JPH07208580A - 歯 車 - Google Patents
歯 車Info
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- JPH07208580A JPH07208580A JP533594A JP533594A JPH07208580A JP H07208580 A JPH07208580 A JP H07208580A JP 533594 A JP533594 A JP 533594A JP 533594 A JP533594 A JP 533594A JP H07208580 A JPH07208580 A JP H07208580A
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- JP
- Japan
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- gear
- damping
- radial direction
- gears
- radial
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- Pending
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 互いに噛合する歯車が回転する際に発生する
音を静音化することができる歯車を得ること。 【構成】 各歯間に形成された放射方向に延びる放射方
向溝と、この放射方向溝内に設けられた制振材とを有す
る歯車。
音を静音化することができる歯車を得ること。 【構成】 各歯間に形成された放射方向に延びる放射方
向溝と、この放射方向溝内に設けられた制振材とを有す
る歯車。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来の歯車においては、
互いに噛合する一対の歯車間に所定のバックラッシュが
設定されている。このバックラッシュは、歯車が回転す
る際に歯車を振動させて音を発生させる要因である。
互いに噛合する一対の歯車間に所定のバックラッシュが
設定されている。このバックラッシュは、歯車が回転す
る際に歯車を振動させて音を発生させる要因である。
【0003】カメラにおいて、スプールおよび巻戻しフ
ォークにモータの回転を伝達するには、歯車列を用いる
のが一般的である。従来、この歯車列の各歯車間には、
所定のバックラッシュが設定されている。このため、歯
車列を用いた従来の装置では、歯車列の動作中即ちフィ
ルム巻上げおよび巻戻しの際、歯車列から発生する音が
かなり煩かった。このことは、静粛が必要な場所での写
真撮影には大変不都合であった。この問題を解消すべ
く、歯車列に代えて無端ベルトを用いることにより静音
化を図ることは可能であるが、動力伝達に係る装置の厚
みが増すためにカメラのコンパクト化には不利である。
ォークにモータの回転を伝達するには、歯車列を用いる
のが一般的である。従来、この歯車列の各歯車間には、
所定のバックラッシュが設定されている。このため、歯
車列を用いた従来の装置では、歯車列の動作中即ちフィ
ルム巻上げおよび巻戻しの際、歯車列から発生する音が
かなり煩かった。このことは、静粛が必要な場所での写
真撮影には大変不都合であった。この問題を解消すべ
く、歯車列に代えて無端ベルトを用いることにより静音
化を図ることは可能であるが、動力伝達に係る装置の厚
みが増すためにカメラのコンパクト化には不利である。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上述した従来の問題点に鑑み
て成されたもので、互いに噛合する歯車が回転する際に
発生する音を静音化することができる歯車を得ることを
目的とする。
て成されたもので、互いに噛合する歯車が回転する際に
発生する音を静音化することができる歯車を得ることを
目的とする。
【0005】また本発明は、フィルム巻上げおよび巻戻
しの際に発生する音を静音化することが可能であるカメ
ラの歯車装置を得ることを目的とする。
しの際に発生する音を静音化することが可能であるカメ
