JP2000004725A - 釣竿用リールシート - Google Patents

釣竿用リールシート

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JP2000004725A
JP2000004725A JP17693698A JP17693698A JP2000004725A JP 2000004725 A JP2000004725 A JP 2000004725A JP 17693698 A JP17693698 A JP 17693698A JP 17693698 A JP17693698 A JP 17693698A JP 2000004725 A JP2000004725 A JP 2000004725A
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movable
locking
hood
fishing rod
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JP17693698A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リール脚に付与される大きい緊締力を確保
し、可動受座部に大きな力がかかっても、これが後退す
ることなく、リール脚の離脱を防止し、耐久性及び信頼
性を向上する釣竿用リールシートを提供する。 【解決手段】 釣竿用リールシートは、係止歯条2、を
有するリールシート本体1、と、その一端側に摺動可能
に支承された可動フード3と、これに設けられた板バネ
11と、可動フード323、43に起伏可能に支承され
た操作部12とを備えている。可動フード3は可動受座
部4と、操作部12の起伏にて板バネ11を係止歯条2
に係脱することによりリールシート本体1に対して摺動
位置決めする係止部8とに分離形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣竿用リールシート
に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿用リールシートは、リールを釣竿に
着脱可能に取付けるために使用される。
【0003】この種の釣竿用リールシートに関して、リ
ールシート本体の一端側には、実公昭56−46384
号公報に開示されているように、固定フードが一体に形
成され、その他端側には係止歯条が形成されており、こ
の係止歯条を有するリールシートの他端側には、長さ方
向に摺動可能に可動フードが支承されている。この可動
フードには、上記係止歯条に係合可能な板バネが一体に
設けられている。更に、この可動フードには、板バネを
変形させて、これと係止歯条との係合及びその解除が可
能なように操作部が起伏可能に支承されている(以下、
「先行技術1」という)。
【0004】従って、先行技術1の釣竿用リールシート
にリールを取り付ける場合には、先ず、リール脚の一端
を固定フード内に挿入し、次いで、可動フードを固定フ
ード側に移動させて、リール脚の他端を可動フードで支
持する。この状態で、操作部を倒伏させることによっ
て、板バネを弾性変形させて、係止歯条に係合させる。
このようにして、リール脚は固定フードと可動フードと
の間に挟持され、リールは釣竿に取付けられる。
【0005】しかしながら、先行技術1の釣竿用リール
シートにおいては、上述から明らかなように、可動フー
ドそのものを板バネによってリールシート本体に保持す
る構造が採用されている。即ち、操作部の倒伏により、
可動フードの位置が一旦決定された後は、板バネと係止
歯条との係合が解除されない限り、可動フードと固定フ
ードとの間の距離は実質的に変化することはない。
【0006】従って、リールをリールシートに取り付け
る際に、可動フードを固定フード側に強制的に押圧しな
がら、操作部を倒伏させて、板バネを係止歯条に係合さ
せることにより、リール脚にある程度の挟持力を付与す
ることができるものの、可動フードとリールシート本体
との組付け誤差、板バネと係止歯条との係合誤差等に起
因して、このように付与された挟持力は容易に減少し、
その結果、リールとリールシートとの間にガタツキを生
じる傾向があった。
【0007】先行技術1の上述した問題を解決するため
に、実開昭55−79875号公報には、可動フード
を、リール脚を受け入れる可動受座部と、操作部の起伏
にて板バネをリール本体の係止歯条に係脱することによ
りリールシート本体に対して摺動位置決めする係止部と
に分離形成し、可動受座部と係止部とを連結桿によって
連結した釣竿用リールシートが開示されている(以下、
