JPH074747U - プッシュラッチ装置 - Google Patents

プッシュラッチ装置

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JPH074747U
JPH074747U JP3403793U JP3403793U JPH074747U JP H074747 U JPH074747 U JP H074747U JP 3403793 U JP3403793 U JP 3403793U JP 3403793 U JP3403793 U JP 3403793U JP H074747 U JPH074747 U JP H074747U
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隆之 浦野
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双葉金属工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数が少なくしかも容易に組立可能なプ
ッシュラッチ装置を提供する。 【構成】 上端面にハート形の外縁に沿った形状のガイ
ド溝15が形成されたスライド部材6をケーシング8内
に前後方向に移動自在に装着して弾性部材12により前
方へ付勢し、ケーシング8に、ケーシング8の上壁部と
スライド部材6間を通って前後方向に延設されたレバー
部16aと、レバー部16aの前端部からガイド溝15
内へ延びてガイド溝15に沿って相対移動可能な係合部
16bと、レバー部16aの後端部から上下方向向きに
延びてケーシング8に対して回動自在で且つ前後方向に
移動不能に取付けられたトーション部16cと、トーシ
ョン部16cの下端部から前方へ延びてトーション部1
6cの下端部をケーシング8に対して回動不能に固定す
る固定部16dとからなる弾力性を有するレバー部材1
6を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スライド部材を1回押し操作すると押した位置にロックされ、再度 押し操作すると元の位置に復帰するプッシュラッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
扉のロック装置やプッシュスイッチなどに使用されるプッシュラッチ装置とし て、前端が開放されたケーシングと、ケーシング内に前後方向に移動自在に装着 され上端面にハート形の外縁に沿った形状のガイド溝が形成されたスライド部材 と、スライド部材を前方へ付勢する圧縮バネと、一端部がケーシングに回動自在 に連結され他端部にガイド溝に沿って移動可能な係合部を有するレバー部材とを 備え、スライド部材を1回押し操作すると、係合部がガイド溝に沿って移動して ガイド溝の略V状の係止部に係合され、押し操作した後退位置にスライド部材が 保持され、もう1回押し操作すると、係合部が係止部から離脱してガイド溝に沿 って移動し、ケーシングから突出した前進位置にスライド部材が保持されるよう に構成したものが広く実用化されている。
【0003】 前記プッシュラッチ装置として、例えば実公平3−12136号公報には、レ バー部材を、ケーシングの上壁部とスライド部材間を通って前後方向に延設され 後端部がケーシング外へ突出するレバー部と、レバー部の前端部からガイド溝内 へ延びてガイド溝に沿って相対移動可能な係合部と、レバー部の後端部から下方 へ延びてケーシングの後端部に突出状に形成された支持部の凹部に回動自在に係 合する取付部とから一体的に構成し、固定部の下端部を凹部に係合させた状態で 、レバー部材の後端近傍部と支持部とに亙ってリング部材を装着し、レバー部材 を支持部に対して回動自在に取付けるように構成したものが記載されている。
