JPH074358Y2 - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JPH074358Y2
JPH074358Y2 JP1990109649U JP10964990U JPH074358Y2 JP H074358 Y2 JPH074358 Y2 JP H074358Y2 JP 1990109649 U JP1990109649 U JP 1990109649U JP 10964990 U JP10964990 U JP 10964990U JP H074358 Y2 JPH074358 Y2 JP H074358Y2
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JP
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toothed belt
imparting agent
belt
conductivity
colored
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JP1990109649U
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Inventor
豊 吉見
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ユニッタ株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の考案は、歯付ベルトに関するものであり、こ
のものは、動力の伝動や、背面を利用して布、糸、紙等
の搬送に使用されている。
〔従来の技術〕
歯付ベルトのゴム材料に合成ゴムを採用する場合、補強
材としてカーボンブラックが一般的に使用されている。
この為、第1図に示すような、背面構成板(1)、ベル
ト歯(2)、歯布(3)及び芯線(4)からなる歯付ベ
ルトについても全体としては黒色に仕上っていた。
この歯付ベルトを長期に使用すると、プーリ溝とベルト
歯形の間や、プーリフランジとベルト歯形との間で黒色
の磨耗粉が生じ、動力伝達駆動用の場合には周辺の機器
等に前記磨耗粉が付着し、又、布、糸、紙等の搬送を行
った場合には、被搬送物に磨耗粉が付着し、磨耗粉が汚
れとして目立つこととなる。そして、前記磨耗粉は周辺
機器や被搬送物から離脱させることが困難である。
これは、上記磨耗粉に静電気(吸着力となる)が発生し
ているからである。
〔考案が解決しようとする課題〕
この出願の考案は、トルク伝動時や被搬送物の搬送時に
発生したベルトからの磨耗粉が、周辺の機器や被搬送物
に付着した場合でも、容易に前記磨耗粉を離脱させ得る
ようにすることにより、周辺機器等が汚れにくくし、更
に、僅かの磨耗粉が残留したとしても汚れが目立たない
歯付ベルトを提供することを課題とする。
〔問題を解決する為の手段〕
そこで、この出願の考案では、合成ゴム製の背面構成板
(1)と多数のベルト歯(2)を有しており、前記ベル
ト歯(2)が形成された面側を被覆すべく歯布(3)を
貼着してある歯付ベルトに於いて、背面構成板(1)及
びベルト歯(2)を構成する合成ゴム中に淡色の顔料を
混入するようにして着色し、背面構成板(1)を構成す
る合成ゴム中に淡色または無色の導電性付与剤を混入さ
せ、歯布(3)を導電性を有する繊維を入れて織布して
あり、当該歯布(3)を貼着処理するための接着剤に
は、淡色または無色の導電性付与剤を混入してある。
〔作用〕
この考案は次の作用を有する。
このものでは、少なくとも背面構成板(1)構成する合
成ゴム中に導電性付与剤を混入させているから、少なく
とも背面構成板(1)は静電気をほとんど帯びていない
ものとなる。したがって、背面構成板(1)から離脱し
た磨耗粉も静電気をほとんど帯びていないものとなる。
又、背面構成板(1)及びベルト歯(2)を、淡色で着
色しているから、これら離脱した磨耗粉も淡色となる。
更に、歯布(3)の存在によりベルト歯(2)を構成す
る合成ゴムの欠落が少ない。
〔実施例〕
以下、この考案の構成を一実施例として示した図面に従
って説明する。
この実施例の歯付ベルトは、第1図に示すように、芯線
(4)を埋設した背面構成板(1)に、ベルトの長手方
向に対して直交する態様でベルト歯(2)を多数配列さ
せ、前記ベルト歯(2)及びベルト歯(2)(2)相互
間の背面構成板(1)部分を歯布(3)で被覆接着して
構成されている。
上記した背面構成板(1)及びベルト歯(2)は、合成
ゴム(クロロプレン)に補強剤としてのカーボンを配合
させて構成したものであり、さらにこの実施例のもので
は、導電性付与剤としての酸化ジルコニウムを混入分散
させている。そして、酸化ジルコニウムの混入量を調整
することにより、背面構成板(1)及びベルト歯(2)
の電気抵抗を300キロオーム以下に設定している。
ここで、BRITSH STANDARD 2050に準じた当社内規格によ
ると、一般的な歯付ベルトの電気抵抗はベルト歯数が3
歯当たり100メガオームであることから、帯電防止機能
を発揮するのは、電気抵抗が300キロオーム以下である
ことが判断できる。
芯線(4)は、金属繊維により構成させてある。
歯布(3)は、金糸等の導電性のある繊維を入れて織布
