JPH074689B2 - 深穴加工機 - Google Patents

深穴加工機

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JPH074689B2
JPH074689B2 JP1130338A JP13033889A JPH074689B2 JP H074689 B2 JPH074689 B2 JP H074689B2 JP 1130338 A JP1130338 A JP 1130338A JP 13033889 A JP13033889 A JP 13033889A JP H074689 B2 JPH074689 B2 JP H074689B2
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deep
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節三 四宮
進 赤沼
耕平 桑野
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日立精機株式会社
永興精機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は深穴加工機に関し、特に汎用性を持たせた自動
運転可能な深穴加工機に関する。
〔従来の技術〕
穴径の20倍以上の深穴をあける深穴加工方法としては、
次に挙げる3つの方法が代表的なものとして知られてい
る。
すなわち第1の方法は、ガンドリル方式と呼ばれている
もので、偏心した切刃をもつ工具内部を貫通する油穴
に、高圧の切削剤を工具後端より送り込み、先端部より
切削点へ流出させ切削によって生じる切屑とともに工具
シャンクのV溝を通って外部に排出させるものである。
第2の方法は、エジェクタドリル方式と呼ばれている方
法で、ドリル内に2重油穴をもち、外側の流路から切削
剤を供給し、内側の流路で切粉とともに排出する方法で
ある。
さらに第3の方法は、BTA方式と呼ばれているものでド
リルと穴内面のすきまから切削剤を供給しエジェクタド
リル方式同様ドリル中央部の穴から排出させるものであ
る。
以上のいずれの方法を用いるにしても、深穴加工機とし
ては専用機的なものであった。すなわち、搬送手段によ
って搬送されるワークをそのつど、手作業によりワーク
クランプ手段にクランプし、各種深穴加工工具を収納し
てある工具収納庫等からワークに対応する深穴加工工具
を選び出して、その深穴加工工具を主軸側チャックに装
着し所定の加工を行なっていた。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかし従来の深穴加工機は、ワークの着脱作業および深
穴加工工具の着脱作業において、手動による段取り作業
が必要であり、加工を行うまでに時間が掛かり、加工能
率が悪いという問題点があった。
また深穴加工機については、上記問題点を解決するよう
な自動化されたものが要望され、同一出願人の特願昭63
−213895(特開平2−65907号)において自動化技術が
開示されている。しかし実施段階において深穴加工工具
の取扱いや、ワーククランプ手段,切粉や切削剤の回収
方法等自動化する上で種々の問題があり、まだ完全とは
いいがたいものであった。
本発明は上記問題点を解決するために提案されたもので
ある。そして本発明の目的は、 特にエジェクタドリル方式をもとにした深穴加工で、
工具貯蔵マガジン内に収納された種々の深穴加工工具を
主軸との間で自動工具交換することができるような、 切粉,切削剤の排出を能率良くかつ確実に行なえるよ
うな、 ワーク加工中、ワークをワーククランプ手段とは別個
に押圧し、ワークをより安全に保持するとともに、ワー
クの深穴貫通による切削剤等の噴出を防止することがで
きるようなものにして、完全に自動化を図り、無人運転
の可能な高能率の深穴加工機を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するために次のような手段
を採った。すなわち、工作機械に設けられた基台と、軸
線方向中心部に貫通孔が形成された主軸と、この主軸を
回転自在に支持するとともに、前記基台上を前記主軸軸
線方向に移動可能に設けられた主軸台と、前記主軸前部
に設けられ、深穴加工工具先端側よりシャンク部側に切
粉および切削剤を回収するため回収穴が形成された深穴
加工工具が前記主軸に装着されたとき、この深穴加工工
具のシャンク部をクランプする工具クランプ手段と、一
端を前記工具クランプ手段に、他端を前記主軸軸線方向
