JPH0746022B2 - 断熱体 - Google Patents

断熱体

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JPH0746022B2
JPH0746022B2 JP60198842A JP19884285A JPH0746022B2 JP H0746022 B2 JPH0746022 B2 JP H0746022B2 JP 60198842 A JP60198842 A JP 60198842A JP 19884285 A JP19884285 A JP 19884285A JP H0746022 B2 JPH0746022 B2 JP H0746022B2
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film
adhesive
solvent
layer
heat
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JP60198842A
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Inventor
一登 上門
Original Assignee
松下冷機株式会社
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Publication of JPH0746022B2 publication Critical patent/JPH0746022B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、冷蔵庫,冷凍プレハブ等に利用する断熱体に
関するものである。
従来の技術 近年、断熱箱体の断熱性能を図る目的で、内部を減圧し
た断熱体を用いることが注目されている。この断熱体の
心材としては、パーライト等の粉末やハニカム、又は発
泡体等が用いられ、外被材としては、金属蒸着フィルム
をラミネートしたプラスチックスラミネートフィルム等
が用いられる。例えば、特開昭60−55148号公報に示さ
れるように気体透過度を小さくするため金属膜を蒸着し
た、プラスチックスフィルムを2層以上含有するラミネ
ートフィルムを外被材として用いることが提案されてい
る。特開昭60−55148号公報の一実施例を第3図と第4
図で説明すると、図において1は断熱体であり、ラミネ
ートフィルム2でパーライト粉末3を充填した通気性を
有する中袋4を外被し、内部を減圧密閉して真空に保持
している。このラミネートフィルム2は、厚み12μmの
ポリエステルフィルム5にアルミニウム等の金属膜6,
6′を蒸着したプラスチックスフィルムを2枚それぞれ
外層7,中層8とし、さらに厚み60μmのポリエチレンフ
ィルムからなる内層9を備え、それぞれの外層7,中層8,
内層9は、接着剤10で接着されラミネートフィルム2が
形成されている。
発明が解決しようとする問題点 しかし、このようなラミネートフィルム2を工業的に製
造する場合、接着強度を十分高めることを目的に接着剤
10としてウレタン,エポキシ等の反応硬化型樹脂を酢酸
エチル等の溶剤で希釈したものを用いることがある。こ
の場合、接着面同志が均一にぬれて接着するように溶剤
を完全に揮散させない状態で各層7,8,9を接着する。こ
のとき気体透過度の極めて小さな金属膜6,6′間に溶剤
を含む接着剤10が位置すると残留溶剤の揮発は非常に遅
く、高濃度で残留する。よって、このラミネートフィル
ム2を断熱体1の外被材として用いると初期に優れた断
熱性能を示していても、圧力の小さな断熱体1内部に残
留溶剤が徐々に侵入し、やがては内部圧力を上昇せし
め、断熱性能の劣化を起させる問題があった。例えば、
接着剤10として主剤と硬化剤を所定量混合したポリウレ
タン接着剤を酢酸エチルで希釈したものをフィルム面に
塗布,接着し、40〜50℃で3日間、硬化エージングを行
なう。その後製袋したラミネートフィルム2で、パーラ
イト粉末3を充填した中袋4を外被して内部を0.1mmHg
まで減圧し、断熱体1を得た。この断熱体1の初期の熱
伝導率及び、温度60℃下で30日間放置後の熱伝導率を測
定し、表に示したが、経時変化は非常に大きなものであ
った。測定はダイナテック社のK−マチック熱伝導率計
を用い、10℃と38℃の温度差における熱伝導率を測定し
た。
本発明は上記問題点に鑑み、気体透過度が小さく、かつ
接着剤中の残留溶剤によって内部圧力を上昇させること
のない外被材により断熱性能を長期間保持する断熱体を
提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するために粉末、発泡体等
で形成した心材と、それぞれプラスチックスフィルムで
形成した外層,中層,内層を有し心材を被うラミネート
フィルムと、ラミネートフィルム内部を減圧して密閉し
た断熱体において、ラミネートフィルムが、中層の両面
に蒸着した金属膜と、一方の金属膜と外層との間、及び
他方の金属膜と内層との間に介在した接着剤とを備えた
ものである。
作用 上記構成のようにプラスチックスフィルムの両面にアル
ミニウム等の金属膜をを形成しているため、接着剤は金
属膜間に位置することはない。よって残留溶剤を含む接
着剤を使用しても溶剤は、プラスチックスフィルムであ
る外層及び内層を通って容易に大気中に揮散する。この
