JP4123115B2 - 人体検知装置 - Google Patents

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本発明は、人体から放射される赤外線により検知エリア内における人体の存否を検知する人体検知装置に関するものである。
従来、人体から放射される赤外線により検知エリア内における人体の存否を検知する人体検知装置が種々提供されている。この種の人体検知装置では、人体以外の物を人体と誤検知することがないように種々の対策が採られており、その一つとしてセンサの複合化がある。センサの複合化には、独立した複数の赤外線検出素子(例えば、焦電素子)を同一パッケージ内に収納してなるツイン型の赤外線センサ並びに各素子に赤外線を集光する光学系からなるセンサブロックを用いる構成(例えば、特許文献1参照)や、赤外線以外の検出手段(例えば、超音波など)を用いて補完する構成などが一般的である。また、センサの複合化以外の対策として、光学系によって形成される複数の検知ビーム毎に得られる検出信号を信号処理することで誤検知を防止することも行われている。
特許文献1に開示されているものは、水平方向に並置された2個の焦電素子の出力を直列又は並列に接続して両者の差動出力を取り出すようにしたツイン型センサを上下二段に配置してなるデュアルツイン型センサと、一つの集光ミラーとで構成されるセンサブロックを備え、集光ミラーにより合計4個の焦電素子にそれぞれ集光される4本の検知ビームを有し、ツイン型センサ間の距離を変えることで一方のツイン型センサに対する検知ビームと他方のツイン型センサに対する検知ビームのなす角度を変更するようにしている。
特開平10−213673号公報
ところで、独立した複数の検知エリア(検知ビーム)を持つことで誤検知を防止する構成においては、検出対象までの距離において検知エリア(検知ビーム)の幅を最適に設定し、且つ独立した複数の検知エリア(検知ビーム)をそれぞれ最適な位置に配置する必要がある。しかしながら、特許文献1に開示されている上記従来例では個々のツイン型センサにおける焦電素子の配置が固定されているため、検知エリア(検知ビーム)の幅と検知エリア(検知ビーム)間の間隔をそれぞれ個別に設定することができず、簡単な構成で誤検知防止に最適な検知エリア(検知ビーム)を構成することが非常に困難であった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、簡単な構成でありながら誤検知防止に優れた人体検知装置を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、人体より放射される赤外線を検出する赤外線検出素子、並びに赤外線検出素子に赤外線を集光する反射鏡からなる複数のセンサブロックと、各センサブロック毎に赤外線検出素子の出力を信号処理してしきい値と比較し、それぞれのセンサブロックの赤外線検出素子の出力がしきい値を超えている場合に検知エリアに人体が存在すると判断する信号処理部と、複数のセンサブロックと信号処理部を収納して造営面に配設される器体とを備え、複数のセンサブロックは、器体に対する反射鏡の反射面の角度を互いに異ならせる形で器体に収納されるとともに、複数の反射面を有し各反射面で集光される検知ビームが鉛直方向に並ぶように形成された反射鏡を具備し、一のセンサブロックの検知ビームが鉛直方向並びに水平方向において隣接する他のセンサブロックの検知ビームと隣り合い、且つ当該隣り合う検知ビームが人体の移動方向に沿って互いにずらしてあることを特徴とする。
この発明によれば、反射鏡の反射面の大きさや角度に応じて複数のセンサブロックの検知エリア幅と検知エリア間の間隔を個別に設定することが可能であり、複数の赤外線検出素子と一つの反射鏡からなる従来例に比較して簡単な構成でありながら誤検知防止に優れ、しかも、ノイズや振動による人体存否の誤検知を抑制しつつ検知精度の向上が図れる人体検知装置が提供できる。さらに、少なくとも水平方向に隣り合う2つの検知ビームはそれぞれ別のセンサブロックの検知ビームであり、何れかのセンサブロックの検知ビームが細くなるなどして検知し難くなったとしても、鉛直方向においては必ず同じ条件で人体が複数の検知ビームを通過し得るから、水平方向に隣り合う2つの検知ビームが同一のセンサブロックの検知ビームである場合に比較して検出感度のばらつきが抑えられて確実に人体が検出できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、複数のセンサブロックは、それぞれの反射鏡の反射面の形状や寸法が互いに異なることを特徴とする。
