JP3960856B2 - 光センサを利用した表示部の照明光制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯機器の表示部を照明する照明光制御装置に関し、特に本発明は光センサにより外光の光量を検出し、照明光を正確にかつ効果的に制御することができる表示部の照明光制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話等の携帯機器の低消費電力化の必然性から近年、光センサを用いて外光の光量を測定し、発光ダイオード等の発光部からのバックライト(あるいはフロントライト)を、外光が明るいときにはOFFに、外光暗いときにはONになるように、ON/OFF制御する事が行われる。
図12に携帯電話における光センサの取り付け位置の一例を示す。従来においては、同図に示すようにLCD表示面1の上側に光センサ受光穴2を設け、外光を上記受光穴2を介して、その内部に設けられた光センサ3で受光していた。
光センサ3で検出された外光量は、図示しない制御部に送られ、制御部は外光量に応じて、LCD表示部1の下側に設けられたLEDライト4等の発光部の点灯を制御する。LEDライト4の光は、導光板5を介して、LCD表示面1に導かれ、表示面を照明する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、上記のように、LCD表示面1の上側に設けられた光センサ受光穴102を介して外光を受光し、LEDライトからの照明光をON/OFFを制御していた。
上記照明光は上記表示面1を照明するためのものであり、本来は、LCD表示面1における外光量によりLEDライトのON/OFFを制御することが望ましい。しかし、従来は上記のように光センサ受光穴2を介して外光を受光していたので、LCD表示面における外光量を正しく検出することができず、LEDライトを適切に制御することができなかった。
また、従来においては、光センサ受光穴を介して外光を受光しており、光センサに入射する光量が少ないため受光感度が低く、外光量を精度よく検出することができなかった。
本発明は上記事情の鑑みなされたものであって、本発明は、表示面全面で受光した光を光センサに導くことにより、外光の検出感度・精度を向上させ、表示面を照明する照明光を効果的にかつ精度よく制御することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明においては、図1に示すように、光センサ3とLEDライト4等の発光部を導光板5の横に配置し、表示面1を光センサ3の受光面としても利用し、表示面1で受光した光を導光板5により光センサ3に導き、外光量を検出する。
上記外光の検出は、時分割で行われ、所定のタイミングで表示期間から光量検出期間に切り換え、該検出期間に光センサ3の出力を取り込んで、外光量を求め、外光量に応じて上記発光部を制御し、表示面の照明光を制御する。
上記のように、光センサ3が導光板5の横に発光部と並べられて配置されているので、導光板の特性を逆に利用し効率よく、しかも、本来測定したい表示面全面の光量を測定することができる。また、表示面全面に入射する光を光センサに取り込むことができるので、受光感度を従来より高くすることができ、精度よく照明光を制御することができる。
また、上記検出期間に表示部の表示を全白に切り換えれば、光センサの出力を補正処理することなく、そのまま利用して照明光を制御することができる。
また、上記検出期間に光センサにより検出された光量を、上記表示期間におけるRGB各色の点灯情報と、上記光センサの分光感度特性に基づき補正して、外光量を求めることにより、上記検出期間にも表示を継続することができ、表示品質に影響を与えることがない。
さらに、上記検出期間に、表示部の表示を白色からグレーに、あるいはグレーから白色に切り換えることにより、光センサの出力が所定の範囲内に入るように、ダイナミックレンジを切り換えることができ、幅広い入力光の測定を精度よく行うことが可能となる。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を携帯電話に適用した場合の実施例について説明する。なお、本発明は、携帯電話に限らず、PDA、ノートパソコン等、表示面を照明する必要のある各種の機器に適用することができる。
図1は本発明の実施例のLCDと導光板とバックライト光源、光センサの配置を示す概念図、図2は本発明の実施例の携帯電話の構成例を示す図であり、図2はLCD表示部のカバーを取った状態を示している。なお、ここでは、バックライト光源を用いる場合につい説明するがフロントライト光源を用いる場合には、図1において、LCDと導光板の配置が上下逆になる。
図1、図2に示すように本実施例においては、光センサ3とLEDライト4(以下ではバックライト光源4ともいう)を導光板5の横に配置し、LCD表示面1を光センサ3の受光面としても利用している。