結果、金属膜を二層化することによる気体透過度の大巾
な減少と、溶剤の内部への侵透がなくなるため、断熱体
の内部圧力は、長期間維持でき、断熱性能の劣化の小さ
な断熱体が得られるのである。
本発明で用いることのできるプラスチックスフィルムの
材質としては、特に制限はなくポリエステル,ポリエチ
レン,ポリアミド,延伸ポリエステル,延伸ポリプロピ
レン,延伸ポリビニルアルコール,ポリアクリルなどが
使用できる。
実 施 例 以下、本発明の一実施例を第1図と第2図を参考に説明
する。
図において、11はラミネートフィルムで、厚さ60μmの
ポリエチレンフィルムからなる内層9と、厚み12μmの
ポリエステルフィルム5の上にアルミニウム金属膜6,
6′を両面蒸着したプラスチックスフィルムからなる中
層12と、厚み12μmのポリエステルフィルム5からなる
外層13を備えている。
接着剤10は、主剤と硬化剤と所定量混合したポリウレタ
ン接着剤で、酢酸エチルで希釈したものをフィルム面に
塗布し接着した。硬化条件は、40〜50℃で3日間であ
る。そして、このラミネートフィルム11を用いて熱融着
で製袋し、パーライト粉末3を充填したクラフト袋4を
外被して内部を0.1mmHgまで減圧後、封止して断熱体14
を得た。
得られた断熱体14の初期の熱伝導率、温度60℃下で30日
間放置後の熱伝導率を表に示した。測定はダイナテック
社のK−マチック熱伝導率計を用い、10℃と38℃の温度
差における熱伝導率を測定した。
表から明らかなように、アルミニウム金属膜6,6′をプ
ラスチックスフィルム5の両面に蒸着し、配設すること
により、接着剤10は気体透過度の小さな金属膜6,6′間
に位置することはない。よって残留溶剤を含む接着剤10
を用いても溶剤は金属膜6,6′間に残留することはな
く、外層13,内層9のプラスチックスフィルムを短時間
に侵透し、大気中に揮散する。よって溶剤が内部圧力の
小ささな断熱体14の内部に侵透することはなく、経時的
に断熱性能の劣化はなく品質の確保に寄与するものであ
る。又、アルミニウム金属膜6,6′を二層形成している
ために従来例と同様に気体透過度は極めて小さく、優れ
た断熱性能を保ち長期にわたって保持することができる
のである。
発明の効果 本発明は、上記の説明から明らかなように以下に示すよ
うな効果が得られるのである。
粉末,発泡体等の心材を両面にアルミニウム等の金属膜
を蒸着したプラスチックスフィルムを中層とし、外層と
内層にそれぞれプラスチックスフィルムを備え、接着剤
で外層,中層,内層を接着したラミネートフィルムで外
被し、内部を減圧して封止したものであるから、前記接
着剤が溶剤を含んだものであっても、気体透過度の小さ
な金属膜間に接着剤が位置しないため溶剤はラミネート
フィルム中に残留することなく外層と内層を通って揮散
し、減圧した断熱体の内部に経時的に侵透することがな
い。よって内部圧力を上昇させることなく長期にわたっ
て優れた断熱性を保持するのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す断熱体の断面図、第2
図は第1図のラミネートフィルムの拡大断面図、第3図
は従来例の断熱体の断面図、第4図は第3図のラミネー
トフィルムの拡大断面図である。 3……心材、5……プラスチックスフィルム、6,6′…
…金属膜、9……内層、10……接着剤、12……中層、13
……外層、14……断熱体。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉末、発泡体等で形成した心材と、それぞ
    れプラスチックスフィルムで形成した外層,中層,内層
    を有し前記心材を被うラミネートフィルムと、前記ラミ
    ネートフィルム内部を減圧して密閉した断熱体におい
    て、前記ラミネートフィルムが、前記中層の両面に蒸着
    した金属膜と、一方の前記金属膜と前記外層との間、及
    び他方の前記金属膜と前記内層との間に介在した接着剤
    とを備えた断熱体。
  2. 【請求項2】接着に溶剤を含むポリウレタン接着剤を用
    いてなる特許請求の範囲第1項記載の断熱体。
JP60198842A 1985-09-09 1985-09-09 断熱体 Expired - Lifetime JPH0746022B2 (ja)

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JPS6259374A JPS6259374A (ja) 1987-03-16
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11159694A (ja) * 1997-11-28 1999-06-15 Mitsubishi Electric Corp 真空断熱パネル及びその製造方法並びにそれを用いた断熱箱体
KR101439644B1 (ko) * 2012-11-16 2014-10-01 (주)에이스써모 아르곤(Ar) 가스(Gas)가 충진된 단열재의 제조 방법.

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0625448B2 (ja) * 1983-09-06 1994-04-06 松下電器産業株式会社 断熱構造体

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