JPH0632514Y2 - 歯付ベルト - Google Patents

歯付ベルト

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JPH0632514Y2
JPH0632514Y2 JP10964890U JP10964890U JPH0632514Y2 JP H0632514 Y2 JPH0632514 Y2 JP H0632514Y2 JP 10964890 U JP10964890 U JP 10964890U JP 10964890 U JP10964890 U JP 10964890U JP H0632514 Y2 JPH0632514 Y2 JP H0632514Y2
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belt
toothed belt
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teeth
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豊 吉見
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ユニッタ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この出願の考案は、歯付ベルトに関するものであり、こ
のものは、動力の伝動や、背面を利用して布、糸、紙等
の搬送に使用されている。
〔従来の技術〕
歯付ベルトのゴム材料に合成ゴムを採用する場合、補強
材としてカーボンブラックが一般的に使用されている。
この為、第1図に示すような、背面構成板(1)、ベル
ト歯(2)、歯布(3)及び芯線(4)からなる歯付ベ
ルトについても全体としては黒色に仕上っていた。
この黒色の歯付ベルトを用いて、動力伝達駆動を長期に
行うと、プーリ溝とベルト歯形の間や、プーリフランジ
とベルト歯形との間で生じる黒色の磨耗粉により、周辺
の機器等が汚れてしまい、又、布、糸、紙等の搬送を行
うと、黒色の磨耗粉によって被搬送物が極めて目立った
状態で汚れてしまうという問題が生じる。
上記問題を解決する一手段として、上記補強材としてブ
ラックカーボンに変えてホワイトカーボンを採用し、汚
れの目立ちを減少させることが考えられるが、この場合
においても、長期使用すると全体がくすんだ色となり、
これより生じる磨耗粉は結局不快感を招くこととなる。
〔考案が解決しようとする課題〕
この出願の考案は、トルク伝動時や被搬送物の搬送時に
発生したベルトからの磨耗粉がベルトにより補足せしめ
られるようにすることにより、周辺機器や被搬送物の磨
耗粉による汚れが生じないようにした歯付ベルトを提供
することを課題とする。
〔問題点を解決する為の手段〕
そこで、この出願の考案では、背面構成板(1)に、ベ
ルトの長手方向に対して直交する態様でベルト歯(2)
を多数配列させた歯付ベルトに於いて、背面構成板
(1)の背面に、浅凹部(5)を形成すると共にこの浅
凹部(5)の底面に止着材を設けている。
又、背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に対して直
交する態様でベルト歯(2)を多数配列させた歯付ベル
トに於いて、ベルト歯(2)の歯先面に、浅凹部(5)
を形成すると共にこの浅凹部(5)の底面に止着材を設
けている。
尚、背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に対して傾
斜する態様でベルト歯(2)を多数配列させた歯付ベル
トにおいても同様に、浅凹部(5)や止着材を設けるこ
とができる。
又、背面構成板(1)及びベルト歯(2)を、淡色で着
色したものとすることができる。
〔作用〕
この出願の考案は次の作用を有する。
このものでは、トルク伝動時や被搬送物の搬送時に発生
した背面構成板(1)やベルト歯(2)からの磨耗粉
は、浅凹部(5)に侵入すると共にこれの底面に設けた
止着材によって保持されることとなる。
即ち、トルク伝動時や被搬送物の搬送時に発生したベル
トからの磨耗粉はベルトにより補足せしめられることと
なる。
又、背面構成板(1)及びベルト歯(2)を、淡色で着
色した場合、止着材に保持されない磨耗粉が生じ、この
磨耗粉が回りの機器や被搬送物に付着しても、その汚れ
は目立たないものとなる。そして、長期使用しても全体
のくすみは、補強材をホワイトカーボンとしただけのも
のと比較すると少ないものとなる。
〔実施例〕
以下、この考案の構成を実施例として示した図面に従っ
て説明する。
この実施例の歯付ベルトは、第1図に示すように、芯線
