JPH06120795A - 測距式光電センサ - Google Patents

測距式光電センサ

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JPH06120795A
JPH06120795A JP26377892A JP26377892A JPH06120795A JP H06120795 A JPH06120795 A JP H06120795A JP 26377892 A JP26377892 A JP 26377892A JP 26377892 A JP26377892 A JP 26377892A JP H06120795 A JPH06120795 A JP H06120795A
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JP
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signal
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light
distance
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JP26377892A
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Masaharu Miyazaki
正治 宮崎
Yoshimasa Saito
義正 斎藤
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KONIKA DENSHI KK
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
KONIKA DENSHI KK
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測距式光電センサにおいて、距離が測定できな
いときに出力する信号を選択するためのモード切換スイ
ッチを小型化する。 【構成】測距式光電センサは、光を物体に照射し反射光
の結像位置に基づいて距離を測定し、測定距離と基準距
離との大小関係に対応してオン信号とオフ信号との一方
を出力する。このとき受光光量が過剰であると内部回路
が飽和するから、オン信号とオフ信号とのうち望ましい
方を固定的に出力する。どちらの信号を出力するかはモ
ード切換スイッチSWにより選択する。モード切換スイ
ッチSWは、ケース20に対して回動自在な操作軸31
を備え、操作軸31には可動板32を結合する。可動板
32は、回路基板25に設けた導電パターンに接触する
接点rを備えた接触片32bと、操作軸31に係合する
係合片31aとを一体に結合した板ばねからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体に光を照射し、そ
の反射光を受光することによって物体までの距離を測定
し、物体までの距離に応じてオン信号とオフ信号とを択
一的に出力するようにした測距式光電センサに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の測距式光電センサと
して、図6(a)に示すように、投光素子1から出力さ
れた光を投光光学系4を通すことによって得られる光ビ
ームを物体3に照射して物体3の表面に点状の光パター
ンである投光スポットを形成するとともに、物体3の表
面での反射光を受光光学系5を通して収束させてPSD
よりなる位置検出素子2に投光スポットの像としての受
光スポットを形成し、位置検出素子2の出力に基づいて
三角測量法によって物体3までの距離を測定することに
よって、所定の距離範囲内での物体3の存否を判定する
ものが提供されている。
【0003】位置検出素子2は、受光面上に結像された
受光スポットの位置に対応して出力値の比率が決まる一
対の出力信号I1 、I2 を出力するものであり、受光面
上で受光スポットが単位距離だけ移動したときの上記比
率の変化量と、投光素子1と位置検出素子2の基準点と
の間の距離と、基準点に受光スポットが形成されている
ときの投光素子1から物体3までの距離とが既知であれ
ば、両出力信号I1 ,I2 の出力値の比率に基づいて、
投光素子1から物体3までの距離を求めることができ
