JPH074511A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH074511A
JPH074511A JP14777793A JP14777793A JPH074511A JP H074511 A JPH074511 A JP H074511A JP 14777793 A JP14777793 A JP 14777793A JP 14777793 A JP14777793 A JP 14777793A JP H074511 A JPH074511 A JP H074511A
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JP
Japan
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hydraulic pressure
accumulator
range
engagement element
line
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Application number
JP14777793A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takada
宏 高田
Yasushi Funatsu
裕史 船津
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成によってN−R変速時におけるシ
ョックを防止する。 【構成】 N→R変速時には、第1摩擦締結要素1に対
して変速指令後の所定期間だけ第2油圧供給回路(41,
43,44,45)を介して油圧を供給させるとともに該
所定期間経過後は第1油圧供給回路(41,44,45)を
介して油圧を供給し且つアキュームレータ4の背圧を上
記第1摩擦締結要素1に対応した棚圧を形成し得る如く
調整することでショック防止と第1摩擦締結要素1の応
答性が改善される。また、R→N変速時には、上記第1
油圧排出回路(41,44,45)を介して上記第1摩擦締
結要素1から油圧を排出させるとともに上記第2油圧排
出回路(41,43,44,45)を介して上記第2摩擦締
結要素2から油圧を排出し且つ上記アキュームレータ4
の背圧を上記第2摩擦締結要素2に対応した棚圧を形成
し得る如く調整することでショックが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、自動変速機の制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機においては、複数の摩擦締結
要素を選択的に締結・解放することで所要の変速段を得
るようになっており、特にNレンジからRレンジへの変
速時(以下、N→R変速時という)にはともに解放状態に
あるローリバースブレーキとリバースクラッチとを締結
し、また逆にRレンジからNレンジへの変速時(以下、
R→N変速時という)にはともに締結状態にあるローリ
バースブレーキとリバースクラッチとを解放する。さら
に、RレンジからDレンジへの変速時(以下、R→D変
速時という)には、R→N変速時と同様にともに締結状
態にあるローリバースブレーキとリバースクラッチとを
解放する(例えば、実開平1ー156324号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、N→R変速
時におけるショックを緩和し且つ変速応答性を改善する
ためには、ローリバースブレーキとリバースクラッチの
作動に際しては油圧容量の小さい方を先に締結し、その
後油圧容量の大きい他方を作動させるようにすることが
望ましい。かかる観点から、従来より、油圧容量の小さ
いローリバースブレーキのリターンスプリング荷重を油
圧容量の大きいリバースクラッチのそれよりも小さく設
定し、先ず最初にリバースクラッチを締結し、その後、
回転していないローリバースブレーキを締結するように
している。
【0004】ところが、このような作動特性を採用した
場合、N→R変速時には良好な結果が得られるものの、
R→N変速時には、上述のようにローリバースブレーキ
のリターンスプリング荷重はリバースクラッチのそれよ
りも小さいことから、解放時のショック緩和上はローリ
バースブレーキをリバースクラッチよりも先に解放した
いという要求があるにもかかわらず、アキュームレータ
に接続されていないリバースクラッチがアキュームレー
タに接続されているローリバースブレーキよりも先に解
放され(即ち、ローリバースブレーキの解放が遅れ)、結
果的にショックを発生することになる。
【0005】ここで、解放時にリバースクラッチをもア
キュームレータに接続して該リバースクラッチの解放を
遅らせることも考えられるが、単にリバースクラッチを
アキュームレータに接続させた場合には、該アキューム
レータの棚圧形成作用を確保する必要上、その流入側に
オリフィスが配置されることから、特に低温時とかR→
D変速時変速時においてはこのオリフィスの絞り作用に
よって逆に油圧の抜け遅れが生じ、場合によっては他の
クラッチ等との干渉による内部ロックが生じることも懸
念される。また、ローリバースブレーキの棚圧とリバー
スクラッチの棚圧とは本来的に異なるため、ローリバー
スブレーキ用のアキュームレータをそのままリバースク
ラッチの解放時に使用することは実際上困難である。
【0006】そこで本願発明は、単一のアキュームレー
タを有効に機能させることで、N−R変速時におけるシ
ョックを確実に緩和し得るようにした自動変速機の制御