(4)を埋設した背面構成板(1)に、ベルトの長手方
向に対して直交する態様でベルト歯(2)を多数配列さ
せ、前記ベルト歯(2)及びベルト歯(2)(2)相互
間の背面構成板(1)部分を歯布(3)で被覆接着して
構成されている。
そして、上記背面構成板(1)の背面に、ベルト方向に
のび、且、その側壁面が、底部から開放端に向かって拡
大する浅凹部(5)を形成すると共に、この浅凹部
(5)の底面に止着材としての粘着テープ(6)を貼着
している。尚、上記した止着材としては、エレクレット
の如くに帯電性を有した材料や、磨耗粉を補足できる程
度の大きな空間を多数有するフェルト、不織布、編み
物、ポーラスなプラスチックシート等が採用できる。
このものは、上記のような構成であるから、作用の欄に
記載した如く、トルク伝動時や被搬送物の搬送時に発生
した背面構成板(1)やベルト歯(2)からの磨耗粉
は、浅凹部(5)に侵入すると共にこれの底面に設けた
粘着テープ(6)によって保持されることとなり、周辺
機器や被搬送物の磨耗粉による汚れが生じにくいものと
なる。
尚、上記実施例のものでは、浅凹部(5)及び粘着テー
プ(6)を、背面構成板(1)の背面に形成したが、こ
れに限定することなく、第2図に示す如く、歯先面に形
成するようにしてもよく、更には、これらの両方を有す
るものとしてもよい。
又、上記実施例のものでは、芯線(4)を埋設した背面
構成板(1)に、ベルトの長手方向に対して直交する態
様でベルト歯(2)を多数配列させたものとしたが、こ
れに限定されることなく、ベルト歯(2)の配列を、ベ
ルトの長手方向に対して傾斜する態様としてもよい。
他方、この実施例のものでは、特に、補足できなかった
磨耗粉による上記汚れの目立ちを少なくする為に、上記
した背面構成板(1)及びベルト歯(2)等を淡色で着
色している。この着色について、及びベルトの構成物に
ついて、以下に詳述する。
前記背面構成板(1)及びベルト歯(2)は、淡い緑色
のクロロプレンゴムにより構成されており、このクロロ
プレンゴムは、クロロプレンの原料ゴムに、補強材、老
化防止剤、加硫剤等を混合すると共に緑色の顔料を混合
して構成させてある。そして、上記補強材としてホワイ
トカーボンを使用すると共にこのカーボンホワイトをゴ
ム100部に対して40部使用しており、老化防止材と
してフェニル−α−ナフチルアミンを採用し、加硫剤と
して酸化亜鉛を採用している。
又、この実施例では、クロロプレンの着色に際し、顔料
の量をゴム100部に対して4部と設定してあり、淡色
を十分に出現させる為、白色の酸化チタンを加えて白色
度を高めた後、緑色の顔料を添加するようにしている。
この淡色度については、ゴムの量に対する顔料の量を増
減すれば調節することができる。
芯線(4)は、ガラス繊維により構成させてある。
歯布(3)は6,6ナイロン繊維からなる帆布により構
成させてある。
他方、前記歯布(3)を接着する為のゴム糊は、クロロ
プレンゴムを主成分とした緑色のもので、クロロプレン
の原料ゴムに補強剤、顔料を混合して構成させてある。
尚、この実施例では、補強材としてホワイトカーボンを
使用すると共にこのホワイトカーボンをゴム100部に
対して30部使用しており、緑色の顔料をゴム100部
に対して3.5部使用している。
尚、この実施例では、淡色を十分に出現させる為、白色
の酸化チタンを加えて白色度を高めた後、緑色の顔料を
添加するようにしている。この淡色度については、ゴム
の量に対する顔料の量を増減すれば調節することができ
る。
以下に、この歯付ベルトにおける各構成物の材料等につ
いて他に使用できるものを列挙する。
(原料ゴム) 上記実施例ではクロロプレンゴムを採用したが、これに
限定されることなく、ニトリルゴム、ハイパロン等も採
用でき、例えば、耐熱性を必要とする際にはニトリルゴ
ムを使用する等、状況に応じて選択することができる。
(老化防止剤) 上記実施例ではフェニル−α−ナフチルアミンを採用し
たが、これに限定されることなく、フェニル−β−ナフ
チルアミン、p−(p−トルエンスルホニルアミド)−
ジフェニルアミン、4,4−(α,α−ジメチルベンジ
ル)ジフェニルアミン、4,4−ジオクチジフェニルア
ミン、ジオクチル化ジフェニルアミン、4,4−ジオク
チジフェニルアミン、ジオクチル化ジフェニルアミン、
ジオクチル化ジフェニルアミン、p,pジオクチル化ジ
フェニルアミン等が使用できる。
(加硫剤) 上記実施例では酸化亜鉛を採用したが、これに限定され
ることなく、未加硫ゴムから搬送目的、動力目的にあっ
た加硫ゴムとなるものであれば使用できる。
(顔料) 上記実施例では、緑色を採用したが、これに限定される
ことなく、他の色のものも採用できる。