る。位置検出素子2の出力信号I1 ,I2 は信号値が小
さいから、各出力信号I1 ,I2 をそれぞれ増幅回路で
増幅した後に出力信号I1 、I2 の信号値の比率を演算
するのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、物体3の表
面の反射率は、物体3の表面の状態に応じて大きく異な
るものであって、鏡面などからの反射光の場合には、位
置検出素子2に入射する光量が通常の拡散反射面による
反射光に比較して10〜1000倍程度も大きくなるも
のである。一般の測距式光電センサは、物体3の表面が
拡散反射面である場合を想定して構成すればほとんどの
目的を達成することができるものであるから、鏡面のよ
うに反射率の高い物体3については考慮されていないの
が現状である。したがって、物体3の表面の反射率が大
きいときには、位置検出素子2の出力信号を増幅する増
幅回路が飽和することがあり、物体3までの距離を正確
に測定できなくなり、判定結果が信頼できなくなるとい
う問題が生じる。
【0005】また逆に、物体3の表面の反射率が小さい
ときや、物体3までの距離が大きい場合には、位置検出
素子2に入射する光量が小さくなって出力信号I1 ,I
2 の出力値が雑音と識別できない程度に小さくなること
があり、この場合にも判定結果が信頼できなくなるとい
う問題が生じる。上述したような問題を解決するために
は、物体3までの距離が正確に測定できず判定結果が信
頼できない場合には、光電センサを用いている系につい
ての安全側の判定結果が出力されるように設定すること
が考えられる。このような構成としては、図6(b)に
示した特願平3−2865号の構成のように、位置検出
素子2の出力信号I1 ,I2 を増幅する増幅回路6a,
6bの出力値を検出するレベル判定部としてのコンパレ
ータ8a,8bを設け、少なくとも一方の増幅回路6
a,6bの出力値が基準値発生部9に設定された基準値
を越えるとオン/オフ選択部10からオン出力とオフ出
力とのうちで既定されている一方を出力するものが提案
されている。すなわち、コンパレータ8a,8bは増幅
回路6a,6bの一方の出力値が基準値発生部9に設定
された基準値を越えるとその増幅回路6a,6bが飽和
したものと判断して異常信号を出力し、オン/オフ選択
部10では、異常信号が出力されていないときには増幅
回路6a,6bの出力に基づいて信号処理部7で判定し
た結果に応じたオン信号またはオフ信号をそのまま通過
させ、異常信号が出力されるとオン/オフ設定部11で
既定した条件に従って信号処理部7での判定結果とは無
関係にオン信号またはオフ信号を出力するのである。
【0006】このような構成とすれば、物体3の反射率
が大きく増幅回路6a,6bが飽和するときにはオン/
オフ設定部11で設定したオン信号またはオフ信号を出
力することができ、この光電センサを用いている系での
安全側の信号を出力することができて一種のフェールセ
ーフ方式になる。また、コンパレータ8a,8bが異常
信号を出力する条件を、増幅回路6a,6bの出力値が
基準値発生部9に設定された基準値よりも小さい場合と
して設定すれば、反射率の小さい物体3や遠距離の物体
3に対する誤判定を防止できる。
【0007】ここにおいて、光電センサを用いる系を決
定すればオン/オフ設定部11の設定条件は固定される
のが普通であるから、オン/オフ設定部11としてはリ
ード線の接続状態によってオン/オフ選択部10の出力
条件を決定する構成が採用されている。すなわち、異常
信号に対する出力信号をオン信号(たとえばHレベル)
とする場合にはプルアップするように接続し、異常信号
に対する出力信号をオフ信号(たとえばLレベル)とす
る場合にはプルダウンするように接続するのである。
【0008】しかしながら、上記構成では施工現場にお
いてリード線に対する作業が必要であり、施工現場での
作業に手間がかかるという問題がある。これに対して、
図7に示すように、オン/オフ設定部11としてモード
切換スイッチSWを設けることが考えられるが、モード
切換スイッチSWとして用いる一般的なスイッチは筐体
11aを有しているから、十分に小型化することができ
ず結果的にケース20が大型化するという問題が生じ
る。
【0009】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、モード切換スイッチを小型化して全体として
