JPH0745167A - 検出スイッチ - Google Patents

検出スイッチ

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JPH0745167A
JPH0745167A JP18596493A JP18596493A JPH0745167A JP H0745167 A JPH0745167 A JP H0745167A JP 18596493 A JP18596493 A JP 18596493A JP 18596493 A JP18596493 A JP 18596493A JP H0745167 A JPH0745167 A JP H0745167A
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Sadao Noda
貞雄 野田
Kenji Matsuo
健司 松尾
Satoru Ichimura
悟 市村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切換機能および調整機能のそれぞれに対応し
て複数種類の光電スイッチを製作する場合に、小形化を
図りながら1種類の本体ケースを製作するだけでなし得
て、製造コスト,管理コストの低減および組立て性の向
上を図る。 【構成】 本体ケース2に2個の可変抵抗器8,9を配
設する。本体ケース2内部に配設されるマイクロコンピ
ュータにより、可変抵抗器8,9から入力される電圧信
号をデジタル値に変換して、その値に応じて切換スイッ
チとしての機能を持たせる構成としたり、あるいは調整
機能を持たせる機能としたりすることで、検出モード,
外部同期モードや投光周波数などの切換えや、感度調
整,ヒステリシス幅,タイマ時間の調整等を行うように
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検出物体が存在する
状態で検出手段から出力される物体検出信号に応じて、
設定された出力モードに従った出力信号を制御手段によ
り出力するようにした検出スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】検出スイッチの一種である光電スイッチ
においては、投光器と受光器との組み合わせにより構成
され、受光器の検出に応じた物体検出信号を出力信号と
して出力する機能が設けられている。このような検出ス
イッチには、検出対象や設置条件等に対応して、種々の
切換機能や調整機能が必要に応じて設けられたものがあ
る。
【0003】例えば、切換機能としては、検出出力モー
ドの切換機能、検出出力遅延モードの切換機能、外部同
期モードの切換機能あるいは投光周波数の切換機能等が
あり、調整機能としては、検出感度調整機能、検出ヒス
テリシス調整機能、検出出力遅延時間調整機能あるいは
検出感度微調整機能等があり、検出スイッチ本体にこれ
らの切換や調整が可能となるようにスイッチや調整器が
設けられた構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光電スイッ
チなどの検出スイッチは、その設置場所や環境に対応し
て適切な位置に配置することができるように、できるだ
け小形のものに形成されていることが要求される。した
がって、本体ケースには必要最小限のスイッチ類や調整
用の可変抵抗器等の配設スペースを設けて構成されてい
る。
【0005】一方、このように光電スイッチにおいて
は、例えば切換機能に対応して切換スイッチを配設し、
調整機能に対応して可変抵抗器などを設ける構成として
いるので、上述のような切換機能や調整機能のうちの必
要とされる種々の機能を設けるために、本体ケースを製
造する上では、次のような不具合が生じていた。
【0006】すなわち、例えば、切換機能および調整機
能のうちから2種類の機能を設けるように構成する場合
には、本体ケースに切換スイッチを設けるかあるいは可
変抵抗器を設けるかによって、切換スイッチ2個,可変
抵抗器2個あるいは切換スイッチ1個と可変抵抗器1個
といった3種類の態様が考えられる。従って、本体ケー
スには切換スイッチや可変抵抗器を配設するための構造
を設けて作製する必要上から3種類の本体ケースを製作
する必要があるので、製作コストやそれらの管理コスト
が上昇することに加えて、組み立て時に本体ケースに取
り付ける切換スイッチおよび可変抵抗器を製品に応じて
区別する必要があるため、作業性の低下も発生するとい
う不具合がある。
【0007】このような不具合を解決すべく、例えば、
本体ケースに、あらかじめ2個の切換スイッチと2個の
可変抵抗器を設けるためのスペースを設けておき、製作
時には、その光電スイッチに必要とされるスイッチある
いは可変抵抗器のみを配設し、使用しない部分にはカバ
ーなどにより覆って隠すようにして構成することが考え
られる。
【0008】これにより、種々の機能を持たせるために
複数種類の本体ケースを個々に製作することなく、共通
化された1種類の本体ケースで済ますことができるよう
になるものである。しかしながら、この場合には、使用
しないスイッチあるいは可変抵抗器のスペースまで設け
る必要があるため、本体ケースに無駄なスペースが生じ
て全体の小形化が図れなくなるという不具合がある。
【0009】また、このような事情は、2種類の機能を
設ける場合だけではなく、1種類の機能を設ける場合で
も生じることであるし、3種類以上の機能を設ける場合
でも同様に発生することであり、つまり、設けようとす
る機能が増加するに従って製作すべき本体ケースの種類
が増加してしまうという状況にある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、動作条件等の設定のための種々の切換
機能や調整機能を有する構成とする場合に、小形化を図
る構成としながら、しかもそのそれぞれの構成に対応し
て複数の本体ケースを作製する必要がなく、全体として
