JPH0210557B2 - - Google Patents

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JPH0210557B2
JPH0210557B2 JP11743482A JP11743482A JPH0210557B2 JP H0210557 B2 JPH0210557 B2 JP H0210557B2 JP 11743482 A JP11743482 A JP 11743482A JP 11743482 A JP11743482 A JP 11743482A JP H0210557 B2 JPH0210557 B2 JP H0210557B2
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JP
Japan
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heating element
resistance
central member
mosi
thermal expansion
Prior art date
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JP11743482A
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English (en)
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JPS598293A (ja
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Nobue Ito
Kinya Atsumi
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、例えばデイーゼル機関のグロープラ
グに適用して好都合なセラミツクヒータに関する
ものである。 従来のヒータはNi−Cr合金などの発熱線を備
えているが、温度の高い雰囲気で使用すると酸化
してしまうという問題がある。 そこで、本発明は以下に詳述する発明者の鋭意
研究の結果を基に提案されたものであつて、電気
絶縁性セラミツクで構成した中心部材の外面に
MoSi2(珪化モリブデン)とSi3N4(窒化珪素)と
を含む発熱体を設け、中心部材をSi3N4とAl2O3
(酸化アルミニウム)を含む材料で構成し、中心
部材の窒化珪素の占める割合を10モル%〜70モル
%に設定することで耐酸化性がよく、耐熱衝撃性
もよいなどの種々の利点を有したセラミツクヒー
ターを提供することを目的とするものである。 以下に本発明の案出過程も含めて本発明を詳細
に説明する。 発明者らは、グロープラグの外表面に露出して
用いる発熱体としての適正をみるために珪化モリ
ブデン、その他種々の高融点材料について耐酸化
テストを行なつた。共通の大きさに切出したテス
ト品を1000℃、15時間大気中に放置し、重量変化
により耐酸化性を調査した。結果を第1表に示
す。
【表】 第1表より知られるように、重量変化が極めて
少なく耐酸化性にすぐれているのはSiCとMoSi2
である。これらに比べ耐熱金属系統は耐酸化性に
劣り、グロープラグの外表面発熱体として使用し
た場合、経時変化が大きく実用的とはいえない。
Ptは耐酸化テスト結果は良好であるが、高価な
ため量産品には適さない。SiCは酸化テスト結果
は良好であるが抵抗が200Ω−cmと高く、グロー
プラグのように小型発熱体で入力電圧が12〜24V
という低いものには使用不能である。これに対し
てMoSi2は、4.2×10-5Ω−cmと抵抗も低く、グ
ロープラグのように小型の発熱体で要求抵抗値が
0.1〜1.5Ωを充分達成することができる。また
MoSi2は耐酸化性も良好で、グロープラグの外表
面発熱体として充分に使用できる。 グロープラグ用発熱体としては、抵抗温度係数
が大きい方が望ましい。抵抗温度係数が大きい場
合、通電初期に大電流が流れ発熱体の温度上昇と
ともに抵抗が上昇して電流値が制限され、過熱が
防止される。グロープラグでなくても、かかる特
性を要求されるヒータ装置は種々ある。第1図は
抵抗温度係数が異る発熱体の温度と通電時間の関
係を示すもので、抵抗温度係数が大きいもの(線
a)は小さいもの(線b)に比べ、初期に大電流
を流すことができ急速過熱が可能である。 次に主たる高融点材料の抵抗温度係数を第2表
に示す。
【表】 第2表で知られるようにMoSi2は大きな抵抗温
度係数を有し、従来のNi−Cr発熱体に比べ初期
電流値を大きくして急速加熱することが可能とな
る。 このようにMoSi2はすぐれた耐酸化性を有し、
比抵抗も低く、抵抗温度係数も大きく急速加熱が
可能であり、発明者らのテスト結果では、MoSi2
は外表面発熱方式のグロープラグの発熱体として
