JPH0140617Y2 - - Google Patents

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JPH0140617Y2
JPH0140617Y2 JP15134781U JP15134781U JPH0140617Y2 JP H0140617 Y2 JPH0140617 Y2 JP H0140617Y2 JP 15134781 U JP15134781 U JP 15134781U JP 15134781 U JP15134781 U JP 15134781U JP H0140617 Y2 JPH0140617 Y2 JP H0140617Y2
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heating element
temperature coefficient
positive temperature
coefficient thermistor
press
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電気半田ごてに係り、特に正の抵抗温
度特性を有する磁器半導体発熱体を加熱源とする
電気半田ごてに関する。
一般に、チタン酸バリウム系磁器半導体あるい
はチタン酸鉛ランタン系磁器半導体等の磁器を用
いた発熱体は正の抵抗温度係数を有し、かつある
温度範囲に到ると急激な抵抗抗変化が起こること
が知られている。そしてこの種の発熱体を加熱源
として用いることにより、バイメタル等の温度調
節装置を用いることなく被加熱源を所定の温度ま
で上昇させ、その後一定温度に保つことができ
る。
ところで、この種の磁器半導体(以下正特性サ
ーミスタと称す)を発熱源とする従来の電気半田
ごてにおいては、発熱体として対向電極部の面積
が相互に同一な平板状の正特性サーミスタが用い
られている。このため、耐電圧の関係から使用電
圧(例えばAC100V,200V,240V)に耐えるよ
うに組成あるいは厚さ等を適当に撰択して各別に
設計しなければならず、同一の正特性サーミスタ
を用いて抵電圧から高電圧まで使用することはで
きないという難点がある。
すなわち、正特性サーミスタは第1図に示すよ
うな抵抗温度特性があるため、ある特定温度から
急激な抵抗増加を起こす抵抗急上昇点(キユリー
点)aを有し、温度の上昇に伴なつて抵抗が増加
し、抵抗温度特性極大点bに達した後は抵抗を減
少させる傾向にある。
一般に正特性サーミスタを発熱体として用いる
範囲は、前記キユリー点aから抵抗温度特性極大
点bに到るまでの温度領域であり、前記極大点b
からはラン・アウエイ(run away)と呼ばれ、
ジユール熱による温度上昇によつて正特性サーミ
スタは熱的な破壊に到ることが知られている。
このような性質を有する正特性サーミスタは、
金属酸化物を焼結してなる多結晶体であるため
個々の結晶の大きさが不揃いとなるとともに、結
晶と結晶との間の粒界の大きさにもバラ付きが生
じる。これは単に正特性サーミスタ中において抵
抗の大きい部分と小さい部分とが生じることを意
味する。一般にAC100V用の正特性サーミスタで
は1.5〜3.0mm厚のものが用いられているが、この
ように厚みが比較的薄く、しかも対向電極部面積
が同一な板状のものに電圧を印加した場合には、
正特性サーミスタ中の前記する抵抗の小さい部分
の電流密度が高くなつて瞬時的に部分加熱とな
り、この部分が前記極大点bを越えてジユール熱
破壊が起こり易くなる。したがつて従来の電気半
田ごてにおいては、高い耐電圧を期待することが
できない。
本考案はかかる現況に鑑み創案されたもので、
その目的とするところは、耐電圧を向上させるこ
とができるとともに、高い熱効率および耐衝撃性
を確保することがでかできる電気半田ごてを提供
することにある。
本考案は、耐電圧、耐衝撃性および熱効率を向
上させる手段として、正特性サーミスタで構成さ
れる発熱体を、外周面と内周面とが電極部をなす
円筒状に形成するとともに、内周面側の電極部の
面積を外周面側の電極部の面積に対して0.8以下
とし、かつこの発熱体を、こて先基端部から軸方
向に設けた凹部内に電気絶縁物を介し圧入して発
熱体の内周側を空間として残し、発熱体の外周面
から主として熱エネルギを取出すようにしたこと
を特徴とする。
以下考案を図示する一実施例に基づいて説明す
る。
第2図において1は合成樹脂からなる筒状の把
手であり、この把手1の先端側には筒状のキヤツ
プ2が嵌入され止めねじ3を介して位置固定され
ている。また把手1の後端側からは、電源コード
4と同時成形されて一体をなす軟質樹脂製のコー
ドプロテクタ5が嵌入され、このコードプロテク
タ5はコード止めねじ6を介して把手1に固定さ
れている。
一方、前記キヤツプ2には、第2図に示すよう
にステンレス鋼その他の耐蝕性金属材料で形成さ
れたパイプ7の基端部が挿入固定され、このパイ
プ7の先端部には純銅製等のこて先8が圧入固定
されている。
このこて先8は、第3図および第4図に示すよ
うに前記パイプ7に圧入される筒状の圧入部8a
と、この圧入部8aの先端側に鍔部8cを介して