【0004】 前記リング部材は、レバー部材の脱落を防止する機能と、レバー部材の係合部 の下端をガイド溝の奥端面に圧接させる機能と、レバー部材の係合部をガイド溝 の基準位置側へ付勢する機能とを有しており、このリング部材によりプッシュラ ッチ装置の作動が確実になされるように構成されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前記公報に記載のプッシュラッチ装置では、リング部材が必須の部材でありそ れを省略することが不可能なので、その分部品点数が多くなるとともに、レバー 部材の係合部を支持部の凹部に係合させつつリング部材を装着する関係上、リン グ部材の組付作業が大変煩雑になり、プッシュラッチ装置の生産性が大幅に低下 するという問題がある。 本考案の目的は、部品点数が少なくしかも容易に組立可能なプッシュラッチ装 置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るプッシュラッチ装置は、前端が開放されたケーシングと、前記 ケーシング内に前後方向に移動自在に装着され上端面にハート形の外縁に沿った 形状のガイド溝が形成されたスライド部材と、前記スライド部材を前方へ付勢す る弾性部材と、前記ケーシングの上壁部とスライド部材間を通って前後方向に延 設されたレバー部と、レバー部の一端部からガイド溝内へ延びてガイド溝に沿っ て相対移動可能な係合部と、レバー部の他端部から上下方向向きに延びてケーシ ングに対して回動自在で且つ前後方向に移動不能に取付けられたトーション部と 、トーション部の他端部からレバー部と同じ側へ前後方向向きに延びてトーショ ン部の他端部をケーシングに対して回動不能に固定する固定部とを有する弾力性 を有するレバー部材と、を備えたものである。
【0007】 請求項2に係るプッシュラッチ装置は、前端が開放され上壁部の内面にハート 形の外縁に沿った形状のガイド溝が形成されたケーシングと、前記ケーシング内 に前後方向に移動自在に装着されたスライド部材と、前記スライド部材を前方へ 付勢する弾性部材と、前記ケーシングの上壁部とスライド部材間を通って前後方 向に延設されたレバー部と、レバー部の一端部からガイド溝内へ延びガイド溝に 沿って相対移動可能な係合部と、レバー部の他端部から上下方向向きに延びてス ライド部材に対して回動自在で且つ前後方向に移動不能に取付けられたトーショ ン部と、トーション部の端部からレバー部と同じ側へ前後方向に延びてトーショ ン部の他端部をスライド部材に対して回動不能に固定する固定部とを有するレバ ー部材とを備えたものである。 ここで、請求項3のように、前記レバー部をガイド溝側へ向けて緩傾斜状に設 け、係合部の先端をガイド溝の奥端面に圧接させてもよい。
【0008】
【作用】
請求項1に係るプッシュラッチ装置においては、スライド部材を押し操作する と、レバー部が曲げ変形するとともにトーション部が捩じり変形しながら、係合 部がガイド溝に沿って移動して係合部がガイド溝の所定位置に係合し、押し操作 された位置にスライド部材が保持される。そして、スライド部材を再度押し操作 すると、レバー部とトーション部の復帰力で係合部がガイド溝に沿って移動して 前記所定位置から離脱し、更に弾性部材の付勢力によりスライド部材が元の位置 に復帰する。 レバー部材は、固定部においてケーシングに固定されてその脱落が防止される とともに、トーション部とレバー部材との成す角度の設定如何により、係合部を ガイド溝の一側側へ付勢させたり、係合部の端部をガイド溝の奥端面に圧接させ たりすることが可能となり、レバー部材をケーシングに取付けるためのリング部 材を省略することが可能となる。しかも、レバー部と固定部とが同じ側へ向けて 設けられているので、レバー部材をケーシングの前方又は後方により組付けるこ とが可能となる。
【0009】 請求項2に係るプッシュラッチ装置においては、基本的には請求項1と同様に スライド部材を押し操作すると、係合部がガイド溝に沿って移動して押し操作さ れた位置にスライド部材が保持され、再度押し操作すると、弾性部材の付勢力に よりスライド部材が元の位置に復帰する。 レバー部材は、固定部においてスライド部材に固定されてその脱落が防止され るとともに、トーション部とレバー部材との成す角度の設定如何により、係合部 をガイド溝の一側側へ付勢させたり、係合部の端部をガイド溝の奥端面に圧接さ せたりすることが可能となり、レバー部材をスライド部材に取付けるためのリン グ部材を省略することが可能となる。しかも、レバー部と固定部とが同じ側へ向 けて設けられているので、レバー部材をスライド部材の前方又は後方により組付 けることが可能となる。 ここで、請求項3においては、レバー部がガイド溝側へ向けて緩傾斜状に設け られ、係合部の先端がガイド溝の奥端面に圧接される。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例について図面を参照しながら説明する。 本実施例は、オーディオラックなどの箱体の扉を閉鎖状態と手で保持して開放 可能な微小開放状態とに切換え可能なロック装置に本考案を適用した場合のもの である。 