ラの歯車装置を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明の歯車は、各歯間に形成された放
射方向に延びる放射方向溝と、この放射方向溝内に設け
られた制振材とを有することを特徴としている。
射方向に延びる放射方向溝と、この放射方向溝内に設け
られた制振材とを有することを特徴としている。
【0007】さらに本発明は、モーターの回転を、歯車
列を介してスプールと巻戻しフォークの少なくとも一方
に伝達するカメラの歯車装置において、上記歯車列を構
成する歯車の少なくとも一つは、各歯間に形成された放
射方向に延びる放射方向溝と、この放射方向溝内に設け
られた制振材とを有する制振歯車であることを特徴とし
ている。
列を介してスプールと巻戻しフォークの少なくとも一方
に伝達するカメラの歯車装置において、上記歯車列を構
成する歯車の少なくとも一つは、各歯間に形成された放
射方向に延びる放射方向溝と、この放射方向溝内に設け
られた制振材とを有する制振歯車であることを特徴とし
ている。
【0008】
【発明の実施例】以下図示実施例に基づいて本発明を説
明する。図6は、本発明を適用したカメラのフィルム巻
上げ巻戻し機構の実施例を示している。フィルム巻上げ
巻戻し機構10は、中空円筒形状に形成された巻上げス
プール11と、その上面中央部に巻戻しフォーク12を
一体に備えた回動部材13を有している。これら巻上げ
スプール11および回動部材13は、カメラ(図示せ
ず)のスプール室およびパトローネ収納室にそれぞれ適
宜配置されている。またフィルム巻上げ巻戻し機構10
は、カメラ本体に対して固定して設けられた軸に回動可
能に備わった歯車17、18、21、22、31ないし
34を有している。
明する。図6は、本発明を適用したカメラのフィルム巻
上げ巻戻し機構の実施例を示している。フィルム巻上げ
巻戻し機構10は、中空円筒形状に形成された巻上げス
プール11と、その上面中央部に巻戻しフォーク12を
一体に備えた回動部材13を有している。これら巻上げ
スプール11および回動部材13は、カメラ(図示せ
ず)のスプール室およびパトローネ収納室にそれぞれ適
宜配置されている。またフィルム巻上げ巻戻し機構10
は、カメラ本体に対して固定して設けられた軸に回動可
能に備わった歯車17、18、21、22、31ないし
34を有している。
【0009】スプール11内部には、カメラ本体に対し
て固定して設けられたDCモータ15が位置されてい
る。このDCモータ15の一端側に突出された回転軸
(図示せず)には、ピニオン歯車16が固定されてい
る。このピニオン歯車16は隣接する歯車17と噛合し
ており、この歯車17は隣接する歯車18と噛合してい
る。
て固定して設けられたDCモータ15が位置されてい
る。このDCモータ15の一端側に突出された回転軸
(図示せず)には、ピニオン歯車16が固定されてい
る。このピニオン歯車16は隣接する歯車17と噛合し
ており、この歯車17は隣接する歯車18と噛合してい
る。
【0010】歯車18は、クラッチ歯車20と噛合して
いる。このクラッチ歯車20は、クラッチバー19の一
端部に固定して設けられた軸19aに対して回動自在に
備わっている。クラッチバー19は、他端部を歯車18
の軸18aに対して回動自在に備わっている。よって、
クラッチバー19が回転移動されることにより、クラッ
チ歯車20は図6の実線で示す位置と二点鎖線で示す位
置とに移動可能とされている。クラッチ歯車20は、図
6の実線で示す位置にある際には歯車21と噛合する。
歯車21は隣接する歯車22と噛合しており、歯車22
は巻取りスプール11の下端部に形成された歯車部11
aと噛合している。
いる。このクラッチ歯車20は、クラッチバー19の一
端部に固定して設けられた軸19aに対して回動自在に
備わっている。クラッチバー19は、他端部を歯車18
の軸18aに対して回動自在に備わっている。よって、
クラッチバー19が回転移動されることにより、クラッ
チ歯車20は図6の実線で示す位置と二点鎖線で示す位
置とに移動可能とされている。クラッチ歯車20は、図
6の実線で示す位置にある際には歯車21と噛合する。
歯車21は隣接する歯車22と噛合しており、歯車22
は巻取りスプール11の下端部に形成された歯車部11
aと噛合している。
