熱する方法などが知ら
れている。しかしながら、これらのヘアーカーラでは、
温度制御、使用勝手などに問題点がある。すなわち、
の方法では、加熱準備時間に5分から15分の長時間が
必要であり、また、特に水蒸気を使用するときは、その
給水操作などの扱いが不便であり、さらに、水蒸気また
は加熱棒による加熱が間接的なため熱損失が大きく、大
きな熱容量が必要となっている。一方、の方法では、
直接加熱のための方法と比べて熱損失が低減されてい
るが、サーモスタット等の温度制御の不調なとき、過熱
事故を生じる虞れがある。
【0003】そこで、上記のような問題を回避したヘア
ーカーラの一例として、自己温度制御機能を備える正特
性サーミスタから成るヒータ(以下、PTCヒータとい
う)を内蔵して直接加熱するヘアーカーラ(特開昭54-3
6863号公報)が開示されている。このヘアーカーラで
は、図5に示すように、合成樹脂でできた毛髪巻胴21
が、縦断面が略H字型で、かつ中空筒状に形成されてい
る。この毛髪巻胴21の長手方向の中央部に位置するウ
エブ22に、円環状のPTCヒータ23が同軸方向に埋
設されている。また、このヘアーカーラには、それぞれ
有底筒状の上下両金属筒24・25がそれらの各底部2
6・27間で上記PTCヒータ23の両面を挟みつけて
同軸に配設されている。そして、PTCヒータ23に電
気接続する端子28が、下金属筒25内において同軸方
向に突出するように設けられ、この端子28は、棒状の
第1端子29の外周に、その両端部を残し絶縁体30を
介して筒状の第2端子31を被せて構成されており、第
2端子31後端と当接する接続フランジ32を下金属筒
25の底部27に面接させると共に第1端子29を同じ
く上金属筒24の底部26に貫通接触させ、それぞれ上
下両金属筒24・25を介して前記PTCヒータ23の
両面に電気的に接続されている。
【0004】このようなヘアーカーラでは、図6に示す
ように、毛髪巻胴21がホールダー34に設けたソケッ
ト33に差し込んで使用される。このとき、ソケット3
3内のプラグより、図5に示す前記端子28を介してP
TCヒータ23に電気を供給し、発生する熱が上下の両
金属筒24・25によって毛髪巻胴21全体に伝達さ
れ、この合成樹脂の毛髪巻胴21で熱を蓄積する。この
後、このヘアーカーラを取り上げ、毛髪巻胴21の外周
に毛髪を巻き付け、その毛髪に熱を与えて所望のカール
を与えるわけである。このようなヘアーカーラにおいて
は、所定の温度までは用いているPTCヒータ23が低
抵抗であるため消費電力が大きく、迅速に温度が上昇
し、一方、その所定の温度を越えると急激に抵抗値が高
くなり、消費電力が低下する。よって、PTCヒータ2
3が、自己温度制御機能を備えるため、ヘアーカーラの
過熱事故は生じない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、PTCヒータ23に電気を供給する端子28が一本
の棒状であるので、ヘアーカーラをソケット33に差し
込むとき、少し斜めに差し込んだりすると端子28の固
定端側に大きな力が加わる。このようなことが繰り返さ
れると、PTCヒータ23に接続されている第2端子3
1後端の接続フランジ32の接触面や第1端子29の上
金属筒24の底部26への接触面が緩み易く、さらには
端子28が折れることもあり、接続不良による故障が生
じ易い。
【0006】また、PTCヒータ23に貫通孔が形成さ
れているので、成型加工が複雑であると共に高価にな
り、また、熱応力による破損を生じる危険性が高い。
【0007】また、上記ヘアーカーラは、本体内部の空
間に接続用の端子28を露出して備えるロール形状の毛
髪巻胴21を用いるので、組み立て加工性や通電のため
の操作性を考慮すると、ある程度の大きさの空間が必要
となり、必然的に毛髪巻胴21の径が大きくなる。した
がって、例えばソバージュ(連続した小さなウエーブ)
用として使用する場合、毛髪をその毛髪巻胴21に巻き