この発明によれば、検知エリアへの対応の自由度が高くなる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、複数のセンサブロックは、それぞれの反射鏡を互いに水平方向に並べて一体に形成されたことを特徴とする。
この発明によれば、反射鏡が一体に形成されることで部品点数の削減によるコストダウンが図れる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、一体に形成された反射鏡を器体に対して傾動させる傾動手段を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、施工後に反射鏡を傾動させて検知エリアを調整することが可能であり、しかも、複数のセンサブロックの反射鏡が一体に形成されているため、個々のセンサブロック毎に検知エリアを調整する手間を省くことができるとともに、検知ビームの相対的な位置関係が変化しないから調整の精度が高くなる。
本発明によれば、反射鏡の反射面の大きさや角度に応じて複数のセンサブロックの検知エリア幅と検知エリア間の間隔を個別に設定することが可能であり、複数の赤外線検出素子と一つの反射鏡からなる従来例に比較して簡単な構成でありながら誤検知防止に優れ、さらに、少なくとも水平方向に隣り合う2つの検知ビームはそれぞれ別のセンサブロックの検知ビームであり、何れかのセンサブロックの検知ビームが細くなるなどして検知し難くなったとしても、鉛直方向においては必ず同じ条件で人体が複数の検知ビームを通過し得るから、水平方向に隣り合う2つの検知ビームが同一のセンサブロックの検知ビームである場合に比較して検出感度のばらつきが抑えられて確実に人体が検出できる人体検知装置が提供できるという効果がある。
図4に本実施形態の回路ブロックを示す。2つのセンサブロック1A,1Bは焦電型の赤外線検出素子2A,2Bと反射鏡3A,3Bで構成され、各赤外線検出素子2A,2Bの出力が各々増幅器30A,30Bで増幅されてマイコンからなる信号処理部4に入力される。信号処理部4では、赤外線検出素子2A,2Bの出力レベルをしきい値と比較し、しきい値を超えていれば検知エリア内に人体が存在すると判断してリレー駆動回路5に制御信号を出力するとともに表示灯6を点灯させる。リレー駆動回路5は信号処理部4より制御信号を受け取ると、リレー7を駆動して切換接点を常閉側から常開側に切り換えることで外部に人体検知信号を出力する。リレー7の共通接点、常開接点及び常閉接点にはそれぞれ共通端子T1、常開端子T2、常閉端子T3が接続されており、共通端子T1と常開端子T2がリレー7を介して短絡されることで外部の機器に対して人体検知信号が出力される。表示灯6は発光ダイオード等からなり、人体検知信号が出力される際に点灯して動作表示を行うものである。また、赤外線検出素子2A,2Bや信号処理部4等の動作電源は、電源端子T4,T5に接続される商用交流電源の交流電圧をダイオードブリッジからなる全波整流器8で整流し、スイッチングレギュレータからなる定電圧回路9で所定の定電圧に変換して供給される。尚、図4における10は設定切換用のスイッチ等を有する操作部であって、信号処理部4は操作部10におけるスイッチ等の操作状態に応じて各種の設定を切り換えている。
一方、本実施形態は図1〜図3の分解図に示すような構造を有している。器体は、合成樹脂材料により前面が開口する扁平な有底円筒形に形成されて天井面などの造営面に取り付けられる取付ケース11と、取付ケース11の内側に固定される円環状のベース12と、ベース12に固定されて取付ケース11の前面開口を塞ぐボディ13と、赤外線を透過する合成樹脂材料により半球状に形成されてボディ13の前面に被着されるカバー14とで構成され、ボディ13とカバー14に囲まれた内部空間にセンサブロック1A,1Bとプリント配線板15が収納される。取付ケース11の底面中央には円形の引き込み孔11aが設けられ、この引き込み孔11aを通して各端子T1〜T5に接続される電線が器体の内部に引き込まれる。引き込み孔11aの周縁には先端に外向きに突出する爪11cが設けられた4つの突片11bが間隔を空けて突設されている。また、取付ケース11の底面には引き込み孔11aを囲むように4つのだるま孔11dが同一円周上に等間隔で並ぶように形成されており、これらのだるま孔11dに前方から挿通した取付ねじ(図示せず)を造営面に固定することで取付ケース11が造営面に取り付けられる。また、突片11bがベース12の中央に設けられた挿通孔12aに挿通され、挿通孔12aの周縁に突片11b先端の爪11cが係止して取付ケース11にベース12が取り付けられる。
