JPH074442A - 旋回装置 - Google Patents

旋回装置

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JPH074442A
JPH074442A JP5172250A JP17225093A JPH074442A JP H074442 A JPH074442 A JP H074442A JP 5172250 A JP5172250 A JP 5172250A JP 17225093 A JP17225093 A JP 17225093A JP H074442 A JPH074442 A JP H074442A
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oil seal
housing
spacer
bearing
diameter
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Nobuo Uzawa
信夫 鵜沢
Akihiro Tanaka
章弘 田中
Shinobu Yamamoto
忍 山本
Takeshi Kurihara
猛 栗原
Yuji Igawa
裕二 井川
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシールがハウジング内でめくれ上がる
のを防止すると共に、オイルシールをハウジング内から
容易に取外せるようにする。 【構成】 オイルシール33の内径d1 を大径軸受22
の最大外接円径d2 と同等以上で、かつピニオン20の
外径d3 より大きく形成した。従って、オイルシール3
3をハウジング本体31に取付けるときに、大径軸受2
2の各ころ22Cを通過させて外部に露出するダストリ
ップ部33B側からスペーサ32に装着させることがで
きる。また、ハウジング本体31の下端側には、切欠き
部31Fを形成したから、該切欠部31Fによって各リ
ップ部33A,33Bを損傷させることなく取外せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル,
油圧クレーン等の建設機械に設けられ、建設機械の下部
走行体上で上部旋回体を旋回させるのに用いて好適な旋
回装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7ないし図16に従来技術による旋回
装置を油圧ショベルに用いた場合を例に挙げて述べる。
【0003】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載された上部旋回体を示し、該上部
旋回体2は、旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3
上には機械室4,運転室5,カウンタウエイト6等が設
けられている。7は旋回フレーム3に俯仰動可能に取付
けられた作業装置を示し、該作業装置7は土砂の掘削作
業等を行うものである。
【0004】8は旋回フレーム3上に設けられた旋回装
置を示し、該旋回装置8には、図8に示す如く外部から
圧油が供給されることにより出力軸9Aを回転駆動する
回転源としての油圧モータ9が設けられ、該旋回装置8
は油圧モータ9の回転を下部走行体1に伝達し、旋回フ
レーム3等を下部走行体1に対して旋回させるものであ
る。
【0005】10は旋回装置8の本体を構成するハウジ
ングを示し、該ハウジング10は下端側の大径フランジ
部11Aが旋回フレーム3に固着されたハウジング本体
11と、該ハウジング本体11上端側の小径フランジ部
11B上に設けられ、内歯車が形成されたリングギヤ1
2と、該リングギヤ12の上側に設けられたカバー13
とから構成されている。また、該ハウジング本体11の
内周下側には後述の大径軸受22が取付けられる取付段
部11C、内周上側には小径軸受23が取付けられる取
付段部11Dが形成されている。さらに、前記カバー1
3の上端側には油圧モータ9が取付けられている。
【0006】14はカバー13の下側に位置してハウジ
ング10内に配設され、リングギヤ12と共に減速機構
を構成する減速歯車機構を示し、該減速歯車機構14は
油圧モータ9の出力軸9A先端部に一体に設けられた太
陽歯車15と、該太陽歯車15とリングギヤ12に噛合
し該太陽歯車15の周囲を自転しつつ公転する複数の遊
星歯車16,16,…(1個のみ図示)と、該各遊星歯
車16をピン17を介して回転自在に支持し、該各遊星
歯車16の公転を後述のピニオンシャフト19に伝達す
