JPH074578U - 水洗便器における断熱カバーの取付け構造 - Google Patents

水洗便器における断熱カバーの取付け構造

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JPH074578U
JPH074578U JP3470993U JP3470993U JPH074578U JP H074578 U JPH074578 U JP H074578U JP 3470993 U JP3470993 U JP 3470993U JP 3470993 U JP3470993 U JP 3470993U JP H074578 U JPH074578 U JP H074578U
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JP
Japan
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heat insulating
insulating cover
adhesive
toilet body
flush toilet
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JP3470993U
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宏 中根
栢原  利明
寛 長谷
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東陶機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結露及び凍結防止のための断熱カバーを便器
本体の底部側に組み込むに際し、断熱カバーを便器本体
に短時間で安定固定を可能とし、養生時間の短縮と生産
性の向上を図ること。 【構成】 水洗便器本体の底面側であって洗浄水の溜水
部に対応する領域を発泡体の断熱カバーによって覆う取
付け構造において、断熱カバーと便器本体との接合面を
ホットメルト接着法によって接着して一体化する。ホッ
トメルト接着法では、適正に選択した成分を含む接着剤
を熱溶融して接着面に塗布すれば、常温放置下で短時間
で固化し、便器と断熱カバーの接着においては、塗布後
の約30秒の経過を待てば初期固化が十分に行われ、実
質的な養生の期間が不要とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、寒冷時における水洗便器内の洗浄水の凍結や表面の結露を断熱カバ ーによって防止するようにした便器に係り、とくに断熱カバーを短時間で便器本 体に固定できるようにした断熱カバーの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
腰掛け式の水洗便器では、ボール部から排水口までのトラップ部分等に洗浄水 が溜まったまま放置される。このため、寒冷時ではトラップ部分の周壁の表面に 結露を生じたり、洗浄水が凍結してしまうことがある。
【0003】 このような結露や凍結を防ぐため、従来から断熱カバーによって洗浄水が溜ま ったままとなる周壁の周りを包み込む凍結及び結露の防止構造が採られている。 この断熱カバーは、成形性や断熱性の点から主として発泡ウレタン等を素材とし たものが用いられ、溜水部分の便器本体の外壁との間に空気層ができるようにし て取り付けられる。そして、この空気層には適切なヒータを組み込み、このヒー タの加熱によって溜水部分を加熱保温する。
【0004】 この断熱カバーの便器本体への取付けは、空気層をシールする必要があること から、シール性の接着剤が用いられる。この場合、陶器製の便器本体と発泡ウレ タン等の断熱カバーとの間の熱膨張差を吸収できるように、シリコーン等の弾性 を持つものに限られる傾向にある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、シリコーンを接着剤とした場合、水洗便器と断熱カバーとの間の塗 布面積から計算すると、塗布した後から安定固化までの養生時間はほぼ24時間 程度とかなり長い。このため、断熱カバーを取り付けた後の便器の管理スペース の確保の問題から、生産性の向上の限界等の点での障害が大きい。
【0006】 このようにシリコーンを接着剤として用いると、便器の製品化からみれば副次 的な断熱カバーの取付けに過ぎない工程に大きな時間を費やしてしまい、生産性 及び管理に与える影響は無視できない。
【0007】 本考案において解決すべき課題は、断熱カバーを便器本体に短時間で安定固定 でき養生時間の短縮と生産性の向上を図ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、水洗便器本体の底面側であって洗浄水の溜水部に対応する領域を発 泡体の断熱カバーによって覆う取付け構造において、前記断熱カバーと前記水洗 便器本体との接合面をホットメルト接着法によって接着してなることを特徴とす る。
【0009】
【作用】
ホットメルト接着法では、適正に選択した熱可塑性プラスチック成分,天然樹 脂成分及びゴム成分の混合成分を熱溶融して接着面に塗布すれば、常温放置下で 短時間で固化する。このため、便器と断熱カバーの接着においては、その塗布面 積の広さと接着剤の量からみて、塗布後の約30秒の経過を待てば初期固化が十 分に行われ、実質的な養生の期間が不要となる。