(歯布) 上記実施例では、6,6ナイロン繊維からなる帆布を採
用したが、これに限定されることなく、搬送を目的とす
る使用に耐えられるならば、6,4ナイロン繊維、6,
11ナイロン繊維、ポリエステル繊維外、合成繊維、天
然繊維などを使用してもよい。また、ベルト周長方向に
対し、伸縮性を有していても良いし、伸縮性を有してい
なくても良い。
(ゴム糊) 上記実施例では、ゴム糊の色は、ベルト歯(2)や背面
構成板(1)を構成する合成ゴムの色と同じであっても
良いし、また、違っていても別段かまわない。
(芯線) 上記実施例では、ガラス繊維から構成されたものを採用
したが、これに限定されることなく、ポリエステル繊
維、芳香族ポリアミド繊維、ナイロン繊維、カーボン繊
維、金属繊維からなるものを使用してもよい。
〔考案の効果〕
この考案は、上述の如くの構成を有するものであるか
ら、次の効果を有する。
トルク伝動時や被搬送物の搬送時に発生したベルトから
の磨耗粉はベルトにより補足せしめられることとなり、
その結果、周辺機器や被搬送物の磨耗粉による汚れが生
じないものとなる。
そして、背面構成板(1)及びベルト歯(2)を、淡色
で着色した場合、万一、止着材に保持されない磨耗粉が
生じ、この磨耗粉が回りの機器や被搬送物に付着して
も、その汚れは目立たないものとなり、視覚的は不快感
は少ないものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの考案の実施例の歯付ベルトの詳
細図であり、図中、 (1)……背面構成板 (2)……ベルト歯 (5)……浅凹部

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に
    対して直交する態様でベルト歯(2)を多数配列させた
    歯付ベルトに於いて、 背面構成板(1)の背面に、浅凹部(5)を形成すると
    共にこの浅凹部(5)の底面に止着材を設けたことを特
    徴とする歯付きベルト。
  2. 【請求項2】背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に
    対して傾斜する態様でベルト歯(2)を多数配列させた
    歯付ベルトに於いて、 背面構成板(1)の背面に、浅凹部(5)を形成すると
    共にこの浅凹部(5)の底面に止着材を設けたことを特
    徴とする歯付きベルト。
  3. 【請求項3】背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に
    対して直交する態様でベルト歯(2)を多数配列させた
    歯付ベルトに於いて、 ベルト歯(2)の歯先面に、浅凹部(5)を形成すると
    共にこの浅凹部(5)の底面に止着材を設けたことを特
    徴とする歯付きベルト。
  4. 【請求項4】背面構成板(1)に、ベルトの長手方向に
    対して傾斜する態様でベルト歯(2)を多数配列させた
    歯付ベルトに於いて、 ベルト歯(2)の歯先面に、浅凹部(5)を形成すると
    共にこの浅凹部(5)の底面に止着材を設けたことを特
    徴とする歯付きベルト。
  5. 【請求項5】止着材を、粘着性を有するものとしたこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の歯付ベ
    ルト。
  6. 【請求項6】止着材を、粘着テープとしたことを特徴と
    する請求項1乃至4のいずれかに記載の歯付ベルト。
  7. 【請求項7】止着材を、帯電性を有した材料としたこと
    を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の歯付ベ
    ルト。
  8. 【請求項8】止着材を、磨耗粉よりも大きな空間を多数
    有する部材としたことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の歯付ベルト。
  9. 【請求項9】浅凹部(5)の側壁面が、底部から開放端
    に向かって拡大するものとしたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の歯付ベルト。
  10. 【請求項10】背面構成板(1)及びベルト歯(2)を、
    淡色で着色していることを特徴とする請求項1乃至9の
    いずれかに記載の歯付ベルト。
JP10964890U 1990-10-18 1990-10-18 歯付ベルト Expired - Lifetime JPH0632514Y2 (ja)

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