JPH0747721B2 - 接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類 - Google Patents
接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類Info
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- JPH0747721B2 JPH0747721B2 JP3358610A JP35861091A JPH0747721B2 JP H0747721 B2 JPH0747721 B2 JP H0747721B2 JP 3358610 A JP3358610 A JP 3358610A JP 35861091 A JP35861091 A JP 35861091A JP H0747721 B2 JPH0747721 B2 JP H0747721B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品またはその周
辺材料を接着するのに使用される耐電食性にすぐれる感
圧性または熱接着型の接着剤組成物と、これを用いたシ
―ト状、テ―プ状などの接着シ―ト類に関する。
辺材料を接着するのに使用される耐電食性にすぐれる感
圧性または熱接着型の接着剤組成物と、これを用いたシ
―ト状、テ―プ状などの接着シ―ト類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品またはその周辺材料の固
定には、エポキシ系などの接着剤が使用されてきたが、
その作業性の悪さ、信頼性に劣るなどの理由から、シ―
ト状やテ―プ状としたアクリル系の感圧性接着シ―ト類
が使用され始めてきた。
定には、エポキシ系などの接着剤が使用されてきたが、
その作業性の悪さ、信頼性に劣るなどの理由から、シ―
ト状やテ―プ状としたアクリル系の感圧性接着シ―ト類
が使用され始めてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の感圧性接着シ―ト類は、接着強度に乏しくて本体よ
り脱落しやすく、さらに接着剤に含まれるハロゲン化合
物や酸成分ないし酸系残存モノマ―などにより、使用し
た接着シ―ト類の周辺の配線を電食させるという大きな
問題があつた。
来の感圧性接着シ―ト類は、接着強度に乏しくて本体よ
り脱落しやすく、さらに接着剤に含まれるハロゲン化合
物や酸成分ないし酸系残存モノマ―などにより、使用し
た接着シ―ト類の周辺の配線を電食させるという大きな
問題があつた。
【0004】本発明は、上記従来の事情に鑑み、電子部
品またはその周辺材料を接着するのに使用される接着剤
組成物とこれを用いたシ―ト状やテ―プ状などの接着シ
―ト類において、その接着強度が大きく、かつ耐電食性
にすぐれるものを提供することを目的としている。
品またはその周辺材料を接着するのに使用される接着剤
組成物とこれを用いたシ―ト状やテ―プ状などの接着シ
―ト類において、その接着強度が大きく、かつ耐電食性
にすぐれるものを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するために、鋭意検討した結果、接着剤組成物
の主成分としてスチレン−共役ジエンブロツク共重合体
を用いるとともに、接着剤組成物またはこれを用いた接
着シ―ト類の全体を煮沸蒸留水で処理した際に、抽出陰
イオンが10ppm 以下となるように設定することによ
り、電子部品などに対する接着強度が大きく、かつ耐電
食性にすぐれるものが得られることを見出し、本発明を
完成するに至つた。
的を達成するために、鋭意検討した結果、接着剤組成物
の主成分としてスチレン−共役ジエンブロツク共重合体
を用いるとともに、接着剤組成物またはこれを用いた接
着シ―ト類の全体を煮沸蒸留水で処理した際に、抽出陰
イオンが10ppm 以下となるように設定することによ
り、電子部品などに対する接着強度が大きく、かつ耐電
食性にすぐれるものが得られることを見出し、本発明を
完成するに至つた。
【0006】すなわち、本発明の第1は、スチレン−共
役ジエンブロツク共重合体100重量部、粘着付与樹脂
40〜200重量部および軟化剤0〜80重量部を含ん
でなり、煮沸蒸留水での抽出陰イオンが10ppm 以下で
あることを特徴とする耐電食性にすぐれる感圧性の接着
剤組成物に係るものである。
役ジエンブロツク共重合体100重量部、粘着付与樹脂
40〜200重量部および軟化剤0〜80重量部を含ん
でなり、煮沸蒸留水での抽出陰イオンが10ppm 以下で
あることを特徴とする耐電食性にすぐれる感圧性の接着
剤組成物に係るものである。
【0007】また、本発明の第2は、スチレン−共役ジ
エンブロツク共重合体100重量部、スチレン系粘着付
与樹脂を一部成分として含む粘着付与樹脂40〜200
重量部(このうちスチレン系粘着付与樹脂10〜100
