JPH0747952A - マスタシリンダ - Google Patents

マスタシリンダ

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JPH0747952A
JPH0747952A JP19469193A JP19469193A JPH0747952A JP H0747952 A JPH0747952 A JP H0747952A JP 19469193 A JP19469193 A JP 19469193A JP 19469193 A JP19469193 A JP 19469193A JP H0747952 A JPH0747952 A JP H0747952A
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JP
Japan
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hole
valve body
holder
piston
engaging portion
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Application number
JP19469193A
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English (en)
Inventor
Atsushi Yasuda
田 敦 安
Toshihiro Nakano
野 利 博 中
Mitsunari Takeuchi
内 光 成 竹
Haruo Arakawa
川 晴 生 荒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルダが低強度の材質でも、弁体の係合部が
ホルダから抜け落ちることなく、更に、弁体のホルダへ
の組み付けを容易にできることを目的とする。 【構成】 ホルダ70に形成され弁体50、60のロッ
ド51、61よりも大きく係合部52、62よりも小さ
い径の貫通孔71と、貫通孔に形成される切り欠き部7
3と、ホルダと弁体とを係合した後にホルダに嵌入され
てホルダの弁体との係合部の外周を覆う筒部材74とを
備えたことを特徴とするマスタシリンダ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用ブレーキのマス
タシリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マスタシリンダのシリンダ孔内を
摺動可能に配設されアウトレットポートを介して液圧管
路に常時連通する圧力室とリザーバに常時連通する補給
室とを形成するピストンに、両室を連通する連通路が設
けられていて、この連通路を遮蔽可能なバルブ機構と、
このバルブ機構を形成する弁体の移動量を規定するホル
ダとを備えたものが知られている。そして、弁体とホル
ダとの係合を容易に行おうとする工夫が成されている。
【0003】上述したようなマスタシリンダの第1の従
来技術としては、実開平3−44074号公報に開示さ
れる技術がある。図4及び図5は、この技術のホルダの
断面図及び正面図を示す。両図において、このホルダ1
00には、切り欠き部101が設けられていて、可撓壁
102が形成されている。そして、このホルダ100に
弁体を係合する際には、中央孔103よりも大きな径を
有した弁体の係合部を図4中の右側から挿入しようとす
ると、可撓壁102が外周方向に撓んで弁体が挿入され
易くなっているものである。
【0004】又、第2の従来技術としては、実開平3−
47856号公報に開示される技術が知られている。こ
れは、少なくとも弁体の係合部よりも小さな径の小径部
と、偏心した位置に形成されて且つ小径部と半径方向に
連通し且つ少なくとも弁体の係合部よりも大きな径の大
径部とを有したホルダ、並びに、弁体の係合部がホルダ
に係合された状態を保持する保持部材を備え、弁体とホ
ルダとを係合させるときには、弁体の係合部をホルダの
大径部に挿入した後に、弁体を小径部側に移動させ、更
に弁体の係合部に保持部材を取り付けることにより弁体
の係合部がホルダから抜けないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来技術では、
弁体の係合部がホルダから抜け落ちないようにするた
め、強度の高い材質(例えば金属)を用いなければなら
ないので、コストアップに繋がる。更に、弁体の係合部
