JPH0745150A - グロメット - Google Patents

グロメット

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JPH0745150A
JPH0745150A JP5208137A JP20813793A JPH0745150A JP H0745150 A JPH0745150 A JP H0745150A JP 5208137 A JP5208137 A JP 5208137A JP 20813793 A JP20813793 A JP 20813793A JP H0745150 A JPH0745150 A JP H0745150A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一旦取り付けた後に、容易に取り外せるグロ
メットを得、グロメットの破損、及び取り外し時に要し
ていた工数の低減を図る。 【構成】 環状凹部89を有する軟質のアウターグロメ
ット73と、環状凹部89に嵌入するフランジ59を有
し且つパネル51のグロメット取付孔53に係止する係
止片69を有するインナーグロメット57からなる二部
品グロメット91において、突起を前記グロメット取付
孔の縁部に設け、前記突起が入り込むことで前記係止片
を内側に変形させて、前記グロメット取付孔と前記係止
片との係止を解除する溝を該係止片に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネルに形成した開口
部にワイヤーハーネス等を挿通する際に、開口部とワイ
ヤーハーネス等との接触を防止し、並びにパネル内への
水分の浸潤を防止するグロメットに関し、更に詳しく
は、開口部への着脱を容易に行うためのグロメット構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のグロメットは、ゴム材で
一体成形したものが一般的であった。しかし、ゴム材一
体成形のグロメットでは、長期間使用した場合にゴム材
が劣化してパネルからの脱落が生じるとともに、嵌合す
る際の摩擦抵抗が大きく、作業性が悪い等の問題があっ
た。このような問題を解消するものとして、例えば実開
昭64−31621号公報に開示のものでは、グロメッ
トを二部品に分けて構成し、パネルの開口部に嵌合する
一方の部品を硬質合成樹脂材で形成し、カバー部となる
他方の部品をゴム材で形成したものが提案されていた。
【0003】以下、この二部品からなるグロメットを図
14を参照して説明する。パネル1には円形の開口部3
が形成され、開口部3には硬質合成樹脂材からなるイン
ナーグロメット5が嵌め込まれている。開口部3に嵌め
込まれたインナーグロメット5には、このインナーグロ
メット5を覆うようにしてアウターグロメット7が取り
付けられる。インナーグロメット5の基本形状は筒体で
あり、内筒部9の開放端には環状のフランジ11が形成
されている。内筒部9と係止片部13を一体に接続する
基部15にはワイヤーハーネス17を挿通させるための
円形の挿通孔19が形成されている。係止片部13の外
周面は、テーパ面13aに形成され、開放端の外側には
パネル1の開口部3に係止する段部状の係止部21が形
成されている。
【0004】一方、アウターグロメット7は言わば漏斗
状に形成されてゴム材等からなり、基部23と外縁部2
5との間に前記フランジ11を嵌合するための嵌め込み
凹部27が形成され、外縁部25の開放端にはパネル1
の表面に密着する防水用リップ29が形成されている。
また、基部23の中央にはパイプ状の挿通部31が形成
され、ワイヤーハーネス17を挿通保持し得るように構
成されている。
【0005】このように構成された二部品からなるグロ
メットにおいて、インナーグロメット5をパネル1の開
口部3に固定する場合、先ず、アウターグロメット7の
嵌め込み凹部27を拡径してフランジ11を嵌め込み、
インナーグロメット5とアウターグロメット7を一体化
する。そして、挿通孔19及び挿通部31にワイヤーハ
ーネス17を挿通した状態で、インナーグロメット5の
テーパ面13aを開口部3に一致させ、図示の場合では
下方に向けてインナーグロメット5を押し込む。これに
