JPH0747476A - 銅相互の抵抗溶接方法 - Google Patents

銅相互の抵抗溶接方法

Info

Publication number
JPH0747476A
JPH0747476A JP5197467A JP19746793A JPH0747476A JP H0747476 A JPH0747476 A JP H0747476A JP 5197467 A JP5197467 A JP 5197467A JP 19746793 A JP19746793 A JP 19746793A JP H0747476 A JPH0747476 A JP H0747476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
agznsn
resistance welding
alloy
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5197467A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitake Fujita
价偉 藤田
Teruaki Yoshida
輝昭 吉田
Tatsuhiko Awane
達彦 阿波根
Masaaki Katsuyama
正明 勝山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5197467A priority Critical patent/JPH0747476A/ja
Publication of JPH0747476A publication Critical patent/JPH0747476A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Resistance Welding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡便な方法によって銅相互を強固に接合するこ
と。 【構成】抵抗溶接機の電極10a、10b間に一組の銅
板12a、12bを装着し、前記銅板12a12bの接
合部位間に発熱材14としてAgZnSn合金の箔を介
装して抵抗溶接を行うことにより、前記一組の銅板12
a、12bを強固に接合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銅相互を溶接して高い
接合強度を得ることのできる銅相互の抵抗溶接方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】銅は、導電性、熱伝導性に優れているこ
とから電気・電子部品の材料として広く利用されてい
る。この場合、前記電気・電子部品を組み立てる工程に
おいて、銅相互を電気的に接合する方法としては、ボル
トを介して銅相互間を緊締する方法、あるいは銅相互間
を溶融されたろう材により接合するろう付けの方法等が
一般的に行われている。
【0003】しかしながら、前記ボルト締めによって銅
板を接合した場合、その緊締作業が煩雑であるととも
に、ろう付けの方法と比較して導電性が低いという不都
合がある。一方、前記ろう付け方法で接合した場合、ろ
う付け時に生ずる熱の影響で接合強度にむらが生じる不
都合がある。
【0004】そこで、前記不都合を解決するために抵抗
溶接方法を用いて銅相互間を接合する方法が特開平4−
89180号公報、特開平4−251679号公報等に
開示されている。これらの抵抗溶接方法は、表面にSn
またはNiのめっきが形成された銅相互の接合部位に加
圧状態で電流を通電し、その電流によって発生する抵抗
熱で接合部位を半溶融状態にして接合している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た特開平4−89180号公報、特開平4−25167
9号公報に開示された従来技術では、接合する際、電流
を流す溶接機の電極部分にSnまたはNiのめっきが張
り付くため、前記電極に張り付いためっきを引きはがす
作業が必要となり、作業工程が増加する不都合がある。
【0006】本発明は、前記の不都合を克服するために
なされたものであって、簡便な方法によって銅相互を強
固に接合することが可能な銅相互の抵抗溶接方法を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、銅相互の接合部位間にAgZnSn合
金を介装した後、抵抗溶接を行うことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明方法では、銅相互の接合部
位間に介装されたAgZnSn合金が、少なくとも、A
gZnSn合金の箔、またはAgZnSn合金の粉末か
らなることが好ましい。
【0009】
【作用】上記の本発明に係る銅相互の抵抗溶接方法で
は、銅相互の接合部位間にAgZnSn合金、より好ま
しくは、AgZnSn合金の箔、またはAgZnSn合
金の粉末を介装して抵抗溶接を行うことにより、銅相互
を強固に接合することができる。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る銅相互の抵抗溶接方法に
ついて好適な実施例を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
【0011】先ず、図1に示すように、抵抗溶接機(図
示せず)の電極10a、10bによってこれらを加圧挟
持し、溶接対象である一組の銅板12a、12b間に発
熱材14を介装した後、前記銅板12a、12bを接合
する実験を行った。
【0012】具体的条件としては、溶接電流を14k
A、通電サイクルを40Hz、加圧力を50kgfに設
定した。また、前記一組の銅板12a、12bは、銅の
純度99.9%、厚さ3mmのものを用いた。
【0013】また、発熱材14として、図2に示すよう
に、夫々の銅板12a、12bの全表面に形成されたN
iめっき、夫々の銅板12a、12bの全表面に形成さ
れたSnめっき、銅板12a、12b間に介装された厚
さ0.1mmからなるAgZnSn合金の箔、銅板12
a、12b間に介装されたFe系金箔、銅板12a、1
2b間に介装されたSn系の粉末、銅板12a、12b
間に介装されたNi系の粉末、銅板12a、12b間に
