JPH04102901U - ヘアーカーラ - Google Patents

ヘアーカーラ

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JPH04102901U
JPH04102901U JP297691U JP297691U JPH04102901U JP H04102901 U JPH04102901 U JP H04102901U JP 297691 U JP297691 U JP 297691U JP 297691 U JP297691 U JP 297691U JP H04102901 U JPH04102901 U JP H04102901U
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JP
Japan
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hair
heater
terminal
hair curler
ptc
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Application number
JP297691U
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English (en)
Inventor
佳信 尾原
恭宏 中上
Original Assignee
積水化成品工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴1内に有底
の金属筒2を備える。この金属筒2の底部に当接して正
特性サーミスタから成る円盤状のヒータ3を設ける。こ
のヒータ3に電気を供給する2本の棒状の端子12・1
3を近接して設ける。 【効果】 正特性サーミスタから成るヒータに一本の端
子で電気を供給する従来よりも、上記構成のように2本
の端子12・13を備える方が、装着時に各端子12・
13の固定端部に加わる力が分散する。よって、端子1
2・13の緩みなどが減り、故障が少なくなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば毛髪にカールを与えるヘアーカーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、上記のようなヘアーカーラとしては、電気加熱式のものが知られて おり、例えば、内部に蓄熱物質を有する筒状の毛髪巻胴を、加熱棒と呼ばれる 電気ヒータで加熱される棒、または水蒸気によって間接的に加熱する型式のもの や毛髪巻胴内にニクロム線などの発熱体を組み込み、これをサーモスタット等 で制御する型式のものがある。しかしながら、これらのヘアーカーラでは、温度 制御、使用勝手などに問題点がある。すなわち、の型式では、加熱準備時間に 5分から15分の長時間が必要であり、また、水蒸気を使用するときはその扱い が不便であり、さらに、水蒸気または加熱棒の加熱では、それらの加熱が間接的 なため大きな熱容量が必要となっている。一方、の型式では、サーモスタット 等の温度制御の不調なとき、過熱事故を生じる虞れがある。
【0003】 そこで、上記のような問題を回避したヘアーカーラの一例として、自己温度制 御機能を備える正特性サーミスタ(以下、PTCという)から成るヒータを内蔵 するヘアーカーラ(特開昭54−36863号公報)が開示されている。このヘ アーカーラでは、図4に示すように、合成樹脂でできた毛髪巻胴21が、縦断面 が略H字型で、かつ中空筒状に形成されている。この毛髪巻胴21の長手方向の 中央部に位置するウエブ22に、円環状のPTCヒータ23が同軸方向に埋設さ れている。また、このヘアーカーラには、それぞれ有底筒状の導電性を備える一 対の上下両金属筒24・25がそれらの各底部26・27間で上記PTCヒータ 23を挟みつけて同軸に配設されている。そして、PTCヒータ23に電気接続 する端子28が、下金属筒25内において同軸方向に突出するように設けられ、 この端子28は、棒状の第1端子29の外周に、その両端部を残して絶縁体30 を介して筒状の第2端子31を被せて構成されており、第2端子31後端の接続 フランジ32を下金属筒25の底部27に面接させると共に第1端子29を同じ く上金属筒24の底部26に貫通接触させ、それぞれ上下両金属筒24・25を 介して前記PTCヒータ23の両端に電気接続している。
【0004】 このようなヘアーカーラでは、図5に示すように、毛髪巻胴21がホールダー 34に設けたソケット33に差し込んで使用される。このとき、ソケット33内 のプラグより、図4に示す前記端子28を介してPTCヒータ23に電気を供給 してPTCヒータ23にて発生する熱を上下の両金属筒24・25によって毛髪 巻胴21全体に伝達し、この合成樹脂の毛髪巻胴21で熱を蓄積する。この後、 このヘアーカーラを取り上げ、毛髪巻胴21の外周に毛髪を巻き付け、その毛髪 に熱を与えて所望のカールを与えるわけである。このようなヘアーカーラにおい ては、所定の温度までは用いているPTCヒータ23が低抵抗であるため消費電 力が大きく、迅速に温度が上昇し、その所定の温度を越えると急激に抵抗値が高 くなり、その温度を保つ性質を有するため、過熱事故は生じない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記構成では、PTCヒータ23に電気を供給する端子28が一本 の棒状であるので、ヘアーカーラをソケット33に差し込むとき、少し斜めに差 し込んだりすると端子28の固定端側に大きな力が加わる。このようなことが繰 り返されると、PTCヒータ23に接続されている第2端子31後端の接続フラ ンジ32の接触面や第1端子29の上金属筒24の底部26への接触面が緩み易 く、さらには端子28が折れることもあり、接続不良により上記ヘアーカーラが 故障し易いという問題を生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案のヘアーカーラは、毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴内に有底の金属筒 を備え、この金属筒の底部に当接して正特性サーミスタから成る盤状の発熱体が 設けられ、この発熱体に電気を供給する2本の棒状の端子が近接して設けられて いることを特徴としている。
