JPH074492Y2 - 走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents

走査型トンネル顕微鏡

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JPH074492Y2
JPH074492Y2 JP1989011797U JP1179789U JPH074492Y2 JP H074492 Y2 JPH074492 Y2 JP H074492Y2 JP 1989011797 U JP1989011797 U JP 1989011797U JP 1179789 U JP1179789 U JP 1179789U JP H074492 Y2 JPH074492 Y2 JP H074492Y2
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scanning
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重夫 岡山
洋志 徳本
春樹 中川
健一郎 石原
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工業技術院長
株式会社小坂研究所
セイコー電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、走査型トンネル顕微鏡における走査信号発生
回路に関する。
〔考案の概要〕
本考案は、走査信号発生回路において、走査の方向を切
り換える必要がある場合、走査信号発生回路のアナログ
信号を入れ換える事により走査の方向を切り換えるので
はなく、走査信号発生回路内のD/Aコンバータの手前側
で走査の方向を切り換えるために必要なデジタル信号を
入れ換える事により走査の方向を切り換えるものであ
り、切換時におけるノイズの発生、電圧の誤差の発生を
極めて簡単な回路により防止し、正確に走査の方向の切
り換えを行う事のできる産業上極めて有益な走査信号発
生回路である。
〔従来の技術〕
例えば、測定探針が設けられた圧電素子を駆動して、試
料表面と探針間の距離を一定に保持しながら、試料表面
に沿って探針を面内方向に走査し、トンネル効果を利用
してこの時の探針の高さ情報から試料表面の原子像もし
くは試料表面の三次元微細形状を得る走査型トンネル顕
微鏡においては、探針を面内方向に走査するために、第
3図(a)の従来の走査信号発生回路に示されるような
アップダウンカウンタとD/Aコンバータを備え、アップ
ダウンカウンタのカウントデータを動作クロックに従っ
て順次増加もしくは減少させていき、この増減するカウ
ントデータをD/Aコンバータでアナログ電圧に変換し、
出力アンプで増巾して第3図(b)の圧電素子28の駆動
電極である各軸走査素子22,23に印加する事により、探
針27の走査を行う方式の走査信号発生回路が用いられて
いる。
〔考案が解決しようとする課題〕
走査型トンネル顕微鏡においては、第4図の面内走査概
念図に示されるように試料表面に沿って、探針を面内方
向(XY方向)に走査し、一画面の測定を行うわけである
が、試料形状をより正確に把握するために走査方向を切
り換えてみる場合がある。この時、第4図の走査方向か
ら、第5図の面内走査概念図に示されるようなX軸走査
方向に走査方向を切り換える場合、一画面の測定が終了
し、探針が面内走査の原点27に戻った時に、X軸走査方
向切換器24、Y軸走査方向切換器25、X軸Y軸切換器26
によりX軸の正駆動電圧と負駆動電圧の切り換え、又
は、X軸とY軸の駆動電圧を切り換えることにより、試
料表面と探針間の距離を一定に保持したままの状態で走
査方向の切換動作を行うことになる。ところで、たとえ
ば各駆動電圧を0Vにして原点に復帰した状態にしようと
しても、X軸、Y軸の駆動電圧は必ずしも厳密に0Vにな
らない。通常ある微小な電圧が加わった状態で復帰して
いる。このため、X軸、Y軸の正負の駆動電圧を切り換
える瞬間に探針が面内方向に動いてしまうと、試料表面
と探針間の距離を一定に保持するためのサーボ系の追従
が間に合わず、探針と試料表面が接触し、各々を損傷す
る危険があるため、切り換える瞬間の前と後とでX軸Y
軸の正負の各駆動電圧は不変でなければならない。
しかしながら、第3図に示されるような従来の走査信号
発生回路においては、X軸駆動素子22やY軸駆動素子23
に印加されるX軸正駆動電圧18やX軸負駆動電圧19やY
軸正駆動電圧20やY軸負駆動電圧21を、X軸走査方向切
換器24やY軸走査方向切換器25やX軸Y軸切換器26で入