るキャリア18とから構成されている。
【0007】19はハウジング本体11内に大径軸受2
2および小径軸受23を介して回転可能に支持された回
転軸としてのピニオンシャフトを示し、該ピニオンシャ
フト19は下側が大径部19Aとなり、上側が小径部1
9Bとなる段付円柱状に形成されている。また、該ピニ
オンシャフト19の上端側外周にはスプライン19Cが
形成され、該スプライン19Cと小径部19Bとの間に
は後述の抜止めリング24が嵌合される環状溝19Dが
周方向に形成されている。そして、前記スプライン19
Cはキャリア18と回転不能に結合され、これにより、
ピニオンシャフト19は油圧モータ9の回転に基づいて
回転するようになっている。
【0008】また、該ピニオンシャフト19の下端側は
前記ハウジング本体11内から旋回フレーム3の下側に
突出してピニオン20となっており、該ピニオン20は
下部走行体1に設けられた旋回輪21に形成された内歯
車21Aと噛合している。そして、該ピニオンシャフト
19は旋回輪21に対してピニオン20と共に内歯車2
1Aの周囲を自転しつつ公転し、この公転力によりハウ
ジング11本体を介して旋回フレーム3を下部走行体1
上で旋回させるものである。
【0009】22はハウジング本体11とピニオンシャ
フト19の大径部19Aとの間に設けられた大径軸受を
示し、該大径軸受22は、前記ハウジング本体11の取
付段部11Cに固着された外輪22Aと、該外輪22A
の内周側に位置し、前記ピニオンシャフト19の大径部
19Aに嵌合された内輪22Bと、該内輪22Bと外輪
22Aとの間に周方向に複数設けられ、外輪22Aに対
して内輪22Bを回転可能とする転動子としてのころ2
2C,22C,…(2個のみ図示)とから構成されてい
る。
【0010】23はハウジング本体11とピニオンシャ
フト19の小径部19Bとの間に設けられた小径軸受を
示し、該小径軸受23は前記大径軸受22とほぼ同様
に、前記ハウジング本体11の取付段部11Dに固着さ
れた外輪23Aと、該外輪23Aの内周側に位置し、前
記ピニオンシャフト19の小径部19Bに嵌合された内
輪23Bと、該内輪23Bと外輪23Aとの間に周方向
に複数設けられた転動子としてのころ23C,23C,
…(2個のみ図示)とから構成されている。
【0011】24はピニオンシャフト19の環状溝19
Dに嵌合された環状の抜止めリングを示し、該抜止めリ
ング24は小径軸受23の内輪23Bを軸方向に位置決
めしている。
【0012】25は大径軸受22の内輪22Bとピニオ
ン20との間に設けられたスペーサを示し、該スペーサ
25はピニオンシャフト19の大径部19Aに嵌合固着
されている。
【0013】26はスペーサ25の外周側に設けられた
オイルシールを示し、該オイルシール26は内周面上側
がオイルリップ部26A,内周面下側がダストリップ部
26Bとなり、該各リップ部26A,26Bは共に前記
スペーサ25の外周側に締代をもって摺接している。そ
して、該オイルリップ部26Aは、減速歯車機構14の
各歯車間に付着したオイル等がハウジング10の外部に
漏れるのを防止し、ダストリップ部26Bは、ピニオン
20と旋回輪21の内歯車21Aとの間に付着したグリ
ース等がハウジング10内に侵入するのを防止してい
る。
【0014】従来技術による旋回装置8は上述のような
構成を有するもので、油圧モータ9に外部から圧油が供
給されると出力軸9Aが回転し、この回転は減速歯車機
構14の太陽歯車15から各遊星歯車16に伝えられ、
該各遊星歯車16はリングギヤ12の内周を自転しつつ
公転し、この公転はキャリア18からスプライン19C
を介してピニオンシャフト19に伝わる。このように、
油圧モータ9の回転は減速歯車機構14で減速され、高
トルクの回転となってピニオンシャフト19に伝えられ
る。
【0015】そして、該ピニオンシャフト19が回転す
ることにより、ピニオン20は旋回輪21の内周を自転
しつつ公転し、この公転がピニオンシャフト19からハ
ウジング本体11を介して旋回フレーム3に伝達され、
上部旋回体2は下部走行体1上で旋回されるようにな
る。
【0016】次に、従来技術による旋回装置8の組立作
業について、図9ないし図15を参照しつつ述べる。
【0017】まず、図9に示すように、作業台27上に
大径部19Aが下側となるようにピニオンシャフト19
を載置し、この状態で該ピニオンシャフト19の大径部
19Aに上側からスペーサ25を嵌合し、該スペーサ2
5の上側に、大径軸受22の内輪22Bおよび各ころ2
2Cが一体化したものを装着する。
