JPH0747647A - 金属貼合せ用ポリエステル複合フイルム - Google Patents
金属貼合せ用ポリエステル複合フイルムInfo
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- JPH0747647A JPH0747647A JP19364993A JP19364993A JPH0747647A JP H0747647 A JPH0747647 A JP H0747647A JP 19364993 A JP19364993 A JP 19364993A JP 19364993 A JP19364993 A JP 19364993A JP H0747647 A JPH0747647 A JP H0747647A
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Abstract
にすぐれかつポンチ粘着や搬送ピンの跡型の発生のない
耐フレーバー性の優れた金属貼合せ用のポリエステル複
合フイルムを提供することにある。 【構成】 A層/B層/C層からなり、A層の融点が2
10℃以上のPETポリエチレンテレフタレートイソフ
タレートであり、B層は50モル%以上のテレフタル酸
残基、5〜50モル%のC10の脂肪族ジカルボン酸残
基、エチレングリコール11〜89モル%、1,4ブタ
ンジオールが89〜11モル%でTgが40℃以下のポ
リエステルであり、C層は融点が180〜230℃のポ
リエステルよりなる金属貼合せ用ポリエステル複合フイ
ルム。
Description
ル複合フイルムに関し、更に詳細には缶壁部が長い金属
缶(例えば、ビール缶、炭酸飲料缶、ジュース缶、エア
ゾール缶等)を得るためのラミネート鋼板の構成材料と
して好適なポリエステル複合フイルムに関する。
移行することおよび内容物により金属缶内面が腐食され
ることを防止するために塗装が施されているが、最近、
工程簡素化、衛生性向上、公害防止等の目的で、有機溶
剤を使用せずにブリキ、ティンフリースチール、アルミ
ニウム等の金属板にポリエステルフイルムを加熱、加圧
接着して得たラミネートした後、絞り加工等により製缶
する方法の検討が進められている。
報、特公昭59−34580号公報、特公昭62−61
427号公報等にその技術内容が開示されている。しか
しながら、当該技術ではフイルムの構成ポリマーの融点
以上の温度で鋼板とラミネートして十分に密着させた場
合、製缶加工時の衝撃、すなわち、ストッパーに高速で
当った衝撃で缶底部に局所的なフイルム破れ(クラッ
ク)が発生する。係る欠点を回避するため、フイルムの
柔軟性を向上させて耐変形性と耐衝撃性を確保しようと
した場合は、製缶工程でダイスとポンチによる加工発熱
によりフイルムがポンチに粘着し、その結果缶壁部のフ
イルムが引き裂かれて破れることが多発する。さらに、
製缶加工工程後の熱処理工程等での搬送時に搬送ピンの
跡がつき易い。すなわち、耐熱性不足に起因した種々の
問題が発生する。また、柔軟性を向上させたポリエステ
ルは、缶充填物中の香気成分を吸着する特性が悪化、す
なわち、耐フレーバー性が劣るという欠点を有してい
る。以上より金属缶内層保護層として満足されるもので
はない。
1630号公報において、2種2層の複合ポリエステル
フイルムを用いる方法が開示されている。しかしなが
ら、成形加工性と耐熱性とのバランスにおいて、市場要
求を満足させるレベルまで達成することは困難であっ
た。
みてなされたものであって、製缶加工時での変形性、耐
衝撃性及び密着性が確保され、かつ耐熱性に優れ製缶加
工時のポンチ粘着や搬送ピンの跡型が発生せず、更に、
耐フレーバー性の良好な金属貼合せ用ポリエステル複合
フイルムを提供する。
C層より構成されるポリエステル複合フイルムであっ
て、A層は融点が210℃以上のポリエチレンテレフタ
レートあるいはポリエチレンテレフタレートとイソフタ
レートとの共重合体よりなり、B層は全ジカルボン酸成
分の50モル%以上がテレフタル酸残基、5〜50モル
%が炭素数10以上の脂肪族ジカルボン酸残基を含有
し、全アルコール成分の11〜89モル%以上がエチレ
ングリコール残基、89〜11モル%が1,4ブタンジ
オール残基よりなるガラス転移点が40℃以下のポリエ
ステル樹脂よりなり、C層は融点が180〜230℃の
ポリエステル樹脂よりなることを特徴とする金属貼合せ
用ポリエステル複合フイルムである。
ル樹脂は、ポリエチレンテレフタレートあるいは融点が