重量部)および軟化剤0〜80重量部を含んでなり、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンが10ppm 以下であることを
特徴とする耐電食性にすぐれる熱接着型の接着剤組成物
に係るものである。
エンブロツク共重合体100重量部、スチレン系粘着付
与樹脂を一部成分として含む粘着付与樹脂40〜200
重量部(このうちスチレン系粘着付与樹脂10〜100
重量部)および軟化剤0〜80重量部を含んでなり、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンが10ppm 以下であることを
特徴とする耐電食性にすぐれる熱接着型の接着剤組成物
に係るものである。
【0008】さらに、本発明の第3は、上記の各接着剤
組成物が支持体の片面または両面に5〜200μmの厚
さで塗布されてなる、煮沸蒸留水での抽出陰イオンが1
0ppm 以下であることを特徴とする耐電食性にすぐれる
感圧性または熱接着型の接着シ―ト類に係るものであ
る。
組成物が支持体の片面または両面に5〜200μmの厚
さで塗布されてなる、煮沸蒸留水での抽出陰イオンが1
0ppm 以下であることを特徴とする耐電食性にすぐれる
感圧性または熱接着型の接着シ―ト類に係るものであ
る。
【0009】
【発明の構成・作用】本発明におけるスチレン−共役ジ
エンブロツク共重合体としては、スチレンポリマ―のブ
ロツクと共役ジエンポリマ―のブロツクが交互に存在す
るA−B−A型ブロツク共重合体が好ましく用いられ
る。具体的には、スチレンとブタジエンやイソプレンな
どの共役ジエンとのブロツク共重合体、あるいはその水
素添加物が挙げられ、耐久性の点よりスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロツク共重合体ないしその水素添加物
が好ましい。
エンブロツク共重合体としては、スチレンポリマ―のブ
ロツクと共役ジエンポリマ―のブロツクが交互に存在す
るA−B−A型ブロツク共重合体が好ましく用いられ
る。具体的には、スチレンとブタジエンやイソプレンな
どの共役ジエンとのブロツク共重合体、あるいはその水
素添加物が挙げられ、耐久性の点よりスチレン−ブタジ
エン−スチレンブロツク共重合体ないしその水素添加物
が好ましい。
【0010】このようなスチレン−共役ジエンブロツク
共重合体におけるスチレンポリマ―の含有量(以下、ス
チレン含量という)としては、通常10〜40重量%、
好ましくは13〜35重量%の範囲にあるのがよい。ま
た、共重合体全体の分子量としては、重量平均で一般に
5万〜70万、好ましくは10万〜40万の範囲にある
のがよい。
共重合体におけるスチレンポリマ―の含有量(以下、ス
チレン含量という)としては、通常10〜40重量%、
好ましくは13〜35重量%の範囲にあるのがよい。ま
た、共重合体全体の分子量としては、重量平均で一般に
5万〜70万、好ましくは10万〜40万の範囲にある
のがよい。
【0011】本発明における粘着付与樹脂としては、た
とえば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂、
水添石油系樹脂、脂肪族炭化水素系樹脂、芳香族炭化水
素系樹脂などが挙げられ、接着剤組成物が感圧性である
か熱接着型であるかによつて、その種類または使用量が
決定される。
とえば、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油系樹脂、
水添石油系樹脂、脂肪族炭化水素系樹脂、芳香族炭化水
素系樹脂などが挙げられ、接着剤組成物が感圧性である
か熱接着型であるかによつて、その種類または使用量が
決定される。
【0012】感圧性の接着剤組成物にあつては、上記の
如き粘着付与樹脂の中から、その1種または2種以上が
選択して用いられ、その使用量は、ブロツク共重合体1
00重量部に対し、40〜200重量部、好ましくは5
0〜170重量部とするのがよい。少なすぎると接着性
に乏しくなり、多すぎると衝撃に対し脆くなる。
如き粘着付与樹脂の中から、その1種または2種以上が
選択して用いられ、その使用量は、ブロツク共重合体1
00重量部に対し、40〜200重量部、好ましくは5
0〜170重量部とするのがよい。少なすぎると接着性
に乏しくなり、多すぎると衝撃に対し脆くなる。
【0013】また、熱接着型の接着剤組成物にあつて
は、特にスチレン系粘着付与樹脂を必須成分のひとつと
して使用し、これをブロツク共重合体100重量部に対
し、10〜100重量部、好ましくは20〜70重量部
用いるのがよい。このような配合により、室温ではタツ
クが少なくて、電子部品を固定するための位置決め作業
を行いやすく、一方この位置決め後加熱することにより
容易に接着できる熱接着型の接着剤組成物の調製が可能
となる。また、この場合、接着特性上スチレン系粘着付
与樹脂以外の粘着付与樹脂を併用する必要があるが、そ
の使用量は、スチレン系粘着付与樹脂との合計量が、ブ
