JPH09304003A - 接触式3次元計測方法およびそのシステム - Google Patents

接触式3次元計測方法およびそのシステム

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JPH09304003A
JPH09304003A JP12341596A JP12341596A JPH09304003A JP H09304003 A JPH09304003 A JP H09304003A JP 12341596 A JP12341596 A JP 12341596A JP 12341596 A JP12341596 A JP 12341596A JP H09304003 A JPH09304003 A JP H09304003A
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洋一 野中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本課題は、数mを超える大形部品または大形装
置からなる被対象物の様々な寸法または形状を、1mm
以下の高精度で計測することができる接触式3次元計測
方法およびそのシステムを提供することにある。 【解決手段】本発明は、3次元の被対象物1上の異なる
領域の各々に対して複数の接触式3次元計測装置3、9
の各々により各接触式3次元計測装置3、9に対して設
定または定義される各3次元座標系で計測し、上記各接
触式3次元計測装置3、9に対して設定または定義され
る各3次元座標系の相対的な位置および姿勢を相対位置
・姿勢測定装置43により測定し、計測制御装置21に
より上記各3次元座標系で計測された3次元の被対象物
上の異なる領域の計測値を、上記測定された各3次元座
標系の相対的な位置および姿勢に基づいて同一3次元座
標系に変換して3次元の被対象物上の異なる領域に対し
て同一3次元座標系で計測することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業機械用大形部
品、橋梁用大形部材、船舶用大形部品などの寸法計測作
業や加工時のケガキ作業における接触式3次元計測方法
およびそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】被対象物に対してプローブ先端を接触さ
せて被対象物の寸法や形状を計測する接触式計測技術
は、特開平01−26109号等において知られてい
る。
【0003】この接触式計測技術は、被計測対象物に対
してプローブ先端を接触させて得られるため、被計測対
象物の表面状態等に影響されることなく、精度よく計測
することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、プラントや橋梁
の分野では、大きさが数mを超える大形部品が用いら
れ、しかも高性能化が望まれ、それに従って部品の加工
精度や組み立て精度が厳しく要求されてきている。その
ため、大きさが数mを超える大形部品に対して、接触式
で計測しようとする試みが生じてきている。しかしなが
ら、このような大形部品に対して接触式で計測するため
には、接触3次元計測装置を大型化する必要が生じる。
もし接触式三次元計測装置を大形部品に合わせて大形化
した場合、増加した自荷重に基づいて歪が大きくなった
り、温度変動に基づく熱膨張の変動も増加して、寸法測
定精度が悪くなってしまうという課題を有することにな
る。
【0005】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
数mを超える大形部品または大形装置からなる被対象物
の様々な寸法または形状を、1mm以下の高精度で計測
することができる接触式3次元計測方法およびそのシス
テムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、3次元の被対象物に対して複数の接触式
3次元計測装置を用いて同一3次元座標系で計測するこ
とを特徴とする接触式3次元計測方法である。また本発
明は、3次元の被対象物上の異なる領域の各々に対して
複数の接触式3次元計測装置の各々により各接触式3次
元計測装置に対して設定または定義される各3次元座標
系で計測し、上記各接触式3次元計測装置に対して設定
または定義される各3次元座標系の相対的な位置および
姿勢を相対位置・姿勢測定装置により測定し、上記各3
次元座標系で計測された3次元の被対象物上の異なる領
域の計測値を、上記測定された各3次元座標系の相対的
な位置および姿勢に基づいて同一3次元座標系に変換し
て3次元の被対象物上の異なる領域に対して同一3次元
座標系で計測することを特徴とする接触式3次元計測方
法である。
【0007】また本発明は、3次元の被対象物上の異な
る領域の各々に対して計測すべく接触式3次元計測装置
について複数の場所の間を移動させ、上記3次元の被対
象物上の異なる領域の各々に対して上記各場所に移動し
た接触式3次元計測装置により該接触式3次元計測装置
に対して設定または定義される各3次元座標系で計測
し、上記各場所に移動した接触式3次元計測装置に対し
て設定または定義される各3次元座標系の相対的な位置
および姿勢を相対位置・姿勢測定装置により測定し、上
記各3次元座標系で計測された3次元の被対象物上の異
なる領域の計測値を、上記測定された各3次元座標系の
相対的な位置および姿勢に基づいて同一3次元座標系に
変換して3次元の被対象物上の異なる領域に対して同一
3次元座標系で計測することを特徴とする接触式3次元
計測方法である。また本発明は、3次元の被対象物上の
異なる領域の各々に対して接触させて、各々設定または
定義される3次元座標系で計測する複数の接触式3次元
計測装置と、該各接触式3次元計測装置に対して設定ま
たは定義される各3次元座標系の相対的な位置および姿
勢を測定する相対位置・姿勢測定装置と、上記各接触式