れ換える事により走査方向の切り換えを行っている。こ
の回路において走査方向の切り換えを行う際に探針の面
内位置駆動電圧が変化しないようにするためには、切換
対象となる各駆動電圧の電圧値を切り換え前後で正確に
一致させなければならず、また、切換時のノイズの発生
も皆無でなければならないわけであるが、この事は事実
上非常に困難であり、実際は、切換時において各駆動電
圧が若干の変動を生じてしまい、探針が面内方向に動い
てしまう危険があった。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するため本考案にあっては、探針を試料
間との距離を制御しながら試料表面上を2次元走査する
ための圧電素子を有する走査型トンネル顕微鏡におい
て、前記探針をX軸方向、Y軸方向に走査させる各走査
信号発生回路は、動作クロック発生器と、前記動作クロ
ック発生器からの動作クロックに従ってあらかじめ決め
られた走査のシーケンスに従ってカウントアップクロッ
クとカウントダウンクロックを出力するX軸走査コント
ローラ及びY軸走査コントローラと、前記各走査コント
ローラからのカウントアップクロックとカウントダウン
クロックを入力し該両クロックのクロック数に従い順次
カウントアップ又はカウントダウンするX軸アップダウ
ンカウンタ及びY軸アップダウンカウンタと、前記各ア
ップダウンカウンタのデータをX軸及びY軸走査電圧に
変換するX軸側及びY軸側D/Aコンバータと、前記各走
査電圧を増幅する各出力アンプと、該各出力アンプで増
幅された電圧を入力し前記探針をX軸方向、Y軸方向に
駆動する前記圧電素子上に形成されるX軸駆動電極及び
Y軸駆動電極とからなって、走査方向を切り換えたい時
には必要に応じて前記探針のX軸走査方向、Y軸走査方
向を正負に切り換える、又はX軸とY軸との間で走査方
向を切り換えるように前記各D/Aコンバータに入力する
データを切り換えるX軸走査方向切換器、Y軸走査方向
切換器、及びX軸Y軸切換器を前記各アップダウンカウ
ンタあるいは各D/Aコンバータの前段に有することを特
徴とする。
〔作用〕
アナログ信号の場合は、その電圧値が重要なデータであ
るため、データを一定に保つためには電圧値を一定に保
持しなければならないが、デジタル信号の場合は、その
データを必要な桁数の2値化された信号として表現され
たものであり、各桁がハイレベルであるかローレベルで
あるかがデータとしての意味を持っており、データを一
定に保つためには各桁の電圧値が2値化するための境目
であるスレッショルドレベルを超えて逆レベルにならな
い程度に電圧値を保持すれば良いことから、上記手段に
よれば走査方向の切換時に一定に保持しなければならな
い駆動電圧に直接影響のあるアナログ信号を切り換える
のではなく、デジタル信号をアナログ信号に変換するD/
Aコンバータの手前側で、走査方向の切り換えに必要な
デジタル信号を、その電圧値がスレッショルドレベルを
超えない程度に保持しながら切り換えることができる。
そのため走査方向の切換時に面内方向の駆動電圧に誤差
やノイズが発生する事がなくなり、一定に保持する事が
可能となった。
〔実施例〕
本実施例は、走査型トンネル顕微鏡の探針を面内方向に
走査するための走査信号発生回路として構成されたもの
であり、以下、図面に従って説明を行う。
〔第一実施例〕
第1図は第一実施例による走査信号発生回路を示すブロ
ック図である。制御対象となる探針部は第3図(b)と
同様で省略してある。
X軸及びY軸のアップダウンカウンタのカウントクロッ
クを発生する動作クロック発生器1から出力される動作
クロックは、X軸側とY軸側に振り分けられてそれぞれ
X軸の走査を制御するX軸走査コントローラ2とY軸の
走査を制御するY軸走査コントローラ3に入力される。
以下X軸側,Y軸側とも同様であるので、X軸側のみ説明
をする。
X軸走査コントローラ2では、入力された動作クロック
を走査のシーケンスに従って走査方向により、X軸カウ
ントアップクロック4とX軸カウントダウンクロック5
に切り換えて出力する。この両クロックはそれぞれX軸
アップダウンカウンタ8のカウントアップ入力とカウン
トダウン入力に入力され、X軸アップダウンカウンタ8
は、入力された両クロックのクロック数に従い順次カウ
ントアップ又はカウントダウンしていく。例えば4ビッ
トのアップダウンカウンタで考える。通常は12ビット、
16ビットのアップダウンカウンタを使うが説明をわかり
やすくするために4ビットで考える。。第4図におい
て、探針が走査面内の中心にある時のX軸アップダウン
カウンタ8、Y軸アップダウンカウンタ9のカウントデ
