JPH0747420B2 - プリンタの記録シ−ト搬送装置 - Google Patents

プリンタの記録シ−ト搬送装置

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JPH0747420B2
JPH0747420B2 JP61312663A JP31266386A JPH0747420B2 JP H0747420 B2 JPH0747420 B2 JP H0747420B2 JP 61312663 A JP61312663 A JP 61312663A JP 31266386 A JP31266386 A JP 31266386A JP H0747420 B2 JPH0747420 B2 JP H0747420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の産業上の利用分野〕 本発明は、例えば電子タイプライター、フアクシミリ装
置、パーソナルコンピユータ、あるいはワードプロセツ
サー等に用いられるプリンタに適用される記録シートの
搬送装置に関するものであり、特にフリクシヨンフイー
ド方式の記録シート搬送装置に関するものである。
〔従来技術及び発明が解決しようとする問題点〕
従来、フリクシヨンフイード方式の紙送りに使用する紙
送りローラは、金属の軸にゴムローラーを圧入又は焼き
付けたものが多用されているため、高価で重たいもので
あった。しかもハガキあるいは封筒等の原紙に対応し
て、ゴムローラー間にモールドのリングやスポンジのリ
ングを入れて全体の円筒を保つようにしていた。しか
も、プラテン面までの紙ガイドを別に設けて、紙送りロ
ーラーとプラテンとの間を埋めて印字用紙がプラテンの
後方側にいかないようにしていたので、高価な紙送りロ
ーラーと紙ガイドが必要であり、これらによっても高価
で重たいものとなっていた。
従来、紙送りローラにシートを押圧するために、送りロ
ーラに転接するピンチローラが用いられていた。しかし
ピンチローラが滑らかに従動回転するためには、必ず直
径をある程度の大きさにする必要があり、小型化には限
界があった。
また、シートの後端がピンチローラを抜けた後はシート
が搬送ローラから浮き上がってしまうので印字ができな
いため、印字位置とピンチローラによる押圧位置の距離
分だけ後端余白が生じていた。ところが、プラテンの近
傍においてシートを押圧する場合、記録ヘッドのキャリ
ア等と干渉しないようにするために、ピンチローラをキ
ャリアの下に配置していたが、このような構成では印字
位置とピンチローラの押圧位置との距離が長くなってし
まい、後端余白を大きくしなければならなかった。
そこでピンチローラに代えて薄い弾性を有する金属板に
よってシートを送りローラに押し付けるようにしたもの
もあった。しかし金属板ではシートがないときに搬送ロ
ーラの回転に対して大きな負荷を生じ、この負荷に対抗
できるように駆動を大きくするためには駆動系の大型
化、高級化が必要となり、装置が大型で高価なものにな
っていた。
〔問題点を解決するための手段〕
前記問題点を解消するための本発明は、 回転部材と、 前記回転部材に設けられ、記録シートと接触して搬送す
るための円弧部を有する送り部材と、 前記回転部材の長手方向に沿って複数個配置され、前記
送り部材と協働して記録シートを挟持する回転自在な円
盤状のピンチディスクと、 前記各ピンチディスクをそれぞれ独立して前記送り部材
に向けて付勢する複数のバネ部材とを有し、 前記ピンチディスクは平面部の外周近傍部分の片側が前
記円弧部と当接するように配置されたことを特徴とする
ものである。
〔実施例〕
以下図面を用いて、本発明を適用した、プリンタの記録
シート搬送装置の一実施例について説明する。
なお以下述べる実施例は、フリクシヨンによるプリンタ
の紙送り装置であって、円盤状のガイド部と十字形断面
をもった連結部とで構成されたモールド一体成形の紙送
りローラーと、前記紙送りローラーのガイド部に対応し
た切欠を下部に有し、くの字状に曲げたプラテンホルダ
ーとで構成されたもので、安価な紙送り装置を提供する
ものである。
より詳細には以下述べる実施例は、紙ガイド部と、それ
を連結する紙ガイド部よりも外径の小さい連結部で構成
し、全体をモールド化するとともに、一部に巻き付けた
輪ゴム状のゴムリングで用紙を送るようにし、しかも、
紙送りローラーの紙ガイド部に対応した切欠部を有する
プラテンホルダーをくの字に形成して、紙ガイドも兼用
したため、別部品として紙ガイドも不要であり、ハガキ
等の原紙の搬送にも適用可能な安価で軽量でプリンタの
紙送り装置を提供できるものである。
また以下述べる実施例は、所謂サーマルプリンタを例に
あげて説明するが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばインクジエツトプリンタ等にも適用される
ものである。
第1図は、本発明の一実施例を示す全体斜視図である。
本実施例のプリンタは、後述する様に所謂セルフコレク
シヨン用インクリボンカツト・2色リボン用カセツト及
び通常の単色印字用インクリボンを装填可能で、装着さ
れたリボンの特性を十分に発揮させて、単色記録・複数
色記録及び該記録修正を行うことができる。図におい
て、1はベースであり、左側板101・右側板102及びギヤ
受け板103を有している。この左側板101には、後述する
スプリングやギヤを保持するための軸101a・101b・101c
が立設している。さらにギヤ受け板103には、後述する
ベベルギヤの軸を保持するためのガイド穴103aが設けら
れている。またベース1の手前側には、フレキシブルケ
ーブル(以下フレキと略す)を保持するための溝部104a
・104b・104cが設けられている。さらにベース底板105
には、ガイドレール105aが全幅に亘って設けられてい
る。また、2はラツクで前記ベース1の所定の位置に印
字桁方向(記録方向)に沿って設けられており、後述す
るキヤリアのラツクピニオンが印字中に噛合する。ラツ
ク歯2a…が所定のピツチで複数個並んでいる前記ラツク
歯2aは、前記ラツク2の歯厚のうち、下部の1部を占め
るように形成される。前記ラツク歯2aの左端には、前記
ラツク2の垂直方向全幅にわたって、ストツプ歯2bが一
歯設けられている。さらに、このストツプ歯2bから1歯
分の間隔を置いて、スタート歯2cがラツク歯2aの上部分
に対応する位置に所定の幅をもって設けられている。ま
た前記ラツク2には、後述するキヤリアをガイドするた
め上部ガイド面2d、及び下部ガイド面2eが設けられてい
る。さらに3はペーパーパンで、前記ベース1と一体に
形成されており、後述するピンチローラーが入り込む角
穴3aが所定の位置に2箇所(1箇所図示せず)開けられ