より、係止片部13がテーパ面13aに倣って内側、即
ち筒体の中心軸方向に付勢されて弾性変形し、インナー
グロメット5が開口部3内に埋め込まれる状態となる。
【0006】この状態で更にインナーグロメット5の係
止片部13先端が開口部3の縁部に対応する位置まで押
し込まれると、係止片部13を内側に付勢していた力が
解除され、係止片部13が外側に復帰して係止部21が
開口部3に係止する。これにより、ワイヤーハーネス1
7を挿通したインナーグロメット5とアウターグロメッ
ト7がパネル1を挟持するようになり、二部品グロメッ
トのパネル1への取り付けが完了することになる。上述
の二部品グロメットによれば、ワイヤーハーネス17が
パネル1に対して完全に絶縁され、擦れによる漏電事故
等は全く生じる可能性がなく、しかもパネル表面を伝わ
る水分の浸潤が、防水用リップ29により確実に阻止さ
れることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の二部品
グロメットでは、硬質合成樹脂材からなるインナーグロ
メット5に係止片部13を設けて脱落防止及び取付作業
性の向上を図っていた。そのため、一旦取り付けたイン
ナーグロメット5を取り外す場合には、係止片部13の
係合を解除する必要が生じ、係止片部13を内側(筒体
の中心軸方向)に変形させなければならなかった。しか
しながら、パネル1の裏側に位置した係止片部13を内
側に変形させることは実際上極めて困難であり、インナ
ーグロメット5をどうしても取り外す場合には、アウタ
ーグロメット7を外した後、内筒部9側から困難な作業
状態において係止片部13を変形させて取り外さざるを
得なかった。この作業は著しく面倒で多大な工数を要
し、緊急を要する場合等には不便であった。またインナ
ーグロメット5を破壊すると、新たなインナーグロメッ
ト5を用意しなければならず、出先でインナーグロメッ
ト5を準備ができない場合には、非常に不便なものとな
った。
【0008】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、脱落防止及び取付作業性の確保は元より、一旦取り
付けた後においても容易に取り外すことができるグロメ
ットを提供し、もって、グロメットの破損、及び取り外
し時に要していた多大な工数の低減を図ることを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るグロメットの構成は、中空円板状の基部
の内周縁に電線挿入孔を設け、この基部の外周縁に周壁
を屈曲形成し、その先端部を更に内側に屈曲させた支持
部を有する軟質のアウターグロメットと、前記基部、周
壁及び支持部によって形成される環状凹部に嵌入するフ
ランジを有し且つパネル等の開口部に嵌入する立柱と前
記開口部に弾性的に係止する係止片を有するインナーグ
ロメットからなる二部品グロメットにおいて、前記開口
部の中心方向に突出する突起を該開口部の縁部に設け、
この突部が入り込むとともにこの突部と協働することで
前記係止片を内側に変形させて前記開口部と前記係止片
との係止を解除する溝を該係止片の外周面に斜めに横断
して形成したことを特徴とするものである。
【0010】また、グロメットの構成は、パネル面に直
交する方向の鍔部をパネル等の開口部の縁部に形成し、
スリットをこの該鍔部に形成するとともに係止孔をこの
鍔部先端側の該スリットの端部に形成し、係止アームを
立柱同士の間に設け、前記スリットに嵌入するとともに
前記係止孔に係止する突部をこの係止アームの外周面に
突設したものであってもよい。さらに、グロメットは、
突部を鍔部の内周面に突設し、スリットを係止アームの
外周面に形成するとともに係止孔をフランジの反対側と
なるこのスリットの端部に形成することもできる。
【0011】
【作用】突起及び溝を有したグロメットでは、インナー
グロメットが開口部に押し込まれると、係止片が内側に
撓められ、該係止片の先端が開口部の縁部に達すると、
弾性力により再び元の位置に戻り、係止片が開口部の縁
部に係止してグロメットがパネルに取り付けられる。取
り付けられたグロメットがパネルに対して相対回転され
ると、突起が係止片の溝に入り込んだ後、突起と溝が相