実用に適した唯一のものであると認められた。 しかしながらMoSi2は高温強度が低く、また熱
膨張係数も7.7×10-6-1と大きく急熱急冷が繰
返されるグロープラグに使用する場合、高温強度
の向上と熱膨張係数を低下させ熱衝撃に強いもの
に改善する必要がある。発明者らはMoSi2に窒化
珪素(Si3N4)を混入することで上記欠点を解決
した。表3にMoSi2とSi3N4を種々の割合で混入
した場合の耐酸化テスト重量変化率、高温強度、
熱膨張係数及び常温比抵抗を示す。テスト条件は
次のとおりである。 耐酸化テスト:1000℃×15hr、空気中 高強強度:試料40×3×4mm、 荷重速度0.5mm/min 1300℃、空気中の3点曲げ試験で、試料が破
壊もしくは大幅に変形した際の荷重を示す。 熱膨張係数:室温〜800℃の平均熱膨張係数 表3よりSi3N4の混入によつて高温破壊強度が
向上し熱膨張係数が低下していることが判明す
る。この効果はSi3N4の混入量が多い程大きいが
Si3N4の混入により逆に比抵抗が増加する傾向に
ある。そのためSi3N4の発熱体への混入量は、10
モル%程度から70モル%程度までの範囲が望まし
い。また、Si3N4の混入により耐酸化性が劣るよ
うなことはない。
【表】
【表】 かかる発熱体を外表面発熱方式として使用する
に際し、本発明者は第2図のものを考えた。これ
は耐熱電気絶縁性セラミツクよりなる中心部材1
2の先端外周に上記発熱体11を接合し、中心部
材12に埋設した金属線13を電源の正極に、発
熱体11の外面を電源の負極に各々電気的に接続
したものである。 このように絶縁セラミツクよりなる中心部材1
2の外周部に発熱体11を接合した構造のグロー
プラグを実際に製作しようとする場合、発熱体1
1にMoSi2とSi3N4の混合体を使用し、中心部材
12を代表的なセラミツクである酸化アルミニウ
ム;アルミナ(Al2O3)あるいはSi3N4単独で構
成し、両者を接合しようとするとクラツクが発生
する。発明者らはその原因が両者の熱膨張係数の
違いにあることをつきとめ、Si3N4とAl2O3との
混合体で中心部材12を構成することで発熱体1
1と中心部材12との接合に成功した。表4に
Si3N4の混合体の熱膨張係数を示す。
【表】 熱膨張係数は、Si3N4の%が増加するほど減少
していく。中心部材と発熱体との熱膨張係数はで
きるだけ一致させるのが望ましく、発熱体への
Si3N4への添加量は10モル%〜70モル%が望まし
いので、この熱膨張係数に合致させるには、中心
部材のSi3N4の添加量は10〜70モル%となる。 第3図は発熱体と中心部材との組付構造を、グ
ロープラグに適用した場合を示すものである。第
3図に示すようにMoSi2とSi3N4の混合体の焼結
板11a,11b、電気絶縁セラミツク材である
Si3N4とAl2O3の焼結板12a,12bおよび耐
熱性金属、例えばタングステンよりなる金属線1
3a,13bにより構成されている。焼結板12
a,12bには段部が形成され基端側が厚肉とな
つている。また一方の焼結板12bの表面には縦
方向に溝121bが形成されている。金属線13
a,13bの先端には直角方向の折曲部131
a,131bが形成されている。 そして、製造に際しては、金属線13a,13
bを焼結板12bの溝121bにセツトしてその
上に焼結板12aを重ねる。そのとき金属線13
a,13bを折曲部131a,131bを焼結板
12a,12bの先端に設けた孔122a,12
2bにそれぞれ貫通させ、先端を折り曲げる。こ
のようにして重ねられた焼結板12a,12bの
上下の先端側に焼結板11a,11bを重ね、は
さみつける方向に加圧焼成(ホツトプレス)する
ことにより焼結板11a,12a,12b,11
bを互に接合一体化せしめる。 このようにして得られた発熱部1を組付けた第
4図に示すグロープラグにおいて、取付け部2は
主としてエンジンヘツドに取付け得るように構成
した金属性ハウジング21とその内部に絶縁材2
2を介して固定された正端子23とよりなる。発
熱部1はその基端がハウジング21の先端開口に
挿入され、金属カバー24を介して発熱体たる焼
結板11a,11bとのハウジング21と開口と
が固着され、ボデーアースを構成している。ハウ
ジング21内に挿入された発熱部1の基端には焼
結板12a,12bの端面に金属キヤツプ25が
金属線13a,13bと接触するように接合さ
れ、またこのキヤツプ25と上記正端子23とは
ステンレス線により電気的に接続されている。 しかして上記構造のプラグにおいて、電流は正
端子23よりステンレス線26、金属キヤツプ2
5、金属線13a,13bを通じて発熱体たる焼
結板11a,11bの先端へ到り、該焼結板11
a,11bを経てカバー24よりハウジング21
へボデーアースされる。 上記のように構成した本発明の実施例におい
て、発熱体抵抗を0.1Ωとした場合、12V印加し該
表面が800℃に到達する時間を測定したところ1.4