【0018】一方、図10に示すように、作業台27上
にハウジング本体11を小径フランジ部11Bが下側に
なるように載置し、大径軸受22の外輪22Aをハウジ
ング本体11内の取付段部11Cに嵌合する。そして、
ハウジング本体11を図11に示すように逆さにして、
作業台27上にハウジング本体11を小径フランジ部1
1Bが上側になるように載置し、小径軸受23の外輪2
3Aをハウジング本体11内の取付段部11Dに嵌合す
る。
【0019】次に、図12に示すように、前記大径軸受
22の外輪22Aおよび小径軸受23の外輪23Aが嵌
合されたハウジング本体11を、スペーサ25,内輪2
2B,各ころ22Cが装着されたピニオンシャフト19
の上方から図中の矢示A方向に降ろし、該ピニオンシャ
フト19に挿嵌する。このとき、ピニオンシャフト19
に装着された大径軸受22の各ころ22C上にハウジン
グ本体11に嵌合された大径軸受22の外輪22Aが当
接し、大径軸受22が組上がる。
【0020】そして、図13に示すように、該ピニオン
シャフト19の小径部19Bに小径軸受23の内輪23
Bおよび各ころ23Cを装着し、小径軸受23を組上げ
た後、ピニオンシャフト19の環状溝19Dに抜止めリ
ング24を嵌合し、内輪23Bを軸方向に位置決めす
る。これにより、ピニオンシャフト19とハウジング本
体11とは、大径軸受22および小径軸受23で相対回
転が許されつつ軸方向に位置決めされる。
【0021】次に、図14に示すように、一体化された
ピニオンシャフト19,ハウジング本体11等全体を逆
さにして、該ハウジング本体11の小径フランジ部11
Bが下側になるように作業台27上に載置し、スペーサ
25とハウジング本体11との間にオイルシール26を
ピニオン20の上方から矢示B方向に圧入嵌合し、図1
5に示す如く装着する。
【0022】さらに、一体化されたピニオンシャフト1
9,ハウジング本体11等全体を逆さにして、該ハウジ
ング本体11の小径フランジ部11Bが上側になるよう
に作業台27上に載置し、ピニオンシャフト19の上側
に減速歯車機構14、ハウジング本体11の小径フラン
ジ部11B上にリングギヤ12と油圧モータ9が取付け
られたカバー13を取付け、旋回装置8は完成する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、旋回装置8の組立作業において、ハウジン
グ本体11等の上下を3回反転させる必要があり、これ
らの部材は大型で、大重量であるから、この反転作業に
は、専用の反転装置を必要とする上に、反転作業の度に
ハウジング本体11等をこの反転装置に取付けたりしな
ければならず、非常に手間がかかるという問題がある。
【0024】また、ハウジング本体11とスペーサ25
との間にオイルシール26を圧入嵌合したときに、図1
6に示すように、該オイルシール26のオイルリップ部
26Aがスペーサ25の外周面との摩擦によりめくれ上
がって変形してしまう場合がある。しかし、従来の装着
方法では、このようなオイルシール26の装着不良が外
部から確認することができず、オイル漏れによって旋回
装置8の故障を招いて信頼性が大幅に低下してしまうと
いう問題がある。
【0025】一方、一度嵌合したオイルシール26をハ
ウジング本体11内から取外すときには、該オイルシー
ル26はハウジング本体11とスペーサ25との間に圧
入嵌合されているため、取外すのが難しく、取外し時に
オイルシール26を損傷して再使用できなくなるという
問題がある。
【0026】本発明は上述の従来技術の問題に鑑みなさ
れたもので、オイルシールのリップ部のめくれ上がりに
よるシール不良を防止できると共に、オイルシールをハ
ウジングから簡単に取外せるようにした旋回装置を提供
することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明が採用する構成の特徴は、オイルシール
のリップ部を、軸受の内輪に取付けられた各転動子の最
大外接円径とほぼ等しいか、または大きく形成したこと
にある。
【0028】また、スペーサの外径を前記軸受に取付け
られる各転動子の最大外接円径とほぼ等しいか、または
大きく形成し、ハウジングには前記スペーサと対応する
位置にオイルシール取付段部を形成し、該オイルシール
取付段部にはオイルシールを圧入嵌合し、該オイルシー
ルの内周側リップ部を前記スペーサの外周面に摺接させ
るのが好ましい。
【0029】さらに、ハウジングの下端側には、前記オ
イルシールの外周面を少なくとも部分的にハウジング外