ロツク共重合体100重量部に対し、40〜200重量
部の範囲となるようにする。
は、特にスチレン系粘着付与樹脂を必須成分のひとつと
して使用し、これをブロツク共重合体100重量部に対
し、10〜100重量部、好ましくは20〜70重量部
用いるのがよい。このような配合により、室温ではタツ
クが少なくて、電子部品を固定するための位置決め作業
を行いやすく、一方この位置決め後加熱することにより
容易に接着できる熱接着型の接着剤組成物の調製が可能
となる。また、この場合、接着特性上スチレン系粘着付
与樹脂以外の粘着付与樹脂を併用する必要があるが、そ
の使用量は、スチレン系粘着付与樹脂との合計量が、ブ
ロツク共重合体100重量部に対し、40〜200重量
部の範囲となるようにする。
【0014】本発明における軟化剤としては、ナフテン
系などのものがあり、タツクを向上させる目的で必要に
より用いられる。その使用量は、ブロツク共重合体10
0重量部に対し、80重量部を上限とする。これを超え
て用いると、接着剤の凝集力が低下して、耐熱性が悪く
なる。
系などのものがあり、タツクを向上させる目的で必要に
より用いられる。その使用量は、ブロツク共重合体10
0重量部に対し、80重量部を上限とする。これを超え
て用いると、接着剤の凝集力が低下して、耐熱性が悪く
なる。
【0015】本発明の感圧性または熱接着型の接着剤組
成物には、上記の各成分のほか、必要に応じて、その他
のポリマ―、充てん剤、顔料、老化防止剤などを配合す
るようにしてもよい。
成物には、上記の各成分のほか、必要に応じて、その他
のポリマ―、充てん剤、顔料、老化防止剤などを配合す
るようにしてもよい。
【0016】このような配合成分からなる本発明の感圧
性または熱接着型の接着剤組成物は、煮沸蒸留水での抽
出陰イオン、たとえばハロゲンイオンやリン酸イオン、
硫酸イオンなどが10ppm 以下、好ましくは5ppm 以下
に設定されていることが必要で、上記イオンが10ppm
を超えて存在すると、接着剤の周辺に存在する銅配線な
どを電食するという弊害が起こる。
性または熱接着型の接着剤組成物は、煮沸蒸留水での抽
出陰イオン、たとえばハロゲンイオンやリン酸イオン、
硫酸イオンなどが10ppm 以下、好ましくは5ppm 以下
に設定されていることが必要で、上記イオンが10ppm
を超えて存在すると、接着剤の周辺に存在する銅配線な
どを電食するという弊害が起こる。
【0017】この明細書における「煮沸蒸留水での抽出
陰イオン」とは、接着剤組成物またはその接着シ―ト類
を試料として、その1gを蒸留水50g中に投入し、こ
れを1時間煮沸したのち、この液中に含まれる陰イオン
を、イオンクロマト装置を用いて測定することにより、
求められる値である。
陰イオン」とは、接着剤組成物またはその接着シ―ト類
を試料として、その1gを蒸留水50g中に投入し、こ
れを1時間煮沸したのち、この液中に含まれる陰イオン
を、イオンクロマト装置を用いて測定することにより、
求められる値である。
【0018】このように測定される抽出陰イオンを10
ppm 以下に設定するには、接着剤組成物の主成分となる
スチレン−共役ジエンブロツク共重合体として、これが
不純物としての陰イオンを含まないように、十分に精製
して用いる。たとえば、ハロゲン化合物からなるカツプ
リング剤を用いてスチレン−共役ジエンブロツク共重合
体をカツプリング方式で合成する場合のように、ハロゲ
ン化合物の混入が不可避で、不純物としてのハロゲン化
合物による陰イオンが検出されるときは、生成物を十分
に精製し、その不純物としてのハロゲン化合物を除去し
て用いる。
ppm 以下に設定するには、接着剤組成物の主成分となる
スチレン−共役ジエンブロツク共重合体として、これが
不純物としての陰イオンを含まないように、十分に精製
して用いる。たとえば、ハロゲン化合物からなるカツプ
リング剤を用いてスチレン−共役ジエンブロツク共重合
体をカツプリング方式で合成する場合のように、ハロゲ
ン化合物の混入が不可避で、不純物としてのハロゲン化
合物による陰イオンが検出されるときは、生成物を十分
に精製し、その不純物としてのハロゲン化合物を除去し
て用いる。
【0019】なお、スチレン−共役ジエンブロツク共重
合体の合成方法には、ハロゲン化合物を用いなくてよい
逐次反応方式があり、この方式で得られるスチレン−共
役ジエンブロツク共重合体は不純物としての陰イオンを
ほとんど含まないため、本発明において特に好ましく用
いられる。
合体の合成方法には、ハロゲン化合物を用いなくてよい
逐次反応方式があり、この方式で得られるスチレン−共
役ジエンブロツク共重合体は不純物としての陰イオンを
ほとんど含まないため、本発明において特に好ましく用
いられる。
【0020】また、その他の材料、つまり粘着付与樹脂
や軟化剤、さらにこれら以外の前記任意成分について
も、煮沸蒸留水による抽出陰イオンが検出されないよう
な材料、特にハロゲンや酸基を含まない材料を選択して
用いるか、あるいは十分に精製して用いるのが望まし
