JPH0743313A - 異物検査装置及びそれを用いた半導体デバイスの 製造方法 - Google Patents

異物検査装置及びそれを用いた半導体デバイスの 製造方法

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JPH0743313A
JPH0743313A JP5207078A JP20707893A JPH0743313A JP H0743313 A JPH0743313 A JP H0743313A JP 5207078 A JP5207078 A JP 5207078A JP 20707893 A JP20707893 A JP 20707893A JP H0743313 A JPH0743313 A JP H0743313A
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JP
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line
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light
inspection surface
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JP5207078A
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Minoru Yoshii
実 吉井
Tetsushi Nose
哲志 野瀬
Toshihiko Tsuji
俊彦 辻
Seiji Takeuchi
誠二 竹内
Kyoichi Miyazaki
恭一 宮崎
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レチクルやペリクル面上に付着したゴミ等の
異物を高精度に検出することのできる異物検査装置及び
それを用いた半導体デバイスの製造方法を得ること。 【構成】 光源からの光束で走査系を利用して検査面上
を走査し、該検査面上からの散乱光を検出手段で受光す
ることにより該検査面上の異物の有無を検査する際、該
検査面上の第1ライン上を該光束が走査したときに該検
出手段で得られる第1散乱光信号と該第1ライン方向と
直交する方向に所定量変位した第2ライン上を該光束が
走査したときに該検出手段で得られる第2散乱光信号と
の相関を利用していること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異物検査装置及びそれを
用いた半導体デバイスの製造方法に関し、特に半導体デ
バイスの製造装置で使用される回路パターンが形成され
ているレチクルやフォトマスク等の原板上又は/及び原
板にペリクル保護膜を装着したときのペリクル保護膜面
上に、例えば不透過性のゴミ等の異物が付着していたと
きに、この異物の有無及びその位置を精度良く検出する
際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般にIC製造工程においてはレチクル
又はフォトマスク等の原板上に形成されている露光用の
回路パターンを半導体焼付け装置(ステッパー又はマス
クアライナー)によりレジストが塗布されたウエハ面上
に転写して製造している。
【0003】この際、原板面上にパターン欠陥やゴミ等
の異物が存在すると回路パターンを転写する際、異物も
同時に転写されてしまい、IC製造の歩留を低下させる
原因となってくる。
【0004】特にレチクルを使用し、ステップ&リピー
ト方法により繰り返してウエハ面上に回路パターンを焼
き付ける場合、レチクル面上に有害な1個の異物が存在
していると、該異物がウエハ全面に焼き付けられてしま
い、IC工程の歩留を大きく低下させる原因となってく
る。
【0005】その為、IC製造工程においては基板上の
異物の存在を検出するのが不可欠となっており、従来よ
り種々の検査方法が提案されている。
【0006】一般には異物が等方的に光を散乱する性質
を利用する方法が多く用いられている。図16は従来の
異物による散乱光を検出することで異物の有無を検査す
る異物検査装置の要部構成図である。
【0007】同図においてはレーザ光源151からのレ
ーザビームは、偏光子152、フィルタ153、コリメ
ータ系154等によって異物検査に最適なレーザビーム
とされ、ミラー155を介してポリゴン等のスキャニン
グミラー157とfθレンズ158とから成る走査光学
系に導かれる。fθレンズ158からの走査用のレーザ
ービームは回路パターンが形成されるレチクル等の被検
査面160の表面に走査スポット159として集光され
る。走査ステージ系166によって走査スポット159
による走査方向と直交方向に被検査面160を相対的に
移動させることにより被検査面160の全面を走査して
検査を行っている。
【0008】このレーザビームの入射方向に対して後方
あるいは側方方向には、レンズ系161とアパーチャ1
63、そして光電検出器164により構成される検出系
を配置している。この検出系の配置方向については被検
査面160にレーザビームを入射したときに回路パター
ン等から発生する散乱光が特定の回折方向を有するの
で、これを避けて検出しないような方向に設定してい
る。