すなわち、LCD表示面1を照明する際には、バックライト光源4からの光を導光板5を介してLCD表示面1に導き、表示面1を照明し、また、外光量の検出時には、上記LCD表示面1で受光した光を上記導光板5を介して光センサ3に導き外光量を検出する。
上記外光量の測定は、時分割処理部により行われ、例えば、上記バックライト光を一時オフにするタイミングを作り、その間に上記光センサ3で外光量を検出する。
【0006】
図3に本実施例の制御部の構成例を示す。
同図に示すように、光センサ3により検出された外光量は電流信号として出力され、検出抵抗11により電圧信号にされ、時分割処理制御部14により時分割制御されるアナログ/デジタル変換器12に送られる。アナログ/デジタル変換器12は、外光量の検出期間になると上記電圧信号をデジタル信号に変換し、CPU13a、メモリ13b等から構成される処理装置13に送る。
処理装置13は、デジタル信号に変換された光センサ3の出力により外光量を認識し、検出された外光量に応じて、バックライト光源4をオン/オフ制御する。また後述する第1、第2の実施例で説明するように、上記外光量の検出期間に、時分割処理制御部14により時分割制御されるLCDコントローラ15によりLCD表示部16を制御して、LCD表示を切り換える。
【0007】
次に、本発明の第1の実施例を説明する。なお、本実施例は、外光量の検出期間に、LCD表示部16の表示を全白表示に切り換え、その間に光センサ3により外光量を検出する実施例を示している。
図4は本実施例における前記処理装置13による処理を説明するフローチャートであり、以下、同図を参照しながら本実施例について説明する。
図4のステップS1において、表示期間であるかを調べ、表示期間であれば、ステップS2において、LCD表示部16による表示を通常表示とする。
表示期間でない場合には、光量検出期間として、外光量を検出する。すなわち、ステップS3において、LCD表示部16に表示されている表示データを退避し、ステップS4においてLCD表示を全白表示に切り換える。また、このときバックライト光がONの場合はバックライト光をオフにする。
ステップS5において、LCD表示面1で受光され導光板5を介して光センサ3で検出された外光量を、前記アナログ/デジタル変換器12を介して、CPU13aに取り込み、外光量を認識する。そして、ステップS6において、表示データを復旧させ、ステップS7で表示期間になるまで待ち、ステップS1に戻る。処理装置13は、上記検出期間に検出された外光量に応じて、前記したように、バックライト光のオン/オフを制御する。
図5に上記表示期間と検出期間の切り換えタイミング例を示す。
同図に示すように、前記した時分割制御部14は、デジタル/アナログ変換器12、LCDコントローラ16を制御して、例えば1/60sの周期で表示期間を検出期間に切り換える。そして、該検出期間に光センサ3で検出された外光量を、前記アナログ/デジタル変換器12を介して、CPU13aに取り込み、外光量に応じて、照明光のON/OFFを制御する。
本実施例においては、上記のように、LCD表示面1で受光した光を上記導光板5を介して光センサ3に導き外光量を検出しているので、外光の検出感度および検出精度を向上させ、表示面を照明する照明光を効果的にかつ精度よく制御することができる。
【0008】
上記第1の実施例では、時分割処理で行う検出期間に、LCD表示を白色表示に切り換えているが、上記白色表示は、LCDの表示品質に悪影響を及ぼす可能性がある。
以下に説明する第2の実施例は、検出期間における表示を白色表示とせずに、通常表示のままとし、その時の表示データのRGB各色の点灯情報を求め、また、光センサのRGB各色の感度特性等から表示内容の影響を受けない外光量を検出して、表示部の照明光を制御するようにしたものである。
すなわち、光センサのRGB各色の感度特性から、分光感度特性を算出し、上記RGB各色の点灯情報に分光感度特性を掛けて輝度補正係数を求め、該輝度補正係数と光センサ3により検出された外光量とを掛けて、表示内容の影響を受けない真の外光量を算出し、これにより照明光を制御する。
【0009】
上記外光量は、例えば、以下のようにして算出される。
図6に光センサのRGB各色の感度特性例を示し、図7に図6から求めた光センサのRGB各色の入力輝度−センサ感度特性例を示す。なお、図6の横軸は波長、縦軸は光センサの出力特性(相対値)を示し、図7の横軸は光センサの入射光量、縦軸は、R,G,B各色のセンサ感度特性(相対値)を示す。
図7において、例えば光センサの入射光量が100のときのセンサ感度は、R=10、G=80、B=50である。したがって、RGB各色に対する光センサの感度は、以下のようになる。
〔Rの感度〕:〔Gの感度〕:〔Bの感度〕=0.1:0.8:0.5