ている。
さらに4はペーパーフイードローラー(以下PFローラー
と略す)で、円盤状の紙ガイド4aと十字型をしたクロス
プレート4bとが交互になるようになっており、ポリカー
ボネイトやABS等のプラスチツク材料で一体に形成され
る。このローラ4の両端には、ガイド軸4c・4dが同様に
一体に形成されており、前記左側板101及び右側板102に
回転自在に支持される。また5はペーパーフイードゴム
ローラ(以下PFゴムローラと略す)で、前記RFローラ4
と間隙をあけて所定の位置に設けられており、その周面
にはゴムが巻き付けられている。本実施例では、このRF
ゴムローラ5は4箇所(2箇所は図示せず)設けられて
いる。
すなわち本実施例は、ガイド軸4c・4d及び円盤状の紙ガ
イド板4a及びPFローラ5を一体成形して、PFローラ5の
周面にはゴムを被覆して高摩擦として用紙Sの搬送力を
高めている。またガイド板4aは低摩擦で用紙3Sをガイド
している。ここで、ガイド板4aの径はPFローラの径より
も僅かに小さくしてあるが同サイズでも良い。
さらに6はプラテンホルダーで、前記左側板101と右側
板102との間に保持されており、前述したPFローラ4の
ガイド板4aとPFゴムローラ5と対向する位置には、溝6a
が夫々設けられている。また、搬送されている用紙Sの
先端をガイドするために、PFローラ4及びPFゴムローラ
5の隙間に対向するホルダー6の下部凸状に曲げ部6bが
形成されている。即ち、このホルダー6の下方先端6b
は、PFローラ4及びPFゴムローラ5の間隙において、こ
のローラ4・5の外周面より内側へ侵入しており(断面
方向に見て)、搬送されている用紙が間隙内へ誤って侵
入してしまうのを防止する。また紙ガイド板4a及びPFロ
ーラ5は円盤状でなくても、円弧部を有していれば、第
21図に示す様な形状であっても良い。
一方プラテンホルダー6の前面即ち後述する印字ヘツド
と対向する位置には、印字・桁方向に沿って、発泡ウレ
タン等の弾性と断熱効果のあるシートよりなるプラテン
7が貼付されている。このプラテン7によって、印字ヘ
ツドによる記録時に用紙を所定位置に維持する。8はピ
ンチローラで、PFゴムローラ5に圧接しており、用紙の
挿入時に用紙の先端が食い付きやすいようにゴムがライ
ニングされてる(尚、ピンチローラ8のの他方は図示し
てない。)9は円盤状の薄板よりなるピンチデイスクで
回転自在であり、前述したPFゴムローラ5にピンチデイ
スク9の外周の近傍の側面が当接するように配置され
る。前記ピンチデイスク9は、ピンチバネ10により押圧
されており、印字用紙の挿入時などで、印字用紙がない
時は前記PFゴムローラ5と同期して、回転し押圧力によ
るブレーキ力を逃がしている。ピンチバネ10は前述した
ピンチローラ8の中央部も押圧している。
11はPFローラーギヤで、前述したPFローラ4の回転軸4d
に取り付けられ、一体に回転する。12は左プラテンノブ
で、前記PFローラ4に一体に取り付けられている。この
ノブ12を手動で操作することによって、ローラ4は回転
する。13はリリースレバーで、前記PFローラ4の軸部4d
に回転自在に嵌合しており、右側板102にも回転自在に
取付けられており、つまみ13aを操作することにより、
後述するペーパーリリース機構を動作させ、前述したピ
ンチローラ5及びピンチデイスク9を解除し、印字用紙
をフリーにすることが出来る。また14は右プラテンノブ
で、前記PFローラ4に一体に取り付けられている。さら
に15はPFギヤまたは16はシヤツターギヤであり、ともに
前記左側板101の軸101cに回転自在に支持される。第1
図(b)に示すように前記RFギヤ15は小ギヤ15a,大ギヤ
15bの2段ギヤになっており、さらに一部に切欠15cを有
した円筒部15dを前記シヤツターギヤ16と対向する位置
に設けてある。また、シヤツターギヤ16は、第10図に示
す様に通常の歯形をした送り歯16aおよび歯形の一部を
切欠いたシヤツター歯16bよりなり、歯面16cは上記送り
歯16a、シヤツター歯16bに共通であり、他方の歯面は16
dおよび16eの2段になっており、突き当て面16fが形成
される(第10図に歯部を格段して図示する)。16gは後
述するフリクシヨンバネが巻き付く円筒部である。17は
フリクシヨンバネで、前記シヤツターギヤ16の円筒部16
gに所定の締付力をもって巻きついており、その端部17a
は前記PFギヤ15の切欠15cに係合する様にしてある。前
記切欠15cは大ギヤ15bの1.5歯分相当の角度をもってお
り、フリクシヨンバネ7の端部17aはこの切欠15c内を移
動する(遊ぶ)ことになり、PFギヤ15とシヤツターギヤ
16は、切欠15cの角度分は回転自在であり、それ以上の
角度分、相対回転すると、フリクシヨンバネ17により所
定のブレーキ作用を与えられて回転することになる。さ
らに18はプレシヤーギヤで、歯18bの中央に溝18aが設け
られている。なおこのプレツシヤーギヤ18の2箇所の歯
部18bの歯すじは位相が同一となっている。またプレツ
シヤーギヤ18の内径は、支持されてい軸101bより相当量
大きくなっており、プレツシヤーギヤ18は軸101bによ
り、その中心を規制されることはない。19はグリツプリ
ングで、軸101bの所定の位置に取り付けられ、前記プレ
ツシヤーギヤ18のスラスト方向を規制し、ギヤ18が軸10
1bから外れるのを防止している。20はプレツシヤーバネ
で、前記プレツシヤーギヤ18の溝部18aの底の円筒部18c
と、軸101aとの間に張架されており、このプレツシヤー
ギヤ18が前記PFローラーギヤ11と前記PFギヤ15の小ギヤ
15aとに圧接する様にプレツシヤーギヤ18を引張ってい
る。このことによりPFギヤ、プレツシヤーギヤ18、PFロ
ーラーギヤ11との間のバツクラツシユは除去される(第
22図(a)参照)。なお、バツクラツシユを除去する実
施例としては、さらに第22図(b)・(c)に示すよう
に、トーシヨンスプリング20aあるいは引張りスプリン
グ20bを溝部18aに係合させても良く、同様の効果が得ら
れる。
また21はスイツチで、前記ベース1の所定の位置に取り
付けられる。なお21a・21bは接片である。さらに50はキ
ヤリアで、前記ベース1のラツク2及びガイドレール10
5aにガイドされて、印字桁方向に摺動自在に取り付けら
れる。このキヤリア50には、リボンカセツト60が搭載さ
れる。
次に、キヤリア50の内部構造について、第2図〜第5図
を用いて説明する。
図において、501はキヤリアベースで、前記ラツク2を
ガイドするためのガイド部501aが左右に一対設けられて
いる。また前記スイツチ21をONさせるための突起501bが
所定の位置に設けられいる。さらに後述する。ラツクロ
