JPH0722161Y2 - ヘアーカーラ - Google Patents

ヘアーカーラ

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JPH0722161Y2
JPH0722161Y2 JP5611391U JP5611391U JPH0722161Y2 JP H0722161 Y2 JPH0722161 Y2 JP H0722161Y2 JP 5611391 U JP5611391 U JP 5611391U JP 5611391 U JP5611391 U JP 5611391U JP H0722161 Y2 JPH0722161 Y2 JP H0722161Y2
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JP
Japan
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hair
plug
cylinder
heat
curler
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佳信 尾原
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、毛髪に熱を加えて、例
えばカールを与えるヘアーカーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記のようなヘアーカーラの
加熱方法としては、内部に蓄熱物質を有する略筒状の
毛髪巻胴を、電気ヒータなどで加熱された加熱棒、また
は水蒸気によって間接的に加熱する方法、毛髪巻胴内
にニクロム線などの発熱体を組み込み、サーモスタット
等で制御された上記発熱体によって加熱する方法などが
知られている。
【0003】しかしながら、上記のような加熱方法を用
いたヘアーカーラでは、温度制御、使用勝手などに問題
点がある。すなわち、の方法では、加熱準備時間に5
分から15分の長時間が必要であり、また、特に水蒸気
を使用するときは、その給水操作などの扱いが不便であ
り、さらに、水蒸気または加熱棒の加熱では、それらの
加熱が間接的なため熱損失が大きく、大きな熱容量の必
要なものとなっている。一方、の方法では、直接加熱
のため、の方法と比べて熱損失は低減されているが、
サーモスタット等の温度制御の不調なとき、過熱事故を
生じる虞れがある。
【0004】そこで、上記のような問題を回避したヘア
ーカーラの一例として、自己温度制御機能を備える正特
性サーミスタから成るヒータ(以下、PTCヒータとい
う)を内蔵して直接加熱するヘアーカーラ(特開昭54-3
6863号公報参照)が開示されている。このヘアーカーラ
では、図3に示すように、合成樹脂でできた毛髪巻胴2
1が、縦断面が略H字型で、かつ中空筒状に形成されて
おり、この毛髪巻胴21の長手方向の中央部に位置する
ウエブ22に、円環状のPTCヒータ23が同軸に埋設
されている。また、このヘアーカーラには、それぞれ有
底筒状の上下両金属筒24・25が、それらの各底部2
6・27間で上記PTCヒータ23を挟みつけて同軸に
毛髪巻胴21内に設けられている。
【0005】そして、PTCヒータ23に電気接続する
端子28が、下金属筒25内において同軸にその底部2
7から突出するように設けられている。この端子28
は、棒状の第1端子29の外周に、その両端部を残して
絶縁体30を介して筒状の第2端子31を被せて構成さ
れており、第2端子31後端の接続フランジ32を下金
属筒25の底部27に面接させると共に第1端子29を
同じく上金属筒24の底部26に貫通接触させ、それぞ
れ上下両金属筒24・25を介して前記PTCヒータ2
3の両面に設けられた各電極面に電気接続している。
【0006】このようなヘアーカーラでは、図4に示す
ように、毛髪巻胴21がホールダー34に設けたソケッ
ト33に差し込んで使用される。このとき、ソケット3
3内のプラグより、図4に示す前記端子28を介してP
TCヒータ23に電気を供給して発生する熱を上下の両
金属筒24・25によって毛髪巻胴21全体に伝達し、
この毛髪巻胴21で熱を蓄える。この後、このヘアーカ