に進退移動して前記工具クランプ手段をクランプ・アン
クランプ動作させる駆動体に接続されるとともに、前記
主軸貫通孔内を軸線方向に進退移動可能に設けられ、前
記駆動体の駆動力を前記工具クランプ手段に伝達すると
ともに、前記深穴加工工具が前記主軸に装着されたと
き、深穴加工工具に形成された回収穴と連通する貫通孔
が軸線方向に形成されたドローバと、前記基台に前記主
軸台と隣接して設けられ、前記深穴加工工具を収納する
工具貯蔵マガジンと、この工具貯蔵マガジンまたは前記
基台に、前記主軸と前記工具貯蔵マガジンとの間を移動
可能に設けられ、前記主軸と前記工具貯蔵マガジンとの
間で前記深穴加工工具の交換を行う自動工具交換装置
と、前記主軸台と対向するように前記基台上に設けら
れ、前記被加工物に深穴加工が行われるとき、前記ワー
ククランプ手段に挟持された被加工物の深穴加工が施さ
れる端部の反対側端部を押圧するワークストッパ手段
と、前記基台上に、前記主軸台と前記ワークストッパ手
段との間に設けられ、前記深穴加工工具で深穴加工され
る被加工物をこの被加工物軸線と直交する方向に一対の
爪で挟接することにより前記主軸軸線に前記被加工物の
軸線が一致するように芯出しするとともにクランプする
ワーククランプ手段と、前記主軸台後方に設けられ、前
記深穴加工工具が前記主軸に装着されたとき、前記深穴
加工工具先端より発生する切粉を切削剤とともに前記深
穴加工工具の回収穴および前記ドローバの貫通孔を介し
て回収する切粉回収手段とを備えていることを特徴とす
る深穴加工機としたものである。
また、この発明は前記基台上部に設けられ、前記基台に
対して、前記ワーククランプ手段および前記ワーククラ
ンプ手段で挟持された被加工物を180度反転させるワー
ク反転手段を有し、前記被加工物の深穴加工部を略半分
ずつ加工するようにしたことを特徴としたものである。
更に、この発明は前記ワーククランプ手段は、前記主軸
軸線方向と直交する方向に相対的に移動自在な一対の爪
を、前記主軸軸線方向の所定位置に少なくとも2箇所以
上設けていることを特徴としたものである。
〔作用〕
搬送手段によって搬送されてきたワークは、ワーククラ
ンプ手段でクランプされる。この間ワークストッパ手段
はワーククランプ手段から退避しており、ワークが完全
にクランプされた時点で揺動して振り下ろされる。そし
て、ワークストッパ手段の押圧部をワークの後端に押圧
して待機している。
一方、主軸台内の主軸には、ATCによってワークに対応
する工具貯蔵マガジン内の深穴加工工具が挿着され、所
定の深穴加工が行われる。加工によって発生する切粉
は、大量に噴出される切削剤とともに深穴加工工具内部
から主軸内を経て、主軸台後方の切粉回収手段に回収さ
れる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図および第2図に示すように、本発明の深穴
加工機Mは、基台10上に設けられたベッド1と、このベ
ッド1上をZ軸(主軸軸線)方向に移動することができ
る主軸台2と、主軸台2内の主軸24に挿着される深穴加
工工具4(以下工具と呼ぶ)と、基台10の側方に設けら
れている工具貯蔵マガジン5と、前記主軸台2と工具貯
蔵マガジン5との間に設けられたATC(自動工具交換装
置)6と、スピンドル等の長尺ワークをクランプするワ
ーククランプ手段7と、ワーククランプ手段7に隣接し
た位置に設けられたワークストッパ手段8と、主軸台2
後方に設けられた切粉回収手段9等を主要素として構成
されている。次に、これら主要素を順次説明する。
床面に設置された基台10上にはベッド1が設けられてい
る。このベッド1は、主軸台2がZ軸方向に移動できる
ような長さに形成されている。そして、このベッド1の
長手方向両側に2本のガイド部材11が敷設されていて、
次に述べる摺動板20下面のガイド溝20aと係合するよう
に構成されている。摺動板20下面にはブラケット21が固
着され、さらにこのブラケット21はナットを構成し、ボ
ールねじ22と螺合している。このボールねじ22は、ベッ
ド1端に固定されたサーボモータ23に連結されている。
したがって、サーボモータ23を起動させると、ボールね
じ22の回転によってブラケット21を介して摺動板20,主
軸台2がZ軸方向を前後動することになる。なお、ベッ
ド1中央部には、ブラケット21が移動することができる
ようにZ軸方向に連続した空間部が形成されている。
前記主軸台2内には、第4図に示されるように回転自在
な主軸24等が内蔵されていて、この主軸24にはボルト34