ーラやギヤ等を支持する軸501c・501d・501e・501f及び
後述するコントロールレバーを支持する段部501gを有し
た軸501hが一体に設けられている。さらに後述するベベ
ルギヤを支持するための溝501i、フレキシブルケーブル
を支持する溝501jが形成されている。502はパルスモー
ターで、軸502aはモーターピニオン503が固着され前記
キヤリアベース501に取り付けられる。
504はセンターギヤで、前記モーターピニオン503と噛合
する大ギヤ504a、その下部に設けられた小ギヤ504b、ま
たかさ歯車504c、さらに最上部にリボン駆動ギヤ504dの
各ギヤが一体に形成されている。504eはバネクラツチボ
スで、504fはヘツドカムボスである。センターギヤ504
はその下部に設けられた穴をキヤリアベース501の軸501
fに支持され、上部はリボン駆動ギヤ504dの根元を後述
するキヤリアカバーの穴でガイドされ回転自在に取り付
けられている。505はアイドラギヤで、軸501eに回転自
在に支持され、前記センターギヤ504の小ギヤ504bと噛
合している。506はキヤリアピニオンで、下部には全周
に歯を有したピニオン歯506aが、また上部には一枚のシ
ンクロ歯506cが設けられ、中間部にはガイドリング506e
が設けられている。ガイドリング506cは、前記シンクロ
歯506b・506cの間には切欠き506fがあり、他は前記ピニ
オン歯506aの外径と同等もしくは若干大きめになってい
る。キヤリアピニオンの高さ方向ではピニオン歯506aは
前記ラツク歯2aと噛合する位置にあり、シンクロ歯506b
・506c・506dは前記スタート歯2cと噛合する位置にあ
る。また、このガイドリング506eは、前記ラツクのラツ
ク歯2a、スタート歯2cには当接しない位置にあり、スト
ツプ歯2bと切欠き506fが同期する様に歯を合わせて組み
込まれる。キヤリアピニオン506aは、キヤリアベース50
1の軸501dに回転自在に支持される。
次に、ベベルギヤユニツト55について説明する。
507はベベルギヤであり、そのカサ歯車507aは前記セン
ターギヤ504のかさ歯車504cと噛合している。また507b
はベベルギヤ軸で、キー溝507cが設けられている。さら
にその先端部には、後述するストツプリングを圧入する
ための軸部507dが形成されている。508はラチエツト板
で、4本の腕の先端には、爪508aが設けられ、ポリアセ
タール等の弾性のあるプラスチツク板で成形される。ラ
チエツト板508は、前記ベベルギヤ507bのキー溝507cと
嵌合する突起を内径に有しており(図示せず)、前記ベ
ベルギヤ軸507bに軸方向に摺動自在に取り付けられる。
509はラチエツトギヤで、ギヤ部509aとラチエツト部509
bとで構成され、ラチエツト歯509cがラチエツト部509b
の片面に同心円状に多数個形成されている。510はラチ
エツトスプリングで、前記ラチエツト板508とラチエツ
トギヤ509を押圧するための圧縮スプリングである。さ
らに511はストツプリングで、前記ベベルギヤ軸507bの
軸部507dに圧入され、前記ラチエツト板508及びラチエ
ツトギヤ509がラチエツトスプリング510により押圧され
て、抜け出るのを防いでいる。尚、ストツプリング511
は前記ベース1のガイド穴103aに適度のクリアランスを
もって嵌合する様になっている。前記センターギヤ504
の回転力は、かさ歯車504cからベベルギヤ507のかさ歯
車507aに伝達されて、キー溝507cにより、ラチエツト板
508に伝えられる。そして爪508aとラチエツト歯509cが
噛み合って、ラチエツトギヤ509に伝えられる。また爪5
08aとラチエツト歯509はのこぎり状の歯形をしており、
一方向には回転力を伝えるが、逆方向にはラチエツト板
508の腕の弾性力と、ラチエツトスプリング510により動
力は伝達しない。512はコントロールカムで、後述する
クラツチバネの端末を引掛ける溝512aを有し、また後述
するコントロールレバーと係合する係止面512、トリガ
ー面512c、斜面512dを有した係止部を所定の角度にA,B
の2箇所設けてある(第5図a参照)。なおコントロー
ルカム512は前記センターギヤ504のバネクラツチボス50
4eに回転自在に挿入されている。また513はコントロー
ルレバーで、513aは回転穴、513bはバネ引掛け部、513c
は爪で、前記キヤリアベース501の軸501hに回転自在に
挿入される。514はコントロールレバーバネで、圧縮ト
ーシヨンバネであり、前記コントロールレバー513を前
記コントロールカム512側に回動する様に押圧すると同
時に、キヤリアベースの段部501gに押し付けている。ま
た515はクラツチバネで、その一端515aは前記コントロ
ールカム512の溝512aに差し込んである。さらにその他
端515bは後述するヘツドカムのピンに係合している。そ
してクラツチバネ515は、センターギヤ504のバネクラツ
チボス504cに挿入される。516はヘツドカムで最上部に
後述する切換レバーを動作させる切換カム517が設けら
れている。この切換カム517は、斜面カム517a・切換溝5
17bおよびカム面517cで構成される。さらに切換カム517
の下には、リボン送りカム518が設けられている。この
リボン送りカム518には、その一部に切欠カム518a・518
bとストツプカム518cが設けられている。さらにその下
部には、印字カム519が設けられており、その一部に設
けられている径の大きい押圧部519aで、後述するヘツド
コロを押圧することにより印字ヘツドをプラテンに押し
付ける。ここでヘツドカム516は、センターギヤ504のヘ
ツドカムボス504fに回転自在に取り付けられる(第5図
(b)に詳細図を示す)。
次に60はヘツドホルダーで、回動軸60aは垂直に軸心を
有し、キヤリアベース501の軸501kと後述するキヤリア
カバー70の軸(図示せず)とに回動自在に保持されてい
る。また60bはバネ軸、60cは上下2枚の板よりなるカム
コロ保持板で、後述するカムコロをガイドするための長
穴60dが上下に開いている。さらに、60e・60fはバネ掛
けである。また61はヘツドバネで、コイル部を前記バネ
軸60bで保持し、その一端をヘツドホルダー60のバネ掛
け60fに、他端は後述するカムコロの溝部に掛けてあ
る。62はカムコロで、前記ヘツドカム516と当接する外
径部62a、前記ヘツドホルダー60の長穴60dに挿入される
ガイド軸62b・62cが上下にあり、さらに前記ヘツドバネ
61の一端を受ける溝62dで構成される。そこでヘツドカ
ム516によりカムコロ62が押圧され、ヘツドバネ61のバ
ネ力により後述する印字ヘツド63が、前記プラテン7に