「先行技術2」という)。この種の釣竿用リールシート
は、実公平6−26154号公報及び実公平7−518
94号公報にも開示されている。
【0008】先行技術2によれば、操作部を倒伏させる
ことによって、これに形成されたカムを介して可動フー
ドが固定フード側に押し出される。従って、可動受座部
は、予め位置決めされた係止部の位置を基準として固定
フード側に更に押し出され、その結果、リール脚の挟持
力、即ち、緊締力を増大することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術2において緊締力を増大するための機構は、操作部に
形成されたカムで、可動受座部を連結桿を介して押し出
すように構成されているため、連結桿が湾曲したり疲労
すると緊締力が低下し、又、可動受座部に大きな力がか
かるとこれが後退して、リールシートからリール脚が離
脱する可能性があり、このような耐久性や信頼性におけ
る問題があった。
【0010】本発明の目的は、リール脚に付与される大
きい緊締力を確保し、可動受座部に大きな力がかかって
も、これが後退することなく、リール脚の離脱を防止
し、耐久性及び信頼性を向上することが可能な釣竿用リ
ールシートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、少なくとも一端側に長さ方向に
係止歯条(2、22、42)を形成したリールシート本
体(1、21、41)と、該リールシート本体(1、2
1、41)の少なくとも一端側に長さ方向に摺動可能に
支承された可動フード(3、23、43)と、該可動フ
ード(3、23、43)に一体に設けられた板バネ(1
1、31、51)と、該可動フード(3、23、43)
に起伏可能に支承された操作部(12、32、52)と
を備え、該操作部(12、32、52)を倒伏させるこ
とによって前記板バネ(11、31、51)を前記係止
歯条(2、22、42)に係合させて可動フード(3、
23、43)を位置決めし得るようにした釣竿用リール
シートにおいて、前記可動フード(3、23、43)が
リール脚を受け入れる可動受座部(4、24、44)
と、操作部(12、32、52)の起伏にて板バネ(1
1、31、51)をリール本体の係止歯条(2、22、
42)に係脱することによりリールシート本体(1、2
1、41)に対して摺動位置決めする係止部(8、2
8、48)とに分離形成され、前記係止部(8、28、
48)に対して可動受座部(4、24、44)を摺動自
在に設け、前記可動受座部(4、24、44)と係止部
(8、28、48)に倒伏された操作部(12、32、
52)との対向面の何れか一方に傾斜面を設け、前記対
向面の何れか他方に前記傾斜面に当接する係合突起(5
b、32a、52a)を設け、前記操作部(12、3
2、52)の倒伏時に前記係合突起(5b、32a、5
2a)にて傾斜面を押圧して可動受座部(4、24、4
4)を摺動するようにしたことを特徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の釣竿用リー
ルシートにおいて、前記可動受座部(4、44)と係止
部(8、48)に倒伏された操作部(12、52)との
対向面の何れか一方に、前記傾斜面(12a、45b)
と連続する垂直面(12b、45c)が設けられている
ことを特徴とする
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して本
発明の第1実施形態の釣竿用リールシートAを詳述す
る。釣竿用リールシートAは、リールシート本体1と、
固定フード14と、可動フード3と、板バネ11と、連
結機構13と、操作部12とから構成されている。
【0013】リールシート本体1は、釣竿における元竿
の後方部分に取り付けられるもので、一端側に係止歯条
2が形成されている。この係止歯条2は、リールシート
本体1の幅方向に伸びる複数本の平行な溝から構成され
ており、リールシート本体1の長さ方向に沿って所定の
長さに亘って形成されている。
【0014】固定フード14は、リール脚の先端を支持
するためのもので、リールシート本体1の先端、即ち、
上述した係止歯条2が形成された側と反対側の端部に一
体的に形成されている。この固定フード14の開口部
は、係止歯条2側に向けられている。
【0015】可動フード3は、リールシート本体1の後
端、即ち、上述した係止歯条2が形成された側に長さ方
向に摺動可能に支承されている。即ち、可動フード3
は、リール脚の後端を受け入れるようにリールシート本
体1に摺動可能に取り付けられた可動受座部4と、これ
と分離して形成され、リールシート本体1に摺動可能に
