JPH0745551Y2 - プリントラミネート製品 - Google Patents

プリントラミネート製品

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JPH0745551Y2
JPH0745551Y2 JP1987011499U JP1149987U JPH0745551Y2 JP H0745551 Y2 JPH0745551 Y2 JP H0745551Y2 JP 1987011499 U JP1987011499 U JP 1987011499U JP 1149987 U JP1149987 U JP 1149987U JP H0745551 Y2 JPH0745551 Y2 JP H0745551Y2
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JP
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laminated
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film
vinyl acetate
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久夫 滝沢
奉哉 山田
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、印刷した紙,合成紙,プラスチックフィル
ム等(以下印刷物という。)の印刷面に、その印刷面を
保護するために、フィルムを熱圧着したプリントラミネ
ート製品に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、印刷物にポリプロピレン、ポリエステル、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン等のフィルムを貼り合わせる
(プリントラミネートする)場合、まず、フィルムにポ
リウレタン系等の接着剤を塗布し、乾燥した後、これを
60〜120℃で熱圧着している。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、上記接着剤は、溶媒としてトルエン、酢酸エチ
ル等の有機溶媒を使用しているので、接着剤の乾燥時に
これが揮発し、人の健康を害したり、火災,悪臭の原因
となる恐れがあった。このような恐れが生じないように
するためには、それ相応の衛生上,防災上の対策、すな
わち、揮発する有機溶媒を除去する設備を採用しなけれ
ばならない。
また、接着剤の乾燥後も有機溶媒がフィルムに残留して
いるので、これが紙等や印刷インクを変色させるという
問題点があった。
これらの問題を改良するために、現在では、上記接着剤
に代えて水溶性接着剤を使用する場合がある。この方法
によれば、衛生上,防災上の問題は解決できるが、残留
溶媒(水)による紙の変色の問題は依然として残されて
いる。また、溶媒である水は有機溶媒に比べ乾燥しにく
いので、別途専用のドライヤーを必要とするし、エネル
ギーの消費も多く、コスト的に高くつくという欠点があ
った。
この考案は、このような従来の問題点を同時に解決する
ためになされたもので、(1)プリントラミネートする
場合に、有害物質が発生せず、したがって、これを除去
する設備を必要とせず、(2)印刷した紙や印刷インク
を変色させず、(3)カールの生じないプリントラミネ
ート製品を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係るプリントラミネート製品は、熱可塑性樹
脂フィルム層の上にアンカーコート剤を塗布し、このア
ンカーコート剤面に、酢酸ビニルの含有量が10〜25重量
%のエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる接着層を8
〜40μの厚さで押出ラミネートし、ついでこのエチレン
−酢酸ビニル共重合体の接着剤層の表面を酸化処理した
後、この押出ラミネートされ、酸化処理された接着層面
と印刷物の印刷面とを熱圧着した構造のものである。
上記熱可塑性樹脂フィルム層は、例えば、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の
熱可塑性樹脂の無延伸または延伸フィルムであるが、透
明性、剛性、強度等の面から延伸フィルムが好ましい。
接着層のエチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビ
ニルの含有量を10〜25重量%としたのは、10重量%未満
であると、接着剤層の印刷物への熱圧着時における圧着
温度を130℃以上とせざるを得ず、このような高温であ
ると、得られるプリントラミネート製品がカールし、印
刷インクが変色することがある。また、25重量%を越え
ると、接着剤層の前記熱可塑性フィルム層への積層(ラ
ミネート)時に熱劣化するためである。接着剤層の厚さ
は、8〜40μとし、10〜20μとするのが好ましい。厚さ
が8μ未満であるとプリントラミネート製品のツブレが
良好とはならず、印刷の光沢が低下する。また、40μを
越えると、印刷物へのラミネート(熱圧着)速度が遅く
なり生産性が低下する。
接着剤層の熱可塑性樹脂フィルム層への積層は、アンカ
ーコート剤を塗布した熱可塑性樹脂フィルムのアンカー
コート剤面に、接着剤層のエチレン−酢酸ビニル共重合
体を押出しラミネート法することにより行なう。
接着剤層の表面の酸化処理は、例えば、コロナ放電また
はオゾンの吹付けによって行う。コロナ放電は、真空管
方式,サイリスタ方式等の公知のコロナ放電処理装置を
用い、処理量5W・分/m2以上、好ましくは10〜100W・分/
m2でなされる。オゾンの吹付けは、ノズルまたはスリッ
ト状の吹出口からオゾン濃度1g/m3以上、好ましくは3g/
m3以上の気体(空気等)を、吹付け量0.03l/分/cm以
上、好ましくは0.1/分/cm以上で吹付けることによっ
てなされる。
前記接着剤層の表面が酸化処理されたラミネート物の印
刷物への積層は熱圧着により行う。熱圧着条件は、温度
60〜120℃、圧力100〜250Kg/m2,速度10〜50m/分であ
る。
〔作用〕
(1)印刷物に熱圧着される積層フィルムの接着剤層
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなり、従来の接
着剤のように有機溶媒を使用したものではないので、積
層フィルムを印刷物に熱圧着したとき、人の健康を害し
たり、火災や悪臭の原因となる有害物質を発生する恐れ
がない。このため、上記有害物質を除去するための設備
が不要になる。また、水溶性接着剤でもないので、水を
除去するためのドライヤーも必要としない。
(2)また、上記積層フィルムの接着剤層は、上述のよ
うに、有機溶媒を使用したものではないので、積層フィ
ルムを印刷物に熱圧着した後に、印刷物の印刷インクを
変色させることはない。
(3)積層フィルムの接着剤層の表面は酸化処理面とさ
れているので、後述する実施例から明らかなように、積
層フィルムを印刷物に60〜120℃の温度で熱圧着でき
る。このため、フィルムが収縮してプリントラミネート
製品をカールさせることはない。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を第1図によって説明する。
透明の熱可塑性樹脂フィルム層1として厚さ20μの二軸
延伸ポリプロピレンフィルム(BOPP)(東洋紡(株)
製)を使用し、このフィルムに、イソシアネート系アン
カーコート剤を塗布し、更にこのアンカーコート剤の表
面に、表1に示すように、MFR(g/10分)と酢酸ビニル
(VA)の含有量が異なるエチレン−酢酸ビニル共重合体
(以下EVAという。)A〜Fからなる6種類の接着剤層
2を、厚さ20μで押出しラミネートした。
次いで、得られた接着剤層2の表面を30W・分/m2でコロ
ナ放電処理して酸化処理面3とすることによって、プリ
ントラミネート用積層フィルムfを得た。なお、Fで示
すEVAは耐熱性が不充分であるため、ラミネートできな
かった。
(1)表1のA〜Eで示す5種類のEVAを接着剤層2と
した積層フィルムfを、第2図に示すように、4つの色
をオフセット印刷したアート紙4に、次の貼合せ条件で
熱圧着によって貼合せ、プリントラミネート製品A1〜E1
を得た。なお、図中、5は印刷部である。
圧力 : 100Kg/m2 速度 : 10m/分 温度 : 70℃,80℃ 110℃,130℃ 表2は、得られたプリントラミネート製品A1〜E1につい
て接着強度(g/25mm)とアート紙のカールおよびアート
紙,印刷インクの変色の有無を調べた結果を示したもの
である。
(2)表1のBで示すEVAを接着剤層2とした積層フィ
ルムfを、印刷したアート紙a、コート紙b、合成紙c
およびノンコート紙dに、次の貼合せ条件で、それぞれ
熱圧着して張合わせ、プリントラミネート製品Ba〜Bdを
得た。
圧力 : 200Kg/m2 速度 : 10m/分 温度 : 100℃ 表3は、得られたプリントラミネート製品Ba〜Bdについ
ての接着強度(g/25mm)と光沢(%)とツブレ(紙表面