押圧される。ここで、印字ヘツド63は、前記ヘツドホル
ダー60に取り付けられる。なお、印字ヘツド63より引き
出されるフレキシブルケーブルは、キヤリア50内を通
り、前記パルスモーター502の端子と接続され、キヤリ
アガイド501の溝501jより、キヤリア50外に出るが図は
省略する。
64はヘツド戻しバネで、前記ヘツドホルダー60の回動軸
60aにコイル部をガイドし、一端をバネ掛け60e、また他
端はキヤリアベース501に掛けてある。
70はキヤリアカバーで、後述するリボンカセツト80を取
り外し可能に装着するためのカセツト装填部で、カセツ
ト80をガイドするためのガイドピン70a・70b・70cを有
し、さらにリボンカセツト80をガイドピンに押圧し、外
れを防止するための爪70dが設けられている。70eは指標
であり、70fは後述する切換カバーを保持する軸であ
る。本実施例では、このカセツト装填部70に、後述する
セルフコレクシヨン用インクリボンカセツト80aまた2
色リボン用インクリボンカセツト80b及び通常の1色印
字用インクリボンカセツト80cの3種類のカセツトを交
換可能に装填できる。
71は切換レバーで、前記軸70fに回転自在に保持され先
端部には、押圧ピンク71aを有し、他端にはスライド軸7
1b、回転止め軸71cが立設している。
72は切換スライダーで、前記切換レバー71のスライド軸
71bに摺動自在に保持され、U溝72aと前記回転止め軸71
cとが係合し、回転方向を規制されている。なお切換ス
ライダー72には爪72dが下部に形成されている。また73
は切換スライダーバネで、前記切換スライダー72を常に
下方に押し下げている。74は切換レバーバネで第4図参
照、切換レバー71とキヤリアカバー70との間に張架され
ており、常に切換レバー71を矢印反時計方向(矢印B方
向)に付勢させている。なお第4図において、75はリボ
ンアイドルギヤで、前記センターギヤ504のリボン駆動
ギヤ504dと噛合するが、後述するリボンレバーの軸に保
持されているため、リボンレバーの回動により噛合は解
除することができる。また76はリボンレバーで、キヤリ
アカバー70に回転自在に保持され、軸76aには前記リボ
ンアイドルギヤ75が保持されるこのリボンレバー76に
は、リボンレバー腕76bが略コの字状の形状で前記ヘツ
ドカム516のリボン送りカム518の外周に接している。77
はリボンレバーバネで、前記リボンレバー76を時計方向
(矢印C方向)に付勢している。
78はフリクシヨンクラツチ軸で、キヤリアカバー70に圧
入されている。79はフリクシヨンクラツチ(第3図)
で、下部のギヤ部(図示せず)は前記リボンアイドルギ
ヤ75と噛合しており、所定のフリクシヨンをもって巻取
スプール79aに動力が伝達される。前記リボンレバー76
の回動中心は、フリクシヨンクラツチ79と同一のため、
リボンアイドルギヤ75が回動してもフリクシヨンクラツ
チのギヤとの噛合は外れない。
また80はリボンカセツトで、801はリボンカセツト下、8
02はリボンカセツト蓋である。次にリボンカセツト80の
内部構造について第8図及び第9図を用いて説明する。
図において803はリボンパンケーキであり、リボンパン
ケーキ803よりインクリボンRは矢の順に案内されて、
印字ヘツド63の前面を通り、デイレーローラ804、デイ
レーレバー805、ガイドローラ806と案内されて、巻取り
コア810に巻取られる。巻取りコア810は前述したキヤリ
ア50上にある巻取りスプール79aと嵌合し、巻取りスプ
ール79aの回転力が伝達される。デイレーレバー805はポ
リプロピレン等の耐屈曲性のある材質で形成してあり、
屈曲部805aを設けてある。この屈曲部805aは十分薄くし
てあり、僅かな力で屈曲可能である。また、807はデイ
レーレバー戻しバネであり、デイレイーレバー805を常
に引込めた状態にしている。808はデイレイーバネで、
スライダー809と、デイレーレバー805の間に配置されて
おり、スライダー809を押圧するとデイレイーバネ808を
介してデイレーレバー805を前方(プラテン方向)に突
出して、前記デイレーローラ804が前記プラテン7に圧
接する。尚、デイレーレバー805の屈曲部805aより前方
部については、前記リボンカセツト下801とリボンカセ
ツト蓋802に形成された斜めのスリツトLにガイドされ
るピン(図示せず)を設けてあるため、デイレーローラ
804は、前記プラテン7に押圧するときはスリツトLに
そって斜め左に前進して、印字ヘツド63より離れた位置
で押圧する(第9図参照)。なお、このカセツトは収納
するリボンの種類に応じて形状を変えても良いし、ある
いは表示を付ければ同様の形状であっても良く、要はガ
イドピン70a・b・cにガイドされて爪70dによってキヤ
リアカバー70の係止されるものであれば良い。
第13図は本実施例のプリンタを電子タイプライターに搭
載した場合の、出力装置の構成ブロツク図であり、本実
施例のプリンタの動作はこの出力装置によって制御され
る。ここでモーター502及びサーマルベツド63は、フレ
キ22を介してサーマルヘツドドライバTHD及びモータド
ライバMDに接続される。
またスイツチ21は検出部に接続される。
なお、1014は電源スイツチ、1015はキーボード、1070は
液晶表示部である。また本実施例ではこのキーボード10
15に、修正ボタンa及び色指定ボタンbが設けられてい
る。そこで、後述するように、キヤリア50にセルフコレ
クシヨンリボンカセツト(1本のリボンで印字と修正の
機能を有するもの)を装着している際に、修正ボタンa
をONすることによりデイレイーローラ804が突出して該
記録の修正(リフトオフあるいはカバーラツプ)を行う
ことができる。またさらに、本件出願人が特願昭59−26
0403号あるいは特願昭60−298831号でもって明らかにし
たインクリボンを搭載したインクリボンカセツト(1本
のリボンで複数色の印字が可能)をキヤリア50に装着し
ている際に、色指定ボタンbをONすればデイレイーロー
ラ804の突出あるいは退避によって基本色(例えば黒
色)とは異なった色の印字(例えば青色)を行うことが
できる。
次に第13図について詳細に説明する。
尚、本図では各ブロツクの接続関係のみを示しており、
詳細なコントロールラインを省略してある。点線で囲ま
れた部分がCPUユニツトである。
CPUは中央演算処理装置であり、後述のROM等からプログ
ラムや各種データを読み出し、必要な演算、判断を行
い、各種制御を行う。また、CPUは複数で構成されてい
ても良い。ROMは読出し専用メモリであり前記CPUが動作
する為の各種プログラムや文字コード、ドツトパターン
(キヤラクタジエネレータ;CG)、印字等に必要な各種