取り付けられた係止部8とから構成されている。
【0016】可動受座部4は、受座部本体5と、この受
座部本体5から後方に間隔をあけて配置された支持部7
と、カバー6とから構成されている。受座部本体5は、
その先端側に、リール脚の後端を支持するためのリール
脚挿入孔5aを、又、その後端に後方に向けて突出する
係合突起5bをそれぞれ有している。受座部本体5と支
持部7とは相互に一体的に連結されている。又、カバー
6は孔6cを有しており、この孔6c内に受座部本体5
の上面に形成された突出部5cが嵌合されている。
【0017】係止部8は、可動受座部4から分離して、
これよりも後方の位置に配置されており、後方部分に配
置された係止部本体9と、先端部分に配置された支持片
10とを備えている。
【0018】板バネ11は、その後端において上記係止
部8に取り付けられており、板バネ11の先端は係止歯
条2に係合可能である。
【0019】連結機構13は、連結桿からなり、リール
シート本体1の軸線方向に沿って配置されている。連結
桿13の先端は、所定のストロークをもって相対的な移
動を許容するように、可動受座部4の支持部7に連結さ
れている。一方、連結桿13の中央部分は、係止部の支
持片10に摺動可能に支持されている。
【0020】操作部12は、その後端寄りの位置におい
て、上記係止部本体9に揺動可能に取り付けられてい
る。操作部12は、可動受座部4の受座部本体5と支持
部7との間の空間部に挿入可能な略L字状の先端部を有
している。この略L字状の先端部は、受座部本体5の係
合突起5bに当接可能な傾斜面12aを有しており、更
に、この傾斜面12aは、更にその上方に形成された垂
直面12bに連続している。
【0021】一方、操作部12の後端部は、板バネ11
の上面に接触して、これを弾性変形させることができる
ように内側に曲げられている。即ち、操作部12を倒伏
させたとき、換言すれば、下方に向けて揺動させて、図
1に示すように、上述した略L字状の先端部を、受座部
本体5と支持部7との間の空間部に挿入したとき、操作
部12の後端部は板バネ11を下方に押圧して、板バネ
11を係止歯条2に係合させる。一方、操作部12を起
立させたとき、換言すれば、図2に示すように、上方に
向けて揺動させたとき、操作部12の後端部は板バネ1
1の押圧を開放し、板バネ11と係止歯条2との係合を
解除すると同時に、連結機構13の後端部を押圧し、こ
れによって、可動受座部4は前進する。
【0022】次に、上述した釣竿用リールシートAの使
用方法を以下に説明する。
【0023】先ず、リール脚の先端を固定フード14内
に挿入し、次いで、操作部12を図2に示すように起立
させて、板バネ11と係止歯条2との係合を解除する。
この際、操作部12の起立に伴って、連結機構13の後
端部が押圧され、これによって、可動受座部4は前進す
る。次いで、可動フード3全体を固定フード14側に移
動させて、リール脚の後端を可動フード3における可動
受座部4で支持するように、可動フード3を位置決めす
る。この状態で、操作部12を図1に示すように倒伏さ
せて、板バネ11を係止歯条2に係合させる。
【0024】このような操作部12の倒伏の際に、操作
部12の傾斜面12aは、受座部本体5の係合突起5b
に接触しながら、可動受座部4を固定フード14側に前
進させ、操作部12の倒伏完了時に、受座部本体5の係
合突起5bは操作部12の垂直面12bと当接する。従
って、操作部12の倒伏によって、板バネ11を係止歯
条2に係合させる一方、可動受座部4を固定フード14
側に押し出し、これによって、リール脚は固定フード1
4及び可動フード3間に大きな力で挟持され、このよう
にしてリール脚の緊締力を増大する。
【0025】しかも、上述したように、操作部12の倒
伏完了時に、受座部本体5の係合突起5bは操作部12
の垂直面12bと当接するため、リールシートAにリー
ル脚を取り付けた状態において、可動受座部4にこれを
後退させる大きな力が作用しても、操作部12を起立位
置に復帰することを防止でき、緊締力を増大すべく、前
進した可動受座部4の位置を確実に保持することがで
き、リールシートAからのリール脚の離脱を防止でき
る。
【0026】上述した釣竿用リールシートAにおいて、
連結機構13は連結桿からなるものとして説明したが、
その形態は任意であり、例えば、直桿のみならず、U字
状桿を使用したり、板状部材を連結機構13として使用
してもよい。
【0027】次に、図4乃至図6を参照して本発明の第
2実施形態の釣竿用リールシートBを詳述する。釣竿用
リールシートBは、リールシート本体21と、固定フー