製作コストの低減および管理コストの低減を図ると共
に、組み立て時の作業性の向上も図り得る検出スイッチ
を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検出物体が
存在する状態で検出手段から出力される物体検出信号に
基づいて検出動作を行う制御手段を有する検出スイッチ
を対象とするものであり、本体ケースに外部から操作可
能に可変抵抗器を設け、前記制御手段を、前記可変抵抗
器の入力信号のレベルが設定されている範囲内にあるか
否かに応じて検出動作を切り換える切換機能と、その入
力信号のレベルに応じて検出動作を調整する調整機能と
のいずれか一方若しくは双方を有するように選択設定す
るように構成したところに特徴を有する。
【0012】
【作用】本発明の検出スイッチによれば、制御手段に切
換機能を有するように選択設定した場合には、制御手段
は、本体ケースに設けられた可変抵抗器の抵抗値に応じ
た入力信号に基づいて、そのレベルが設定されている範
囲内にあるか否かで検出動作を切り換えることができ、
あるいは、制御手段に調整機能を有するように選択設定
した場合には、制御手段は、本体ケースに設けられた可
変抵抗器の抵抗値に応じた入力信号に基づいて、そのレ
ベルに応じたデータとして検出動作を調整することがで
き、さらに、前記両者の機能を有するように選択設定し
た場合には、制御手段は、可変抵抗器の抵抗値に応じた
入力信号に基づいて切換機能および調整機能の両者を兼
ね備えた構成とすることができるようになる。したがっ
て、本体ケースには、設けようとする機能に応じて切換
スイッチあるいは調整器等を別途に設ける必要がなく、
可変抵抗器を設ける構成としておけば良くなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を反射形の光電スイッチに適用
した場合の一実施例として、種々の実施態様に対応して
図面を参照しながら説明する。図1および図2は本実施
例の基本構成を示すもので、光電スイッチ1の外観を示
す図1において、矩形状をなす本体ケース2には前面部
から投光用および受光用の光ファイバケーブル3,4が
導出されており、それらは1本にまとめて図示しない検
出部分に配設されるようになっている。また、本体ケー
ス2の背面部からは電源ケーブルおよび信号出力ケーブ
ルなどがまとめられたケーブル5が導出されている。
【0014】そして、本体ケース2の上面部2aには、
表示用のLED6,7が配設されると共に、第1および
第2の可変抵抗器8および9が配設されている。この上
面部2aには、表示素子6,7および可変抵抗器8,9
部分に対応する部分に開口部を設けた銘板10が取着さ
れる共に、上面部2a全体を覆うようにした透光性を有
するケースカバー11が取着されている。
【0015】電気的構成を示す図2において、マイクロ
コンピュータ12は、内部にCPU,ROM,RAMお
よびA/D変換器等を含んで構成された所謂ワンチップ
マイコンであり、内部に検出動作を行うためのプログラ
ムが記憶されており、制御手段として機能するようにな
っている。
【0016】投光回路13は、図示極性のLED(発光
ダイオード)14,npn形のトランジスタ15および
抵抗16の直列回路から構成されており、直流電源端子
VD(例えば電源電圧が5Vであるとする)とアースと
の間に接続されている。そして、トランジスタ15のベ
ースはマイクロコンピュータ12の出力端子Aに接続さ
れている。
【0017】受光回路17は、フォトダイオード18と
抵抗19との直列回路から構成されており、直流電源端
子VDとアースとの間に接続されている。そして、フォ
トダイオード18と抵抗19との共通接続点は増幅回路
20を介してマイクロコンピュータ12の入力端子Bに
接続されている。出力用のnpn形トランジスタ21
は、オープンコレクタで使用されるもので、コレクタは
出力端子Pに接続され、エミッタはアースされ、ベース
はマイクロコンピュータ12の出力端子Cに接続されて
いる。
【0018】前述した第1および第2の可変抵抗器8お
よび9は、それぞれ一方の固定端子8a,9aが直流電
源端子VDに接続され、他方の固定端子8b,9bがア
ースされ、可変出力端子8c,9cがマイクロコンピュ
ータ12の入力端子DおよびEにそれぞれ接続されてい
る。そして、以上の電気的構成は本体ケース2内部に収
容されている。
【0019】さて、上述した基本構成において、マイク
ロコンピュータ12には次に示すような3つの態様のそ
れぞれに対応した機能を有するようにあらかじめプログ
ラムが記憶されており、以下、(1)第1の実施態様と
して第1および第2の可変抵抗器8,9を切換機能を有
するスイッチとして機能させる場合、(2)第2の実施
態様として第1および第2の可変抵抗器8,9をそれぞ
れ切換機能を有するスイッチおよび調整機能を有する調
整器として機能させる場合、(3)第3の実施態様とし
て第1および第2の可変抵抗器8,9を調整機能を有す
る調整器として機能させる場合とに分けて説明する。
【0020】(1)第1の実施態様 この実施態様においては、切換機能として、例えば検出
モードの切換機能と外部同期モードの切換機能とを有す
る構成とした場合について、図3ないし図5を参照して
説明する。検出モードの切換機能としては、ライトON
検出モードとダークON検出モードとの切換設定を行う
ものである。また、外部同期モードは、マイクロコンピ
ュータ12の入力端子Fに外部から与えられる外部同期
信号に基づいて検出動作を行うもので、その外部同期モ
ードの切換機能としては、期間同期モードと微分同期モ
ードとの切換設定を行うものである。
【0021】この場合、検出モードがライトON検出モ
ードに設定されたときには、入光検出で出力オン、非入
光時に出力オフとなり、検出モードがダークON検出モ
ードに設定されたときには、非入光時に出力オン、入光