データが格納されている。TRAMはリードのライトメモリ
であり、CPUが命令実行中のデータ、演算結果を一時た
くわえておくワーキングエリア、キーボード1015及び、
外部インターフエス部IFu(後述)より入力された各種
データを格納しておくバツフアエリア、文書を保存して
おくテキストエリア等から成り、電池によるバツクアツ
プによりパワースイツチのオフにより本体電源が切れて
もデータを保存可能となっている。
またCPUユニツトは、サーマルヘツドドライバTHD、モー
タドライバMD及び検出部Suを介してプリンタユニツトPu
と接続されている。
サーマルヘツドドライバTHDはCPUの制御により、前述の
プリンタユニツトPuに設けられている。サーマルヘツド
63を駆動し、モータドライバMDはCPUの制御によってモ
ータ502の駆動を行う。
検出部SuはプリンタユニツトPuに設けられているリミツ
トセンサ(図示せず)の情報をCPUに伝達する。
電源PSuはサーマルヘツド63の駆動(ヒート)用電源V
H、モータ502の駆動用電源VM及びその他のロジツク回路
用電源Vccを供給する。
またコントローラGAはCPUの制御により、前記サーマル
ヘツド63駆動用電源VHの電圧及び電流を変化させたり、
サーマルヘツド63のヒート時間やデユーテイーーを変化
させたり各種制御を行う。
またCPUユニツトにはキーボードコネクタKBCを介して印
字,編集等に必要な各種データを入力するキーボード10
15が接続されている。
またCPUユニツトにはLCDコネクタLCDCを介して、キーボ
ード1015より入力されたデータや情報を表示する為の液
晶表示部1070が接続されている。
なお、液晶表示部1070のかわりに、CRT等他の表示装置
であっても良い。
CPUユニツトには、インターフエースコネクタIFCを介し
て、外部制御装置による本記録装置の制御や外部機器と
の通信を行うためのRS232C,セントロインターフエー
ス,モデム等のインターフエースが接続可能である。
またCPUユニツトにはカートリツジコネクタCACを介し
て、特殊機能の動作や別書体による印刷用のROMカート
リツジ及び文書,データ等の保存の為の拡張メモリ用の
RAMカートリツジが接続可能となっている。
更に、本図には示していないがブザー等、音声出力装置
が設けられていても良い。
さて、上記構成において、前述した出力装置によって制
御されるプリンタの動作について説明する。
まず、ヘツドのアツプおよびダウン動作について説明す
る。モータ502を正回転させると、モーターピニオン503
も正回転(矢印A方向)し、モーターピニオン503と噛
合しているセンターギヤ504も回転する(矢印B方
向)。この時センターギヤ504のバネクラツチボス504e
に巻付けられたクラツチバネ515も、同期して回転す
る。クラツチバネ515の一端515aはコントロールカム512
と一体になっているため、コントロールカム512もセン
ターギヤ504と同期して回転する。また、コントロール
レバー513の爪513cは、コントロールカム512の斜面512d
の上を摺動し、係止面512bと当接し、コントロールカム
512の回転を止める。コントロールカム512が停止する
と、クラツチバネ515の一端515aが止められることにな
り、一端515aがゆるんで、クラツチバネ515は解除され
るので、センターギヤ504との周期回転をしないで停止
する。
尚、この時センターギヤ504は回転を続けている。今コ
ントロールカム512とコントロールレバー513とが係止し
ている係止部をAをすると、この時のヘツドカム519は
第111図(a)の位置となり、押圧部519aがカムコロ62
を押圧しており、印字ヘツド63はプラテンに押圧され
る。
また、リボン送りカム518の切欠部(切欠カム518a・518
b)にリボンレバー76のリボン腕76bが対応し(入って)
おり、リボンアイドラギヤ75はセンターギヤ504のリボ
ン駆動ギヤ504dと噛合している。そこでリボン駆動ギヤ
504dの回転力は、リボンアイドラギヤ75を介してフリク
シヨンクラツチ74に伝えられる。
ここで、前述した様に、センターギヤ504は回転を続け
るため、小ギヤ504b・アイドラギヤ505・キヤリアピニ
オン506と伝達して、ラツク2上をキヤリア50は常に移
動している。
そしてヘツドアツプ(サーマルヘツド63がプラテン7か
ら遠ざかる方向へ回動すること)は、モータ502を所定
パルス分、逆回転させると、センターギヤ504も逆回転
(矢印Bと逆方向)し、クラツチバネ515の緩みトルク
でコントロールカム512も同期して回転する。この時、
コントロールレバー513の爪513cは、コントロールカム5
12のトリガ面512cにより円周外側にはじき出される。次
に正回転方向に回転されると、はじき出されたコントロ
ールレバー513は、今まで係止していた係止部Aの係止
面512bを係止することができずに、コントロールカム51
2は正回転することができ、次に係止部Bまで回転す
る。ここで第11図(b)にその状態を示すヘツドカム51
9はカムコロ62の押圧を解除し、サーマルヘツド63はプ
ラテン7より離れている。、またリボン送りカム518の
外周面にリボンレバー76びリボン腕76が当接しているた
め、リボンアイドラギヤ75はリボン駆動ギヤ504dと離れ
ており、フリクシヨンクラツチ74は回転せずリボンRを
巻き取ることはない。
以上述べた様に、モータ502を逆回転することにより、
コントロールカム512とコントロールレバー513の係止解
除が繰り返され、印字ヘツド63はプラテン7方向へダウ
ンし、またプラテン7から遠ざかる方向へアツプを繰り
返すことになる。尚、ヘツドアツプ時のトリガーで、キ
ヤリア50が逆方向に動くと、リボンRの緩みや汚れある
いはモータ負荷の増大となるため、本実施例では、トリ
ガー回転以上のバツクラツシユをギヤトレイン系にもた
せてあり、トリガーの逆転ではキヤリア50は逆方向に移
動しない。
次に切換レバー71の動作について述べる(第11図参
照)。
前述したように、通常のヘツドダウンでは、Bでトリガ
ーをかけることにより、Aまでコントロールカム512は
回転し停止する。この時、切換レバー71は一端に摺動自
在に取り付けられた切換スライダー72が前記ヘツドカム
516の最上部に設けられた切換カム517の斜面カム517aを
通過して切換溝517bの上面を通り、カム面517cの上部に
位置したところで、ヘツドカム516が停止するので切換
レバー71は回動動作を行わない(第23図(a))。
さて、ここで、切換レバー71を回動させる場合、前述し
た切換カム517の切換溝517bの上面に切換えスライダー
が位置した時に、第23図(b)モータ502の逆回転動作