付けて得られるウエーブを小さなものにし難い。
【0008】また、金属筒24・25に伝達された熱
が、端子28が露出されている本体内部の空間に放出さ
れることによる熱損失も発生する。
【0009】そこで、本考案は、上記課題を鑑みて成さ
れたもので、その目的は、迅速な温度上昇が可能である
と共に、過熱事故の虞れがなく、熱効率に優れ、故障し
難く、かつ、ソバージュのような小さなウエーブが容易
に得られるヘアーカーラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の本考案のヘアーカーラは、略柱状に成
型された本体に、軸方向が本体と等しい、正特性サーミ
スタから成る略柱状の発熱体と、発熱体の径方向外周を
覆うと共に、一開放端が本体の軸方向の一端面に露出
し、かつ、上記発熱体の露出開放端とは軸方向反対側の
一端面に接する径方向に延びる隔壁を有した金属筒と、
一端が上記隔壁接触面とは軸方向反対側の発熱体の一端
面に接する一方、他端が上記金属筒開放端が露出してい
る露出面に露出した金属棒とが埋設され、かつ、上記金
属筒及び金属棒の露出部が、露出面とほぼ同一面状に形
成されているていることを特徴としている。
【0011】請求項2の考案のヘアーカーラは、上記請
求項1の構成において、上記本体の径方向外周面を覆
い、外周面にあった形状を有するカバーと、本体の上記
露出面とは軸方向反対側の一端面から延びる第1把手部
と、上記カバーの一端から第1把手部と同じ方向に延び
る第2把手部と、これら第1及び第2把手部に設けら
れ、カバーを開閉自在に支持する枢軸部と、これら第1
及び第2把手部間に配され、カバーを本体に対して閉じ
る方向に付勢するバネとが設けられていることを特徴と
している。
【0012】
【作用】上記請求項1の構成によれば、発熱体への電気
の供給は、発熱体に各々接し、かつ、各々一部が本体か
ら露出された金属筒及び金属棒とを介して行なわれる
が、これら金属筒帯び金属棒は、本体の軸方向の一端面
に露出され、かつ、上記金属筒及び金属棒の露出部が、
露出面とほぼ同一面状に形成されている。したがって、
発熱体への電気の供給のために、例えば、ホールダーに
装着されたとき、その電気的接続は、金属筒と金属棒の
露出部を介して面接触で行われる。これにより、接続
時、端子に対して従来の棒状の端子の場合のような無理
な力が加わることが無く、従来構成では生じ易かった端
子の接続不良が低減される。
【0013】また、上記のように構成することで、従来
のヘアーカーラのように、本体内部の空間に接続用の端
子を露出して内蔵せずともよく、組み立て加工性や通電
のための操作性等を考慮する必要がなく、本体の径を小
さくすることができる。したがって、従来構成のヘアー
カーラに比べて、より小さなウエーブが得られ、ソバー
ジュのような小さなウエーブに対応可能となる。
【0014】また、本体に発熱体を埋設し、本体内部に
空間を設けない構成なので、発熱体からの熱を無駄なく
本体に伝達して蓄積でき、無用の空気中への熱放出を防
止して、熱損失を少なくすることができる。
【0015】さらに、発熱体に従来のように貫通孔を形
成せずともよく、成型加工を容易に安価に行なうことが
できると共に、熱応力による破損を生じ難くなってい
る。
【0016】上記請求項2の構成によれば、第1把手部
と第2把手部を手で持って挟み付けたり緩めたりするこ
とにより、枢軸部により開閉自在に支持されると共に、
バネにより本体に付勢されている押さえカバーを、鋏の
ように開閉することができる。これにより、上記請求項
1の構成による作用に加え、ヘアーカーラに毛髪を巻き
付けるような作業を行なうことなく、毛髪をカバーと本
体との間に挟み込む簡単な作業だけで、さらに容易に、
ソバージュのような小さなウエーブを得ることができ
る。
【0017】
【実施例】本考案の一実施例について図1ないし図4に
基づいて説明すれば、以下の通りである。ヘアーカーラ