【0007】
【作用】
上記の構成によれば、発熱体に電力を供給するには、例えばプラグ等に2本の 端子を装着接続して行う。したがって、上記のように2本の端子を用いれば、従 来のように1本の端子をプラグ等に装着接続する際に端子の固定端部に加わる力 が2本に分散され、1本当たりに加わる力が小さくなる。このことから、各端子 の固定端部の緩みや、さらには端子の折れなどが低減される。
【0008】
【実施例】
本考案の一実施例について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通り である。 図3に示すように、ヘアーカーラには、耐熱性を有する合成樹脂から成る毛髪 巻胴1が略円筒状に成型されて用いられる。この毛髪巻胴1内には、アルミニウ ム等から成る有底円筒状の金属筒2の筒部がほぼ同軸となるように埋設され、こ の金属筒2の底部に当接する円盤状の正特性サーミスタから成るPTCセラミッ クスヒータ3がほぼ同軸上に配設され、さらに、PTCセラミックスヒータ3に 電気を供給する2本の第1コネクターピン12および第2コネクターピン13が 相互に近接して平行にそれぞれ設けられている。さらに、PTCセラミックスヒ ータ3の取付について詳しく説明すると、図1に示すように、PTCセラミック スヒータ3の外周面には、毛髪巻胴1の内周面に径方向内向きに突出して設けら れた円環状のフランジ部10の内周面が当接しており、このフランジ部10の軸 方向の厚さはPTCセラミックスヒータ3の厚さとほぼ等しく形成されている。
【0009】 一方、毛髪巻胴1の内周面に嵌合して略円盤状のベース6が、前記金属筒2の底 部14との間でPTCセラミックスヒータ3を軸方向両側から挟むように固定さ れている。このベース6には、金属筒2の底部14およびフランジ部10を通る 複数のリベット7…が設けられ、金属筒2の底部14をフランジ部10に密着さ せることで、金属筒2の底部14がPTCセラミックスヒータ3に密着して当接 している。
【0010】 前記各コネクターピン12・13とPTCセラミックスヒータ3との電気的接 続では、まず、第1コネクターピン12が、その先端を毛髪巻胴1の同軸方向外 向きに、その後端を座金を介してPTCセラミックスヒータ3の第1電極面15 に当接して電気的に接続されるように、ベース6を貫通して固定されている。
【0011】 次に、第2コネクターピン13が、PTCセラミックスヒータ3との間に板状 の絶縁体5を配して第1電極面15との絶縁を確保してベース6を貫通して固定 されている。この絶縁体5にも、前記ベース6におけるリベット7と同様なリベ ット7が設けられ、このリベット7により絶縁体5に当接するフランジ部10と このフランジ部10に当接する金属筒2の底部14を貫通して絶縁体5が固定さ れ、また、この絶縁体5を密着して覆うベース6によっても絶縁体5が毛髪巻胴 1内に固定される。PTCセラミックスヒータ3のもう一方の電極である第2電 極面16と前記第2コネクターピン13との接続では、金属筒2と電気的に接続 するための金属片8を用いており、この金属片8は、この一端部が第2コネクタ ーピン13と接続され、ベース6と絶縁体5との間に挟まれながら径方向外向き に延びていて、毛髪巻胴1の筒部に達するとそこでほぼ直角に折れ曲がって金属 筒2方向に延び、この金属片8の他端が金属筒2の外周面と接続される。これに より、金属筒2の底部と当接している第2電極面16は、金属筒2および金属片 8を通して第2コネクターピン13と電気的に接続されている。このような金属 片8を介しての第2コネクターピン13と金属筒2との接続を取りだしてみると 、図2に示すようになる。
【0012】 また、図1に示すように、ベース6から突出している各コネクターピン12・ 13を保護すると共に図示しないソケット等への装着時に真っ直ぐにソケット等 に挿入されるように、コネクターピン12・13を囲むように円環状のガイド部 9が前記ベース6にほぼ同軸に、軸方向外向きに突設されている。このガイド部 9の高さは、コネクターピン12・13を保護することからコネクターピン12 ・13の先端より高く、また、取り扱い上から毛髪巻胴1の開口端部よりはみ出 さない程度の高さに設けられる。
【0013】 正特性サーミスタとしてのPTCセラミックスヒータ3は、正特性温度係数( Positive Temperature Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バリウムを 主原料としたセラミックス半導体から成り、室温からキュリー温度Tc までは低 抵抗であるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が増大する特性を有す る感熱素子である。この特性によりPTCセラミックスヒータ3に電圧を印加す ると、初期電力が大きいため急激に温度が上昇し、温度がキュリー温度を越える と抵抗値が増大することにより、消費電力が大幅に低下する。これにより、PT Cセラミックスヒータ3は一定温度以上には上がらず、安定な温度を保つことと なって、自己温度制御機能を備える。なお、このPTCセラミックスヒータ3は 材料組成により任意にキュリー温度Tc (抵抗急変温度)が設定でき、およそ30 〜250 ℃の範囲で設定できる。
