JP2583740Y2 - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JP2583740Y2 JP1991026267U JP2626791U JP2583740Y2 JP 2583740 Y2 JP2583740 Y2 JP 2583740Y2 JP 1991026267 U JP1991026267 U JP 1991026267U JP 2626791 U JP2626791 U JP 2626791U JP 2583740 Y2 JP2583740 Y2 JP 2583740Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、少なくとも二次元的に
相対移動可能な三次元測定機等の装置の駆動装置に係
り、特に互いに異なる2つの座標系のそれぞれに対応し
て移動される装置の駆動装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、三次元測定機等では、コンピュ
ータを用いた数値制御(CNC)等でプローブを移動さ
せるだけでなく、ワークの自動測定を行うためのティー
チングや、複雑な形状のワークを手動で測定することが
ある。この場合には、ジョイスティック等で手動操作し
て機械座標系のX軸、Y軸、Z軸に沿ってプローブを移
動させてワークの測定を行っていた。すなわち、二次元
方向に自由に傾く第1のジョイスティックでプローブの
X軸、Y軸方向の移動を指示し、一次元方向のみに傾く
第2のジョイスティックでプローブのZ軸方向の移動を
指示して手動操作を行っていた。また、プローブの移動
速度は各ジョイスティックの傾き角度によって指示して
いた。
【0003】 ところで、三次元測定機でワークに形成
された溝等を測定するときに、プローブを溝に沿って移
動させる必要がある場合がある。この際、溝の方向、つ
まりプローブの移動方向が三次元測定機の機械座標系の
何れかの座標軸に沿って設けられていれば、ジョイステ
ィックによる手動測定においても何れかのジョイスティ
ックを一方向に傾け、ロックボタンを押してその軸方向
以外にプローブが移動しないようにロックすることによ
測定することができた。
【0004】しかしながら、ワークによっては、溝が機
械座標系に沿っていない場合もあり、この時には各ジョ
イスティックを適宜操作してプローブを溝に沿って移動
させなければならず、操作が困難であり、かつ正確な測
定も難しいという問題があった。
【0005】このため、機械座標系とは別にワークに対
応したワーク座標系を設定し、切換スイッチによりジョ
イスティックのレバー操作による駆動指令を、機械座標
系に対応したものと、ワーク座標系に対応したものとに
切り換えて操作するようにしたものが特開昭61−23
5714号公報や特開昭62−69115号公報に記載
されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、切換ス
イッチで機械座標系とワーク座標系とに切り換えていた
従来例では、座標系を変更する度にスイッチの切換え操
作を行わなければならず、測定作業が煩雑になるという
問題があった。
【0007】本考案の目的は、スイッチの切換え操作等
を行わずに、機械座標系およびワーク座標系等の異なる
2つの座標系のいずれにも対応して被駆動部材を駆動す
ることができる駆動装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の駆動装置は、少
なくとも2軸以上の第1座標系によって被駆動部材を駆
動する駆動手段と、この駆動手段に前記第1座標系に対
応した駆動信号を与える第1座標系駆動指令手段と、前
記第1座標系とは異なる第2座標系を設定する第2座標
系設定手段と、前記第2座標系に対応した駆動信号を与
える第2座標系駆動指令手段と、前記第1座標系駆動指
令手段および第2座標系駆動指令手段からの駆動信号を
チェックし、第1座標系駆動指令手段からの駆動信号は
そのまま前記駆動手段に出力し、第2座標系駆動指令手
段からの駆動信号前記第1座標系に対応した駆動信号
に変換して前記駆動手段に出力する信号変換手段とを備
えることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】このような本考案では、入力された駆動信号を
信号変換手段でチェックし、第1座標系駆動指令手段か
らの駆動信号であれば、その駆動信号はそのまま駆動手
段に出力され、被駆動部材は機械座標系等の第1座標系