検出で出力オフとなるように検出動作を行うもので、こ
のような機能は、設置する場所や検出物体の条件に応じ
て使用者に切り替え設定されるものである。
【0022】また、外部同期モードの設定状態が期間同
期モードであるときには、外部同期信号が入力されてい
る期間中の入光検出を有効化し、微分同期モードである
ときには、外部同期信号が立ち上がる時点から所定時間
の入光検出を有効化するように検出動作を行うようにな
っている。
【0023】この場合、期間同期モードとは、例えば、
別の光センサなどにより検出した検出対象の存在期間を
示す信号を同期信号として受け、その検出対象の存在状
態で検出対象に設けられたマークや物体等の存在の有無
を検出する検出動作を行おうとするものである。また、
微分同期モードとは、検出すべき物体の所定位置に来た
ことを別のセンサにより検出してその信号を同期信号と
して受け、その同期信号を受けたタイミングでその検出
対象の所定位置に設けられたマークや物体等の存在の有
無を検出する検出動作を行おうとするものである。
【0024】図3は第1および第2の可変抵抗器8およ
び9の操作ダイヤル22を示すもので、回転可能な角度
範囲0°から240°のうち、0°以上120°未満の
角度範囲を領域Aとし、120°以上240°以下の角
度範囲を領域Bとしている。この場合、第1の可変抵抗
器8は検出モードの切換用として、その操作ダイヤル2
2の領域AはライトON検出モードの設定領域に対応
し、領域BはダークON検出モードの設定領域に対応し
ており、第2の可変抵抗器9は外部同期モードの切換用
として、その操作ダイヤル22の領域Aは期間同期モー
ドの設定領域に対応し、領域Bは微分同期モードの設定
領域に対応するようになっている。
【0025】次に、本実施態様の作用について、図4お
よび図5をも参照しながら述べる。まず、使用者により
第1および第2の可変抵抗器8および9の操作ダイヤル
22,22が所望の設定位置に回動操作されると、マイ
クロコンピュータ12の入力端子DおよびEにはその回
転角度に応じた電圧信号が可変出力端子8cあるいは9
cから入力されるようになる。
【0026】この場合、直流電源電圧が5Vに設定され
ているので、各可変抵抗器8,9の回転角度が0°以上
120°未満の領域A内に設定されているときには0V
以上2.5V未満の電圧値となり、回転角度が120°
以上240°以下のの領域B内に設定されているときに
は2.5V以上5V以下の電圧値となる。
【0027】マイクロコンピュータ12は、可変抵抗器
8および9から入力される0Vから5Vの範囲の電圧信
号を、内蔵されたA/D変換機能により8ビットの分解
能でA/D変換して、「0」から「255」までの範囲
のデジタル値として入力するようになっている。したが
って、可変抵抗器8,9の操作ダイヤル22,22が領
域A内に設定されているときには「0」から「127」
の範囲のデジタル値が入力され、領域B内に設定されて
いるときには「128」から「255」の範囲のデジタ
ル値が入力されることになる。
【0028】さて、マイクロコンピュータ12は、図4
に示す検出プログラムをスタートすると、まず、ステッ
プA1にて設定ルーチンを実行して第1および第2の可
変抵抗器8,9により設定された検出モードおよび外部
同期モードの各設定動作を行うようになる。
【0029】この設定ルーチンA1は、図5に示すよう
なプログラムから構成されており、マイクロコンピュー
タ12は、ステップB1にて第1の可変抵抗器8から入
力端子Dに入力された電圧信号のデジタル値を入力し、
ステップB2にてそのデジタル値が「128」以上であ
るか否かを判断する。デジタル値が「0」から「12
7」の範囲つまり領域A内の値であるときには、マイク
ロコンピュータ12は、ステップB2で「NO」と判断
してステップB3に進み、ライトON検出モードの設定
を行う。また、デジタル値が「128」から「255」
の範囲つまり領域B内の値であるときには、マイクロコ
ンピュータ12は、ステップB2で「YES」と判断し
てステップB4に進み、ダークON検出モードの設定を
行う。
【0030】この後、マイクロコンピュータ12は、ス
テップB5に進み、第2の可変抵抗器9から入力された
電圧信号のデジタル値を入力し、ステップB6にてその
デジタル値が「128」以上であるか否かを判断する。
デジタル値が「0」から「127」の範囲つまり領域A
内の値であるときには、マイクロコンピュータ12は、
ステップB6で「NO」と判断してステップB7に進
み、期間同期モードの設定を行う。また、デジタル値が
「128」から「255」の範囲つまり領域B内の値で
あるときには、マイクロコンピュータ12は、ステップ
B6で「YES」と判断してステップB8に進み、微分
同期モードの設定を行う。
【0031】ここで、上述の設定ルーチンにおいて、検
出モードがライトONモードに設定されると共に、外部
同期モードが期間同期モードに設定されている場合につ
いてまず説明する。
【0032】すなわち、マイクロコンピュータ12は、
設定ルーチンのステップB8を終了すると、検出プログ
ラムにリターンしてステップA2に進み、投光動作を行
うようになる。この場合、マイクロコンピュータ12
は、投光動作として出力端子Aから1回分の投光パルス
を出力し、トランジスタ15をオンさせてLED14に
通電して点灯させる。これにより、検出エリアに向けて
パルス光が出力されるようになる。
【0033】次に、マイクロコンピュータ12は、ステ
ップA3にて、検出エリア内からの反射光をフォトダイ
オード18により受光して増幅回路20にて増幅された
受光信号を入力端子Bから入力し、その受光信号をA/
D変換機能によりデジタル値に変換してCPUに入力す
るようになる。このとき、検出エリア内に例えば物体T
が存在する場合には、パルス光が物体Tにより反射さ
れ、そのときの反射光の強度に相当する受光信号がデジ
タル値に変換されて入力される。マイクロコンピュータ
