JPH074474A - 歯車及び該歯車を有する動力伝達装置 - Google Patents

歯車及び該歯車を有する動力伝達装置

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JPH074474A
JPH074474A JP14474293A JP14474293A JPH074474A JP H074474 A JPH074474 A JP H074474A JP 14474293 A JP14474293 A JP 14474293A JP 14474293 A JP14474293 A JP 14474293A JP H074474 A JPH074474 A JP H074474A
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JP
Japan
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gear
teeth
pitch
rows
rotated
Prior art date
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Application number
JP14474293A
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English (en)
Inventor
Toru Kawai
河合  徹
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラ等に使用されているモータは回転数が
200〜300rpsであり、該モータのピニオンは最
低歯数が10〜15であるが、この回転数と歯数との積
に比例する約3KHz前後の騒音が発生し、該騒音は人
間が敏感に聞きとれる騒音であるため、従来のカメラで
は騒音が大きかった。本発明は騒音発生の少ない歯車及
び該歯車を有した動力伝達装置を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明による歯車3は互いに1/2ピッチだ
けずれた二つの歯列3a及び3bを有し、該歯車を対と
して用いることにより噛み合い率を増大させて歯当たり
音を減少させ、これにより騒音や振動の発生を低減させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯車及び該歯車を含む動
力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラ等の光学機器に使用されて
いるモータは小型のため回転数が高く(通常200〜3
00rps)、且つトルクが小さいため、減速機構なし
では使用することができない。従って、一般には歯車式
減速機構を使用しているが、装置を小型化するためにモ
ータピニオンは可能な限り小さくすることが必要であっ
た。一般にギアの最小歯数は形状的に理論上の限界があ
り、カメラ等の設計に際しては実用限界歯数としてモー
タピニオンの歯数が10〜15となるように設計を行っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
きモータ回転数とギアの歯数との組合せであると、人間
が敏感に聞きとれる約3KHz前後の騒音が発生し、従
ってカメラ等の光学機器の品質に悪影響を及ぼしやすく
なるという問題があった。この騒音はギアの歯当り音
で、モータの(ピニオンギアの)回転数と該ギアの歯数
との積に比例する。また、この歯当りによる振動は他の
部材をも励振するため、騒音が更に大きくなる。
【0004】ギアの歯当り音を減少させるためにはギア
の噛み合い率を増す方法が有効であることが知られてお
り、また、ギア構想における噛み合い率を増すためには
小歯車の歯数を増すことが有効であるが、小歯車の歯数
を増すと減速装置が大型化するので好ましくない。
【0005】他の騒音低減方法としてギアの材質を振動
及び騒音の少ない組合せにするが知られているが、騒音
発生は少ないものゝ強度が不足するという欠点がある組
合せが多く、従って、この方法による減速装置はカメラ
等においてはまだ、実用化されていない。
【0006】本発明の目的は、前記の如きモータ回転数
と前記の如きピニオン歯数の組合せであっても騒音発生
が少なく、静粛な動作が可能な歯車と、該歯車を有した
動力伝達装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、噛み合い率
の大きなギア機構を構成するためには一個の歯車に二つ
の歯車部もしくは二つの歯列を設け、両歯列の歯が互い
に1/2ピッチずれるように構成することにより噛み合
い率の高い歯車を実現でき、また、この歯車による静粛
性に優れた歯車減速機構を実現できると考えた。
【0008】また、前記の如き二つの歯列を有する歯車
に他の歯車を噛み合わせることで構成される歯車対にお
いて、両歯車の互いに噛み合う歯列の歯の材質を互いに
異なる材質となるように両歯車を構成することにより、
更に騒音発生及び振動発生の少ない歯車機構を実現する
ことができる。
【0009】
【作用】前記の如き本発明による歯車及び該歯車を用い
て構成される動力伝達装置によれば、従来の歯車及び歯
車機構では不可能であった静粛性の高い歯車機構や動力
伝達装置を実現できる。
【0010】
【実施例】以下に図を参照しつつゝ本発明の実施例につ
いて説明する。
【0011】図1は本発明による歯車の正面図、図2は
本発明の歯車を含む動力伝達装置の一実例の断面図、で
ある。
【0012】図1に示すように、本発明の歯車3は円周
方向に沿って並んだ二つの歯列3a及び3bを有し、両
歯列3a及び3bの各歯は互いに1/2ピッチずつずれ
て(すなわち、一方の歯列の谷部に他方の歯列の歯が位
置するように)構成されている。該歯車3はたとえばプ
ラスチック材料で一体成形されている。