【0009】図17,図18はこのときの原板160上
の異物と回路パターン及び照射光束の位置関係の例とそ
のときの信号を示す摸式図である。図17は光束の照射
側若しくは受光側から原板160上の照射位置を見たも
のであり、光束20の走査ラインS4上に異物170と
回路パターン171が存在している様子を表している。
【0010】このような構成の装置によって走査スポッ
ト159内に異物170が存在しない場合には光電検出
器164では散乱光は検出されない。もし異物が存在す
る場合は、微小な異物からの散乱光が等方的に発生する
為光電検出器164で散乱光が検出されることになる。
このとき得られる検出信号を信号処理系165で処理す
ることにより異物の有無の検査を行っている。
【0011】具体的に説明すると、図18は光電検出器
164からの信号出力Iと光束20の照射位置の関係を
表している。光電変換器161からの出力Iは走査上の
起点X0より走査を始め、位置X1で異物からの散乱光
を受け、信号出力が所定レベル(スライスレベル)SL
以上のパルス信号になる。
【0012】一方、更に光束が位置X2から位置X3に
かけて走査したとき、信号強度は前記所定レベルを越え
ない。
【0013】そこで所定のスライスレベルSLを越えた
パルス信号をカウントすることにより異物の数を検出し
ている。又は信号強度を検出することにより異物の大き
さを判定している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図16に示す異物検査
装置では、回路パターンによってパターンから検出器側
に散乱光が生じる場合がある。このときの散乱光の強度
情報のみを単純に利用した従来方式では異物粒子からの
散乱光強度の方が回路パターンからのそれより大きいこ
とを前提にしている。
【0015】このため異物粒子が小さいと、回路パター
ンからの散乱光強度が異物によるそれより逆に高くな
り、異物からの散乱光と回路パターンからの散乱光の光
電信号をスライスレベルとの比較で区別することが困難
になってくる。
【0016】本発明は、検査面への光束の走査条件や検
査面上の異物からの散乱光を検出する検出光学系で得ら
れた散乱光信号を適切に処理することにより、従来の方
法では検出が難しかった検査面上の微小な異物の有無及
び異物の存在している位置等を高精度に検出することが
できる異物検査装置及びそれを用いた半導体デバイスの
製造方法の提供を目的としている。
【0017】
【課題を解決する為の手段】本発明の異物検査装置は、
(1−1)光源からの光束で走査系を利用して検査面上
を走査し、該検査面上からの散乱光を検出手段で受光す
ることにより該検査面上の異物の有無を検査する際、該
検査面上の第1ライン上を該光束が走査したときに該検
出手段で得られる第1散乱光信号と該第1ライン方向と
直交する方向に所定量変位した第2ライン上を該光束が
走査したときに該検出手段で得られる第2散乱光信号と
の相関を利用していることを特徴としている。
【0018】特に、前記検査面上における前記光束が走
査する第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に
設けた回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅
よりも小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よ
りも小さいことや、前記相関が第1,第2散乱光信号の
2信号の差であること等を特徴としている。
【0019】本発明の異物検査方法は、(1−2)光源
からの光束で走査系を介して検査面上を主走査方向に走
査し、該検査面から発生する散乱光を検出手段で検出す
る際、該検出手段は該検出面上の主走査方向の第1ライ
ン上を該光束で走査して第1散乱光信号を得、その後該
第1ラインと直交する方向に所定量変位した第2ライン
上を該光束で走査して第2散乱光信号を得て、次いで相
関部により該検出手段で得られた第1,第2散乱光信号
の相関をとることにより該検査面上の異物の有無を検出
していることを特徴としている。
【0020】特に、前記検査面上における前記光束が走
査する第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に
設けた回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅
よりも小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よ
りも小さいことや、前記相関が第1,第2散乱光信号の
2信号の差であること等を特徴としている。
【0021】本発明の半導体デバイスの製造方法は、
(1−3)収納装置から原板を検査装置に搬入し、該検
査装置により光源からの光束で走査系を介して該原板の
検査面上を走査し、このとき該検査面上の第1ライン上
を該光束が走査したときに検出手段で得られる第1散乱
光信号と該第1ライン方向と直交する方向に所定量変位
した第2ライン上を該光束が走査したときに該検出手段
で得られる第2散乱光信号との相関を利用して該検査面
上の異物の有無を検査し、該検査装置で該検査面上に異
物がないと判断したときは該原板を露光装置の露光位置
にセットし、異物が存在すると判断したときは洗浄装置