12は、ステップA4に進むと、受光信号に相当するデ
ジタル値が基準レベルの値よりも大きいか否かを判定す
ることにより、物体の存在の有無を検出する。
【0034】そして、マイクロコンピュータ12は、反
射光が入光していないときには、ステップA5に進み、
ここではダークON検出モードの設定状態ではないから
「NO」と判断してステップA6に進んで出力オフつま
り出力停止状態を保持してステップA1に戻るようにな
る。
【0035】この後、マイクロコンピュータ12は、入
光状態を示す受光信号が入力されたときには、ステップ
A4にて「YES」と判断してステップA7に進み、こ
こでもライトON検出モードに設定されていることから
「YES」と判断してステップA8に進むようになる。
そして、ステップA8では、マイクロコンピュータ12
は、期間同期モードに設定されていることから、「YE
S」と判断してステップA9に進み、ここでは、入力端
子Fから入力される外部同期信号が「H」レベルである
か否かを判断し、「YES」の場合にはステップA10
に進んで出力オンとして出力トランジスタ21に出力信
号を与えてステップA1に戻るようになる。
【0036】以下、マイクロコンピュータ21は、検出
エリア内の物体Tからの反射光がなくなってステップA
9で「NO」と判断すると、ステップA6に進んで出力
オフつまり出力トランジスタ21をオフさせるようにな
る。これにより、物体Tが検出エリア内に存在して受光
信号が入力されている状態で、外部同期信号が入力され
ている期間中に対応して、マイクロコンピュータ12は
出力端子Pに検出信号としての「L」レベルの信号を出
力するようになる。
【0037】次に、上述の場合で外部同期検出モードが
微分同期モードに設定されている場合には、マイクロコ
ンピュータ12は、ステップA8で「NO」と判断して
ステップA11に移行するようになり、ステップA12
およびA13を経て入力端子Fに与えられる外部同期信
号が「L」レベルから「H」レベルに立ち上がる時点を
検出すると、ステップA13に進んでタイマをスタート
させ、このタイマ時間が終了するまでの間出力オンの状
態とし(ステップA14,A15)、タイマをリセット
して(ステップA16)から出力をオフ(ステップA
6)し、ステップA1に戻るようになる。
【0038】また、検出モードがダークON検出モード
に設定されている場合には、マイクロコンピュータ12
は、上述したステップA5おいて「YES」と判断して
ステップA8に移行するようになると共に、ステップA
9においては「YES」と判断してステップA10に移
行するようになり、他のステップにおいては上述と同様
にして実行される。これにより、ライトON検出モード
における出力状態とオンオフの出力状態が逆になるよう
に出力トランジスタ21が動作される。
【0039】(2)第2の実施態様 次に、第2の実施態様として、検出モードの切換機能と
検出感度の調整機能とを有する構成とした場合につい
て、図6および図7を参照して説明する。検出モードの
切換機能としては、第1の実施態様と同様に、ライトO
N検出モードとダークON検出モードとの切換設定を行
うものである。また、感度調整機能は、受光信号のレベ
ルに対して、マイクロコンピュータ12内において物体
の検出を判定するために比較する検出レベルを調整する
ものである。
【0040】この場合、物体の検出動作における検出レ
ベルの設定では、ヒステリシス機能として、所定のヒス
テリシス幅(例えば検出レベルの10%)が設定される
ようになっており、非検出状態において検出信号のレベ
ルがON点検出レベル以上となったときに検出状態に移
行し、検出状態においては、検出信号のレベルがON点
検出レベルよりもヒステリシス幅だけ低いOFF点検出
レベル以下となったときに非検出状態に移行するように
なっている。なお、このようにヒステリシス機能を持た
せるのは、検出レベル近傍の入光状態でもチャタリング
などによる誤検出を防止するためである。
【0041】そして、第1の可変抵抗器8は第1の実施
態様におけるものと同様にしてその操作ダイヤル22の
回転可能な角度範囲を領域Aおよび領域Bとに分けられ
ており、マイクロコンピュータ12により、操作ダイヤ
ル22により設定された領域AあるいはBに対応して検
出モードが設定されるようになっている。一方、第2の
可変抵抗器9は操作ダイヤル22の回転角度に応じた検
出感度を設定するもので、マイクロコンピュータ12に
より操作ダイヤル22の回転角度に応じて検出レベルと
そのヒステリシス幅を設定するようになっている。
【0042】次に、本実施態様の作用について、図6お
よび図7をも参照しながら述べる。まず、使用者により
第1および第2の可変抵抗器8および9の操作ダイヤル
22,22が所望の設定位置に回動操作されると、マイ
クロコンピュータ12は、第1の実施態様の場合と同様
にして、それらの回転角度に応じたデジタル値をそれぞ
れ入力するようになる。
【0043】そして、マイクロコンピュータ12は、図
6に示す検出プログラムをスタートすると、まず、ステ
ップC1にて設定ルーチンを実行して可変抵抗器8,9
により設定された検出モードの設定と検出レベルの設定
動作を行うようになる。この設定ルーチンC1は、図7
に示すようなプログラムから構成されており、マイクロ
コンピュータ12は、ステップD1ないしD4を実行
し、前述した図5に示す設定ルーチンのステップB1な
いしB4と同様にして、ライトON検出モードあるいは
ダークON検出モードの何れかを設定するようになる。
【0044】続いて、マイクロコンピュータ12は、ス
テップD5にて、第2の可変抵抗器9から入力端子Eに
入力された電圧信号のデジタル値Qを入力し、ステップ
D6にて、そのデジタル値Qに基づき、ヒステリシス幅
10%を見込んだON点検出レベルLonおよびOFF点
検出レベルLoff とを所定の演算プログラムにより演算
するようになる。