ベース12には、各端子T1〜T5が設けられた端子台16と、端子台16の各端子T1〜T5に接続されたソケット17aとを実装した基板17が前面側に取り付けられており、取付ケース11の引き込み孔11aを通して引き込まれた電線が挿通孔12aに挿通されて端子台16の各端子T1〜T5に接続されるのである。また、ベース12には前後に貫通する矩形の係合孔12bが設けられるとともに、挿通孔12aを挟んで係合孔12bと反対側の端部にはロック体18が設けてある。このロック体18は、先端に爪18aが突設された係止片18bと、係止片18bの後端に連結する操作片18cとが一体となって略へ字状に形成され、係止片18bと操作片18cとの連結部位の両端面に設けられた軸(図示せず)を支点とし、爪18aが挿通孔12aと向き合うようにして回動自在にベース12に取り付けられている。また、ロック体18は、ねじりコイルばねからなる復帰ばね19により爪18aが挿通孔12aに近付く回動向きに弾性付勢されている。
ボディ13は、全体が円盤状をした合成樹脂成型品からなり、断面形状がコ字型のリング状をした周壁13bが円形の底板13aの周縁に全周に亘って形成されている。底板13aの背面側には、外向きに突出する爪20aが先端に設けられた組立片20が後方へ突設されている(図1及び図3参照)。また底板13aの一端部には、端子台16を逃がすために前方へ突出した突台部13cが設けられ、突台部13cの先端には端子台16の前面を露出する露出窓13dが開口している。
さらに、ボディ3前面の略中央部には、センサブロック1A,1Bが傾動(回動)自在に軸支される一対の支持片21が突設されている。この支持片21の先端部分には軸受け孔21aが貫設されており、後述するようにセンサブロック1A,1Bの回転軸3dが軸受け孔21aに挿入されることでセンサブロック1A,1Bが一対の支持片21に回動自在に軸支される。また、組立片20と反対側の端部における周壁13bの内周面には、図3に示すようにロック体18の係止片18b先端に設けられた爪18aが進退自在に係合する係合孔22が貫設されている。すなわち、組立片20をベース12の係合孔12bに挿通して係合孔12bの周縁に爪20aを係合させるとともに、ロック体18の係止片18bを周壁13b内に挿入し係止片18b先端の爪18aを周壁13bの係合孔22に係合することでボディ3がベース12に取り付けられる。ここで、周壁13b前面のロック体18と対向する部位に矩形の操作孔13eが貫設され、ボディ13がベース12に取り付けられた状態で先端部が操作孔13eを通して外部に露出し、後端部がロック体18の操作片18cに当接した操作釦23が周壁13bの内部に配設される。この操作釦23は、短冊状の合成樹脂成型品からなり、先端部近傍には操作孔13eの周縁に当接して抜け止めするための外鍔23aが設けられている。而して、操作釦23がボディ13に対して前後方向(図3における上下方向)に移動自在に配設されており、操作孔13eから突出する操作釦23の先端部を押操作すると、操作釦23の後端部でロック体18の操作片18cが押されて復帰ばね19のばね力に抗してロック体18を回動させ、係止片18bの爪18aと周壁13bの係合孔22との係合を解除し、ボディ13をベース12から取り外すことができるようにしてある。
また、周壁13bの底板13aに臨む周面には、図2に示すように前端が開口する縦溝25aと、縦溝25aの後端から周壁13bの周方向に沿って連続する横溝25bとからなる取付溝25が等間隔に複数設けられている。一方、半球状のカバー14の開口端側の外周面には複数の突起(図示せず)が突設されており、これらの突起を縦溝25aに挿入するようにしてカバー14をボディ13の前面側に被着し、カバー14を回動して突起を縦溝25aから横溝25bへ進入させることで突起が取付溝25に抜け止めされてカバー14をボディ13に取り付けることができる。また、取付時と逆向きにカバー14を回動させて突起を横溝25bから縦溝25aへ移動させれば、取付溝25による突起の抜け止めが解除されてカバー14をボディ13から取り外すことができる。