210℃以上のポリエチレンテレフタレートとイソフタ
レートとの共重合体である必要がある。かかるポリエス
テル樹脂は、その製造工程で副生するジエチレングリコ
ール残基を含むことは何ら問題がない。また、上記融点
範囲であれば5モル%以下の他の共重合成分を含んでも
よいが、耐フレーバー性の点より他の共重合成分を含ま
ない方が良い。耐フレーバー性の点よりジエチレングリ
コール残基の含有量も出来るだけ少ない方が良い。
でなければならない。220℃以上が好ましい。210
℃未満では、耐熱性が低く製缶加工時にポンチ粘着が発
生し製缶工程の操業性が低くなり、かつ、缶壁部のフイ
ルムが引き裂かれて破れが発生する等の問題が起るので
好ましくない。該ポリエステル樹脂はポリエチレンテレ
フタレートでもかまわないが、変形性や耐衝撃性の点よ
り融点が220〜250℃のポリエチレンテレフタレー
トとイソフタレートの共重合体が特に好ましい。イソフ
タレートの共重合割合はポリエステルの製造工程で副生
するジエチレングリコール残基の量により異なるが一般
には3〜15モル%の範囲である。A層厚みは1〜20
μmが好ましく2〜15μmがより好ましい。1μm未
満では耐熱性や耐フレーバー性の向上効果が充分でなく
なるので好ましくない。逆に、20μmを越えると耐熱
性や耐フレーバー性の向上効果が飽和するとともに変形
性や耐衝撃性が低下するので好ましくない。
ル樹脂は、全酸成分の50モル%以上がテレフタル酸残
基、5〜50モル%が炭素数10以上の脂肪族ジカルボ
ン酸残基を含有し、全アルコール成分の11〜89モル
%がエチレングリコール残基、89〜11モル%が1,
4ブタンジオール残基よりなるガラス転移点が40℃以
下よりなる必要がある。テレフタル酸が50モル%未満
では、耐熱性が不足するので好ましくない。炭素数10
以上の脂肪族ジカルボン酸としては、セバシン酸、エイ
コ酸、ドデカンジカルボン酸、ダイマー酸等が挙げられ
る。ダイマー酸とはオレイン酸等の高級不飽和脂肪酸の
二量化反応によって得られ、通常不飽和結合を分子中に
有するが、水素添加をして不飽和度を下げたものも使用
できる。水素添加をした方が耐熱性や柔軟性が向上する
のでより好ましい。また、二量化反応の過程で、直鎖分
岐状構造、脂環構造、芳香核構造が生成されるがこれら
の構造や量も特に限定されない。炭素数が10未満の脂
肪族ジカルボン酸残基では、変形性や耐衝撃性の付与が
充分でないので好ましくない。該脂肪族ジカルボン酸残
基の含有量は全酸成分中5〜50モル%である必要があ
る。5モル%未満では、変形性や耐衝撃性の付与が不充
分となるので好ましくない。逆に、50モル%を越える
と変形性や耐衝撃性が飽和し、かつ、耐熱性が低下する
ので好ましくない。
した範囲を満足すれば酸成分としてテレフタル酸および
炭素数が10以上の脂肪族ジカルボン酸以外のジカルボ
ン酸残基を含むことも特に制限はない。また、炭素数1
0以上の脂肪族ジカルボン酸残基は1種類でも良いし、
2種以上を併用してもよい。該ポリエステル樹脂は、全
アルコール成分の11〜89モル%がエチレングリコー
ル残基、89〜11モル%が1,4ブタンジオール残基
である必要がある。本範囲内であることが該ポリエステ
ル樹脂のレジンの取扱い性とコストとのバランスが良好
である。上記範囲よりエチレングリコール残基が多くな
ると樹脂の結晶性が低くなり取扱い性が悪くなる。逆
に、1,4ブタンジオヘル残基の量が上記範囲を越える
とコストが高くなるので好ましくない。なお、ジエチレ
ングリコール等のエーテル基を含有するアルコール成分
とポリエステルの製造工程で副生する量を含有すること
が許される。また、5モル%以下であればプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジ
メタノール等の他のグリコール残基を含有してもよい。
ス転移点が40℃以下である必要がある。30℃以下が
より好ましい。ガラス転移点が40℃を越えた場合は、
変形性や耐衝撃性の付与が充分でなくなるので好ましく
ない。B層を構成するポリエステル樹脂は、上記範囲内
であればその構成は任意に設定することができる。該B
層厚みは3〜60μmが好ましい。5〜40μmがより
好ましい。3μm未満では変形性や耐衝撃性の付与が充
分でなくなるので好ましくない。逆に60μmを越える
と変形性や耐衝撃性の付与が飽和し、かつ、耐熱性が低
下するので好ましくない。また、コスト的にも不利にな
る。
が180〜230℃である必要がある。融点が230℃