ド(図示せず)と、可動フード23と、板バネ31と、
連結機構33と、操作部32とから構成されている。
【0028】リールシート本体21は、元竿(図示せ
ず)を挿入可能な挿入孔Taを有する筒状体Tの外周に
外側に向かって突出するように一体に形成されている。
このリールシート本体21の両側面には、可動フード2
3を摺動可能に案内するためのガイド溝21aが形成さ
れている。リールシート21の後端側には係止歯条22
が形成されている。このこの係止歯条22は、リールシ
ート本体21の幅方向に伸びる複数本の平行な溝を有す
る金属製又は合成樹脂製のプレートをリールシート本体
21の後端部上面に埋設することによって形成されてい
る。勿論、このようなプレートを埋設することなく、リ
ールシート21の後端部上面に係止歯条を直接的に形成
してもよい。
【0029】固定フード(図示せず)は、リール脚の先
端を支持するためのもので、第1実施形態による釣竿用
リールシートAにおけると同様に、上述したリールシー
ト本体21の先端に一体に形成されている。この固定フ
ードの開口部は、係止歯条2側に向けられている。
【0030】可動フード23は、リールシート本体21
の後端、即ち、上述した係止歯条22が形成された側に
長さ方向に摺動可能に支承されている。即ち、可動フー
ド23は、リール脚の後端を受け入れるようにリールシ
ート本体21に摺動可能に取り付けられた可動受座部2
4と、これと分離して形成され、リールシート本体21
に摺動可能に取り付けられた係止部28とから構成され
ている。
【0031】可動受座部24は、受座部本体25と、そ
の上面に固定されたカバー26とから構成されている。
受座部本体25は、その下方における両側部に内向きの
係合突起(図示せず)をそれぞれ有しており、これ等係
合突起がリールシート本体21のガイド溝21aに摺動
可能に係合されている。この受座部本体25の先端側に
は、リール脚の後端を支持するためのリール脚挿入孔2
5aが形成されており、更に、その後端には、傾斜面2
5bが形成されている。
【0032】係止部28は、可動受座部24から分離し
て、これよりも後方の位置に配置されており、後方部分
に配置された係止部本体29と、先端部分に配置された
支持部30とを備えている。支持部30は、その両側部
に内向きの係合突起(図示せず)をそれぞれ有してお
り、これ等係合突起がリールシート本体21のガイド溝
21aに摺動可能に係合されている。又、この支持部3
0は、その後端に上方に向かって突出するストッパ30
aを有している。
【0033】板バネ31は、その後端において上記支持
部30に取り付けられており、板バネ31の先端は係止
歯条22に係合可能である。
【0034】連結機構33は、長さ方向に伸びる長孔3
3aを有する連結プレートからなり、上述した受座部本
体25から後方に向かって突出するように、連結プレー
ト33の先端部が受座部本体25の後端部に埋め込まれ
ている。この連結プレート33の長孔33a内に上述し
た支持部30のストッパ30aが収められている。従っ
て、この長孔33aの長さに対応したストロークをもっ
て、可動受座部24は係止部28に対して摺動可能であ
る。
【0035】操作部32は、その後端寄りの位置におい
て、上記係止部本体29に揺動可能に取り付けられてい
る。操作部32は、受座部本体25の傾斜面25bに当
接可能な係合突起25bを有している。
【0036】一方、操作部32の後端部は、板バネ31
の上面に接触して、これを弾性変形させることができる
ように内側に曲げられている。即ち、操作部32を倒伏
させたとき、換言すれば、下方に向けて揺動させて、図
4に示すように、上述した係合突起25bを、受座部本
体25の傾斜面25bに当接させたとき、操作部32の
後端部は板バネ31を下方に押圧して、板バネ31を係
止歯条22に係合させる。一方、操作部32を起立させ
たとき、換言すれば、図5に示すように、上方に向けて
揺動させたとき、操作部32の後端部は板バネ31の押
圧を開放し、板バネ31と係止歯条22との係合を解除
すると同時に、連結機構33の後端部を押圧し、これに
よって、可動受座部24は前進する。
【0037】次に、上述した釣竿用リールシートBの使
用方法を以下に説明する。
【0038】先ず、リール脚の先端を固定フード(図示
せず)内に挿入し、次いで、操作部32を図5に示すよ
うに起立させて、板バネ31と係止歯条22との係合を
解除する。この際、操作部32の起立に伴って、連結機
構33の後端部が押圧され、これによって、可動受座部
24は前進する。次いで、可動フード23全体を固定フ
ード側に移動させて、リール脚の後端を可動フード23
における可動受座部24で支持するように、可動フード