ここで、表示画面におけるR,G,B各色の点灯状態をそれぞれLR 、LG 、LB とし、全白表示のとき、LR =1、LG =1、LB =1とする。
以上から、全白表示の際の光センサの出力は以下のように計算される。
LR ×0.1 + LG ×0.5+LB ×0.8
=0.1+0.5+0.8=1.4
すなわち、全白のときの光センサの出力は1.4となる。
【0010】
また、LCD表示画面に表示されている表示データのRGB各色の点灯情報が以下の通りであるとする。
LR =0.5,LG =0.5,LB =1
上記点灯状態のとき、前記全白表示のときと同じ光量の光がLCD表示面に入射したとすると、LCD表示面を介して外光を受光する光センサの出力は、前記光センサのRGB各色に対する光センサの感度情報から以下のように計算される。
LR ×0.1 + LG ×0.5+LB ×0.8
=0.5 ×0.1+0.5 ×0.5+ 1×0.8=1.1
以上から、LCD表示面の点灯情報が、LR =0.5,LG =0.5,LB =1のときの輝度補正係数Kは次のようになる。
輝度補正係数K=1.4/1.1
したがって、上記LCD表示面が上記点灯状態(LR =0.5,LG =0.5,LB =1)のときLCD表示面を介して光センサにより検出された光量がLs であるとすると、外光量L0 は上記輝度補正係数Kから次のように計算される。
外光量L0 =K×Ls
以上のように、光センサのRGB各色の感度特性から、分光感度特性を算出し、RGB各色の点灯情報に分光感度特性を掛けて輝度補正係数を求め、該輝度補正係数と光センサにより検出された外光量とから外光量を求めることにより、LCD表示面を白色表示することなく、表示内容に影響を受けない外光量を検出することができる。
【0011】
図8は、本発明の第2の実施例の処理を説明するフローチャートであり、同図により、本実施例について説明する。
図8のステップS1において、表示期間であるかを調べ、表示期間であれば、ステップS2において、LCD表示部16による表示を通常表示とする。
表示期間でない場合には、光量検出期間として、外光量を検出する。すなわち、ステップS3において、LCD表示部16に表示されている表示データのRGB点灯情報を算出し、ステップS4において、光センサ3で検出された外光量を、前記アナログ/デジタル変換器12を介して、CPU13aに取り込む。また、このときバックライト光がONの場合はバックライト光をオフにする。
そして、ステップS5において、上記RGB点灯情報と、光センサの分光感度特性に基づき、前記したように輝度補正係数を算出し、ステップS6において、光センサにより検出された光量と上記輝度補正係数を掛けて、外光量を算出する。ステップS7で表示期間になるまで待ち、ステップS1に戻る。処理装置13は、上記検出期間に検出された外光量に応じて、前記したように、バックライト光のオン/オフを制御する。
本実施例においては、上記のように、検出期間における表示を白色表示とせずに、通常表示のままとし、その時の表示データのRGB各色の点灯情報を求め、また、光センサのRGB各色の感度特性等から表示内容の影響を受けない外光量を検出して、表示部の照明光を制御するようにしたので、LCDの表示品質に悪影響を及ぼすなく、外光量を検出することができる。
【0012】
ところで、上記光センサの感度は、図3に示した検出抵抗11の値を設定することにより調整することができ、例えば、光センサの入出力特性が図9に示す特性のとき、上記検出抵抗11の値を調整すれば、図10に示すように、検出感度を上げることができる。すなわち、図9内の四角で囲まれた検出回路設定Aの範囲を、図10に示すようにフルスレールで測定することができるようになる。
しかし、上記のように検出抵抗を調整し、図10に示すように光センサの感度を高くすると、光センサー出力が4.5以上となる光より大きな光が光センサに入射したとき、センサ出力が飽和し測定ができなくなる。また逆に、図9に示すように、測定範囲を広げると光センサの感度が低下する。
すなわち、光センサの感度と、光量測定のダイナミックレンジはトレードオフの関係にあり、光センサに入射する光量が大きく変わる環境下では、光センサの感度/ダイナミックレンジを環境に応じて調整し、できるだけ高い感度で、かつ広範囲の光量を測定できるようにするのが望ましい。
【0013】
上記のように、検出抵抗11の値等を調整すれば、光センサの感度およびダイナミックレンジを調整することが可能であるが、検出抵抗の値等、測定回路の設定値等は簡単に変更することはできない。
そこで、以下に説明する第3の実施例では、光量検出期間におけるLCDの表示色を、白色→グレー、あるいは、グレー→白色のように変更し、LCD表示の輝度を調整することにより、測定回路の設定を変えることなく、幅広い入力光の測定を精度良く行うことを可能としたものである。