い。
や軟化剤、さらにこれら以外の前記任意成分について
も、煮沸蒸留水による抽出陰イオンが検出されないよう
な材料、特にハロゲンや酸基を含まない材料を選択して
用いるか、あるいは十分に精製して用いるのが望まし
い。
【0021】このようにして得られる本発明の感圧性ま
たは熱接着型の接着剤組成物は、プラスチツクフイル
ム、不織布、紙などからなる厚さが通常2〜150μm
程度の支持体の片面もしくは両面に、乾燥後の厚さが片
面で5〜200μmとなるように塗布され、シ―ト状,
テ―プ状などの接着シ―ト類とされる。両面に塗布する
場合、その組成を変えてもよい。また、支持体は、抽出
陰イオンが検出されない材料が選択使用される。
たは熱接着型の接着剤組成物は、プラスチツクフイル
ム、不織布、紙などからなる厚さが通常2〜150μm
程度の支持体の片面もしくは両面に、乾燥後の厚さが片
面で5〜200μmとなるように塗布され、シ―ト状,
テ―プ状などの接着シ―ト類とされる。両面に塗布する
場合、その組成を変えてもよい。また、支持体は、抽出
陰イオンが検出されない材料が選択使用される。
【0022】また、支持体に代えて離型処理を行つた紙
やプラスチツクフイルムなどを用いて、この離型紙上に
塗布することにより、各種支持体への転写や、電子部品
またはその周辺材料への転写が可能な転写用接着シ―ト
類とすることもできる。この場合、離型紙は使用に際し
剥離除去するため、それ自体の抽出陰イオンはあまり重
視されないが、離型処理剤が接着剤層に接触するため、
望ましくは陰イオンを含まないような離型処理剤で処理
されたものであるのがよい。
やプラスチツクフイルムなどを用いて、この離型紙上に
塗布することにより、各種支持体への転写や、電子部品
またはその周辺材料への転写が可能な転写用接着シ―ト
類とすることもできる。この場合、離型紙は使用に際し
剥離除去するため、それ自体の抽出陰イオンはあまり重
視されないが、離型処理剤が接着剤層に接触するため、
望ましくは陰イオンを含まないような離型処理剤で処理
されたものであるのがよい。
【0023】
【発明の効果】本発明における感圧性または熱接着型の
接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類は、スチレン
−共役ジエンブロツク共重合体を主成分とするととも
に、煮沸蒸留水で抽出される陰イオンが10ppm 以下で
あることを特徴とし、接着強度が大きく、かつ耐電食性
にすぐれるため、各種の電子部品またはその周辺材料の
接着に有効に使用でき、接着作業の能率向上,信頼性の
向上に寄与させることができる。
接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類は、スチレン
−共役ジエンブロツク共重合体を主成分とするととも
に、煮沸蒸留水で抽出される陰イオンが10ppm 以下で
あることを特徴とし、接着強度が大きく、かつ耐電食性
にすぐれるため、各種の電子部品またはその周辺材料の
接着に有効に使用でき、接着作業の能率向上,信頼性の
向上に寄与させることができる。
【0024】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を記載して、より具
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重
量部を意味するものとする。
【0025】実施例1 逐次反応方式により合成した重量平均分子量が約13万
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合体
(スチレン含量30重量%)を用い、このブロツク共重
合体100部、水素添加石油樹脂125部、ナフテン系
軟化剤2部、老化防止剤1部を、トルエンで均一に溶解
し、固形分を50重量%に調整して、感圧性の接着剤組
成物の溶液を得た。
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合体
(スチレン含量30重量%)を用い、このブロツク共重
合体100部、水素添加石油樹脂125部、ナフテン系
軟化剤2部、老化防止剤1部を、トルエンで均一に溶解
し、固形分を50重量%に調整して、感圧性の接着剤組
成物の溶液を得た。
【0026】つぎに、この接着剤組成物の溶液を、厚さ
が25μmのポリエステルフイルムからなる支持体の両
面に、乾燥後の厚さが片面で50μmになるように塗布
し、100℃で5分乾燥して、感圧性の両面接着シ―ト
を作製した。
が25μmのポリエステルフイルムからなる支持体の両
面に、乾燥後の厚さが片面で50μmになるように塗布
し、100℃で5分乾燥して、感圧性の両面接着シ―ト
を作製した。
【0027】この両面接着シ―トを、厚さが50μmの
ポリエステルフイルムで裏打ちし、室温にてステンレス
板に貼り付け、50mm/分の引張速度で180度引き剥
がし試験を行つたところ、2,250g/20mm幅の接