3次元計測装置により各3次元座標系で計測された3次
元の被対象物上の異なる領域の計測値を、上記相対位置
・姿勢測定装置により測定された各3次元座標系の相対
的な位置および姿勢に基づいて同一3次元座標系に変換
して3次元の被対象物上の異なる領域に対して同一3次
元座標系で計測する演算処理手段とを有することを特徴
とする接触式3次元計測システムである。
【0008】また本発明は、複数の場所の間を移動させ
る移動手段と、該移動手段によって移動させられ、3次
元の被対象物上の異なる領域の各々に対して接触させ
て、上記移動手段によって移動した各場所において設定
または定義される3次元座標系で計測する接触式3次元
計測装置と、上記移動手段によって移動した各場所にお
いて接触式3次元計測装置に対して設定または定義され
る各3次元座標系の相対的な位置および姿勢を測定する
相対位置・姿勢測定装置と、上記接触式3次元計測装置
により各3次元座標系で計測された3次元の被対象物上
の異なる領域の計測値を、上記相対位置・姿勢測定装置
により測定された各3次元座標系の相対的な位置および
姿勢に基づいて同一3次元座標系に変換して3次元の被
対象物上の異なる領域に対して同一3次元座標系で計測
する演算処理手段とを有することを特徴とする接触式3
次元計測システムである。以上説明したように、本発明
によれば、数mを超える大形部品や大形装置の様々な寸
法または形状を、小型の接触式3次元計測装置が持って
いる1mm以下の高精度を維持して計測することができ
る。すなわち、数mを超える被対象物が一つの基準点か
ら作図された場合においても、作図上の寸法を接触式で
直接精度良く計測することができる。例えば、長大な配
管の寸法計測や加工時のケガキ作業を同一の寸法座標で
行うことができる。さらに、部品の組み付け作業におけ
る組み込み位置のケガキ作業において、組み込み部の大
きさが数m以上にわたる場合でも同一の寸法座標で行う
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係るプラントや橋梁など
に用いられる産業機械用大形部品、橋梁用大形部材、船
舶用大形部品などのように数mを超える大形部品に対し
て1mm以下の精度で寸法測定作業や加工時のケガキ作
業等を行うことができるようにした接触式計測システム
の実施の形態を図1乃至図11を参照して説明する。図
1は、本発明に係る接触式計測装置の相対位置および姿
勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測する接触式計
測システム構成の第1の実施の形態を示した図である。
即ち、図1には、産業機械用大形部品、橋梁用大形部
材、船舶用大形部品などのように数mを超える大形部品
ならなる被対象物1に対して、複数の接触式3次元計測
装置3a,3bを用いて、1mm以下の精度で寸法測定
作業や加工時のケガキ作業等を行う場合を示す。
【0010】複数の直交型接触式3次元計測装置3a,
3bの各々は、定盤(基台)9上に直交3軸のアーム1
0a,10b,10cの先に接触用の針2を取り付けた
ものである。そして、各アーム10a,10b,10c
の軸は、駆動モータ11a,11b,11cによってX
軸、Y軸およびZ軸方向に変位(移動)できるように構
成され、更に位置検出装置12a,12b,12cによ
ってアーム10cの先端(針2のつけ根)の位置座標を
検出できるように構成されている。アーム11cの先端
には、針2の姿勢を駆動制御する駆動モータ13と姿勢
を検出する検出器14が取り付けられている。針2は、
エアシリンダやばね部材等の接触圧付与手段を設置し、
その軸方向の微小変位も検出器15により検出できるよ
うに構成している。各軸の位置検出装置12a,12
b,12c,14,15は、スリット光検出式または磁
気検出式等で構成されている。そして、計測制御装置2
1は、大形部品からなる被対象物1の設計情報(CAD
情報)に基づいて直交型接触式3次元計測装置3a,3
bの各々の各軸の駆動モータ11a,11b,11c,
13を駆動制御して針2を大形部品からなる被対象物1
の各部分についてその表面を所望の経路で移動させ、そ
の経路の各点における各軸の位置検出装置12a,12
b,12c,14,15で検出される位置データに基づ
いてその経路の各点の寸法を基準座標系に対して測定す
る。即ち、計測制御装置21は、直交型接触式3次元計
測装置3a,3bの各々の基準座標系(図2に示すよう
に(x0,y0,z0)を原点とするx,y,z座標系、
(x'0,y'0,z'0)を原点とするx',y',z'座標
系)に対して大形部品からなる被対象物1の各部分につ
いてその表面の形状を接触式で1mm以下の高精度で測
定する。
【0011】ケガキ作業等の加工を行う場合には、上記
針2の代わりにケガキ針を取付け、計測制御装置21
は、大形部品からなる被対象物1の設計情報(CAD情
報)に基づいて直交型接触式3次元計測装置3a,3b
の各々の各軸の駆動モータ11a,11b,11c,1
3を駆動制御して針2を大形部品からなる被対象物1の
各部分についてその表面を所望の経路で移動させ、その
経路の各点における各軸の位置検出装置12a,12
b,12c,14,15で検出される位置データに基づ
いてその経路の各点の寸法を測定し、この測定される寸
法が所望の値になるように、各軸の駆動モータ11a,
11b,11c,13に対してフィードバック駆動制御
することによって実現することができる。以上説明した
ように、直交型接触式3次元計測装置3aは、大形部品
からなる1の例えば右側の部分について約1mm以下の
精度で寸法測定作業や加工時のケガキ作業等を行い、直
交型接触式3次元計測装置3bは、大形部品からなる被
対象物1の例えば左側の部分について1mm以下の精度
で寸法測定作業や加工時のケガキ作業等を行う。このよ
うに、直交型接触式3次元計測装置3a,3bの各々に
より、大形部品からなる被対象物1に対して寸法測定作