一体に連結されるこて先本体8bとから構成され
ており、圧入部8a周壁の対向する2箇所には軸
方向にスリツト9が設けられ、また鍔部8cは圧
入部8aをパイプ7に圧入する際のストツパをな
している。そして前記圧入部8a内には、第3図
に示すように2個の正特性サーミスタ10が圧入
されている。
各正特性サーミスタ10は、第5図に示すよう
に圧入部8aの内径より稍小さい外径を有し軸方
向の長さが短かい円筒状に形成されており、その
外周面積S1に対する内周面積S2の割合S2/S1
0.8以下となるように設定されている。そして、
各正特性サーミスタ10の外周面および内周面に
は、例えばニツケルメツキ等が施されて一対の電
極部がそれぞれ形成されている。これら両正特性
サーミスタ10は、ドーナツ円板状の絶縁体11
を介して軸方向に連続配置されており、その内周
面側には軸方向にスリツト12aを有するC形筒
状の内側電極12がそのスプリングバツクにより
弾圧止着され、また外周面側には樋状の外側電極
13がその外面側に巻設される絶縁シート14に
より圧接されて両正特性サーミスタ10を並列に
接続している。そして両正特性サーミスタ10は
この状態で前記圧入部8a内に圧入され、必要に
応じ圧入部8aの外側面から押圧加工が施されて
正特性サーミスタ10外周面と圧入部8aとが絶
縁シート14を介して密着するようになつてい
る。この正特性サーミスタ10の先端と圧入部8
aの底部との間には、第3図に示すように円板状
の絶体15が介装されている。また前記各電極1
2,13からは、第2図、第3図および第5図に
示すように保護チユーブ16で被覆されたリード
線17がそれぞれ引出され、各リード線17は端
子18を介して前記電源コード4に接続されてい
る。
次に作用について説明する。
正特性サーミスタ10に通電すると、正特性サ
ーミスタ10は第1図に示すキユリー点a付近か
ら極大点bに到るまでの範囲で発熱し、受熱板と
して機能する圧入部8aを介して熱がこて先本体
8bに伝えられ、こて先8の温度は安定状態に入
る。これは正特性サーミスタ10の抵抗がキユリ
ー点a以上に急増して電流が制限されるためであ
る。
なお実使用状態では、熱負荷を加えるとこて先
本体8bの温度が下がり、圧入部8aを介して正
特性サーミスタ10の温度が下がつて抵抗も下が
るため電流が増加する。
しかして、正特性サーミスタ10はキユリー点
a付近で無接点のサーマルスイツチとして機能す
る。
この際、受熱板をなす圧入部8aがこて先本体
8bと同材質の一体構造となつており、しかも正
特性サーミスタ10は圧入部8aに圧接している
ので、熱効率が極めて良好でこて先8は迅速に加
熱される。
ところで、円筒状をなす前記正特性サーミスタ
10においても、平板状の従来のものと同様部分
的に抵抗の大きい部分と小さい部分とが存在す
る。ところが、本実施例に係る正特性サーミスタ
10は、前記するように外周面積S1に対する内周
面積S2の割合S2/S1が0.8以下となつているので、
正特性サーミスタ10の外周面に形成される外側
電極部面積に比較して正特性サーミスタ10の内
周面に形成される内側電極部面積が大幅に小さく
なり、したがつて抵抗の部分的なバラ付きは大き
な問題とはならなくなる。
すなわち、過渡現象において、正特性サーミス
タ10に電圧を印加すると、内外電極部面積の差
に起因して正特性サーミスタ10の内側の電流密
度が外側の電流密度に比較して高くなり、径方向
に電流密度の差が生じる。これは内側から外側に
向かつて熱が次第に拡がつていくことを意味し、
正特性サーミスタ10の経方向において発熱に時
間差が生じる。換言すれば、内側から外側に向か
つて高抵抗の輪が拡がつていくことになる。この
ため、内側の抵抗が第1図における極大点b付近
であるときには外側は極大点bには達しておら
ず、外側の抵抗が極大点bに近付いたときには正
特性サーミスタ10は全体として前記極大点b以
下のところで安定状態に入る。
しかして、正特性サーミスタ10に内在する抵
抗の部分的なバラ付きは問題とならず、高電圧を
印加しても前記極大点bを越えにくくなつてジユ
ール熱被壊が防止される。したがつて低い電圧か
ら高い電圧まで使用することができる。
なお、外周面積S1に対する内周面積S2の割合
S2/S1が0.8以上の円筒状正特性サーミスタの場
合には、その内外周面にそれぞれ形成される電極
部面積の差が少なくなり、したがつて内側と外側
との電流密度の差も少なくなる。このため前述の
ような効果を充分に期待することはできない。
第6図は本実施例に係る円筒状の正特性サーミ
スタ10と、これと組成および厚さが同一でしか
も対向電極部面積が相互に同一な平板状正特性サ
ーミスタとの電圧電流特性を比較したものであ
り、図において特性Aは本実施例に係る正特性サ
ーミスタ10を示し、また特性Bは前記平板状正
特性サーミスタを示す。
第6図からも明らかなように本実施例に係る正
特性サーミスタ10は、従来の正特性サーミスタ
に比べて高い電圧までジユール熱破壊を生じるこ
となく使用できることが判る。
以上説明したように本実施例によれば以下の如
き効果を奏する。
(1) 耐電圧を向上させることができるので、例え