本発明においては、前記したように、LCD表示面に入射する外光を導光板を介して光センサに入射させているので、LCD表示部の輝度を変えることにより、光センサに入射する光量を変えることができ、本実施例では、これを利用して光センサの感度およびダイナミックレンジを調整する。
前記図9は、LCD表示部の表示輝度を約1/3の30%(グレー表示)にしたときの、光センサの入出力特性を示し、前記図10はLCD表示部の表示輝度を100%(全白色表示)としたときの、光センサの入出力特性を示しており、同図に示すように、LCD表示の輝度を変えることにより、光センサの感度およびダイナミックレンジを調整することができる。
【0014】
なお、上記のようにLCD表示部の輝度を調整したときの、外光量の算出は、前記第2の実施例と同様に行うことができ、検出期間におけるLCD表示部のRGB点灯情報から補正係数を算出し、光センサにより検出した光量に上記補正係数を掛けて、外光量を求めることができる。
以下、上記本実施例における外光量の算出について説明する。
前記第2の実施例と同様、RGB各色に対する光センサの感度は以下の通りであるとする。
〔Rの感度〕:〔Gの感度〕:〔Bの感度〕=0.1:0.8:0.5
また、表示画面におけるR,G,B各色の点灯状態をそれぞれLR 、LG 、LB とし、全白表示のとき、LR =1、LG =1、LB =1とする。
以上から、全白表示の際の光センサの出力は前記したように以下通りである。
LR ×0.1 + LG ×0.5+LB ×0.8 =1.4
すなわち、全白のときの光センサの出力は1.4となる。
【0015】
また、LCD表示画面に表示されているRGB各色の点灯情報が以下の通りであるとする。なお、この場合、表示色はグレーなので、LR 、LG 、LB は等しい値となる。
LR =LG =LB =0.6
上記点灯状態のとき、前記全白表示のときと同じ光量の光がLCD表示面に入射したとすると、LCD表示面を介して外光を受光する光センサの出力は、前記光センサのRGB各色に対する光センサの感度情報から以下のように計算される。
LR ×0.1 + LG ×0.5+LB ×0.8
=0.6 ×0.1+0.6 ×0.5+ 0.6×0.8=0.6 ×1.4
以上から、LCD表示面の点灯情報が、LR =LG =LB =0.6のときの輝度補正係数Kは次のようになる。
輝度補正係数K=1/0.6
すなわち、グレー表示の場合の輝度補正係数は、前記R,G,B各色の点灯情報に一致する。
したがって、上記LCD表示面が上記点灯状態(LR =LG =LB =0.6)のときLCD表示面を介して光センサにより検出された光量がLs であるとすると、外光量L0 は上記輝度補正係数Kから前記第2の実施例と同様、次のように計算される。
外光量L0 =K×Ls
【0016】
図11は本発明の第3の実施例の処理を示すフローチャートであり、同図により、本実施例について説明する。なお、以下の処理例では、全白表示からグレー表示に切り換える場合を示しているが、グレー表示としておいて、感度が低すぎる場合に、全白表示に切り換えるようにしてもよい。
図11のステップS1において、表示期間であるかを調べ、表示期間であれば、ステップS2において、LCD表示部16による表示を通常表示とする。
表示期間でない場合には、光量検出期間として外光量を検出する。
すなわち、ステップS3において、LCD表示部16に表示されている表示データを退避し、ステップS4においてLCD表示を全白表示に切り換える。また、このときバックライト光がONの場合はバックライト光をオフにする。
ステップS5において、LCD表示面1で受光され導光板5を介して光センサ3で検出された外光量を、前記アナログ/デジタル変換器12を介して、CPU13aに取り込み、外光量を認識する。
【0017】
そして、ステップS6において、光センサによる検出結果がしきい値以上であるかを調べる。しきい値以下の場合には、ステップS9に行く。
光センサの出力結果がしきい値以上(例えば前記図10において、4.5以上)の場合には、ステップS7に行き、LCDの表示輝度を調整してグレー表示ととし、前記したように補正係数を計算しステップS5に戻る。上記ステップS5〜S7の処理を、輝度を少しずつ低下させながら繰り返し、検出結果がしきい値以下になると、ステップS8に行く。
ステップS8では、光センサにより検出された光量に補正係数を掛けて、外光量を求める。なお、全白色表示の場合の補正係数は前記したように1である。
ステップS9で表示データを復旧させ、ステップS10で表示期間になるまで待ち、ステップS1に戻る。処理装置13は、上記検出期間に検出された外光量に応じて、前記したように、バックライト光のオン/オフを制御する。