図1・図2・図8・図9に示すように、ロック装置1は、オーディオラックな どの箱体2に固定されたロック装置本体3と、箱体2の扉4に固定されたフック 部材5とを備え、扉4を閉鎖位置へ押し操作すると、図1に示すように、ロック 装置本体3のスライド部材6に一体的に形成された1対の保持アーム7の保持部 7aにフック部材5のフック部5aが保持されて扉4が閉鎖位置に保持され、こ の状態から扉4を再度押し操作すると、図8に示すように、保持アーム7がケー シング8から突出してフック部5aが保持アーム7から離脱し、扉4が微小開放 される。尚、前記ロック装置本体3の保持アーム7を除く部分がプッシュラッチ 装置に相当する。
【0011】 前記ロック装置本体3について説明すると、図1〜図9に示すように、箱体2 の壁部には装着孔2aが形成され、装着孔2aには前端開放の略直方体箱状のケ ーシング8が装着され、ケーシング8の側壁部の途中部には前端部が外方向へ突 出する係止部9が側壁部を切り起こして形成され、ケーシング8の前端部には側 壁部よりも多少外側に配置されたガイド兼係止壁部10が形成され、ケーシング 8は係止部9とガイド兼係止壁部10間に箱体2の壁部を挟んだ状態で箱体2に 固定保持されている。
【0012】 前記ケーシング8内にはスライド部材6が図1・図2に図示の後退位置と図8 ・図9に図示の前進位置とに亙って前後方向に移動自在に装着され、スライド部 材6は圧縮コイルバネからなる弾性部材12を介して常時前方へ付勢され、スラ イド部材6の下端面には下方へ突出した規制部13が形成され、ケーシング8の 下壁部には規制部13を移動可能に案内する前後方向に細長いスリット14が形 成され、規制部13がスリット14の前端部に当接することでスライド部材6の 前進位置が規制されている。 前記規制部13の下端面の後半部には後方上がりに傾斜したテーパ面13aが 形成され、スライド部材6をケーシング8に対して前方より容易に組付けれるよ うに構成されている。 前記スライド部材6の後退位置を規制するため、スライド部材6の上端面には 後方へ向けて縮小する略ハート状の外縁に沿った形状のガイド溝15が形成され 、ケーシング8にはガイド溝15に沿って相対移動可能な係合部16bを有する レバー部材16が設けられている。
【0013】 前記レバー部材16は弾力性を有する線材を屈曲形成したもので、図1〜図6 に示すように、ケーシング8の上壁部とスライド部材6間を通って前後方向に延 設され後端部がケーシング8の後壁部に形成された開口部17を通って後方へ延 びるレバー部16aと、レバー部16aの前端部からガイド溝15内へ延びてガ イド溝15に沿って相対移動可能な係合部16bと、レバー部16aの後端部か ら下方へ延びてケーシング8の後壁部に突出状に形成された左右1対の保持爪1 8間に回動自在で且つ前後方向に移動不能に保持されたトーション部16cと、 トーション部16cの下端部からケーシング8の後壁部の装着孔19を介してケ ーシング8内に延びてスライド部材6の下端面に形成された前後方向に細長い固 定溝20に挿入されてトーション部16cの下端部をケーシング8に対して回動 不能に固定する固定部16dとから構成され、固定部16dを前後方向向きに水 平に配置した状態でレバー部16aは、係合部16bの下端部がガイド溝15の 奥端面に圧接されるように、前方下がりの緩傾斜状(例えば水平方向に対する傾 斜角度θ1がθ1=5°)で且つ、係合部16bがガイド溝15の右側へ付勢さ れるように、右側へ向けて緩傾斜状(例えば、前後方向に対する傾斜角度θ2が θ2=10°)に屈曲されている。
【0014】 前記ガイド溝15は、図1・図7に示すうよに、後端部に形成された後方へ向 けて開口する導入溝15aと、導入溝15aの前端の後退開始位置BSからガイ ド溝15の前端部の左側の後退終了位置BEまでの後退用溝15bと、後退終了 位置BEからガイド溝15の前端近傍部の略中央部の前進規制位置RPまでの導 入側案内溝15cと、前進規制位置RPからガイド溝15の前端部の右側の前進 開始位置FSまでの送り側案内溝15dと、前進開始位置FSから後退開始位置 BSまでの前進用溝15eとから略ハート状の外縁に沿った形状に形成され、後 退用溝15bの奥端面は前方上がりの傾斜状に形成され、前進用溝15eの奥端 面は略平坦に形成され、前進用溝15eの後端部には段部21が形成されている 。