も小型化できるようにした測距式光電センサを提供しよ
うとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、物体の表面に点状の光パター
ンである投光スポットを照射する投光素子と、投光素子
から照射された光の物体表面での反射光を受光光学系を
通して収束させて投光スポットの像として形成された受
光スポットの位置に対応して出力値の比率が決まる一対
の出力信号が得られる位置検出素子と、位置検出素子の
各出力信号をそれぞれ増幅する一対の増幅回路と、両増
幅回路の出力値の比率と既定の基準値との大小関係に基
づいてオン信号とオフ信号とを択一的に出力する信号処
理部と、各増幅回路の出力値と既定値との大小関係に基
づいて受光光量の過不足を示す異常信号を出力するレベ
ル判定部と、レベル判定部より異常信号が出力されてい
なければ信号処理部の出力を通過させ異常信号が出力さ
れると既定条件に従ってオン信号とオフ信号との一方を
出力するオン/オフ選択部と、レベル判定部で発生する
異常信号とオン/オフ選択部から出力されるオン信号お
よびオフ信号との対応関係を設定するモード切換スイッ
チとを備え、モード切換スイッチは、ケースの外殻に一
部が挿通されケースに対して回動自在に保持された操作
軸と、操作軸が挿通されているケースの外殻に対向して
ケース内に配設されスイッチ用の導電パターンが形成さ
れた回路基板と、回路基板に形成されたスイッチ用の導
電パターンに摺接する接点を有する可動板とを備え、可
動板は、ケース内で操作軸の一部に形成された断面非円
形の係合部が嵌入される係合孔を備えて操作軸とともに
回転する係合片と接点を備える接触片とを一側縁で一体
に結合した形状に板ばねにより形成されているのであ
る。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の具体
例であって、レベル判定部は各増幅回路の出力値の少な
くとも一方が過剰であるときに異常信号を出力し、モー
ド切換スイッチは異常信号が出力されたときにオン/オ
フ選択部からオン信号とオフ信号とのどちらを出力させ
るかを選択するのである。請求項3の発明は、請求項1
の発明の具体例であって、オン/オフ選択部は異常信号
の発生時にオン信号を出力し、モード切換スイッチは各
増幅回路の出力値の少なくとも一方が過剰であるときと
不足であるときとのどちらで異常信号をオン/オフ選択
部に入力するかを選択するのである。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、モード切換スイッチ
の操作軸の一部をケースの外殻に挿通して操作軸をケー
スに対して回動自在に取り付け、操作軸におけるケース
内の一部には断面非円形の係合部を形成し、この係合部
に係合する非円形の係合孔を有し操作軸とともに回転す
る可動板に接点を設け、スイッチ用の導電パターンを形
成した回路基板に接点を摺接させるので、モード切換ス
イッチとして筐体を備えたスイッチが不要になる。しか
も、可動板は、操作軸の回転力を伝達する係合片と、接
点を備える接触片とを一側縁で一体に結合した形状の板
ばねによって形成されているので、接触片のばね力によ
って回路基板の導電パターンに対する接点の接触圧を確
保することができ、しかも同じ可動板に操作軸との結合
部を設けたことによって部品点数が少なく小型になると
ともに安価に提供できることになる。このように、モー
ド切換スイッチが小型になる結果、ケースも小型化でき
ることになる。
【0013】請求項2の構成では、増幅回路の出力値が
過剰であるときにレベル判定部から異常信号が出力され
るようにし、異常信号に対してオン信号を出力するかオ
フ信号を出力するかをモード切換スイッチによって選択
するので、物体の反射率が大きく増幅回路が飽和するよ
うな状況のときには、系の安全側になるようにオン信号
またはオフ信号を固定的に出力することができる。
【0014】請求項3の構成では、異常信号に対しては
オン信号を出力するようにし、オン/オフ選択部への異
常信号の入力条件を増幅回路の出力値が過剰であるとき
とするか不足であるときとするかをモード切換スイッチ
によって選択するので、物体の反射率が大きく増幅回路
が飽和する状況と、物体の反射率が小さく増幅回路の出
力が雑音と識別できない状況とのどちらの異常のときに