には、図1に示すように、外径より長さが長い略円柱形
状に成型された本体1が設けられ、この本体1の軸方向
一端部には、後述する押さえカバーを開閉するための第
1把手部1aが軸方向から径方向外向きにやや傾斜して
延びるように設置され、この第1把手部1aの中間部
に、押さえカバー(カバー)を開閉可能に支持するため
の第1枢軸部(枢軸部)1bが設けられている。また、
本体1の中央部のやや第1把手部1a側に寄った位置
に、本体1の外径よりやや小さな外径を有する略円柱形
状のPTCセラミックスヒータ(発熱体)2が同軸に埋
設されており、このPTCセラミックスヒータ2は正特
性サーミスタから成っている。このような本体1の素材
としては、軽量で耐熱性を備えるポリエステルなどの合
成樹脂が使用される。
【0018】さらに、本体1には、有底略円筒状の金属
筒3が、その金属筒底面3aをPTCセラミックスヒー
タ2における第1把手部1a側にある第1ヒータ端面2
aに面接させると共にほぼ同軸に内蔵されている。この
金属筒3の内径が、PTCセラミックスヒータ2の外径
より大きくなるように金属筒3が成型されており、金属
筒3の内周面とPTCセラミックスヒータ2の外周面と
は当接しない。また、金属筒3の開口他端は、本体1に
おける第1把手部1aの取り付けられた面と対向する他
端面である本体端子設置面(露出面)1c上に露出して
おり、本体端子設置面1c上で径方向内側に折り曲げら
れて、端子となる円環状の開口他端部3bを形成してい
る。
【0019】一方、開口他端部3bの内径より径の小さ
い略円柱状の金属棒4が、その一端面である金属棒一端
面4aを、前記第1ヒータ端面2aと向かい合う他端面
であるPTCセラミックスヒータ2における第2ヒータ
端面2bに面接し、かつ、その金属棒一端面4aと向き
合う他端面である金属棒端子面4bを前記本体端子設置
面1c上に露出して、本体1に対して同軸となるように
内蔵されている。なお、各ヒータ端面2a・2bには、
銀などが焼き付けられて電極がそれぞれ形成されてい
る。
【0020】ヘアーカーラには、後述するように毛髪を
挟み込んだ際の滑り止めに、本体1の半円外周面上に、
ほぼ同形の波形で長さ方向に繰り返されて、相互にほぼ
平行に波打つ本体波状部1dが複数形成され、これら本
体波状部1d…を備える本体波状部外周面1eにほぼ嵌
合する形状に成形されたカバー内周面5cを有する湾曲
した板状の押さえカバー5が前述したように設けられて
いる。本体1と同様に、この押さえカバー5の端部に
は、相互に合うカバー内周面5cと本体波状部外周面1
eとを鋏のように開閉させるための第2把手部5aが設
けられており、前記第1枢軸部1bと同様に、第2把手
部5aに第2枢軸部(枢軸部)5bが設けられている。
よって、本体波状部外周面1eとカバー内周面5cとが
合うように、上記第2枢軸部5bと第1枢軸部1bとを
回動自在に取り付けることにより、押さえカバー5は本
体1に対して回動自在に取り付けられている。その上、
第1把手部1aおよび第2把手部5aには、押さえカバ
ー5を本体1に対して閉じる方向に付勢するバネ6が設
けられ、前記第1把手部1aおよび第2把手部5aを、
手で持って挟み付けたり緩めたりすることにより、前記
本体波状部外周面1eとカバー内周面5cとを鋏のよう
に開閉することができる。
【0021】次に、PTCセラミックスヒータ2の作用
について説明する。このPTCセラミックスヒータ2
は、正温度係数(Positive Temperature Coefficient)
を有する素材、例えばチタン酸バリウムを主原料とした
セラミックス半導体から成り、室温からキュリー温度T
c までは低抵抗であるが、キュリー温度Tc を越えると
急峻に抵抗値が増大する特性を有する感熱素子である。
この特性によりPTCセラミックスヒータ2に電圧を印
加すると、初期消費電力が大きいため急激に温度が上昇
し、温度がキュリー温度を越えると抵抗値が増大するこ
とにより、消費電力が大幅に低下する。これにより、P