【0015】 前記スライド部材6の前端部には回動可能な左右1対の保持アーム7が一体的 に形成され、保持アーム7の前端部にはフック部5aに係合可能な保持部7aが 形成され、保持アーム7間においてスライド部材6には前方へ突出した押圧部2 2が形成され、スライド部材6はフック部材5の後端部で押圧部22が押圧され ることで前進位置又は後端位置に移動され、スライド部材6が後退位置に保持さ れると、両保持アーム7はガイド兼係止壁部10により内側へ回動されて保持部 7a間にフック部5aを保持可能なロック状態となり、スライド部材6が前進位 置に保持されると、両保持アーム7はケーシング8外へ突出して素材の弾力性で 前端が開放したアンロック状態になる。但し、前記保持アーム7をスライド部材 6とは別部材で構成し、スライド部材6に対して回動自在に取付けてもよい。
【0016】 次に、前記ロック装置1の作用について説明する。 扉4を開放した状態では、図8・図9に示すように、弾性部材12の付勢力に よりスライド部材6が前方へ付勢され、規制部13がスリット14の前端部に係 合してスライド部材6が前進位置に保持され、レバー部材16の係合部16bは 後退開始位置BSに保持される。 扉4を閉鎖位置に回動させてフック部材5の後端面で押圧部22を押圧し、ス ライド部材6を後方へ移動させると、レバー部16aが緩やかな湾曲状に変形す るとともトーション部16cが捩じり変形しながら、図8に矢印で示すように、 係合部16bが後退用溝15bを通って前方へ相対移動し、係合部16bが後退 終了位置BEまで移動して後退終了位置BEの前端面で受け止められ、スライド 部材6の後方への移動が規制される。このとき、保持アーム7がガイド兼係止壁 部10で内側へ回動してフック部材5の保持部7aが保持アーム7の保持部7a で保持される。
【0017】 この状態で、扉4から手を話すと、図1に示すように、レバー部16a及びト ーション部16cの復帰力で係合部16bが導入側案内溝15cに沿って移動し て前進規制位置RPに移動し、弾性部材12の付勢力で前進規制位置RPの後端 面に係合して保持され、両保持アーム7間にフック部材5を保持した状態で、ス ライド部材6が後退位置に保持されて扉4が閉鎖状態に保持される。
【0018】 次に、扉4を開くため、再度扉4を後方へ押すと、レバー部16a及びトーシ ョン部16cの復帰力で係合部16bが前進規制位置RPから送り側案内溝15 dを通って前進開始位置FSに移動し、この状態で扉4から手を放すと、弾性部 材12の付勢力でスライド部材6が前方へ移動し、係合部16bが前進用溝15 eに沿って後方へ相対移動して後退開始位置BSに移動し、保持アーム7がケー シング8外へ突出して両保持アーム7が開放状態となり、保持部7aとフック部 5aとの係合が解除されて扉4が微小開放状態となる。そして、扉4の端部を手 で保持して扉4を開くことになる。
【0019】 前記レバー部16aは前方下がりの緩傾斜状に配置されているので、係合部1 6bの下端部はガイド溝15の奥端面に常時圧接した状態になり、しかも、前進 用溝15eの後端部には段部21が形成されているので、後退開始位置BSに保 持された係合部16bが前進用溝15e側へ移動することが規制され、係合部1 6bがガイド溝15に沿って逆回りに周回することが防止される。
【0020】 前記レバー部材16はケーシング8に一体的に形成された1対の保持爪18を 介して回動自在に且つ前後方向に移動不能に保持してあるので、レバー部材16 を保持するための部材を別途設ける必要がない。 また、前記ロック装置本体3を組み立てるときには、スライド部材6に弾性部 材12を装着した状態で、両者をケーシング8の前方より組付け、スライド部材 6を前進位置に保持させた状態で、ケーシング8の後方よりレバー部材16の係 合部16b及び固定部16dを開口部17及び装着孔19から挿入し、更にトー ション部16cを保持爪18間に押し込んで組付けることになり、スライド部材 6と弾性部材12とレバー部材16とをケーシング8に対して容易に組付けるこ とが出来る。