着力が得られた。また、煮沸蒸留水での抽出陰イオンは
3ppm であつた。
ポリエステルフイルムで裏打ちし、室温にてステンレス
板に貼り付け、50mm/分の引張速度で180度引き剥
がし試験を行つたところ、2,250g/20mm幅の接
着力が得られた。また、煮沸蒸留水での抽出陰イオンは
3ppm であつた。
【0028】実施例2 スチレン−共役ジエンブロツク共重合体として、ハロゲ
ン化合物を用いたカツプリング方式により合成した重量
平均分子量が11万のスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロツク共重合体(スチレン含量30重量%)を、十分
に精製して用いた以外は、実施例1と全く同様の配合組
成にて感圧性の接着剤組成物の溶液を得、またこれを用
いて実施例1と同様にして感圧性の両面接着シ―トを作
製した。
ン化合物を用いたカツプリング方式により合成した重量
平均分子量が11万のスチレン−ブタジエン−スチレン
ブロツク共重合体(スチレン含量30重量%)を、十分
に精製して用いた以外は、実施例1と全く同様の配合組
成にて感圧性の接着剤組成物の溶液を得、またこれを用
いて実施例1と同様にして感圧性の両面接着シ―トを作
製した。
【0029】この両面接着シ―トについて、実施例1と
同様にして180度引き剥がし試験を行つたところ、
2,400g/20mm幅の接着力が得られた。また、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンは4ppm であつた。
同様にして180度引き剥がし試験を行つたところ、
2,400g/20mm幅の接着力が得られた。また、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンは4ppm であつた。
【0030】実施例3 逐次反応方式により合成した重量平均分子量が約17万
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合体
(スチレン含量30重量%)を用い、このブロツク共重
合体100部、スチレン系樹脂50部、脂環族飽和炭化
水素樹脂100部、老化防止剤2部を、トルエンで均一
に溶解し、固形分を50重量%に調整して、熱接着型の
接着剤組成物の溶液を得た。
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロツク共重合体
(スチレン含量30重量%)を用い、このブロツク共重
合体100部、スチレン系樹脂50部、脂環族飽和炭化
水素樹脂100部、老化防止剤2部を、トルエンで均一
に溶解し、固形分を50重量%に調整して、熱接着型の
接着剤組成物の溶液を得た。
【0031】つぎに、この接着剤組成物の溶液を、離型
紙上に乾燥後の厚さが70μmになるように塗布し、1
00℃で5分乾燥したのち、ポリエステル不織布を支持
体としてその両面に接着剤組成物を120℃で加熱圧着
して、熱接着型の両面接着シ―トを作製した。
紙上に乾燥後の厚さが70μmになるように塗布し、1
00℃で5分乾燥したのち、ポリエステル不織布を支持
体としてその両面に接着剤組成物を120℃で加熱圧着
して、熱接着型の両面接着シ―トを作製した。
【0032】この両面接着シ―トを、厚さが50μmの
ポリエステルフイルムで裏打ちし、100℃で1kg/cm
2 の圧力でステンレス板に接着し、180度引き剥がし
試験を行つたところ、4,500g/20mm幅の接着力
が得られた。また、煮沸蒸留水での抽出陰イオンは2pp
m であつた。
ポリエステルフイルムで裏打ちし、100℃で1kg/cm
2 の圧力でステンレス板に接着し、180度引き剥がし
試験を行つたところ、4,500g/20mm幅の接着力
が得られた。また、煮沸蒸留水での抽出陰イオンは2pp
m であつた。
【0033】比較例1 スチレン−共役ジエンブロツク共重合体として、実施例
2と同様のハロゲン化合物を用いたカツプリング方式に
より合成した重量平均分子量が11万のスチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロツク共重合体(スチレン含量30
重量%)を、精製しないでそのまま用いた以外は、実施
例1と全く同様の配合組成にて感圧性の接着剤組成物の
溶液を得、またこれを用いて実施例1と同様にして感圧
性の両面接着シ―トを作製した。
2と同様のハロゲン化合物を用いたカツプリング方式に
より合成した重量平均分子量が11万のスチレン−ブタ
ジエン−スチレンブロツク共重合体(スチレン含量30
重量%)を、精製しないでそのまま用いた以外は、実施
例1と全く同様の配合組成にて感圧性の接着剤組成物の
溶液を得、またこれを用いて実施例1と同様にして感圧
性の両面接着シ―トを作製した。
【0034】この両面接着シ―トについて、実施例1と
同様にして180度引き剥がし試験を行つたところ、