がホルダに挿入されるときには、ホルダの可撓壁が外周
方向に撓むことによって挿入されるので、ホルダに高強
度の材質を用いても弁体の係合部がホルダから抜け落ち
る事態が考えられる。
【0006】第2の従来技術では、弁体の係合部をホル
ダの大径部に挿入した後に、弁体を小径部側に移動させ
るために、組み付け作業が面倒なものであった。又、保
持部材により弁体の係合部がホルダから抜け落ちないよ
うにしているので、保持部材の製造コスト分がコストア
ップとなっていた。
【0007】請求項1の発明の課題は、ホルダが低強度
の材質でも、弁体の係合部がホルダから抜け落ちること
なく、更に、弁体のホルダへの組み付けを容易にできる
ことを技術的課題とする。
【0008】請求項2の発明の課題は、ホルダが低強度
の材質でも、弁体の係合部がホルダから抜け落ちること
なく、更に、保持部材を不要としてコスト低減を図るこ
とを技術的課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した請求項1の発明
の課題を解決するために請求項1の発明において講じた
技術的手段は、ホルダに形成され弁体のロッドよりも大
きく係合部よりも小さい径の貫通孔と、貫通孔に形成さ
れる切り欠き部と、ホルダと弁体とを係合した後にホル
ダに嵌入されてホルダの弁体との係合部の外周を覆う筒
部材とを備えたことである。
【0010】請求項2の発明の課題を解決するために請
求項2の発明において講じた技術的手段は、ホルダは、
軸方向長和が弁体の移動量よりも所定量短く形成され、
少なくとも弁体の係合部よりも大きい径の大径部及び弁
体の係合部よりも小さくロッドよりも大きい径の小径部
を有し弁体の係合部と係合する第1貫通孔と、少なくと
も弁体の係合部の外径よりも大きい径を有し且つ第1貫
通孔と偏心した位置に形成される第2貫通孔と、第1貫
通孔と第2貫通孔とを弁体のロッドよりも大きく係合部
よりも小さい幅を有して連通する連通路とを有し、更に
シリンダ孔底部に形成され少なくとも弁体の係合部より
も大きい径の凹部を備えたことである。
【0011】
【作用】請求項1の発明の作用を説明する。切り欠き部
が、弁体のロッドよりも大きく係合部よりも小さい径の
貫通孔に形成されていることによって、弁体の係合部を
ホルダに挿入する際には、ホルダの壁が外周方向に撓ん
で容易に挿入することができる。そして、この後に筒部
材を嵌入してホルダの壁を外周方向に撓むのを防止する
ことによって、ホルダ及び筒部材を低強度の材質で成形
しても弁体の係合部がホルダから抜け落ちる事態が防止
される。更に、ホルダを高強度の材質で成形する必要が
なく低コストに繋がる。
【0012】請求項2の発明の作用を説明する。弁体の
係合部をホルダに組み付ける際には、弁体の係合部を第
2貫通孔より挿入し、係合部がホルダを貫通したところ
で弁体を第1貫通孔側に移動させ、係合部を第1貫通孔
の大径部に嵌入すると弁体の係合部が小径部に当接し、
弁体の係合部がホルダに係合されて組み付けが完了す
る。ここで、ホルダの第1貫通孔の大径部の深さが弁体
の移動量よりも所定量短く形成されているが、シリンダ
孔底部に形成されている凹部によって、弁体の移動量が
規制されることはない。又、弁体の係合部と係合する小
径部は外周方向に撓むことはなく、並びに、ホルダはシ
リンダ孔底部に当接しているために弁体が第2貫通孔に
移動して弁体の係合部が第2貫通孔から抜け落ちること
はない。更に、ホルダは1部材より構成されているの
で、低コストである。
【0013】
【実施例】本発明に係る第1実施例を図面に基づいて説
明する。図1は第1実施例のマスタシリンダの断面図を
示す。同図において、シリンダ本体10は、中空円筒状
のシリンダ孔10aが形成され、その図1中左端が閉塞
されるとともに右端が開口されている。シリンダ本体1
0の外周にはオイルリザーバ(図示省略)に接続される
左右一対のリザーバ結合部11、12が形成されるとと
もに、シリンダ本体10の周壁には各リザーバ結合部1
1、12とシリンダ本体10の内部とを連通する左右一
対のサプライポート13、14が形成されている。
【0014】シリンダ孔10aの開口部及び中央部には
第1ピストン20及び第2ピストン30がそれぞれ往復
摺動可能に挿入されている。シリンダ孔10a内には両
ピストン20、30によって第1圧力室40が区画され
るとともに、第2ピストン30とシリンダ孔10aの底
部とによって第2圧力室41が区画されている。又、シ
リンダ本体10には各圧力室40、41内のブレーキオ