ボディ13とカバー14の間に収納されるプリント配線板15は、略C字状に形成され、図4に示した信号処理部4、リレー駆動回路5、表示灯6、リレー7、全波整流器8、定電圧回路9、並びにジャック26がボディ13の底板13aに対向する面に実装されている。そして、基板17に実装されたプラグ17aとジャック26を、ボディ13の底板13aに開口する窓孔(図示せず)を通して接続することにより、プリント配線板15の機械的な固定と、各回路と端子T1〜T5の電気的な接続とが図られる。
また、2つのセンサブロック1A,1Bはプリント配線板15とともにボディ13とカバー14の間に収納される。ここで本実施形態では、各ブロック1A,1Bの反射鏡3A,3Bが、図5に示すように略平行に配置された平板状の3つの側壁3aと、側壁3aの一端部において互いに対向する側壁3a間に設けられるミラー部3bとが合成樹脂成型品として水平方向に一体に形成されて構成してある。また、両端の側壁3aの他端部には、赤外線検出素子2A,2Bが実装された矩形板状のセンサ基板27の端部が差し込まれる差込孔3cが貫設されている。さらに、これら両端の側壁3aの外側面には回転軸3dがそれぞれ突設されており、これら2つの回転軸3dがボディ13の底板13aから前方へ突設されている一対の支持片21の軸受け孔21aに挿入されることで反射鏡3A,3B、すなわちセンサブロック1A,1Bがボディ13に回動自在に軸支されるのである。
本実施形態における赤外線検出素子2A,2Bは、円筒形の金属パッケージ内に互いに極性が異なる2つの受光部が収納され、これらの受光部に対向する金属パッケージの軸方向の端面に赤外線の入射窓(図示せず)が設けられてなり、軸方向の他端面から突出する端子(図示せず)がセンサ基板27に半田付けされてセンサ基板27に実装されている。但し、本出願人は増幅器および受光部の出力レベルをしきい値と比較する比較器を集積化して受光部とともに金属パッケージ内に収納して構成される小型の赤外線センサを既に実用化しており、本実施形態の赤外線検出素子2A,2Bとして上記赤外線センサを用いても構わない。
センサ基板27が反射鏡3A,3Bの端部に取り付けられた状態では、図1に示すように赤外線検出素子2Aの入射窓が反射鏡3Aのミラー部3bと対向し、赤外線検出素子2Bの入射窓が反射鏡3Bのミラー部3bと対向する。ミラー部3bは、互いに焦点が異なる多数のミラー面を有し、それら多数のミラー面の形状、寸法、配置に応じて、後述するような種々の検知ビーム(検知エリア)を形成することができる。
ここで、各反射鏡3A,3Bのミラー部3bは、図5(b)に示すように側壁3aと平行な中心軸に対して対称に複数のミラー面が形成されており、これらのミラー面で集光される検知ビームBM1,BM2は、図6に示すように鉛直方向に対する角度が0〜90度の範囲内で互いに異なり、且つ鉛直方向及び水平方向において互いに重ならない。尚、図6(a)は鉛直方向から見た反射鏡3Aの検知ビームBM1と反射鏡3Bの検知ビームBM2をそれぞれ示し、同図(b)は水平方向から見た各検知ビームBM1,BM2を示している。そして、2つの反射鏡3A,3Bは器体に対するミラー部3bのミラー面の角度が互いに鉛直方向に異ならせてあって、一方の反射鏡3Aの検知ビームBM1と他方の反射鏡3Bの検知ビームBM2とは鉛直方向において互い違いに並んでいる。
而して、本実施形態における赤外線検出素子2A,2Bは焦電型であるから、人体から放射される赤外線により検知ビームBM1,BM2の強度が変化した場合に出力が得られ、その出力を信号処理部4で信号処理してしきい値と比較し、しきい値を超えている場合に人体が存在すると判断して、その判断結果をリレー7を通じて外部に出力する。ここで、本実施形態では器体に対する反射鏡3A,3Bの反射面(ミラー部3bのミラー面)の角度が互いに鉛直方向に異なる2つのセンサブロック1A,1Bを備えており、検知ビームBM1,BM2の幅や検知ビームBM1,BM2間の間隔を、各反射鏡3A,3Bの反射面の形状や寸法等に応じて個別に設定することが可能であり、複数の赤外線検出素子と一つの反射鏡からなる従来例に比較して簡単な構成でありながら誤検知防止に優れた人体検知装置が提供できるものである。
また、2つのセンサブロック1A,1Bの反射鏡3A,3Bを水平方向に並べて一体に形成したことにより、部品点数の削減によるコストダウンが図れるとともに鉛直方向に並べる場合に比較して小型化も図れるという利点もある。すなわち、赤外線検出素子2A,2Bが縦長の形状であるから、これらが縦方向(鉛直方向)に並ぶように反射鏡3A,3Bを鉛直方向に並べた場合に比較して横方向(水平方向)に並べた方が小型になり、しかも、鉛直方向に並べる場合には検知ビームBM1,BM2が重ならないように赤外線検出素子2A,2Bを前後方向に段違いに配置する必要があるから、この点でも水平方向に並べる方が小型化が図れるものである。