を越えると、金属板との加熱ラミネート時の密着性が低
下し、製缶加工時に缶壁部において局所的なフイルム剥
離を起点としたフイルム破れ(クラック)が発生しやす
くなるので好ましくない。逆に、180℃未満では、密
着性は良くなるが耐熱性が低下し、製缶加工工程後の熱
処理時に皺が入り易く金属缶内面保護層としての商品価
値が低下するので好ましくない。
のであればその構造は制限を受けないがコスト面より共
重合ポリエチレンテレフタレートが好ましい。共重合成
分としては酸成分でアルコール成分でも良い。該酸成分
としてはイソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸等の芳香属ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸、ドデカンジカル
ボン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸等が例示で
き、またアルコール成分としては、プロパンジオール、
ブタンジオール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリ
コール等の脂肪族ジオール、シクロヘキサンジメタノー
ル等の脂環族ジオール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール、ポリエチレングリコール等のエーテ
ル結合含有ジオール等が例示できる。これらは単独また
は2種以上を使用することができる。該ポリエステル樹
脂は密着性の点より非品質なものが好ましい。該C層の
厚みは1〜15μmが好ましい。2〜10μmがより好
ましい。1μm未満では、金属板との密着性が不充分と
なるので好ましくない。逆に、15μmを越えた場合は
金属板との密着性が飽和し、かつ、変形性や耐衝撃性が
低下するので好ましくない。
樹脂は、いずれもが極限粘度で0.5以上のものである
ことが好ましい。0.7以上のものがより好ましい。ま
た、各層を構成するポリエステル樹脂は1種類でもかま
わないし、2種以上をブレンドして用いてもかまわな
い。更に、これらのポリエステル樹脂には、必要に応じ
て酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、可塑剤、顔
料、帯電防止剤、潤滑剤、結晶核剤、無機あるいは有機
粒子よりなる滑剤等を配合させることは何ら制限を受け
ない。前記したポリエステル樹脂の製造方法も何ら制限
はなく、エステル交換法あるいは直接重合法のどちらの
製造法で製造されたものであっても使用できる。また、
分子量を高めるために固相重合法で製造したものであっ
てもかまわない。缶に内容物を充填後のレトルト処理等
でのポリエステル樹脂からのオリゴマーの析出を少くす
る点より、A層を構成するポリエステル樹脂は減圧法固
相重合法で製造したオリゴマー含有量の低いポリエステ
ル樹脂を用いるのが特に好ましい実施態様である。
層、B層、C層の順に構成されておれば、未延伸のフイ
ルムであっても、延伸フイルムであってもどちらでもか
まわない。該構成のフイルムは多層押出し法で製造する
のが好ましい。延伸フイルムの場合は1軸延伸および2
軸延伸のいずれでもかまわないが等方性より2軸延伸フ
イルムが好ましい。該複合フイルムの製造方法も何ら制
限を受けない。たとえば、延伸フイルムの場合は、Tダ
イ法、チューブラー法のいずれの方法も適用できる。本
発明の複合ポリエステルフイルムを金属貼合せ用として
使用する時は、C層表面を金属板側として用いる必要が
ある。該貼合せ方法は特に限定されないが通電法で加熱
した金属板に複合ポリエステルフイルムを圧着し熱接着
させる方法が最も好ましい実施態様である。
実施例で用いた測定方法は次の通りである。 (1) 融点(Tm)、ガラス転移点(Tg) 示差走査型熱量計を用いて求める。サンプルを300℃
で5分間加熱溶融した後液体窒素で急冷しその10mg
を10℃/分の昇温速度で昇温していった際に、ガラス
状態からゴム状態への転移に基づく比熱変化を読みとり
この温度をガラス転移点(Tg)とした。また、結晶融
解に基づく吸熱ピーク温度を融点(Tm)とした。
合ポリエステルフイルムと厚さ0.29mmのブリキと
を重ね合せ(複合ポリエステルのC層表面をブリキと接
触)、圧力20kg/cmで通過させた。通過後のフイ
ルムとブリキのラミネート品の接着力(ラミネート強