装置を提供せんとしてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、Rレンジ設定時にはともに油圧が供給されるこ
とで締結され、Nレンジ及びDレンジ設定時にはともに
油圧が排出されることで解放される第1摩擦締結要素と
第2摩擦締結要素と、所定容積を有するとともにその背
圧の調整により作動特性が変更可能とされた棚圧形成用
のアキュームレータと、NレンジからRレンジへの変速
時には上記アキュームレータにより上記第1摩擦締結要
素の締結用棚圧が形成され、RレンジからNレンジへの
変速時には上記アキュームレータにより上記第2摩擦締
結要素の解放用棚圧が形成される如く該アキュームレー
タの背圧を調整する背圧調整手段とを備えたことを特徴
としている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
自動変速機の制御装置において、上記第1摩擦締結要素
と第2摩擦締結要素にそれぞれその解放作動時に解放方
向に作用するスプリングを備え且つ上記第1摩擦締結要
素のスプリング荷重を上記第2摩擦締結要素のそれより
も小さく設定する一方、上記第1摩擦締結要素に油圧を
供給するとともにその通路途中に第1流量規制手段を備
えた第1油圧供給回路と、上記第1流量規制手段をバイ
パスして上記第1摩擦締結要素に油圧を供給する第2油
圧供給回路と、上記第1摩擦締結要素から油圧を排出す
る第1油圧排出回路と、上記第2摩擦締結要素に油圧を
供給する第3油圧供給回路と、第2摩擦締結要素から油
圧を排出するとともにその通路途中に第2流量規制手段
が設けられた第2油圧排出回路と、上記第1摩擦締結要
素への油圧供給時に該第1摩擦締結要素に上記アキュー
ムレータを接続する第1アキュームレータ接続回路と、
上記第2摩擦締結要素からの油圧排出時に上記第2油圧
排出回路の上記流量規制手段より上流側に上記アキュー
ムレータを接続させる第2アキュームレータ接続回路
と、NレンジからRレンジへの変速時には上記第1摩擦
締結要素に対して変速指令後の所定期間だけ上記第2油
圧供給回路を介して油圧を供給させるとともに該所定期
間経過後は上記第1油圧供給回路を介して油圧を供給
し、またRレンジからNレンジへの変速時には上記第1
油圧排出回路を介して上記第1摩擦締結要素から油圧を
排出させるとともに上記第2油圧排出回路を介して上記
第2摩擦締結要素から油圧を排出させる如く油圧経路を
切り換える油圧経路切換手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0009】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
自動変速機の制御装置において、RレンジからDレンジ
への変速時には、上記第2摩擦締結要素からの油圧排出
が流量規制手段を備えない第3油圧排出回路を介して排
出される如く油圧経路が切り換えられることを特徴とし
ている。
【0010】請求項4記載の発明では、請求項2または
3記載の自動変速機の制御装置において、上記背圧調整
手段が、NレンジからRレンジへの変速時とRレンジか
らNレンジへの変速時とRレンジからDレンジへの変速
時のいずれの場合においても遊休状態にあるロックアッ
プクラッチ用のデューティソレノイドバルブで構成され
ていることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項2,3ま
たは4記載の自動変速機の制御装置において、上記第1
流量規制手段と並列に配置されマニュアルバルブ側への
油圧排出のみを許容する第1方向規制手段と、上記第2
流量規制手段と並列に配置され上記マニュアルバルブか
らの油圧供給のみを許容する第2方向規制手段と、上記
第1アキュームレータ接続回路に配置されアキュームレ
ータ側への油圧供給のみを許容する第3方向規制手段
と、上記第2アキュームレータ接続回路に配置され該ア
キュームレータからの油圧排出のみを許容する第4方向
規制手段と、上記第1油圧供給回路と第2油圧供給回路
の共用部分に設けられて上記第1摩擦締結要素側への油
圧供給のみを許容する第5方向規制手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明では、請求項2,3,ま
たは4記載の自動変速機の制御装置において、上記第1
流量規制手段と第2流量規制手段とが単一の流量規制手
段で兼用されるとともに、上記第2圧供給回路と第3油
圧供給回路との共用部分に配置されて上記第1摩擦締結
要素及び第2摩擦締結要素への油圧供給のみを許容する
第1方向規制手段と、上記第1油圧供給回路と第2油圧
供給回路の共用部分に設けられて上記第1摩擦締結要素
側への油圧供給のみを許容する第2方向規制手段とを備
えたことを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項2,3ま
たは4記載の自動変速機の制御装置において、上記第1
流量規制手段と第2流量規制手段の他に、上記第2アキ
ュームレータ接続回路に配置されてアキュームレータか
らの油圧の排出のみを許容する第1方向規制手段を備た
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0015】 請求項1記載の発明では、N→R変速
時にはアキュームレータにより第1摩擦締結要素の締結
用棚圧が形成され、該棚圧の下で上記第1摩擦締結要素
が締結作動することで締結ショックが緩和され、またR
→N変速時にはアキュームレータにり第2摩擦締結要素