イルを車両のブレーキに供給するためのアウトレットポ
ート42、43が形成されている。
【0015】両ピストン20、30は、それぞれ軸方向
の中央部外周21、31が小径になっていて、シリンダ
孔10aの周壁とによって第1及び第2補給室22、3
2を区画している。
【0016】一方、両ピストン20、30の軸線上に位
置する弁体収容孔23、33、両ピストン20、30の
軸線を通って半径方向に貫通した貫通孔24、34、弁
体収容孔23、33と貫通孔24、34とを連通する連
通孔25、35が形成されている。弁体収容孔23、3
3には、第1弁体50、第2弁体60のロッド51、6
1が往復摺動する貫通孔26a、36aが設けられたリ
テーナ26、36の円筒部が嵌入され、スプリング2
7、37により弁体の一端部53、63が連通孔25、
35を遮断する方向に常時付勢している。
【0017】弁体の係合部52、62は、弁体50、6
0の移動量を規定し樹脂からなるホルダ70の貫通孔7
1内に位置し、引っ掛かり部72に弁体の係合部52、
62がそれぞれ係合している。第1圧力室40内に位置
するホルダ70は第2ピストン30の図中右端面に当接
し、第2圧力室41内に位置するホルダ70はシリンダ
孔10aの底部に当接している。ホルダ70には、切り
欠き部73が形成されていて、弁体の係合部52、62
を図1中右側からホルダ70の貫通孔71に挿入する際
には、引っ掛かり部72が半径方向の外周側に撓むこと
により挿入される。この引っ掛かり部72の外周には、
筒部材74が嵌め込まれていて、引っ掛かり部72の半
径方向の外周側への撓みが防止されている。又、ホルダ
70とリテーナ26、36との間には、リターンスプリ
ング28、38が介挿されている。
【0018】そして、マスタシリンダの非作動時には、
このリターンスプリング28、38の付勢力に基づい
て、弁体の係合部52、62がホルダの引っ掛かり部7
2に係合されるとともに、弾性体からなり弁体を形成す
る弁体50、60の一端部53、63が図1に示す非作
動位置に配置されて連通路25、35を開放する位置に
配置される。
【0019】又、リターンスプリング28、38の取付
荷重は、前述した弁体50、60が連通孔25、35を
遮断する方向に付勢するスプリング27、37の取付荷
重よりも大きく設定されている。
【0020】図1の状態(非作動位置)で、第1ピスト
ン20に押圧力が加えられ、その押圧力がリターンスプ
リング27の付勢力に抗して、図1中左方へ向かって移
動すると、第1ピストン20の弁体収容孔23の底部が
第1弁体50の一端部53に当接して連通孔25が遮断
されて、第1圧力室40内のオイルが昇圧される。
【0021】又、第2ピストン30が、リターンスプリ
ング38の付勢力及び第1圧力室41内のオイル圧力に
より図1中左方に押圧され、リターンスプリング38の
付勢力に抗して図1中左方に移動すると、前述した第1
ピストン20と同様の作用により第2圧力室41のオイ
ルが昇圧される。
【0022】両圧力室40、41のオイルの昇圧により
アウトレットポート42、43を介して車両のブレーキ
装置にオイルが圧送される。
【0023】第1ピストン20に対する押圧力が解除さ
れると、両リターンスプリング28、38の付勢力によ
り両ピストン20、30が図1中右方へ復帰移動させら
れる。即ち、第2ピストン30の復帰に伴い、スプリン
グ37を介して第2弁体60が復動され、第2ピストン
30が図1の非作動位置まで復帰する前に、第2弁体6
0が弁体収容孔33の底部から離れて第2圧力室41が
連通路35を介して第2補給室32に連通される。
【0024】又、第2ピストン30の複動に伴い、第1
ピストン20が図1の非作動位置まで復動され、第2ピ
ストン30と同様の作用で第1圧力室40と第1補給室
22とが連通される。
【0025】上述したような第1実施例においては、ホ
ルダ70を樹脂により形成することによって、低コスト
化を図っている。
【0026】次に、第2実施例を説明する。図2は第2
実施例のマスタシリンダの断面図である。尚、第1実施
例と同じ部材は、同一符号を用いて図2において説明す
る。
【0027】シリンダ本体10は、中空円筒状のシリン
ダ孔10aが形成され、その図2中左端が閉塞されると
ともに右端が開口されている。シリンダ本体10の外周
にはオイルリザーバ(図示省略)に接続される左右一対
のリザーバ結合部11、12が形成されるとともに、シ
リンダ孔10aの周壁には各リザーバ結合部11、12
とシリンダ本体10の内部とを連通する左右一対のサプ