業や加工時のケガキ作業等を行う部分を分けることによ
って、大形部品からなる被対象物1に合わせて接触式3
次元計測装置を製作する必要がなくなる。もし接触式3
次元計測装置を大形部品1に合わせて大形化した場合、
自荷重の増加に基づいて歪が大きくなったり、温度変動
に基づく熱膨張の変動も増加する等により寸法や形状の
測定精度が悪くなってしまう。しかし、大形部品1に対
して、複数の直交型接触式3次元計測装置3a,3bを
用いることによって、小型の直交型接触式3次元計測装
置における約1mm以下の高精度を維持して大形部品1
の広い領域に亘って様々な寸法や形状を計測することが
できる。
【0012】ところで、接触式3次元計測装置3aにお
ける基準座標系(図2に示すように(x0,y0,z0
を原点とするx,y,z座標系)と接触式3次元計測装
置3bにおける基準座標系(図2に示すように(x'0
y'0,z'0)を原点とするx',y',z'座標系)とを
合わせる必要がある。そのために、接触式3次元計測装
置3bの基台9に取り付けたマークまたはミラー44と
接触式3次元計測装置3aの基台9に取り付けた十字線
の入った望遠鏡またはレーザ測長器45と計測制御装置
21とで構成される相対位置・姿勢測定装置43を設け
るようにした。相対位置・姿勢測定装置43としては、
測角儀であるトランシットで構成してもよい。トランシ
ットの場合には、接触式3次元計測装置3bの基台9に
計測制御装置21からの指令により姿勢制御可能に設置
されたマーク44aと、接触式3次元計測装置3aの基
台9に計測制御装置21からの指令により姿勢制御可能
に設置され、計測用十字線と同じ軸上にレーザや赤外線
などの距離測定装置を有し、旋回角と仰角を回転検出器
(バーニヤやスリット光検出装置が用いられる。)によ
って計測する望遠鏡45aとで構成される。また、相対
位置・姿勢測定装置43として、接触式3次元計測装置
3bの基台9に計測制御装置21からの指令により姿勢
制御可能に設置された鏡44bと、接触式3次元計測装
置3aの基台9に計測制御装置21からの指令により姿
勢制御可能に設置されたレーザ測長器45bとで構成し
てもよい。以上説明したように、計測制御装置21を含
めた相対位置・姿勢測定装置43により、接触式3次元
計測装置3aにおける基準座標系((x0,y0,z0
を原点とするx,y,z座標系)と接触式3次元計測装
置3bにおける基準座標系((x'0,y'0,z'0)を原
点とするx',y',z'座標系)との間の相対位置およ
び姿勢(lx=x'0−x0,ly=y'0−y0,lz=z'0
−z0,α(Z軸回りの回転角))を測定することがで
きる。
【0013】図3は、図1に示す計測制御装置21の具
体的構成を示す。22はCPUで、大形部品からなる被
対象物1の設計情報(CAD情報)に基づいて直交型接
触式3次元計測装置3a,3bの各々の各軸の駆動モー
タ11a,11b,11c,13を駆動制御すべく、イ
ンターフェース26を介して各駆動制御回路41a,4
1bへ出力する駆動制御信号を作成し、大形部品1の各
部分について針2の移動経路の各点において各軸の位置
検出装置12a,12b,12c,14,15で検出さ
れてインターフェース25を介して入力される位置デー
タに基づいてその経路の各点の寸法を基準座標系に対し
て算出したりするものである。更にCPU22は、直交
型接触式3次元計測装置3bの基台9に取り付けたマー
クまたはミラー44と直交型接触式3次元計測装置3a
の基台9に取り付けた十字線の入った望遠鏡またはレー
ザ測長器45とから測定されてインターフェース32を
介して入力される距離データ及び姿勢データに基づい
て、直交型接触式3次元計測装置3aにおける基準座標
系と接触式3次元計測装置3bにおける基準座標系との
間の相対位置姿勢の算出も行う。このようにCPU22
は、ディジタルデータに基づいて演算処理を行うもので
ある。またケガキ作業の時には、CPU22は、各ケガ
キ針が大形部品1の各部分について所望の軌跡をとるよ
うに、接触式3次元計測装置3a,3bの各々の各軸の
駆動モータ11a,11b,11c,13をフィードバ
ック駆動制御すべく、インターフェース26を介して各
駆動制御回路41a,41bへ出力する駆動制御信号を
作成も行う。23は、直交型接触式3次元計測装置3
a,3bの各々に対して針の移動経路を作成するプログ
ラムや大形部品1の各部分について基準座標系に対して
寸法を算出するプログラムや直交型接触式3次元計測装
置3aにおける基準座標系と直交型接触式3次元計測装
置3bにおける基準座標系との間の相対位置姿勢を算出
するプログラム等を記憶するROMである。24は、イ
ンターフェース25、32を介して入力された各種のデ
ータやCPU22で算出された各種データを一時記憶す
るRAMである。33は、大形部品からなる被対象物1
の各部分について、または大形部品1の全体について算
出されて測定された結果をインターフェース27を介し
て出力する出力手段である。この出力手段33として
は、プリンタや記録して出力するディスクや他の装置に
通信によって提供するネットワーク等で構成される。3
4は、インターフェース25、32を介して入力された
各種のデータやCPU22で算出された各種データをイ
ンターフェース28を介して表示するディスプレイや液
晶表示装置からなる表示手段である。即ち、表示手段3
4には、CPU22によって大形部品1の各部分または
全体について算出されて測定された結果や、大形部品1
の各部分について針2の移動経路の各点において各軸の
位置検出装置12a,12b,12c,14,15で検
出されてインターフェース25を介して入力される位置
データや、直交型接触式3次元計測装置3bの基台9に
取り付けたマークまたはミラー44と直交型接触式3次
元計測装置3aの基台9に取り付けた十字線の入った望
遠鏡またはレーザ測長器45とから測定されてインター