(第2トリガー)を行うと、切換溝517bと切換スライダ
ー72の爪72dが係合するため、切換レバー71は溝の外
(外周方向)に押し出され、このため、切換レバー71は
第23図(c)でA方向に回動する。この時、切換スライ
ダー72は切換スライダーバネ73により、下方に押圧され
ているので、切換スライダー72はカム面517cに当接した
状態になる。そこで切換カムの回転により、その最大外
周面に切換スライダー72が位置した時にヘツドダウンが
終了して停止するので、切換レバー71は矢印A方向に回
動して、押圧ピン71aはプラテン7の方向に移動する第2
3図(d)。この時、デイレイーレバー805付のカセツト
(2色リボンやセルフコレクシヨンリボン)ではデイレ
イーレバー805をこの押圧ピン71aでプラテン7の方向に
押すことになるので、デイレイーローラ804はプラテン
7に圧接する(第9図参照)。
なお、ヘツドアツプ時には(モータ502を逆転させて
(トリガーをかけて)ヘツドカム516を回転させると、
切換カム517の最大径部より外れるので、切換レバー71
は第4図矢印B方向に回動し、前述した押圧ピン71aに
よるデイレクーレバー805の押圧も解除されて、イニシ
ヤル位置に復帰する。
この様に本実施例によれば記録工程任意の時点で即ちキ
ヤリア50が記録領域のいずれの位置に存在していても、
デイレーレバー805を突出・退避させることができるの
で、記録スピードを向上させることができる。
以上述べた様に、キヤリア50の移動に伴い、ヘツドのア
ツプ動作やダウン動作、あるいはリボンの巻取り、さら
には切換レバーの出入れを行うわけであるが、本実施例
では全ての動作をモータ502を所定量逆回転させること
によりその制御を行っている。
さて、次に紙送り動作について述べる。
まずキヤリア50に搭載されたモータ502の回転は、ベベ
ルギヤ507に伝わり、ベベルギヤ507は常にモータ502に
同期して回転している。
さて、モータ502を逆回転させると、キヤリア50はベベ
ルギヤをC方向に回転させながら、ホームポジシヨン方
向(図示左側)に移動するが、まずラチエツトギヤ509a
と、シヤツターギヤ16が噛み合い、シヤツターギヤ16を
D方向に回転させる。この時シヤツターギヤ16の歯面16
eとラチエツトギヤ509aとは噛みあっており、キヤリア5
0の移動により、噛みあいながら歯厚方向に深くかんで
くるが、突当面16fに当接して停止する。この時、シヤ
ツターギヤ16にはフリクシヨンバネ17のブレーキ作用
(フリクシヨン)がかかっているため、はじれたりする
ことなく、常にラチエツトギヤ509の歯面と、シヤツタ
ーギヤの歯面16eは当接している。ここでキヤリア50は
さらに移動するが、ラチエツトスプリング510が圧縮し
て、ラチエツトギヤ509及びラチエツト板508はともにベ
ベルギヤ507のベベルギヤ軸507b上を移動するが、キー
溝507cにより回転力は伝えられる(第12図(a′))。
一方、キヤリアピニオン506は、ラツク2のストツプ歯2
bより噛み合いが外れて、ガイドリング506eがストツプ
歯2bに当接しながら回転している(第12図(a))。ま
たキヤリアピニオン506がストツプ歯2bより外れる少し
手前で、スイツチ21の接片21a・21bがキヤリア50の突起
501bにより押圧されて、導通している。そこでスイツチ
21の導通を検出することにより、キヤリア50が所定の位
置に来たことが確認できる。そしてスイツチ21のオンに
より、所定量モータ502を逆回転させると、キヤリア50
はストツプ歯2bとキヤリアピニオン506が外れた時点で
停止する。しかし、キヤリアピニオン506はさらに回転
可能である。そこでキヤリアピニオン506を所定の位置
で止めて、次にモータを正回転させると、キヤリアピニ
オン506はE方向(第12図(b))に回転するが、スト
ツプ歯2bと切欠506fが噛み合う前に、正回転を止める
(第12図(b))。この時、ラチエツトギヤ509はF方
向に回転するため、シヤツターギヤ16の突当面16f上を
摺動して、送り歯16aの間を通って、PFギヤ15の歯と噛
み合う(第12図(b′))。この時、ラチエツトギヤ50
9に追従してラチエツト板508も移動する。ここでPFギヤ
15とラチエツトギヤ509が噛み合うと、ラチエツトギヤ5
09の負荷が増加するために、ラチエツト板508の爪508a
〜dとラチエツトギヤ509のラチエツト歯509cが外れ
て、モータ502の回転力を逃がしている。ラチエツト板5
08はF方向には、力を逃がすが、C方向には力を伝える
ので、今、ラチエツトギヤ509とPFギヤ15が噛み合って
いる状態で、再びモータ502を逆回転させると、PFギヤ1
5・プレツシヤーギヤ18及びPFローラギヤ11と回転力が
伝達されて、PFローラ4が回転し、ペーパーフイードゴ
ムローラ5と印字用紙との摩擦力により、印字用紙Sを
給送することができる。印字用紙Sを所定量送った後、
モータ502を正回転させると、ラチエツト508が外れて、
PFギヤ15にはモータ502の回転力は伝達されないので、P
Fローラ4は逆回転することなく、キヤリアピニオン506
が矢印G方向に回転する。そしてラツク2のスタート歯
2cとシンクロ歯506bが当接してから、ラツク歯2aとピニ
オン歯506aが噛み合い、キヤリア50は右方向に移動を始
める(第12図(c))。なお、キヤリア50の移動に伴
い、PFギヤ15・シヤツターギヤ16とラチエツトギヤ509
は噛み合いを外れる。ラチエツトギヤ509とPFギヤ15の
噛み合いが外れる間は、ラチエツト508が作動して回転
力を逃がしている。また左側板103のガイド穴103aとベ
ベルギヤ507に圧入されているストツプリング511が嵌合
しているため、ラチエツトギヤ509とPFギヤ15が噛み合
っている時のPFギヤ15とラチエツトギヤ509の間隔を正
確に保つことができている。さらに、紙送り量が多い場
合、本装置では1回の紙送り量はキヤリアピニオン506
の1回転以下なので、モータ502の正逆回転を交互に行
い、継続的に紙送りを行うことにより、キヤリア50は動
かさず連続紙送りが可能である。また、モータ502の正
逆回転をくり返す際、モータピニオン503からPFギヤ15
までの間にバツクラツシユが発生しているため、逆回転
時にバツクラツシユ分補正するために、ギヤ比より算出
されるパルス数より所定量のパルスを足して紙送りを行
う。このバツクラツシユ補正はモータ502の逆回転で、
紙送り動作を行う前に、必ず、実施をする。
以上の様に本実施例によれば、モータ502の駆動力を任
意に取り出して、用紙Sの搬送にも用いることができる
ので、モータ502を兼用して装置の小型・軽量化を実現
できる。
なお、プレツシヤーギヤ18は、プレツシヤーバネ20によ