で洗浄した後に再度該検査装置で検査し、異物がなくな
ったと判断したとき該原板を該露光装置の露光位置にセ
ットして、該原板上のパターンをウエハに露光転写し、
該露光転写した原板を現像処理工程を介して半導体デバ
イスを製造していることを特徴としている。
【0022】特に、前記検査面上における前記光束が走
査する第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に
設けた回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅
よりも小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よ
りも小さいことや、前記相関が第1,第2散乱光信号の
2信号の差であること等を特徴としている。
【0023】
【実施例】図1は本発明の実施例1の要部概略図であ
る。
【0024】本実施例は半導体分野等で使用される露光
用原板(レチクルやフォトマスク)やウエハ等の被検面
上の状態を検査する検査装置、具体的には被検面上に付
着するゴミ等の異物或は被検面上についた傷等の欠陥
(以下、これらを総称して「異物」という。)を検査す
る異物検査装置を示している。
【0025】尚、本実施例では半導体分野に限らず、面
の表面状態の検査装置に広く適用することができる。
【0026】図1において1は光源であり、例えばレー
ザから成っている。2は走査系であり、光源1からの光
束をミラーM1を介して繰り返し反射偏向している。
【0027】本実施例では走査系2としてポリゴンミラ
ーの場合を示しているが、ガルバノミラー等でも良い
(以下、走査系2をポリゴン2ともいう)。10は走査
系2に関する走査信号を制御するコントローラ、11は
走査系2を駆動させるアクチュエータである。3はfθ
レンズであり、走査系2で偏向した光束を被検査用の原
板5上の検査面にスポット光束4として集光している。
【0028】同図では走査系2とfθレンズ3を介した
スポット光束4で原板5面上を紙面と垂直方向に走査し
ている。8はステージであり、原板5を載置している。
7はアクチュエータであり、ステージ8を駆動してい
る。6はステージコントローラであり、アクチュエータ
7を駆動制御している。
【0029】各要素8,7,6により、スポット光束4
が原板5面上を走査するようにしている。9は同期発生
回路であり、走査系2の回転とステージ5の動きを同期
させている。
【0030】17は受光レンズであり、スポット光束4
の照射による被検査用の原板5の検査面(以下「原板」
ともいう。)からの反射散乱光を光検出器16に集光し
ている。光検出器16は散乱光を光電変換している。受
光レンズ17と光検出器16は検出手段の一要素を構成
している。13はラインメモリ部であり、光検出器16
により光電変換した散乱光信号を1スキャンライン毎に
記憶している。12はディテクター部であり、ラインメ
モリ部13へのスタートトリガーを発生させている。1
4は相関部であり、ラインメモリ部13の相関を取って
いる。15は判断回路であり、相関部14からの相関結
果から原板5上に存在しているものが異物かそれとも異
物以外のものかを判断している。
【0031】次に図1と図2〜図6を用いて本実施例の
作用について説明する。
【0032】図2は被検査用の原板(検査面)5上のス
ポット光束4の中心及び異物20及び回路パターン21
が主走査方向の1走査線上に存在している状態を示した
説明図である。勿論1走査線上に何も存在しない若しく
は何れか一方のみが存在しているときでも以下の説明に
何の本質的違いはない。
【0033】図2では異物20のサイズの方が回路パタ
ーン21のサイズより一般的に小さい場合を示してい
る。
【0034】図2は第iライン上をスポット光束4が走
査する場面と、その第iラインを走査し終えて次の第i
+1ラインをスポット光束4′で走査するときの場合を
重ねて示している。
【0035】一方、スポット光束4の断面強度分布は一
般にガウシアン分布している。
【0036】図3は図2の線(副走査方向)22上のス
ポット光束4の強度分布を表した説明図である。図2に
対応して、縦軸は副走査方向(主走査方向に垂直方向)
を表し、横軸は光強度と主走査方向を兼用している。第
iラインの強度分布と第i+1ラインの強度分布を、副
走査方向にそのすそを互いに重ねることにより、透き間
なく被検査面の全面走査を行っている。
【0037】図4は図1の光検出器16で得られる光信
号の説明図である。図4(A),(B)は第iラインと
第i+1ラインを走査し、被検査用の原板5からの第
1,第2散乱光を光検出器16で受光したときの信号を
示し、図4(C)はその二つのラインの相関として、差
を取った例を示している。
【0038】図中Gは異物20からの散乱光信号、Pは
回路パターンからの散乱光信号を示している。図4
(A)では異物20のサイズがサブμm以下の場合を示
しており、この程度小さくなると第1散乱光信号G1の
ピークが回路パターン21からの散乱光信号P1より低
くなる。そうすると従来の単純にスライスレベルで異物
かどうか判断する方法では異物の有無の検出ができなく
なってくる。図4(B)の第i+1ラインの散乱光信号
を比べると異物20からの第2散乱光信号G2は第iラ