【0013】図2は該歯車3をモータピニオンとして使
用した動力伝達装置である。同図において、1はモー
タ、2は該装置のハウジングであり、該ハウジング2に
モータ1が固着されている。ハウジング2の内壁面には
2本の軸2a及び2bが突設されており、軸2aには段
車形の歯車4が回転可能に装架され、軸2bには同じく
段車形の歯車6が回転可能に装架されている。歯車4の
大径の歯車部4aはモータピニオン3の第一の歯列3a
に噛み合わされており、モータピニオン3の第二の歯列
3bは歯車4に固定されている別の歯車5に噛み合わさ
れている。歯車5はそれ自身に突設されたピン5aが歯
車4の大径部に設けられたピン孔4cに挿入されること
により歯車4に固定されている。歯車5の歯は歯車4の
大径部4aの歯列に対して1/2ピッチずれるように前
記ピン5aで位置決めされており、該歯車5はモータピ
ニオン3の第二の歯列3bに噛み合わされている。ま
た、歯車6の大径部6aは歯車4の小径部4bに噛み合
わされ、歯車6の小径部6bは出力軸8に固定された歯
車7に噛み合わされている。
【0014】前記構成において、モータ1によりモータ
ピニオン3が回転されると、該ピニオン3の第一の歯列
3aにより歯車4が回転されると同時に該ピニオン3の
第二の歯列3bにより歯車5が回転される。歯車4の大
径歯車部4aの歯列のピッチに対して歯車5の歯列のピ
ッチは1/2ピッチだけずれているので歯車4はモータ
ピニオン3の二つの歯列のピッチの相違に関係なく滑ら
かに回転され、また、歯車4及び5とモータピニオン3
との噛み合い率は通常の一歯列の歯車の噛み合い率より
も高くなるので歯当り音が小さく、従って騒音や振動が
従来の装置よりも大幅に少なくなる。
【0015】歯車4及び5が回転されると、歯車4の小
径部4bに噛み合っている歯車6が回転され、歯車6の
小径部6bに噛み合っている歯車7が回転されることに
より出力軸8が回転される。
【0016】なお、本実施例では歯車3の二つの歯列3
a及び3bが一体成形されている場合を示したが、二つ
の歯列(すなわち二つの歯車部)を別体で成形した後に
両者を一体に結合してもよい。また、歯車4と歯車5は
実施例のように別体で構成してもよいし、或いは一体成
形してもよい。歯車3の二つの歯列すなわち歯車部を別
々の材料で構成する場合には両歯車部を別体で成形した
後に両者を一体化させるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の歯車
と、該歯車を含む動力伝達装置によれば、小型で騒音や
振動の発生の少ない動力伝達装置が実現でき、しかも、
その製造コストは従来の装置のコストにくらべて大幅に
増加することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯車の正面図。
【図2】本発明の歯車を含む本発明の動力伝達装置の一
実施例の縦断面図。
【符号の説明】
1…モータ 2…ハウジング 3…モータピニオン 4…歯車 5…歯車 6…歯車 7…歯車 8…出力軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの歯列を有し、該両歯列の歯のピッ
    チが互いに1/2ピッチだけずれていることを特徴とす
    る歯車。
  2. 【請求項2】 二つの歯列を有するとともに該両歯列の
    歯のピッチが互いに1/2ピッチだけずれている歯車か
    ら成る歯車対を有していること特徴とする歯車。
  3. 【請求項3】 該歯列が互いに異なる材料で構成されて
    いることを特徴とする請求項1の歯車。
  4. 【請求項4】 該歯車対において互いに噛み合う歯列の
    歯が互いに異なる材料で構成されていることを特徴とす
    る請求項2の動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 該歯車対を構成している一方の歯車は他
    方の歯車よりも小径で且つ高速回転する歯車であること
    を特徴とする請求項2の動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 該歯車がモータピニオンであることを特
    徴とする請求項1の歯車。
JP14474293A 1993-06-16 1993-06-16 歯車及び該歯車を有する動力伝達装置 Pending JPH074474A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004346989A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Chiba Dies:Kk 歯車
DE202006010877U1 (de) * 2006-07-10 2007-11-15 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Zahnradgetriebe für Verstellantriebe in Kraftfahrzeugen

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004346989A (ja) * 2003-05-21 2004-12-09 Chiba Dies:Kk 歯車
JP4508552B2 (ja) * 2003-05-21 2010-07-21 株式会社チバダイス 歯車
DE202006010877U1 (de) * 2006-07-10 2007-11-15 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Coburg Zahnradgetriebe für Verstellantriebe in Kraftfahrzeugen

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