フェース32を介して入力される距離データ及び姿勢デ
ータや、CPU22によって算出される直交型接触式3
次元計測装置3aにおける基準座標系と直交型接触式3
次元計測装置3bにおける基準座標系との間の相対位置
および姿勢等が表示(例えばディジタル表示)される。
この表示手段34は、計測制御装置21に備える必要は
なく、直交型接触式3次元計測装置3a,3bの各々の
所望の箇所に設置しても良いことは明らかである。35
は、大形部品1の設計情報(CAD情報)や、大形部品
1に対して寸法を測定しようとする箇所のデータや、直
交型接触式3次元計測装置3a,3bの各々に対して設
定される基準座標系のデータや、直交型接触式3次元計
測装置3bに対して取り付けられるマークまたはミラー
44の位置データや、直交型接触式3次元計測装置3a
に対して取り付けられる十字線の入った望遠鏡またはレ
ーザ測長器45の位置データや、大形部品1に対する針
2の接触圧等をインターフェース29を介して入力する
入力手段である。この入力手段35は、キーボードやマ
ウスやディスク等で構成することができる。また入力手
段35で各種のデータを入力する際、表示手段34に各
種のデータを入力する画面を表示させて入力しても良い
ことは明らかである。36は各種データを記憶する外部
記憶装置で、RAM24で記憶できなくなった各種デー
タをインターフェース30を介して記憶するものであ
る。即ち、外部記憶装置36には、上記入力手段35で
入力された各種データを記憶しておくこともできる。そ
してCPU22が演算処理しようとするとき、外部記憶
装置36からインターフェース30を介して読みだして
RAM24に記憶させて用いる。37は、CPU22と
ROM23とRAM24とインターフェース25〜32
との間を接続するバスである。
【0014】41aは、直交型接触式3次元計測装置3
aに設けられた駆動モータ11a〜11c,13等を駆
動制御する駆動制御回路で、直交型接触式3次元計測装
置3aに設けられた位置検出器12a〜12c,14,
15等で検出された位置信号(変位信号)を入力してフ
ィードバック制御できるように構成している。41b
は、直交型接触式3次元計測装置3bに設けられた駆動
モータ11a〜11c,13等を駆動制御する駆動制御
回路で、直交型接触式3次元計測装置3bに設けられた
位置検出器12a〜12c,14,15等で検出された
位置信号(変位信号)を入力してフィードバック制御で
きるように構成している。42aは、望遠鏡またはレー
ザ測長器45に対するマークまたはミラー44の姿勢を
変えるための駆動制御回路で、マークまたはミラー44
に設置された検出器で検出される姿勢の信号を入力して
フィードバック制御できるように構成している。42b
は、望遠鏡またはレーザ測長器45の姿勢を変えるため
の駆動制御回路で、望遠鏡またはレーザ測長器45に設
置された回転検出器(バーニヤやスリット光検出装置が
用いられる。)で検出される姿勢の信号を入力してフィ
ードバック制御できるように構成している。以上説明し
たように、直交型接触式3次元計測装置3bの基台9に
取り付けたマークまたはミラー44と直交型接触式3次
元計測装置3aの基台9に取り付けた十字線の入った望
遠鏡またはレーザ測長器45と計測制御装置21とで構
成される相対位置姿勢測定装置43を設けたことによ
り、直交型接触式3次元計測装置3aにおける基準座標
系と直交型接触式3次元計測装置3bにおける基準座標
系との間の相対位置および姿勢を算出することができ、
その結果、直交型接触式3次元計測装置3aにおける基
準座標系と直交型接触式3次元計測装置3bにおける基
準座標系とを合わせることができ、数mを超える大形部
品1に対して同じ座標系で寸法や形状を接触式により1
mm以下の精度で測定することができ、しかも数mを超
える大形部品1に対するケガキ等の加工について同じ座
標系で1mm以下の精度で行うことができる。
【0015】なお、直交型接触式3次元計測装置3aお
よび直交型接触式3次元計測装置3bを例えば同じ定盤
上に設置することによって、直交型接触式3次元計測装
置3aおよび直交型接触式3次元計測装置3bの基準座
標系のZ軸方向は、共に同じ鉛直方向であるものとす
る。この場合は、直交型接触式3次元計測装置3aの基
準座標系と直交型接触式3次元計測装置3bの基準座標
系との間において、図2に示すようにX軸及びY軸回り
に傾きがない(β=0°,γ=0°)ことになる。従っ
て、直交型接触式3次元計測装置3bの基準座標系に対
するマークまたはミラー44の位置及び姿勢と直交型接
触式3次元計測装置3aの基準座標系に対する望遠鏡ま
たはレーザ測長器45の位置及び姿勢とが検出できれ
ば、相対位置・姿勢測定装置43によって直交型接触式
3次元計測装置3aにおける基準座標系((x0,y0
0)を原点とするx,y,z座標系)と直交型接触式
3次元計測装置3bにおける基準座標系((x'0
y'0,z'0)を原点とするx',y',z'座標系)との
間の相対位置および姿勢を算出することができる。即
ち、相対位置・姿勢測定装置43によって直交型接触式
3次元計測装置3aにおける基準座標系((x0,y0
0)を原点とするx,y,z座標系)と直交型接触式
3次元計測装置3bにおける基準座標系((x'0
y'0,z'0)を原点とするx',y',z'座標系)との
間の相対位置(lx=x'0−x0,ly=y'0−y0,lz
=z'0−z0)およびZ軸回りの回転ずれ(Z軸回りの
姿勢ずれ)(α)を測定して算出できれば良い。
【0016】もし、直交型接触式3次元計測装置3aの
基準座標系のZ軸方向と直交型接触式3次元計測装置3
bの基準座標系のZ軸方向との間において、僅かの傾き
が存在する場合には、相対位置・姿勢測定装置43によ
って直交型接触式3次元計測装置3aにおける基準座標
系と直交型接触式3次元計測装置3bにおける基準座標
系との間の相対位置(lx,ly,lz)およびX軸、Y