系を安全側に保つようにするのかを選択することができ
るのである。
【0015】
【実施例】(実施例1)基本的な回路構成は、図6に示
した従来構成と同様であって、発光ダイオードやレーザ
ダイオードよりなる投光素子1から投光光学系4を通し
て物体3に光ビームを照射して物体3の表面に点状の光
パターンである投光スポットを形成し、物体3の表面か
らの反射光を受光光学系5を通してPSDよりなる位置
検出素子2で受光する。すなわち、物体3の表面に形成
された投光スポットを受光レンズ系5を通して位置検出
素子2の受光面に結像させると、位置検出素子2からは
受光スポットの位置に対応して出力値の比率が決まる一
対の出力信号I1 、I2 が得られるのである。両出力信
号I1 、I2 の出力値は相反するものであって、一方が
大きくなると他方が小さくなる。
【0016】両出力信号I1 、I2 は、それぞれ増幅回
路6a、6bにより増幅された後、信号処理部7に入力
される。各増幅回路6a,6bは、それぞれ位置検出素
子2からの電流出力である出力信号I1 、I2 を電圧に
変換した後、電圧増幅する。信号処理部7では、両増幅
回路6a,6bの出力値の比率に応じて物体3までの距
離を求め、この距離が所定範囲内であればオン信号を出
力し、それ以外のときにはオフ信号を出力する(オン信
号とオフ信号とは逆の関係でもよい)。
【0017】両増幅回路6a,6bの出力はレベル判定
部にも入力される。レベル判定部は、各増幅回路6a,
6bの出力値を、それぞれ基準値発生部9から出力され
る基準値と比較する一対のコンパレータ8a,8bを備
えている。基準値発生部9は、増幅回路6a,6bが飽
和したときの出力値に相当する電圧を基準値として出力
する。すなわち、増幅回路6a,6bがともに飽和して
いないときには両コンパレータ8a,8bは出力をLレ
ベルとし、増幅回路6a,6bが飽和すると対応するコ
ンパレータ8a,8bが出力をHレベルとした異常信号
を出力する。このようにして、増幅回路6a,6bが飽
和するかどうかをコンパレータ8a,8bの出力によっ
て判定することができる。
【0018】信号処理部7と両コンパレータ8a,8b
との出力は、オン/オフ選択部10に入力され、オン/
オフ選択部10では両コンパレータ8a,8bの出力の
組み合わせに基づいて出力の状態を決定する。すなわ
ち、オン/オフ選択部10は、両コンパレータ8a,8
bの出力がともにLレベルであって異常信号が発生して
いないときには、信号処理部7から出力されるオン信号
やオフ信号をそのまま通過させる。また、コンパレータ
8a,8bの出力の少なくともいずれか一方がHレベル
になって異常信号が発生したときには、オン/オフ設定
部11の設定状態に従って、オン/オフ選択部10から
オン信号またはオフ信号を出力する。要するに、増幅回
路6a,6bが飽和するときには、物体3までの距離を
正確に測定することができないから、距離の測定を行わ
ずに、オン/オフ設定部11の設定状態によって確定さ
れたオン信号またはオフ信号を強制的に出力する。
【0019】上記構成の回路は回路基板に実装され、図
1および図2に示すようなケース20に収納される。ケ
ース20は直方体状であって、一側面に投光素子1およ
び位置検出素子2を投光光学系4および受光光学系5と
ともに保持した光学基台21が嵌着される。また、光学
基台21の前面は、ケース20の外側面と面一になる保
護カバー22によって覆われる。
【0020】ケース20の他側面には距離調節ボリウム
VRおよびモード切換スイッチSWの操作軸26,31
と、動作表示灯L1 および余裕表示灯L2 にそれぞれ対
応する透光窓W1 ,W2 とが露出する操作表示基台23
が嵌着される。距離調節ボリウムVRは、信号処理部7
の距離の基準値を設定して信号処理部7の出力が反転す
る物体3までの距離を調節するために設けられており、
所望の距離範囲でオン信号やオフ信号が出力されるよう
に距離調節ボリウムVRが調節される。また、モード切
換スイッチSWは、オン/オフ設定部11を構成するも
のであって、モード切換スイッチSWの選択状態に応じ
て異常信号が発生したときにオン/オフ選択部10から
の出力をオン信号とするかオフ信号とするかを設定す
る。
【0021】操作表示基台23は筒状に形成されていて
一端面がフランジ片23aにより閉塞された形状に形成