さ)をテンシロンで測定した。 ○:ラミネート強さが200g/cm以上 ×:ラミネート強さが200g/cm未満
キ板にラミネートしたラミネートフイルムのフイルム面
を接触させ、手で押え粘着により抵抗が急激に増大する
温度を測定。5℃ピッチで評価し、最後は1℃ピッチで
評価しステック温度を求めた。ステック温度が80℃未
満では、製缶工程でポンチの粘着が起り製缶の操業性が
低下するので好ましくない。
イルムを5cm×5cmに切断したものフイルム面に、
100gの分銅を置き200℃で5分間加熱した後の分
鋼の跡型の発生状況を目視で評価した。
イルムのフイルム面に、先端径4mm、重量0.4kg
の錘を高さ30cmより垂直に落下し変形させ製缶のモ
デルとした。該製缶モデルラミネートフイルムを220
℃で10分間熱処理した後、水をはったオートクレーブ
に入れて120℃で30分間加熱しレトルトのモデル処
理を行なった。該レトルトモデル処理ラミネートフイル
ムの製缶モデルで変形した部分にブリキ板側より、底面
が平坦で重量が0.4kgの錘を高さ24cmより垂直
に落下させ衝撃を与えた。該衝撃を与えたラミネートフ
イルムのフイルム側に塩ビ製のパイプを接着剤で接合
し、この中に1%食塩水を入れ電極を挿入し、ブリキ板
を陽極として6Vの電圧をかけ30秒後の電流値(m
A)を測定した。10回の測定値の平均値で表示した。
0.2mA以下であることが好ましい。
イルムをプレス機で100kg/cm2 の圧力でプレス
成形しカップを得た。該カップを200℃で5分間加熱
した後のフイルムの皺の発生状態を目視評価した。
シーラーで三方シールをする。該三方シール袋にd−リ
モネン30cmを充填し、開封口をインパルスシーラー
で密封をする。該密封袋を40℃の恒温室で10日間静
置し、d−リモネンの吸着を行なう。該吸着袋を開封し
d−リモネンを排出させた後、未シール部分のフイルム
を4cm角の大きさに切出し、表面に付着しているd−
リモネンをキムワイプできれいにふきとりフイルムの重
量W1 を測定する。該フイルムを60℃で24時間真空
乾燥した後、再度フイルムの重量W2 を測定する。d−
リモネンの吸着量を次式により求め重量%で表示した。 d−リモネン吸着量(%)=W1 −W2 /W2 d−リモネン吸着量が2%以下のものが実用的である。
000ppmを含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル
比95/5)とエチレングリコールからの共重合ポリエ
ステル(Tm245℃)〔ポリエステルA〕を、B層レ
ジンとしてイルガノックス1330を0.2重量%を含
むテレフタル酸/炭素数36ケのダイマー酸(モル比9
5/5)とエチレングリコール/1,4ブタンジオール
(モル比30/70)からの共重合ポリエステル(Tm
186℃、Tg22℃)〔ポリエステルB〕をC層レジ
ンとして平均粒径3μmの球状ゼオライト2000pp
mを含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル比83/1
7)とエチレングリコールからの共重合ポリエステル
(Tm215℃)〔ポリエステルC〕をそれぞれ別々の
押出機で溶融させ、この溶融体をダイ内でA/B/C層
の順に合流させた後、冷却ドラム上に押出して冷却させ
総厚み32μm(A層厚み12μm、B層厚み15μ
m、C層厚み5μm)の未延伸フイルムを得た。得られ
たフイルムおよびブリキ板とのラミネートフイルム(C
層面側をラミネート、以下の実施例および比較は全てC
層面側をラミネート)の特性を表1に示す。本実施例で
得られた複合フイルムは、接着性、製缶操業性、耐熱
性、耐衝撃性、耐フレーバー性の全ての特性に優れてお
り、金属貼合せ用フイルムとして実用性が高いものであ
った。
3μmの球状ゼオライト2000ppmを含むテレフタ
ル酸/イソフタル酸(モル比80/20)とエチレング
リコールとからの共重合ポリエステル(Tm=200
℃)〔ポリエステルD〕を用いる以外実施例1と同じ方
法で得た未延伸フイルムおよびブリキ板とのラミネート
フイルムの特性を表1に示す。本比較例で得られた複合
フイルムは、ステック温度が低く、かつ耐熱性が悪く製
缶操業性に劣り、金属貼合せ用フイルムとしては実用性
の低いものであった。
μmの球状ゼオライト2000ppmを含むテレフタル
酸/イソフタル酸(モル比67/33)とエチレングリ
コールとからの共重合ポリエステル(Tm=170℃、
メトラー社の融点測定装置で測定)〔ポリエステルE〕