ーラを取り上げ、毛髪巻胴21の外周に毛髪を巻き付
け、その毛髪に熱を加えて所望のカール等を与えること
となる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ヘアーカーラでは、PTCヒータ23に電気を供給して
発熱させるのに、家庭用電源と接続するためのホールダ
ー34等の中継機器が必要である。このため、旅行時な
どにヘアーカーラを携帯する時、上記中継機器も一緒に
携帯する必要が有り、その中継機器が嵩張るため携帯に
不便であるという問題を生じている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案のヘアーカーラ
は、上記の課題を解決するために、毛髪を巻き付けるた
めの毛髪巻胴の内周面に螺合する筒体が軸方向に移動自
在に設けられ、正特性サーミスタからなる発熱手段が上
記筒体内に設置され、家庭用電源に接続できるプラグが
上記発熱手段に接続されると共に上記筒体の軸方向一端
面に立設され、前記毛髪巻胴に対して出没自在に設けら
れていることを特徴としている。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、プラグが毛髪巻胴内にあ
るとき、筒体を回転させて軸方向に移動させ、家庭用電
源に接続できるプラグを毛髪巻胴から出すことができる
ので、旅行時等においても宿泊施設には通常備えられて
いる家庭用電源にプラグを出して接続すれば、発熱手段
が発熱して毛髪巻胴を加温し、その毛髪巻胴に毛髪など
を巻きつけてカール等を与えることができる。また、同
様にブラグを毛髪巻胴内に没入させることもできるの
で、そのプラグが携帯時などに嵩張ることはない。
【0010】したがって、従来は、ヘアーカーラに電気
を供給するためにホールダー等の中継機器を携帯してい
たが、上記構成では、同様の機能を有する中継機器とし
てのプラグを毛髪巻胴内に収納できることにより、旅行
時などに、嵩張る中継機器の携帯が別に必要という従来
生じていた不便さが回避される。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例について図1および図2に
基づいて説明すれば、以下の通りである。ヘアーカーラ
では、図1に示すように、毛髪巻胴1が、両端に開口部
1aを有する略円筒形状に形成されており、その毛髪巻
胴1の外周面上に毛髪などを巻き付け易くするため、略
円錐形状もしくは略円柱状の小突起(図示せず)が径方
向外向きに複数、所定の間隔で形成されている。また、
この毛髪巻胴1内には、この毛髪巻胴1の内周面に嵌合
して、軸方向に移動できる略円筒状の内筒(筒体)2が
設けられている。
【0012】この内筒2が毛髪巻胴1内で軸方向に移動
自在となるように、毛髪巻胴1の内周面にメネジ1b
が、一方内筒2の外周面に上記メネジ1bと螺合するオ
ネジ2aが形成されている。このような毛髪巻胴1およ
び内筒2は、軽量性、耐熱性、成型性および蓄熱性に優
れた合成樹脂から成っている。
【0013】そして、内筒2の軸方向一端面2b上に
は、相互に平行に所定の間隔で向き合って配設された2
枚の板状の端子、つまり、家庭用電源である家庭用コン
セントに接続できるプラグ3が軸方向に立設されてい
る。
【0014】また、毛髪巻胴1の軸方向長さに対して、
内筒2およびプラグ3の軸方向長さの合計長さは、少し
短くなるように設定されている。よって、プラグ3が毛
髪巻胴1に対して出没自在となっている。
【0015】すなわち、内筒2を毛髪巻胴1内で反時計
回りに回転させて軸方向に移動させ、内筒2における軸
方向一端面2bが、その軸方向一端面2b側の開口部1
aから遠ざかると、プラグ3がその開口部1aから毛髪
巻胴1の内部に没入して毛髪巻胴1内に収納された状態
となる。
【0016】逆に、図2に示すように、内筒2を毛髪巻
胴1内で時計回りに回転させて軸方向に移動させ、その
軸方向一端面2bがその開口部1aに近づくと、プラグ
3がその開口部1aから出現する。
【0017】その上、内筒2には、正特性サーミスタか
らなる板状のPTCヒータ(発熱手段)4が同軸上に内
蔵されており、このPTCヒータ4の両面には、銀等を