【0011】他方、クラッチ歯車20は、図6の二点鎖
線で示す位置にある際には、歯車31ないし34からな
る歯車列30の歯車31と噛合する。歯車列30の最終
歯車である歯車34は、回動部材13の外周に形成され
た歯車部13aと噛合している。
線で示す位置にある際には、歯車31ないし34からな
る歯車列30の歯車31と噛合する。歯車列30の最終
歯車である歯車34は、回動部材13の外周に形成され
た歯車部13aと噛合している。
【0012】歯車17、18、20、21、22、31
ないし34の夫々は、図1に示す制振歯車Gと同一構造
を有するものとして形成されている。この制振歯車G
は、菊花状ギヤ部40と制振材45から構成されてい
る。図2は、これら菊花状ギヤ部40と制振材45とを
分解して示している。菊花状ギヤ部40は、鋼、アル
ミ、銅材や合成樹脂材料等の可撓性や弾性を有する材料
からなるもので、中心に軸挿通孔41を有する軸受部4
2、およびこの軸受部42から放射状に延びる複数の放
射方向脚43を有している。これら複数の放射方向脚4
3間は、放射状に延びる放射方向溝44として形成され
ている。各放射方向脚43の先端部は、制振歯車Gの歯
43aとして形成されている。この構造によって、各放
射方向脚43は、軸受部42に接続する付け値部分を支
点として、制振歯車Gの円周方向に弾性変形可能とされ
ている。
ないし34の夫々は、図1に示す制振歯車Gと同一構造
を有するものとして形成されている。この制振歯車G
は、菊花状ギヤ部40と制振材45から構成されてい
る。図2は、これら菊花状ギヤ部40と制振材45とを
分解して示している。菊花状ギヤ部40は、鋼、アル
ミ、銅材や合成樹脂材料等の可撓性や弾性を有する材料
からなるもので、中心に軸挿通孔41を有する軸受部4
2、およびこの軸受部42から放射状に延びる複数の放
射方向脚43を有している。これら複数の放射方向脚4
3間は、放射状に延びる放射方向溝44として形成され
ている。各放射方向脚43の先端部は、制振歯車Gの歯
43aとして形成されている。この構造によって、各放
射方向脚43は、軸受部42に接続する付け値部分を支
点として、制振歯車Gの円周方向に弾性変形可能とされ
ている。
【0013】他方、制振材45は、菊花状ギヤ部40と
同一の厚みを有し、各放射方向溝44内に充填され、菊
花状ギヤ部40と一体化されている。また制振材45
は、放射方向溝44内において、歯43aの略歯元下端
まで充填されている。制振材45は、シリコンゲル、ブ
チルゴム(IIR)、ノボルネンゴム、ウレタン高ダン
ピングゴム、天然ゴム等の減衰特性の良好な材料からな
っている。このうちシリコンゲルは、温度的に安定した
材料であるため、制振材45の材料として好ましい。
同一の厚みを有し、各放射方向溝44内に充填され、菊
花状ギヤ部40と一体化されている。また制振材45
は、放射方向溝44内において、歯43aの略歯元下端
まで充填されている。制振材45は、シリコンゲル、ブ
チルゴム(IIR)、ノボルネンゴム、ウレタン高ダン
ピングゴム、天然ゴム等の減衰特性の良好な材料からな
っている。このうちシリコンゲルは、温度的に安定した
材料であるため、制振材45の材料として好ましい。
【0014】歯車17、18、20、21、22、31
ないし34の夫々は、噛合する歯車との関係が図5に示
す関係とされている。即ち、制振歯車G1 (例えば歯車
31)と制振歯車G2 (例えばクラッチ歯車20)に関
して、制振歯車G1 およびG2 の軸間距離Lが、制振歯
車G1 およびG2 間にバックラッシュを生じさせない距
離に設定されている。この軸間距離Lは、制振歯車G1
のピッチ円半径をr1、制振歯車G2 の歯車のピッチ円
半径をr2とした場合、L≦r1+r2となる。軸間距
離Lを、L<r1+r2と設定すれば。バックラッシュ
を無くすのにより好ましい。
ないし34の夫々は、噛合する歯車との関係が図5に示
す関係とされている。即ち、制振歯車G1 (例えば歯車
31)と制振歯車G2 (例えばクラッチ歯車20)に関
して、制振歯車G1 およびG2 の軸間距離Lが、制振歯
車G1 およびG2 間にバックラッシュを生じさせない距
離に設定されている。この軸間距離Lは、制振歯車G1