を用いる以外、実施例1と同じ方法で得た未延伸フイル
ムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を表1
に示す。本比較例で得られた複合フイルムは、接着層の
耐熱性が低く、ラミネート後の熱処理によりしわが発生
し金属貼合せ用フイルムとしては実用性の低いものであ
った。
酸のモル比を90/10から100/0に変更(Tm=
195℃、Tg50℃)〔ポリエステルF〕する以外、
実施例1と同じ方法で得た未延伸フイルムおよびブリキ
板とのラミネートフイルムの特性を表1に示す。本比較
例で得られたフイルムは耐衝撃性に劣り、金属貼合せ用
フイルムとしては実用性の低いものであった。
ポリエステルAに変更する以外、実施例1と同じ方法で
得た未延伸フイルムおよびブリキ板とのラミネートフイ
ルムの特性を表1に示す。本比較例で得られた複合フイ
ルムは耐衝撃性に劣り、金属貼合せ用フイルムとしては
実用性の低いものであった。
用いる以外、実施例1と同じ方法で得た未延伸フイルム
およびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を表1に
示す。本比較例で得られた複合フイルムは接着性に劣り
金属貼合せ用フイルムとしては実用性の低いものであっ
た。
ポリエステルBを用いる以外、実施例1と同じ方法で得
た未延伸フイルムおよびブリキ板とのラミネートフイル
ムの特性を表1に示す。本比較例で得られ複合フイルム
は耐熱性および耐フレーバー性に劣り、金属貼合せ用フ
イルムとしては実用性の低いものであった。
700ppmを含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル
比85/15)とエチレングリコールとからの共重合ポ
リエステル(Tm220℃)〔ポリエステルG〕を、B
層レジンとしてポリエステルBを、C層レジンとしてポ
リエステルDをそれぞれ別の押出し機で溶融させ、この
溶融体をダイ内でA/B/C層の準に合流させた後冷却
ドラム上に押出して冷却させて未延伸フイルムを得た。
該未延伸フイルムをまず縦方向に85℃で3.3倍、次
いで横方向に100℃で3.4倍に延伸した後、170
℃で熱セットを行ない総厚み30μm(A層厚み9μ
m、B層厚み18μm、C層厚み3μm)の2軸延伸フ
イルムを得た。得られたフイルムおよびブリキ板とのラ
ミネートフイルムの特性を表1に示す。本実施例で得ら
れた複合フイルムは、接着性、製缶操業性、耐熱性、耐
衝撃性、耐フレーバー性のいずれの特性にも優れてお
り、金属貼合せ用フイルムとして実用性が高いものであ
った。
Fを用いる以外、実施例2と同じ方法で得た2軸延伸フ
イルムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を
表1に示す。本比較例で得られた複合フイルムは耐衝撃
性に劣り金属貼合せ用フイルムとしては実用性の低いも
のであった。
用いる以外、実施例2と同じ方法で得た2軸延伸フイル
ムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を表1
に示す。本比較例で得られた複合フイルムも耐衝撃性に
劣り金属貼合せ用フイルムとしては実用性の低いもので
あった。
用いる以外、実施例2と同じ方法で得た2軸延伸フイル
ムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を表1
に示す。本比較例で得られた複合フイルムは接着性に劣
り金属貼合せ用フイルムとして実用性の低いものであっ
た。
ルDを用いるよう変更する以外、実施例2と同じ方法で
得た2軸延伸フイルムおよびブリキ板とのラミネートフ
イルムの特性を表1に示す。本比較例で得られた複合フ
イルムは製缶操業性の尺度であるステック温度が低く、
かつ、耐熱性、耐衝撃性に劣り金属貼合せ用フイルムと
して実用性が低いものであった。
Bを用いる以外、実施例2と同じ方法で得た2軸延伸フ
イルムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特性を
表1に示す。本比較例で得られた複合フイルム耐熱性お
よび耐フレーバー性に劣り金属貼合せ用フイルムとして
実用性が低いものであった。
メチルメタアクリ系樹脂ビーズ2000ppmを含む極
限粘度が1.00のポリエチレンテレフタレート(Tm
254℃)を、B層レジンとしてイルガノックス101
0を0.2重量%含むテレフタル酸/炭素数36ケのタ