以上のように、本実施例においては、光量検出期間におけるLCDの表示色を、光量検出結果に応じて、白色→グレー、あるいは、グレー→白色のように変更し、LCD表示の輝度を調整するようにしたので、測定回路の設定等を変更することなく、幅広い入力光の測定を精度良く行うことが可能となる。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)表示面で受光した光を導光板を介して光センサに導き外光量を検出しているので、導光板の特性を逆に利用し効率よく、しかも、本来測定したい表示面全面の光量を測定することができる。また、表示面全面に入射する光を光センサに取り込むことができるので、受光感度を従来より高くすることができ、精度よく照明光を制御することができる。
(2)所定の周期で表示期間を外光の検出期間に切り換え、該検出期間に、表示部の表示を全白に切り換えて、外光を光センサに導くことにより、光センサの出力を補正処理することなく、そのまま利用して照明光を制御することができる。(3)上記検出期間に光センサにより検出された光量を、上記表示期間におけるRGB各色の点灯情報と、上記光センサの分光感度特性に基づき補正して、外光量を求めることにより、上記検出期間にも表示を継続することができ、表示品質に影響を与えることがない。
(4)上記検出期間に、表示部の表示を白色からグレーに、あるいはグレーから白色に切り換えることにより、光センサの出力が所定の範囲内に入るように、ダイナミックレンジを切り換えることができ、幅広い入力光の測定を精度よく行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の表示部と導光板、バックライト光源、光センサの配置を示す概念図である。
【図2】本発明の実施例の携帯電話の構成例を示す図である。
【図3】本実施例の制御部の構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例における処理を説明するフローチャートである。
【図5】表示期間と検出期間の切り換えタイミング例を示す図である。
【図6】光センサのRGB各色の感度特性例を示す図である。
【図7】図6から求めた光センサのRGB各色の入力輝度−センサ感度特性例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施例の処理を説明するフローチャートである。
【図9】LCD表示部の表示輝度を30%(グレー表示)にしたときの、光センサの入出力特性を示す図である。
【図10】LCD表示部の表示輝度を100%(全白色表示)としたときの、光センサの入出力特性を示す図である。
【図11】本発明の第3の実施例の処理を示すフローチャートである。
【図12】携帯電話における光センサの取り付け位置の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 表示面
3 光センサ
4 LEDライト(バックライト光源)
5 導光板
1 LCD表示面
11 検出抵抗
12 アナログ/デジタル変換器
13 処理装置
13a CPU
13b メモリ
14 時分割処理制御部
15 LCDコントローラ
16 LCD表示部
Claims (5)
- 表示部と、該表示部を照明するための光を発光する発光部と、上記発光部の光を表示部に導光する導光板と、
上記導光板を介して外光を受光する光センサと、
所定の周期で表示期間を外光の検出期間に切り換えて、該検出期間に、上記光センサにより検出された光量に基づき、上記表示期間における上記発光部の発光を制御する制御装置とを備えた
ことを特徴とする光センサを利用した照明光制御装置。 - 上記制御装置は、上記検出期間に表示部における表示を全白に切り換える
ことを特徴とする請求項1の光センサを利用した照明光制御装置。 - 上記制御装置は、上記検出期間に光センサにより検出された光量を、上記表示期間におけるRGB各色の点灯情報と、上記光センサの分光感度特性に基づき補正して、外光量を求める
ことを特徴とする請求項1の照明光制御装置。 - 上記制御装置は、上記光センサの出力が所定の範囲内に入るように、表示部の表示を切り換える
ことを特徴とする請求項1の照明光制御装置。 - 表示部と、該表示部を照明するための光を発光する発光部と、上記発光部の光を表示部に導光する導光板とを備え、上記導光板を介して外光を光センサで受光し、該光センサの受光量に基づき、発光部の発光を制御する照明光制御プログラムであって、
上記プログラムは、
所定の周期で表示期間を外光の検出期間に切り換えて、該検出期間に、上記光センサにより検出された光量を読み込む処理と、
上記検出された光量に基づき、上記表示期間における上記発光部の発光を制御する処理をコンピュータに実行させる
ことを特徴とする光センサを利用した照明光制御プログラム。
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