ライポート13、14が形成されている。
【0028】シリンダ孔10aの開口部及び中央部には
第1ピストン20及び第2ピストン30がそれぞれ往復
摺動可能に挿入されている。シリンダ本体10内には両
ピストン20、30によって第1圧力室40が区画され
るとともに、第2ピストン30とシリンダ孔10aの底
部とによって第2圧力室41が区画されている。又、シ
リンダ孔10aには各圧力室40、41内のブレーキオ
イルを車両のブレーキに供給するためのアウトレットポ
ート(図示省略)が形成されている。
【0029】シリンダ孔10aの開口部内周には第1ピ
ストン20とシリンダ孔10a内とを液密に保持するシ
ール15が装着され、そのシール15とサプライポート
13との間にはオイルの第1補給室22が形成されてい
る。この第1補給室22よりも内方において、シリンダ
孔10aの周壁にはサプライポート13と第1圧力室2
2とを連通する小孔22aが形成されている。
【0030】一方、第2ピストン30の軸線上に位置す
る弁体収容孔33、第2ピストン30を軸線を通って半
径方向に貫通した貫通孔34、弁体収容孔33と貫通孔
34とを連通する連通孔35が形成されている。弁体収
容孔33には、弁体60のロッド61が往復摺動する貫
通孔36aが設けられたリテーナ36の円筒部が嵌入さ
れ、スプリング37により弁体60が連通孔35を遮断
する方向に常時付勢している。
【0031】弁体60は、弾性体からなり弁体を形成す
る一端部63と、ホルダ80と係合する係合部62とを
有している。弁体の係合部62は、弁体60の移動量を
規定し樹脂からなるホルダ80に係合されている。即
ち、図2及び図3に示すように、ホルダ80には、第1
貫通孔を形成し弁体の係合部62よりも大きな径を有し
た大径部81aと、第1貫通孔を形成し弁体の係合部6
2よりも小さくロッド61よりも大きな径を有した小径
部81bと、偏心した位置に形成され且つ第1貫通孔8
1a、81bと半径方向に連通して弁体の係合部62よ
りも大きな径を有した第2貫通孔82とをが形成されて
いる。そして、弁体の係合部62は、第1貫通孔の小径
部81bに当接してホルダ80から弁体の係合部62が
抜け落ちないようになっている。又、ホルダ80の周壁
には、空気抜きのために第1又は第2貫通孔81a、8
1b、82と第2圧力室41とを連通する空気抜き孔8
3が形成されている。更に、ホルダの軸方向長さは、弁
体60の移動量よりも所定量短く形成され、又、シリン
ダ孔10aの底部には、少なくとも弁体60の移動量と
ホルダ80の軸方向長さの差よりも深い凹部10bが形
成されている。
【0032】又、ホルダ80とリテーナ36との間に
は、リターンスプリング38が介挿されている。
【0033】第1ピストン20の図2中左端面にはその
移動方向に沿って第2ピストン30へ向かって突出する
ロッド90が螺着されるとともに、第2ピストン30の
図2中右端部にはリテーナ91が装着され、ロッド90
の膨径部90aがリテーナ91内に移動可能に配置され
ている。又、リテーナ91と第1ピストン20との間に
はリターンスプリング28が介挿され、マスタシリンダ
の非作動時には、そのリターンスプリング28の付勢力
によりロッド90の膨径部90aがリテーナ91の規制
部91aに内側から係合されて、第1ピストン20が図
2に示す非作動位置に保持される。更に、第1ピストン
20の図2中左端部外周には、シール16が取り付けら
れている。
【0034】第2ピストン30の軸方向の中央部外周3
1が小径になっていて、シリンダ孔10aの周壁とによ
って第2補給室32を区画している。
【0035】図2に示すマスタシリンダの非作動位置に
配置された状態では、リターンスプリング28、38の
付勢力により、連結ロッド90の膨径部90aがリテー
ナ91の規制部91aに係合され、且つ弁体60が弁体
収容孔33の底部と所定の隙間を有している。
【0036】この状態で、第1ピストン20に押圧力が
加えられて第1ピストン20がリターンスプリング2
8、38の付勢力に抗して、図2中左方へ向かって移動
されると、シール16により、小孔22aが閉鎖され、
第1補給室22と第1圧力室40との連通が遮断され
て、第1圧力室40内のオイルが昇圧される。
【0037】又、第2ピストン30がリターンスプリン
グ38の付勢力に及び第1圧力室40内のオイル圧力に
より図2中左方へ移動する。この第2ピストン30の移
動初期においては、弁体60はスプリング38によって
図2に示す位置に保持されており、第2ピストン30の