23を位置決めする。この状態で、操作部32を図4に
示すように倒伏させて、板バネ31を係止歯条22に係
合させる。
【0039】このような操作部32の倒伏の際に、操作
部32の係合突起32aは、受座部本体25の傾斜面2
5bに接触しながら、可動受座部24を固定フード側に
前進させ、操作部32の倒伏完了時に、受座部本体25
の前進が完了する。従って、操作部32の倒伏によっ
て、板バネ31を係止歯条22に係合させる一方、可動
受座部24を固定フード側に押し出し、これによって、
リール脚は固定フード及び可動フード23間に大きな力
で挟持され、このようにしてリール脚の緊締力を増大す
る。
【0040】尚、第2実施形態による釣竿用リールシー
トBにおいて、受座部本体25の下方部分に傾斜面25
Bと連続する垂直面を形成し、この垂直面に操作部32
の係合突起32aを当接可能なように構成すれば、可動
受座部24にこれを後退させる大きな力が作用しても、
操作部32を倒伏位置に確実に保持することができる。
【0041】次に、図7及び図8を参照して本発明の第
3実施形態の釣竿用リールシートCを詳述する。釣竿用
リールシートCは、リールシート本体41と、固定フー
ド(図示せず)と、可動フード43と、板バネ51と、
操作部52とから構成されている。
【0042】リールシート本体41は、釣竿における元
竿の後方部分に取り付けられるもので、第1実施形態に
よる釣竿用リールシートAにおけると同様に、一端側に
係止歯条42が形成されている。この係止歯条42は、
リールシート本体41の幅方向に伸びる複数本の平行な
溝から構成されており、リールシート本体41の長さ方
向に沿って所定の長さに亘って形成されている。
【0043】固定フード(図示せず)は、リール脚の先
端を支持するためのもので、第1実施形態による釣竿用
リールシートAにおけると同様に、上述したリールシー
ト本体21の先端に一体に形成されている。この固定フ
ードの開口部は、係止歯条42側に向けられている。
【0044】可動フード43は、リールシート本体41
の後端、即ち、上述した係止歯条42が形成された側に
長さ方向に摺動可能に支承されている。即ち、可動フー
ド43は、リール脚の後端を受け入れるようにリールシ
ート本体41に摺動可能に取り付けられた可動受座部4
4と、これと分離して形成され、リールシート本体41
に摺動可能に取り付けられた係止部48とから構成され
ている。
【0045】可動受座部44は、リール脚の後端を支持
するためのリール脚挿入孔45aが形成された受座部本
体45を備えている。受座部本体25は、その下方にお
ける両側部に内向きの係合溝(図示せず)をそれぞれ有
しており、リールシート本体41の両側縁がこれ等内向
きの係合溝に係合されている。この受座部本体45の後
端には、傾斜面45bが形成されており、この傾斜面4
5bの下端には、これと連続する垂直面45cが形成さ
れている。更に、受座部本体45の後端にはストッパ4
5dが設けられている。
【0046】係止部48は、可動受座部44から分離し
て、これよりも後方の位置に配置された係止部本体49
を備えている。係止部本体49は、その下方における両
側部に内向きの係合溝(図示せず)をそれぞれ有してお
り、リールシート本体41の両側縁がこれ等内向きの係
合溝に係合されている。更に、係止部本体49は、前方
に向かって伸びるガイド部49aを有しており、その先
端部分に長孔49bが形成されている。この長孔49b
内に上述した受座部本体45のストッパ45dが収めら
れている。従って、この長孔49bの長さに対応したス
トロークをもって、可動受座部44は係止部48に対し
て摺動可能である。
【0047】板バネ51は、その先端において上記係止
部本体49に取り付けられており、板バネ51の後端は
係止歯条42に係合可能である。
【0048】操作部52は、その後端寄りの位置におい
て、上記係止部本体49に揺動可能に取り付けられてい
る。操作部52は、受座部本体45の傾斜面45bに当
接可能な係合突起52aを有している。この係合突起5
2aは、その前方の側に、受座部本体45の傾斜面45
bに対応する傾斜面52b、及び、受座部本体45の垂
直面45cに対応する垂直面52cをそれぞれ有してい
る。
【0049】一方、操作部52の後端部は、板バネ51
の上面に接触して、これを弾性変形させることができる
ように内側に曲げられている。即ち、操作部52を倒伏
させたとき、換言すれば、下方に向けて揺動させて、図
8に示すように、上述した係合突起52aの傾斜面52
b及び垂直面52cを、受座部本体45の傾斜面45b
及び垂直面45cにそれぞれ当接させたとき、操作部5