対摺動されることで、係止片が突起に押圧されて内側に
変形し、該係止片が開口部の縁部から外れるとともに、
突起からの反力を受けて押し上げられ、グロメットがパ
ネルから外れる。
【0012】また、スリット及び突部を有したグロメッ
トでは、インナーグロメットの突部をパネル鍔部のスリ
ットに一致させ、インナーグロメットを回転させると、
前記突部が前記スリットからの反力を受け、その合成力
によりインナーグロメットがパネル等の開口部に押し込
まれ、突部が係止穴に係止されることで、グロメットが
パネルに取り付けられる。挿入時と逆回転でインナーグ
ロメットが回転されると、突部がスリットからの反力を
受け、その合成力によりインナーグロメットが開口部内
から押し上げられ、突部がスリットから抜けることで、
グロメットがパネルから外れる。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係るグロメットの好適な一実
施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明グ
ロメットの断面図、図2はインナーグロメット側からみ
た本発明グロメットの平面図、図3はパネル開口部の平
面図、図4はパネル開口部の断面図、図5はインナーグ
ロメットの斜視図、図6はアウターグロメットの斜視
図、図7はパネル、インナーグロメット、アウターグロ
メットの要部を示す拡大図である。また、図1は図2の
X−X方向の断面を示すものとする。図3、図4に示す
ように、グロメット装着用のパネル51には開口部であ
るグロメット取付孔53が形成され、グロメット取付孔
53の内側には中心方向に突出した四つの突起55が形
成されている。
【0014】一方、図5に示すように、硬質合成樹脂材
からなるインナーグロメット57には中空円板状のフラ
ンジ59が形成され、フランジ59上には立柱61が立
設され、立柱61の先端には中空円板状の底壁63が設
けられている。底壁63の中央には円形の挿通孔65が
形成され、挿通孔65内にはワイヤーハーネス67(図
1参照)が挿通されるようになっている。立柱61は、
フランジ59と底壁63との間の四隅にスペーサの如く
挟設され、角部が底壁63の外縁から突出している(図
2参照)。そして、底壁63の外縁であって各立柱61
の中間に相当する位置に、四つの係止片69が設けられ
ている。この係止片69の一方の端部は、底壁63に一
体に接続されている。
【0015】係止片69は、インナーグロメット57を
グロメット取付孔53に係止させるためのもので、弾性
的に撓み得る形状となっている。各係止片69とフラン
ジ59との接続部には、切り込み状の段部69aが形成
され、段部69aはグロメット取付孔53の縁部に係止
するようになっている。係止片69の外周面にはテーパ
面が形成され、テーパ面にはこのテーパ面を斜めに横断
する溝71が形成されている。この溝71にはグロメッ
ト取付孔53の突起55が入り込むようになっている。
【0016】他方、図6に示すように、ゴム材等からな
るアウターグロメット73には中空円板状の基部75が
形成され、基部75の内周縁にはワイヤーハーネス67
の挿入孔であるチューブ77が突設されている。基部7
5の外周縁には周壁79が屈曲形成され、周壁79の先
端部は更に内側に屈曲されて環状の支持部81を形成し
ている。周壁79の先端にはパネル用リップ83が形成
され、パネル用リップ83はアウターグロメット73と
パネル51との間の水分の浸潤を防止する。チューブ7
7の内周面には複数のハーネス用リップ85(図1参
照)が設けられ、チューブ77に挿通されたワイヤーハ
ーネス67は、ハーネス用リップ85により密封される
とともに、テープ87(図1参照)の巻回により防水さ
れるようになっている。アウターグロメット73の内部
には基部75、周壁79、支持部81によって、環状凹
部89が形成され、環状凹部89はインナーグロメット
57のフランジ59と嵌着するようになっている。突起
55、インナーグロメット57、係止片69、溝71、
アウターグロメット73を主な部材又は部位として本実
施例に係るグロメット91が構成されている。
【0017】次に、このように構成されるグロメット9
1の組み立てとパネル51への取り付けについて説明す