のピッチ円半径をr1、制振歯車G2 の歯車のピッチ円
半径をr2とした場合、L≦r1+r2となる。軸間距
離Lを、L<r1+r2と設定すれば。バックラッシュ
を無くすのにより好ましい。
【0015】上記構成を有する本発明を適用したカメラ
のフィルム巻上げ巻戻し機構10は、以下のように作動
する。フィルム巻上げの際には、ピニオン歯車16が時
計回り方向(図6の矢印A方向)に回転する方向にDC
モータ15を回転させ、該ピニオン歯車16、歯車1
7、18を介してクラッチバー19を時計回り方向に回
動させて、クラッチ歯車20を歯車21と噛合する位置
に位置させる(図6の実線で示す状態)。そしてDCモ
ータ15の回転はピニオン歯車16、歯車17、18、
クラッチ歯車20、歯車21、22および歯車部11a
を介して巻取りスプール11に伝達され、巻上げスプー
ル11が時計回りに回転してフィルムの巻上げが行われ
る。
のフィルム巻上げ巻戻し機構10は、以下のように作動
する。フィルム巻上げの際には、ピニオン歯車16が時
計回り方向(図6の矢印A方向)に回転する方向にDC
モータ15を回転させ、該ピニオン歯車16、歯車1
7、18を介してクラッチバー19を時計回り方向に回
動させて、クラッチ歯車20を歯車21と噛合する位置
に位置させる(図6の実線で示す状態)。そしてDCモ
ータ15の回転はピニオン歯車16、歯車17、18、
クラッチ歯車20、歯車21、22および歯車部11a
を介して巻取りスプール11に伝達され、巻上げスプー
ル11が時計回りに回転してフィルムの巻上げが行われ
る。
【0016】他方、フィルム巻取りの際には、ピニオン
歯車16が反時計回り方向に回転する方向にDCモータ
15を回転させ、該ピニオン歯車16、歯車17、18
を介してクラッチバー19を反時計回り方向に回動させ
て、クラッチ歯車20を歯車31と噛合する位置に位置
させる(図6の二点鎖線で示す状態)。そしてDCモー
タ15の回転はピニオン歯車16、歯車17、18、ク
ラッチ歯車20、歯車列30を介して回動部材13に伝
達され、巻上げスプール11が反時計回りに回転してフ
ィルムの巻戻しが行われる。
歯車16が反時計回り方向に回転する方向にDCモータ
15を回転させ、該ピニオン歯車16、歯車17、18
を介してクラッチバー19を反時計回り方向に回動させ
て、クラッチ歯車20を歯車31と噛合する位置に位置
させる(図6の二点鎖線で示す状態)。そしてDCモー
タ15の回転はピニオン歯車16、歯車17、18、ク
ラッチ歯車20、歯車列30を介して回動部材13に伝
達され、巻上げスプール11が反時計回りに回転してフ
ィルムの巻戻しが行われる。
【0017】上記フィルム巻取りおよび巻上げの際、歯
車17、18、20、21、22、31ないし34の夫
々は、噛合する対応の歯車との間にバックラッシュが設
定されていないが、噛合する部分の放射方向脚43が歯
車の円周方向に弾性変形するために円滑に回動する。こ
の噛合する部分の放射方向脚43は、その噛合を解除し
た後、元の形状に復帰する際に振動するが、この振動は
該放射方向脚43に隣接する制振材45に吸収される。
よって、フィルム巻取りおよび巻上げの際に歯車が発生
する音の静音化がなされる。
車17、18、20、21、22、31ないし34の夫
々は、噛合する対応の歯車との間にバックラッシュが設
定されていないが、噛合する部分の放射方向脚43が歯
車の円周方向に弾性変形するために円滑に回動する。こ
の噛合する部分の放射方向脚43は、その噛合を解除し
た後、元の形状に復帰する際に振動するが、この振動は
該放射方向脚43に隣接する制振材45に吸収される。
よって、フィルム巻取りおよび巻上げの際に歯車が発生
する音の静音化がなされる。
【0018】歯車17、18、20、21、22、31
ないし34の夫々は、図1に示す制振歯車Gに代えて、
図3に示す制振歯車G’と同一構造を有するものとして
形成してもよい。この制振歯車G’では、図2に示す複
数ある制振材45を一体成形し、この一体化した制振材
を菊花状ギヤ部に嵌め込む構成としている。この制振歯
車G’は、菊花状ギヤ部50と制振部56から構成され
ている。図4は、これら菊花状ギヤ部50と制振部56
とを分解して示している。菊花状ギヤ部50は、中心に