インの第1散乱光信号G1に比べ、変化している。
【0039】一方、回路パターン21からの散乱光信号
P2は副走査方向の走査間隔より十分大きい為、散乱光
信号P1に比べてほとんど変化しない。
【0040】そこで図4(A)と図4(B)の相関(こ
こでは差)をとると図4(C)に示す如く回路パターン
に関する信号は消え、異物からの信号を浮き上がらせる
ことができる。
【0041】この為、本実施例では以後の処理を従来法
で示した方法を用いて、即ち所定のスライスレベルとの
比較により異物のみを選択的に検出している。
【0042】図5は第jラインから第j+5ラインまで
のその直前のラインとの相関(差)を取った異物からの
散乱光信号を表した説明図である。回路パターンは異物
に比べ副走査方向の広がりが大きい為ライン間の差を取
れば、キャンセルするので信号としては現れていない。
【0043】一方異物は図6に示すように、副走査方向
の広がりが小さい為に既に説明した通り、信号として現
れている。尚図6は横軸に副走査方向(j)をとり、縦
軸に相関値をとっている。
【0044】本実施例ではこの相関値(差)のピーク値
を所定のスライスレベルと比較することにより、従来で
は区別できなかったサブμmの小さい異物の検出を可能
としている。
【0045】次に図1の実施例1の各構成要素と作用と
の関係を説明する。
【0046】図1においてレーザ1からのガウシアン分
布をした光束はミラーM1で反射した後、走査系2の反
射面2aにより反射偏向する。反射したビームはfθレ
ンズ3により原板5上をスポット光束4として照射す
る。光束照射位置の原板5上に異物や回路パターン等が
何も存在しないと、ビームは原板上で正反射し、受光レ
ンズ17には散乱光が入ってこない。
【0047】一方光束照射位置の原板上に異物や回路パ
ターン等が存在すると、そこから反射散乱光が発生し、
そのうちの一部が受光レンズ17に入り、光検出器16
で検出され、光電変換される。
【0048】ここで第iラインの光電信号をラインメモ
リ部13に記憶する過程について説明する。
【0049】1ライン同期信号発生部9からの信号によ
り、ポリゴンコントローラ10と、同期モータ11を動
かす。このとき走査系2が回転すると反射面2aより反
射した光束は偏向し、fθレンズ3を介してスポット光
束4が原板5の表面(検査面)上を常に集束状態を保ち
ながら紙面に垂直方向に1ライン照射走査する。
【0050】このときの1ラインの間、受光レンズ17
を通して光検出器16は入ってくる散乱光を光電変換し
続ける。同時に同期検出ディテクター部12からの同期
信号をトリガーにして、この光検出器16からの光電信
号(第1散乱光信号)をラインメモリ部13で1ライン
分記憶する。
【0051】次に1ライン同期信号部9からの信号を元
にして、ステージコントローラ6とアクチュエータ7を
駆動し、ステージ8を紙面内の矢印5a方向に移動させ
る。このときの移動量は全面を隈なく検査する為にスポ
ット光束4の広がりの範囲内に設定するのが望ましい。
【0052】次に第i+1ラインを走査したときも第i
ラインと同様にして第2散乱光信号をラインメモリ部1
3に記憶する。
【0053】相関部14では、ラインメモリ部13によ
る第iラインの第1散乱光信号と第i+1ラインの第2
散乱光信号を読み出し、両者の相関をとる。相関値を例
えば所定のスライスレベルと比較することにより、異物
か異物でないかを判断部15で判断する。
【0054】以上の工程を繰り返して原板5を全面検査
することにより、異物と回路パターンとを区別して検出
している。相関の方法は本実施例の如く単純にライン間
の差をとる方法でも良い。又異物かどうか判断する方法
はスライスレベルとの比較だけでなく、全ラインの相関
ラインの波形形状から判断するようにしても良い。
【0055】次にこの方法を利用して異物の検出率を、
より確実にする方法について説明する。
【0056】本実施例において走査方向に平行な回路パ
ターンのエッジと異物との判断は次のようにして行って
いる。
【0057】図7は原板5上をスポット光束4で走査し
ているときの説明図である。図7(A)に示すように、
原板5を全面検査し、このとき異物と判定した原板5上
の位置を全て記憶しておく。
【0058】次に図7(B)に示すように原板5を紙面
内で90度回転し、もう一度同様の検査を全面に渡って
行い、ここでも異物と判定した原板5上の位置を記憶し
ておく。そして最初と2回目の検査結果の両方で異物と
判断された所を異物と判断する。
【0059】本実施例では回路パターンに方向性があ
り、異物のような孤立した形状はほとんどあり得ないこ
とを利用して異物の検出を行っている。
【0060】このように、本実施例では走査方向に平行
なエッジを持つパターンを、原板を90度回転して再度
検査することにより異物の誤検出を防止している。
【0061】以上は被検査用の原板上の異物を回路パタ
ーンとは区別して検出する方法について説明したが、本
実施例の検査方法は原板に支持部材で間隔を保って防塵
膜(ペリクル膜)を施したものも同様に適用可能であ
る。
【0062】図8は本発明の実施例2の要部概略図であ
る。
【0063】本実施例では図1の実施例1に比べて、よ
り微小な異物の有無を検出できる能力のある、ヘテロダ
イン干渉光学系を利用している点が異なっており、その
他の構成は同じである。