してある。
又、歯布(3)を処理するゴム糊は、酸化ジルコニウム
を配合して構成してある。
したがって、上記歯付ベルトを使用した場合において、
これから発生した磨耗粉は静電気をほとんど帯びないも
のとなり、その結果、動力伝達駆動用の場合には周辺の
機器等に前記磨耗粉がほとんど付着しないものとなり、
又、布、糸、紙等の搬送を行った場合には、被搬送物に
磨耗粉がほとんど付着しないものとなる。更に、たと
え、前記磨耗粉によって周辺機器や被搬送物が汚れて
も、容易に取払うことができることとなる。
尚、上記実施例のものでは、背面構成板(1)に、ベル
トの長手方向に対して直交する態様でベルト歯(2)を
多数配列させたが、これに限定されることなく、ベルト
歯(2)の配列を、ベルトの長手方向に対して傾斜する
態様としてもよい。
又、上記実施例では、導電性付与剤として酸化ジルコニ
ウムを採用したが、これに限定されることなく、酸化錫
等、導電性を有するものであれば良い。
他方、この実施例のものでは、特に、取払うことができ
なかった磨耗粉による上記汚れの目立ちを少なくする為
に、上記した背面構成板(1)及びベルト歯(2)等を
淡い緑色(淡い色であれば、特に色は限定されない)に
着色している。
この種、背面構成板(1)及びベルト歯(2)の製造に
関し、補強材としてホワイトカーボンを使用すると共に
このカーボンホワイトをゴム100部に対して40部使用し
ており、老化防止剤としてフェニル−α−ナフチルアミ
ンを採用し、加硫剤として酸化亜鉛を採用している。
又、クロロプレンの着色に際し、顔料の量をゴム100部
に対して4部と設定してあり、淡色を十分に出現させる
為、白色の酸化チタンを加えて白色度を高めた後、緑色
の顔料を添加するようにしている。この淡色度について
は、ゴムの量に対する顔料の量を増減すれば調節するこ
とができる。
そして、前記歯布(3)を接着する為のゴム糊を、クロ
ロプレンゴムを主成分とした緑色のものとし、クロロプ
レンの原料ゴムに補強剤、顔料を混合して構成させてあ
る。尚、補強材としてホワイトカーボンを使用すると共
にこのホワイトカーボンをゴム100部に対して30部使用
しており、緑色の顔料をゴム100部に対して3.5部使用し
ている。又、淡色を十分に出現させる為、白色の酸化チ
タンを加えて白色度を高めた後、緑色の顔料を添加する
ようにしている。この淡色度については、ゴムの量に対
する顔料の量を増減すれば調節することができる。
〔考案の効果〕
この考案は、上述の如くの構成を有するものであるか
ら、次の効果を有する。
少なくとも背面構成板(1)から離脱した磨耗粉は静電
気をほとんど帯びていないから、磨耗粉は周辺の機器や
被搬送物に付着しにくく、たとえ付着した場合でも、容
易に前記磨耗粉を離脱できる。
又、万一、僅かの磨耗粉が周辺の機器や被搬送物に残っ
たとしても、磨耗粉が淡色であることから、汚れが目立
たないものとなる。更に、周辺機器を汚す度合いが少な
くなると共にベルト自体が短時間で使用不能となる事態
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は歯付ベルトの詳細図であり、図中、 (1)…背面構成板、(2)…ベルト歯

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成ゴム製の背面構成板(1)と多数のベ
    ルト歯(2)を有しており、前記ベルト歯(2)が形成
    された面側を被覆すべく歯布(3)を貼着してある歯付
    ベルトに於いて、 背面構成板(1)及びベルト歯(2)を構成する合成ゴ
    ム中に淡色の顔料を混入するようにして着色し、背面構
    成板(1)を構成する合成ゴム中に淡色または無色の導
    電性付与剤を混入させ、歯布(3)を導電性を有する繊
    維を入れて織布してあり、当該歯布(3)を貼着処理す
    るための接着剤には、淡色または無色の導電性付与剤を
    混入してあることを特徴とする歯付ベルト。
  2. 【請求項2】導電性付与剤を、金属粒子により構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の歯付ベルト。
  3. 【請求項3】導電性付与剤を、酸化ジルコニウムにより
    構成したことを特徴とする請求項1記載の歯付ベルト。
  4. 【請求項4】導電性付与剤を、酸化錫により構成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の歯付ベルト。
  5. 【請求項5】少なくとも背面構成板(1)の電気抵抗を
    300キロオーム以下に設定したことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の歯付ベルト。
JP1990109649U 1990-10-18 1990-10-18 歯付ベルト Expired - Lifetime JPH074358Y2 (ja)

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JPH0464642U JPH0464642U (ja) 1992-06-03
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