の解放用棚圧が形成され、該棚圧の下で上記第2摩擦締
結要素が解放作動することで該第2摩擦締結要素の解放
が緩やかに行なわれることとなる。
【0016】 請求項2記載の発明では、N→R変速
時には、第1摩擦締結要素の締結の際、先ず第1流量規
制手段をバイパスする第2油圧供給回路から油圧が供給
されることで該第1摩擦締結要素における油圧の立ち上
がりが早められるとともに所定期間経過後に第1流量規
制手段を備えた第1油圧供給回路側に切り換えられるこ
とでアキュームレータにおける棚圧が形成されこの棚圧
の下で第1摩擦締結要素が徐々に締結される。これによ
り、第3油圧供給回路から供給される油圧により迅速に
締結される第2摩擦締結要素の締結後に第1摩擦締結要
素が締結されることになる。
【0017】一方、R→N変速時には、アキュームレー
タの背圧が第2摩擦締結要素の要求棚圧に対応するよう
に調整された状態であるため該第2摩擦締結要素の解放
が徐々になされる。従って、リターンスプリング荷重が
少ないためにその解放が遅れ傾向にある第1摩擦締結要
素の解放に先だって第2摩擦締結要素が解放してしまう
ということがなくなる。
【0018】 請求項3記載の発明では、上記記載
の作用に加えて、R→D変速時には、第2摩擦締結要素
からの油圧排出が流量規制手段を備えない第3油圧排出
回路を介して行なわれることで、該第2摩擦締結要素の
解放が迅速に行なわれ、他の摩擦締結要素との干渉が回
避されるものである。
【0019】 請求項4記載の発明では、上記また
は記載の作用に加えて、N→R変速時及びR→N変速
時のいずれの場合においても遊休状態にあるロックアッ
プクラッチ用デューティソレノイドバルブをN→R変速
時及びR→N変速時にアキュームレータの背圧調整に利
用することで、専用部材を設けることなく単一のアキュ
ームレータを第1摩擦締結要素及び第2摩擦締結要素の
二つの摩擦締結要素の締結及び解放時の油圧特性の調整
を行うことができるものである。
【0020】 請求項5,6及び7記載の発明では、
上記,及び記載の作用が、少数の流量規制手段と
方向規制手段の組み合わせによって実現される。
【0021】
【発明の効果】従って、本願各発明の自動変速機の制御
装置によればそれぞれ次のような効果が得られる。
【0022】(a) 請求項1記載の自動変速機の制御装
置によれば、単一のアキュームレータの背圧を調整する
ことで該アキュームレータを第1摩擦締結要素の締結時
における棚圧形成用と第2摩擦締結要素の解放時におけ
る棚圧形成用とに兼用し得ることから、例えば、該各摩
擦締結要素毎にそれぞれ専用のアキュームレータを備え
る場合に比して、より簡略で且つコンパクトな油圧回路
で変速ショックの緩和が図れるものである。
【0023】(b) 請求項2記載の自動変速機の制御装
置によれば、N→R変速時においては第2摩擦締結要素
の締結後に第1摩擦締結要素が締結されることでショッ
クの発生が防止され、またR→N変速時においてはリタ
ーンスプリング荷重の相異にかかわらず第1摩擦締結要
素と上記第1摩擦締結要素との解放時期の調整がとられ
ることでショックの発生が防止され、結果的にショック
の少ないN→R変速あるいはR→N変速が実現され、運
転性の向上が図れるものである。
【0024】(c) 請求項3記載の自動変速機の制御装
置によれば、上記(b)記載の効果に加えて、R→D変速
時に第2摩擦締結要素が迅速に解放された他の摩擦締結
要素との干渉が回避されることで例えば、内部ロック等
の問題の発生が未然に防止され作動上の信頼性が向上す
るものである。
【0025】(d) 請求項4記載の自動変速機の制御装
置によれば、上記(b)及び(c)記載の効果に加えて、N→
R変速時及びR→N変速時においてにおいて遊休状態に
あるロックアップクラッチ用デューティソレノイドバル
ブを利用してアキュームレータの背圧調整を行うこと
で、専用の背圧調整手段を設けることなく単一のアキュ
ームレータをN→R変速時及びR→N変速時において有
効に機能させることができ、それだけ部材の有効利用あ
るいは部材点数の増加防止が図られるものである。
【0026】(e) 請求項5,6及び7記載の自動変速機
の制御装置によれば、上記(b),(c)及び(d)記
載の効果に加えて、少数の流量規制手段と方向規制手段
との組み合わせによって油圧回路を構成しているので回
路の簡略化が図れ、延いては低コスト化に寄与し得るも
のである。
【0027】
【実施例】以下、本願発明の自動変速機の制御装置を添
付図面に基づいて具体的に説明する。
【0028】第1実施例 図1には、本願の請求項1〜5記載の発明の実施例にか
かる自動変速機の制御装置の油圧回路の一部が示されて
おり、同図において符号1はローリバースブレーキ(特
許請求の範囲の請求項1中の第1摩擦締結要素に該当す
る)、2はリバースクラッチ(請求項1中の第2摩擦締結
要素に該当する)、3はレンジ設定を行うマニュアルバ
ルブ、4は所定容量をもったアキュームレータである。
尚、上記ローリバースブレーキ1とリバースクラッチ2
は、N→R変速時にはともに解放状態から締結され、ま
たR→N変速時及びR→D変速時にはともに締結状態か
ら解放される。
【0029】上記マニュアルバルブ3にはライン41が
接続され、N→R変速時、R→N変速時及びR→D変速
時にはこのライン41を介して上記ローリバースブレー
キ1及びリバースクラッチ2への油圧の給排が行なわれ
る。即ち、このライン41は、オリフィス11とワンウ
ェイバルブ13とを並列配置するとともにさらにその下
流側にワンウェイバルブ17を配置し且つその下流端が