ータをまとめて(1000,1000)というカウントデータと
して表すとする。すなわち括弧内のカンマの前がX軸カ
ウントデータを示し、後がY軸カウントデータを示すと
する。第4図においては探針はX軸負方向,Y軸負方向に
動く。従って、X軸走査コントローラ2はあらかじめ決
められた走査シーケンスに従って、X軸カウントダウン
クロック5、Y軸カウントダウンクロック7を動作させ
る。すると、アップダウンカウンタ8、アップダウンカ
ウンタ9はカウントダウンし、そのカウントデータは
(0111,0111)となる。その後順次カウントダウンし、
(0001,0001)になると、第4図において、探針は左下
隅に来る。左下隅に来たら第4図において探針をX軸に
平行に正方向に動くように走査させる。従って、X軸走
査コントローラ2はX軸カウントアップクロック4を出
力する。すると、アップダウンカウンタ8はカウントア
ップし、カウントデータは(0001,0001)となる。その
後アップダウンカウンタ8は順次カウントアップし、カ
ウントデータが(1111,0001)となって、探針は右下隅
に来る。次に探針を下から2番目の走査線の始点に戻
す。この場合X軸カウントダウンクロック5が動作し、
アップダウンカウンタ8は順次カウントダウンし、カウ
ントデータは(1111、0001)からスタートし、(1110,0
001)・・・(0010,0001)となり、次に(0001,0010)
となる。すなわちこの時、Y軸のアップダウンカウンタ
9のカウントデータはX軸アップダウンカウンタ8が
[0001]に戻る時に[0010]にすればよい。第4図にお
いては探針が戻る時に斜めの線上を戻るようになってい
る。これはアップダウンカウンタ8、9としてもっと高
ビットのものを用い、走査間隔を複数ビットにした場合
の探針の戻り方を模式的に表している。この場合アップ
ダウンカウンタ8がカウントダウンする途中途中でアッ
プダウンカウンタ9をカウントアップするものである。
この時探針は段階的に戻るが、スムージングして斜線で
表してある。こうして順次下からX軸正方向に走査し、
一番上まで走査した後、カウントデータが(1111,111
1)になったあと、各アップダウンカウンタを順次カウ
ントダウンし原点復帰させる。この時、カウントデータ
は(1000、1000)となっている。
X軸アップダウンカウンタ8から出力されるX軸カウン
トデータ10はX軸走査方向切換器24とX軸Y軸切換器26
を経由してX軸D/Aコンバータ12又はY軸D/Aコンバータ
13に入力される。走査方向の切り換えを行わない場合
は、X軸カウントデータ10はX軸走査方向切換器24を素
通りしてX軸Y軸切換器26も素通りしてそのままX軸D/
Aコンバータ12に入力される。走査方向の切り換えを行
う場合は、X軸走査方向切換器24により、X軸カウント
データ10の各桁の信号を、走査原点を中心として方向が
切り換わるように入れ換えれば良い。たとえばX軸カウ
ントデータ10の各桁の信号をインバータに通すようにす
る。この時、カウントデータ(1000,1000)は(0111,10
00)となる。X軸走査方向切換器24を動作させた後の探
針の動きは以下のようである。第4図に示すような面内
走査をするようにアップダウンカウンタ8から出てくる
データはインバートされることにより、(0111,1000)
(1000,0111)(1001,0110)・・・(1110,0001)とな
って、第5図に示すような軌跡を通って、探針が右下隅
に来る。この後X軸カウントデータは順次ディクリメン
トされ、カウントデータは(1110,0001)(1101、000
1)・・・(0000,0001)となる。このあと、第4図にお
いて(1111、0001)からスタートし、(1110,0001)・
・・(0010,0001)となり、次に(0001,0010)となって
いたデータは、インバータをとおることにより、(000
0,0001)(0001,0001)・・・(1101,0001)となり、次
に(1110,0010)となる。すなわちY軸アップダウンカ
ウンタ9からのカウントデータ11はY軸走査方向切換器
25によって走査方向を切り換えないとすれば、探針は第
5図に示すようにX軸負方向に走査する。すなわち、X
軸走査方向切換器24によって、X軸の走査方向が、正方
向から負方向に切り換わっている。X軸Y軸を切り換え
る場合は、X軸Y軸切換器26により、X軸カウントデー
タ10をY軸D/Aコンバータ13に、Y軸カウントデータ11
をX軸D/Aコンバータ12に入力されるように両信号を入
れ換えれば良い。これらの切り換えは、走査が原点に戻