の凹凸がプリントラミネートによって平滑化されるこ
と)の良否を調べた結果を示したものである。
(3)表1のDで示すEVAを接着剤層2とした積層フィ
ルムfを、印刷したアート紙W、コート紙X、上質紙
Y、およびボール紙Zに、次の貼合せ条件で、それぞれ
貼り合せ、プリントラミネート製品DW〜DZを得た。
圧力 : 150Kg/m2 速度 : 20m/分 温度 : 80℃ 表4は、得られたプリントラミネート製品DW〜DZについ
て接着強度(g/25mm)と光沢(%)を調べた結果を示し
たものである。
(4)透明の熱可塑性樹脂フィルム層1として厚さ20μ
の二軸延伸ポリプロピレンフィルム(BOPP)(東洋紡
(株)製)を使用し、このフィルムに、イソシアネート
系アンカーコート剤を塗布し、更に、このアンカーコー
ト剤の表面に、MFRが15g/10分、酢酸ビニル(VA)の含
有量が15重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体(以下
EVAという。)からなる接着剤層2を、口径が90μmφ
の押出機に設置した幅1300mmのT−ダイから、240℃、
ラミネート速度100m/分の条件で厚さ5μ,10μ,30μま
たは50μで押出しラミネートした。
ついで、得られた接着剤層2の表面を30W・分/m2でコロ
ナ放電処理して酸化処理面3とすることによって、プリ
ントラミネート用フィルムを得た。そのときの加工性を
以下に示す方法で評価した。結果を表5に示す。次に、
得られたプリントラミネート用フィルムを、EVA層を接
着面として、黒色印刷したアート紙面に圧力200Kg/m2
速度10m/分、温度100℃の貼合わせ条件で貼り合わせて
プリントラミネート製品を得、その加工性、光沢、ツブ
レ性および接着強度を評価した。結果を表5に示す。
〈加工性の評価〉 ○:ラミネートフィルムを良好に生産できる。
×:ラミネートフィルムに膜割れが発生する。
××:ラミネート速度が100m/分では、押出量が不足し
てラミネートできず、ラミネート速度が50m/分では、ラ
ミネート加工ができる。
以上の結果から明らかなように、この実施例のプリント
ラミネート製品は、接着強度、光沢等の外観において、
従来の接着剤を使用したものと同等もしくはそれ以上と
なっている。特に、ツブレ(前述)が良いため、黒印刷
部分の仕上りが良好であり、また、従来、問題の多かっ
た金印刷部分の接着強度も大きな数値を示している。な
お、紙の種類によっては、従来発生していたスワレ現象
(接着剤使用によるプリントラミネートにおいて、接着
剤が紙に喰われてしまって接着不良となる現象)は、実
施例による積層フィルムを使用した場合には発生しなか
った。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案のプリントラミネート製
品は、上述のような構成となっているので、紙や印刷イ
ンクの変色がなく、カールのない製品となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はプリントラミネート用積層フィルムを示す断面
図、第2図は第1図の積層フィルムを印刷物の貼り合せ
たプリントラミネート製品を示す断面図である。 1……熱可塑性樹脂フィルム層 2……接着剤層 3……酸化処理面 f……プリントラミネート用積層フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山田 奉哉 千葉県香取郡栗源町岩部179の93 和田化 学工業株式会社成田工場内 (56)参考文献 特開 昭49−114646(JP,A) 特開 昭55−152060(JP,A) 実開 昭59−67233(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルム層の上にアンカーコ
    ート剤を塗布し、このアンカーコート剤面に、酢酸ビニ
    ルの含有量が10〜25重量%のエチレン−酢酸ビニル共重
    合体からなる接着剤層を8〜40μの厚さで押出ラミネー
    トし、ついでこのエチレン−酢酸ビニル共重合体の接着
    剤層の表面を酸化処理した後、この押出ラミネートさ
    れ、酸化処理された接着層面と印刷物の印刷面とを熱圧
    着した構造のプリントラミネート製品。
JP1987011499U 1987-01-30 1987-01-30 プリントラミネート製品 Expired - Lifetime JPH0745551Y2 (ja)

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