【0014】 上記のヘアーカーラは、以上のように、発熱体として正特性サーミスタを使用 しているので、通電されると、低抵抗であるので迅速に所定の温度までPTCセ ラミックスヒータ3の温度が上昇し、その温度でほぼ一定となる。このようにP TCセラミックスヒータ3は自己温度制御機能を備えているため、サーモスタッ トのような温度制御器が不要となり、機械的温度制御機構が無いことから温度制 御の信頼性が向上すると共に小型軽量にできる。一方、合成樹脂でできた毛髪巻 胴1内にPTCセラミックスヒータ3を埋設しているので、PTCセラミックス ヒータ3からの熱を無駄なく毛髪巻胴1に伝達して蓄積でき、無用な空気中への 熱放出を防止して熱損失を少なくできることから、消費電力の小さい熱効率のよ いヘアーカーラとすることが可能となる。
【0015】 そして、上記のようなヘアーカーラが電気的な接続を行うためにソケット等に 装着される際、2本のコネクターピン12・13を用いて行われる。ところで、 従来のヘアーカーラでは、1本のコネクタ端子で電気的接続を行っていたので、 少しでも斜めにして装着するとそのコネクタ端子の固定端部に大きな力が加わり 易く、このためその固定端部が緩んだり、折れたりして故障し易かった。しかし ながら、上記では、そのような力がコネクターピン12・13に分散され、さら に、ガイド部9が設けられていることから、一本当たりに加わる力が小さくでき 、各コネクターピン12・13の固定端部の緩みや各コネクターピン12・13 の折れなどが低減される。したがって、各コネクターピン12・13における固 定端部の緩みや、各コネクターピン12・13の折れなどに起因する接触不良が 低減され、よって、ヘアーカーラの故障が減少する。また、従来ではPTCセラ ミックスヒータを貫通するコネクタ端子が設けられているため、PTCセラミッ クスヒータの中央部に貫通孔が設けられていた。しかしながら、上記では、その ような貫通孔を設ける必要がなく、円盤状のPTCセラミックスヒータ3を用い ているため、PTCセラミックスヒータ3の成型加工が従来より容易に安価に行 うことができる。さらに、ヘアーカーラが使用される度に、PTCセラミックス ヒータ3の加熱と冷却が繰り返されるが、上記のPTCセラミックスヒータ3で は、その貫通孔の無い形状から、貫通孔を有する従来のPTCセラミックスヒー タより熱応力による破損を生じ難くなっている。これらの結果、上記のような優 れた特性を備えるヘアーカーラが安価に得ることができる。
【0016】
【考案の効果】
本考案のヘアーカーラは、毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴内に有底の金属筒 を備え、この金属筒の底部に当接して正特性サーミスタから成る盤状の発熱体が 設けられ、この発熱体に電気を供給する2本の棒状の端子が近接して設けられて いる構成である。
【0017】 それゆえ、上記のように2本の端子を用いれば、従来のように1本の端子をプ ラグ等に装着接続する際に端子の固定端部に加わる力が分散され、1本当たりに 加わる力が小さくなる。このことから、端子の固定端部の緩みや、さらには端子 の折れなどが低減される。この結果、ヘアーカーラの故障が低減されるという効 果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘアーカーラの要部断面図である。
【図2】上記ヘアーカーラにおける第2コネクターピン
と金属筒とを金属片を介する接続を示すヘアーカーラの
要部斜視図である。
【図3】上記ヘアーカーラにおける毛髪巻胴の一部を除
いて内部構造を示すヘアーカーラの概略斜視図である。
【図4】従来のヘアーカーラの概略断面図である。
【図5】上記のヘアーカーラに通電しているホールダー
の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 毛髪巻胴 2 金属筒 3 PTCセラミックスヒータ(発熱体) 12 第1コネクターピン(端子) 13 第2コネクターピン(端子)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴内に有底
    の金属筒を備え、この金属筒の底部に当接して正特性サ
    ーミスタから成る盤状の発熱体が設けられ、この発熱体
    に電気を供給する2本の棒状の端子が近接して設けられ
    ていることを特徴とするヘアーカーラ。
JP297691U 1991-01-31 1991-01-31 ヘアーカーラ Pending JPH04102901U (ja)

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JP297691U JPH04102901U (ja) 1991-01-31 1991-01-31 ヘアーカーラ

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049481A (ja) * 1983-08-29 1985-03-18 Toshiba Corp 単語認識装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6049481A (ja) * 1983-08-29 1985-03-18 Toshiba Corp 単語認識装置

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