JPH0744624Y2 - カップ式無菌包装容器 - Google Patents

カップ式無菌包装容器

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JPH0744624Y2
JPH0744624Y2 JP1987201602U JP20160287U JPH0744624Y2 JP H0744624 Y2 JPH0744624 Y2 JP H0744624Y2 JP 1987201602 U JP1987201602 U JP 1987201602U JP 20160287 U JP20160287 U JP 20160287U JP H0744624 Y2 JPH0744624 Y2 JP H0744624Y2
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輝義 三宅
達雄 山本
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中国パール販売株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業状の利用分野〕 本考案は、インスタントラーメン、インスタント汁粉、
氷菓子等のカップ式包装容器に関し、特にカップ式包装
容器を半永久的に無菌状態で保温保冷することが出来る
カップ式無菌包装容器に関する。
〔従来の技術〕
従来のインスタントラーメン、インスタント汁粉、氷菓
子等のカップ式包装容器は、通常熱可塑性樹脂を、押出
機で押出シート成型して得られたシートを、2次成型し
て作られている。又、これらのカップ式包装容器は、保
温機能を高めるため、熱可塑性樹脂、例えば、ポリスチ
レンに発泡剤及び核剤を加えて混合物とし、この混合物
を押出機に入れ加熱加圧下で押出し、押出機の先端に取
付けた口金より定圧帯域に押出して得られた発泡体を、
2次成型して作られている。これら熱可塑性樹脂シート
及び発泡体により作られたカップ式包装容器は、PL規格
に一応合格しているが抗金性を保有していないため、こ
れらカップ式包装容器の輸送、保管中に雑菌による汚染
が考えられるから、衛生管理上インスタントラーメン、
インスタント汁粉等のインスタント食品をこれらカップ
式包装容器に詰める場合は、包装容器を充分殺菌する必
要がある。
ところで、一般的に食品鮮度保持法は各種考えられる
が、まず、その食品鮮度保持の概念を整理すると、 (イ) 食品そのものの腐敗を防止する。すなわち、細
菌繁殖防止のために各種防腐剤を食品に直接添加する。
(ロ) 風味、味が損なわれないようにする。例えば、
油脂類の酸敗防止等。
(ハ) 色の退化を防止する。例えば、紫外線を防ぐ。
(ニ) 生体の場合は老化促進物質の除去。例えば、エ
チレンガスによる吸着。等があげられる。
食品鮮度保持の方法として、一番原始的なものは低温に
よる保存(細菌の増殖を妨げる)、それと逆対比をなす
ものがレトルト(高温による殺菌)である事はいうまで
もない。又、プラスチック加工技術が進歩する事によ
り、真空包装、ガス置換エージレス、アンチモールドの
利用等の方法が次々に開発され、現在ではその方向がア
セプティック充填へと向いつつある。そこで、これらプ
ラスチック自体が常時滅菌さていることが重要視される
ようになり、最近ではプラスチック(樹脂、フィルム及
びシート)の中に混入もしくは表面に塗布することによ
り、その効果を発揮する抗菌剤、抗カビ剤及び殺菌剤等
が多く開発され、その一部は市場にも出廻っている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、これらプラスチックの中に抗菌剤を混
入、もしくは表面に塗布することにより抗菌及び殺菌の
効果を有する素材としてのプラスチックを利用したカッ
プ式包装容器は、例えば、溶出型であり、これらプラス
チックから溶出した抗菌剤等により抗菌性が発揮させる
ため、インスタントラーメン、インスタント汁粉等、氷
菓子の食品の味を変化させる虞がある。又、プラスチッ
クの加工上250℃以上の温度になるが、従来の抗菌剤、
特に有機性のものでは分解するからその抗菌効果が薄れ
てしまう。更に、所定の抗菌力、滅菌力を得るためには
プラスチックの重量に対して、かなりの量、例えば、2.