によって中間部材33が一体的に取付けられ主軸の先端を
形成している。主軸24は、主軸24に固着された歯車(図
略)と、主軸台2内の回転伝達機構(図略)との噛合に
より、主軸台2後方の主軸回転用モータ25からの回転を
伝達されて回転している。26と27は主軸回転用モータ25
の回転を伝達するプーリである。
前記主軸前端内部には、移動部材32が装着されていて、
この移動部材32内に工具を把持するコレット28が挿着さ
れている。このコレット28は、工具4のストレートシャ
ンク部をチャッキングすることができるとともに、主軸
との間で工具4を簡単に着脱することができるものであ
る。なお、このコレット28に関しては、公知な技術であ
るため詳細な説明は省略する。前記移動部材32は、後部
で主軸24内を軸線方向に貫通するドローバ29先端と連結
されている。そして、このドローバ29の後端はチャック
シリンダ30のピストン31と連結されている。したがっ
て、チャックシリンダ30のa,bシリンダ室30a,30bに圧油
を供給すればコレットチャック35の開閉が行なえるもの
である。すなわち、チャックシリンダ30のaシリンダ室
30aに圧油を供給すれば、ピストン31が後退(第4図に
おいてZ軸方向を右側へ移動)し、ドローバ29を後退さ
せることになる。ドローバ29が後退させられると移動部
材32も後退し、コレット28の締結が緩むことになり、工
具4のアンクランプ状態となる。なお、コレットチャッ
ク35、コレット38および移動部材32で本発明の工具クラ
ンプ手段を構成する。
これに対してbシリンダ室30bに圧油を供給すれば、ピ
ストン31,ドローバ29が前進し、移動部材32も前進して
コレット28が締結され工具4を強固に把持することにな
る。
前記コレット28には工具4が挿着される。本発明の深穴
加工機Mにおいての深穴加工工具4は、エジェクタドリ
ル方式を用いたものである。すなわち、ドリル内に2重
油穴をもち、外側の流路から切削剤を供給し、内側の流
路で切粉とともに排出するものである。なお、この工具
に関しては、同一出願人が、「深穴加工方法及びその装
置・特願昭63−213895(特開平2−65907号)」として
出願済みなので、詳細な説明は省略する。
前記基台10の一方側面には、工具貯蔵マガジン5が設け
られていて、種々のワーク径、ワーク長さに対応できる
ように、複数本の工具4が収納されている。この工具4
は、把持シャンク部に対して刃先部がはるかに長く、し
たがって重量も大きく、重心位置が把持シャンク部より
離れた位置にあるものである。このため、工具貯蔵マガ
ジン5内で工具4を把持する場合、把持部をその工具4
の自重に耐えうるように構成しなければならない。この
ような工具4を強固に把持し、しかも簡単に着脱できる
ようにした装置に関して、同一出願人が「工具貯蔵マガ
ジンの工具クランプ・アンクランプ装置、実願平1−47
941出願(実開平2−139041号)」として出願済みなの
で、詳細な説明は省略する。
前記工具貯蔵マガジン5と主軸台2との間には、ATC6が
配設されている。このATC6は、工具貯蔵マガジン5と主
軸24との間で工具4を自動工具交換するものである。そ
して、このATC6の機能としては公知の機能を有するもの
であって、ATC6は支軸60を中心として90゜揺動可能であ
る。ATC6のツインアーム61は、ツインアーム回転軸62を
中心に180゜回動可能であるとともに、ツインアーム回
転軸62の軸線方向、ツインアーム61の長手方向にも移動
可能な構成となっている。
前記ベッド1の前方、すなわち主軸24に挿着された工具
4に対向する位置の基台10上には、ワーククランプ手段
7が設けられている。このワーククランプ手段7は、ス
ピンドル等の長尺ワークをクランプして加工に備えるも
のであって、ワーク反転手段70と、ワーククランプ機構
71とで構成されている。
ワーク反転手段70は、他の工作機械に使用される回転テ
ーブルと同様、上下方向テーブルクランプ・アンクラン
プ機構(図略),回転駆動機構(図略)を内蔵してい
て、ワーク反転手段70上部のテーブル板72を垂直な軸心
を中心にして1/2回転回転させることが可能な構成であ
る。
ワーククランプ機構71は、第5図および第6図に詳細を
示すように、減速機付モータ73と、ねじ棒74,受台75,爪
76,ナット77等から構成され、テーブル板72上に設けら
れている。テーブル板72には、長手方向に係合凹溝72a
が形成されていて、この係合凹溝72a内に、1対の受台7
5が摺動可能に嵌入される。受台75にはそれぞれナット7