に対応して駆動される。一方、第2座標系駆動指令手段
から駆動信号が出されると、この駆動信号は信号変換手
段によって第1座標系に対応した駆動信号に変換され、
この信号が駆動手段に与えられて被駆動部材は第1座標
系と異なるワーク座標系等の第2座標系に対応して駆動
される。
【0010】このため、第1座標系駆動指令手段および
第2座標系駆動指令手段を適宜操作することで、スイッ
チ切換え操作を行わなくても、被駆動部材は第1座標系
および第2座標系のいずれにも対応して駆動される。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1に示すように、本実施例は三次元測定機の
被駆動部材としてのプローブを三次元的に移動させる駆
動装置1に本考案を適用したものである。
【0012】駆動装置1は、被駆動部材である図示しな
い三次元測定機のプローブを三次元的に移動させる駆動
手段2と、この駆動手段2を制御するコントローラ(C
MMC、コーディネイトメジャリングマシンコントロー
ラ)3と、前記駆動手段2への駆動指令を入力する操作
ボックス4とを備えている。なお、コントローラ3は、
ホストコンピュータ5に接続されており、コンピュータ
による数値制御(CNC)により駆動手段2、つまりプ
ローブを移動することも可能に構成されている。
【0013】駆動手段2は、水平面内で互いに直交する
X軸およびY軸と、鉛直方向であるZ軸とからなる第1
座標系としての機械座標系に対応してプローブを移動さ
せるX軸モータ11、Y軸モータ12、Z軸モータ13
を備えている。これらのモータ11,12,13はコン
トローラ3によって制御され、プローブを機械座標系に
対応して三次元方向に移動させるように構成されてい
る。
【0014】操作ボックス4は、プローブを機械座標系
で移動させるために操作するジョイスティック20と、
プローブを機械座標系と異なる第2座標系としてのワー
ク座標系で移動させるためのタッチパネルスイッチ30
とを備えている。このジョイスティック20により、本
考案の第1座標系駆動指令手段が構成され、タッチパネ
ルスイッチ30により第2座標系駆動指令手段が構成さ
れている。
【0015】ジョイスティック20は、X−Y軸方向の
移動を指示する第1のジョイスティックと、Z軸方向の
移動を指示する第2のジョイスティックとを備えて構成
されている。このジョイスティック20は、A/Dコン
バータ21を介してマイクロコンピュータ40に接続さ
れている。A/Dコンバータ21は、ジョイスティック
20からの駆動信号、つまりジョイスティック20の傾
斜方向および傾斜角度のアナログ信号をデジタル信号に
変換し、マイクロコンピュータ40に出力するように構
成されている。
【0016】マイクロコンピュータ40は、入力された
駆動信号に基づいて各モータ11,12,13への駆動
データをコントローラ3に送るとともに、駆動手段2で
移動されるプローブからのデータを検出、記録するよう
に構成されている。また、コンピュータ40は、ワーク
座標系の設定時にプローブからのデータによりワーク座
標系のX1 軸、Y1 軸、Z1 軸のデータを演算し、メモ
リに記憶するように構成されている。このマイクロコン
ピュータ40により、本考案の第2座標系設定手段が構
成されている。
【0017】一方、タッチパネルスイッチ30は、複数
のキー31〜39が設けられるとともに、その表面がL
CD(液晶ディスプレイ)により構成され、マイクロコ
ンピュータ40によって任意のイメージを表示できるよ
うに構成されている。本実施例では、図1に示すよう
に、「X−Y」,「Z」,「スピード」の各文字を表示
するとともに、キー31〜36に矢印を表示し、キー3
7〜39にそれぞれ「H」,「M」,「L」の文字を表
示するように制御されている。これらのキー31,32
により、プローブのワーク座標系のX1 軸方向への移動
が指示され、キー33,34によりY1 軸方向への移動
が指示され、キー35,36によりZ1 軸方向への移動
が指示されるように構成されている。また、スピードを
指示するキー37〜39により、プローブの移動スピー
ドが高速(H)、中速(M)、低速(L)の3段階に切
り換えられるように構成されている。
【0018】 タッチパネルスイッチ30は、マイクロ
コンピュータ40に接続され、これらのキー3〜39
からの駆動信号をマイクロコンピュータ40に出力する
ように構成されている。
【0019】マイクロコンピュータ40は、ジョイステ
ィック20およびタッチパネルスイッチ30からの駆動
信号の入力をチェックし、入力された駆動信号に基づく