に露出させるように、径方向に切欠きを形成したことに
ある。
【0030】
【作用】上記構成により、オイルシールは、ハウジング
をピニオンシャフトの上側から嵌合することによって、
ピニオンシャフトに嵌合された軸受の各転動子の外周側
を通過して外部に露出するリップ部側からスペーサの外
周面に摺動自在に装着される。
【0031】また、オイルシールを取外すときに、切欠
きを介して該オイルシールの外周面に治具等を係合させ
ることにより、リップ部を損傷させることなく取外すこ
とができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図6に基
づいて説明する。なお、本実施例では上述した従来技術
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
するものとする。
【0033】図中、31は本実施例によるハウジング本
体を示し、該ハウジング本体31は従来技術で述べたハ
ウジング本体11とほぼ同様に、上,下両端側にそれぞ
れ形成された大径フランジ部31A,小径フランジ部3
1Bと、大径軸受22の外輪22A,小径軸受23の外
輪23Aが嵌合された取付段部31C,取付段部31D
とから大略構成されているものの、前記取付段部31C
の下側には後述のオイルシール33が嵌合されるオイル
シール取付段部31Eが形成され、該オイルシール取付
段部31Eの外周側には径方向に貫通する切欠き部31
Fが形成されている。
【0034】32は、ピニオンシャフト19の大径部1
9Aに嵌合された本実施例によるスペーサを示し、該ス
ペーサ32は従来技術で述べたスペーサ25と比較し
て、その外径寸法は大径軸受22の各ころ22Cの最大
外接円径d2 とほぼ等しいか、またはそれより大きくな
るように形成されている。即ち、スペーサ32の外径寸
法は各ころ22Cの最大外接円径と同等以上となってい
る。
【0035】33はハウジング本体31のオイルシール
取付段部31Eに圧入嵌合されたオイルシールを示し、
該オイルシール33は従来技術で述べたオイルシール2
6とほぼ同様に、内周側にオイルリップ部33A,ダス
トリップ部33Bが設けられている。しかし、該オイル
シール33は全体に大径化されており、その内径d1
(リップ部33A,33Bの小さい方の内径)が、大径
軸受22の最大外接円径d2 とほぼ等しいか、または大
きく、かつピニオン20の外径d3 より大きくなるよう
に形成されている。
【0036】本実施例による旋回装置8は上述のような
構成を有するもので、その動作については従来技術と格
別差異はない。
【0037】次に、本実施例による旋回装置8の組立作
業について図3ないし図6を参照しつつ、説明する。
【0038】まず、図3に示す如く、従来と同様にピニ
オンシャフト19の大径部19Aにスペーサ32を嵌合
し、該スペーサ32の上側に大径軸受22の内輪22B
および各ころ22Cが一体化したものを装着する。
【0039】また、図4に示すように、作業台27上に
ハウジング本体31を小径フランジ部31Bが下側にな
るように載置し、大径軸受22の外輪22Aをハウジン
グ本体31内の取付段部31Cに嵌合し、さらにオイル
シール33をハウジング本体31内のオイルシール取付
段部31Eに嵌合する。そして、ハウジング本体31を
逆さにして、小径フランジ部31Bが上側になるように
作業台27上に載置し、小径軸受23の外輪23Aをハ
ウジング本体31内の取付段部31Dに嵌合する。
【0040】次に、前記大径軸受22の外輪22A,オ
イルシール33および小径軸受23の外輪23Aが嵌合
されたハウジング本体31を、スペーサ32,大径軸受
22の内輪22Bと各ころ22Cが装着されたピニオン
シャフト19の上方から図5に示すように矢示C方向に
下降させ、ハウジング本体31等とピニオンシャフト1
9等を合体させる。このとき、前記ハウジング本体31
内に嵌合されたオイルシール33の内径d1 は、ピニオ
ンシャフト19に装着された大径軸受22の内輪22B
と各ころ22Cの最大外接円径d2 と同等以上に形成さ
れているから、オイルシール33は、大径軸受22の各
ころ22Cの外周側を通過し、スペーサ32の外周面に
摺接するよう装着される。
【0041】そして、図6に示すように、該ピニオンシ
ャフト19の小径部19Bに小径軸受23の内輪23B
および各ころ23Cを装着し、小径軸受23を組上げた
後、ピニオンシャフト19の環状溝19Dに抜止めリン
グ24を嵌合し、内輪23Bを軸方向に位置決めする。
さらに、ピニオンシャフト19の上側に減速歯車機構1