7が固着されている。すなわち、1対の受台75,75がテー
ブル板72の係合凹溝72a内を摺動し、受台75,75の移動方
向前面に取付けられた爪76,76がワークWを把持する方
向に移動するように、ナット77,77と螺合するねじ棒74
には半分に右ねじ74aが、残りに左ねじ74bが加工されて
いて、ナット77,77にはねじ棒74の右ねじ74a左ねじ74b
に対応するねじがそれぞれ加工されている。前記受台7
5,75の上方の段落部は、テーブル板72の係合凹溝72aの
上部をふさいだ蓋板78によって係止され、受台75,75が
上方に抜けないようになっている。
前記ねじ棒74の一端は図略の軸受等によって回転自在に
支持され、他の一端はテーブル板72の一端に設けられた
減速機付モータ73に連結されている。このような構造の
ものが、回転テーブル70中心を対称にして左右2組設け
られている。すなわち、ワークWを2個所でクランプし
ようとするからである。したがって、それぞれ減速機付
モータ73,73を駆動させねじ棒74を回転させると、減速
されたねじ棒74の回転により、ナット77,77を介して受
台75,75、爪76,76が互いに接近する方向に移動する。そ
してワークWを把持することになる。ワークWをアンク
ランプする場合には、モータを逆回転させて爪同士76,7
6が離れる方向に受台75,75を移動させれば良い。
このワーククランプ手段7を挟んで主軸台2の反対側の
基台10上には、ワークストッパ手段8が設けられてい
る。このワークストッパ手段8は、ワーク加工中に発生
する工具4からのスラスト荷重をワークWの後方から突
張って受ける役割と、工具4がワークWを貫通した時、
高圧のクーラントが工具先端から飛散し環境を汚染する
のを防止する役割とを為すものである。そして、このワ
ークストッパ手段8は、第3図にも示すように、取付け
台80、押圧シリンダ81、揺動シリンダ82および押付け部
材83等を主要素として構成されている。
まず、取付け台80が基台10上に固着されていて、この取
付け台80上に中間トラニオン形の押圧シリンダ81が、ト
ラニオン軸81aを軸受84に支持されて設けられている。
次に、この押圧シリンダ81の片方のトラニオン軸81aに
はクランクシャフト状の連結部材85が固着され、この連
結部材85は、取付け台80にブラケット86を介してシリン
ダロッドが上を向くように取付けられた揺動シリンダ82
のシリンダロッド82aと、ナックル87を介して連結され
ている。前記押圧シリンダ81のシリンダロッド81bに
は、押付け部材83が着脱可能に取付けられている。この
押付け部材83の先端部には、工具径に対応できる穴が途
中まで明けられており、工具4がワークWを貫通した場
合にもこの工具4の先端部が押付け部材83の穴にはい
り、ワークを完全に加工するため工具の余裕ストローク
の逃げとなり、またクーラント等が周囲に飛散しないよ
うになっている。さらに、押付け部材83のワーク当接面
には、ネオプレンゴム等のワーク保護材を貼付けて、ワ
ークに傷が付かないようにしてある。
このワークストッパ手段8は、ワーク搬出入時には揺動
シリンダ82を駆動させてシリンダロッド82aを後退さ
せ、押圧シリンダ81をほぼ垂直方向に揺動させワークW
に干渉しないように退避させておく。ワークWがワーク
クランプ手段8によってクランプされたら、揺動シリン
ダ82のシリンダロッド82aを前進させ、押圧シリンダ81
を水平方向に揺動させる。次いで、押圧シリンダ81のシ
リンダロッド81bを前進させて、押付け部材83をワーク
W後端面に押付ける。ワークストッパ手段8の動作は以
上の繰返し動作である。
本発明の深穴加工機Mでは、工具先端より噴出する切削
剤により切粉が工具4内にあけられた貫通孔、主軸内ド
ローバ29の貫通孔を経て深穴加工機M後方の切粉回収手
段9に排出されるように構成されている。そして、この
切粉回収手段9は、排出シュート90と回収シュート91,
切削剤タンク92,チップコンベア93等を主要素として構
成される。
前記排出シュート90は、ベッド1の一端に取付けられて
いて、入口90a側はチャックシリンダ30を包むように、
つまり、切削剤や切粉が飛散しない程度にラップして設
けられ、しかも切削剤や切粉が流れ易いように底面が緩
やかな勾配に形成されている。出口90bは下方に向けら
れた開放口となっている。
回収シュート91は、一端をベッド1端部に支持され、中
央部を支柱94によって支持されて設けられている。そし
て、平面視が前記排排出シュート90と同様な形状であっ