TCセラミックスヒータ2は一定温度以上には上がら
ず、安定な温度を保つこととなって、自己温度制御機能
を備える。なお、このPTCセラミックスヒータ2は材
料組成により任意にキュリー温度Tc(抵抗急変温度)
が、約30〜250 ℃の範囲で設定され、本実施例のヘアー
カーラでは、毛髪へのダメージや毛髪のカールのし易さ
などを考慮して、キュリー温度Tc が90〜 110℃に通常
設定される。
【0022】上記のようなヘアーカーラを加温するため
の通電には、例えば図2に示すように、ホールダー7が
使用され、このホールダー7には、上記ヘアーカーラに
おける閉じた状態での本体1および押さえカバー5の外
径にほぼ嵌合するホールダー孔部7aが複数穿設されて
おり、図3に示すように、このホールダー孔部7aの孔
部底面7bには、ヘアーカーラの装着時に、前記金属筒
3の開口他端部3bに対向するように円環状の端子面を
有する孔部第1端子7cと、金属棒端子面4bに対向し
てほぼ同形の対向面を備えるように、円形の端子面を有
する孔部第2端子7dとが設けられている。
【0023】上記のようなヘアーカーラをホールダー7
に装着する際、開口他端部3bおよび金属棒端子面4b
を下にしてヘアーカーラを持ち、開口他端部3bと孔部
第1端子7c、および金属棒端子面4bと孔部第2端子
7dとが面接触するように上方から装着して通電する。
通電すると、図1に示すように、開口他端部3bおよび
金属棒端子面4bを通してPTCセラミックスヒータ2
は、各ヒータ端面2a・2bに電気が印加されて発熱す
る。このPTCセラミックスヒータ2において生じた熱
が、金属筒3に速やかに伝達され、本体1全体に蓄熱さ
れる。続いて、加温されたヘアーカーラを取り上げ、第
1把手部1aおよび第2把手部5aとを持ち、挟む込む
と、押さえカバー5が開き、押さえカバー5と本体1と
の間に毛髪を挟んで、毛髪にヘアーカーラを取り付け
る。このようにして多数のヘアーカーラを毛髪に取り付
けると、図4に示すように、加温されたヘアーカーラで
ある各ホットカーラ9…にそれぞれ毛髪8を挟んで毛髪
8を加温し、その毛髪8に所望のカールを与える。
【0024】このようにヘアーカーラは、図1に示すよ
うに、PTCセラミックスヒータ2が自己温度制御機能
を備えているため、サーモスタットのような温度制御器
が不要となり、機械的温度制御機構が無いことから温度
制御の信頼性が向上すると共に小型軽量にできる。一
方、合成樹脂などから成る本体1内にPTCセラミック
スヒータ2を埋設しているので、PTCセラミックスヒ
ータ2からの熱を無駄なく本体1に伝達して蓄積でき、
無用な空気中への熱放出を防止して熱損失を少なくでき
ることから、消費電力の小さい熱効率のよいヘアーカー
ラとすることが可能となる。なお、上記実施例では、本
体1内において、金属筒3の底部と本体1の第1把手部
1a側一端面との間には、熱伝導路となる金属筒3が設
けられていないので、本体1の外周面上の温度分布が不
均一になる虞れがあり、このため、PTCセラミックス
ヒータ2が、若干第1把手部1aよりに設置されてお
り、この配置位置と金属筒3の底部からの熱放射とによ
り、本体1の外周面上の温度分布をより均一なものとし
ている。
【0025】ところで、従来のヘアーカーラでは、1本
のコネクタ端子で電気的接続を行っていたので、少しで
も斜めにして装着するとそのコネクタ端子の固定端部に
大きな力が加わり易く、このため、その固定端部が緩ん
だり、折れたりして接続不良が生じ易く、ヘアーカーラ
が故障し易かった。しかしながら、上記実施例では、面
接触により電気的に接続されるから、接続時、従来にお
ける棒状の接続端子を用いた場合のような無理な力が、
接続端子としての開口他端部3bおよび金属棒端子面4
bに加わることが無く、従来のような接続端子の緩みな
どに起因する接続不良は生じない。したがって、従来よ
り故障の少ないヘアーカーラとすることができる。