る。グロメット91をパネル51に取り付けるには、先
ず、アウターグロメット73の周壁79を拡径し、環状
凹部89にインナーグロメット57のフランジ59を嵌
め込む。ワイヤーハーネス67は、図1に仮想線(二点
鎖線)で示すように底壁63、フランジ59およびチュ
ーブ77を挿通した状態で固定される。次いで、インナ
ーグロメット57の底壁63側をグロメット取付孔53
に一致させ、そのまま押し込む。この際、係止片69は
挿入方向にテーパ面が形成されているので、グロメット
取付孔53に押し込まれることにより内側に撓められ
る。更にインナーグロメット57が押し込まれると、各
係止片69先端の段部69aがグロメット取付孔53の
縁部に達し、弾性力により係止片69が再び元の位置に
戻り、段部69aが縁部に係止することでグロメット9
1のパネル51への取り付けが完了する(図1参照)。
【0018】次に、上述のようにしてパネル51に取り
付けられたグロメット91のパネル51からの取り外し
について説明する。組付けられたインナーグロメット5
7とアウターグロメット73をパネル51に対して相対
回転させると、グロメット取付孔53に突設された突起
55が係止片69の溝71に入り込む。突起55が溝7
1に入り込んだ状態で、インナーグロメット57とアウ
ターグロメット73が更に回転されると、突起55と溝
71が相対摺動され、係止片69が突起55に押圧され
て内側に変形する。この変形は、係止片69に形成した
テーパ面と、斜めに形成した溝71との作用により、イ
ンナーグロメット57の回転に伴って生じる。係止片6
9が内側に変形することで、段部69aがグロメット取
付孔53の縁部から外れるとともに、更に回転されるこ
とでインナーグロメット57が突起55からの反力を受
けて相対移動、即ち押し上げられ(図1における上方
向)、パネル51から外れることになる。つまり、イン
ナーグロメット57は、突起55と溝71との相互作用
により、係止状態が容易に解除されるのである。
【0019】上述のグロメット91によれば、グロメッ
ト取付孔53に押し込むことによりパネル51に簡単に
取り付けることができるとともに、取り付け後において
は係止片69がグロメット取付孔53の縁部に係止して
抜けが確実に防止でき、しかも、取り外す際にはインナ
ーグロメット57とアウターグロメット73を相対回転
させることで係止片69の係合解除と押し上げ作用によ
り容易にパネル51から取り外すことができる。なお、
取り外す際の回転力は、溝71が突起55からの反力を
受けるため、作業上支障無い程度の力が付加されること
となり、例えば、パネル51又はワイヤーハーネス67
等の振動により、インナーグロメット57が自然回転す
るのが阻止され、パネル51からの外れが防止されるこ
とになる。また、上述の実施例では、突起55、係止片
69が四つの場合を例に説明したが、これらの数は、こ
れに限定されるものではない。
【0020】次に図8〜図13に基づいて、本発明グロ
メットの他の実施例を説明する。図8は他の実施例に係
るグロメットの断面図、図9はインナーグロメット側か
らみた他の実施例に係るグロメットの平面図、図10は
他の実施例に係るパネル開口部の平面図、図11は他の
実施例に係るパネル開口部の断面図、図12は他の実施
例に係るインナーグロメットの斜視図、図13は他の実
施例に係るパネル、インナーグロメット、アウターグロ
メットの要部を示す拡大図である。また、図8は図9の
Y−Y方向の断面を示すものとする。なお、図1〜図7
に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。図10、図11に示すように、パ
ネル51にはグロメット取付孔101が設けられ、グロ
メット取付孔101はバーリング加工によりパネル51
の一方の面側に鍔部103が立ち上げられた状態となっ
ている。鍔部103には基端と先端部に亘ってスリット
105が斜めに穿設され、スリット105は内周が閉じ
た長孔となっている。スリット105は、鍔部基端側の
一部分がパネル51にもかかっており、パネル51の平
面にも一部分が開放した穴105a(図13参照)を形
成している。鍔部103の先端側のスリット105の一