5%以上の添加量が必要となるが、このように多くの抗
菌剤等を使用すると、プラスチックに本来備わっている
物性が損なわれる。すなわち、透明性、スリップ性、ヒ
ートシール強度及び通気性等に影響が出て来て、その加
工性に問題が出て来る。
上述のような問題があるためこれら、プラスチックの中
に抗菌剤を混入、もしくは表面に塗布した素材としての
プラスチックを利用したカップ式包装容器は、ほとんど
使用されない。このため、現在各食品メーカー等は、イ
ンスタントラーメン、インスタント汁粉及びアイスクリ
ーム、ソフトクリーム等の氷菓子の衛生状態を保持する
ため多大な投資を強いられており、加工機械の改善、無
菌室の設置等、規模に応じて万全を期すべく努力を行な
っている。この一環として外部から持ち込まれる物、即
ちこれらインスタント食品、氷菓子を直接包装するカッ
プ式包装容器に関しても、洗浄及び滅菌のための設備
に、多大な投資を強いられている。又、場合によって
は、その衛生状態は相手まかせとなり無防備のケースも
考えられる。すなわち、これらインスタント食品、氷菓
子用包装容器の出荷時点で無菌状態であっても輸送、保
管の時点で、汚染される危険性がある等の問題点があ
る。そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、抗菌剤等が溶出することなく抗菌性を発揮出来、プ
ラスチック加工に必要な温度となっても抗菌性成分を分
解することなく、添加量も少なくてすみ、更に抗菌性が
長期間持続し、且つ、加工も良好なカップ式無菌包装容
器を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案のカップ式無菌包装
容器は、主としてインスタント食品に使用して保温保冷
性を重視するカップ式包装容器の内面を、熱可塑性樹脂
及び抗菌性ゼオライトより主として成り、前記熱可塑性
樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1〜5
重量%の範囲にあるシートに、少なくとも1枚の熱可塑
性樹脂シートを融着若しくは接着した多層シートにて構
成したものである。
〔作用〕
上記構成によれば、カップ式包装容器の内面を抗菌性ゼ
オライトを含んだ多層シートあるいは発泡体にて構成し
たので、抗菌性ゼオライト中の殺菌作用を有するイオン
によりカップ式包装容器の内面に付着している微生物を
死滅させ、カップ式包装容器の内面を無菌状態に保つこ
とが出来、かつ保温保冷性もある。
〔実施例〕 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第1図は本考案のカップ式無菌包装容器の斜視図、第2
図は多層シートを示す断面図である。両図において、1
はインスタントラメン用のカップ式無菌包装容器(以
下、単に無菌容器という)を示し、該無菌容器1は、該
容器本体2の開口部上端縁2aに剥離可能にシールされた
シート状蓋3とからなっている。
前記容器本体2は、抗菌性ゼオライト6を含んだ多層シ
ート9にて構成され、この多層シート9を碗状に成型さ
れてなる。この容器本体2の壁厚は、容器本体2に熱湯
を注いだ時、熱が外に伝わりにくいように若干の厚みを
持っている。
この容器本体2の多層シート9は、第2図に示すよう
に、熱可塑性樹脂5及び抗菌性ゼオライト6より主とし
てなり、熱可塑性樹脂5の総重量に対して抗菌性ゼオラ
イト6が0.1〜5重量%の範囲にあって、且つ0.03mm〜
0.1mm厚みのシート7に、少なくとも1枚の熱可塑性樹
脂シート8を融着若しくは接着したものである。この多
層シート9の抗菌性ゼオライト6を含んだシート7を内
側にしてコップ状の容器本体2を成型する。このように
多層シート9を使用する理由は、容器本体2の内面に抗
菌性を付与すれば良く、抗菌性ゼオライト6の使用量を
減らしてコストダウンを図るためである。
この熱可塑性樹脂5は、前記抗菌性ゼオライト6を混合
することが出来、インスタントラーメン、インスタント
汁粉等のインスタント食品あるいは氷菓子の包装容器と