駆動データをコントローラ3に出力するように構成され
ている。この際、マイクロコンピュータ40は、タッチ
パネルスイッチ30から駆動信号が入力されると、記憶
されたワーク座標系のデータを用いてワーク座標系の駆
動信号を機械座標系の駆動信号に変換し、その駆動デー
タをコントローラ3に出力するように構成されている。
このマイクロコンピュータ40により、本考案の信号変
換手段が構成されている。
【0020】次に、このような構成の三次元測定機を用
いて、図2に示すようなワーク50の上面51に形成さ
れた溝52を測定する手順の一例について、図3に示す
フローチャートをも参照して説明する。
【0021】 まず、ジョイスティック20を操作して
ワーク50を測定し(ステップ1)、ワーク座標系の座
標軸であるX1 軸、Y1 軸、Z1 軸を設定する(ステッ
プ2)。具体的には、ジョイスティック20を使用して
プローブを上面51内の任意の点以上に当接させて機
械座標系のXY平面に対する上面51の傾斜角度を測定
し、この上面51に直交するZ1 軸を設定する。次い
で、上面51上で溝52に平行な方向のX1 軸と、溝5
2に直交する方向のY1 軸とを設定する。本実施例で
は、上面51の一辺53が溝52に平行に形成され、一
辺54が溝52に直交して形成されているので、ジョイ
スティック20を操作してプローブをこれらの辺53,
54当接させてX1 軸およびY1 軸を設定する。例え
ば、辺53の任意の2点若しくは3点以上にプローブを
当接させてX 1 軸を設定し、辺54の任意の1点若しく
は2点以上にプローブを当接させてY 1 軸を設定する。
特に、X 1 軸およびY 1 軸が互いに直交するように設定
されるならば、X 1 軸を設定した後にY 1 軸を設定する
場合、辺54の任意の1点にプローブを当接させるだけ
でY 1 軸を設定することができる。なお、X1 軸および
1 軸は測定者の所望の方向に設定できるので、辺53
をY1 軸に、辺54をX1 軸に設定してもよいし、X1
軸およびY1 軸のベクトル方向を逆方向に設定してもよ
い。
【0022】次に、設定したワーク座標系のデータをマ
イクロコンピュータ40のメモリに記憶する(ステップ
3)。
【0023】次に、ジョイスティック20あるいはタッ
チパネルスイッチ30を操作し(ステップ4)、駆動信
号をマイクロコンピュータ40に出力する。マイクロコ
ンピュータ40は、プローブの駆動信号がジョイスティ
ック20から出力されたものか、タッチパネルスイッチ
30から出力されたものかをチェックして機械座標系の
駆動信号か、ワーク座標系の駆動信号かを判断する(ス
テップ5)。
【0024】マイクロコンピュータ40は、駆動信号が
機械座標系であればその信号に基づいて移動データをコ
ントローラ3に出力する(ステップ6)。一方、駆動信
号がワーク座標系であれば、マイクロコンピュータ40
はメモリに記憶されたワーク座標系のデータを利用して
マトリクス演算等を行い、ワーク座標系の駆動信号を対
応する機械座標系の移動データに変換し(ステップ
7)、その移動データをコントローラ3に出力する(ス
テップ6)。
【0025】コントローラ3は、入力された移動データ
により各モータ11,12,13を駆動制御してプロー
ブを移動させ、ワーク50の測定を行う(ステップ
8)。例えば、溝52の深さは、プローブをワーク50
の上面51に当接させた後、キー33,34を用いてプ
ローブをY1 軸方向のみに移動して溝52上に配置し、
その後キー35,36を用いてプローブをZ1 軸方向の
みに移動して溝52の底面に当接させ、プローブを上面
51に当接させた時のZ1 軸方向の値と、プローブを溝
52の底面に当接させた時のZ1 軸方向の値の差から溝
52の深さを算出する。また、溝52の底面形状を測定
する場合には、スイッチ31〜36を用いてプローブを
溝52の底面に当接させた後、キー31,32を用いて
プローブをX1 軸方向のみに移動させ、その移動に伴い
表面形状に応じて変位するZ1 軸方向の変位を検出す
る。これらの測定により検出された信号は、マイクロコ
ンピュータ40に入力されて演算処理された後、そのデ
ータや演算処理により求められた底面形状等が図示しな
いCRTディスプレイ等に出力される。このようにし
て、ワーク50の溝52の深さや表面形状等がタッチパ
ネルスイッチ30を使用して測定される。
【0026】この後、電源スイッチ等をチェックして測
定を終了するか否かを判断し(ステップ9)、測定を続
行する場合にはステップ4に戻って上記の手順を繰り返