【0045】この場合、入力されたデジタル値Qは検出
レベルの中心値に相当しており、設定すべきON点検出
レベルLonおよびOFF点検出レベルLoff は、この中
心値から上下に5%ずつ幅をとった値として設定される
ようになっており、このデジタル値Qに対して、例えば
ON点検出レベルLonおよびOFF点検出レベルLoff
を次式に従って演算するようになっている。
【0046】 Lon = 1.05Q …(1) Loff = 0.95Q …(2)
【0047】そして、マイクロコンピュータ12は、ス
テップD7にて、上記演算により求めたON点検出レベ
ルLonおよびOFF点検出レベルLoff をRAM内に記
憶して設定し、検出プログラムにリターンするようにな
る。これにより、入力されたデジタル値Qを中心として
10%のヒステリシス幅を有する検出レベルが設定され
たことになるのである。
【0048】さて、マイクロコンピュータ12は、検出
プログラムのステップC2およびC3を経て投光動作お
よび受光信号入力の動作を実行し、ステップC4に移行
するようになる。前述の設定ルーチンにおいて、例えば
ライトON検出モードが設定されている場合には、マイ
クロコンピュータ12は、ステップC5に進み、出力が
オフ状態であるか否か、つまり未検出状態であるか否か
を判断するが、ここでは、まだトランジスタ21に出力
信号を与えていないので「NO」と判断してステップC
6に移行するようになる。
【0049】いま、受光信号のレベルが前述のように設
定されたON点検出レベル以上に達していないときに
は、マイクロコンピュータ12は、ステップC6で「N
O」と判断してステップC7に移行し、出力オフつまり
出力停止状態に保持し、ON点検出レベル以上に達して
いる場合には、ステップC6で「YES」と判断してス
テップC8に進み、出力をオンとしてトランジスタ21
をオンさせてステップC1に戻るようになる。
【0050】この後、ステップC1ないしC4を経てス
テップC5になると、マイクロコンピュータ12は、出
力オン状態であることから「NO」と判断してステップ
C9に進むようになり、ここでは検出信号のレベルがO
FF点検出レベル以下に低下したかどうかを判断し、
「NO」の場合には出力オンを保持し(ステップC
8)、「YES」と判断されるようになると、ステップ
C7に移行して出力をオフし、この後ステップC1に戻
るようになる。
【0051】一方、設定ルーチンにてダークON検出モ
ードに設定された場合には、マイクロコンピュータ12
は、ステップC4にて「NO」と判断してステップC1
0に移行するようになる。そして、マイクロコンピュー
タ12は、物体Tからの検出信号が入光されていない非
検出状態の場合には、ステップC10,C11を経て、
まずステップC12で出力オンの状態とし、次にステッ
プC10になると「YES」と判断してステップC13
に進むようになる。
【0052】検出信号のレベルがON点検出レベル以上
に達していない場合には、マイクロコンピュータ12
は、ステップC13で「NO」と判断して出力オンを保
持し(ステップC12)、ON点検出レベル以上になる
とステップC13で「YES」と判断してステップC7
に移行し、出力をオフするようになる。そして、この
後、ステップC1ないしC4およびC10を経てC11
になったときに、検出信号のレベルがOFF点検出レベ
ル以下になっているときには再びステップC12に進ん
で出力をオン状態に変化させるようになる。
【0053】(3)第3の実施態様 次に、第3の実施態様として、検出感度の調整機能と検
出ヒステリシス幅の調整機能とを有する構成とした場合
について、図8および図9を参照して説明する。検出感
度調整機能は、第2の実施態様と同様に、受光信号のレ
ベルに対して、マイクロコンピュータ12内において物
体の検出を判定するために比較する検出レベルを調整す
るものであり、検出ヒステリシス幅の調整機能は、第2
の実施態様において一定のヒステリシス幅10%に設定
していたのに対してこのヒステリシス幅を調整可能とし
たものである。
【0054】そして、第1および第2の可変抵抗器8お
よび9は操作ダイヤル22の回転角度に応じた検出感度
あるいは検出ヒステリシス幅を設定するもので、マイク
ロコンピュータ12により操作ダイヤル22の回転角度
に応じて検出レベルとそのヒステリシス幅を設定するよ
うになっている。
【0055】次に、本実施態様の作用について、図8お
よび図9をも参照しながら述べる。まず、使用者により
第1および第2の可変抵抗器8および9の操作ダイヤル
22,22が所望の設定位置に回動操作されると、マイ
クロコンピュータ12は、第1の実施態様の場合と同様
にして、それらの回転角度に応じたデジタル値をそれぞ
れ入力するようになる。
【0056】そして、マイクロコンピュータ12は、図
8に示す検出プログラムをスタートすると、まず、ステ
ップE1にて設定ルーチンを実行して可変抵抗器8,9
により設定された検出レベルの設定動作と検出ヒステリ
シス幅の設定動作を行うようになる。
【0057】この設定ルーチンE1は、図9に示すよう
なプログラムから構成されており、マイクロコンピュー
タ12は、ステップF1およびF2にて第1および第2
の可変抵抗器8および9から入力端子DおよびEに入力
された電圧信号のデジタル値Q1およびQ2を入力し、
ステップF3にてそのデジタル値に基づいて、ON点検
出レベルLonおよびOFF点検出レベルLoff とを所定
の演算プログラムにより演算するようになる。
【0058】この場合、入力されたデジタル値Q1は検
出レベルの中心値に対応しており、デジタル値Q2は検
出ヒステリシス幅に対応している。そして、例えばON
点検出レベルLonおよびOFF点検出レベルLoff を次
式に従って演算するようになっている。なお、この検出
ヒステリシス幅の設定範囲は検出レベルに対して5%か
ら20%までの範囲となっており、その範囲内でデジタ