【0021】 次に、前記ロック装置1の構成を部分的に変更した変形例について、図10・ 図11を参照しながら説明する。 このロック装置1Aは、前記フック部材5に変えて扉4には磁気吸着材料製の 板部材30が固着され、前記保持アーム7に変えてロック装置本体3Aのスライ ド部材6Aの前部には略長方形枠状の枠体31が一体的に形成され、枠体31内 には磁石32が装着され、枠体31には磁石32の上下両端面を覆う磁気吸着材 料製の吸着板33が固定され、スライド部材6Aが後退位置に保持された状態で 、吸着板33に板部材30を吸着させると扉4は閉鎖状態に保持され、この状態 で扉4を押すとスライド部材6が前進位置に突出して扉4が微小開放状態となり 、この状態で扉4の端部を手で保持して扉4を開放することになる。
【0022】 次に、前記ロック装置本体3の別実施例について説明する。尚、このロック装 置本体3Bは、基本的には、前記実施例のガイド溝15をケーシング8の上壁部 の下端面に形成し、スライド部材6にレバー部材16を設けたものであり、前記 実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。 図12〜図15に示すように、ケーシング8の上壁部の後半部は厚肉部40が 形成され、厚肉部40の下端部には前方へ向けて縮小する略ハート状の外縁に沿 った形状のガイド溝15Bが前記実施例とは上下反対向きに形成されている。 ケーシング8内にはスライド部材6Bが前後方向に移動自在に装着され、スラ イド部材6Bの後半上部は後退位置に移動したときに厚肉部40と干渉しないよ うに切欠かれ、レバー部材41はスライド部材6Bの後半部に組付けられている 。
【0023】 前記レバー部材41は弾力性を有する線材を屈曲形成したもので、スライド部 材6Bの後半部とケーシング8の上壁部間を通って前後方向に延設されたレバー 部41aと、レバー部41aの後端部からガイド溝15B内へ延びてガイド溝1 5Bに沿って相対移動可能な係合部41bと、レバー部41aの前端部からスラ イド部材6Bに形成された装着孔42を挿通して下方へ延びスライド部材6Bに 回動自在で且つ前後方向に移動不能に保持されたトーション部41cと、トーシ ョン部41cの下端部からスライド部材6Bの下端面に形成された前後方向に細 長い固定溝43に挿入されてトーション部41cの下端部をスライド部材6Bに 対して回動不能に固定する固定部41dとから構成され、固定部41dを前後方 向向きに水平に配置した状態でレバー部41aは、係合部41bの下端部がガイ ド溝15Bの奥端面に圧接されるように、後方上がりの緩傾斜状(例えば水平方 向に対する傾斜角度θ3がθ3=5°)で且つ、係合部41bがガイド溝15B の左側へ付勢されるように、左側へ向けて緩傾斜状(例えば、前後方向に対する 傾斜角度θ4がθ4=10°)に屈曲されている。
【0024】 前記ロック装置本体3Bでは、前記実施例と同様に、扉4を閉鎖位置側へ回動 操作してフック部材5の後端面で押圧部22を押圧し、スライド部材6Bを後方 へ押し操作すると、係合部41bが前進規制位置RPの前端面に係合してスライ ド部材6Bが後退位置に保持され、両保持アーム7の保持部7aでフック部材5 のフック部5aが保持されて扉4が閉鎖位置に保持され、再度扉4を閉鎖位置側 へ回動操作してフック部材5の後端面で押圧部22を押圧した後手を放すことで 、係合部41bが前進規制位置RPから離脱して弾性部材12の付勢力でスライ ド部材6Bが前進位置へ移動し、微小開放されて扉4を手で保持して扉4を開放 することになる。
【0025】 また、前記ロック装置本体3Bにおいては、スライド部材6Bにレバー部材4 1及び弾性部材12を組付けた状態で、これらを前方よりケーシング8に対して 組付けることになる。 尚、本実施例では、扉4のロック装置1・1Aに本考案を適用したが、プッシ ュスイッチなどに対しても本考案を同様に適用することが出来る。
【0026】
【考案の効果】
前記作用の項で詳細に説明したように、次のような効果が得られる。 請求項1に係るプッシュラッチ装置によれば、レバー部材をケーシングに取付 けるためのリング部材を省略して部品点数を少なく出来ること、レバー部と固定 部とが同じ側へ向けて設けられているので、レバー部材をケーシングの前方又は 後方より組付けることが可能となり、レバー部材の組付性を大幅に向上出来るこ と、などの効果が得られる。
【0027】 請求項2に係るプッシュラッチ装置によれば、レバー部材をスライド部材に取 付けるためのリング部材を省略して部品点数を少なく出来ること、レバー部と固 定部とが同じ側へ向けて設けられているので、レバー部材をスライド部材の前方 又は後方より組付けることが可能となり、レバー部材の組付性を大幅に向上出来 ること、などの効果が得られる。 請求項3に係るプッシュラッチ装置によれば、係合部の先端がガイド溝の奥端 面に圧接することで、プッシュラッチ装置の作動がより一層確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロック状態におけるロック装置の横断面図