焼き付けてヒータ電極4aがそれぞれ形成されている。
また、各ヒータ電極4aには、略半円筒形状の金属板か
らなる2個の放熱板5・5がそれらの平面部分でPTC
ヒータ4を挟むようにそれぞれ当接しており、各放熱板
5・5の軸方向一端は、それぞれ対応するプラグ3の各
端子とそれぞれ接続され、一方、各放熱板5・5の円筒
部分は内筒2の内周面に沿って当接するようにそれぞれ
設けられている。
【0018】したがって、各放熱板5・5によって、P
TCヒータ4が内筒2内の所定の位置に固定されると共
に、プラグ3からの電気を各放熱板5・5を介して各ヒ
ータ電極4a・4aに供給できる一方、PTCヒータ4
において生じた熱を効率良く各放熱板5・5を通して内
筒2に伝達できる。また、放熱板5が中空形状となって
おり、軽量化が図られている。
【0019】次に、PTCヒータ4について説明する。
このPTCヒータ4は、正温度係数(Positive Tempera
ture Coefficient)を有する素材、例えばチタン酸バリ
ウムを主原料としたセラミックス半導体から成り、室温
からキュリー温度Tc (抵抗急変温度)までは低抵抗で
あるが、キュリー温度Tc を越えると急峻に抵抗値が増
大する特性を有する感熱素子としての正特性サーミスタ
である。
【0020】この特性によりPTCヒータ4に電圧を印
加すると、最初は、低抵抗なため、初期消費電力が大き
く急激に温度が上昇し、温度がキュリー温度を越えると
抵抗値が急峻に増大することにより、消費電力が大幅に
低下する。これにより、PTCヒータ4は、一定温度以
上にはその温度が上がらず、安定な温度を保つこととな
って、自己温度制御機能を備える。
【0021】なお、このPTCヒータ4は材料組成によ
りキュリー温度Tc が、およそ30〜250 ℃の範囲で任意
に設定でき、上記実施例におけるPTCヒータ4では、
温度による毛髪への悪影響や、毛髪のカールの形成し易
さ等を考慮してキュリー温度Tc が設定される。
【0022】続いて、上記のようなヘアーカーラの使用
方法について説明する。ヘアーカーラでは、通常は、図
1に示すように、プラグ3が毛髪巻胴1内に収納されて
おり、外からは見えない。そこで、ヘアーカーラを加温
する時には、まず、毛髪巻胴1内の内筒2を指などで時
計方向に回して内筒2を移動させ、図2に示すように、
プラグ3を毛髪巻胴1内から出し、次に、そのプラグ3
を家庭用コンセントに差し込む。
【0023】この後、PTCヒータ4が加熱して、速や
かに所定の温度となり、PTCヒータ4において生じた
熱が、放熱板5および内筒2を介して、毛髪巻胴1に速
やかに伝達され、蓄熱されて、その毛髪巻胴1が所定の
温度まで加温される。続いて、ヘアーカーラのプラグ3
をコンセントから取り外して、図1に示すように、内筒
2を半時計方向に回して、プラグ3を毛髪巻胴1内に収
納する。次に、このように加温した毛髪巻胴1に毛髪を
巻き付け、その毛髪に熱を加えて、所望するカール等を
その毛髪に与える。
【0024】上記のような構成のヘアーカーラでは、家
庭用電源に接続できるプラグ3が、毛髪巻胴1に対して
出没自在に設けられているので、旅行時などにおいても
宿泊施設には通常備えられている家庭用電源であるコン
セントにプラグ3を表に出して接続すれば、ヘアーカー
ラを加温して使用できる。
【0025】したがって、電気を供給するために従来必
要であったホールダー等の中継機器がヘアーカーラ内に
収納できることから、従来必要であった嵩張る中継機器
が不要となって、簡素化を図ることができ、その上、旅
行時などにおけるヘアーカーラの携帯時において、嵩張
る中継機器を別に携帯する必要があるという従来生じて
いた不便さが、上記構成では回避される。
【0026】また、上記構成では、PTCヒータ4が自
己温度制御機能を備えているため、サーモスタットのよ
うな温度制御器が不要となり、機械的温度制御機構が無
いことから温度制御の信頼性が向上すると共に小型軽量
にできる。さらに、毛髪巻胴1内にPTCヒータ4を内
蔵しているので、PTCヒータ4からの熱を無駄なく毛
髪巻胴1に伝達できることから、ヘアーカーラの省電力
化が図れる。
【0027】その上、従来のヘアーカーラでは、1本の
コネクタ端子で電気的接続を行っていたので、少しでも