す。また、ワーク座標系を変更する場合には、ステップ
1から再度実行すればよい。
【0027】なお、タッチパネルスイッチ30を使用す
れば、前述のようにプローブをワーク座標系のX1 ,Y
1 ,Z1 軸方向に移動させることができるが、このタッ
チパネルスイッチ30によってプローブを移動させる途
中にジョイスティック20を操作すれば、マイクロコン
ピュータ40が常時ジョイスティック20およびタッチ
パネルスイッチ30からの信号をチェックしているた
め、プローブを機械座標系のX,Y,Z軸方向に移動す
ることも可能である。
【0028】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、機械座標系と異なるワーク座標
系をワーク等に応じて測定者が自由に設定でき、この設
定されたワーク座標系の座標軸方向にタッチパネルスイ
ッチ30を用いてプローブを移動することができる。こ
のため、測定箇所がワーク50の溝52のように、機械
座標系の座標軸のいずれとも平行でない箇所でも、その
測定箇所に応じたワーク座標系を設定することで、プロ
ーブをワーク形状に応じて移動することができ、ティー
チングや測定操作を容易にかつ短時間で行うことができ
る。
【0029】また、機械座標系の操作を行うジョイステ
ィック20の他に、ワーク座標系の操作を行うためのタ
ッチパネルスイッチ30を設けたので、従来のように座
標系の切換え操作を行わなくてもプローブの機械座標系
およびワーク座標系の各移動を行うことができる。特
に、マイクロコンピュータ40がジョイスティック20
およびタッチパネルスイッチ30からの信号を常時チェ
ックしているので、タッチパネルスイッチ30によるワ
ーク座標系の移動の間に、ジョイスティック20による
機械座標系の移動を行うこともでき、常に測定箇所に応
じて適切な座標系で測定でき、作業効率を向上すること
ができる。
【0030】さらに、タッチパネルスイッチ30は、移
動方向を指示するキー31〜36を各軸毎に独立して設
け、移動速度を指示するキー37〜39も独立して設け
ているので駆動信号をデジタル信号にできる。このた
め、ジョイスティック20のようにスティックの傾斜方
向と傾斜角度とで移動方向と移動速度とをアナログ信号
で出力することがなくてA/Dコンバータを不要にでき
るとともに、プローブを所定の軸方向のみに正確に移動
することができ、ジョイスティックを用いたときのよう
にプローブが移動方向以外に振れることがなく、特に溝
52の底面形状のように軸方向に沿って移動させる測定
を容易にかつ正確に行うことができる。
【0031】また、ワーク座標系は測定者が自由に設定
できるので、測定するワーク50に応じた最適な座標系
を設定でき、種々の形状のワーク50を効率的に測定す
ることができる。
【0032】さらに、タッチパネルスイッチ30からの
ワーク座標系の駆動信号をマイクロコンピュータ40で
機械座標系の駆動信号に変換しているため、コントロー
ラ3は機械座標系の移動データによって駆動手段2を制
御できる。このため、コントローラ3は、ジョイスティ
ック20のみが設けられた従来の駆動装置に使用してい
たものが利用でき、ワーク座標系のコントローラを別個
設ける必要もないことから従来からの部材を利用できて
部品点数も増えることがなく、駆動装置1の製造コスト
を減少できて安価に提供できる。
【0033】なお、本考案は前述の実施例に限定される
ものではなく、本考案の目的を達成できる範囲での変
形、改良等は本考案に含まれるものである。
【0034】例えば、前記実施例では、タッチパネルス
イッチ30からのワーク座標系の駆動信号をマイクロコ
ンピュータ40で機械座標系の移動データに変換してい
たが、ワーク座標系の駆動信号をそのままコントローラ
3に送り、コントローラ3で機械座標系への変換を行っ
てもよい。また、ワーク座標系の駆動信号をコントロー
ラ3からさらにホストコンピュータ5に送り、ホストコ
ンピュータ5で機械座標系への変換を行ってもよい。
【0035】また、前記実施例では、ジョイスティック
20で機械座標系の移動を制御し、タッチパネルスイッ
チ30でワーク座標系の移動を制御していたが、逆にジ
ョイスティック20でワーク座標系の移動を制御し、タ
ッチパネルスイッチ30で機械座標系の移動を制御して
もよい。要するに、本考案は、ジョイスティック20お
よびタッチパネルスイッチ30でそれぞれ異なる第1座
標系と第2座標系の移動を制御できればよい。なお、ジ
ョイスティック20およびタッチパネルスイッチ30に
対応する座標系の切換えは、マイクロコンピュータ40