【図2】 図1の2−2線断面図
【図3】 ロック装置本体の背面図
【図4】 ロック装置本体の底面図
【図5】 レバー部材の側面図
【図6】 レバー部材の平面図
【図7】 ガイド溝の説明図
【図8】 アンロック状態におけるロック装置の横断面
【図9】 図8の9−9線段面図
【図10】 変形例に係るロック装置の図1相当図
【図11】 変形例に係るロック装置の図2相当図
【図12】 別実施例に係るロック装置本体の図1相当
【図13】 別実施例に係るロック装置本体の図2相当
【図14】 別実施例に係るロック装置本体の図8相当
【図15】 別実施例に係るロック装置本体の図9相当
【符号の説明】
1 ロック装置 2 箱体 2a 装着孔 3 ロック装置本体 4 扉 5 フック部材 6 スライド部材 7 保持アーム 7a 保持部 8 ケーシング 9 係止部 10 ガイド兼係止壁部 12 弾性部材 13 規制部 13a テーパ面 14 スリット 15 ガイド溝 16 レバー部材 16a レバー部 16b 係合部 16c トーション部 17 開口部 18 保持爪 19 装着孔 20 固定溝 16d 固定部 15a 導入溝 15b 後退用溝 15c 導入側案内溝 15d 送り側案内溝 15e 前進用溝 21 段部 22 押圧部 BS 後退開始位置 BE 後退終了位置 RP 前進規制位置 FS 前進開始位置 1A ロック装置 3A ロック装置本体 6A スライド部材 30 板部材 31 枠体 32 磁石 33 吸着板 3B ロック装置本体 6B スライド部材 15B ガイド溝 40 厚肉部 41 レバー部材 41a レバー部 41b 係合部 41c トーション部 41d 固定部 42 装着孔 43 固定溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端が開放されたケーシングと、 前記ケーシング内に前後方向に移動自在に装着され上端
    面にハート形の外縁に沿った形状のガイド溝が形成され
    たスライド部材と、 前記スライド部材を前方へ付勢する弾性部材と、 前記ケーシングの上壁部とスライド部材間を通って前後
    方向に延設されたレバー部と、レバー部の一端部からガ
    イド溝内へ延びてガイド溝に沿って相対移動可能な係合
    部と、レバー部の他端部から上下方向向きに延びてケー
    シングに対して回動自在で且つ前後方向に移動不能に取
    付けられたトーション部と、トーション部の他端部から
    レバー部と同じ側へ前後方向向きに延びてトーション部
    の他端部をケーシングに対して回動不能に固定する固定
    部とを有する弾力性を有するレバー部材と、 を備えたことを特徴とするプッシュラッチ装置。
  2. 【請求項2】 前端が開放され上壁部の内面にハート形
    の外縁に沿った形状のガイド溝が形成されたケーシング
    と、 前記ケーシング内に前後方向に移動自在に装着されたス
    ライド部材と、 前記スライド部材を前方へ付勢する弾性部材と、 前記ケーシングの上壁部とスライド部材間を通って前後
    方向に延設されたレバー部と、レバー部の一端部からガ
    イド溝内へ延びガイド溝に沿って相対移動可能な係合部
    と、レバー部の他端部から上下方向向きに延びてスライ
    ド部材に対して回動自在で且つ前後方向に移動不能に取
    付けられたトーション部と、トーション部の端部からレ
    バー部と同じ側へ前後方向に延びてトーション部の他端
    部をスライド部材に対して回動不能に固定する固定部と
    を有するレバー部材と、 を備えたことを特徴とするプッシュラッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記レバー部がガイド溝側へ向けて緩傾
    斜状に設けられ、係合部の先端がガイド溝の奥端面に圧
    接されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のプッシュラッチ装置。
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