2の後端部は板バネ51を下方に押圧して、板バネ51
を係止歯条42に係合させる。一方、操作部52を起立
させたとき、換言すれば、上方に向けて揺動させたと
き、操作部52の後端部は板バネ51の押圧を開放し、
板バネ51と係止歯条42との係合を解除する。
【0050】尚、上述した第1及び第2実施形態におい
ては、操作部12、32の動作に連動して可動受座部
4、24を係止部8、28から前進させる連結機構1
3、33が使用されているが、この第3実施形態おいて
はこの連結機構に対応する構成要素は存在しない。
【0051】次に、上述した釣竿用リールシートCの使
用方法を以下に説明する。
【0052】先ず、リール脚の先端を固定フード(図示
せず)内に挿入し、次いで、操作部52を起立させて、
板バネ51と係止歯条42との係合を解除する。次い
で、可動フード43全体を固定フード側に移動させて、
リール脚の後端を可動フード43における可動受座部4
4で支持するように、可動フード43を位置決めする。
この状態で、操作部52を図8に示すように倒伏させ
て、板バネ51を係止歯条42に係合させる。
【0053】このような操作部52の倒伏の際に、操作
部52の係合突起52aは、受座部本体45の傾斜面4
5bに接触しながら、可動受座部44を固定フード側に
前進させ、操作部52の倒伏完了時に、係合突起52a
の傾斜面52b及び垂直面52cが受座部本体45の傾
斜面45b及び垂直面45cにそれぞれ当接する。従っ
て、操作部52の倒伏によって、板バネ51を係止歯条
42に係合させる一方、可動受座部44を固定フード
(図示せず)側に押し出し、これによって、リール脚は
固定フード及び可動フード43間に大きな力で挟持さ
れ、このようにしてリール脚の緊締力を増大する。
【0054】しかも、上述したように、操作部52の倒
伏完了時に、係合突起52aの傾斜面52b及び垂直面
52cが受座部本体45の傾斜面45b及び垂直面45
cにそれぞれ当接するため、リールシートCにリール脚
を取り付けた状態において、可動受座部44にこれを後
退させる大きな力が作用しても、操作部52を起立位置
に復帰することを防止でき、緊締力を増大すべく、前進
した可動受座部44の位置を確実に保持することがで
き、リールシートCからのリール脚の離脱を防止でき
る。
【0055】上述した第1乃至第3実施形態の釣竿用リ
ールシートA、B、Cにおいて、リールシート本体1、
21、41と可動フード3、23、43との組付け構造
の形態は、後者が前者に対して摺動可能に支承されるも
のであれば任意であり、例えば、可動フードの両側部に
リールシート本体の両側縁が摺動可能に係合可能な内向
きのガイド溝を形成したり、又は、リールシート本体の
両側縁にその長さ方向に沿って伸びるガイド溝を形成す
る一方、可動フードにこのガイド溝に係合可能な係合突
起を形成したり、又は、リールシート本体と可動フード
との接触部分における何れか一方に長さ方向に伸びるガ
イド長孔を形成し、何れか他方にこのガイド長孔に係合
可能な突起を形成する等、如何なる構造を採用してもよ
い。
【0056】尚、可動受座部と操作部との対向面に何れ
か、一方に傾斜面を設け、何れか他方に係合突起を設け
ればよい。即ち、第1乃至第3実施形態において、傾斜
面及び係合突起が設けられる位置を相互に逆にすること
も可能である。又、可動受座部が水平部とその両端から
下方に伸びる一対の脚部とから構成される倒U字状に形
成された後端部を有し、一方、操作部が同様に水平部と
その両端から下方に伸びる一対の脚部とから構成される
倒U字状に形成された先端部を有し、可動受座部の上記
後端部と操作部の上記先端部とを相互に対向させるよう
に構成することも可能であり、その場合には、可動受座
部における後端部の脚部に傾斜面及び係合突起の何れか
一方を設け、操作部における先端部の脚部に傾斜面及び
係合突起の何れか他方を設けてもよい。
【0057】更に、少なくとも傾斜面及び係合突起を潤
滑性に優れた合成樹脂材料で成形したり、これ等両者の
接触面を潤滑性に優れた合成樹脂材料で被覆したり、
又、係合突起をローラ等の滑動抵抗低減手段として構成
することにより、傾斜面と係合突起との摩擦抵抗を減少
させ、もって、操作部の倒伏動作をより円滑に行うこと
もできる。
【0058】又、第1乃至第3実施形態において、釣竿
用リールシートA、B、Cは、前端側に固定フードが、
後端側に可動フードがそれぞれ設けられるものとして説
明したが、これ等を逆に、即ち、前端側に可動フード
を、後端側に固定フードをそれぞれ設けてもよく、更
に、固定フードを使用することなく、一対の可動フード
を使用してもよい。