【0064】図8において図1で示した要素と同一要素
には同符番を付している。図8において1は光源であ
り、2周波レーザより成っている。30,31は各々走
査光路を変更するミラー、32は偏向ビームスプリッタ
ーであり、2周波レーザ1からの光束を偏光面で分離
し、参照光Raと原板5への照明光Saを得ている。3
3は回折格子であり、参照光Raを側方へ回折させてい
る。34はハーフミラーであり、参照光Raと散乱光S
bを合波している。
【0065】次に本実施例においてヘテロダイン法を利
用した異物の検出方法について説明する。
【0066】2周波レーザ光源1からのレーザビーム
は、スキャニングミラー2とfθレンズ3による走査光
学系に導かれて偏光走査され、ミラー30,31を経て
偏光ビームスプリッター32によって照明用のS偏光レ
ーザビーム(シフト周波数ω)Saと参照光としてのP
偏光レーザビームRa(シフト周波数ω+Δω)に分離
される。分離されたS偏光レーザビームSaは検査面5
の表面にスポット光束4として収束する。スポット光束
4内の異物や欠陥或は回路パターンによる散乱光はS偏
光レーザビームSaの入射方向に対して略90度側方方
向に配置した集光レンズ17によって側方散乱光SSa
としてハーフミラー34を通して集光される。
【0067】一方、P偏光レーザビームRaが回折格子
33上に収束されると回折光を生成し、この内1次回折
光Ra1がハーフミラー34側に回折されるようになっ
ている。ハーフミラー34においては1次回折光Ra1
と側方散乱光SSaとを合波する。この回折格子33は
入射光束に対して略90度側方方向に1次回折光を生成
し、走査光学系によって移動するスポット光の位置に応
じて常に側方散乱光SSaとハーフミラー34にて合波
されるように設計されている。
【0068】ハーフミラー34で合波された側方散乱光
SSaに含まれるP偏光成分(異物や欠陥で偏光解消さ
れたもの)と回折格子33からの1次回折光(P偏光成
分)は集光光学系17を介して光電検出器16のセンサ
面上に結像して、光ヘテロダイン干渉し、このときの干
渉に基づく信号はビート信号処理系(不図示)で処理さ
れる。
【0069】尚本実施例では光電検出器16のセンサ面
は検査面5上のスポットの共役面としているが、これを
瞳面に配置するようにしても良い。又P偏光とS偏光の
関係を逆にしても良い。
【0070】本実施例ではヘテロダイン法を利用し、副
走査方向に離れた2走査ライン間の第1,第2散乱光信
号の相関をとって実施例1と同様にして異物の有無を検
出している。
【0071】このようにヘテロダイン法による異物検査
方法においても副走査方向に離れた2ライン間の信号の
相関をとることにより高いS/N比を得て、異物を高精
度に検出している。又図7に示したように、被検査用の
原板を90度回転して再検査すれば更に誤検出を良好に
防止して異物の有無を検出することができる。
【0072】図9は本発明の実施例3の要部概略図であ
る。
【0073】本実施例では所謂、副走査方向変調法を利
用して異物の検出を行っている。先の実施例1,2では
副走査方向に離れた2走査ライン間の信号の相関をとっ
ている。
【0074】これに対して本実施例は2ライン間の信号
の相関をとらずに副走査方向に高速で微小な空間変調を
与えることにより、実施例1,2と同じ効果を得ている
ことを特徴としている。尚、図9において図1で示した
要素と同一要素には同符番を付している。
【0075】図9において19は変調信号発生部であ
り、音響光学素子(AO)42及びその駆動ドライバー
41をコントロールし、又処理部18に変調同期信号を
与えている。処理部18は光検出器16により光電変換
した散乱光信号を変調信号発生部19からのトリガー信
号をもらって、副走査方向の信号変化を検出している。
そして判断部15は処理部18からの処理結果から異物
かそれとも異物以外かを判断している。
【0076】次に本実施例の作用を説明する。図9にお
いてレーザ1からのガウシアン分布をした光束は、ミラ
ーM1で反射した後、走査系2の反射面2aにより反射
偏向する。反射したビームはfθレンズ3により原板5
上をスポット光束4として照射する。光束照射位置の原
板上に異物や回路パターン等が何も存在しないと、ビー
ムは原板上で正反射し、受光レンズ17には散乱光が入
ってこない。
【0077】一方光束照射位置の原板上に異物や回路パ
ターン等が存在すると、そこから反射散乱光が発生し、
その内の一部が受光レンズ17に入り、光検出器16で
光検出され、光電検出される。
【0078】次に1走査ラインの動作作用を説明する。
変調信号発生部19によりAOドライバー41を通して
AO42を駆動すると光束はAO42の回折を受け、紙
面内で周期的に偏向し、それに伴い原板5上の照射位置
が位置91を中心に位置92と位置93との間で振動す
る。
【0079】一方、ポリゴンコントローラ10、同期モ
ータ11により走査系2が回転すると反射面2aで反射
した光束は偏向し、fθレンズ3によりスポット光束4
が原板5の表面上を常に集束状態を保ちながら紙面に垂
直方向に1ライン照射走査する。
【0080】図10は原板5の表面上の1走査ラインの
一部分の照射光束4の軌跡を示した説明図である。スポ
ット光束4は走査方向に走査しながら副走査方向に照射