端には係止穴107が形成され、係止穴107はスリッ
ト105の幅より拡径されている。
【0021】一方、図9、図12に示すように、インナ
ーグロメット109のフランジ59と底壁63を一体に
接続する四つの立柱61の間には係止アーム111が形
成され、係止アーム111は中央部分が外側に膨出して
いる。係止アーム111の膨出部に外接する仮想円は、
直径がグロメット取付孔101の内径より若干小さくな
っている。つまり、インナーグロメット109は、係止
アーム111の膨出部が鍔部103の内周に近接状態で
グロメット取付孔101内に挿入されるようになってい
る。係止アーム111の膨出部には突部113が形成さ
れ、突部113は鍔部103のスリット105に挿入さ
れるようになっている。また、スリット105に挿入さ
れた突部113は、係止穴107の位置で鍔部103に
係止されるようになっている。鍔部103、スリット1
05、係止穴107、インナーグロメット109、係止
アーム111、突部113、アウターグロメット73を
主な部材及び部位として他の実施例に係るグロメット1
15が構成されている。
【0022】このように構成されるグロメット115の
組み立てとパネル51への取り付けは、先ず、アウター
グロメット73の周壁79を拡径し、環状凹部89にイ
ンナーグロメット109のフランジ59を嵌め込む。次
いで、パネル51への取り付けは、インナーグロメット
109の突部113をパネル51の穴105aに一致さ
せ(図13参照)、インナーグロメット109を回転さ
せる。インナーグロメット109が回転されると、突部
113がスリット105からの反力を受け、その合成力
により突部113を介してインナーグロメット109の
底壁63側がグロメット取付孔101内に押し込まれ
る。更にインナーグロメット109が回転されると、突
部113がスリット105の係止穴107に係止され、
グロメット115のパネル51への取り付けが完了する
こととなる(図8参照)。
【0023】グロメット115をグロメット取付孔10
1から外す場合は、挿入時と逆回転でインナーグロメッ
ト109を回転させる。インナーグロメット109が回
転されると、突部113がスリット105からの反力を
受け、その合成力によりインナーグロメット109がグ
ロメット取付孔101内から押し上げられるようにな
り、突部113がパネル51の一部分に開放した穴10
5aから抜けることで、インナーグロメット109がパ
ネル51から外れることになるのである。
【0024】上述の他の実施例に係るグロメット115
によれば、突部113をスリット105に挿入し、イン
ナーグロメット109をパネル51に対して回転させる
ことで、スリット105に沿ってインナーグロメット1
09を簡単に取り付けることができるとともに、取り付
け後においては突部113が係止穴107に係止され抜
けが確実に防止でき、しかも、取り外す際にはインナー
グロメット115を取付時と逆方向に回転させることで
インナーグロメット109がグロメット取付孔101内
から押し上げられ、容易にパネル51から取り外すこと
ができる。
【0025】なお、上述の他の実施例に係るグロメット
115では、スリット105をグロメット取付孔101
の鍔部103に形成し、突部113を係止アーム111
に設けたが、これとは逆に、スリット105をインナー
グロメット109の係止アーム111に穿設し、突部1
13を鍔部103に設けるものであっても、上述と同様
の作用により、インナーグロメット109の取り付け、
及び取り外しを容易に行えるものを構成することができ
る。また、上述の他の実施例では、係止アーム111、
突部113が四つの場合を例に説明したが、これらの数
は、これに限定されるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、突起及び溝
を有した本発明に係るグロメットによれば、グロメット
をパネルに対して相対回転させると、突起が係止片の溝
に入り込み、係止片が突起に押圧されて開口部の縁部か
ら外れるとともに、突起からの反力を受けて押し上げら
れるので、グロメットをパネルから極めて容易に外すこ
とができる。また、スリット及び突部を有したグロメッ
トにおいても、挿入時と逆回転でインナーグロメットを