ル値Q2に対応して設定されるようになっている。
【0059】ここで、デジタル値Q2の値は「0」から
「255」までの範囲をとるので、ON点検出レベルL
onおよびOFF点検出レベルLoff は、検出レベルの値
に対して5%の範囲から20%の範囲まで、つまり±
2.5%の値から±10%の値まで変化するように設定
すれば良いから、次式のようになる。
【0060】 Lon =(1.025 +0.075 × Q2/255 )×Q1 …(3) Loff =(0.975 +0.075 × Q2/255 )×Q1 …(4)
【0061】そして、マイクロコンピュータ12は、ス
テップF4にて、上記演算により求めたON点検出レベ
ルLonおよびOFF点検出レベルLoff をRAM内に記
憶して設定し、検出プログラムにリターンするようにな
る。これにより、入力されたデジタル値Q1を中心とし
て5%から20%の範囲で設定された検出ヒステリシス
幅Q2を有する検出レベルが設定されたことになるので
ある。
【0062】さて、マイクロコンピュータ12は、検出
プログラムのステップE2およびE3を経て投光動作お
よび受光信号入力の動作を実行し、ステップE4に移行
するようになる。マイクロコンピュータ12は、ステッ
プE4で出力がオフ状態であるか否か、つまり未検出状
態であるか否かを判断するが、ここでは、まだトランジ
スタ21に出力信号を与えていないので「NO」と判断
してステップE5に移行するようになる。
【0063】受光信号のレベルが前述のように設定され
たON点検出レベル以上に達していないときには、マイ
クロコンピュータ12は、ステップE5で「NO」と判
断してステップE6に移行し、出力オフつまり出力停止
状態に保持し、ON点検出レベル以上に達している場合
には、ステップE5で「YES」と判断してステップE
7に進み、出力をオンとしてトランジスタ21をオンさ
せてステップE1に戻るようになる。
【0064】この後、ステップE1ないしE3を経てス
テップE4になると、マイクロコンピュータ12は、出
力オン状態であることから「NO」と判断してステップ
E8に進むようになり、ここでは検出信号のレベルがO
FF点検出レベル以下に低下したかどうかを判断し、
「NO」の場合には出力オンを保持し(ステップE
7)、「YES」と判断されるようになると、ステップ
E6に移行して出力をオフし、この後ステップE1に戻
るようになる。
【0065】(4)第4の実施態様 次に、第4の実施態様においては、前記第1あるいは第
2の実施態様で示したいずれかの切換機能に代えて、投
光周波数の切換機能を設ける場合について図10を参照
して説明する。この投光周波数の切換機能としては、前
述した各検出プログラム中で実施される投光動作におい
て、LED14に出力する投光信号の出力周波数をf1
あるいはf2に切換設定可能なものである。なお、この
場合に、投光周波数の切換機能は、他の光電スイッチか
らの投光信号と同期することによる誤検出を防止するた
めに設けられたものである。
【0066】この投光周波数の切換設定のための設定ル
ーチンは、図10に示すフローチャートのように構成さ
れており、例えば、第1の可変抵抗器8により切換設定
可能な構成とする場合には、前述した第1の実施態様の
設定ルーチンにおけるステップB1ないしB4の部分と
置き換えることにより実施可能となっている。
【0067】さて、この設定ルーチンにおいて、マイク
ロコンピュータ12は、ステップG1にて第1の可変抵
抗器8から入力端子Dに入力された電圧信号のデジタル
値を入力し、ステップG2にてそのデジタル値が「12
8」以上であるか否かを判断する。デジタル値が「0」
から「127」の範囲つまり領域A内の値であるときに
は、マイクロコンピュータ12は、ステップG2で「N
O」と判断してステップG3に進み、投光周波数f1の
設定を行う。また、デジタル値が「128」から「25
5」の範囲つまり領域B内の値であるときには、マイク
ロコンピュータ12は、ステップG2で「YES」と判
断してステップG4に進み、投光周波数f2の設定を行
う。
【0068】これにより、マイクロコンピュータ12
は、検出プログラムの投光動作ステップにおいては、上
述のように設定された投光周波数f1あるいはf2に従
った投光周期で投光信号を出力するようになるものであ
る。
【0069】(5)第5の実施態様 次に、第5の実施態様においては、前記第3の実施態様
で示した検出感度と検出ヒステリシス幅との2つの調整
機能に代えて、感度調整機能をさらに精度良く行うため
に微調整機能と粗調整機能とを設けた構成の場合につい
て図11を参照して説明する。なお、ON点検出レベル
とOFF点検出レベルとのヒステリシス幅は10%に設
定されるものとしている。
【0070】そして、第3の実施態様と同様に、第1お
よび第2の可変抵抗器8および9は操作ダイヤル22の
回転角度に応じた入力レベルで検出感度設定の粗調整お
よび微調整を行うもので、マイクロコンピュータ12に
より操作ダイヤル22の回転角度に応じてON点検出レ
ベルおよびOFF点検出レベルを設定するようになって
いる。
【0071】次に、本実施態様における検出感度の設定
について図11の設定ルーチンのフローチャートにした
がって述べる。まず、使用者により第1および第2の可
変抵抗器8および9の操作ダイヤル22,22が所望の
設定位置に回動操作されると、マイクロコンピュータ1
2は、第3の実施態様の場合と同様にして、ステップH
1およびH2にて、それらの回転角度に応じて入力端子
DおよびEに入力される電圧信号のデジタル値R1およ
びR2をそれぞれ入力し、続くステップH3にて、それ
らのデジタル値に基づいて、ON点検出レベルLonおよ
びOFF点検出レベルLoff とを所定の演算プログラム
により演算するようになる。
【0072】この場合、入力されたデジタル値R1は検
出レベルの中心値を設定するための粗ゲイン設定データ