後述の第2切換バルブ6を介して上記ローリバースブレ
ーキ1に接続されたライン45に連通可能とされたライ
ン44と、オリフィス12とワンウェイバルブ14とを
並列配置し且つその下流端が上記リバースクラッチ2に
接続されるライン42とに分岐されている。
【0030】さらに、上記ライン41の上記オリフィス
11とワンウェイバルブ17との中間位置と上記ライン
42の上記オリフィス12より下流側位置の間は、その
途中に後述の第1切換バルブ5を備えたライン43によ
り接続されている。又、上記ライン41の上記ライン4
3との合流点より下流側位置にはワンウェイバルブ16
を備え且つその他端が上記アキュームレータ4に至るラ
イン46が接続されている。さらに、このライン46の
上記ワンウェイバルブ16とアキュームレータ4との中
間位置と上記ライン42の上記ライン43との分岐点よ
り下流側位置との間は、ワンウェイバルブ15を備えた
ライン47により接続されている。
【0031】一方、上記アキュームレータ4の背圧側
は、ライン48を介して上記ライン41に接続されると
ともにこのライン48の途中にはデューティソレノイド
バルブ8により作動制御される背圧調整バルブ7が設け
られている。このデューティソレノイドバルブ8は、請
求項1中の背圧調整手段に該当するものであって、N→
R変速時,R→N変速時及びR→D変速時において遊休
状態にあるロックアップ用デューティソレノイドバルブ
で構成され、該ロックアップ用デューティソレノイドバ
ルブとして本来の機能を為さない状態において上記アキ
ュームレータ4の背圧調整用に利用するようにしたもの
である。そして、この実施例においては、N→R変速時
には上記アキュームレータ4の背圧をローリバース圧に
対応させ、逆にR→N変速時には上記アキュームレータ
4の背圧をリバース圧に対応させるように上記デューテ
ィソレノイドバルブ8を制御し、これにより上記アキュ
ームレータ4をN→R変速時にはローリバースブレーキ
1の締結棚圧形成用に、またR→N変速時にはこれをリ
バースクラッチ2の解放棚圧形成用に、それぞれ機能さ
せることができるものである。
【0032】尚、このデューティソレノイドバルブ8
は、後述の第1切換バルブ5及び第2切換バルブ6とと
もに、コントロールユニット(図示省略)からの制御信号
により作動制御される。
【0033】上記第1切換バルブ5は、N→R変速時あ
るいはR→N変速時に遊休状態にあるシフトバルブを利
用して構成されたものであって、N→R変速時あるいは
R→N変速時に作動制御用のソレノイドバルブ(図示省
略)がON−OFF制御されることでそのスプール位置
がON位置(図面の上半部の状態)とOFF位置(図面の
下半部の状態)に択一的に設定される。そして、この実
施例においては、第1切換バルブ5がON位置に設定さ
れたときに上記ライン43が連通し、OFF位置に設定
された時にこれが連通遮断されるようになっている。
【0034】上記第2切換バルブ6は、上記第1切換バ
ルブ5と同様に、N→R変速時あるいはR→N変速時に
遊休状態にあるシフトバルブを利用して構成されたもの
であって、N→R変速時あるいはR→N変速時に作動制
御用のソレノイドバルブ(図示省略)がON−OFF制御
されることでそのスプール位置がON位置(図面の上半
部の状態)とOFF位置(図面の下半部の状態)に択一的
に設定される。そして、この実施例においては、第1切
換バルブ5がON位置に設定されたときに上記ライン4
4とライン45とが接続され、OFF位置に設定された
時には上記ライン44が閉塞されるとともに上記ライン
45がドレーンポート49に接続されるようになってい
る。
【0035】尚、この第1切換バルブ5と第2切換バル
ブ6とで特許請求の範囲中の油圧経路切換手段が構成さ
れる。また、各ラインと特許請求の範囲の請求項2中の
油圧供給回路及び油圧排出回路等との対応関係は次の通
りである。
【0036】請求項2中の第1油圧供給回路は、ライン
41からオリフィス11及びワンウェイバルブ17を通
って第2切換バルブ6に至るライン44と該第2切換バ
ルブ6からローリバースブレーキ1に至るライン45と
で構成されている。
【0037】請求項2中の第2油圧供給回路は、ライン
41からワンウェイバルブ14を介してライン43に至
り、さらに該ライン43から上記ライン44及びライン
45を経てローリバースブレーキ1に至る回路で構成さ
れている。
【0038】請求項2中の第3油圧供給回路は、ライン
41からワンウェイバルブ14を経てリバースクラッチ
2に至るライン42で構成されている。
【0039】請求項2中の第1油圧排出回路は、ライン
45から第2切換バルブ6のドレーンポート49に至る
回路で構成されている。
【0040】請求項2中の第2油圧排出回路は、リバー
スクラッチ2からオリフィス11を通ってライン41に
至る回路で構成されている。
【0041】請求項2中の第1アキュームレータ接続回
路はライン46で、また第2アキュームレータ接続回路
はライン47で、それぞれ構成されている。
【0042】請求項2中の第1流量規制手段はオリフィ
ス11が、第2流量規制手段はオリフィス12がそれぞ
れ該当する。
【0043】請求項5中の第1方向規制手段はワンウェ
イバルブ13が、第2方向規制手段はワンウェイバルブ
14が、第3方向規制手段はワンウェイバルブ16が、
第4方向規制手段はワンウェイバルブ15が、第5方向
規制手段はワンウェイバルブ17が、それぞれ該当す
る。
【0044】続いて、この実施例におけるN→R変速時
とR→N変速時及びR→D変速時の各変速時についてそ