軸、Z軸回りの回転ずれ(X軸、Y軸、Z軸回りの姿勢
ずれ)(α,β,γ)を測定して算出する必要がある。こ
の場合、未知数が(β,γ)によって2つ増加するた
め、相対位置・姿勢測定装置43として、マークまたは
ミラー44を、直交型接触式3次元計測装置3bの基台
9に複数設置するか、望遠鏡またはレーザ測長器45
を、直交型接触式3次元計測装置3aの基台9に複数設
置する必要がある。
【0017】要するに、相対位置・姿勢測定装置43に
よって、大形部品1に対する共通の座標系(絶対座標
系)を、直交型接触式3次元計測装置3aおよび3bに
対して設定することができればよい。一方、大形部品1
上の同一の複数個所を、直交型接触式3次元計測装置3
aと直交型接触式3次元計測装置3bとで測定すること
ができれば、計測制御装置21において、直交型接触式
3次元計測装置3aで計測された寸法と直交型接触式3
次元計測装置3bで計測された寸法との誤差を算出する
ことができ、この算出された誤差を相対位置・姿勢測定
装置43で測定された相対位置および姿勢に対して補正
することによって、相対位置・姿勢測定装置43で測定
された相対位置および姿勢を校正(キャリブレーショ
ン)することができる。またこの場合、計測制御装置2
1は、大形部品である被対象物1上の同一の複数個所を
介して、直交型接触式3次元計測装置3aにおける基準
座標系((x0,y0,z0)を原点とするx,y,z座
標系)と直交型接触式3次元計測装置3bにおける基準
座標系((x'0,y'0,z'0)を原点とするx',y',
z'座標系)との間の相対位置および姿勢を算出するこ
とができるので、上記相対位置・姿勢測定装置43にお
けるマークまたはミラー44および望遠鏡またはレーザ
測長器45をなくすこともできる。
【0018】また既知の寸法および形状の部品を、計測
制御装置21において、直交型接触式3次元計測装置3
aと直交型接触式3次元計測装置3bとの各々で計測
し、既知の寸法および形状に対するこれら計測された寸
法および形状の誤差を、相対位置・姿勢測定装置43で
測定された相対位置および姿勢に対して補正することに
よって、相対位置・姿勢測定装置43で測定された相対
位置および姿勢を校正(キャリブレーション)すること
ができる。ただし、既知の寸法および形状の部品のデー
タを、入力手段35を用いて入力してRAM24または
外部記憶装置36に記憶しておき、CPU22が既知の
寸法および形状に対する計測された寸法および形状の誤
差を算出することができる。またこの場合においても、
計測制御装置21は、既知の寸法および形状の部品を介
して、直交型接触式3次元計測装置3aにおける基準座
標系と直交型接触式3次元計測装置3bにおける基準座
標系との間の相対位置および姿勢を算出することができ
るので、上記相対位置・姿勢測定装置43におけるマー
クまたはミラー44および望遠鏡またはレーザ測長器4
5をなくすこともできる。
【0019】また相対位置・姿勢測定装置43に温度測
定装置を設置し、測定された温度に応じて測定された相
対位置を校正することによって、温度変動が生じたとし
ても、相対位置の精度を向上させることができる。以上
説明したように、相対位置・姿勢測定装置43で測定さ
れた相対位置および姿勢を校正(キャリブレーション)
することによって、数mを超える大形部品1に対して、
複数の直交型接触式3次元計測装置3a,3bを用い
て、1mm以下の高精度で寸法測定作業や加工時のケガ
キ作業等を行うことができる。
【0020】図4は、本発明に係る接触式計測装置の相
対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測する
接触式計測システム構成の第2の実施の形態を示す概略
構成図である。図4には、図1における直交型接触式3
次元計測装置3a,3bの代わりに多関節型接触式3次
元計測装置8a,8bを用いた場合を示す。多関節型接
触式3次元計測装置8a,8bは、人間の腕のように肩
部(旋回部)18aに第1アーム18bおよび第2アー
ム18cが直列に接続され、更に対象物に接触する針2
を保持する手首部18dを備えており、各関節に駆動モ
ータ11a〜11d,13および関節角度検出装置12
a〜12d,14が配置され、針2にも変位検出器15
を備えた計測装置である。これら多関節型接触式3次元
計測装置8a,8bの各々には、図1における直交型接
触式3次元計測装置3a,3bと同様に基準座標系(図
2に示すように(x0,y0,z0)を原点とするx,
y,z座標系、(x'0,y'0,z'0)を原点とする
x',y',z'座標系)を有している。これら多関節型
接触式3次元計測装置8a,8bは直交型接触式3次元
計測装置3a,3bと比較して、計測範囲が小さいもの
の、対象物が大形部品1である例えば自動車の室内な
ど、もぐり込み動作が必要な狭あい部においても計測や
加工等を施すことができる特徴を持つ。多関節型接触式
3次元計測装置8aには望遠鏡(測距機能付きトランシ
ット)またはレーザ測長器45が設置され、もう一つの
多関節型接触式3次元計測装置8bにはマークまたはミ
ラー44が設置される。ところで、多関節型接触式3次
元計測装置8aおよび多関節型接触式3次元計測装置8
bを例えば同じ定盤上に設置することによって、多関節
型接触式3次元計測装置8aおよび多関節型接触式3次
元計測装置8bの基準座標系のZ軸方向は、共に同じ鉛
直方向であるものとする。この場合は、多関節型接触式
3次元計測装置8aの基準座標系と多関節型接触式3次
元計測装置8bの基準座標系との間において、図2に示
すようにX軸及びY軸回りに傾きがない(β=0°,γ
=0°)ことになる。従って、多関節型接触式3次元計
測装置8bの基準座標系に対するマークまたはミラー4
4の位置及び姿勢と多関節型接触式3次元計測装置8a
の基準座標系に対する望遠鏡またはレーザ測長器45の
位置及び姿勢とが検出できれば、相対位置・姿勢測定装