として用いられ、デジタル値R2は粗ゲイン設定データ
の値を基準として設定される微ゲイン設定データとして
用いられる。そして、設定可能な検出レベル中心値の範
囲に対して、粗ゲイン設定データは全範囲を調整幅の対
象としており、微ゲイン設定データは3分の1の範囲を
調整幅の対象としている。これらを考慮して、マイクロ
コンピュータ12においては、デジタル値R1およびR
2から、ON点検出レベルLonおよびOFF点検出レベ
ルLoff の値を次式に基づいて演算する。
【0073】 Lon =1.05×[R1+(R2−127)/3] …(5) Loff =0.95×[R1+(R2−127)/3] …(6)
【0074】そして、マイクロコンピュータ12は、ス
テップH4にて、上記演算により求めたON点検出レベ
ルLonおよびOFF点検出レベルLoff をRAM内に記
憶して設定するようになり、これにより、入力されたデ
ジタル値R1およびR2で決まる検出レベルを中心値と
して10%の範囲で設定されたON点検出レベルLonお
よびOFF点検出レベルLoff の値が設定されるのであ
る。
【0075】(6)第6の実施態様 次に、第6の実施態様においては、上記した各実施態様
における可変抵抗器8あるいは9に適用した切換機能お
よび調整機能の両者を兼ね備えた機能として用いる場合
について、図12および図13を参照しながら説明す
る。
【0076】この場合には、ひとつの可変抵抗器8ある
いは9により設定されたデジタル値Sに基づいて、検出
モードとしてのタイマモードの設定をタイマ設定をオフ
させるタイマオフモード,検出時の出力タイミングを遅
らせるオンディレイタイマモードおよび検出時に出力し
た出力信号のオフタイミングを非検出時点から遅らせる
オフディレイモードの3つの検出モードの切換設定を行
うと共に、オンディレイタイマモードおよびオフディレ
イタイマモードのそれぞれにおいては、その回転角度に
応じたタイマ時間設定の調整動作を行うようにしたもの
である。
【0077】図12は、例えば可変抵抗器8を利用した
場合の操作ダイヤル22の設定可能な回転角度の範囲を
示すもので、設定可能な回転角度は0°から260°の
範囲とされている。そして、可変抵抗器8による設定可
能な回転角度の範囲のうち120°から140°の範囲
である中間領域はタイマオフモード設定領域fとされ、
その中間領域を挟んだ両側の回転角度の範囲が0°から
120°の範囲をオフディレイタイマモード設定領域g
とし、140°から260°の範囲をオンディレイタイ
マモード設定領域hとしている。
【0078】タイマオフモード設定領域fとオフディレ
イタイマモード設定領域gとの境界となる位置、つまり
可変抵抗器8の操作ダイヤル22の回転角度にして12
0°の位置はオフディレイタイマのタイマ時間Tdoffの
設定値が「0」であり、回転角度にして0°の位置はタ
イマ時間Tdoffの設定値が最大(例えば5秒)とされて
いる。また、タイマオフモード設定領域fとオンディレ
イタイマモード設定領域hとの境界となる位置、つまり
可変抵抗器8の操作ダイヤル22の回転角度にして14
0°の位置はオンディレイタイマのタイマ時間Tdon の
設定値が「0」であり、回転角度にして260°の位置
はタイマ時間Tdon の設定値が最大(例えば5秒)とさ
れている。
【0079】次に、本実施態様におけるタイマモードの
設定およびタイマ時間の設定について図13に示す設定
ルーチンのフローチャートにしたがって述べる。すなわ
ち、マイクロコンピュータ12は、ステップJ1にて、
入力端子Dに入力される電圧信号のデジタル値Sを読み
込む。この場合、読み込んだデジタル値Sは、オフディ
レイタイマモードの設定範囲Edoff,タイマオフモード
の設定範囲Endおよびオンディレイタイマモードの設定
範囲Edon のそれぞれに対応して次式のようになる。
【0080】 0 ≦ Edoff ≦ 117 …(7) 118 ≦ End ≦ 138 …(8) 139 ≦ Edon ≦ 256 …(9) つまり、デジタル値Sが式(7)ないし(9)のいずれ
の領域にあるかにより出力モードが決まるのである。
【0081】マイクロコンピュータ12は、ステップJ
2になると、例えば、読み込んだデジタル値Sがオフデ
ィレイタイマモードの設定範囲Edoffにあるときには、
「118」以下であることから、「NO」と判断してス
テップJ3に進み、オフディレイタイマモードを設定
し、続いて、ステップJ4で、デジタル値Sからタイマ
時間Tdoffを演算し、ステップJ5で演算結果であるタ
イマ時間Tdoffを記憶設定してタイマ設定ルーチンを終
了する。この場合、マイクロコンピュータ12は、デジ
タル値Sから次のようにしてタイマ時間Tdoffを演算す
る。
【0082】すなわち、デジタル値Sが、タイマオフモ
ードの下限の値「118」よりも小さい「117」であ
るときにタイマ時間Tdoffが零となり、それよりもデジ
タル値Sが小さくなるに従って、つまり「117」との
差の値が大きくなるに従ってこれに比例してタイマ時間
Tdoffを長くしてゆき、デジタル値Sが「0」のときに
タイマ時間Tdoffを最大である「5秒」に設定するよう
になっている。つまり、この関係は、 Tdoff(秒)=[(117−S)/117]×5(秒) …(10) という演算式で表すことができる。
【0083】また、デジタル値Sがタイマオフモードの
設定範囲Endにあるときには、マイクロコンピュータ1
2は、ステップJ2でデジタル値Sが「118」よりも
大きいことから、「YES」と判断してステップJ6に
進み、ここではデジタル値Sが「139」以下であるこ
とから「NO」と判断してステップJ7に進み、タイマ
オフモードを設定するようになる。そして、デジタル値
Sがオンディレイタイマモードの設定範囲Edon にある
ときには、マイクロコンピュータ12は、ステップJ2
およびJ6にて「YES」と判断してステップJ8に進
み、オンディレイタイマモードを設定するようになる。
