JPH0743441Y2 - アクチュエータ制御用エア回路切換装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、アクチュエータ制御用エア回路切換装置に関
し、特にクラッチアクチュエータ制御用エア回路切換装
置に関する。

［従来の技術］ かかる装置は知られている（例えば本出願人による実開
昭62−71458号公報等）。

その一例を第２図について説明すると、エアコンプレッ
サ１には回路L1によりチェック弁２を介してメインタン
ク３が接続されている。そのメインタンク３には、エア
回路L2によりチェック弁４を介して専用タンク６と、エ
ア回路L3によりチェック弁５を介してサブタンクである
予備タンク７とが接続され、また、エア回路L4により図
示しないブレーキアクチュエータやトランスミッション
アクチュエータ等が接続されている。前記専用タンク６
には通常エア回路L5が接続され、予備タンク７には手動
コック８を備えた予備エア回路L6が接続され、これら両
回路L5、L6は方向制御弁９の入口側に接続されている。
そして、この方向制御弁９の出口側は、エア回路L7によ
り図示しないクラッチアクチュエータへのエア回路に接
続されている。

この装置を備えた電子制御機械式自動変速機付き車両に
おいて、ギヤ入れ駐車をしてエンジンを再始動をすると
き、通常エア回路L5のエア圧が低下している場合は、手
動コック８と方向制御弁９とでエア回路L7を通常エア回
路L5から予備エア回路L6に切換え、予備タンク７の圧縮
エアによりクラッチを切ってエンジンを始動するように
している。

［考案が解決しようとする課題］ しかし、上記の従来装置において、ドライバがエンジン
の再始動する際、手動コック８を手動で操作し、予備タ
ンク７のエアでクラッチを切って再始動し、専用タンク
６にエアが充填されたら、手動コック８を戻す操作が必
要である。これは手間がかかって面倒であり、また、戻
すのを忘れ、次回の前記の再始動ができなくなるおそれ
がある。

本考案は、エンジンの再始動時に通常エア回路のエア圧
が低い場合、通常エア回路を予備エア回路に自動的に切
換えるようにしたアクチュエータ制御用エア回路切換装
置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本考案によれば、エアコンプレッサから供給される圧縮
エアを貯留するエアタンクからの通常エア回路とサブタ
ンクからの予備エア回路とを電磁切換弁を介してアクチ
ュエータに接続し、該電磁切換弁をスタータスイッチお
よび前記エアタンクの低圧所定値を検出する圧力スイッ
チとに直列に接続している。

［作用］ 上記のように構成されたアクチュエータ制御用エア回路
切換装置において、例えば該装置をクラッチアクチュエ
ータに実施した場合、エンジン再始動時にスタータスイ
ッチをONしたとき、専用タンクのエア圧が低圧所定値以
下に低下していると、圧力スイッチがONし、その信号に
より電磁切換弁は通常エア回路を予備エア回路に自動的
に切換え、予備タンクの圧縮エアでクラッチを切ってエ
ンジンの再始動を可能とする。また、エンジンが再始動
し、専用タンクにエアが充填されると、圧力スイッチが
OFFし、その信号により電磁切換弁は予備エア回路を通
常エア回路に自動的に切換える。

［実施例］ 以下、第１図を参照して本考案の実施例を説明する。な
お、第２図に対応する部分については、同じ符号を付し
て重複説明を省略する。

第１図において、通常エア回路L5と予備エア回路L6と
は、それぞれ３ポート２位置型の電磁切換弁10の入口ポ
ートに接続され、その電磁切換弁10の出口ポートはエア
回路L7に接続され、通常は通常エア回路L5をエア回路L7
に連通している。そして、この電磁切換弁10の電磁ソレ
ノイド10aは、電気回路ｌによりスタータスイッチ11
と、専用タンク６に設けられた低圧所定値でONする圧力
スイッチ12とに直列に接続されている。なお、専用タン
ク６を省き、圧力スイッチ12をメインタンク３、または
エア回路L2を設け、他を上記と同様に構成してもよい。

このように構成され、ギヤ入れ駐車をしてエンジンを再
始動するとき、スタータスイッチ11をONすると、専用タ
ンク６のエア圧が低下していて低圧所定値以下になって
いると、圧力スイッチ12がONして電気回路ｌが閉路す
る。これにより電磁ソレノイド10aが作動し、電磁切換
弁10を位置Ｉから位置IIに切換え、エア回路L7を通常エ
ア回路L5から予備エア回路L6に自動的に切換える。した
がって、ドライバは予備タンク７の圧縮エアでクラッチ
を切りエンジンを再始動することができる。そして、エ
ンジンの再始動により専用タンク６にエアが充填され、
エア圧が低圧所定値以上になると、圧力スイッチ12がOF
Fし、これにより電磁切換弁10は位置Ｉに切換ってエア
回路L7を予備エア回路L6から通常エア回路L5に自動的に
切換える。

［考案の効果］ 本考案は以上説明したように構成されているので、専用
タンクの圧力が低圧所定値以下のときに、通常エア回路
を予備エア回路に自動的に切換え、低圧所定値以上のと
きに、予備エア回路を通常エア回路に自動的に切換え、
従来装置におけるドライバの切換操作の手間を省き、ま
た、切換えの戻し忘れをなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すエアおよび電気回路
図、第２図は従来装置を示すエアおよび電気回路図であ
る。 L5…通常エア回路、L6…予備エア回路、１…エアコンプ
レッサ、３…メインタンク、６…専用タンク、７…予備
タンク、10…電磁切換弁、11…スタータスイッチ、12…
圧力スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】エアコンプレッサから供給される圧縮エア
   を貯留するエアタンクからの通常エア回路とサブタンク
   からの予備エア回路とを電磁切換弁を介してアクチュエ
   ータへのエア回路に接続し、該電磁切換弁をスタータス
   イッチおよび前記エアタンクの低圧所定値を検出する圧
   力スイッチとに直列に接続したことを特徴とするアクチ
   ュエータ制御用エア回路切換装置。