さらに、一体に形成された反射鏡3A,3Bを器体に対して傾動(回動)させるようにしているから、施工後に反射鏡3A,3Bを回動させて検知エリアを調整することが可能であり、しかも、2つのセンサブロック1A,1Bの反射鏡3A,3Bが一体に形成されているため、個々のセンサブロック1A,1B毎に検知エリアを調整する手間を省くことができるとともに、検知ビームBM1,BM2の相対的な位置関係が変化しないから調整の精度が高くなるという利点もある。尚、2つのセンサブロック1A,1Bを鉛直方向に並べた場合には互いのブロックの検知ビームBM1,BM2を遮らないようにするために傾動手段の構造が複雑にならざるを得ないが、本実施形態ではこれらを水平に並べているから、比較的に簡単な構造でセンサブロック1A,1Bを回動させることが可能である。
ところで、人体検知の精度を高めるため、2つのセンサブロック1A,1Bの出力が双方ともしきい値を超えたとき、すなわち、2つのセンサブロック1A,1Bによる人体検知の論理積により信号処理部4で人体が存在すると判断する場合がある。このとき、ノイズや振動による誤検知を防止する目的で、所定時間内における2つのセンサブロック1A,1Bによる人体検知の論理積処理を無効とすることが行われている。一方、図7に示すように2つのセンサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2が人体の移動方向(図7(b)の矢印イ参照)に並んでいる場合にその方向に人体が移動したときには、2つのセンサブロック1A,1Bでほとんど同時に出力レベルがしきい値を超えるから、上述の処理では人体検知の論理積が無効とされて検知されてなくなってしまう虞がある。
そこで、本実施形態では、上述のような不具合の発生を抑制するために、図8に示すように2つのセンサブロック1A,1Bが反射鏡3A,3Bで集光される検知ビームBM1,BM2が人体の移動方向(図8(b)の矢印イ参照)に沿って互いにずらしてある。具体的には、図5(b)に示すように2つの反射鏡3A,3Bのミラー部3bを、赤外線検出素子2A,2Bの入射窓の法線方向と直交する方向へ相対的にずらして一体に形成している。ここで、2つのミラー部3bをずらす量は、例えば人体の移動速度を最大2.0[m/s]、論理積処理を無効とする所定時間を100[ms]とした場合であれば、ミラー部3bから検出対象距離だけ離れた位置において2つの検知ビームBM1,BM2が100[ms]×2.0[m/s]=0.2[m]以上ずれるだけの量とすればよい。このようにしてミラー部3bをずらしたときの検知ビームBM1,BM2を図9に示している。
而して、2つのセンサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2を人体の移動方向に沿ってずらすことにより、ノイズや振動による誤検知を防止しつつ人体検知の精度を高めることができる。
尚、検知ビームBM1,BM2の形状、すなわち、検知エリアは反射鏡3A,3Bのミラー部3bの形状等によって決まるものであり、例えば、図10に示すようなミラー部3bにおいては図11に示すように近距離と遠距離を含む扇形となり、図12に示すようなミラー部3bにおいては図13に示すように直下を中心とする矩形となり、図14に示すようなミラー部3bにおいては図15に示すように近距離から遠距離までを含むカーテン状となる。そして、これら何れの検知エリアを有する反射鏡3A,3Bを用いる場合でも、本実施形態が同様の作用効果を奏することはいうまでもない。尚、図10に示すようなミラー部3bによれば、図11に示すように異なる形状の検知ビーム(検知エリア)BM1,BM2が形成されて近距離と遠距離を同時に検知することが可能であり、検知エリアへの対応の自由度が高くなるという利点がある。