して必要とされる特性、例えば、100℃程度の高温、−2
0℃程度の低温に耐えることが出来ること、ある程度の
剛性があること、食品に臭いがついたりしないこと、
又、耐水性があり、且つ毒性のないものであれば、いか
なるものでも良い。
熱可塑性樹脂5は、例えば、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ABS樹脂、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアミド、
ポリアセタール、ポリビニールアルコール、ポリカーボ
ネイト、アクリル樹脂、ふっ素樹脂、ポリウレタンエラ
ストマー、ポリエステルエラストマー、レーヨン、キュ
プラ、アセテート、トリアセテート、ビニリデン、天然
及び合成ゴムなどを挙げることができる。
これらのうち、ポリススチレン(PS)、特にポリスチレ
ン(HIPS)が最も良く使用される。
前記抗菌性ゼオライト6は、天然ゼオライト若しくは合
成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は全部
を、抗菌性金属イオン、例えば、銀、銅及び亜鉛等が置
換されておれば良い(特開昭60-181002号公報参照)。
すなわち、ゼオライトは、一般に3次元骨格構造を有す
るアルミノシリケートであり、一般式はXM2nO・Al2O3
・YSiO2・ZH2Oで表われる。ここで、Mはイオン交換可
能なイオンを示し、通常1価又は2価の金属イオンで、
例えば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄等の
各イオン、nは金属イオンの原子価、Xは金属酸化物の
係数、Yはシリカの係数、Zは結晶水の分子数を夫々示
している。このような一般式XM2nO・Al2O3・YSiO2・Z
H2Oで表わされるゼオライトのイオン交換容量は、2.6
meq/g〜11.5meq/gである。従って、前記抗菌性ゼオライ
ト6は、このイオン交換可能なイオンを抗菌性金属イオ
ン、例えば、銀、銅、及び亜鉛等により置換したもので
ある。そして、抗菌性ゼオライト6は、抗菌性の面から
これらの抗菌性金属イオンがゼオライト中0.1〜15重量
%(110℃乾燥基準の重量%で示す)程度含有されてい
るのが望ましい。
又、この抗菌性ゼオライト6は、天然ゼオライト若しく
は合成ゼオライトのイオン交換可能なイオンの一部又は
全部をアンモニウムイオン及び抗菌性金属イオンで置換
したものであっても良い(特願昭61-290144号の特許法
第42条の2第1項の規定にある優先権主張の昭和62年12
月4日出願の「抗菌性ゼオライト」参照)。このように
アンモニウムイオンを付加したのは、抗菌性ゼオライト
6の変色を有効に防止するためで、この抗菌性ゼオライ
ト6中のアンモニウムイオンが0.5〜2.0重量%の範囲に
あるものが良い。更に前記熱可塑性樹脂5の変色を実質
的に防止するという観点から、この熱可塑性樹脂5に対
して、このアンモニウムイオンを含んだ抗菌性ゼオライ
ト6の含有率が0.1〜3.0%とするのが好ましい。
尚、これら2種類の抗菌性ゼオライト6の抗菌性、抗菌
力の持続性、耐熱性、安全性については、これらの公報
若しくは出願例に詳細に記載されている。すなわち、抗
菌性については後述するように抗菌力試験により再確認
しており、抗菌力の持続性についえは、抗菌性ゼオライ
トを内径22mmのガラス製のカラムに均一充填して充填床
の容積を10mLとし、このカラム内に水道水を25〜30mL/m
inの流量で通水し、水量5000L通水後の抗菌性ゼオライ
トにおいてもなお抗菌力を保持しており、その抗菌力の
持続性は半永久的といっても良い。又、耐熱性について
は550℃まで耐えることが出来、更に安全性についても
抗菌性金属の溶出試験等いずれもクリアーしている。
又、容器本体2の多層シート9は、第3図に示すよう
に、発泡性樹脂5′、抗菌性ゼオライト6、発泡剤及び
核剤10より主として成り、発泡性樹脂5′の総重量に対
して抗菌性ゼオライト6を0.1〜5重量%、発泡剤を5