て、前記排出シュート90の出口90bを包むように上部を
開放して形成されている。回収シュート91底面は、両端
から中央に向けて傾斜しており、切粉,切削剤が中央に
集まり易いようになっている。回収シュート91の出口91
bも下向きに開放されたものであって、この出口91bの直
下にはチップコンベア93が配設されている。このチップ
コンベア93は市販のものを使用すれば良く、切削剤は切
削剤タンク92に流出し、切粉は図略の切粉回収装置に送
り込まれるように構成されている。
次に、以上のように構成された本実施例の動作を説明す
る。
ワーククランプ手段7の減速機付モータ73を駆動させて
爪76を開いて待機させておく。
図略の搬送手段(例えばガントリーローダ等)によって
スピンドル等の長尺ワークWが、ワーククランプ手段7
に搬送されてきて所定位置まで降下したら、前記減速機
付モータ73を駆動させ爪76を閉じてワークWを把持させ
る。次いで、垂直方向に退避しているワークストッパ手
段8の押圧シリンダ81を、揺動シリンダ82のシリンダロ
ッド82aを前進させることで水平方向に揺動させる。続
いて、押圧シリンダ81を駆動させてシリンダロッド81b
を前進させ、押付け部材83をワークWの後端面に押付け
る。
一方、主軸側ではすでにワークに対応する工具4の交換
が行なわれている。すなわち、工具貯蔵マガジン5内の
工具交換位置に割出された工具4は、ATC6によって抜き
出され、揺動されて主軸24内のコレットチャック35に挿
着される。コレット28を緩めた状態で待機している主軸
24では、工具4が挿着されたらチャックシリンダ30のa
シリンダ室30aに圧油が供給され、ピストン31を後退さ
せコレットチャック35を締結させて工具4を把持させ
る。この時ATC6は初期の待機位置に戻っている。
次いで、サーボモータ23の駆動による主軸台2のZ軸方
向移動と、主軸回転用モータ25の駆動による主軸回転に
よって所定の深穴加工を行なう。加工によって発生する
切粉は、切削剤とともに工具内中空部から主軸内ドロー
チューブを経て、切粉回収手段9の排出シュート90に排
出される。そして、排出シュート90から回収シュート91
に集められた切粉と切削剤は、チップコンベア93に送り
込まれ、切粉はチップコンベア93から図略の切粉回収装
置へ、切削剤は切削剤タンク92へと回収される。
ワークWの深穴加工をワークWの両端から行なう場合、
一方向からの加工を終了したらまず工具4を後退させて
おく。次いで、ワークストッパ手段8の押圧シリンダ81
を駆動させて押付け部材83をワークW端面から後退させ
る。そうしておいて、ワーククランプ手段7のワーク反
転手段70を180゜回転させワークWを反転させる。ワー
クWが反転されたらワークストッパ手段8でワークWを
押圧支持して、前述の通り深穴加工を行なう。以後は同
様の動作の繰返しでワークWの深穴加工を行なうことに
なる。
〔発明の効果〕
本発明の深穴加工機は、以上のように構成されているの
で次のような効果を生ずる。すなわち、 工具貯蔵マガジンとATCとを設けたので、工具貯蔵マ
ガジンと主軸との間で深穴加工工具の自動工具交換が可
能となった。
また、ワーククランプ手段はワークをクランプした状
態で回転できるので、ワークの軸線方向の前後両方向か
ら深穴加工が可能となり、且つ回転のみで移動せず固定
的にしたので剛性を高めることができ、さらに上方から
の搬出入位置を一定にすることができるのでコンパクト
な構成となった。
さらに、切粉と切削剤は機械後方の切粉回収手段に排
出されるので、ベッド上に堆積され操作性や保守性に影
響のある従来例のような心配はなくなり、効率の良い切
粉,切削剤の処理が可能となった。
また、ワークストッパ手段を設けたので、より安全で
あるとともに加工機周囲の環境を汚染することがなくな
った。すなわち、ワーク加工中はワークストッパ手段で
ワーク後端を押圧して深穴加工工具の穴明けのスラスト
荷重を受けているので、ワーククランプ手段の作用と相
俟ってワーク支持が強固となり加工中のワークずれを生
じることなくより安全である。その上、深穴加工工具が
ワークを貫通しても、ワークストッパ手段で蓋をしてい
る状態なので切粉,切削剤が工具先端から周囲に飛散す
ることがなく加工機周囲の環境を汚染することがない。
ワーククランプ手段の下部にワーク反転手段を設けた
ため深穴加工を反転して行うことが可能となり、加工範
囲を拡大することができた。
以上のような効果を有するので、自動無人運転の可能