【0026】その上、従来のような接続用の端子を露出
して内蔵するロール形状(略円筒形状)のヘアーカーラ
では、通電のための操作性や組み立て加工性からあまり
小さな、特に外径の小さなヘアーカーラを作製し難く、
このため、得られるウエーブが大きくなっており、ソバ
ージュ用などの小さなウェーブなどには適さないものと
なっていたが、上記実施例のヘアーカーラでは、接続用
端子を露出して内蔵する必要がなく、露出用などの空間
をはぶくことができる。したがって、本体1の外径を従
来より小さくできることにより、小さなウェーブのカー
ルが容易に得られるものとなっている。一方、多数のロ
ール形状のヘアーカーラを、一人で一個ずつ巻き付ける
作業は困難なものとなっていたが、上記実施例では、毛
髪を押さえカバー5と本体1との間に挟み込めばよく、
多数のヘアーカーラを容易に毛髪に取りつけることがで
きる。さらに、従来では、発熱体を毛髪巻胴の中央部に
設けていたため、毛髪巻胴の外周面上の軸方向温度分布
が不均一なものとなっていたが、上記実施例では、ヘア
ーカーラの形状を従来より小さくできるから、相対的に
PTCセラミックスヒータ2の専有体積が増加し、本体
1上の温度分布がより均一なものとすることができる。
これらの結果、ソバージュのような小さなウェーブとな
るようなカールを多数、容易に、均一に形成することが
できる。
【0027】また、従来のようにヘアーカーラをソケッ
トなどに立てて装着すると、ヘアーカーラが長いため安
定が悪かったが、上記実施例のヘアーカーラでは、ホー
ルダー孔部7aに差し込んで通電するため安定性に優れ
ている。
【0028】その上、従来ではPTCセラミックスヒー
タを貫通するコネクタ端子が設けられているため、PT
Cセラミックスヒータの中央部に貫通孔が設けられてい
た。
【0029】しかしながら、上記実施例では、そのよう
な貫通孔を設ける必要がなく、円柱状のPTCセラミッ
クスヒータ2を用いているため、PTCセラミックスヒ
ータ2の成型加工が従来より容易に安価に行うことがで
きる。さらに、ヘアーカーラが使用される度に、PTC
セラミックスヒータ2の加熱と冷却が繰り返されるが、
上記実施例のPTCセラミックスヒータ2では、その貫
通孔の無い形状から、貫通孔を有する従来のPTCセラ
ミックスヒータより熱応力による破損を生じ難くなって
いる。なお、上記実施例では、PTCセラミックスヒー
タ2および本体1の形状を円柱状とした例を挙げたが、
他の形状、例えば六角柱状であってもよい。また、金属
筒3の外周面を第1把手部1a方向に延ばして、金属筒
3を通して伝達される熱伝達部位を増やして構成しても
よい。
【0030】
【考案の効果】以上のように、請求項1の本考案のヘア
ーカーラは、略柱状に成型された本体に、軸方向が本体
と等しい、正特性サーミスタから成る略柱状の発熱体
と、発熱体の径方向外周を覆うと共に、一開放端が本体
の軸方向の一端面に露出し、かつ、上記発熱体の露出開
放端とは軸方向反対側の一端面に接する径方向に延びる
隔壁を有した金属筒と、一端が上記隔壁接触面とは軸方
向反対側の発熱体の一端面に接する一方、他端が上記金
属筒開放端が露出している露出面に露出した金属棒とが
埋設され、かつ、上記金属筒及び金属棒の露出部が、露
出面とほぼ同一面状に形成されているている構成であ
る。
【0031】これによれば、発熱体への電気の供給のた
めに、例えば、ホールダーに装着されたとき、その電気
的接続は、金属筒と金属棒の露出部を介して面接触で行
われるので、接続時、端子に対して従来の棒状の端子の
場合のような無理な力が加わることが無く、従来構成で
は生じ易かった端子の接続不良を低減することができ
る。
【0032】また、従来のヘアーカーラのように、本体
内部の空間に接続用の端子を露出して内蔵せずともよ
く、組み立て加工性や通電のための操作性等を考慮する
必要がないので、本体の径を小さくでき、従来構成のヘ
アーカーラに比べて、より小さなウエーブが得られ、ソ