置43によって多関節型接触式3次元計測装置8aにお
ける基準座標系((x0,y0,z0)を原点とするx,
y,z座標系)と多関節型接触式3次元計測装置8bに
おける基準座標系((x'0,y'0,z'0)を原点とする
x',y',z'座標系)との間の相対位置および姿勢を
算出することができる。即ち、相対位置・姿勢測定装置
43によって多関節型接触式3次元計測装置8aにおけ
る基準座標系((x0,y0,z0)を原点とするx,
y,z座標系)と多関節型接触式3次元計測装置8bに
おける基準座標系((x'0,y'0,z'0)を原点とする
x',y',z'座標系)との間の相対位置(lx=x'0
0,ly=y'0−y0,lz=z'0−z0)およびZ軸回
りの回転ずれ(Z軸回りの姿勢ずれ)(α)を測定して
算出できれば良い。
【0021】もし、多関節型接触式3次元計測装置8a
の基準座標系のZ軸方向と多関節型接触式3次元計測装
置8bの基準座標系のZ軸方向との間において、僅かの
傾きが存在する場合には、相対位置・姿勢測定装置43
によって接触式3次元計測装置8aにおける基準座標系
と接触式3次元計測装置8bにおける基準座標系との間
の相対位置(lx,ly,lz)およびX軸、Y軸、Z軸回
りの回転ずれ(X軸、Y軸、Z軸回りの姿勢ずれ)
(α,β,γ)を測定して算出する必要がある。この場
合、未知数が(β,γ)によって2つ増加するため、相
対位置・姿勢測定装置43として、マークまたはミラー
44を、接触式3次元計測装置8bの基台9に複数設置
するか、望遠鏡またはレーザ測長器45を、接触式3次
元計測装置8aの基台9に複数設置する必要がある。そ
して計測制御装置21は、多関節型接触式3次元計測装
置8a,8bに対しても、直交型接触式3次元計測装置
3a,3bに対するのと同様に計測制御する。
【0022】図5は、本発明に係る接触式計測装置の相
対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測する
接触式計測システム構成の第3の実施の形態を示す概略
構成図である。図5には、接触式三次元計測装置3e,
3f,3g,3hを4個並設し、それらの間に相対位置
・姿勢測定装置43a,43b,43cを並設した場合
を示す。計測制御装置21については、図1及び図4に
示すのと同様であり、図示省略する。この第3の実施の
形態は、大形部品からなる3次元の被計測対象物に対し
て計測部位(計測個所)が多数あり、かつ一つの計測部
位(計測個所)を基準にして他の複数の計測部位(計測
個所)を並列に計測したい場合に適用することができ
る。具体的には、図6に示すように大形部品からなる3
次元の被計測対象1aの加工前のケガキ作業時の寸法計
測が考えられる。この場合、ある計測部位(計測個所)
を基準におき、かつ他の計測部位(計測個所)同士は独
立して計測しなければならない。このため、基準となる
計測部位を計測するための望遠鏡(測距機能付きトラン
シット)またはレーザ測長器45を搭載した接触式三次
元計測装置3eを設置し、他の計測部位を計測するため
の計測用マークまたはミラー44を搭載した接触式三次
元計測装置3f,3g,3hを並設し、相対位置・姿勢
測定装置43a,43b,43cにより接触式三次元計
測装置3eの基準座標系に対する接触式三次元計測装置
3f,3g,3hの各々の基準座標系の相対位置および
姿勢を計測することにより、接触式三次元計測装置3e
が計測する基準となる計測部位の座標系で、他の計測部
位の各々を接触式三次元計測装置3f,3g,3hの各
々により計測することができる。
【0023】図7は、本発明に係る接触式計測装置の相
対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測する
接触式計測システム構成の第4の実施の形態を示す概略
構成図である。図7には、接触式三次元計測装置3l,
3m,3nを3個直列に設置し、それらの間に相対位置
・姿勢測定装置43c,43dを直列に設置した場合を
示す。計測制御装置21については、図1及び図4に示
すのと同様であり、図示省略する。この第4の実施の形
態は、大形部品からなる3次元の被計測対象物に対して
計測部位(計測個所)が多数あり、かつ各々の計測部位
(計測個所)が連続している場合に適用することができ
る。具体的には、図8に示すように大型配管1bの組み
立て時の寸法計測が考えられる。この場合、ある計測部
位(計測個所)を起点にして連続的に計測する必要があ
るため、接触式三次元計測装置3lに望遠鏡(測距機能
付きトランシット)またはレーザ測長器45を設置し、
接触式三次元計測装置3mに望遠鏡(測距機能付きトラ
ンシット)またはレーザ測長器45および計測用マーク
またはミラー44を設置し、接触式三次元計測装置3n
に計測用マークまたはミラー44を設置し、各接触式三
次元計測装置3l,3m,3nの相対的位置および姿勢
が連続的に計測できるような構成にすればよい。
【0024】以上説明したように上記第3および第4の
実施の形態によれば、計測精度が約1mm以下の高精度
を確保できる小形の接触式三次元計測装置3、8を複数
設置し、数mを超える大形部品1に対して各接触式三次
元計測装置で計測する計測部位(計測個所)を分け、相
対位置・姿勢測定装置43の各々により接触式三次元計
測装置3、8の各々の基準座標系の相対位置および姿勢
を計測することにより、各接触式三次元計測装置により
大形部品からなる3次元の被計測対象物1に対して設定
される共通の座標系で約1mm以下の高精度を確保して
計測作業や加工時のケガキ作業等を実現することができ
る。また、本発明に係る第5の実施の形態として、図5
に示した並列接続の第3の実施の形態と図7に示した直
列接続の第4の実施の形態とを組み合わせた構成も考え
られる。この場合、接続方法は樹状に広がりを持ち、任
意の接触式三次元計測装置3、8を基準にして、任意の
数の接触式三次元計測装置3、8を独立に計測したり、