な、高能率加工の可能な深穴加工機を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本発明の深穴加工機の一実施例
をそれぞれ示し、第1図は全体正面図、第2図は全体平
面図、第3図は左側面図、第4図は主軸台内断面図、第
5図はワーククランプ手段の平面図、第6図は第5図の
A−A断面図を示す。 図において、 1……ベッド、2……主軸台、 4……深穴加工工具、5……工具貯蔵マガジン、 6……ATC(自動工具交換装置)、 7……ワーククランプ手段、 8……ワークストッパ手段、 9……切粉回収手段、23……サーボモータ、 25……主軸回転用モータ、 28……コレット、 35……コレットチャック、 70……ワーク反転手段、 73……減速機付モータ、 81……押圧シリンダ、82……揺動シリンダ、 92……クーラントタンク、 93……チップコンベア、 M……深穴加工機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑野 耕平 兵庫県姫路市別所町佐土1005―27 姫路工 業団地内永興精機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−199310(JP,A) 特公 昭59−12405(JP,B2) 特公 昭53−25149(JP,B2) 実公 昭62−5851(JP,Y2)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械に設けられた基台と、 軸線方向中心部に貫通孔が形成された主軸と、 この主軸を回転自在に支持するとともに、前記基台上を
    前記主軸軸線方向に移動可能に設けられた主軸台と、 前記主軸前部に設けられ、深穴加工工具先端側よりシャ
    ンク部側に切粉および切削剤を回収するため回収穴が形
    成された深穴加工工具が前記主軸に装着されたとき、こ
    の深穴加工工具のシャンク部をクランプする工具クラン
    プ手段と、 一端を前記工具クランプ手段に、他端を前記主軸軸線方
    向に進退移動して前記工具クランプ手段をクランプ・ア
    ンクランプ動作させる駆動体に接続されるとともに、前
    記主軸貫通孔内を軸線方向に進退移動可能に設けられ、
    前記駆動体の駆動力を前記工具クランプ手段に伝達する
    とともに、前記深穴加工工具が前記主軸に装着されたと
    き、深穴加工工具に形成された回収穴と連通する貫通孔
    が軸線方向に形成されたドローバと、 前記基台に前記主軸台と隣接して設けられ、前記深穴加
    工工具を収納する工具貯蔵マガジンと、 この工具貯蔵マガジンまたは前記基台に、前記主軸と前
    記工具貯蔵マガジンとの間を移動可能に設けられ、前記
    主軸と前記工具貯蔵マガジンとの間で前記深穴加工工具
    の交換を行う自動工具交換装置と、 前記主軸台と対向するように前記基台上に設けられ、前
    記被加工物に深穴加工が行われるとき、前記ワーククラ
    ンプ手段に挟持された被加工物の深穴加工が施される端
    部の反対側端部を押圧するワークストッパ手段と、 前記基台上に、前記主軸台と前記ワークストッパ手段と
    の間に設けられ、前記深穴加工工具で深穴加工される被
    加工物をこの被加工物軸線と直交する方向に一対の爪で
    挟接することにより前記主軸軸線に前記被加工物の軸線
    が一致するように芯出しするとともにクランプするワー
    ククランプ手段と、 前記主軸台後方に設けられ、前記深穴加工工具が前記主
    軸に装着されたとき、前記深穴加工工具先端より発生す
    る切粉を切削剤とともに前記深穴加工工具の回収穴およ
    び前記ドローバの貫通孔を介して回収する切粉回収手段
    と を備えていることを特徴とする深穴加工機。
  2. 【請求項2】前記基台上部に設けられ、前記基台に対し
    て、前記ワーククランプ手段および前記ワーククランプ
    手段で挟持された被加工物を180度反転させるワーク反
    転手段を有し、前記被加工物の深穴加工部を略半分ずつ
    加工するようにしたことを特徴とする請求項(1)記載
    の深穴加工機。
  3. 【請求項3】前記ワーククランプ手段は、前記主軸軸線
    方向と直交する方向に相対的に移動自在な一対の爪を、
    前記主軸軸線方向の所定位置に少なくとも2箇所以上設
    けていることを特徴とする請求項(1)記載の深穴加工
    機。
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