バージュのような小さなウエーブに対応可能となる。
【0033】また、本体に発熱体を埋設し、本体内部に
空間を設けない構成なので、発熱体からの熱を無駄なく
本体に伝達して蓄積でき、無用の空気中への熱放射を防
止して、熱損失を少なくすることができる。
【0034】さらに、発熱体に従来のように貫通孔を形
成せずともよく、成型加工を容易に安価に行なうことが
できると共に、熱応力による破損を生じ難くなってい
る。
【0035】その結果、迅速な温度上昇が可能であると
共に、過熱事故の虞れがなく、熱効率に優れ、故障し難
く、かつ、ソバージュのような小さなウエーブが容易に
得られるヘアーカーラを提供することができるという効
果を奏する。
【0036】請求項2の考案のヘアーカーラは、上記請
求項1の構成において、上記本体の径方向外周面を覆
い、外周面にあった形状を有するカバーと、本体の上記
露出面とは軸方向反対側の一端面から延びる第1把手部
と、上記カバーの一端から第1把手部と同じ方向に延び
る第2把手部と、これら第1及び第2把手部に設けら
れ、カバーを開閉自在に支持する枢軸部と、これら第1
及び第2把手部間に配され、カバーを本体に対して閉じ
る方向に付勢するバネとが設けられている構成である。
【0037】これにより、上記請求項1の構成による効
果に加え、ヘアーカーラに毛髪を巻き付けるような作業
を行なうことなく、毛髪をカバーと本体との間に挟み込
む簡単な作業だけで、さらに容易にソバージュのような
小さなウエーブを得ることができるという効果を併せて
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘアーカーラにおける要部断面図であ
る。
【図2】上記ヘアーカーラおよびこれに通電するための
ホールダーの斜視図である。
【図3】上記ヘアーカーラおよび上記ホールダーの要部
断面図である。
【図4】上記ヘアーカーラの使用例を示す説明図であ
る。
【図5】従来例のヘアーカーラの要部断面図である。
【図6】上記ヘアーカーラおよびこれに通電するための
ホールダーの斜視図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 第1把手部 1b 第1枢軸部(枢軸部) 1c 本体端子設置面(露出面) 2 PTCセラミックスヒータ(発熱体) 3b 開口他端部 4b 金属棒端子面 5 押さえカバー(カバー) 5a 第2把手部 5b 第2枢軸部(枢軸部) 6 バネ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略柱状に成型された本体に、軸方向が本体
    と等しい、正特性サーミスタから成る略柱状の発熱体
    と、発熱体の径方向外周を覆うと共に、一開放端が本体
    の軸方向の一端面に露出し、かつ、上記発熱体の露出開
    放端とは軸方向反対側の一端面に接する径方向に延びる
    隔壁を有した金属筒と、一端が上記隔壁接触面とは軸方
    向反対側の発熱体の一端面に接する一方、他端が上記金
    属筒開放端が露出している露出面に露出した金属棒とが
    埋設され、かつ、上記金属筒及び金属棒の露出部が、露
    出面とほぼ同一面状に形成されていることを特徴とする
    ヘアーカーラ。
  2. 【請求項2】上記本体の径方向外周面を覆い、外周面に
    あった形状を有するカバーと、本体の上記露出面とは軸
    方向反対側の一端面から延びる第1把手部と、上記カバ
    ーの一端から第1把手部と同じ方向に延びる第2把手部
    と、これら第1及び第2把手部に設けられ、カバーを開
    閉自在に支持する枢軸部と、これら第1及び第2把手部
    間に配され、カバーを本体に対して閉じる方向に付勢す
    るバネとが設けられていることを特徴とする請求項1記
    載のヘアーカーラ。
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