イマー酸(モル比90/10)とエチレングリコール/
1.4ブタンジオール(モル比70/30)からの共重
合体(Tm210℃、Tg10℃)を、C層レジンとし
てポリエステルCを用い実施例1と同様の方法で総厚み
32μmA層6μm、B層23μm、C層3μm)の未
延伸フイルムを得た。得られたフイルムおよびブリキ板
とのラミネートフイルムの特性を表1に示す。本実施例
で得た複合フイルムは全ての特性に優れており金属貼合
せ用フイルムとして実用性の高いものであった。
00ppmを含むテレフタル酸/イソフタル酸(モル比
88/12)とエチレングリコールからの共重合ポリエ
ステル(Tm225℃)を、B層レジンとしてテレフタ
ル酸/セバシン酸(モル比85/15)とエチレングリ
コール/1,4ブタンジオール(3モル比70/30)
からの共重合ポリエステル(Tm200℃、Tg22
℃)を、C層レジンとしてポリエステルDを用い実施例
1と同様の方法で総厚み32μm(A層9μm、B層2
0μm、C層3μm)の未延伸フイルムを得た。得られ
たフイルムおよびブリキ板とのラミネートフイルムの特
性を表1に示す。本実施例で得た複合フイルムは全ての
特性に優れており金属貼合せ用フイルムとして実用性の
高いものであった。
テレフタル酸/ドデカンジカルボン酸(モル比85/1
5)とエチレングリコール/1,4ブタンジオール(モ
ル比20/80)からの共重合ポリエステル(Tm19
5℃、Tg20℃)を、C層レジンとしてポリエステル
Dを用い実施例2と同様の方法で総厚み32μm(A層
9μm、B層20μm、C層3μm)の2軸延伸フイル
ムを得た。得られたフイルムおよびブリキ板とのラミネ
ートフイルムの特性を表1に示す。本実施例で得た複合
フイルムは全ての特性に優れており金属貼合せ用フイル
ムとして実用性の高いものであった。
フイルムは、三層構成よりなり、かつ、各層を構成する
ポリエステル樹脂の特性が適正な範囲に制御されている
ため、たとえば、金属板と貼合せた後に製缶加工し缶壁
部が長い金属缶を製造する用途に適用した場合に、金属
板との熱接着性や製缶加工性に優れ、かつ、耐熱性に優
れており製缶加工工程での操業性が良好で、更に、製缶
後の耐衝撃性や耐フレーバー性に優れており極めて有用
である。
Claims (1)
- 【請求項1】 A層、B層、C層より構成されるポリエ
ステル複合フイルムであって、A層は融点が210℃以
上のポリエチレンテレフタレートあるいはポリエチレン
テレフタレートとイソフタレートとの共重合体よりな
り、B層は全ジカルボン酸成分の50モル%以上がテレ
フタル酸残基、5〜50モル%が炭素数10以上の脂肪
族ジカルボン酸残基を含有し、全アルコール成分の11
〜89モル%以上がエチレングリコール残基、89〜1
1モル%が1,4ブタンジオール残基よりなるガラス転
移点が40℃以下のポリエステル樹脂よりなり、C層は
融点が180〜230℃のポリエステル樹脂よりなるこ
とを特徴とする金属貼合せ用ポリエステル複合フイル
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19364993A JP3221531B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 金属貼合せ用ポリエステル複合フイルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19364993A JP3221531B2 (ja) | 1993-08-04 | 1993-08-04 | 金属貼合せ用ポリエステル複合フイルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0747647A true JPH0747647A (ja) | 1995-02-21 |
JP3221531B2 JP3221531B2 (ja) | 2001-10-22 |
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JP2005225225A (ja) * | 2004-01-15 | 2005-08-25 | Toyobo Co Ltd | 絞り・しごき缶被覆用フィルム及びフィルムロール、それを用いた絞り・しごき缶用フィルム被覆金属板、及びフィルム被覆絞り・しごき缶 |
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