〜15重量%及び核剤10を0.1〜5重量%の範囲にあり、
且つ発泡体11に形成したものに代えても良い。この発泡
体11は特に保温、保冷性に優れ、しかも軽量である。こ
の発泡性樹脂5′は、例えば、ポリスチレン、ポリエチ
レン及びABS樹脂等が使用され、発泡剤は、例えば、フ
ロンは、ブタン、プロパン及びペンタン等が使用され、
核剤10はタルク、炭酸カルシウム、クレー等が使用され
る。
前記シート状蓋3は前記容器本体2と同様に抗菌性ゼオ
ライト6を含んだ多層シート9あるいは発泡体11にて構
成され、その形状はシート状に成形されており、一側に
舌片4を延設して、インスタントラーメン等のインスタ
ント食品を食する時、この舌片4により容器本体2の開
口部上端縁2aからシート状蓋3を容易に剥離することが
できる。そして、このシート状蓋3は、他の構成が容器
本体2と同様なのでその説明を省略する。
次に上記構成にある無菌容器1の使用状態を示す。
まず、重ねて保管されている無菌容器1の容器本体2を
取り出し、この容器本体2内に、例えばインスタントラ
ーメンを入れる。次に同じく重ねて保管されているシー
ト状蓋3を取り出し、インスタントラーメンの入った容
器本体2の開口部上端縁2aにこのシート状蓋3を接着す
る。この際、重ねて保管されている無菌容器1の容器本
体2及び蓋体3の内面に抗菌性があるから、これらが特
にゴミ、ホコリ等による汚れがなければ、これら無菌容
器1を内は無菌状態に保たれているから、無菌容器1を
洗浄したり、殺菌したりすることは必要とせず、そのま
まの状態で無菌容器1内にインスタントラーメンを入れ
ることが出来る。又、容器本体2及びシート状蓋3は保
温保冷性を持っているから、無菌容器1内の熱が放出さ
れにくく、外部の熱も無菌容器に入りにくく高温、低温
を保持することが出来る。
第4図は本考案の無菌容器1の他の実施例を示すもので
形状が異なるのみで、他の構成、作用については第1図
乃至第3図の実施例と同様なので説明を省略する。
次に、本考案の無菌容器1について、すなわち、大腸
菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオの抗
菌力試験を行う。
以下に試験方法を示す。
1) 試験菌株 Escherichia coli IFO 3301(大腸菌) Staphylococcus aureus ATCC 6538P (黄色ブドウ球菌) Salmonella typhimurium〈実験室分離株〉 (サルモネラ菌) Vibrio parahaemolyticus IFO 12711 (腸炎ビブリオ) 2) 菌数測定用培地 大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌用……0.2%肉
エキス加普通寒天培地 腸炎ビブリオ用……3%食塩含有、0.2%肉エキス加普
通寒天培地 3) 菌液の調製 大腸菌、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌 ;普通ブイヨン培地で37℃一夜培養した後、滅菌生理食
塩水を用いて、1mL当りの菌数が1045個となるように
調製した。
腸炎ビブリオ ;3%食塩含有普通ブイヨン培地で37℃一夜培養した後、
滅菌3%食塩水を用いて1mL当りの菌数が1045個とな
るように調製した。
4) 試験操作 エタノール洗浄後の実施例の供試品片(4.8cm×4.8cm)
及び比較例の供試品片(4.8cm×4.8cm)の一面に菌液を
一定量噴霧し、37℃で保存した。保存開始0(噴霧直
後)、24および48時間後にSCDLP液体培地(大五栄養化
学)で、供試品片上の生残菌を洗い出し、この洗い出し
液について菌数測定用培地による混釈平板培養法(37℃
2日間)により製造菌数を測定して、供試品片1枚当り
の生菌数に換算した。なお、供試品片に噴霧したのと同
量の菌液をシャーレに分注後、37℃で保存し、直後、2
4、48時間後の生菌数を測定して対象とした。
実施例1 ポリスチレン(PS)に抗菌性ゼオライトを1.