スポットのサイズ内の振幅で振動し、その周波数は照射
スポットが走査方向に1スポットサイズ移動する間に少
なくても1往復以上の振動する周波数を持っている。そ
の1走査ラインの間、受光レンズ17を通して光検出器
16は入ってくる散乱光を光電変換し続ける。
【0081】同時に変調信号発生部19からの同期信号
をトリガーにして、この光検出器16からの光電信号を
処理部18で処理する。図11はこのときの光検出器1
6からの出力信号からその処理した信号までを表した説
明図である。
【0082】図11(A)は変調信号発生部19からの
変調信号を表しており、図11(B)は光検出器16か
らの出力を示している。図2と同様、1走査ライン上に
前半に異物、後半に回路パターンがあると想定してい
る。この信号の特徴は、異物は回路パターンと違い変調
周波数の周期の2倍で散乱光が変調されているにも関わ
らず、一方回路パターンからの散乱光は何も変調され
ず、散乱光そのままの波形である点である。
【0083】図11(C),図11(D)は上記の信号
の特長差から異物と回路パターンを区別する処理の例を
図示している。図11(C)は変調信号発生部19から
の信号周期とは4倍の周期でサンプリングした様子を表
している。図11(D)では図11(C)による4倍の
サンプリングによる信号を1つおきに間引きしながらそ
の間の信号との差をとった結果を示している。判断部1
5により、この結果から異物と異物以外の信号を、例え
ばスライスレベルとの比較で区別している。尚本実施例
においては別でも区別することができる。
【0084】次にステージコントローラ6とアクチュエ
ータ7を駆動し、ステージ8を紙面内の矢印5a方向に
移動させる。この移動量は全面を隈なく検査する為に
は、スポット光束4の広がりの範囲内に設定するのが望
ましい。
【0085】以上の繰り返しにより原板の全面を検査す
ることにより異物と回路パターンとを区別して検出して
いる。
【0086】図12は本発明の実施例4の要部概略図で
ある。
【0087】本実施例は所謂副走査方向2ビーム変調法
を利用して異物を検出している。
【0088】実施例3では副走査方向に高速で微小な空
間変調を与えることにより、実施例1,2と同じ効果を
得ていたが、本実施例は原板5の表面上で副走査方向に
所定量離れた2ビームを交互に照射することにより実施
例1,2,3と同じ効果を得ている。
【0089】本実施例の構成は図9の実施例と略同じで
あるので各要素の説明は省略する。
【0090】本実施例の作用としてレーザ1からのガウ
シアン分布をした光束が原板5上を照射しながら走査す
る点は実施例3と同じである。
【0091】次に1走査ラインの動作作用を説明する。
変調信号発生部19によりAOドライバー41を通して
AO42を駆動すると光束はAO42の回折を受け、紙
面内で偏向する。それに伴い、原板5上の照射位置が位
置91と位置92との間で交互に切り替わる。
【0092】一方、ポリゴンコントローラ10と同期モ
ータ11により走査系2が回転すると反射面2aにより
反射した光束は偏向し、fθレンズ3によりスポット光
束4が原板5の表面上を常に集束状態を保ちながら紙面
に垂直方向に1ライン照射走査する。
【0093】図13は原板5の表面上の1走査ラインの
一部分の照射光束4の軌跡を示した説明図である。スポ
ット光束4は走査方向に走査しながら副走査方向に照射
スポットのサイズ内の振幅で交互に切り替わり、その周
波数は照射スポットが走査方向に1スポットサイズ移動
する間に少なくても1往復以上の振動する周波数を持っ
ている。光検出器16で得られた散乱光信号の処理は実
施例3と同様である。
【0094】次にステージコントローラ6とアクチュエ
ータ7を駆動し、ステージ8を紙面内の矢印5a方向に
移動させる。この移動量は全面を隈なく検査する為には
スポット4の広がりの範囲内に設定するのが望ましい。
【0095】以上の繰り返しにより原板5の全面を検査
することにより異物と回路パターンとを区別して検出し
ている。
【0096】本実施例によれば以下のような効果が得ら
れる。 (イ).従来は検出困難であったレチクル上の0.3μ
m程度以下の異物を回路パターンと区別して良好な感度
で検出できる。 (ロ).照射光に対して側方方向に発する散乱光を検出
するようにして回路パターンからの回折光を避けた検出
感度が高い方向で散乱光を集光する為、高いS/N比で
高感度に異物や欠陥等の検査が可能となる。
【0097】図14は本発明の実施例5の要部概略図で
ある。
【0098】本実施例はレチクルやフォトマスク等の原
板に設けた回路パターンをウエハ上に焼き付けて半導体
デバイスを製造する製造システムに適用した場合を示し
ている。システムは大まかに露光装置、原板の収納装
置、原板の検査装置、コントローラとを有し、これらは
クリーンルームに配置されている。
【0099】図14において901はエキシマレーザの
ような遠紫外光源、902はユニット化された照明系で
あり、これらによって露光位置E.P.にセットされた
原板903を上部から同時に所定のNA(開口数)で照
明している。909は投影レンズであり、原板903上
に形成された回路パターンをシリコン基板等のウエハ9
10上に投影焼付けしている。投影焼付け時にはウエハ
910は移動ステージ911のステップ送りに従って1
ショット毎ずらしながら露光を繰り返す。900はアラ