【0084】続いて、マイクロコンピュータ12は、ス
テップJ9で、デジタル値Sからタイマ時間Tdon を演
算し、ステップJ10で演算結果であるタイマ時間Tdo
n を記憶設定するようになる。この場合、マイクロコン
ピュータ12は、デジタル値Sから次のようにしてタイ
マ時間Tdon を演算する。
【0085】すなわち、デジタル値Sが、タイマオフモ
ードの上限値「138」よりも大きい値「139」であ
るときにタイマ時間Tdon が零となり、それよりもデジ
タル値Sが大きくなるに従って、つまり「138」との
差の値が大きくなるに従ってこれに比例してタイマ時間
Tdon を長くしてゆき、デジタル値Sが「256」のと
きにタイマ時間Tdon を最大である「5秒」に設定する
ようになっている。つまり、この関係は、 Tdon (秒)=[(S−139)/117]×5(秒) …(11) という演算式で表すことができる。
【0086】このようにして、出力モードの設定とタイ
マ時間の設定を終了すると、マイクロコンピュータ12
はタイマ時間設定ルーチンのプログラムを終了し、ここ
で設定されたタイマモードおよびタイマ時間にしたがっ
て、前述したような検出動作を行うようになる。
【0087】このような本実施例によれば、上記第1な
いし第6の実施態様にて説明したように、外部から操作
可能な可変抵抗器8および9を本体ケース2の上面部2
aに設け、マイクロコンピュータ12により、可変抵抗
器8あるいは9の入力信号のレベルに応じて検出動作を
切り換える切換機能と、検出動作を調整する調整機能と
のいずれか一方若しくは双方を有するように選択設定す
るように構成したので、本体ケース2に2つの可変抵抗
器8あるいは9を設けるだけの構成としながら切換機能
と調整機能とのいずれの機能をも持たせることができる
ようになり、種々の機能に対応して複数種類の検出スイ
ッチを製作する場合でも、小形化を図る構成として且つ
1種類の本体ケース2を製作するだけで済ますことがで
き、全体として製作コストおよび管理コストの低減が図
れると共に、組み立て時の作業性の向上も図れるように
なる。
【0088】尚、上記実施例においては、本発明を光電
スイッチに適用した場合について説明したが、これに限
らず、例えば超音波により物体を検出する超音波スイッ
チや、近接スイッチ等の他の検出スイッチにも適用でき
るものである。
【0089】また、上記実施例においては、2個の可変
抵抗器8,9を設ける構成の光電スイッチに適用した場
合について説明したが、これに限らず、例えば、1個の
可変抵抗器を用いる構成のものにも適用することができ
るし、あるいは3個以上の可変抵抗器を用いる構成のも
のにも適用することができ、本発明においては可変抵抗
器の個数が多くなるほどその効果が増大するものであ
る。
【0090】そして、上記実施例においては、可変抵抗
器8,9を切換スイッチとして用いる場合に、領域Aお
よび領域Bの2つの領域に分割して切換える構成の場合
について説明したが、これに限らず、例えば、可変抵抗
器の回転可能な角度領域を3個以上の複数の領域に分割
してマイクロコンピュータ12により検出する構成とし
て、複数段階に切換え設定可能な構成とすることもでき
るものである。
【0091】
【発明の効果】本発明の検出スイッチによれば、本体ケ
ースに外部から操作可能に可変抵抗器を設け、制御手段
に、可変抵抗器の入力信号のレベルに応じて検出動作を
切り換える切換機能と、検出動作を調整する調整機能と
のいずれか一方若しくは双方を有するように選択設定す
るように構成したので、本体ケースに可変抵抗器を設け
る構成としながら、切換機能と調整機能とのいずれの機
能をも持たせることができるようになるので、種々の機
能に対応して複数種類の検出スイッチを製作する場合で
も、小形化を図る構成としながら、本体ケースを複数種
類製作する必要がなくなり、全体として製作コストおよ
び管理コストの低減が図れると共に、組み立て時の作業
性の向上も図れるようになるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体の外観斜視図
【図2】基本構成の電気的構成図
【図3】第1の実施態様における可変抵抗器の操作ダイ
ヤルの説明図
【図4】検出動作プログラムのフローチャート
【図5】設定ルーチンのフローチャート
【図6】第2の実施態様における図4相当図
【図7】図5相当図
【図8】第3の実施態様における図4相当図
【図9】図5相当図
【図10】第4の実施態様における図5相当図
【図11】第5の実施態様における図5相当図
【図12】第6の実施態様における図3相当図
【図13】図5相当図
【符号の説明】
1は光電スイッチ(検出スイッチ)、2は本体ケース、
3,4は光ファイバケーブル、5はケーブル、6,7は
表示素子、8は第1の可変抵抗器、9は第2の可変抵抗
器、10は銘板、11はケースカバー、12はマイクロ
コンピュータ(制御手段)、13は投光回路、14はL
ED、17は受光回路、18はフォトダイオード、20
は増幅回路、21は出力用のnpn形トランジスタ、2
2は操作ダイヤルである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出物体が存在する状態で検出手段か
    ら出力される物体検出信号に基づいて検出動作を行う制
    御手段を有する検出スイッチにおいて、 本体ケースに外部から操作可能に可変抵抗器を設け、 前記制御手段は、前記可変抵抗器の入力信号のレベルが
    設定されている範囲内にあるか否かに応じて検出動作を
    切り換える切換機能と、その入力信号のレベルに応じて
    検出動作を調整する調整機能とのいずれか一方若しくは
    双方を有するように選択設定されていることを特徴とす
    る検出スイッチ。
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