4、ハウジング本体31の小径フランジ部31B上にリ
ングギヤ12と油圧モータ9が取付けられたカバー13
を取付けるようになっている。
【0042】一方、ハウジング本体31のオイルシール
取付段部31Eからオイルシール33を取外すときに
は、切欠き部31Fを介して、ドライバ等の治具(図示
せず)の先端をオイルシール33の外周面に係合させて
引き出すようにすることによって取外される。
【0043】かくして、本実施例によれば、オイルシー
ル33の内径d1 を大径軸受22の各ころ22Cの最大
外接円径d2 とほぼ等しいか、または大きく、かつピニ
オン20の外径d3 より大きく形成するようにしたか
ら、旋回装置8の組立作業時において、オイルシール3
3を予めハウジング本体31に嵌合してから、オイルシ
ール33をハウジング本体31と共に、スペーサ32お
よび大径軸受22の内輪22B,各ころ22Cが装着さ
れたピニオンシャフト19に挿嵌することにより、前記
各ころ22Cの外周側を通過させて、スペーサ32の外
周面に装着させることができる。よって、ハウジング本
体31等の反転作業を1回のみとすることができ、従来
技術と比較して組立性を大幅に向上させることができ
る。
【0044】また、オイルシール33をスペーサ32に
装着するとき、外部に露出するダストリップ部33B側
からスペーサ32に装着するようにしているから、該ダ
ストリップ部33Bにめくれ上がりが生じても容易に発
見することができ、オイルシール33とスペーサ32と
の間に隙間が形成されるのを確実に防止して、ハウジン
グ本体31内にピニオン20に付着したグリース等が侵
入したりして旋回装置8を故障させたり、性能を低下さ
せたりするのを確実に防止できる。
【0045】一方、ハウジング本体31に切欠き部31
Fを形成し、該切欠き部31Fを介してを簡単に取外せ
るようにしたから、オイルリップ部33A,ダストリッ
プ部33Bを損傷することなく取外すことができ、オイ
ルシール33を再利用することができる。
【0046】なお、前記実施例では、1段の減速歯車機
構14を有する旋回装置8を例に挙げて説明したが、本
発明はこれに限らず、2段以上の多段な減速歯車機構を
有する旋回装置に用いてもよい。
【0047】また、前記実施例では、旋回装置8を油圧
ショベルに用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明
はこれに限らず、油圧クレーンその他の建設機械の旋回
装置としても用いることができる。
【0048】さらに、軸受22,23は各転動子にころ
22C,23Cを用いたころ軸受として述べたが、を玉
軸受を用いてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳述した通り本発明によれば、オイ
ルシールのリップ部を軸受の内輪に取付けられた各転動
子の最大外接円径とほぼ等しいか、または大きく形成し
たから、オイルシールをピニオンシャフトに嵌合された
軸受を通過させて、外部に露出するリップ部側からスペ
ーサ外周面に摺動自在に装着することができ、オイルシ
ールのリップ部のめくれ上がり等のシール不良を外部か
らの目視で確認でき、該オイルシールとスペーサとの間
に隙間が形成されるのを確実に防止できる。これによ
り、旋回装置のオイル漏れ等による故障を確実に防止し
て、信頼性を大幅に向上させることができる。
【0050】また、ハウジングの下端側には、前記オイ
ルシールの外周面を少なくとも部分的にハウジング外に
露出させる切欠きを設けたから、該切欠きを介して治具
をオイルシール外周面に係合させることによって該オイ
ルシールをハウジングから簡単に取外すことができ、オ
イルシールの修理,交換を簡単に行うことができる上
に、リップ部を損傷させずに取外せるから、再利用を可
能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による旋回装置を示す縦断面図
である。
【図2】図1中の軸受,スペーサ,オイルシール等を拡
大して示す縦断面図である。
【図3】ピニオンシャフトにスペーサ,軸受の内輪,こ
ろを嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図4】ハウジングの小径フランジ部を下側にして、軸
受の外輪およびオイルシールを嵌合した状態を示す縦断
面図である。
【図5】小径フランジ部を上側にしたハウジングをピニ
オンシャフトに嵌合する直前の状態を示す縦断面図であ
る。
【図6】ハウジングとピニオンシャフトとを一体化した