0重量%を添加混合したものにて供試品片を作る。
比較例1 ポリスチレン(PS)のみにて供試品片を作
る。試験結果を別表−1に示す。
〔考案の効果〕
以上詳述したように、本考案のカップ式無菌包装容器に
よれば抗菌性ゼオライト中の殺菌作用を有するイオンに
よりカップ式包装容器の内面に付着している微生物を死
滅させ、カップ式包装容器の内面を無菌状態に保つこと
が出来る。従って、構成が簡単であり、抗菌性ゼオライ
トの使用量を減らすことができる。複合材や発泡体で使
用するから保温保冷性に富む。更に、カップ式包装容器
が長期に保管されても、カップ式包装容器を無菌状態に
保持することが出来、カップ式包装容器の衛生管理が容
易となり、ゴミ、ホコリ等の汚れがカップ式包装容器に
付着しないように包装容器を保管すれば、包装容器にイ
ンスタントラーメン、インスタント汁粉等のインスタン
ト食品や氷菓子を詰める際、特にカップ式包装容器を洗
浄、消毒する必要がない。抗菌性ゼオライトから従来の
殺菌剤のように抗菌性物質が溶出したり気化したりする
ことがないので、その抗菌性物質により食品の味を変化
させたり、その抗菌性物質による毒性がなく、その抗菌
効果が長時間(半永久的)持続する。
又、抗菌性ゼオライトは、熱に対して強いから、熱によ
る影響を受けにくく、カップ式包装容器の製作時に550
℃以上の温度がかからなければ、その抗菌効果が薄れる
ことがない。
更に、所定の抗菌力、滅菌力を得るための抗菌性ゼオラ
イトの添加量が少なくても良く、樹脂等の本来持ってい
る物性を損なうことなく加工性も良好な状態を保持する
と共に、その経済性をも保持することが出来る等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】 図面は、本考案の実施例を示すもので、第1図は本考案
のカップ式無菌包装容器の斜視図、第2図は多層シート
の断面図、第3図は発泡体の断面図、第4図は本考案の
他の実施例を示す断面図である。 1……カップ式無菌包装容器 2……容器本体 3……シート状蓋 5……熱可塑性樹脂 5′……発泡性樹脂 6……抗菌性ゼオライト 7……シート 8……熱可塑性樹脂シート 9……多層シート 10……核剤 11……発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−181002(JP,A) 特開 昭59−227239(JP,A) 特開 平1−301245(JP,A) 実開 昭63−166906(JP,U) 実開 昭62−148537(JP,U)

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】主としてインスタント食品に使用して保温
    保冷性を重視するカップ式包装容器の内面を、熱可塑性
    樹脂及び抗菌性ゼオライトより主として成り、前記熱可
    塑性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオライトが0.1
    〜5重量%の範囲にあるシートに、少なくとも1枚の熱
    可塑性樹脂シートを融着若しくは接着した多層シートに
    て構成したことを特徴とするカップ式無菌包装容器。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂はポリスチレンである実
    用新案登録請求の範囲第1項記載のカップ式無菌包装容
    器。
  3. 【請求項3】前記抗菌性ゼオライトは、ゼオライト中の
    イオン交換可能なイオンの一部又は全部を抗菌性金属イ
    オンで置換した実用新案登録請求の範囲第1項又は第2
    項記載のカップ式無菌包装容器。
  4. 【請求項4】前記抗菌性ゼオライトは、ゼオライト中の
    イオン交換可能なイオンの一部又は全部をアンモニウム
    イオン及び抗菌性金属イオンで置換した実用新案登録請
    求の範囲第1項又は第2項記載のカップ式無菌包装容
    器。
  5. 【請求項5】前記抗菌性金属イオンは、銀、銅又は亜鉛
    のイオンである実用新案登録請求の範囲第3項又は第4
    項記載のカップ式無菌包装容器。
  6. 【請求項6】第1項記載の多層シートに代えて、発泡性
    樹脂、抗菌性ゼオライト、発泡剤及び核剤より主として
    成り、前記発泡性樹脂の総重量に対して前記抗菌性ゼオ
    ライトを0.1〜5重量%、前記発泡剤を5〜15重量%及
    び前記核剤を0.1〜5重量%の範囲にある発泡体として
    実用新案登録請求の範囲第2項〜第5項から選ばれる1
    つの項に記載のカップ式無菌包装容器。
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