イメント系であり、露光動作に先立って原板903とウ
エハ910とを位置合わせしている。アライメント系9
00は少なくても1つの原板観察用顕微鏡系を有してい
る。
【0100】以上の各部材によって露光装置を構成して
いる。
【0101】914は原板の収納装置であり、内部に複
数の原板を収納している。913は原板上の異物の有無
を検出する検査装置(異物検査装置)であり、先の各実
施例で示した構成を含んでいる。この検査装置913は
選択された原板が収納装置914から引き出されて露光
位置E.P.にセットされる前に原板上の異物検査を行
っている。
【0102】このときの異物検査の原理及び動作は前述
の各実施例で示したものを利用している。コントローラ
918はシステム全体のシーケンスを制御しており、収
納装置914、検査装置913の動作指令、並びに露光
装置の基本動作であるアライメント・露光・ウエハのス
テップ送り等のシーケンスを制御している。
【0103】以下、本実施例のシステムを用いた半導体
デバイスの製造工程について説明する。
【0104】まず収納装置914から使用する原板90
3を取り出し、検査装置913にセットする。
【0105】次に検査装置913で原板903上の異物
検査を行う。検査の結果、異物がないことが確認された
ら、この原板を露光装置の露光位置E.P.にセットす
る。
【0106】次に移動ステージ911上に被露光体であ
る半導体ウエハ910をセットする。そしてステップ&
リピート方式によって移動ステージ911のステップ送
りに従って、1ショット毎ずらしながら半導体ウエハ9
10の各領域に原板パターンを縮小投影し、露光する。
この動作を繰り返す。
【0107】1枚の半導体ウエハ910の全面に露光が
済んだら、これを収容して新たな半導体ウエハを供給
し、同様にステップ&リピート方式で原板パターンの露
光を繰り返す。
【0108】露光の済んだ露光済みウエハは本システム
とは別に設けられた装置で現像やエッチング等の公知の
所定の処理をしている。この後にダイシング、ワイヤボ
ンディング、パッケージング等のアッセンブリ工程を経
て、半導体デバイスを製造している。
【0109】本実施例によれば、従来は製造が難しかっ
た非常に微細な回路パターンを有する高集積度半導体デ
バイスを製造することができる。
【0110】図15は半導体デバイスを製造する為の原
板の洗浄検査システムの実施例を示すブロック図であ
る。システムは大まかに原板の収納装置、洗浄装置、乾
燥装置、検査装置、コントローラを有し、これらはクリ
ーンチャンバ内に配置される。
【0111】図15において、920は原板の収納装置
であり、内部に複数の原板を収納し、洗浄すべき原板を
供給する。921は洗浄装置であり、純粋によって原板
の洗浄を行う。922は乾燥装置であり、洗浄された原
板を乾燥させる。923は原板の検査装置であり、先の
実施例の構成を含み、洗浄された原板上の異物検査を行
う。924はコントローラでシステム全体のシーケンス
制御を行う。
【0112】以下、動作について説明する。まず、原板
の収納装置920から洗浄すべき原板を取り出し、これ
を洗浄装置921に供給する。洗浄装置921で洗浄さ
れた原板は乾燥装置922に送られて乾燥させる。乾燥
が済んだら検査装置923に送られ、検査装置923に
おいては先の実施例の方法を用いて原板上の異物を検査
する。
【0113】検査の結果、異物が確認されなければ原板
を収納装置920に戻す。又異物が確認された場合は、
この原板を洗浄装置921に戻して洗浄し、乾燥装置9
22で乾燥動作を行った後に検査装置923で再検査を
行い、異物が完全に除去されるまでこれを繰り返す。そ
して完全に洗浄がなされた原板を収納装置920に戻
す。
【0114】この後にこの洗浄された原板を露光装置に
セットして、半導体ウエハ上に原板の回路パターンを焼
き付けて半導体デバイスを製造している。これによって
従来は製造が難しかった非常に微細な回路パターンを有
する高集積度半導体デバイスを製造することができるよ
うにしている。
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、従来は検出が難しかっ
た微小な異物や欠陥等を高いS/N比で検出することが
できる。
【0116】又、本発明を半導体製造装置に応用すれ
ば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイス
を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の要部概略図
【図2】 図1の原板上の照射スポットと異物パター
ンの配置の説明図
【図3】 図1における原板上の照射スポットの強度
分布の説明図
【図4】 本発明に係る信号処理の説明図
【図5】 本発明に係る信号処理の説明図
【図6】 本発明に係る信号処理の説明図
【図7】 本発明に係る原板上の光束の走査方向の説
明図
【図8】 本発明の実施例2の要部概略図
【図9】 本発明の実施例3の要部概略図
【図10】 図9の原板上の光束の走査状態の説明図
【図11】 図9の信号処理の説明図
【図12】 本発明の実施例4の要部概略図
【図13】 図11の原板上の光束の走査状態の説明図
【図14】 本発明の実施例5の半導体デバイスの製造
方法の要部概略図