回転すれば、突部がスリットからの反力を受け、インナ
ーグロメットが開口部内から押し上げられ、グロメット
をパネルから極めて容易に外すことができる。この結
果、グロメットの破損、及び取り外し時に要していた多
大な工数を著しく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるグロメットの断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例によるグロメットのインナー
グロメット側からみた平面図である。
【図3】本発明の一実施例に適用されるパネルの開口部
の形状を示す平面図である。
【図4】図3のパネル開口部の断面図である。
【図5】本発明の一実施例に係るインナーグロメットの
斜視図である。
【図6】本発明の一実施例に係るアウターグロメットの
斜視図である。
【図7】本発明の一実施例に適用されるパネル、インナ
ーグロメット、アウターグロメットの要部を示す拡大図
である。
【図8】本発明の他の実施例に係るグロメットの断面図
である。
【図9】本発明の他の実施例によるグロメットのインナ
ーグロメットからみた平面図である。
【図10】他の実施例に係るパネル開口部の平面図であ
る。
【図11】他の実施例に係るパネル開口部の断面図であ
る。
【図12】他の実施例に係るインナーグロメットの斜視
図である。
【図13】他の実施例に係るパネル、インナーグロメッ
ト、アウターグロメットの要部を示す拡大図である。
【図14】二部品からなる従来のグロメットの断面図で
ある。
【符号の説明】
51 パネル 53 グロメット取付孔(開口部) 55 突起 57 インナーグロメット 59 フランジ 61 立柱 69 係止片 71 溝 73 アウターグロメット 75 基部 79 周壁 81 支持部 89 環状凹部 91、115 グロメット 103 鍔部 105 スリット 107 係止孔 111 係止アーム 113 突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円板状の基部の内周縁に電線挿入孔
    を設け、該基部の外周縁に周壁を屈曲形成し、その先端
    部を更に内側に屈曲させた支持部を有する軟質のアウタ
    ーグロメットと、前記基部、周壁及び支持部によって形
    成される環状凹部に嵌入するフランジを有し且つパネル
    等の開口部に嵌入する立柱と前記開口部に弾性的に係止
    する係止片を有するインナーグロメットからなる二部品
    グロメットにおいて、 前記開口部の中心方向に突出する突起を該開口部の縁部
    に設け、この突部が入り込むとともにこの突部と協働す
    ることで前記係止片を内側に変形させて前記開口部と前
    記係止片との係止を解除する溝を該係止片の外周面に斜
    めに横断して形成したことを特徴とするグロメット。
  2. 【請求項2】 中空円板状の基部の内周縁に電線挿入孔
    を設け、該基部の外周縁に周壁を屈曲形成し、その先端
    部を更に内側に屈曲させた支持部を有する軟質のアウタ
    ーグロメットと、前記基部、周壁及び支持部によって形
    成される環状凹部に嵌入するフランジを有し且つパネル
    等の開口部に嵌入する立柱と前記開口部に弾性的に係止
    する係止片を有するインナーグロメットからなる二部品
    グロメットにおいて、 前記パネル面に直交する方向の鍔部を前記開口部の縁部
    に形成し、スリットを該鍔部に形成するとともに係止孔
    を該鍔部先端側の該スリットの端部に形成し、係止アー
    ムを前記立柱同士の間に設け、前記スリットに嵌入する
    とともに前記係止孔に係止する突部を該係止アームの外
    周面に突設したことを特徴とするグロメット。
  3. 【請求項3】 前記突部を前記鍔部の内周面に突設し、
    前記スリットを前記係止アームの外周面に形成するとと
    もに係止孔を前記フランジの反対側となる該スリットの
    端部に形成したことを特徴とする請求項2記載のグロメ
    ット。
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