移動により、第2ピストン30の弁体収容孔33の底部
が弁体60の一端部63に圧接されると、連通路35が
閉鎖される。すると、第2補給室32と第2圧力室41
との連通が遮断される。
【0038】連通孔35の閉鎖後においては、スプリン
グ37の付勢力により連通孔35が閉鎖維持された状態
で、第2ピストン30及び弁体60が図2中左方へ移動
され、第2圧力室41内のオイルが昇圧される。そし
て、両圧力室40、41内のオイルの昇圧により、アウ
トレットポートを介して車両のブレーキ装置にオイルが
圧送される。
【0039】他方、第1ピストン20に対する押圧力が
解除されると、両リターンスプリング28、38の付勢
力により、両ピストン20、30が図2中右方へ復帰移
動される。そして、第2ピストン30の複動に伴い、ス
プリング37を介して弁体60が複動され、第2ピスト
ン30が図2の非作動位置まで復帰する前に、弁体の一
端部63が弁体収容孔33の底部から離れて、第2圧力
室41が連通路35を介して再び第2補給室32に連通
される。
【0040】上述した第2実施例では、弁体の係合部6
2をホルダ80に係合する際には、弁体の係合部62を
ホルダ80の第2貫通孔82より挿入し、係合部62が
ホルダ80を貫通したところで弁体60を第1貫通孔8
1a、81b側に移動させ、係合部62を第1貫通孔の
大径部81aに嵌入すると弁体の係合部62が小径部8
1bに当接し、弁体の係合部62がホルダ80に係合さ
れる。ここで、ホルダ80の軸方向長さが弁体60の移
動量よりも所定量小さく形成されているが、シリンダ孔
10aの底部に形成されている凹部10bがあるため
に、弁体60の移動量が規定されることなない。又、弁
体の係合部62と係合する小径部81bは、外周方向に
撓むことはなく、並びに、ホルダ80はシリンダ孔10
aの底部に当接しているために弁体60が第2貫通孔8
2側に移動して弁体の係合部62が第2貫通孔82から
抜け落ちることはない。更に、第2実施例のホルダ80
は1部材より構成されるため低コストである。
【0041】
【発明の効果】請求項1の発明の効果を説明する。切り
欠き部が、弁体のロッドよりも大きく係合部よりも小さ
い径の貫通孔に形成されていることによって、弁体の係
合部をホルダに挿入する際には、ホルダの壁が外周方向
に撓んで容易に挿入することができる。そして、この後
に筒部材を嵌入してホルダの壁を外周方向に撓むのを防
止することによって、ホルダ及び筒部材を低強度の材質
で成形しても弁体の係合部がホルダから抜け落ちる事態
が防止される。更に、ホルダを高強度の材質で成形する
必要がなく低コストである。
【0042】請求項2の発明の効果を説明する。弁体の
係合部をホルダに組み付ける際には、弁体の係合部を第
2貫通孔より挿入し、係合部がホルダを貫通したところ
で弁体を第1貫通孔側に移動させ、係合部を第1貫通孔
の大径部に嵌入すると弁体の係合部が小径部に当接し、
弁体の係合部がホルダに係合されて組み付けが完了す
る。又、弁体の係合部と係合する小径部は外周方向に撓
むことはなく、並びに、ホルダはシリンダ孔底部に当接
しているために弁体が第2貫通孔に移動して弁体の係合
部が第2貫通孔から抜け落ちることはない。更に、ホル
ダは1部材より構成されているので、低コストである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のマスタシリンダの断面図を示す。
【図2】第2実施例のマスタシリンダの断面図を示す。
【図3】第2実施例のホルダの正面図を示す。
【図4】従来技術のホルダの断面図を示す。
【図5】従来技術のホルダの正面図を示す。
【符号の説明】
10・・・シリンダ本体 10a・・・シリンダ孔 10b・・・凹部 13、14・・・サプライポート 20・・・第1ピストン 22・・・第1補給室 23・・・弁体収容孔 25・・・連通孔 27・・・スプリング 28・・・リターンスプリング 30・・・第2ピストン 32・・・第2補給室 35・・・連通孔 37・・・スプリング 38・・・リターンスプリング 40・・・第1圧力室 41・・・第2圧力室 42、43・・・アウトレットポート 50・・・第1弁体 51・・・ロッド 52・・・係合部 53・・・一端部 60・・・第2弁体 61・・・ロッド 62・・・係合部 63・・・一端部 70・・・第1実施例のホルダ 71・・・第1実施例のホルダの貫通孔 72・・・筒部材 80・・・第2実施例のホルダ 81a・・・第2実施例のホルダの第1貫通孔の大径部 81b・・・第2実施例のホルダの第1貫通孔の小径部 82・・・第2実施例のホルダの第2貫通孔 90・・・連結ロッド