っている状態で行うものであり、その場合、入れ換える
べき各信号のロジックレベルは同じであるので、切換時
のカウントデータの誤差は極めて微小であるか又は発生
しない。また、各切換器の各切換部分を走査が原点に戻
っている状態におけるカウントデータのロジックレベル
側にプルアップ又はプルダウンしておく事により、切り
換える瞬間のノイズも皆無となる。
これら切換時の誤差,ノイズの発生のない切換器を経由
したカウントデータは、X軸D/Aコンバータ12でX軸走
査電圧14に変換され、X軸出力アンプ16で増巾されてX
軸正駆動電圧18とX軸負駆動電圧19となりX軸駆動素子
22に印加される事により、印加された電圧に従って探針
のX軸方向への走査が行われる。
以上の構成にする事により、切換時の電圧の誤差やノイ
ズの発生なく、一定の電圧を保持したままで走査方向の
切り換えが可能となる。
〔第二実施例〕
第2図は第二実施例による走査信号発生回路を示すブロ
ック図である。
第二実施例においても第一実施例と同様な構成部分があ
るので、以下、第一実施例と異なる部分のみ説明を行
う。
第一実施例においては、アップダウンカウンタのカウン
トデータを入れ換える事により走査方向の切り換えを行
ったが、第二実施例においては、アップダウンカウンタ
に入力されるカウントアップ入力とカウントダウン入力
を入れ換える事により走査方向の切り換えを行う事とし
た。
X軸走査コントローラ2から出力されるX軸カウントア
ップクロック4とX軸カウントダウンクロック5はX軸
走査方向切換器24とX軸Y軸切換器26を経由してX軸ア
ップダウンカウンタ8又はY軸アップダウンカウンタ9
に入力される。走査方向の切り換えを行わない場合は、
X軸カウントアップクロック4とX軸カウントダウンク
ロック5はX軸走査方向切換器24を素通りしてX軸Y軸
切換器26も素通りしてそのままX軸アップダウンカウン
タ8のカウントアップ入力とカウントダウン入力にそれ
ぞれ入力される。この場合第4図の動きをさせるには、
X軸走査コントローラ2及びY軸走査コントローラ3は
第1実施例と同様の出力をする。走査方向の切り換えを
行う場合は、X軸走査方向切換器24により、X軸カウン
トアップクロック4とX軸カウントダウンクロック5を
入れ換えれば良い。よって、この場合はカウントアップ
クロック4はX軸アップダウンカウンタ8のカウントデ
ータをカウントダウンするように、又、カウントダウン
クロック5はアップダウンカウンタ8のカウントデータ
をカウントアップさせるように働く。よって、第4図に
おいて原点からスタートして、(0111,0111)(0110,01
10)(0101,0101)・・・・(0001,0001)というように
X軸Y軸方向にともにカウントダウンしていたデータ
は、X軸方向においてはカウントアップするので、(10
01,0111)(1010,0110)(1011,0101)・・・・(1111,
0001)となり、探針は第5図に示すように右下隅にく
る。次に第4図においてX軸方向に[0001]から[111
1]までカウントアップしていたデータは[1111]から
[0001]までカウントダウンする。よって、第5図に示
すように探針は右下隅からX軸負方向に走査し、左下隅
にくる。次に第4図においてX軸方向に[1111]から
[0001]までカウントダウンしていたデータは[0001]
から[1111]までカウントアップする。よって、第5図
に示すように探針は左下隅から、右隅の下から2本目の
走査線の開始点にもどる。以下X軸方向にカウントアッ
プしていたデータはカウントダウンし、又カウントダウ
ンしていたデータはカウントアップすることにより、結
局、探針は第5図に示すようにX軸負方向に走査する。
すなわちX軸方向に正負の走査方向が切り換わるX軸Y
軸を切り換える場合は、X軸Y軸切換器26により、X軸
カウントアップクロック4とX軸カウントダウンクロッ
ク5がそれぞれY軸アップダウンカウンタ9のカウント
アップ入力とカウントダウン入力に、そしてY軸カウン
トアップクロック6とY軸カウントダウンクロック7が
それぞれX軸アップダウンカウンタ8のカウントアップ
入力とカウントダウン入力に入力されるように、それぞ
れの信号を入れ換えれば良い。これらの切り換えは、走
査が原点に戻って停止している状態で行うものであり、
その場合、停止しているのであるから当然入れ換えるべ
き各クロック信号は発生しておらず、各クロック信号は
同じ非アクティブのロジックレベルであるため、切換時
に何ら誤差は発生しない。
また、入れ換えるべき各クロック信号の各切換部分を非