り常にPFギヤ15とPFローラ11に押圧しているため、バツ
クラツシユを除去している。また、プレツシヤーギヤ18
は負荷の大きい紙送り時には、PFギヤ15によりプレツシ
ヤーバネ20で引張っている方向に食い込ませる方向に配
置しているため、プレツシヤーバネ20のバネ力は弱くて
よく、モータ502の負荷の増大は僅かである。
次に、電源投入時のプリンタのイニシヤライズ(初期位
置設定)について説明する。
第14図にタイミングチヤートを示す。
まず、スイツチ21がOFFの場合、キヤリア50はモータ502
を逆回転させてホームポジシヨンに復帰させるa。この
時、印字ヘツド63がダウンしたままの状態であれば、モ
ータ502の逆回転によりヘツドカム516は逆回転するの
で、ヘツド63はプラテン7より離れる。この時、リボン
送りカム518のストツプカム518cと、リボンレバー76の
リボンレバー腕76bが当接すると、クラツチバネ515が解
除されてヘツドカム516の回転は停止する。尚、センタ
ーギヤ504及びキヤリア50は移動を設けている。
そしてキヤリア50の突起501bが接片21aを押圧し、スイ
ツチ21がONすると、所定量のランプダウンを行い、キヤ
リア50を停止させる。次に、キヤリア50を正方向に動か
し、スイツチ21のOFFを検出し、そこからモータ502を規
定パルス正回転させれば、指標は1桁目を指してキヤリ
ア50は停止する。そしてこの間に、ヘツド63のダウン及
びアツプを行い、リボンRのたるみ取りを行う。また、
電源投入時、スイツチ21がONの時は、まず、モータ502
を正回転させ、キヤリア50を右方向に移動し、スイツチ
21がOFFするのを確認して前述した様に、リボンのたる
み取りを行い、1桁目に指標を合わせる。つまり、第14
図のタイミングチヤートでAの部分より動作させること
になる。
次に、印字動作を説明する。第15図は印字動作のタイミ
ングチヤートである。
まず電源スイツチ1014をONすると、前述したプリンタの
イニシヤライズを行い、キヤリア50は1桁目に停止す
る。そして、キーボード1015(第13図)より文字・記号
等を入力し、リターンキーの押下げにより印字動作に入
る。そこでまず、モータ502を逆回転させて、キヤリア5
0を所定量戻す(a)。次に右にキヤリア50を所定量
(b)移動させて、コントロールカム512のB係止部に
コントロールレバー513を突き当ててから、モータ502の
逆転動作(トリガー動作)(c)に入り、ヘツド63をダ
ウンさせる。ここでは、キヤリア50の復帰動作中は、コ
ントロールレバー13とコントロールカム512の関係は、
前述したリボン送りカム518のストツプカム518cとリボ
ン腕76bが当接している状態になるので、第16図(a)
に示す様に、コントロールカム512の斜面512dの直前に
爪513cが待期している状態である。ここでbの正回転を
行うことにより、コントロールカム512とコントロール
レバー513は当接し、トリガ動作に入れる状態となる
(第16図(b)。次にcのモータ502の逆回転を行い
(Aトリガーをかけて)、ヘツドダウン動作を行う
(d)。この時d1でヘツドダウンを終了し、d2で印字前
の助走を行い、d3で印字(ヘツドに電圧を印加する)を
行う。そして、d4で印字後の助走を行い、印字動作を終
了する。
この時、ヘツドダウンをゆっくりと時間をかけてダウン
すると供に、印字ヘツド63がプラテン7に圧接して、リ
ボンRを繰り出し始めてからフリクシヨンクラツチが回
転するように、ヘツドカム516の各カム形状を設定して
あるため印字先頭汚れ等の問題は発生しない。
さて、モータ502の逆転(Bトリガー)eをかけてヘツ
ドのアツプfを行うが、この時もヘツド63がアツプした
後にリボンRも巻取りを停止するため、ヘツドダウン時
に引き出されたリボンを巻取るので、リボンたるみは発
生しない。尚、ヘツドはアツプは瞬間的に行うため、印
字の後端汚れも防止できる。
さて、ヘツドアツプ後、キヤリア50を左方向に復帰させ
g2スイツチ21のONを検出してからさらに所定量g2モータ
を回す。この時前述した様にキヤリア50の移動は停止し
ている。ここで正転Hを行うことにより、今までシヤツ
タギヤ16によりPFギヤ15との噛み合いを規制されていた
が解除されて、PFギヤ15とラチエツトギヤ509は噛み合
う。次にモータ502の逆転iを行うことにより、PFギヤ1
5及びPFローラギヤ11が回転し、印字用紙を所定量送
る。ペーパーフイード後モータ502の正転jを行うと、
所定量の回転後キヤリアピニオン506とラツク歯2aが噛
み合い、キヤリア50は右方向に移動し、1桁目を指して
停止する。以上で通常の印字を述べた。
次に、前述セルフコレクシヨンリボン又は所謂2色リボ
ン(本件出願人が特願昭59−260403号あるいは、特願昭
60−298831号でもって明らかにしたリボン)の第1層イ
ンクの印字について述べる。なお、インク層は第1層・
第2層と積層関係にある。この場合リボンカセツトの選
択はキーボード1015よりリボンカセツトの指定を行い、
リボンモードを切換えるが、専用の切換スイツチ又はリ
ボンカセツトに検出穴を設けてキヤリアに設けた接点に
より自動的にリボンモードの切換を行っても良い。さて
セルフコレクシヨンリボンや2色リボンの第1層インク
の印字は、印字ヘツド63のヒート後に急角度でリボンR
を用紙Sから剥離する必要がある。そのためリボンRの
巻取りタイミングがばらつく場合を考慮してヘツドダウ
ン後の助走d2を多くしてヘツド63より繰り出されたリボ
ンRのたるみ取りを行っている。第17図にこの場合のモ
ータ502のタイミングチヤートを示す。図に示す通り、
キヤリア復帰時のa′とヘツドダウン時のd2′のみ異な
る。
この場合の印字状態を第19図(a)・(b)に示す。
図において、900はインクリボンRの基板、901は多層の
インク層である。また63aはヘツド63の発熱部であり、B
1が記録画像である。
次にセルフコレクシヨンリボンのコレクシヨン動作を第
18図のタイミングチヤートを用いて説明する。
まず、キーボード1015に設けられて消去キーaの入力に
より、モータ502を逆転aさせてキヤリア50を戻す。次
に、dでコントロールレバー513をセツトして、モータ5
02の逆転(Aトリガー)cをかけてヘツドダウンを開始
する。さらにd0で切換スライダー72がヘツドカム516の
切換溝517bの位置にくるので、切換レバー71を回動させ
るためのモータ502の逆転(Cトリガー)c′をかけ
る。このモータ502の逆転c′(Cトリガー)は、通常
のヘツドアツプ、ダウン時のモータ502の逆転c・e(A
/Bトリガ)よりも逆転量が多いので、キヤリア50がわず