状態を示す縦断面図である。
【図7】従来技術による油圧ショベルを示す側面図であ
る。
【図8】従来技術による旋回装置を示す縦断面図であ
る。
【図9】ピニオンシャフトにスペーサ,軸受の内輪,こ
ろを嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図10】ハウジングの小径フランジ部を下側にして、
軸受の外輪を嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図11】ハウジングの小径フランジ部を上側にして、
軸受の外輪を嵌合した状態を示す縦断面図である。
【図12】小径フランジ部を上側にしたハウジングをピ
ニオンシャフトに嵌合する直前の状態を示す縦断面図で
ある。
【図13】ハウジングとピニオンシャフトとを一体化し
た状態を示す縦断面図である。
【図14】ハウジングとスペーサとの間にオイルシール
を嵌合する直前の状態を示す縦断面図である。
【図15】オイルシールをハウジングとスペーサの外周
面との間に取付けた状態を示す要部拡大縦断面図であ
る。
【図16】オイルシールのオイルリップ部が変形した状
態を示す図15と同様の要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
9 油圧モータ(回転源) 12 リングギヤ 13 カバー 14 減速歯車機構(減速機構) 20 ピニオン 21 旋回輪 22 大径軸受 22A 外輪 22B 内輪 22C ころ(転動子) 31 ハウジング本体 31E オイルシール取付段部 31F 切欠き部 32 スペーサ 33 オイルシール 33A オイルリップ部 33B ダストリップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗原 猛 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 井川 裕二 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端側が上部旋回体に取付けられ、上端
    側に回転源が設けられた筒状のハウジングと、該ハウジ
    ング内に設けられ、前記回転源の回転を減速して回転軸
    に伝える減速機構と、前記ハウジング内から下向きに突
    出する前記回転軸の下端側に形成され、下部走行体に設
    けた旋回輪に噛合するピニオンと、前記回転軸をハウジ
    ング内で回転可能に支持すべく、前記ハウジングに固着
    される外輪と前記回転軸に固着される内輪との間に複数
    の転動子が設けられた軸受と、該軸受の内輪とピニオン
    との間に位置して前記回転軸の外周に嵌合された環状の
    スペーサと、内周側のリップ部が該スペーサの外周面に
    摺動するように、前記ハウジングの内周側に圧入嵌合さ
    れたオイルシールとからなる旋回装置において、前記オ
    イルシールのリップ部を、前記軸受の内輪に取付けられ
    た各転動子の最大外接円径とほぼ等しいか、または大き
    く形成したことを特徴とする旋回装置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサの外径を前記軸受に取付け
    られる各転動子の最大外接円径とほぼ等しいか、または
    大きく形成し、前記ハウジングには前記スペーサと対応
    する位置にオイルシール取付段部を形成し、該オイルシ
    ール取付段部にはオイルシールを圧入嵌合し、該オイル
    シールの内周側リップ部を前記スペーサの外周面に摺接
    させてなる請求項1記載の旋回装置。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの下端側には、前記オイ
    ルシールの外周面を少なくとも部分的にハウジング外に
    露出させるように、径方向の切欠きを形成してなる請求
    項1記載の旋回装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100507155B1 (ko) * 2002-09-10 2005-08-09 현대자동차주식회사 차량용 수동변속기의 오일 시일의 손상 방지 구조
CN112443002A (zh) * 2019-08-30 2021-03-05 卡特彼勒公司 用于平整机的密封组件

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