介装されたAgZnSn合金の粉末の7種類を用いた。
【0014】前記7種類の発熱材14を用いて、夫々溶
接性の優劣、導電性の優劣、溶接により一組の銅板12
a、12b間に形成されるナゲット16の形状の大小
(図3参照)、材料の入手の容易性、およびチリ発生の
有無、抵抗溶接機の電極10a、10bに対する張り付
きの有無等の項目について実験した。その結果、AgZ
nSn合金の箔が発熱材14として介装されたものがす
べての点で最適であり、次に好適なのがAgZnSn合
金の粉末を介装した場合であることが確認された。
【0015】すなわち、引張強度に基づく溶接性に関し
ては、NiめっきおよびSnめっきが好適であったが、
溶接時に張り付きが生じる欠点があった。
【0016】導電性に関しては、AgZnSn合金の箔
を用いた場合に最も高い導電性が得られた。
【0017】一組の銅板12a、12b相互の接合部位
が溶融凝固して形成されるナゲット16の形状は、Ag
ZnSn合金の箔を用いた場合に最も大きくなった。
【0018】材料としては、Niめっき、Snめっき、
AgZnSn合金の箔およびFe系金箔を容易に入手す
ることができた。
【0019】溶接する際のチリの発生の有無について
は、Fe系金箔を用いた場合にのみ発生した。
【0020】また、溶接時において、銅板12a、12
bに接触する電極10a、10bの先端部位に夫々Ni
めっき並びにSnめっきが張り付くため、前記Niめっ
き並びにSnめっきを除去する作業を要した。
【0021】以上のような実験結果を総合的に判断し
て、AgZnSn合金の箔を用いた場合、以下に示すよ
うな理由によって一組の銅板12a、12b相互を最適
に溶接することができたと推測される。すなわち、溶融
したAgZnSn合金のAg成分が銅と金属反応してナ
ゲット16の形成を促進させ、銅と銅とが金属接合され
るものと思われる。また、一組の銅板12a、12b間
における接合部分には、Agの組織成分が残存している
ため、非常に高い導電性が得られた。
【0022】次に、AgZnSn合金の箔を一組の銅板
12a、12b相互間に介装して抵抗溶接を行う場合に
最適な溶接条件の範囲を設定するための実験を行い、次
のような最適条件を求めることができた。
【0023】すなわち、抵抗溶接機を使用し、AgZn
Sn合金の箔を一組の銅板12a、12b相互間に介装
して抵抗溶接を行う場合に最適な溶接条件の範囲は、溶
接電流が16〜50kA、通電サイクルが20〜40H
z、加圧力が60〜500kgfであることがわかっ
た。
【0024】ここで、図4は溶接電流と加圧力との関係
を示すものであり、図中における斜線の領域が溶接電流
と加圧力との関係における最適領域を示すものである。
その際、最適領域とは、400kgf以上の高い引張強
度を得られる場合をいう。図5は、通電サイクルと引張
強度との関係を示すものであり、通電サイクルが20〜
40Hzの範囲において400kgf以上の安定した引
張強度を得ることができ、40Hzを超えると抵抗溶接
機の電極に張り付きが生じた。なお、図5において、実
線は電流を16kA、加圧力を100kgfで一定にし
て測定した場合の測定値を結んだ線分であり、破線は電
流を16kA、加圧力を60kgfで一定にして測定し
た場合の測定値を結んだ線分である。
【0025】本実施例では、一組の銅板12a、12b
を接合する場合を例にして説明しているが、これに限定
されるものではなく、図6に示すように、三枚の銅板1
8a〜18cの間に夫々AgZnSn合金の箔を介装し
ても、大きなナゲット20a、20bを形成して強固に
接合することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る銅相互の抵抗溶接方法によ
れば、以下の効果が得られる。
【0027】すなわち、従来技術のように作業工程を増
加させることなく、簡易且つ廉価な方法により銅相互を
強固に接合することができる。すなわち、接合強度にむ
らが生ずることが防止されるとともに、チリ、張り付き
等を発生させることなく高い導電性を保持した状態で高
い接合強度を得ることが可能である。また、異なる板厚
を有する銅相互であっても同様に強固に接合することが
できる利点がある。さらに、一組の銅板相互間のみなら
ず、三枚以上の銅板相互の夫々の間を強固に溶接するこ
とが可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る銅相互の抵抗溶接方法を実施する
ために電極間にAgZnSn合金の箔を介装して一組の
銅板が挟持された状態を示す断面図である。
【図2】各種の発熱材を一組の銅板間に介装して溶接し
た実験結果を示す説明図である。
【図3】一組の銅板間にナゲットが形成された状態を示
す断面図である。
【図4】本発明に係る銅相互の抵抗溶接方法を実施する
ために電極間にAgZnSn合金の箔を介装した場合の
最適設定条件を示す説明図である。
【図5】電極間にAgZnSn合金の箔を介装した場合
の通電サイクルと引張強度との関係を示す説明図であ
る。
【図6】三枚の銅板の夫々の間にナゲットが形成された
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10a、10b…電極 12a、12b、1
8a〜18c…銅板 14…発熱材 16、20a、20
b…ナゲット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 勝山 正明 埼玉県狭山市新狭山1−10−1 ホンダエ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅相互の接合部位間にAgZnSn合金を
    介装した後、抵抗溶接を行うことを特徴とする銅相互の
    抵抗溶接方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、銅相互の接
    合部位間に介装されたAgZnSn合金は、少なくと
    も、AgZnSn合金の箔、またはAgZnSn合金の
    粉末からなることを特徴とする銅相互の抵抗溶接方法。