斜めにして装着するとそのコネクタ端子の固定端部に大
きな力が加わり易く、このため、コネクタ端子の固定端
部が緩んだり、コネクタ端子が折れたりして故障し易か
った。
【0028】しかしながら、上記の構成では、電気的接
続が、2枚の板状端子であるプラグ3による面接触によ
り行われていることから、従来のような接続端子に対し
て生じることのある無理な力が、接続端子として用いら
れるプラグ3に分散して加わる。よって、従来のような
接続端子の緩みなどに起因する接続不良による故障が低
減される。
【0029】一方、上記構成では、従来の中継機器とヘ
アーカーラの端子とをプラグ3により兼用しているた
め、従来より電気的接続のための接点が減少している。
これにより、従来より故障の生じ易い電気接点が減少す
ることからも、接点不良による故障が低減される。これ
らの結果、上記構成では、従来より故障の少ないヘアー
カーラとなっている。
【0030】なお、上記構成では、毛髪巻胴1の外形の
断面形状を略円形状に形成した例を挙げたが、内周面の
径方向断面が円形であれば、外形の断面形状は他の形
状、例えば略六角形状であってもよい。
【0031】
【考案の効果】本考案のヘアーカーラは、以上のよう
に、毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴の内周面に螺合す
る筒体が軸方向に移動自在に設けられ、正特性サーミス
タからなる発熱手段が上記筒体内に設置され、家庭用電
源に接続できるプラグが上記発熱手段に接続されると共
に上記筒体の軸方向一端面に立設され、前記毛髪巻胴に
対して出没自在に設けられている構成である。
【0032】それゆえ、従来は電気を供給するためにホ
ールダー等の中継機器が必要であったが、上記構成では
中継機器としてのプラグを毛髪巻胴内に収納できるた
め、旅行時などにおけるヘアーカーラの携帯時におい
て、嵩張る中継機器の携帯も別に必要という従来生じて
いた不便さが回避されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のヘアーカーラの断面図である。
【図2】上記ヘアーカーラのプラグが毛髪巻胴から外に
出ている状態を示すヘアーカーラの断面図である。
【図3】従来例のヘアーカーラの要部断面図である。
【図4】上記ヘアーカーラの使用方法を示すヘアーカー
ラおよびそれに通電して加温するホールダーの斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 毛髪巻胴 2 内筒(筒体) 3 プラグ 4 PTCヒータ(発熱手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】毛髪を巻き付けるための毛髪巻胴の内周面
    に螺合する筒体が軸方向に移動自在に設けられ、正特性
    サーミスタからなる発熱手段が上記筒体内に設置され、
    家庭用電源に接続できるプラグが上記発熱手段に接続さ
    れると共に上記筒体の軸方向一端面に立設され、前記毛
    髪巻胴に対して出没自在に設けられていることを特徴と
    するヘアーカーラ。
JP5611391U 1991-07-18 1991-07-18 ヘアーカーラ Expired - Lifetime JPH0722161Y2 (ja)

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JPH059401U JPH059401U (ja) 1993-02-09
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JPS52148838A (en) * 1976-06-04 1977-12-10 Nissan Motor Co Ltd Two-fluid type swirl injection valve

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JPH059401U (ja) 1993-02-09

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