フロントページの続き (72)発明者 荒 川 晴 生 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動液を収容するシリンダホディのシリ
    ンダ孔にピストンカップを介して液密的且つ軸方向へ摺
    動可能に挿嵌されて前記シリンダ孔の内周面に形成され
    たアウトレットポートを介して液圧管路に常時連通する
    圧力室とリザーバに常時連通する補給室とを形成すると
    共に前記圧力室と前記補給室とを連通させる連通孔を有
    するピストンと、前記圧力室内に収容されて前記ピスト
    ンを非作動位置に向けて付勢するリターンスプリング
    と、前記ピストンの先端部に装着されて前記ピストンが
    非作動位置にあるとき前記連通孔を開放し、前記ピスト
    ンが作動位置にあるとき前記連通孔を遮蔽し前記圧力室
    内に液圧を発生させるバルブ機構とを備え、前記バルブ
    機構が、ロッドの一端の係合部が前記シリンダ孔内に設
    けられたホルダに係合して移動量が規定され、前記ロッ
    ドの他端が前記連通孔の開口部に当接して前記連通孔を
    遮蔽可能な弁体と、該弁体を前記連通孔の開口部に当接
    させる方向に付勢するスプリングとを有したマスタシリ
    ンダにおいて、前記ホルダに形成され前記弁体の前記ロ
    ッドよりも大きく前記係合部よりも小さい径を有した貫
    通孔と、該貫通孔に形成される切り欠き部と、前記ホル
    ダと前記弁体とを係合した後に前記ホルダに嵌入されて
    前記ホルダの前記弁体との係合部の外周を覆う筒部材と
    を備えたことを特徴とするマスタシリンダ。
  2. 【請求項2】 作動液を収容するシリンダホディのシリ
    ンダ孔にピストンカップを介して液密的且つ軸方向へ摺
    動可能に挿嵌されて前記シリンダ孔の内周面に形成され
    たアウトレットポートを介して液圧管路に常時連通する
    圧力室とリザーバに常時連通する補給室とを形成すると
    共に前記圧力室と前記補給室とを連通させる連通孔を有
    するピストンと、前記圧力室内に収容されて前記ピスト
    ンを非作動位置に向けて付勢するリターンスプリング
    と、前記ピストンの先端部に装着されて前記ピストンが
    非作動位置にあるとき前記連通孔を開放し、前記ピスト
    ンが作動位置にあるとき前記連通孔を遮蔽し前記圧力室
    内に液圧を発生させるバルブ機構とを備え、前記バルブ
    機構が、ロッドの一端の係合部が前記シリンダ孔内に設
    けられたホルダに係合して移動量が規定され、ロッドの
    他端が前記連通孔の開口部に当接して前記連通孔を遮蔽
    可能な弁体と、該弁体を前記連通孔の開口部に当接させ
    る方向に付勢するスプリングとを有したマスタシリンダ
    において、前記ホルダは、軸方向長さが前記弁体の移動
    量よりも所定量短く形成され、少なくとも前記弁体の前
    記係合部よりも大きい径の大径部及び前記弁体の前記係
    合部よりも小さく前記ロッドよりも大きい径の小径部を
    有した前記弁体の前記係合部と係合する第1貫通孔と、
    少なくとも前記弁体の前記係合部の外径よりも大きい径
    を有し且つ前記第1貫通孔と偏心した位置に形成される
    第2貫通孔と、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを前
    記弁体の前記ロッドよりも大きく前記係合部よりも小さ
    い幅を有して連通する連通路とを有し、更に前記シリン
    ダ孔底部に形成され少なくとも前記弁体の係合部よりも
    大きい径の凹部を備えたことを特徴とするマスタシリン
    ダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007320395A (ja) * 2006-05-31 2007-12-13 Hitachi Ltd マスタシリンダ
JP2010116063A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Nissin Kogyo Co Ltd センタバルブ型液圧マスタシリンダ

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