されている。操作表示基台23の開口には図5に示す形
状の押さえ板24が嵌着されて開口が閉塞される。押さ
え板24において操作表示基台23の内側になる一面に
は回路基板25の一部が重合されており、回路基板25
には、距離調節ボリウムVR、動作表示灯L1 、余裕表
示灯L2 などが実装される。動作表示灯L1 は給電状態
を表示し、余裕表示灯L2 は正常動作か異常信号が発生
しているかの別を表示する。操作表示基台23には、動
作表示灯L1 、余裕表示灯L2 にそれぞれ対応する部位
で透光窓W1 ,W2 が外向きに突設されている。
【0022】距離調節ボリウムVRには円柱状に形成さ
れた操作軸26が結合される。操作軸26は、操作表示
基台23のフランジ片23aに穿孔された透孔23bを
通して一部が外部に突出する。操作軸26の中心線方向
の中間部には外鍔26aが突設され、操作表示基台23
の内周面に透孔23bの周縁に沿って突設された環状リ
ブ23cの先端面に外鍔26aが当接することによっ
て、操作軸26の操作表示基台23からの抜け止めがな
されている。また、環状リブ23cの先端面と押さえ板
24との間で、操作軸26の外鍔26aと距離調節ボリ
ウムVRとが挟持されることによって、操作軸26と距
離調節ボリウムVRとの結合状態が保たれている。外鍔
26aの外周面の一所には係止突片26bが突設され、
操作表示基台23に形成された案内溝(図示せず)の範
囲内で係止突片26aが移動することによって、操作軸
26の回動範囲が規制される。操作軸26の中心線方向
の中間部には、Oリング27が嵌着される保持溝26c
が形成され、Oリング27が環状リブ23cの内周面に
弾接することによって操作軸26の滑り止めがなされて
いる。
【0023】ところで、モード切換スイッチSWは、円
柱状に形成され操作表示基台23に対して回動自在な操
作軸31と、操作軸31の下部に係合して操作軸31の
回動に伴って回動する可動板32と、可動板32に設け
た接点rに接触可能となるように回路基板25に形成さ
れたスイッチ用の導電パターン(図示せず)とにより構
成されている。可動板32は、図3および図4に示すよ
うに、一対の接点rが下面に突設された接触片32b
と、操作軸31に係合する係合片32aとを重複させて
一端縁で連続一体に結合した形状に板ばねによって形成
されている。係合片32aには鍵孔状に形成された非円
形の係合孔32cが穿孔されている。操作軸31は上部
の大径部31aと中間部の中径部31bと下部の小径部
31cとを中心線方向に連続一体に結合した形状に形成
されている。
【0024】大径部31aは、操作表示基台23のフラ
ンジ片23aに穿孔された透孔23dを通して一部が外
部に突出する。大径部31aの周面には係止突片31d
が突設され、操作表示基台23に形成された案内溝(図
示せず)の範囲内で係止突片31dが移動することによ
って、操作軸31の回動範囲が規制される。また、大径
部31aの周面にはOリング33が嵌着される保持溝3
1fが形成され、Oリング33が透孔23dの内周面に
弾接することによって操作軸31の滑り止めがなされて
いる。中径部31bにおける大径部31aとの結合部位
の周面には可動板32の係合孔32cに係合する係合突
片31eが突設される。操作軸31の小径部31cは、
押さえ板24に穿孔された軸受孔24a(図5参照)に
挿入され、操作表示基台23の透孔23dと押さえ板2
4の軸受孔24aとによって操作軸31が軸支されるの
である。
【0025】モード切換スイッチSWは上述のように構
成されているから、操作軸31を回動させれば可動板3
2が回動し、回路基板25に形成した導電パターンに対
して両接点rが離接する。すなわち、両接点rに対応す
るように離れた2つの導電パターンを形成しておくこと
により、両導電パターンに各接点rが接触するときには
可動板32を介して両導電パターンの間が短絡されてモ
ード切換スイッチSWがオンになり、一方の接点rが導
電パターンから離れるとモード切換スイッチSWがオフ
になるのである。このような構成のモード切換スイッチ
SWは、従来構成に比較すれば、筐体が不要になってい
る点、および接点rを設けた接触片32aと操作軸31
からの回転力を伝達する係合片32bとを一体に備える
可動板32を設けている点で、従来構成よりも小型化が
可能になっているのであって、モード切換スイッチSW
が小型化された結果、ケース20も小型化が可能になる