れぞれ作動状態を説明する。
【0045】(1) N→R変速時 N→R変速時には、ローリバースブレーキ1とリバース
クラッチ2とをともに解放状態から締結させるが、その
場合、ショックの緩和と応答性の向上という点におい
て、先ずリバースクラッチ2が締結され、その後にロー
リバースブレーキ1が締結されることが必要である。こ
れを実現するために、この実施例においては、リバース
クラッチ2にはオリフィスを介することなく油圧を供給
して早期の締結を図る一方、ローリバースブレーキ1に
は、最初の所定期間はオリフィスを介することなく油圧
を供給してローリバース圧の早期の立ち上がりを図ると
ともに、所定時間経過後はオリフィスを介して油圧を供
給するとともにアキュームレータ4により棚圧を形成
し、この棚圧の下で締結を行うようにしている。
【0046】即ち、マニュアルバルブ3がNレンジから
Rレンジに設定されると、先ずこれを受けて、上記第1
切換バルブ5はON位置に、第2切換バルブ6はOFF
位置にそれぞれ設定されるとともに、上記デューティソ
レノイドバルブ8はアキュームレータ4の背圧をローリ
バース圧に対応した値に設定する。
【0047】この状態でライン41に油圧が供給される
と、先ず、リバースクラッチ2にはライン41からワン
ウェイバルブ14を介してライン42により油圧が供給
され、該リバースクラッチ2はリバース圧が迅速に立ち
上がることで早期に締結が完了される。
【0048】これに対して、ローリバースブレーキ1に
は、ライン41からワンウェイバルブ14を介して連通
状態にあるライン43及びライン44,ライン45を通
って油圧が供給される。この場合、オリフィス11を介
さないことでローリバース圧の立ち上がりが早められ
る。そして、所定時間経過して上記第1切換バルブ5が
OFF位置に設定され上記ライン43が連通遮断される
ことで、油圧はライン41からオリフィス11を通って
ライン44及びライン45からローリバースブレーキ1
に供給される。この場合、上記オリフィス11によって
油圧が絞られるとともにライン46を介してアキューム
レータ4が接続されることでローリバース圧に棚圧が形
成され、ローリバースブレーキ1は緩やかに締結され
る。
【0049】このような油圧供給形態をとることで、リ
バースクラッチ2とローリバースブレーキ1との順次作
動が実現されるとともに、ローリバース圧の迅速な立ち
上がりと棚圧での緩やかな締結とによって、ショックの
少ない且つ応答性のよいRレンジへの変速が実現される
ものである。
【0050】(2) R→N変速時 R→D変速時には、ともに締結状態にあるローリバース
ブレーキ1とリバースクラッチ2とを解放させるが、こ
の場合にはショックの緩和という意味において、リバー
スクラッチ2の解放を、リターンスプリング荷重がリバ
ースクラッチ2に比して小さく解放が遅れ気味となるロ
ーリバースブレーキ1の解放に先だって行なわれること
を回避する必要があり、このためこの実施例において
は、従来一般にはアキュームレータ4に接続されていな
かったリバースクラッチ2をこれに接続させて該アキュ
ームレータ4による抜け棚形成作用を利用するように
し、しかもその場合、リバース圧とローリバース圧との
相異による不都合を回避すべく上記アキュームレータ4
の背圧をリバース圧に対応した値に設定するようにして
いる。具体的には次の通りである。
【0051】マニュアルバルブ3がRレンジからNレン
ジに切り換えられると、先ず上記デューティソレノイド
バルブ8をしてアキュームレータ4の背圧をリバース圧
に対応した値に設定せしめるとともに、第2切換バルブ
6をON位置に設定する(尚、第1切換バルブ5はOF
F位置のまま保持される)。
【0052】この状態でライン41がドレーンされる
と、先ず、ローリバースブレーキ1側においては、ライ
ン45が第2切換バルブ6のドレーンポート49に接続
されることで油圧が該ドレーンポート49からドレーン
される。しかし、この場合、ローリバースブレーキ1は
そのリターンスプリング荷重が小さいことから解放は緩
やかに行なわれる。
【0053】一方、リバースクラッチ2側においては、
油圧がライン42からオリフィス12を介してライン4
1側にドレーンされるが、アキュームレータ4の解放棚
圧形成作用によりリバース圧の低下は遅く、その開放は
緩やかに行なわれる。この結果、従来のようにリバース
クラッチ2側をアキュームレータ4に接続することなく
そのままドレーンさせる場合のように該リバースクラッ
チ2がローリバースブレーキ1の開放に先だって開放さ
れてしまうというようなことがなく、変速ショックの発
生が効果的に防止されるものである。
【0054】(3) R→D変速時 R→D変速時には、ローリバースブレーキ1とリバース
クラッチ2ともに締結状態から解放されるが、その場
合、該リバースクラッチ2と他のクラッチ等との干渉に
よる内部ロックの発生を防止する必要上、該リバースク
ラッチ2の解放を早急に行う必要がある。このため、こ
の実施例のものにおいては、R→D変速時には、第1切
換バルブ5をON位置に設定してリバースクラッチ2か
らの油圧をライン43からワンウェイバルブ13を介し
てライン41側にドレーンさせることでリバース圧を迅
速に低下させてリバースクラッチ2を送給に解放させる
ようにしている。尚、この場合、ローリバースブレーキ
1は第2切換バルブ6をON位置設定して油圧を該第2
切換バルブ6のドレーンポート49へドレーンさせるこ
とで解放される。
【0055】第2実施例 図2には本願の請求項1〜4及び6記載の発明の実施例