ば自動車のバツテリを電源とする半田ごてをそ
のままの構造で商用電源にも使用できる。この
ため、使用電圧に合わせて各別に製作する必要
がなく、国内用として製造した半田ごてをその
まま米国に輸出する場合等に特に有効である。
(2) 正特性サーミスタ10はこて先本体8bと一
体をなす圧入部8bに圧接しているので、正特
性サーミスタ10の熱が直接こて先8に伝えら
れ熱効率が良好となる。
(3) 正特性サーミスタ10は圧入部8a内に圧入
されて位置固定され、しかも圧入部8aと正特
性サーミスタ10との間に介装された絶縁シー
ト14が緩衝材として機能するので、耐衝撃性
を大幅に向上させることができる。
(4) 圧入部8aには軸方向にスリツト9が設けら
れているので、正特性サーミスタ10を圧入し
易くなるとともに、圧入部8aをその外面側か
ら押圧加工する際に正特性サーミスタ10とな
じみ易くなる。
(5) 両正特性サーミスタ10は絶縁体11を介し
て軸方向に連続配置されているので、電極1
2,13の処理が容易である。また内側電極1
2により両正特性サーミスタ10は一体に連結
されているので組立ても容易である。
(6) 両正特性サーミスタ10は絶縁体11を介し
て電気的に絶縁されているので、両電極12,
13と各正特性サーミスタ10との接触抵抗が
相互に異なる場合でも何等支障がない。
(7) 正特性サーミスタ10は短筒状をなしている
ので、軸方向に長い筒状の場合と異なり製造時
の高温焼成によつて鼓状に収縮変形するおそれ
は全くない。
以上説明したように本考案は、正特性サーミス
タで構成される発熱体を、外周面と内周面とが電
極部をなす円筒状に形成するとともに、内周面側
の電極部の面積を外周面側の電極部の面積に対し
て0.8以下とし、かつこの発熱体を、こて先基端
部から軸方向に設けた凹部内に電気絶縁物を介し
圧入して発熱体の内周側を空間として残し、発熱
体の外周面から主として熱エネルギを取出すよう
にしているので、発熱体の組成および厚さを変更
することなく耐電圧を向上させて低電圧から高電
圧まで使用することができる。
また発熱体の外周面は凹部内面に電気絶縁物を
介して圧接しているので、熱効率および耐衝撃性
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は正特性サーミスタの抵抗温度特性を示
すグラフ、第2図は本考案の一実施例を示す断面
図、第3図は第2図の要部拡大図、第4図はこて
先の正面図、第5図は正特性サーミスタと電極と
の関係を示す分解斜視図、第6図は本考案に係る
正特性サーミスタと平板状の従来の正特性サーミ
スタとの電圧電流特性を比較して示すグラフであ
る。 8……こて先、8a……圧入部、8b……こて
先本体、9……スリツト、10……正特性サーミ
スタ、11,15……絶縁体、12……内側電
極、13……外側電極、14……絶縁シート。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 正の抵抗温度特性を有する磁器半導体発熱体
    を加熱源とする電気半田ごてにおいて、前記発
    熱体を、外周面と内周面とが電極部をなす円筒
    状に形成するとともに、内周面側の電極部の面
    積を外周面側の電極部の面積に対して0.8以下
    とし、かつこの発熱体を、こて先基端部から軸
    方向に設けた凹部内に電気絶縁物を介し圧入し
    て発熱体の内周側を空間として残し、発熱体の
    外周面から主として熱エネルギを取出すように
    したことを特徴とする電気半田ごて。 2 凹部を、発熱体の外形に対応する穴状とした
    ことを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の電気半田ごて。 3 穴の周壁に、軸方向のスリツトを設けたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第2項記
    載の電気半田ごて。
JP15134781U 1981-10-12 1981-10-12 電気半田ごて Granted JPS5857370U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15134781U JPS5857370U (ja) 1981-10-12 1981-10-12 電気半田ごて

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JP15134781U JPS5857370U (ja) 1981-10-12 1981-10-12 電気半田ごて

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Publication Number Publication Date
JPS5857370U JPS5857370U (ja) 1983-04-18
JPH0140617Y2 true JPH0140617Y2 (ja) 1989-12-04

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