軸挿通孔51を有する軸受部52、および放射状に延び
る複数の放射方向脚53を有している。これら複数の放
射方向脚53間は、放射状に延びる放射方向溝54とし
て形成されている。各放射方向脚53の先端部は、制振
歯車Gの歯53aとして形成されている。菊花状ギヤ部
50の軸受部52の外周には、環状溝55が形成されて
いる。
ないし34の夫々は、図1に示す制振歯車Gに代えて、
図3に示す制振歯車G’と同一構造を有するものとして
形成してもよい。この制振歯車G’では、図2に示す複
数ある制振材45を一体成形し、この一体化した制振材
を菊花状ギヤ部に嵌め込む構成としている。この制振歯
車G’は、菊花状ギヤ部50と制振部56から構成され
ている。図4は、これら菊花状ギヤ部50と制振部56
とを分解して示している。菊花状ギヤ部50は、中心に
軸挿通孔51を有する軸受部52、および放射状に延び
る複数の放射方向脚53を有している。これら複数の放
射方向脚53間は、放射状に延びる放射方向溝54とし
て形成されている。各放射方向脚53の先端部は、制振
歯車Gの歯53aとして形成されている。菊花状ギヤ部
50の軸受部52の外周には、環状溝55が形成されて
いる。
【0019】制振部56は、中心のリング部57と、こ
のリング部57から放射状に突出して形成された複数の
制振材58を有している。この制振材58は、図2の制
振材45に相当する部材である。リング部57は、菊花
状ギヤ部50の環状溝55の形状に対応させて形成され
ている。よって、制振部56のリング部57を菊花状ギ
ヤ部50の環状溝55に嵌め込むことにより、複数ある
制振材58は、放射方向溝54内に充填される。この制
振歯車G’は、制振歯車Gと同様の効果を有し、製造面
では制振歯車Gよりも製造が容易である。
のリング部57から放射状に突出して形成された複数の
制振材58を有している。この制振材58は、図2の制
振材45に相当する部材である。リング部57は、菊花
状ギヤ部50の環状溝55の形状に対応させて形成され
ている。よって、制振部56のリング部57を菊花状ギ
ヤ部50の環状溝55に嵌め込むことにより、複数ある
制振材58は、放射方向溝54内に充填される。この制
振歯車G’は、制振歯車Gと同様の効果を有し、製造面
では制振歯車Gよりも製造が容易である。
【0020】上述した実施例では、歯車17、18、2
0、21、22、31ないし34を制振歯車G(または
G’)として構成したが、これら歯車のうちの一部の歯
車のみを制振歯車G(またはG’)として構成してもよ
い。
0、21、22、31ないし34を制振歯車G(または
G’)として構成したが、これら歯車のうちの一部の歯
車のみを制振歯車G(またはG’)として構成してもよ
い。
【0021】なお、上述した実施例では、本発明の歯車
を、カメラのフィルム巻上げ巻戻し機構に関して説明し
たが、本発明はこれに限定されず、歯車を用いた他の装
置に適用可能であることは言うまでもない。
を、カメラのフィルム巻上げ巻戻し機構に関して説明し
たが、本発明はこれに限定されず、歯車を用いた他の装
置に適用可能であることは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明の歯車によれば、各
歯間に形成された放射方向に延びる放射方向溝と、この
放射方向溝内に設けられた制振材とを有する構成とした
ので、互いに噛合する歯車が回転する際に発生する音を
静音化することができる。また、静音化するために無端
ベルト等を用いないので、動力伝達に係る装置の厚みを
増すことがない。さらに、この歯車をカメラのフィルム
巻上げ巻戻し機構に応用すれば、フィルム巻上げおよび
巻戻しの際に発生する音を静音化することができる。
歯間に形成された放射方向に延びる放射方向溝と、この
放射方向溝内に設けられた制振材とを有する構成とした
ので、互いに噛合する歯車が回転する際に発生する音を
静音化することができる。また、静音化するために無端
ベルト等を用いないので、動力伝達に係る装置の厚みを
増すことがない。さらに、この歯車をカメラのフィルム
巻上げ巻戻し機構に応用すれば、フィルム巻上げおよび
巻戻しの際に発生する音を静音化することができる。