等のワーク座標系の駆動信号を機械座標系の移動データ
に変換する変換手段を、ワーク座標系と設定された駆動
指令手段からの信号に対して変換を行うように設定する
だけで容易に行うことができる。
【0036】 さらに、前記実施例では、第1座標系駆
動指令手段としてジョイスティック20を用い、第2座
標系駆動指令手段としてタッチパネルスイッチ30を用
いていたが、各指令手段の具体的構成は前記実施例の構
成に限定されない。例えば、被駆動部材等によっては各
指令手段をそれぞれジョイスティック20を用いて構
してもよいし、タッチパネルスイッチ30を用いて構成
してもよく、各指令手段の具体的構成は実施に応じて適
宜設定すればよい。但し、ジョイスティック20にはロ
ック機構が必要なため、ワーク座標系にはタッチパネル
スイッチ30を用いることが好ましい。
【0037】また、タッチパネルスイッチ30の形状や
各キー31〜39の配置も前記実施例のものに限定され
ず、例えばX−Yテーブルの駆動装置であればZ軸方向
の移動を指示するキー35,36を設けなくてもよい
し、スピード用のキー37〜39も3段階に分けずに2
段階の場合には2つ設けるだけなどでもよく、これらの
形状、配置等は被駆動部材に応じて適宜設定すればよ
い。この際、タッチパネルスイッチ30の表面をLCD
で形成しているので、キー配列は前記実施例と同様なも
のとし、使用するキーの部分のみに矢印や各記号等を表
示させて使用できるキーを設定してもよい。この場合に
は、被駆動部材に係わらず同一種類のタッチパネルスイ
ッチ30を使用できて部材の共通化が図れ、生産コスト
を低減できるという利点がある。
【0038】 さらに、前記実施例では、ワーク座標系
のX1 軸、Y1 軸、Z1軸は互いに直交して設けられて
いるが、ワークの形状や測定部位によってはこれらの各
軸が直交配置されていなくてもよく、極座標や円柱座標
等を用いてもよい。要するに、本考案ではワーク座標は
測定者がワークの状況に応じて最適な方向に適宜設定す
ればよい。
【0039】また、本考案は、前記実施例に示すように
三次元測定機の駆動装置に限らず、X−Yテーブル等の
他の装置の駆動装置にも利用でき、要するに少なくとも
二次元以上に移動する装置の駆動装置に広範に利用でき
る。
【0040】
【考案の効果】このような本考案によれば、スイッチの
切換え操作等を行わずに、機械座標系およびワーク座標
系等の異なる2つの座標系のいずれにも対応して被駆動
部材を駆動することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の三次元測定機の駆動装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】前記実施例の三次元測定機で測定するワークの
一例と座標系とを示す斜視図である。
【図3】前記実施例のワークの測定手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 駆動装置 2 駆動手段 3 コントローラ 4 操作ボックス 20 ジョイスティック 30 タッチパネルスイッチ 40 マイクロコンピュータ 50 ワーク 52 溝
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 5/00 - 5/30 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 G01B 21/00 - 21/32 G12B 5/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2軸以上の第1座標系によっ
    て被駆動部材を駆動する駆動手段と、この駆動手段に前
    記第1座標系に対応した駆動信号を与える第1座標系駆
    動指令手段と、前記第1座標系とは異なる第2座標系を
    設定する第2座標系設定手段と、前記第2座標系に対応
    した駆動信号を与える第2座標系駆動指令手段と、前記
    第1座標系駆動指令手段および第2座標系駆動指令手段
    からの駆動信号をチェックし、第1座標系駆動指令手段
    からの駆動信号はそのまま前記駆動手段に出力し、第2
    座標系駆動指令手段からの駆動信号前記第1座標系に
    対応した駆動信号に変換して前記駆動手段に出力する信
    号変換手段と、を備えることを特徴とする駆動装置。
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