のである。
【0026】上述のように、距離調節ボリウムVR、動
作表示灯L1 、余裕表示灯L2 、モード切換スイッチS
Wを備えた表示操作基台23には、フック23eが突設
されてケース20にフック23eが係合することによっ
て、表示操作基台23がケース20に固定されるように
なっている。また、表示操作基台23の外周面にはOリ
ング28が嵌着され、このOリング28によってケース
20と表示操作基台23との間がシールされる。さら
に、表示操作基台23のフランジ片23aには、操作軸
26,31、透光窓W1 ,W2 にそれぞれ対応した貫通
孔を備えてケース20の外側面と面一になる銘板29が
取り付けられる。ケース20からは、外部から給電を行
うとともに、オン/オフ選択部10から出力されたオン
信号やオフ信号を外部に取り出すためのケーブル15が
引き出されている。
【0027】(実施例2)実施例1では、モード切換ス
イッチSWによって、異常信号の発生時にオン信号とオ
フ信号とのどちらを出力するかを選択するようにしてい
たが、本実施例では、オン/オフ選択部10では異常信
号に対してオン信号を出力するようにし、オン/オフ選
択部への異常信号の入力条件を増幅回路6a,6bの出
力値が過剰であるときとするか不足であるときとするか
をモード切換スイッチSWによって選択する例を示す。
すなわち、本実施例ではオン/オフ設定部11は設けら
れていない。
【0028】このような動作を実現するためには、基準
値発生部9からの基準値に対して増幅回路6a,6bの
出力値が大きい場合にコンパレータ8a,8bが異常信
号を出力する状態と、小さい場合に異常信号を出力する
状態とを選択するようにすればよい。また、このとき基
準値も同時に変更する。たとえば、物体3の反射率が大
きく増幅回路6a,6bが飽和するようなときに異常信
号が出力されるようにしようとすれば、増幅回路6a,
6bが飽和時の出力値よりもやや小さい基準値を設定
し、基準値よりも増幅回路6a,6bの出力値が大きく
なると異常信号を出力するように接続すればよい。ま
た、物体3までの距離が大きい場合や物体3の反射率が
小さく増幅回路6a,6bの出力が雑音と識別できない
ようなときに異常信号が出力されるようにしようとすれ
ば、増幅回路6a,6bの出力値の下限値よりやや大き
い基準値を設定し、基準値よりも増幅回路6a,6bの
出力値が小さくなると異常信号を出力するように接続す
ればよい。
【0029】本実施例では、上述したような基準値の切
換および接続関係の切換をモード切換スイッチSWの操
作によって行うから、検知対象となる物体3が比較的高
い反射率を有する場合や、物体3までの距離が比較的遠
い場合などの使用条件に合わせて、測定不能時の出力を
安全側とするように選択することができるのであって使
い勝手がよいのである。他の構成は実施例1と同様であ
るから説明を省略する。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明は、モード切換スイッチ
の操作軸の一部をケースの外殻に挿通して操作軸をケー
スに対して回動自在に取り付け、操作軸におけるケース
内の一部には断面非円形の係合部を形成し、この係合部
に係合する非円形の係合孔を有し操作軸とともに回転す
る可動板に接点を設け、スイッチ用の導電パターンを形
成した回路基板に接点を摺接させているので、モード切
換スイッチとして筐体を備えたスイッチが不要になると
いう利点がある。しかも、可動板は、操作軸の回転力を
伝達する係合片と、接点を備える接触片とを一側縁で一
体に結合した形状の板ばねによって形成されているの
で、接触片のばね力によって回路基板の導電パターンに
対する接点の接触圧を確保することができ、しかも同じ
可動板に操作軸との結合部を設けたことによって部品点
数が少なく小型になるとともに安価に提供できるという
効果がある。このように、モード切換スイッチが小型に
なる結果、ケースも小型化することができるという利点
を有する。
【0031】請求項2の発明は、増幅回路の出力値が過
剰であるときにレベル判定部から異常信号が出力される
ようにし、異常信号に対してオン信号を出力するかオフ
信号を出力するかをモード切換スイッチによって選択す
るので、物体の反射率が大きく増幅回路が飽和するよう
な状況のときには、系の安全側になるようにオン信号ま