【図1】本発明を適用した歯車の外観図である。
【図2】同図の歯車の分解図である。
【図3】本発明を適用した歯車の外観図である。
【図4】同図の歯車の分解図である。
【図5】本発明を適用した歯車間の噛合状態を示す図で
ある。
ある。
【図6】本発明を適用したフィルム巻上げ巻戻し機構の
斜視外観図である。
斜視外観図である。
10 フィルム巻上げ巻戻し機構 11 巻上げスプール 12 巻戻しフォーク 15 DCモータ G G’ 制振歯車 40 50 菊花状ギヤ部 43 53 放射方向脚 43a 53a 歯 44 54 放射方向溝 45 58 制振材
Claims (4)
- 【請求項1】 各歯間に形成された放射方向に延びる放
射方向溝と;この放射方向溝内に設けられた制振材と;
を有することを特徴とする歯車。 - 【請求項2】 請求項1に記載の歯車を少なくとも一対
有し、これら一対の歯車が互いに噛合する歯車装置であ
って、 一方の歯車のピッチ円半径をr1;他方の歯車のピッチ
円半径をr2;これら一対の歯車の軸間距離をLとした
とき、 L≦r1+r2 の関係が成立する歯車装置。 - 【請求項3】 モーターの回転を、歯車列を介してスプ
ールと巻戻しフォークの少なくとも一方に伝達するカメ
ラの歯車装置において、 上記歯車列を構成する歯車の少なくとも一つは、各歯間
に形成された放射方向に延びる放射方向溝と;この放射
方向溝内に設けられた制振材と;を有する制振歯車であ
ることを特徴とするカメラの歯車装置。 - 【請求項4】 請求項3において、歯車列は、互いに噛
合する少なくとも一対の上記制振歯車を有しており、一
方の制振歯車のピッチ円半径をr1;他方の制振歯車の
ピッチ円半径をr2;これら一対の制振歯車の軸間距離
をLとしたとき、 L≦r1+r2 の関係が成立するカメラの歯車装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP533594A JPH07208580A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 歯 車 |
US08/374,978 US5596905A (en) | 1994-01-21 | 1995-01-19 | Oscillation damping gear |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP533594A JPH07208580A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 歯 車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07208580A true JPH07208580A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11608370
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP533594A Pending JPH07208580A (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 歯 車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07208580A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021173376A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 歯車 |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP533594A patent/JPH07208580A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021173376A (ja) * | 2020-04-28 | 2021-11-01 | 昭和電工マテリアルズ株式会社 | 歯車 |
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