【0059】第1乃至第3実施形態において、係合突起
と、これが当接する傾斜面又は垂直面との何れか一方
に、板バネ、軟質合成樹脂、軟質合成ゴム等の弾性材を
設ければ、リールシートにリール脚を取り付けた状態に
おいて、可動フードに大きな衝撃力が作用しても、この
衝撃力を弾性材によって吸収することができ、従って、
リールシートの破損を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載したよ
うに、少なくとも一端側に長さ方向に係止歯条を形成し
たリールシート本体と、該リールシート本体の少なくと
も一端側に長さ方向に摺動可能に支承された可動フード
と、該可動フードに一体に設けられた板バネと、該可動
フードに起伏可能に支承された操作部とを備え、該操作
部を倒伏させることによって前記板バネを前記係止歯条
に係合させて可動フードを位置決めし得るようにした釣
竿用リールシートにおいて、前記可動フードがリール脚
を受け入れる可動受座部と、操作部の起伏にて板バネを
リール本体の係止歯条に係脱することによりリールシー
ト本体に対して摺動位置決めする係止部とに分離形成さ
れ、前記係止部に対して可動受座部を摺動自在に設け、
前記可動受座部と係止部に倒伏された操作部との対向面
の何れか一方に傾斜面を設け、前記対向面の何れか他方
に前記傾斜面に当接する係合突起を設け、前記操作部の
倒伏時に前記係合突起にて傾斜面を押圧して可動受座部
を摺動するようにしたので、リール脚に付与される大き
い緊締力を確保し、可動受座部に大きな力がかかって
も、これが後退することなく、リール脚の離脱を防止
し、耐久性及び信頼性を向上することができる。
【0061】請求項2に記載したように、請求項1の釣
竿用リールシートにおいて、前記可動受座部と係止部に
倒伏された操作部との対向面の何れか一方に、前記傾斜
面と連続する垂直面を設ければ、可動受座部の後退をよ
り確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による釣竿用リールシー
トの操作部の倒伏状態を示す縦断面図。
【図2】図1の釣竿用リールシートの操作部の起立状態
を示す縦断面図。
【図3】図1の要部拡大図。
【図4】本発明の第2実施形態による釣竿用リールシー
トの操作部の倒伏状態を示す縦断面図。
【図5】図4の釣竿用リールシートの操作部の起立状態
を示す縦断面図。
【図6】図4の要部拡大図。
【図7】本発明の第3実施形態による釣竿用リールシー
トの操作部の倒伏途中の状態を示す縦断面図。
【図8】図7の釣竿用リールシートの操作部の倒伏状態
を示す縦断面図。
【符号の説明】
A 第1実施形態の釣竿用リールシート B 第2実施形態の釣竿用リールシート C 第3実施形態の釣竿用リールシート 1、21、41 リールシート本体 2、22、42 係止歯条 3、23、43 可動フード 4、24、44 可動受座部 5b、25b、45b 係合突起 8、28、48 係止部 11、31、51 板バネ 12、32、52 操作部 12a、52b 傾斜面 12b、52c 垂直面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端側に長さ方向に係止歯条
    を形成したリールシート本体と、 該リールシート本体の少なくとも一端側に長さ方向に摺
    動可能に支承された可動フードと、 該可動フードに一体に設けられた板バネと、 該可動フードに起伏可能に支承された操作部とを備え、 該操作部を倒伏させることによって前記板バネを前記係
    止歯条に係合させて可動フードを位置決めし得るように
    した釣竿用リールシートにおいて、 前記可動フードがリール脚を受け入れる可動受座部と、
    操作部の起伏にて板バネをリール本体の係止歯条に係脱
    することによりリールシート本体に対して摺動位置決め
    する係止部とに分離形成され、 前記係止部に対して可動受座部を摺動自在に設け、 前記可動受座部と係止部に倒伏された操作部との対向面
    の何れか一方に傾斜面を設け、 前記対向面の何れか他方に前記傾斜面に当接する係合突
    起を設け、 前記操作部の倒伏時に前記係合突起にて傾斜面を押圧し
    て可動受座部を摺動するようにしたことを特徴とする釣
    竿用リールシート。
  2. 【請求項2】 前記可動受座部と係止部に倒伏された操
    作部との対向面の何れか一方に、前記傾斜面と連続する
    垂直面が設けられていることを特徴とする請求項1に記
    載の釣竿用リールシート。
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