【図15】 原板の洗浄検査システムのブロック図
【図16】 従来の異物検査装置の要部概略図
【図17】 図16の一部分の拡大斜視図
【図18】 図16の信号処理の説明図
【符号の説明】
1 光源 2 走査系 3 fθレンズ 4 スポット光束 5 原板 13 ラインメモリ部 14 相関部 15 判断部 16 受光レンズ 17 光検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 誠二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 宮崎 恭一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 雅之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光束で走査系を利用して検査
    面上を走査し、該検査面上からの散乱光を検出手段で受
    光することにより該検査面上の異物の有無を検査する
    際、該検査面上の第1ライン上を該光束が走査したとき
    に該検出手段で得られる第1散乱光信号と該第1ライン
    方向と直交する方向に所定量変位した第2ライン上を該
    光束が走査したときに該検出手段で得られる第2散乱光
    信号との相関を利用していることを特徴とする異物検査
    装置。
  2. 【請求項2】 前記検査面上における前記光束が走査す
    る第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に設け
    た回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅より
    も小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よりも
    小さいことを特徴とする請求項1の異物検査装置。
  3. 【請求項3】 前記相関が第1,第2散乱光信号の2信
    号の差であることを特徴とする請求項3の異物検査装
    置。
  4. 【請求項4】 光源からの光束で走査系を介して検査面
    上を主走査方向に走査し、該検査面から発生する散乱光
    を検出手段で検出する際、該検出手段は該検出面上の主
    走査方向の第1ライン上を該光束で走査して第1散乱光
    信号を得、その後該第1ラインと直交する方向に所定量
    変位した第2ライン上を該光束で走査して第2散乱光信
    号を得て、次いで相関部により該検出手段で得られた第
    1,第2散乱光信号の相関をとることにより該検査面上
    の異物の有無を検出していることを特徴とする異物検査
    方法。
  5. 【請求項5】 前記検査面上における前記光束が走査す
    る第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に設け
    た回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅より
    も小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よりも
    小さいことを特徴とする請求項4の異物検査方法。
  6. 【請求項6】 前記相関が第1,第2散乱光信号の2信
    号の差であることを特徴とする請求項4の異物検査方
    法。
  7. 【請求項7】 収納装置から原板を検査装置に搬入し、
    該検査装置により光源からの光束で走査系を介して該原
    板の検査面上を走査し、このとき該検査面上の第1ライ
    ン上を該光束が走査したときに検出手段で得られる第1
    散乱光信号と該第1ライン方向と直交する方向に所定量
    変位した第2ライン上を該光束が走査したときに該検出
    手段で得られる第2散乱光信号との相関を利用して該検
    査面上の異物の有無を検査し、該検査装置で該検査面上
    に異物がないと判断したときは該原板を露光装置の露光
    位置にセットし、異物が存在すると判断したときは洗浄
    装置で洗浄した後に再度該検査装置で検査し、異物がな
    くなったと判断したとき該原板を該露光装置の露光位置
    にセットして、該原板上のパターンをウエハに露光転写
    し、該露光転写した原板を現像処理工程を介して半導体
    デバイスを製造していることを特徴とする半導体デバイ
    スの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記検査面上における前記光束が走査す
    る第1ラインと第2ラインとの間隔は前記検査面に設け
    た回路パターンの該第1ラインと直交する方向の幅より
    も小さく、且つ該検査面上への光束のスポット径よりも
    小さいことを特徴とする請求項7の半導体デバイスの製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記相関が第1,第2散乱光信号の2信
    号の差であることを特徴とする請求項7の半導体デバイ
    スの製造方法。
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