にかかる自動変速機の制御装置の油圧回路の一部が示さ
れている。この実施例のものは、上記第1実施例のもの
とその基本構成を同じにし、従って、該第1実施例のも
のと同様の作用効果が期待できるものである。但し、こ
の実施例のものは、回路構成を上記第1状態のものより
も簡略化した構成となっている。即ち、上記第1実施例
のものが二つのオリフィス11,12と五つのワンウェ
イバルブ13〜17を備えていたのに対して、ライン4
4に設けられた一つのオリフィス21(請求項5中の流
量規制手段に該当する)と、ライン42中に設けられた
ワンウェイバルブ22(請求項5中の第1方向規制手段
に該当する)とライン44中に設けられたワンウェイバ
ルブ23(請求項6中の第2方向規制手段に該当する)と
で上記第1実施例のものと同様の機能を達成するように
している。このため、回路構成に関しては、ライン42
のライン43との分岐点より下流側にワンウェイバルブ
22を配置するとともに、該ワンウェイバルブ22より
さらに下流側からライン47を分岐させてこれを第1切
換バルブ5に接続している。そして、このライン47を
第1切換バルブ5を介してライン43の上流側(即ち、
ライン42寄り)と下流側(即ち、ライン44寄り)とに
択一的に接続可能としている。即ち、第1切換バルブ5
がON位置に設定された時にはライン47がライン43
を介してライン42のワンウェイバルブ22より上流側
(即ち、マニュアルバルブ3寄り)に接続され、またOF
F位置に設定された時にはライン47がライン44側に
接続されるようにしている。また、ライン44も、オリ
フィス21とワンウェイバルブ23のみを設ける構成と
するとともに、該ライン44から分岐してアキュームレ
ータ4に接続されるライン46にはワンウェイバルブを
設けていない。
【0056】尚、第2切換バルブ6及びデューティソレ
ノイドバルブ8の作動特性は上記第1実施例の場合と同
様である。
【0057】以下、このように構成されたこの実施例の
ものにおけるN→R変速時,R→N変速時及びR→D変
速時における作動を簡単に説明する。
【0058】(1) N→R変速時 リバースクラッチ2には、ライン41及びライン42を
介して油圧が供給され、該リバースクラッチ2は迅速に
締結される。この際、第1切換バルブ5はOFF位置に
設定されており、ワンウェイバルブ22を通った油圧の
一部は、上記オリフィス21をバイパスした状態でライ
ン47からライン44及びライン45を介してローリバ
ースブレーキ1に供給される。従って、ローリバースブ
レーキ1におけるローリバース圧の立ち上がりが早めら
れる。そして、所定時間の経過後、上記第1切換バルブ
5がON位置に設定されると上記ライン47が連通遮断
されるため、ローリバースブレーキ1へはオリフィス2
1を介してライン44から油圧が供給されるとともに、
アキュームレータ4によりローリバース圧の棚圧が形成
され、ローリバースブレーキ1はこの棚圧の下で締結さ
れる。従って、リバースクラッチ2の締結後にローリバ
ースブレーキ1が締結されることとなり、ショックが防
止されるとともに良好な応答性実現されるものである。
【0059】(2) R→N変速時 この場合は、上記第1切換バルブ5がOFF位置に設定
されるとともに、第2切換バルブ6はON位置に設定さ
れる。従って、ローリバースブレーキ1は、ライン45
がドレーンポート49に連通することで解放される。し
かし、ローリバースブレーキ1のリターンスプリング荷
重が小さいことからその解放は緩やかなものとなる。
【0060】一方、リバースクラッチ2は、ライン47
がライン44側に接続され該リバースクラッチ2からの
油圧はライン47からオリフィス21を介してマニュア
ルバルブ3側にドレーンされるとともに、ライン46を
介してアキュームレータ4と接続されることから該アキ
ュームレータ4の解放棚圧形成作用を受ける。従って、
リバース圧の低下は緩やかとなり、リバースクラッチ2
がローリバースブレーキ1に先んじて解放されるという
ことが確実に回避され、ショックの発生が防止されるも
のである。
【0061】(3) R→D変速時 この場合は、上記第1切換バルブ5がON位置に設定さ
れる。従って、リバースクラッチ2からの油圧はライン
47からライン43及びライン42を通って素早くマニ
ュアルバルブ3側にドレーンされ、リバースクラッチ2
は迅速に解放され、該リバースクラッチ2と他のクラッ
チ等との干渉による内部ロックが確実に防止されるもの
である。尚、ローリバースブレーキ1は、第2切換バル
ブ6がON位置に設定されてライン45がドレーンポー
ト49に接続されることで解放される。
【0062】以上のように、この実施例においても上記
第1実施例の場合と同様の作用効果が奏せられるもので
ある。従って、回路構成が簡略化されている分だけこの
実施例の方が第1実施例のものよりも低コスト構造であ
るといえる。
【0063】第3実施例 図3には、本願の請求項1〜4及び7記載の発明の実施
例にかかる自動変速機の制御装置が示されている。この
実施例のものは、回路の主要構成部材であるローリバー
スブレーキ1とリバースクラッチ2とマニュアルバルブ
3とアキュームレータ4と第1切換バルブ5と第2切換
バルブ6と背圧調整バルブ7及びデューティソレノイド
バルブ8は上記各実施例のものと同様であるものの、回
路の構成は上記各実施例のものとは少し異なっている。
【0064】即ち、マニュアルバルブ3に接続されたラ
イン51は、オリフィス31を介して直接ローリバース
ブレーキ1に至るライン52と、第2切換バルブ6を介
してライン57と接続されるライン53とに分岐形成さ