任意の数の接触式三次元計測装置3、8を連続的に計測
したりすることができる。
【0025】図9は、本発明に係る接触式計測装置の相
対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測する
接触式計測システム構成の第5の実施の形態を示す概略
構成図である。図9には、計測の座標原点を接触式三次
元計測装置3、8外にとる場合の実施の形態を示す。計
測制御装置21については、図1及び図4に示すのと同
様であり、図示省略する。接触式三次元計測装置3p,
3qには望遠鏡(測距機能付きトランシット)またはレ
ーザ測長器45を設置し、接触式三次元計測装置外に計
測用マークまたはミラー44を設置して座標原点とす
る。そして、接触式三次元計測装置3p,3qの各々で
大形部品からなる3次元の被計測対象物上の多数の点の
寸法を計測し、相対位置・姿勢測定装置43e,43f
の各々により接触式三次元計測装置3p,3qの座標原
点44に対する相対的な位置姿勢を計測することによ
り、座標原点44に対する3次元の被計測対象物1a上
の各計測点の計測値を得ることができる。
【0026】図10は、本発明に係る接触式計測装置の
相対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測す
る接触式計測システム構成の第6の実施の形態を示す概
略構成図である。図10には、接触式3次元計測装置
3、8の外に非接触計測装置を設置した場合の適用例を
示す。計測制御装置21については、図1及び図4に示
すのと同様であり、図示省略する。接触式三次元計測装
置3r,3sには計測用マークまたはミラー44を設置
し、接触式三次元計測装置3r,3s外に望遠鏡(測距
機能付きトランシット)またはレーザ測長器45を設置
する。そして、接触式三次元計測装置3r,3sの各々
で大形部品からなる3次元の被計測対象物上の多数の点
の寸法を計測し、望遠鏡(測距機能付きトランシット)
またはレーザ測長器45から接触式三次元計測装置3
r,3sの位置および姿勢を計測することにより、望遠
鏡(測距機能付きトランシット)またはレーザ測長器4
5に対する3次元の被計測対象物1a上の各計測点の計
測値を得ることができる。
【0027】図11は、本発明に係る接触式計測装置の
相対位置姿勢を相対位置・姿勢測定装置によって計測す
る接触式計測システム構成の第7の実施の形態を示す概
略構成図である。図11には、接触式3次元計測装置と
移動装置を組み合わせた場合の適用例を示す。この第7
の実施の形態は、接触式3次元計測装置3の下に台車4
6を設置し、この台車46により接触式3次元計測装置
3を複数の計測場所の間を任意に移動させて大形部品か
らなる3次元の被計測対象物1aに対応できるようにし
た構成である。そして、接触式三次元計測装置3には計
測用マークまたはミラー44を設置し、これを接触式三
次元計測装置3の外に設置された望遠鏡(測距機能付き
トランシット)またはレーザ測長器45から計測する。
【0028】即ち、ある計測個所において接触式三次元
計測装置3を停止固定させた状態で、接触式三次元計測
装置3により3次元の被計測対象物1a上のある領域の
み計測し、更に測距機能付きトランシット45により接
触式三次元計測装置3の測距機能付きトランシット45
に対する相対的な位置および姿勢を計測し、上記接触式
三次元計測装置3により計測された3次元の被計測対象
物1a上のある領域の計測値を上記計測された接触式三
次元計測装置3の相対的な位置および姿勢に基づいて計
測制御装置21により測距機能付きトランシット45の
座標系に変換する。次に台車46を動かして接触式三次
元計測装置3を別の計測場所まで移動させて停止固定さ
せる。そして、この別の計測場所において接触式三次元
計測装置3により3次元の被計測対象物1a上の別の領
域のみ計測し、更に測距機能付きトランシット45によ
り別の計測場所に移動した接触式三次元計測装置3の測
距機能付きトランシット45に対する相対的な位置およ
び姿勢を計測し、上記接触式三次元計測装置3により計
測された3次元の被計測対象物1a上の別の領域の計測
値を上記計測された接触式三次元計測装置3の相対的な
位置および姿勢に基づいて計測制御装置21により測距
機能付きトランシット45の座標系に変換する。更に繰
り返すことが必要な場合は、上記計測制御を繰り返す。
以上により、1台の接触式三次元計測装置3により広い
計測範囲で、且つ同じ座標系で高精度に計測することが
可能となる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、数mを超える大形部品
や大形装置の様々な寸法または形状を、小型の接触式3
次元計測装置が持っている1mm以下の高精度を維持し
て計測することができる効果を奏する。また本発明によ
れば、数mを超える被対象物が一つの基準点から作図さ
れた場合においても、作図上の寸法を接触式で直接精度
良く計測することができる効果を奏する。例えば、長大
な配管の寸法計測や加工時のケガキ作業を同一の寸法座
標で行うことができる。さらに、部品の組み付け作業に
おける組み込み位置のケガキ作業において、組み込み部
の大きさが数m以上にわたる場合でも同一の寸法座標で
行うことができる。また本発明によれば、電力機装置な
どの大型の部品の加工組み立てや、橋梁などの建築物の
加工組み立てに適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接触式計測システム構成の第1の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図2】複数の接触式3次元計測装置の各々に設定また
は定義された基準座標系の関係を示した図である。
【図3】計測制御装置の具体的構成を示す図である。