JP5197467A 1993-08-09 1993-08-09 銅相互の抵抗溶接方法 Pending JPH0747476A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5197467A JPH0747476A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 銅相互の抵抗溶接方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5197467A JPH0747476A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 銅相互の抵抗溶接方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0747476A true JPH0747476A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16374981

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5197467A Pending JPH0747476A (ja) 1993-08-09 1993-08-09 銅相互の抵抗溶接方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747476A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5780535A (en) * 1995-06-06 1998-07-14 Bridgestone Corporation Rubber compositions for use in tire tread
JPH11187623A (ja) * 1997-12-17 1999-07-09 Matsushita Electric Works Ltd モータ用整流子及びその製造方法
JP2009022983A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Origin Electric Co Ltd 銅製の薄肉パイプの拡散接合方法及び拡散接合装置
CN103785991A (zh) * 2012-10-27 2014-05-14 汉中新环干式变压器有限责任公司 大面积铜板平面焊接方法
CN105014216A (zh) * 2015-07-23 2015-11-04 南昌航空大学 一种改善超弹性铍青铜微电阻点焊初期接触状态的方法
CN109396623A (zh) * 2018-10-23 2019-03-01 上海航天设备制造总厂有限公司 一种适用于空间用超薄铜层与导线连接的电阻焊接方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5780535A (en) * 1995-06-06 1998-07-14 Bridgestone Corporation Rubber compositions for use in tire tread
JPH11187623A (ja) * 1997-12-17 1999-07-09 Matsushita Electric Works Ltd モータ用整流子及びその製造方法
JP2009022983A (ja) * 2007-07-20 2009-02-05 Origin Electric Co Ltd 銅製の薄肉パイプの拡散接合方法及び拡散接合装置
CN103785991A (zh) * 2012-10-27 2014-05-14 汉中新环干式变压器有限责任公司 大面积铜板平面焊接方法
CN105014216A (zh) * 2015-07-23 2015-11-04 南昌航空大学 一种改善超弹性铍青铜微电阻点焊初期接触状态的方法
CN109396623A (zh) * 2018-10-23 2019-03-01 上海航天设备制造总厂有限公司 一种适用于空间用超薄铜层与导线连接的电阻焊接方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5376391B2 (ja) 異種金属の接合方法及び接合構造
EP1974847B1 (en) Bonding method of dissimilar materials made from metals and bonding structure thereof
US20190296316A1 (en) Battery tab having a localized welded joint and method of making the same
JP2007118059A (ja) 異種金属材料の接合方法及び異種金属材料の接合構造
JP2008183620A (ja) プロジェクション溶接部及びそれを形成する方法
US20190363328A1 (en) Robust Reaction Metallurgical Joining
JP3862640B2 (ja) アルミニウム系材の抵抗スポット溶接方法
JPH0747476A (ja) 銅相互の抵抗溶接方法
JP2003236673A (ja) 異種材料の接合方法
JP2754898B2 (ja) Al―Fe系異種金属のスポット溶接法
JP3118823B2 (ja) 樹脂複合型金属板の抵抗溶接方法
JPH0663759A (ja) 抵抗スポット溶接方法
JPS63278679A (ja) アルミニウム系材の抵抗溶接方法
JP5637655B2 (ja) マグネシウム合金と鋼の異種金属接合方法及び接合構造
JP2531052B2 (ja) 異種金属の抵抗溶接方法
CN208147121U (zh) 一种钢和铝合金的电阻点焊结构
JP3529834B2 (ja) 銅部材の抵抗溶接方法
JP3504727B2 (ja) アルミ材の抵抗スポット溶接方法
JPH01178378A (ja) 電子部品の導電片用異種金属の接合方法
JPH07138767A (ja) 金属材料の表面被覆方法
JP3084938B2 (ja) 金属板の抵抗スポット溶接方法
US11752567B2 (en) Capacitive discharge welding of dissimilar metals
JPS63230271A (ja) アルミニウム系材と鉄系材との重ね抵抗溶接方法
JPS62199260A (ja) 金属のろう付方法
JPH08332576A (ja) 中空断面金属部材の抵抗溶接方法