【0010】 また、合成ゴムを主成分とする接着剤を使用してホットメルト接着法を実施し た場合でも短時間での固定が可能である。そして、この場合では、合成ゴムが主 成分であることから固化後の弾性を利用して寒冷時での大きな温度変動に対して 収縮性を持たせることができ、接着剤の剥がれ等もなくなり良好なシールが維持 される。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の断熱カバーの取付け構造を備えた水洗便器の縦断面図、図2は 図1のA−A線矢視位置での右半分を示す縦断面図、図3は図1のB−B線矢視 による横断面図である。
【0012】 図において、便器の本体1は、外部から供給される洗浄水を受けるリム通水路 1aをボール部1b周りの上端に形成し、リム射水孔1cからボール部1bに洗 浄水を排出可能とする。また、ボール部1bの下端部から便器本体1の底部に開 けた排水口1dまでの間に緩やかなU字状のトラップ排水路1eが位置し、この トラップ排水路1eを溜水部とする。
【0013】 ボール部1b及びトラップ排水路1eの外壁を含むようにして形成した本体1 のスカート1fの内壁を利用して断熱カバー2を接着固定する。この断熱カバー 2は、従来例と同様に発泡ウレタンを素材とし、スカート1fの内周に沿う外殻 形状を持つと共に、ボール部1bの底部側の外壁及びトラップ排水路1eの側方 と下方側とに沿う形状としたものである。そして、この断熱カバー2は本体1の 底部側の壁との間に隙間ができるようにして固定され、この隙間の空間を外部に 対して閉じた空気断熱層3とする。
【0014】 断熱カバー2の上面には面状のヒータ4を設置し、そのコード4aを本体1の 背部側から外に出して配線する。このヒータ4を備えることによって、空気断熱 層3内の空気が加熱され、トラップ排水路1e内の溜水を保温して本体1の底部 外壁での結露や溜水の凍結を防止する。なお、ヒータ4を組み込まない仕様とす ることもでき、この場合でも断熱カバー2によって形成される空気断熱沿う3に よって断熱カバー2の表面の結露を防止でき、寒冷度が激しくない据え付け条件 に対応できる。
【0015】 断熱カバー2はその外殻の縁部の全周をスカート1fの内周壁にホットメルト 法によって接着剤5により接着する。ホットメルト法は、常温で固体の接着剤を 加熱溶融し再び常温に冷却すると同時に接着が完成する接着方法であり、短時間 で接着が完了するという特質がある。接着剤5の主剤構成は、熱可塑性プラスチ ック成分,天然樹脂成分及びゴム成分の3成分構成の従来から知られているもの がそのまま利用できる。また、この3成分構成のものに代えて、合成ゴムを主成 分とする接着剤を用いることもできる。
【0016】 断熱カバー2の本体1への取付けは、本体1を天地逆の姿勢として図1及び図 2のように断熱カバー2を本体1の中に落とし込み、スカート1fとの突き当た り部分の全周にビード状に肉を持って接着剤5を塗布すればよい。この場合、接 着剤5は予め140〜180℃に加熱して溶融させているので、スカート1fと 断熱カバー2の接合面への浸透が速やかになり、固化後のシール性も高く維持さ れる。
【0017】 接着剤5はホットメルト法によって施工されるので、塗布した後に約30秒程 度で固化が完了し、きわめて早い段階で断熱カバー2の初期接着強度が得られる 。したがって、接着剤5の塗布工程後には養生期間を持たせることが不要となり 、次の工程へ直ぐに移行することができる。
【0018】 また、接着剤5として合成ゴムを主成分とするものを用いると、接着固化後に おいてもその弾性を有効に利用できる。すなわち、寒冷地に据え付けた場合では 、昼間の暖房時間域と夜間使用しないときの放置期間での温度差はかなり大きく なり、接着剤5が耐えうる熱収縮も大きくなければ対応できない。この点から、 合成ゴムを主成分とする接着剤5であれば、温度変動にも追従した変形が可能で あり、剥離等を生じることがない。このため、空気断熱層3のシールも高く維持 され、ヒータ4による保温も良好に行われる。
【0019】
【考案の効果】
本考案では、断熱カバーをホットメルト法によって便器の本体に接着するので 、従来のシリコーンを利用する場合に比べると養生時間が殆ど不要となる。この ため、養生のためのスペースや管理も省略されるだけでなく、便器製品の生産性 も大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の断熱カバーの取付け構造の一実施例を
示す腰掛け式水洗便器の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線矢視位置であってほぼ右半分を
示す縦断面図である。
【図3】図1のB−B線矢視による横断面図である。
【符号の説明】
1 本体 2 断熱カ
バー 1a リム通水路 3 空気断
熱層 1b ボール部 4 ヒータ 1c リム射水孔 4a コード 1d 排水口 5 接着剤 1e トラップ排水路 1f スカート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水洗便器本体の底面側であって洗浄水の
    溜水部に対応する領域を発泡体の断熱カバーによって覆
    う取付け構造において、前記断熱カバーと前記水洗便器
    本体との接合面をホットメルト接着法によって接着して
    なる水洗便器における断熱カバーの取付け構造。
JP1993034709U 1993-06-25 1993-06-25 水洗便器における断熱カバーの取付け構造 Expired - Lifetime JP2606029Y2 (ja)

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JPH074578U true JPH074578U (ja) 1995-01-24
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