れている。さらに、上記ライン52の上記オリフィス3
1の下流側(ローリバースブレーキ1寄り)位置と上記ラ
イン53の中間位置との間は、第1切換バルブ5を介し
てライン55により接続されている。また、この第1切
換バルブ5と上記アキュームレータ4とはライン56に
よって接続されるとともに、該ライン56の中間位置と
上記ライン57との間は、ワンウェイバルブ33を備え
たライン58によって接続されている。さらに、アキュ
ームレータ4の背圧側とマニュアルバルブ3とはライン
59により接続されるとともに、該ライン59の途中に
上記背圧調整バルブ7が配置されている。
【0065】尚、上記第1切換バルブ5は、ON位置に
設定された時にはライン54とライン56とを接続し、
OFF位置に設定された時にはライン54とライン55
とを接続するようになっている。また、上記第2切換バ
ルブ6は、ON位置に設定された時にはライン57をオ
リフィス32を備えたドレーンポート49に接続し、O
FF位置に設定された時にはライン53とライン57と
を接続するようになっている。
【0066】以下、この実施例のものにおける作動を説
明する。
【0067】(1) N→R変速時 この場合には、第1切換バルブ5は最初の所定期間だけ
OFF位置に設定され、その後、ON位置に設定され
る。また、第2切換バルブ6はOFF位置に設定され
る。従って、マニュアルバルブ3がRレンジに設定さ
れ、ライン51に油圧が供給されると、先ずリバースク
ラッチ2へはライン53及びライン57を介して油圧が
送給に供給され、該リバースクラッチ2は迅速に締結さ
れる。
【0068】一方、ローリバースブレーキ1側において
は、ライン55とライン54とが接続されていることか
ら、ライン53からライン55,ライン54さらにライ
ン52を介して迅速に油圧が供給され、ローリバース圧
の立ち上がりが早められる。そして、所定期間経過後
は、ライン54とライン55との接続が断たれるため、
油圧はオリフィス31を介してライン52から徐々に供
給される。この際、ライン54とライン56が接続され
ていることでアキュームレータ4によるローリバース圧
の棚圧が形成され、ローリバースブレーキ1はこの棚圧
の下で緩やかに締結される。従って、リバースクラッチ
2が締結された後にローリバースブレーキ1が応答性良
く締結されることでショックが可及的に防止されるもの
である。
【0069】(2) R→N変速時 この場合には、第1切換バルブ5はOFF位置に設定さ
れ、ライン54とライン55が接続される。また、第2
切換バルブ6もOFF位置に設定され、ライン57が第
2切換バルブ6のドレーンポート49に接続される。
【0070】従って、ローリバースブレーキ1の油圧
は、ライン52からライン54及びライン55、さらに
ライン53を通してマニュアルバルブ3側にドレーンさ
れ、該ローリバースブレーキ1は解放される。この場
合、ローリバースブレーキ1の解放が遅れ傾向となるこ
とは上記各実施例の場合と同様である。
【0071】これに対して、リバースクラッチ2の油圧
は、ライン57がオリフィス32を備えたドレーンポー
ト49に接続されるとともに、ライン58を介してアキ
ュームレータ4に接続され、該アキュームレータ4によ
る解放棚圧形成作用を受けるため、徐々に抜け、リバー
スクラッチ2は緩やかに解放される。従って、リバース
クラッチ2はローリバースブレーキ1の解放に先んじて
解放されるということがなく、ショックの発生が防止さ
れるものである。
【0072】(3) R→D変速時 この場合は、第2切換バルブ6がOFF位置に設定され
ることでライン57がライン53に接続されることか
ら、リバースクラッチ2の油圧は迅速に排出され、該リ
バースクラッチ2は早急に解放される。従って、ローリ
バースブレーキ1と他のクラッチ等との干渉による内部
ロックのおそが解消されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例にかかる自動変速機の制
御装置における要部油圧回路図である。
【図2】本願発明の第2実施例にかかる自動変速機の制
御装置における要部油圧回路図である。
【図3】本願発明の第3実施例にかかる自動変速機の制
御装置における要部油圧回路図である。
【符号の説明】
1はローリバースブレーキ、2はリバースクラッチ、3
はマニュアルバルブ、4はアキュームレータ、5は第1
切換バルブ、6は第2切換バルブ、7は背圧調整バル
ブ、8はデューティソレノイドバルブ、11,12,2
1,31,32はオリフィス、13〜17,22,23,3
3はワンウェイバルブ、41〜48及び51〜58はラ
イン、49はドレーンポートである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Rレンジ設定時にはともに油圧が供給さ
    れることで締結され、Nレンジ及びDレンジ設定時には
    ともに油圧が排出されることで解放される第1摩擦締結
    要素と第2摩擦締結要素と、 所定容積を有するとともにその背圧の調整により作動特
    性が変更可能とされた棚圧形成用のアキュームレータ
    と、 NレンジからRレンジへの変速時には上記アキュームレ
    ータにより上記第1摩擦締結要素の締結用棚圧が形成さ
    れ、RレンジからNレンジへの変速時には上記アキュー
    ムレータにより上記第2摩擦締結要素の解放用棚圧が形
    成される如く該アキュームレータの背圧を調整する背圧
    調整手段とを備えたことを特徴とする自動変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記第1摩擦締結要