かに逆方向に動くが、まだヘツド63はプラテン7に押圧
していないため、印字に悪影響はない。さてモータ502
の逆転(Cトリガー)により、切換レバー71は僅かに回
動し、切換スライダー72が切換カム面517cに落ちてセツ
トが完了する。
次にモータ502の正転d1で、ヘツド63はダウンを続けて
プラテン7に圧接する。この際切換レバー71及び押圧ピ
ン71aも回動して、リボンカセツト80のスライダー809を
押圧し、デイレーレバー806を介してデイレーローラ804
をプラテン7に押し付ける(第20図(a)参照)。
次に印字部B1の位置にて、ヘツド63に印加し発熱部63a
をヒートさせてインクを半溶融状態にすると、印字部B1
を用紙Sから剥ぎとるd3(第20図(b)参照)。ここで
デイレーローラ804が印字部B1を通過するまで印字後の
助走が必要なため、助走d4はセルフコレクシヨンの印字
時よりも多い。
次にモータ502の逆転(Bトリガー)eを行い、ヘツド6
3のアツプfを行う。このヘツド63のアツプと同時に切
換レバー71もリセツトされ、デイレイーローラ804もプ
ラテン7への圧接を解除する。尚、前述したコレクシヨ
ン動作は1回のみが、用紙Sの平滑度や種類の違い等を
考慮して、もう一度コレクシヨン動作を繰り返すように
しても良い。
次に、前述2色リボンを使用する場合の第2層のインク
を印字する場合、セルフコレクシヨンリボンの消去と同
じく、デイレイーレバー804を出して、印字後のリボン
Rの用紙Sからの剥離を遅らせれば良く、タイミングチ
ヤート上では、消去と同じ動を行えば良い。つまり印字
の際、ヘツドダウン時のモータ502の逆転(トリガー)
を逆転c(Aトリガー)、逆転c′(Cトリガ)と行え
ば、デイレイーローラ804がプラテン7に押圧し、リボ
ンRの用紙Sからの剥離タイミングを遅らすことができ
る。
〔発明の効果〕
以上述べた様に、本発明によれば、安価で小型、しかも
記録シートを所定の方向へ正確に搬送することのできる
記録シート搬送装置を提供することができる。
さらに、小型でありながら、送り部材の回転に対して大
きな負荷抵抗を生じない記録シートの搬送装置を提供す
ることができる。
さらに、記録シートの後端余白を小さくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す全体斜視図、第2図は
本発明の一実施例の断面図、第3図はそのキヤリア部分
の分解斜視図、第4図はそのキヤリア部分の断面図、第
5図はコントロール板、ヘツドカムの拡大斜視図、第6
図及び第7図は本発明の一実施例の左及び右側面図、第
8図及び第9図は本発明の一実施例のリボンカセツト内
部平面図、第10図は本発明の一実施例でシヤツターギヤ
の斜視図、第11図はコントロール板及びヘツドカムの動
作を説明するための状態図、第12図は本発明の一実施例
でキヤリアピニオンと、紙送り機構の動作を説明する状
態図、第13図は本発明のプリンタを使用した電子タイプ
ライターの出力装置のブロツク図、第14図はキヤリアイ
ニシヤライズのタイミングチヤート図、第15図は本実施
例のプリンタの動作を示す全体タイミングチヤート図、
第16図はコントロール板の動作を示す状態図、第17図は
セルフコレクシヨンリボンの印字時のタイミングチヤー
ト図、第18図はセルフコレクシヨンリボンの消去時のタ
イミングチヤート図、第19図は印字時のリボンの用紙か
らの剥離状態を示す図、第20図は消去時のリボンの用紙
からの剥離状態を示す図、第21図は紙送り装置の他の実
施例の部分斜視図、第22図はバツクラツシユを除去する
ための実施例の斜視図、第23図は切換レバーの動作を説
明するための状態図である。 図において、 1……ベース、2……ラツク、 4……PFローラ、5……PFゴムローラ、 7……プラテン、11……PFローラギヤ、 15……PFギヤ、16……シヤツタギヤ、 18……プレツシヤギヤ、 21……スイツチ、22……フレキ、 50……キヤリア、502……モータ、 506……キヤリアピニオン、 512……コントロール板、 515……クラツチバネ、 516……ヘツドカム、55……ベベルギヤユニツト、 63……印字ヘツド、71……切換レバー 71……押圧ピン、80……リボンカセツト、 804……デイレイーローラ、 805……デイレイレバー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転部材と、 前記回転部材に設けられ、記録シートと接触して搬送す
    るための円弧部を有する送り部材と、 前記回転部材の長手方向に沿って複数個配置され、前記
    送り部材と協働して記録シートを挟持する回転自在な円
    盤状のピンチディスクと、 前記各ピンチディスクをそれぞれ独立して前記送り部材
    に向けて付勢する複数のバネ部材とを有し、 前記ピンチディスクは平面部の外周近傍部分の片側が前
    記円弧部と当接するように配置されたことを特徴とする
    プリンタの記録シート搬送装置。
  2. 【請求項2】前記送り部材と間隔を開けて前記回転部材
    に設けられた、シートをガイドするための円弧部を有す
    るガイド部材を有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載のプリンタの記録シート搬送装置。
  3. 【請求項3】前記軸部材に沿うとともに、前記軸部材よ
    り放射状に伸び、前記軸部材及び前記ガイド部材と一体
    に成型された板状の補強部材を有することを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載のシート搬送装置。
JP61312663A 1986-12-27 1986-12-27 プリンタの記録シ−ト搬送装置 Expired - Lifetime JPH0747420B2 (ja)

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DE87311296T DE3786774T2 (de) 1986-12-27 1987-12-22 Übertragungsvorrichtung für Motorantriebe für eine Aufzeichnungsvorrichtung.
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IT8748742A IT1211994B (it) 1986-12-27 1987-12-23 Dispositivo di registrazione e stampante che lo comprende
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