秒と極めて小さい値を示した。また発熱体該表面
を1000℃に加熱し連続通電時間200時間の耐久テ
ストを行つた後の抵抗値も全く変化せず、耐酸化
性もよく、更に継続発熱が充分に可能であつた。 なお、発熱部の製造方法として、発熱材および
絶縁材として粉末またはグリーンシートを用い、
所定形状の型内に発熱材、絶縁材、金属線、絶縁
材、発熱材と順次積層し、ホツトプレスにより加
圧焼成してもよい。 上記実施例において中心部材内部に金属線を封
入しているが、この場合、金属線と中心部材及び
発熱体3者の熱膨張係数を合わせる必要がある。
例えば、金属線としてタングステン線を使用した
場合、熱膨張係数は4.4×10-6-1のため、中心
部材、発熱体ともSi3N4の添加量と調整し、これ
に近づけることが必要である。 また、金属線を封入する方式ではなく、第5図
に示すようにU字型の発熱体11の両端から直接
リードをとることも可能である。電流はステンレ
ス線26aを経てU字型発熱部11を流れ、ステ
ンレス線26bを通つてボデーアースされる。発
熱体11と金属ボデー21とは接触してはいけな
いため、アルミナよりなる絶縁材27が両者の間
に設けてある。更に、第6図に示すように筒状の
発熱体11の内部に中心部材12を埋設する構造
も可能である。図中13は金属線である。また、
発熱体11を中心部材12に設けた凹溝内に接合
してもよく、更に発熱体11を螺旋状に中心部材
12に巻回接合してもよい。 また、第7図に示すように発熱体11の先端を
細くすることにより、発熱を先端に集中させるよ
うにしてもよい。 なお、本発明のセラミツクヒータはデイーゼル
機関のグロープラグに規定されることはなく、
種々の用途に展開でき、例えば暖房装置などの燃
焼器における燃料の着火用ヒータとして使うこと
ができる。 以上詳述したように、本発明によれば、耐酸化
性がよく、かつ耐熱衝撃性もよく、従つて高温度
ならびに急激、急冷が繰り返される雰囲気での使
用に充分耐えることができるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の説明に供する特性図、第2図
a,bは本発明の案出過程において考え出したセ
ラミツクヒータを示すものであつて、第2図aは
正面図、第2図bは第2図aの右側面図、第3図
は本発明の一実施例を示す組付斜視図、第4図は
第3図のヒータを用いたグロープラグを示す断面
図、第5図は本発明の他の例を示す断面図、第6
図a,bは本発明の他の例を示すもので、第6図
aは正面図、第6図bは第6図aの右側面図、第
7図は本発明の更に他の例を示す断面図である。 11……発熱体、12……中心部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 電気絶縁性セラミツクで構成した中心部材の
    外面に珪化モリブデンと窒化珪素とを含む発熱体
    を設け、前記中心部材のセラミツクは、酸化アル
    ミニウムと窒素珪素とを含む材料で構成されてお
    り、中心部材の窒素珪素の占める割合は10モル%
    〜70モル%であるセラミツクヒーター。
JP11743482A 1982-01-27 1982-07-05 セラミツクヒ−タ Granted JPS598293A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11743482A JPS598293A (ja) 1982-07-05 1982-07-05 セラミツクヒ−タ
US06/460,651 US4486651A (en) 1982-01-27 1983-01-24 Ceramic heater

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JP11743482A JPS598293A (ja) 1982-07-05 1982-07-05 セラミツクヒ−タ

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JPS598293A JPS598293A (ja) 1984-01-17
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JPS60216484A (ja) * 1984-04-09 1985-10-29 株式会社日本自動車部品総合研究所 セラミツクヒ−タ
JPS60254586A (ja) * 1984-05-30 1985-12-16 株式会社デンソー セラミツクヒ−タ
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JPS61185884A (ja) * 1985-02-13 1986-08-19 株式会社デンソー セラミツクヒ−タ
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