ところで、図16(a)に示すように各センサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2が鉛直方向には他のセンサブロック1B,1Aの検知ビームBM2,BM1と隣り合い、水平方向には同じセンサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2同士が隣り合うように形成されているが、任意の検知距離において例えば一方の検知ビームBM1が細くなって(検知エリアが狭くなって)検知し難くなることがある。つまり、水平方向に並ぶ検知ビームBM1が一律に細くなってしまうと、2つの検知ビームBM1,BM2を同一条件で通過することが困難になって検出感度にばらつきが生じてしまう。そのため、図16(b)に示すように一方のセンサブロック1Aの検知ビームBM1が鉛直方向に並び且つ水平方向において隣接する他のセンサブロック1Bの検知ビームBM2と隣り合うように形成することが望ましい。このようにすれば、少なくとも水平方向に隣り合う2つの検知ビームBM1,BM2はそれぞれ別のセンサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2であり、何れかのセンサブロック1A,1Bの検知ビームBM1,BM2が細くなるなどして検知し難くなったとしても、鉛直方向においては必ず同じ条件で人体が複数の検知ビームBM1,BM2を通過し得るから、水平方向に隣り合う2つの検知ビームBM1,BM2が同一のセンサブロックの検知ビームである場合に比較して検出感度のばらつきが抑えられて確実に人体が検出できるという利点がある。
実施形態を示し、取付ベース側から見た分解斜視図である。 同上を示し、カバー側から見た分解斜視図である。 同上の分解断面図である。 同上の回路部ロック図である。 同上における反射鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同上の検知ビームを示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同上の説明図である。 同上の説明図である。 同上の検知ビームの説明図である。 同上における他の構造の反射鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同上の検知ビームを示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同上におけるさらに他の構造の反射鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同上の検知ビームを示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同上における別の構造の反射鏡を示し、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 同上の検知ビームを示し、(a)は上面図、(b)は側面図である。 同上の検知ビームの説明図である。
符号の説明
1A,1B センサブロック
2A,2B 赤外線検出素子
3A,3B 反射鏡
4 信号処理部
11 取付ケース
13 ボディ
14 カバー

Claims (4)

  1. 人体より放射される赤外線を検出する赤外線検出素子、並びに赤外線検出素子に赤外線を集光する反射鏡からなる複数のセンサブロックと、各センサブロック毎に赤外線検出素子の出力を信号処理してしきい値と比較し、それぞれのセンサブロックの赤外線検出素子の出力がしきい値を超えている場合に検知エリアに人体が存在すると判断する信号処理部と、複数のセンサブロックと信号処理部を収納して造営面に配設される器体とを備え、複数のセンサブロックは、器体に対する反射鏡の反射面の角度を互いに異ならせる形で器体に収納されるとともに、複数の反射面を有し各反射面で集光される検知ビームが鉛直方向に並ぶように形成された反射鏡を具備し、一のセンサブロックの検知ビームが鉛直方向並びに水平方向において隣接する他のセンサブロックの検知ビームと隣り合い、且つ当該隣り合う検知ビームが人体の移動方向に沿って互いにずらしてあることを特徴とする人体検知装置。
  2. 複数のセンサブロックは、それぞれの反射鏡の反射面の形状や寸法が互いに異なることを特徴とする請求項1記載の人体検知装置。
  3. 複数のセンサブロックは、それぞれの反射鏡を互いに水平方向に並べて一体に形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の人体検知装置。
  4. 一体に形成された反射鏡を器体に対して傾動させる傾動手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の人体検知装置
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