2,100g/20mm幅の接着力が得られた。また、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンは220ppm であつた。
同様にして180度引き剥がし試験を行つたところ、
2,100g/20mm幅の接着力が得られた。また、煮
沸蒸留水での抽出陰イオンは220ppm であつた。
【0035】以上の実施例1〜3および比較例1の各両
面接着シ―トをプリント配線基板上に感圧接着または熱
接着し、これを70℃に放置して、耐電食性を調べた。
その結果、比較例1の両面接着シ―トでは、10日でプ
リント配線基板上の幅150μmの銅配線が電食で破断
したのに対し、実施例1〜3の両面接着シ―トでは、3
ケ月間放置後も上記配線に全く電食がみられず、非常に
良好な耐電食性を示すものであることがわかつた。
面接着シ―トをプリント配線基板上に感圧接着または熱
接着し、これを70℃に放置して、耐電食性を調べた。
その結果、比較例1の両面接着シ―トでは、10日でプ
リント配線基板上の幅150μmの銅配線が電食で破断
したのに対し、実施例1〜3の両面接着シ―トでは、3
ケ月間放置後も上記配線に全く電食がみられず、非常に
良好な耐電食性を示すものであることがわかつた。
Claims (3)
- 【請求項1】 スチレン−共役ジエンブロツク共重合体
100重量部、粘着付与樹脂40〜200重量部および
軟化剤0〜80重量部を含んでなり、煮沸蒸留水での抽
出陰イオンが10ppm 以下であることを特徴とする耐電
食性にすぐれる感圧性の接着剤組成物。 - 【請求項2】 スチレン−共役ジエンブロツク共重合体
100重量部、スチレン系粘着付与樹脂を一部成分とし
て含む粘着付与樹脂40〜200重量部(このうちスチ
レン系粘着付与樹脂10〜100重量部)および軟化剤
0〜80重量部を含んでなり、煮沸蒸留水での抽出陰イ
オンが10ppm 以下であることを特徴とする耐電食性に
すぐれる熱接着型の接着剤組成物。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の接着剤
組成物が支持体の片面または両面に5〜200μmの厚
さで塗布されてなる、煮沸蒸留水での抽出陰イオンが1
0ppm 以下であることを特徴とする耐電食性にすぐれる
感圧性または熱接着型の接着シ―ト類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358610A JPH0747721B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358610A JPH0747721B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179218A JPH05179218A (ja) | 1993-07-20 |
JPH0747721B2 true JPH0747721B2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=18460210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358610A Expired - Lifetime JPH0747721B2 (ja) | 1991-12-28 | 1991-12-28 | 接着剤組成物とこれを用いた接着シ―ト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0747721B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
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---|---|---|---|---|
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JP6896445B2 (ja) * | 2017-02-14 | 2021-06-30 | マクセルホールディングス株式会社 | 熱接着テープの製造方法 |
JP7324049B2 (ja) * | 2019-05-24 | 2023-08-09 | 株式会社ダイセル | 半導体装置 |
JP7028950B2 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-03-02 | マクセル株式会社 | 熱接着テープ |
JP7028951B2 (ja) * | 2020-12-21 | 2022-03-02 | マクセル株式会社 | 熱接着テープ |
-
1991
- 1991-12-28 JP JP3358610A patent/JPH0747721B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05179218A (ja) | 1993-07-20 |
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