たはオフ信号を固定的に出力することができるという利
点がある。
【0032】請求項3の発明は、異常信号に対してはオ
ン信号を出力するようにし、オン/オフ選択部への異常
信号の入力条件を増幅回路の出力値が過剰であるときと
するか不足であるときとするかをモード切換スイッチに
よって選択するので、物体の反射率が大きく増幅回路が
飽和する状況と、物体の反射率が小さく増幅回路の出力
が雑音と識別できない状況とのどちらの異常のときに系
を安全側に保つようにするのかを選択することができる
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示し、(a)は平面図、(b)は断面
図である。
【図2】実施例の外観を示す斜視図である。
【図3】実施例に用いるモード切換スイッチの分解側面
図である。
【図4】実施例に用いる可動板を示す平面図である。
【図5】実施例に用いる押さえ板を示す平面図である。
【図6】本発明に係る測距式光電センサを示し、(a)
は光学系を示す概略構成図、(b)は回路部を示すブロ
ック図である。
【図7】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 投光素子 2 位置検出素子 3 物体 6a増幅回路 6b増幅回路 7 信号処理部 8a コンパレータ 8b コンパレータ 9 基準値発生部 10 オン/オフ選択部 11 オン/オフ設定部 20 ケース 25 回路基板 31 操作軸 32 可動板 32a 係合片 32b 接触片 32c 係合孔 SW モード切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の表面に点状の光パターンである投
    光スポットを照射する投光素子と、投光素子から照射さ
    れた光の物体表面での反射光を受光光学系を通して収束
    させて投光スポットの像として形成された受光スポット
    の位置に対応して出力値の比率が決まる一対の出力信号
    が得られる位置検出素子と、位置検出素子の各出力信号
    をそれぞれ増幅する一対の増幅回路と、両増幅回路の出
    力値の比率と既定の基準値との大小関係に基づいてオン
    信号とオフ信号とを択一的に出力する信号処理部と、各
    増幅回路の出力値と既定値との大小関係に基づいて受光
    光量の過不足を示す異常信号を出力するレベル判定部
    と、レベル判定部より異常信号が出力されていなければ
    信号処理部の出力を通過させ異常信号が出力されると既
    定条件に従ってオン信号とオフ信号との一方を出力する
    オン/オフ選択部と、レベル判定部で発生する異常信号
    とオン/オフ選択部から出力されるオン信号およびオフ
    信号との対応関係を設定するモード切換スイッチとを備
    え、モード切換スイッチは、ケースの外殻に一部が挿通
    されケースに対して回動自在に保持された操作軸と、操
    作軸が挿通されているケースの外殻に対向してケース内
    に配設されスイッチ用の導電パターンが形成された回路
    基板と、回路基板に形成されたスイッチ用の導電パター
    ンに摺接する接点を有する可動板とを備え、可動板は、
    ケース内で操作軸の一部に形成された断面非円形の係合
    部が嵌入される係合孔を備えて操作軸とともに回転する
    係合片と接点を備える接触片とを一側縁で一体に結合し
    た形状に板ばねにより形成されて成ることを特徴とする
    測距式光電センサ。
  2. 【請求項2】 レベル判定部は各増幅回路の出力値の少
    なくとも一方が過剰であるときに異常信号を出力し、モ
    ード切換スイッチは異常信号が出力されたときにオン/
    オフ選択部からオン信号とオフ信号とのどちらを出力さ
    せるかを選択することを特徴とする請求項1記載の測距
    式光電センサ。
  3. 【請求項3】 オン/オフ選択部は異常信号の発生時に
    オン信号を出力し、モード切換スイッチは各増幅回路の
    出力値の少なくとも一方が過剰であるときと不足である
    ときとのどちらで異常信号をオン/オフ選択部に入力す
    るかを選択することを特徴とする請求項1記載の測距式
    光電センサ。
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