アクティブのロジックレベル側にプルアップ又はプルダ
ウンしておく事により、切り換える瞬間のノイズも皆無
となる。
Y軸側も同様である。また、以下の構成と働きは第一実
施例と同様であるので省略する。
以上の構成にする事により、切換時の電圧の誤差やノイ
ズの発生なく、一定の電圧を保持したままで走査方向の
切り換えが可能となる。
〔考案の効果〕
以上のように、X軸走査方向切換器、Y軸走査方向切換
器及びX軸Y軸切換器を各アップダウンカウンタ又は各
D/Aコンバータの前段に配したことにより、切換時にお
ける電圧の誤差およびノイズの発生を極めて簡単な回路
構成により防止し、一定の電圧を保持したままで走査方
向の切り換えを行う事が可能となり、その結果、切換時
における探針と試料表面の接触によるその双方の損傷の
防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案第一実施例による走査信号発生回路図、
第2図は本考案第二実施例による走査信号発生回路図、
第3図(a)は従来の走査信号発生回路図、第3図
(b)は探針の走査説明図、第4図は面内走査概念図、
第5図はX軸走査方向切換後の面内走査概念図を示した
ものである。 1……動作クロック発生器 2……X軸走査コントローラ 3……Y軸走査コントローラ 4……X軸カウントアップクロック 5……X軸カウントダウンクロック 6……Y軸カウントアップクロック 7……Y軸カウントダウンクロック 8……X軸アップダウンカウンタ 9……Y軸アップダウンカウンタ 10……X軸カウントデータ 11……Y軸カウントデータ 12……X軸D/Aコンバータ 13……Y軸D/Aコンバータ 14……X軸走査電圧 15……Y軸走査電圧 16……X軸出力アンプ 17……Y軸出力アンプ 18……X軸正駆動電圧 19……X軸負駆動電圧 20……Y軸正駆動電圧 21……Y軸負駆動電圧 22……X軸駆動素子 23……Y軸駆動素子 24……X軸走査方向切換器 25……Y軸走査方向切換器 26……X軸Y軸切換器 27……面内走査の原点 28……面内走査範囲 29……走査軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中川 春樹 埼玉県三郷市鷹野3丁目63番地 株式会社 小坂研究所三郷工場内 (72)考案者 石原 健一郎 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内 審査官 新井 重雄

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】探針を試料間との距離を制御しながら試料
    表面上を2次元走査するための圧電素子を有する走査型
    トンネル顕微鏡において、前記探針をX軸方向、Y軸方
    向に走査させる各走査信号発生回路は、動作クロック発
    生器と、前記動作クロック発生器からの動作クロックに
    従ってあらかじめ決められた走査のシーケンスに従って
    カウントアップクロックとカウントダウンクロックを出
    力するX軸走査コントローラ及びY軸走査コントローラ
    と、前記各走査コントローラからのカウントアップクロ
    ックとカウントダウンクロックを入力し該両クロックの
    クロック数に従い順次カウントアップ又はカウントダウ
    ンするX軸アップダウンカウンタ及びY軸アップダウン
    カウンタと、前記各アップダウンカウンタのデータをX
    軸及びY軸走査電圧に変換するX軸側及びY軸側D/Aコ
    ンバータと、前記各走査電圧を増幅する各出力アンプ
    と、該各出力アンプで増幅された電圧を入力し前記探針
    をX軸方向、Y軸方向に駆動する前記圧電素子上に形成
    されるX軸駆動電極及びY軸駆動電極とからなって、走
    査方向を切り換えたい時には必要に応じて前記探針のX
    軸走査方向、Y軸走査方向を正負に切り換える、又はX
    軸とY軸との間で走査方向を切り換えるように前記各D/
    Aコンバータに入力するデータを切り換えるX軸走査方
    向切換器、Y軸走査方向切換器、及びX軸Y軸切換器を
    前記各アップダウンカウンタあるいは各D/Aコンバータ
    の前段に有することを特徴とする走査型トンネル顕微
    鏡。
JP1989011797U 1989-02-03 1989-02-03 走査型トンネル顕微鏡 Expired - Lifetime JPH074492Y2 (ja)

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