【図4】本発明に係る接触式計測システム構成の第2の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図5】本発明に係る接触式計測システム構成の第3の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図6】図5に示す第3の実施の形態を部品のケガキ作
業の寸法計測に適用した場合を示す図である。
【図7】本発明に係る接触式計測システム構成の第4の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図8】図7に示す第4の実施の形態を大型配管の組み
立て時の寸法計測に適用した場合を示す図である。
【図9】本発明に係る接触式計測システム構成の第5の
実施の形態を示す概略構成図である。
【図10】本発明に係る接触式計測システム構成の第6
の実施の形態を示す概略構成図である。
【図11】本発明に係る接触式計測システム構成の第8
の実施の形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1…被対象物、1a…大形部品、1b…大形配管、2…
接触針(接触プローブ) 3,3a,3b,3e〜3
h,3l〜3n…直交型接触式3次元計測装置 8,8a,8b,…多関節型接触式3次元計測装置、9
…基台 10a,10b,10c…アーム 11a,11b,11c,13…駆動モータ 12a,12b,12c,14,15…位置検出装置又
は角度検出装置 18a…肩部、18b…第1アーム、18c…第2アー
ム、18d…手首部 21…計測制御装置、22…CPU、23…ROM、2
4…RAM 25〜32…インターフェース、33…出力手段、34
…表示手段 35…入力手段、36…外部記憶装置、37…バス 41a,41b,42a,42b…駆動制御回路 43…相対位置・姿勢測定装置 44,44a,44b…計測用マークまたはミラー 45,45a,45b…望遠鏡(測距機能付きトランシ
ット)またはレーザ測長器、46…台車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3次元の被対象物に対して複数の接触式3
    次元計測装置を用いて同一3次元座標系で計測すること
    を特徴とする接触式3次元計測方法。
  2. 【請求項2】3次元の被対象物上の異なる領域の各々に
    対して複数の接触式3次元計測装置の各々により各接触
    式3次元計測装置に対して設定または定義される各3次
    元座標系で計測し、 上記各接触式3次元計測装置に対して設定または定義さ
    れる各3次元座標系の相対的な位置および姿勢を相対位
    置・姿勢測定装置により測定し、 上記各3次元座標系で計測された3次元の被対象物上の
    異なる領域の計測値を、上記測定された各3次元座標系
    の相対的な位置および姿勢に基づいて同一3次元座標系
    に変換して3次元の被対象物上の異なる領域に対して同
    一3次元座標系で計測することを特徴とする接触式3次
    元計測方法。
  3. 【請求項3】3次元の被対象物上の異なる領域の各々に
    対して計測すべく接触式3次元計測装置について複数の
    場所の間を移動させ、 上記3次元の被対象物上の異なる領域の各々に対して上
    記各場所に移動した接触式3次元計測装置により該接触
    式3次元計測装置に対して設定または定義される各3次
    元座標系で計測し、 上記各場所に移動した接触式3次元計測装置に対して設
    定または定義される各3次元座標系の相対的な位置およ
    び姿勢を相対位置・姿勢測定装置により測定し、 上記各3次元座標系で計測された3次元の被対象物上の
    異なる領域の計測値を、上記測定された各3次元座標系
    の相対的な位置および姿勢に基づいて同一3次元座標系
    に変換して3次元の被対象物上の異なる領域に対して同
    一3次元座標系で計測することを特徴とする接触式3次
    元計測方法。
  4. 【請求項4】3次元の被対象物上の異なる領域の各々に
    対して接触させて、各々設定または定義される3次元座
    標系で計測する複数の接触式3次元計測装置と、該各接
    触式3次元計測装置に対して設定または定義される各3
    次元座標系の相対的な位置および姿勢を測定する相対位
    置・姿勢測定装置と、上記各接触式3次元計測装置によ
    り各3次元座標系で計測された3次元の被対象物上の異
    なる領域の計測値を、上記相対位置・姿勢測定装置によ
    り測定された各3次元座標系の相対的な位置および姿勢
    に基づいて同一3次元座標系に変換して3次元の被対象
    物上の異なる領域に対して同一3次元座標系で計測する
    演算処理手段とを有することを特徴とする接触式3次元
    計測システム。
  5. 【請求項5】複数の場所の間を移動させる移動手段と、
    該移動手段によって移動させられ、3次元の被対象物上
    の異なる領域の各々に対して接触させて、上記移動手段
    によって移動した各場所において設定または定義される
    3次元座標系で計測する接触式3次元計測装置と、上記
    移動手段によって移動した各場所において接触式3次元
    計測装置に対して設定または定義される各3次元座標系
    の相対的な位置および姿勢を測定する相対位置・姿勢測
    定装置と、上記接触式3次元計測装置により各3次元座
    標系で計測された3次元の被対象物上の異なる領域の計
    測値を、上記相対位置・姿勢測定装置により測定された
    各3次元座標系の相対的な位置および姿勢に基づいて同
    一3次元座標系に変換して3次元の被対象物上の異なる
    領域に対して同一3次元座標系で計測する演算処理手段
    とを有することを特徴とする接触式3次元計測システ
    ム。
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