    素と第2摩擦締結要素にはそれぞれその解放作動時に解
    放方向に作用するスプリングが備えられ且つ上記第1摩
    擦締結要素のスプリング荷重が上記第2摩擦締結要素の
    それよりも小さく設定される一方、 上記第1摩擦締結要素に油圧を供給するとともにその通
    路途中に第1流量規制手段を備えた第1油圧供給回路
    と、 上記第1流量規制手段をバイパスして上記第1摩擦締結
    要素に油圧を供給する第2油圧供給回路と、 上記第1摩擦締結要素から油圧を排出する第1油圧排出
    回路と、 上記第2摩擦締結要素に油圧を供給する第3油圧供給回
    路と、 第2摩擦締結要素から油圧を排出するとともにその通路
    途中に第2流量規制手段が設けられた第2油圧排出回路
    と、 上記第1摩擦締結要素への油圧供給時に該第1摩擦締結
    要素に上記アキュームレータを接続する第1アキューム
    レータ接続回路と、 上記第2摩擦締結要素からの油圧排出時に上記第2油圧
    排出回路の上記流量規制手段より上流側に上記アキュー
    ムレータを接続させる第2アキュームレータ接続回路
    と、 NレンジからRレンジへの変速時には上記第1摩擦締結
    要素に対して変速指令後の所定期間だけ上記第2油圧供
    給回路を介して油圧を供給させるとともに該所定期間経
    過後は上記第1油圧供給回路を介して油圧を供給し、ま
    たRレンジからNレンジへの変速時には上記第1油圧排
    出回路を介して上記第1摩擦締結要素から油圧を排出さ
    せるとともに上記第2油圧排出回路を介して上記第2摩
    擦締結要素から油圧を排出させる如く油圧経路を切り換
    える油圧経路切換手段とを備えたことを特徴とする自動
    変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、RレンジからDレン
    ジへの変速時には、上記第2摩擦締結要素からの油圧排
    出が流量規制手段を備えない第3油圧排出回路を介して
    排出される如く油圧経路が切り換えられることを特徴と
    する自動変速機の制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3において、上記背圧調
    整手段が、NレンジからRレンジへの変速時とRレンジ
    からNレンジへの変速時とRレンジからDレンジへの変
    速時のいずれの場合においても遊休状態にあるロックア
    ップクラッチ用のデューティソレノイドバルブで構成さ
    れていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2,3または4において、 上記第1流量規制手段と並列に配置されマニュアルバル
    ブ側への油圧排出のみを許容する第1方向規制手段と、 上記第2流量規制手段と並列に配置され上記マニュアル
    バルブからの油圧供給のみを許容する第2方向規制手段
    と、 上記第1アキュームレータ接続回路に配置されアキュー
    ムレータ側への油圧供給のみを許容する第3方向規制手
    段と、 上記第2アキュームレータ接続回路に配置され該アキュ
    ームレータからの油圧排出のみを許容する第4方向規制
    手段と、 上記第1油圧供給回路と第2油圧供給回路の共用部分に
    設けられて上記第1摩擦締結要素側への油圧供給のみを
    許容する第5方向規制手段とを備えたことを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2,3,または4において、 上記第1流量規制手段と第2流量規制手段とが単一の流
    量規制手段で兼用されるとともに、 上記第2圧供給回路と第3油圧供給回路との共用部分に
    配置されて上記第1摩擦締結要素及び第2摩擦締結要素
    への油圧供給のみを許容する第1方向規制手段と、 上記第1油圧供給回路と第2油圧供給回路の共用部分に
    設けられて上記第1摩擦締結要素側への油圧供給のみを
    許容する第2方向規制手段とを備えたことを特徴とする
    自動変速機の制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項2,3または4において、上記第
    1流量規制手段と第2流量規制手段の他に、上記第2ア
    キュームレータ接続回路に配置されてアキュームレータ
    からの油圧の排出のみを許容する第1方向規制手段を備
    たことを特徴とする自動変速機の制御装置。
JP14777793A 1993-06-18 1993-06-18 自動変速機の制御装置 Pending JPH074511A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000977T5 (de) 2008-10-16 2011-02-17 Aisin Aw Co., Ltd. Bereichsauswahlvorrichtung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112009000977T5 (de) 2008-10-16 2011-02-17 Aisin Aw Co., Ltd. Bereichsauswahlvorrichtung

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